JPH09290867A - 調理済食品用包装箱 - Google Patents

調理済食品用包装箱

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JPH09290867A
JPH09290867A JP10283296A JP10283296A JPH09290867A JP H09290867 A JPH09290867 A JP H09290867A JP 10283296 A JP10283296 A JP 10283296A JP 10283296 A JP10283296 A JP 10283296A JP H09290867 A JPH09290867 A JP H09290867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper layer
food
corrugated
packaging box
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10283296A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagaaki Yonezawa
長昭 米澤
Yoshio Akasaka
由夫 赤阪
Naohiro Kubota
尚広 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09290867A publication Critical patent/JPH09290867A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼立てピザのように調理済の温かい食品をベ
タ付かせることなく収容することができ、しかも湯気に
よって強度が低下しない段ボール製の包装箱を提供す
る。 【解決手段】 平坦な第1の紙層1と波形に成形された
第2の紙層2が貼り合わされた片面段ボールからなる包
装箱であり、第2の紙層2に防水加工を施し、この第2
の紙層2を内面にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、焼立てのピザを
宅配する際や、フライドチキンあるいはフライドポテト
を持ち帰る際に使用して好適な包装箱に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年は、焼立てのピザの宅配が広く普及
している。
【0003】ところで、焼立てのピザの宅配には、保温
性、軽量、折畳自在、安価、廃棄の簡便性等の点から両
面段ボールによって形成された包装箱が使用されてい
る。
【0004】段ボール製の包装箱は、吸湿性を有するの
で、吸湿性のないプラスチック製の容器のように、収容
した焼立てのピザをベタ付かせることがないという利点
もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、段ボール製
の包装箱は吸湿性と共に吸水性が高いので、吸湿および
結露水の吸水により含水分が高くなり、段ボールが柔ら
かくなって、箱強度が保てないという問題が生じる。
【0006】このため、従来は、吸水による強度低下に
耐え得るように、敷紙を用いたり、プラスチック製治具
を食品の上に取りつけて包装箱の天井が垂れ下がって食
品とくっつくのを防止する手段を用いたりしており、箱
代が高く付くという問題があった。
【0007】また、箱内面の吸水性を下げるために、箱
内面に位置する段ボールの平坦な紙層に防水剤を塗布し
た場合には、食品と箱内面の接触面に露が溜まって食品
をベト付かせるという問題が生じる。
【0008】そこで、この発明は、食品との接触面に防
水加工を施しても食品をベト付かせることがなく、しか
も適度の吸湿性を有する、焼立てのピザ等の包装に好適
な包装箱を安価に提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る焼立てピ
ザ等の調理済食品用の包装箱は、平坦な第1の紙層と波
形に成形された第2の紙層が貼り合わされた片面段ボー
ルからなり、第2の紙層に防水加工を施し、この第2の
紙層を内面にして形成したものである。
【0010】上記の構成によると、食品との接触面とな
る箱内面の第2の紙層に防水加工を施しているので、食
品からの吸水量が少なくなり、箱の強度低下を防止する
ことができる。そして、防水加工が施された第2の紙層
は波形に形成されているので、食品との接触面積が小さ
く、波形の溝によって食品の底面に空気が流通する。し
たがって、食品の底面に露が溜まらないので、食品のベ
タ付きを防止することができる。
【0011】また、この発明に係る包装箱は、紙を基材
にしているため、全体として適度の吸湿性を有すると共
に、廃棄の簡便性とリサイクル性を備えている。
【0012】この発明において防水加工とは樹脂、ワッ
クス、ロジン等を使用して行なう撥水加工、耐水加工、
遮水加工を含むものであり、防湿性も高められるもので
ある。尚、使用後における箱の古紙としてのリサイクル
性を考慮した場合、樹脂系、ワックス系の水分散性のよ
いコーティング剤を使用して第2の紙層を加工すること
が好ましいが、加熱溶融や溶剤を使用して加工すること
も可能である。
【0013】また、収容する食品によって油性分の多い
ものもあり、防水加工を施す際に、耐油性を併せて付与
することが望ましい。
【0014】この耐水性と耐油性を兼ね備えたエマルジ
ョンタイプのコーティング剤としては、米国マイケルマ
ン社製の重合体エマルジョン(商品名 耐水・耐油剤4
0H,コーティング375)、コニシボンド社製のワッ
クスエマルジョン(商品名P−10)があり、特に、前
者の米国マイケルマン社製の耐水・耐油剤40Hおよび
コーティング375は、米国食品医薬局(FDA)の認
可も受けており、食品に接して用いることができると共
に、紙のリサイクル性の点でも大変すぐれている。
【0015】次に、防水加工を施す第2の紙層は、箱強
度を保持する上で、両面段ボールの中芯に通常使用され
ている原紙ではなく、段ボール用ライナ紙、クラフト紙
などの化学パルプを主体とするものを使用することが好
ましい。また、表面の平滑性がベック試験機平滑度(J
ISP8119)10〜40秒/100ccのものを使
用することが好ましい。平滑度が10秒/100ccよ
り低いと、防水性が付与し難く、そのために防水成分を
多く必要とし、リサイクル性の点で好ましくない。一
方、平滑度が40秒/100cc以上にすることには問
題はないが、これ以上の平滑度は効果の点で必要としな
い。
【0016】第2の紙層への防水加工は、第1の紙層と
第2の紙層を貼り合わせた後でも、第1の紙層を貼り合
わせる前でもよいが、防水加工を施した原紙を貼り合わ
せる場合には第2の紙層として段ボール用ライナ紙を用
い、その表面側に防水加工を施しておき、第1の紙層と
の貼り合わせには耐水性澱粉糊を用いることが好まし
い。防水加工は、第2の紙層のコッブ吸水度が17〜1
50g/m2 (接触時間30分)の範囲になるように施
すことが好ましい。なお、ここで、コッブ吸水度とは、
JISP8140に準じて接触時間を30分とし、片面
段ボールの波形に形成した第2の紙層を接着部から剥し
延ばして測定した値をいうものとする。吸水度が150
g/m2 (接触時間30分)を越えると箱強度の劣化が
著しくなる問題が生じ、吸水度が17g/m2 (接触時
間30分)より低くなると古紙としてのリサイクルの点
で好ましくない。
【0017】
【実施例】図1は、焼立てピザの宅配用の包装箱の一例
を示しており、この包装箱は、図2に示すように、平坦
な第1の紙層1と波形に成形された第2の紙層2が貼り
合わされた片面段ボールからなり、第2の紙層2に防水
加工を施し、この第2の紙層2を内面にして形成したも
のである。図2において、Aは収容する食品を示してい
る。尚、この発明の実施形態としては種々の箱形態が可
能であり、図1の箱形態に限定されるものではない。
【0018】上記片面段ボールは、第2の紙層2とし
て、レンゴー社製段ボールライナ原紙RK180g(ベ
ック試験機平滑度30秒/100cc)の表面にマイケ
ルマン社製の耐水・耐油剤40Hを平米当り15g塗工
した後、120℃で10秒間乾燥させた原紙を使用し、
コルゲーターで、波形に成形しながら、その裏面側を第
1の紙層1となるレンゴー社製段ボールライナ原紙RK
220gの原紙に耐水澱粉糊を用いて貼り合わせたもの
である。
【0019】この片面段ボールの表面のコッブ吸水度
(JISP8140に準ずる)を測定したところ25g
/m2 30分であった。なお、コッブ吸水度の測定は、
片面段ボールの波形に形成した第2の紙層2を接着部か
ら剥し延ばして測定した値である。
【0020】この実施例の片面段ボールの包装箱と、内
面のライナ原紙に防水加工をしたRK220gを用いた
両面段ボール製の包装箱と、内面に防水加工を施してい
ない以外は実施例と同様の片面段ボール製の包装箱とに
それぞれ焼立てピザを収容して、30分経過した時点に
おけるピザの底面のベタ付き感と、箱底面の変形状態を
調べた。その結果、この実施例の片面段ボールの包装箱
は、底面の変形もなく、ピザの底面にベタ付きがなく、
焼立ての風味が維持されていた。これに対し、防水加工
をした両面段ボール製の包装箱は、底面の変形はなかっ
たが、ピザ底面がベタ付き、焼立ての風味がなくなって
いた。また、防水加工を施していない片面段ボール製の
包装箱では、波形の内面が湿気で崩れて変形し、箱強度
が著しく低下していた。
【0021】
【発明の効果】この発明に係る包装箱は、調理済の温か
い食品をベタ付かせることなく収容することができ、し
かも吸湿、吸水による強度低下も少ないので、焼立てピ
ザや、揚げ立てのフライドチキン、フライドポテトの包
装に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の包装箱の一例を示す斜視図
【図2】同上の部分断面図
【符号の説明】
A 食品 1 第1の紙層 2 第2の紙層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な第1の紙層と波形に成形された第
    2の紙層が貼り合わされた片面段ボールからなり、第2
    の紙層に防水加工を施し、この第2の紙層を内面にして
    形成した調理済食品用包装箱。
  2. 【請求項2】 第2の紙層に耐油加工を施した請求項1
    記載の調理済食品用包装箱。
  3. 【請求項3】 第2の紙層が、化学パルプが主体で、表
    面側のベック試験機平滑度(JISP8119)が10
    〜40秒/100ccである原紙によって構成された請
    求項1又は2記載の調理済食品用包装箱。
  4. 【請求項4】 第2の紙層のコッブ吸水度が17〜15
    0g/m2 (接触時間30分)である請求項1〜3のい
    ずれかの項に記載の調理済食品用包装箱。
JP10283296A 1996-04-24 1996-04-24 調理済食品用包装箱 Pending JPH09290867A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018521910A (ja) * 2015-06-19 2018-08-09 エスセーアー・フォレスト・プロダクツ・アーベー 包装箱、包装箱を形成するためのブランク材、方法、及び機械装置
US20190185202A1 (en) * 2017-12-15 2019-06-20 Graphic Packaging International, Llc Container with Surface Features

Cited By (3)

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