JPH079594A - 防水段ボール - Google Patents

防水段ボール

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JPH079594A
JPH079594A JP17600893A JP17600893A JPH079594A JP H079594 A JPH079594 A JP H079594A JP 17600893 A JP17600893 A JP 17600893A JP 17600893 A JP17600893 A JP 17600893A JP H079594 A JPH079594 A JP H079594A
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synthetic resin
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corrugated board
liner
liners
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Morizou Sakou
守藏 佐光
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 段ボール形成に関する糊料である澱粉系接着
剤を不要にして安価な防水段ボールと成すと共に、糊料
の不存在によりライナの表面に発生していた接着線を希
薄化して目立たなく奇麗な表面を形成し、且つライナと
中芯の接着状態を強固にする。 【構成】 防水性を有する合成樹脂膜6、6aをライナ裏
面等に接着すると共に、かかる合成樹脂膜6、6aの中芯
段頂相当部が接着剤を兼用することによって、従来の糊
料を不要にしたり、全面的な合成樹脂膜6、6aがライナ
と全面接着すると共に、所定個所は中芯の段頂と接着し
てライナ表面から接着線を無くしたり、一連の全面、部
分接着で各シートであるライナと中芯を一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安価で強度及び外観を
向上させる様にした防水段ボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる防水段ボールとしては、オ
ンマシン加工法としてスプレ法、ロールコート法等で耐
水性等を付与させたものが実用化されており、かかる防
水段ボールは段ボール自体の製造に対し耐水性付与加工
を別途行っているために、防水段ボールが高価となる欠
点を有していた。
【0003】又、防水性付与のために耐水性薬剤を使用
したり、強度向上のために多量に使用し、一方段ボール
製造のために澱粉系接着剤を使用しているために、両者
の薬剤の併用は好影響を与えることは稀で、貼合せに悪
影響を与える欠点を有したり、ライナ、中芯に耐水性薬
剤及び接着剤を別途塗布しているために、中芯の段頂接
着部がライナの表面側に影響して、段頂の形成線が発現
し全体的な均一強度、外観を損ねる欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、段ボール形
成に関する糊料である澱粉系接着剤を不要にして安価な
防水段ボールと成すと共に、糊料の不存在によりライナ
の表面に発生していた接着線を希薄化して目立たなく奇
麗な表面を形成し、且つライナと中芯の接着状態を強固
にする様にした防水段ボールを提供せんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、段ボール製造に防水加工を付加した製造工程
で糊料が必要なために、防水段ボールが高価となる課
題、耐水性薬剤と澱粉系接着剤の併用により貼合せに悪
影響を与えたり、ライナ表面に接着線が現出して外観が
悪化する課題に鑑み、防水性を有する合成樹脂膜をライ
ナ裏面等に接着すると共に、かかる合成樹脂膜の中芯段
頂相当部が接着剤を兼用することによって、従来の糊料
を不要にしたり、全面的な合成樹脂膜がライナと全面接
着すると共に、所定個所は中芯の段頂と接着してライナ
表面から接着線を無くしたり、一連の全面、部分接着で
各シートであるライナと中芯を一体化する様にして、上
記課題を解決せんとしたものである。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は防水性、耐水性、耐油性の防水段ボールで
あり、中芯2の上下面段頂3、3a…に表裏ライナ4、5
の内面を接着して基本構成と成している。
【0007】6、6aはライナ4、5の内面側に接着した
合成樹脂膜であり、中芯2の段頂3、3a…とライナ4、
5の接着点7、7aにおいて、上記合成樹脂膜6、6aは両
者に一部含浸させて接着している。
【0008】又、他の実施例の防水段ボール8の構成と
して、合成樹脂膜6、6aを中芯2の表裏面に形成しても
良く、又上記実施例では両面段ボールのものを説明した
が、片面段ボール或いは複両面段ボールのものでも良
い。
【0009】尚、上記糊料を使用しない防水段ボールの
製造方法について付記説明すると、先ず、巻取状のライ
ナ原紙9、9aの内面、或いは中芯原紙10の2面に対し
て、グラビヤ印刷方式、ラミネーター等の接着装置11、
11a で熱溶性の合成樹脂を接着して、ライナ原紙9、9a
又は中芯原紙10の所定面に全面的一様な合成樹脂膜6、
6aを形成する。
【0010】尚、上記合成樹脂膜6、6aの接着形成にお
いて、グラビヤ印刷方式とはローラに付着させた合成樹
脂液、エマルジョンを走行中のライナ原紙9、9a等に転
写する方式で、ライナ原紙9、9a等に全面塗布するロー
ルコーティング装置でも良く、或いはスプレー装置で噴
霧塗布しても良く、これらの場合には塗布後に乾燥工程
を設け、又ラミネーターではライナ原紙9、9a等に合成
樹脂製のフィルムを貼着する方式であり、合成樹脂膜
6、6aの接着手段は上記方式に限定されず、種々の方式
を選択出来る。
【0011】続いて、中芯原紙10を一対の段ロール12、
12a に送り込んで波形形状に段付け加工を行い、その
後、中芯原紙10の上下に位置する様にライナ原紙9、9a
を面接触させると共に、かかる衝合された段ボール原紙
群13を、加熱盤、コルゲーティングベルト等で構成する
ヒーティングパート14へ送り込み、走行する段ボール原
紙群13を約100〜180℃に瞬間的に加熱する。
【0012】加熱された段ボール原紙群13におけるライ
ナ原紙9、9a又は中芯原紙10に接着された合成樹脂膜
6、6aは溶融し、中芯原紙10の段頂3、3a…とライナ原
紙9、9aの接着点7、7aにおける合成樹脂膜6、6aは両
者に含浸し、加熱同時の圧着によりライナ原紙9、9aと
中芯原紙10は接着され、次工程のクーリングパート15を
通過して冷却され、その後カッター16等で切断される。
【0013】尚、片面段ボール、両面段ボールは上記製
造方法で製造出来ると共に、両面段ボールの製造に際し
て、片面段ボールの製造後、ライナを接着する方式も出
来たり、複両面段ボールの時には、5枚以上の原紙を同
時に接着したり、両面段ボールに片面段ボールを接着す
る方式も出来る。
【0014】次に本発明に係る防水段ボールの作用につ
いて説明すると、防水段ボール1を上面開口形状等の箱
型に成形し、種々の加工済、未加工の食品、例えば肉
類、魚介類又はハンバーガー、天麩羅等の揚げ物収容容
器として使用し、或いはその他の防水、耐水、耐油性を
必要とする物品収納容器として使用する。
【0015】箱型に形成されたパッケージM内に、例え
ば食品を載置した時に、中芯2又はライナ4、5の合成
樹脂膜6、6aは耐水性等を有しているために、パッケー
ジMを持っても手に付着せず、又合成樹脂膜6、6aはラ
イナ4、5の内方側であるために、ライナ4、5の外面
側、即ちパッケージMの内面側は物品の余剰水分、油分
或いはこれらの蒸発分を吸収する。
【0016】又、防水段ボール1自体の接着作用とし
て、中芯2又はライナ4、5の合成樹脂膜6、6aは製造
工程において、基本となる中芯2又はライナ4、5に溶
融含浸して両者の表面一体化を成すと共に、中芯2の段
頂3、3a…とライナ4、5の接着点7、7aにおいては、
合成樹脂膜6、6aが未接着側のシートに含浸して接着一
体化を成し、これらの一体化が複合して中芯2、ライナ
4、5及び合成樹脂膜6、6aは一体化する。
【0017】
【発明の効果】要するに本発明は、ライナ4、5の内面
に合成樹脂膜6、6aを接着或いは含浸形成すると共に、
中芯2の段頂3、3a…に合成樹脂膜6、6aの一部を含浸
させて両者を接着したので、防水段ボール1における中
芯2とライナ4、5の接着に際し、糊料を使用していな
いために、防水段ボール1を安価にすることが出来、又
ライナ4、5と合成樹脂膜6、6aは接着一体化すると共
に、中芯2とライナ4、5は中芯2の段頂3、3a…にお
いて一体化して接着しているために、中芯2とライナ
4、5は強固に一体化出来てパッケージMの成形時に接
着不良による部分剥離等を防止出来、又ライナ4、5と
合成樹脂膜6、6aの全面一体化に対して接着点7、7aを
接着一体化しているために、中芯2の外面側における接
着線を希薄化して目立たなく、外観を良好にすることが
出来る。
【0018】又、合成樹脂膜6、6aは中芯2の内面側に
位置するために、パッケージMとして使用した時に、余
剰水分、油分等を吸収して収容物の鮮度保持を行うこと
が出来たり、手が滑らず容易に把持出来、且つ水分吸収
後において、従来の澱粉系接着剤は接着力が低下して中
芯とライナが全面剥離していたが、本願の合成樹脂膜
6、6aによる接着力は何ら影響されず、パッケージMの
原形を保持することが出来、又合成樹脂膜6、6aの接着
により中芯2の強度向上を図ることが出来るために、中
芯2の原紙を薄手に出来たり、多様な原紙を使用するこ
とが出来る。
【0019】又、中芯2の表面に合成樹脂膜6、6aを接
着或いは含浸形成すると共に、中芯2の段頂3、3a…の
合成樹脂膜6、6aをライナ4、5に含浸させて両者を接
着したので、ライナ4、5はその内面側に一部接着点
7、7aを有するだけであるために、大部分はライナ4、
5の原紙状態を保持して余剰水分、油分の吸収作用を拡
大することが出来、又ライナ4、5に対する接着作用は
含浸であるために、糊料では不可能であった表面円滑原
紙の使用も行うことが出来る等その実用的効果甚だ大な
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る段ボールの断面図である。
【図2】他の実施例の段ボールの断面図である。
【図3】図2の接着点の要部拡大断面図である。
【図4】食品載置用として使用した状態の機能性パッケ
ージの斜視図である。
【図5】防水段ボールの製造工程を示す概略正面図であ
る。
【符号の説明】
2 中芯 3、3a… 段頂 4 ライナ 5 ライナ 6、6a 合成樹脂膜 7、7a 接着点 M パッケージ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】加熱された段ボール原紙群13におけるラ
イナ原紙9、9a又は中芯原紙10に接着された合成樹
脂膜6、6aは溶融し、中芯原紙10の段頂3、3a…
とライナ原紙9、9aの接着点7、7aにおける合成樹
脂膜6、6aは両者に含浸し、加熱同時の圧着によりラ
イナ原紙9、9aと中芯原紙10は接着され、次工程の
クーリングパート15を通過して冷却され、その後カッ
ター16等で切断される。尚、加熱圧着によりライナ原
紙9、9aと中芯原紙10の接着状態を図3に示した
が、加熱温度或いは圧着力の変動により、かかる接着状
態は図示のものに限られず、例えば圧着力を増大させた
時には、中芯原紙10への合成樹脂膜6、6aの含浸は
減少し、中芯原紙10の段頂3、3a…の前後に流れた
様に、接着状態は変化する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライナの内面に合成樹脂膜を接着或いは
    含浸形成すると共に、中芯の段頂に合成樹脂膜の一部を
    含浸させて両者を接着したことを特徴とする防水段ボー
    ル。
  2. 【請求項2】 中芯の表面に合成樹脂膜を接着或いは含
    浸形成すると共に、中芯の段頂の合成樹脂膜をライナに
    含浸させて両者を接着したことを特徴とする防水段ボー
    ル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001246A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Toppan Printing Co Ltd 耐油性用紙とそれを用いて作製した耐油用カートン
KR100583292B1 (ko) * 2004-07-15 2006-05-25 (주)조은포장 방수 골판지 및 이를 이용한 상자의 제조방법
CN109895484A (zh) * 2019-02-18 2019-06-18 滁州卷烟材料厂 一种防水阻燃瓦楞纸箱

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JPS58138633A (ja) * 1982-02-12 1983-08-17 石「ざき」産業株式会社 段ボ−ルの切断密封方法および装置
JPS6255439U (ja) * 1985-09-26 1987-04-06

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