JP2802572B2 - 防水段ボール - Google Patents

防水段ボール

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JP2802572B2
JP2802572B2 JP5176008A JP17600893A JP2802572B2 JP 2802572 B2 JP2802572 B2 JP 2802572B2 JP 5176008 A JP5176008 A JP 5176008A JP 17600893 A JP17600893 A JP 17600893A JP 2802572 B2 JP2802572 B2 JP 2802572B2
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守藏 佐光
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株式会社クラウン・パッケージ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安価で強度及び外観を
向上させる様にした防水段ボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる防水段ボールとしては、オ
ンマシン加工法としてスプレ法、ロールコート法等で耐
水性等を付与させたものが実用化されており、かかる防
水段ボールは段ボール自体の製造に対し耐水性付与加工
を別途行っているために、防水段ボールが高価となる欠
点を有していた。
【0003】又、防水性付与のために耐水性薬剤を使用
したり、強度向上のために多量に使用し、一方段ボール
製造のために澱粉系接着剤を使用しているために、両者
の薬剤の併用は好影響を与えることは稀で、貼合せに悪
影響を与える欠点を有したり、ライナ、中芯に耐水性薬
剤及び接着剤を別途塗布しているために、中芯の段頂接
着部がライナの表面側に影響して、段頂の形成線が発現
し全体的な均一強度、外観を損ねる欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、段ボール形
成に関する糊料である澱粉系接着剤を不要にして安価な
防水段ボールと成すと共に、糊料の不存在によりライナ
の表面に発生していた接着線を希薄化して目立たなく奇
麗な表面を形成し、且つライナと中芯の接着状態を強固
にする様にした防水段ボールを提供せんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、段ボール製造に防水加工を付加した製造工程
で糊料が必要なために、防水段ボールが高価となる課
題、耐水性薬剤と澱粉系接着剤の併用により貼合せに悪
影響を与えたり、ライナ表面に接着線が現出して外観が
悪化する課題に鑑み、防水性を有する合成樹脂膜をライ
ナ裏面等に接着すると共に、かかる合成樹脂膜の中芯段
頂相当部が接着剤を兼用することによって、従来の糊料
を不要にしたり、全面的な合成樹脂膜がライナと全面接
着すると共に、段頂対向個所は中芯の段頂と接着するに
際して、適宜幅の含浸状態と成してライナ表面から接着
線を無くしたり、一連の全面、部分接着で各シートであ
るライナと中芯を一体化する様にして、上記課題を解決
せんとしたものである。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は防水性、耐水性、耐油性の防水段ボールで
あり、波形形状の中芯2の上下面段頂3、3a…に表裏
ライナ4、5の内面を接着して基本構成と成している。
【0007】6、6aはライナ4、5の内面側に厚さを
有した状態で接着或いは含浸形成した合成樹脂膜であ
り、中芯2の段頂3、3a…とライナ4、5の接着点
7、7aにおいて、上記合成樹脂膜6、6aは両者に一
部含浸させて接着している。上述の接着状態の詳細を説
明すると、後述の加熱及び圧着による中芯2の段頂3、
3a…と、該段頂3、3a…に対向する合成樹脂膜6、
6aの接着時に、合成樹脂膜6、6aが熱溶融されて中
芯2の段頂3、3a…部に適宜幅及び深さを持った状態
で含浸された接着状態となっている。
【0008】尚、上記実施例では両面段ボールのものを
説明したが、片面段ボール或いは複両面段ボールのもの
でも良い。
【0009】尚、上記糊料を使用しない防水段ボールの
製造方法について付記説明すると、先ず、巻取状のライ
ナ原紙9、9aの内面に対して、グラビヤ印刷方式、ラ
ミネーター等の接着装置11、11aで熱溶性の合成樹
脂を接着して、ライナ原紙9、9aの所定面に全面的一
様な合成樹脂膜6、6aを形成する。
【0010】尚、上記合成樹脂膜6、6aの接着形成に
おいて、グラビヤ印刷方式とはローラに付着させた合成
樹脂液、エマルジョンを走行中のライナ原紙9、9aに
転写する方式で、ライナ原紙9、9aに全面塗布するロ
ールコーティング装置でも良く、或いはスプレー装置で
噴霧塗布しても良く、これらの場合には塗布後に乾燥工
程を設け、又ラミネーターではライナ原紙9、9aに
成樹脂製のフィルムを貼着する方式であり、合成樹脂膜
6、6aの接着手段は上記方式に限定されず、種々の方
式を選択出来る。
【0011】続いて、中芯原紙10を一対の段ロール1
2、12aに送り込んで波形形状に段付け加工を行い、
その後、中芯原紙10の上下に位置する様にライナ原紙
9、9aを面接触させると共に、かかる衝合された段ボ
ール原紙群13を、加熱盤、コルゲーティングベルト等
で構成するヒーティングパート14へ送り込み、走行す
る段ボール原紙群13を約100〜180℃に瞬間的に
加熱する。又、かかる加熱時に、中芯2の波形形状が圧
潰変形しない程度の圧着力で段ボール原紙群13を圧着
している。
【0012】加熱された段ボール原紙群13における
イナ原紙9、9aに接着された合成樹脂膜6、6aは溶
融し、中芯原紙10の段頂3、3a…とライナ原紙9、
9aの接着点7、7aにおける合成樹脂膜6、6aは両
者に含浸し、加熱同時の圧着によりライナ原紙9、9a
と中芯原紙10は接着され、次工程のクーリングパート
15を通過して冷却され、その後カッター16等で切断
される。尚、加熱圧着によりライナ原紙9、9aと中芯
原紙10の接着状態を図2に示したが、加熱温度或いは
圧着力の変動により、かかる接着状態は図示のものに限
られず、例えば圧着力を増大させた時には、中芯原紙1
0への合成樹脂膜6、6aの含浸は減少し、中芯原紙1
0の段頂3、3a…の前後に流れた様に、接着状態は変
化する。
【0013】尚、片面段ボール、両面段ボールは上記製
造方法で製造出来ると共に、両面段ボールの製造に際し
て、片面段ボールの製造後、ライナを接着する方式も出
来たり、複両面段ボールの時には、5枚以上の原紙を同
時に接着したり、両面段ボールに片面段ボールを接着す
る方式も出来る。
【0014】次に本発明に係る防水段ボールの作用につ
いて説明すると、防水段ボール1を上面開口形状等の箱
型に成形し、種々の加工済、未加工の食品、例えば肉
類、魚介類又はハンバーガー、天麩羅等の揚げ物収容容
器として使用し、或いはその他の防水、耐水、耐油性を
必要とする物品収納容器として使用する。
【0015】箱型に形成されたパッケージM内に、例え
ば食品を載置した時に、ライナ4、5の合成樹脂膜6、
6aは耐水性等を有しているために、パッケージMを持
っても手に付着せず、又合成樹脂膜6、6aはライナ
4、5の内方側であるために、ライナ4、5の外面側、
即ちパッケージMの内面側は物品の余剰水分、油分或い
はこれらの蒸発分を吸収する。
【0016】又、防水段ボール1自体の接着作用とし
て、ライナ4、5の合成樹脂膜6、6aは製造工程にお
いて、基本となる中芯2に溶融含浸して両者の表面一体
化を成すと共に、中芯2の段頂3、3a…とライナ4、
5の接着点7、7aにおいては、合成樹脂膜6、6aが
未接着側のシートに含浸して接着一体化を成し、これら
の一体化が複合して中芯2、ライナ4、5及び合成樹脂
膜6、6aは一体化する。
【0017】
【発明の効果】要するに本発明は、ライナ4、5の内面
厚さを有した状態で合成樹脂膜6、6aを接着或いは
含浸形成すると共に、波形形状の中芯2の段頂3、3a
と該段頂3、3a…に対向する合成樹脂膜6、6a
接着したので、防水段ボール1における中芯2とライナ
4、5の接着に際し、糊料を使用していないために、防
水段ボール1を安価にすることが出来、又ライナ4、5
と合成樹脂膜6、6aは接着一体化すると共に、中芯2
とライナ4、5は中芯2の段頂3、3a…において一体
化して接着しているために、中芯2とライナ4、5は強
固に一体化出来てパッケージMの成形時に接着不良によ
る部分剥離等を防止出来、又ライナ4、5と合成樹脂膜
6、6aの全面一体化に対して接着点7、7aを接着一
体化しているために、中芯2の外面側における接着線を
希薄化して目立たなく、外観を良好にすることが出来
る。又、中芯2とライナ4、5の接着個所が非含浸状態
の時には細い接着線となるが、本願発明のものでは、接
着時に合成樹脂膜6、6aが熱溶融されて中芯2の段頂
3、3a…に幅を持った状態で含浸されるので、接着個
所は中芯2の段頂3、3a…に対する合成樹脂膜6、6
aの幅を持った太い接着線となって、接着線現出の希薄
化を更に向上することが出来る。
【0018】又、合成樹脂膜6、6aは中芯2の内面側
に位置するために、パッケージMとして使用した時に、
余剰水分、油分等を吸収して収容物の鮮度保持を行うこ
とが出来たり、手が滑らず容易に把持出来、且つ水分吸
収後において、従来の澱粉系接着剤は接着力が低下して
中芯とライナが全面剥離していたが、本願の合成樹脂膜
6、6aによる接着力は何ら影響されず、パッケージM
の原形を保持することが出来、又合成樹脂膜6、6aの
接着により中芯2の強度向上を図ることが出来るため
に、中芯2の原紙を薄手に出来たり、多様な原紙を使用
することが出来等その実用的効果甚だ大なるものであ
る。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る段ボールの断面図である。
【図2】図1の接着点の要部拡大断面図である。
【図3】食品載置用として使用した状態の機能性パッケ
ージの斜視図である。
【図4】防水段ボールの製造工程を示す概略正面図であ
る。
【符号の説明】
2 中芯 3、3a… 段頂 4 ライナ 5 ライナ 6、6a 合成樹脂膜 7、7a 接着点 M パッケージ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライナの内面に厚さを有した状態で合成
    樹脂膜を接着或いは含浸形成すると共に、波形形状の中
    芯の段頂と該段頂に対向する合成樹脂膜を接着する防水
    段ボールであって、接着時に合成樹脂膜が熱溶融されて
    中芯の段頂部に幅を持った状態で含浸されたことを特徴
    とする防水段ボール。
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