JPH09289582A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH09289582A
JPH09289582A JP8102201A JP10220196A JPH09289582A JP H09289582 A JPH09289582 A JP H09289582A JP 8102201 A JP8102201 A JP 8102201A JP 10220196 A JP10220196 A JP 10220196A JP H09289582 A JPH09289582 A JP H09289582A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発呼側装置に応じて受信解像度を変更するこ
とができるファクシミリ装置を提供すること。 【解決手段】 呼出信号があると(S1)、受信解像度
メモリに「スーパーファイン」をライトする(S2)。
電話回線閉結前に、交換機から発呼側装置の電話番号が
送られてきて(S3:Yes)、その電話番号が発呼側
電話番号エリアに記憶されていれば(S4:Yes)、
その電話番号に対応して受信解像度エリアに記憶される
解像度(「ファイン」又は「スタンダード」)を受信解
像度メモリにライトする(S5)。ファクシミリ装置
は、電話回線閉結後(S6)、DIS信号の送信時に、
受信解像度メモリに記憶された解像度を、本ファクシミ
リ装置における受信可能な最高解像度として発呼側装置
へ送信する(S7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はファクシミリ装置
に関し、特に、発呼側装置に応じて受信解像度を変更す
ることができるファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年のファクシミリ装置は、高機能化
が急速に進んでおり、その結果、送受信されるデータの
解像度も高解像度化している。高解像度のデータは鮮明
に受信されるものの、その分、送信されるデータ量が大
となるので、却って、不都合な点も存在する。例えば、
送信されるデータ量が大となると、受信時間が長くなる
ので、他のファクシミリ装置から発呼されても通信中で
受信できないという場合が多くなってしまう。また、受
信されるデータ量が大となると、その受信データを記憶
する受信メモリの使用量が増加するので、同サイズの受
信メモリであっても、記憶できる受信件数が減少してし
まう。よって、低解像度で受信しても受信結果に支障を
来さない場合には、低解像度で受信した方が好ましい。
【0003】ところで、近年では、ワードプロセッサー
等の普及にともないファクシミリ送信されるデータもワ
ードプロセッサーで印刷されたものが多くなってきてい
る。このワードプロセッサーによる印刷物は、手書きに
比べて読み易く、低解像度で受信されたデータであって
も容易に読み取ることができる。データの送信者は、通
常、同じスタイルでデータを送信する。即ち、手書きの
人は、常に手書きで書いた書類をデータ送信し、ワード
プロセッサー使用の人は、常にワードプロセッサーで印
刷した書類をデータ送信する。このためワードプロセッ
サー使用の人から送信されるデータを低解像度で受信す
るようにすれば、上記のような不都合は解消されるので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、ファ
クシミリ装置の送受信時におけるデータの解像度は、発
呼側装置から送信されるデータの解像度と、被呼側装置
の受信可能な解像度との共通する解像度のうち、最高の
解像度に設定されて、送受信が行われるようにされてい
る。このため送受信時におけるデータの解像度は、画一
的に定まり、データ送信者毎(発呼側装置毎)に解像度
を変更することができないという問題点があった。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、発呼側装置に応じて受信解像度を
変更することができるファクシミリ装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに、請求項1記載のファクシミリ装置は、発呼側装置
から送信されるデータの解像度を決定するため、回線閉
結後に受信可能な解像度を発呼側装置へ送信する解像度
送信手段を備え、更に、所定の電話番号を記憶する記憶
手段と、呼出信号が発せられる直前又は一の呼出信号と
次の呼出信号との間に交換機側から送られる発呼側装置
の電話番号を受信する電話番号受信手段と、前記電話番
号受信手段により受信された発呼側装置の電話番号が前
記記憶手段に記憶された電話番号と一致するか否かを回
線閉結前に判断する判断手段と、前記判断手段により電
話番号の一致が判断された場合には、前記解像度送信手
段により発呼側装置へ送信される解像度を変更する解像
度変更手段とを備えている。
【0007】この請求項1記載のファクシミリ装置によ
れば、回線閉結前に、電話番号受信手段によって交換機
側から送られる発呼側装置の電話番号が受信され、その
受信された電話番号が判断手段によって記憶手段に記憶
される電話番号と一致するか否か判断される。判断手段
により電話番号の一致が判断された場合には、受信可能
な解像度が、解像度変更手段によって変更され、解像度
送信手段により発呼側装置へ送信される。
【0008】請求項2記載のファクシミリ装置は、請求
項1記載のファクシミリ装置において、前記記憶手段に
記憶される所定の電話番号には、電話番号に対応つけて
解像度が記憶されており、前記解像度変更手段は、前記
解像度送信手段により発呼側装置へ送信される解像度
を、発呼側装置の電話番号に対応つけて前記記憶手段に
記憶された解像度に変更するものである。この請求項2
記載のファクシミリ装置によれば、請求項1記載のファ
クシミリ装置と同様に作用する上、受信可能な解像度
は、解像度変更手段によって発呼側装置の電話番号に対
応つけて記憶手段に記憶された解像度に変更され、解像
度送信手段により発呼側装置へ送信される。
【0009】請求項3記載のファクシミリ装置は、請求
項1記載のファクシミリ装置において、前記解像度変更
手段は、発呼側装置へ送信される解像度を低解像度に変
更するものである。この請求項3記載のファクシミリ装
置によれば、請求項1記載のファクシミリ装置と同様に
作用する上、記憶手段に記憶された電話番号の発呼側装
置に対しては、受信可能な解像度は、解像度変更手段に
より低解像度に変更され、解像度送信手段により発呼側
装置へ送信される。
【0010】請求項4記載のファクシミリ装置は、発呼
側装置から送信されるデータの解像度を決定するため、
受信可能な解像度をその発呼側装置へ送信するものであ
り、発呼側装置の電話番号に応じて、その発呼側装置へ
送信される解像度を変更するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。まず、図5を
参照して、発呼側ファクシミリ装置(発呼側装置)から
被呼側ファクシミリ装置(被呼側装置)へ送信されるデ
ータの解像度の決定方法について説明する。
【0012】発呼側装置51から被呼側装置52が発呼
されると、呼出信号41が交換機を介して、被呼側装置
52へ送信される。被呼側装置52がこの呼出信号41
を受けて電話回線を閉結42すると、発呼側装置51か
ら非音声端末であることを表すCNG(Calling Tone)
信号43が被呼側装置52へ送られる。被呼側装置52
は、CNG信号43を受信すると、CED(Called Sta
tion Identification)信号44を送信し、その信号4
4に続いて、CSI(Called Subscriber Identificati
on)信号45、DIS(Digital Identification Signa
l)信号46を発呼側装置51へ送信する。CSI信号
45は被呼端末識別信号、即ち、被呼側ファクシミリ装
置52の電話番号を表す信号である。また、DIS信号
46は、被呼側装置52が有する送受信機能(解像度、
符号化方式、データ伝送速度等)を発呼側装置51に知
らせるための信号であり、このDIS信号46におい
て、被呼側装置52の受信可能な最高解像度が発呼側装
置51に知らされる。
【0013】発呼側装置51は、DIS信号46を受信
すると、TSI(Transmitting Subscriber Identifica
tion)信号47、DCS(Digital Command Signal)信
号48を被呼側装置52へ送信する。TSI信号47は
発呼端末識別信号、即ち、発呼側ファクシミリ装置51
の電話番号を表す信号である。また、DCS信号48
は、DIS信号46により示された被呼側装置52の送
受信機能に基づいて発呼側装置51により設定された伝
送パラメータ(解像度、符号化方式、データ伝送速度
等)を被呼側装置52へ知らせるための信号である。よ
って、発呼側装置51から送信され被呼側装置52で受
信されるデータの解像度は、被呼側装置52から送信さ
れるDIS信号46に基づいて、発呼側装置51で決定
される。詳細には、DIS信号46で示された被呼側装
置52の受信可能な解像度と、発呼側装置51に読み込
まれた送信されるデータの解像度のうち、共通する最高
の解像度に決定されるのである。即ち、送信可能な最高
の解像度でデータ送信することにより、より鮮明なデー
タを送信しようとするのである。
【0014】発呼側装置51は、DCS信号48の送信
後、更に、TCF(Training Check)信号49を被呼側
装置52へ送信する。TCF信号49は被呼側装置52
が正常にデータ受信できるか否かを確かめるための信号
であり、一定時間内に予め定められた数の0のビットデ
ータが発呼側装置51から被呼側装置52へ送出され
る。TCF信号49を正常に受信できれば、被呼側装置
52はCFR(Confirmation to Receive)信号50を
送信し、データの送信を開始してよいことを発呼側装置
51へ知らせ、データの送受信が開始される。
【0015】このように発呼側装置51から送信され被
呼側装置52で受信されるデータの解像度は、TSI信
号47により発呼側装置51の電話番号が被呼側装置5
2へ知らされる前に、被呼側装置52から送られるDI
S信号46に基づいて決定される。よって、かかるTS
I信号47を利用する限り、発呼側装置の電話番号に応
じて受信されるデータの解像度を変更することはできな
い。そこで、本実施例のファクシミリ装置1では、発呼
側装置の電話番号を、TSI信号47によってではな
く、発呼者側電話番号受信サービス(Caller ID)によ
って送られる電話番号に基づいて認識することにより、
発呼側装置の電話番号に応じて受信されるデータの解像
度を変更することを可能にしている。
【0016】ここで、この発呼者側電話番号受信サービ
ス(Caller ID)について簡単に説明する。このサービ
スは、既にアメリカやイギリスで実用化されており、被
呼側装置が当該サービスに加入している場合に、交換機
から発呼側装置の電話番号を被呼側装置に送信するサー
ビスである。発呼側装置の電話番号が送信されるタイミ
ングは、イギリスでは、最初の呼出信号の直前の無音区
間であり、アメリカでは、最初の呼出信号と次の呼出信
号の間の無音区間である。この発呼側装置の電話番号
は、受話器をオンフック状態にしたまま、即ち、電話回
線を開放したまま受信できる。よって、このサービスを
利用すれば、発呼側装置に電話料金の課金がされない状
態で、被呼側装置は発呼側装置の電話番号を認識するこ
とができる。
【0017】本実施例のファクシミリ装置1は、この発
呼者側電話番号受信サービス(Caller ID)を利用して
発呼側装置の電話番号を認識することにより、DIS信
号46によって発呼側装置に知らされる受信可能な最高
解像度を、発呼側装置毎に変更して送信し、その結果、
発呼側装置毎に受信されるデータの解像度を変更するよ
うにしている。
【0018】図1に、本ファクシミリ装置1の外観斜視
図を示す。ファクシミリ装置1の本体2の側部には、受
話器3が取り付けられている。受話器3は非通話時には
本体2に設けられた図示しないフック上に置かれ、通話
時にはフックから取り上げられて使用される。前者をオ
ンフック状態、後者をオフフック状態と称する。本体2
上面の前部には複数のボタンを備えた操作パネル4が設
けられ、その操作パネル4の左後部には液晶表示器(L
CD)5が設けられている。ファクシミリ装置1は、こ
の操作パネル4上に設けられたボタンを押下されること
により操作され、その操作された状態や操作手順などは
LCD5に表示される。
【0019】操作パネル4及びLCD5の後部には原稿
挿入口6が設けられている。ファクシミリ送信される原
稿はこの原稿挿入口6に原稿面を下向きにして挿入さ
れ、読み取りが行われた後に、本体2の前面であって操
作パネル4の下方に設けられた原稿排出口7から排出さ
れる。原稿挿入口6の後部には記録紙ホルダ装着部9が
設けられ、この記録紙ホルダ装着部9には、複数枚の記
録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ10が着脱可能に取
り付けられている。記録紙ホルダ10から供給され印字
に使用された記録紙は、原稿排出口7の下方に設けられ
た記録紙排出口8から排出される。
【0020】図2は、本ファクシミリ装置1の電気的構
成を示したブロック図である。ファクシミリ装置1に
は、CPU11、ROM12、EEPROM13、RA
M14、画像メモリ15、音声メモリ16、音声LSI
17、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下、
「NCU」と称する)19、モデム20、バッファ2
1、スキャナ22、符号化部23、復号化部24、プリ
ンタ25、操作パネル4、アンプ27が備えられ、これ
らはバスライン30を介して接続されている。
【0021】ファクシミリ装置1のCPU11は、NC
U19を介して送受信される各種信号に従って、バスラ
イン30により接続された装置各部を制御してファクシ
ミリ動作や電話動作、即ち、データ通信を実行するもの
である。ROM12は、このファクシミリ装置1で実行
される制御プログラム12aなどを格納した書換不能な
メモリである。図4に示されるフローチャートのプログ
ラムはROM12内に格納されている。EEPROM1
3は書換可能な不揮発性のメモリであり、このファクシ
ミリ装置1の各設定値を記憶する設定項目エリア13a
と、発呼側装置の電話番号等を記憶する電話番号エリア
13bとを備えている。
【0022】ここで、図3を参照して、EEPROM1
3の電話番号エリア13bについて説明する。図3は、
電話番号エリア13bの構成を模式的に表わした図であ
る。図3に示すように、電話番号エリア13bには、発
呼側電話番号エリア35と、受信解像度エリア36の2
つの記憶エリアが設けられている。発呼側電話番号エリ
ア35には、操作パネル4を介して操作者により入力さ
れた発呼側装置の電話番号が記憶される。国際電話の電
話番号も記憶できるように、1項目には最大20桁の数
字が記憶可能とされている。
【0023】受信解像度エリア36には、発呼側電話番
号エリア35に記憶される電話番号に対応つけて、その
電話番号の発呼側装置から送信されたデータを受信する
場合の最高の受信解像度が記憶されている。この受信解
像度エリア36に記憶される解像度も操作パネル4を介
して操作者により入力される。本ファクシミリ装置1で
は、スタンダード、ファイン、スーパーファインの3つ
の解像度によりデータを受信することが可能であるが、
受信解像度エリア36には、このうち最高解像度である
スーパーファイン以外のスタンダード又はファインのい
ずれかの解像度が記憶される。
【0024】ここで、本ファクシミリ装置1の受信可能
な解像度について説明する。本ファクシミリ装置1の主
走査方向の解像度は8ドット/mmであり、スタンダー
ド、ファイン、スーパーファインの3解像度とも共通で
ある。一方、副走査方向の解像度はそれぞれ異なってお
り、スタンダードは3.85ライン/mm、ファインは
7.7ライン/mm、スーパーファインは15.4ライ
ン/mmである。よって、スタンダード、ファイン、ス
ーパーファインの順に解像度が高くなっており、そのデ
ータ量もファインはスタンダードの約2倍、スーパーフ
ァインはファインの2倍かつスタンダードの約4倍とな
っている。
【0025】図2に示されるRAM14は、ファクシミ
リ装置1の各動作の実行時に各種のデータを一時的に記
憶するためのメモリであり、このRAM14には受信解
像度メモリ14aが設けられている。受信解像度メモリ
14aには、本ファクシミリ装置1の受信可能な最高解
像度である「スーパーファイン」(図4のS2)、また
は、発呼側装置毎に操作者により予め入力され電話番号
エリア13bに記憶された「ファイン」若しくは「スタ
ンダード」の解像度が記憶される(図4のS5)。この
受信解像度メモリ14aに記憶された解像度は、前記し
たDIS信号46とともに発呼側ファクシミリ装置へ送
信される。発呼側ファクシミリ装置は、このDIS信号
46に基づいて、送信データの解像度を決定するので、
DIS信号46により送信される受信可能な解像度を変
更することにより、発呼側装置から送信されるデータの
解像度を変更することが可能となる。
【0026】画像メモリ15は、通信履歴、画像データ
及び印刷のためのビットイメージを記憶するメモリであ
り、安価な大容量メモリであるダイナミックRAM(D
RAM)により構成されている。受信された画像データ
は、一旦画像メモリ15に記憶され、その後、プリンタ
25により記録紙に印刷されるか、画像メモリ15に記
憶されることなく、直ちにプリンタ25により記録紙に
印刷される。プリンタ25により記録紙に印刷される
か、あるいは、消去操作がなされた画像データは、画像
メモリ15から消去される。音声メモリ16は、発呼側
装置へ送出される応答メッセージや、発呼側装置から送
られてきた入来メッセージを記憶するメモリである。画
像メモリ15と同様に、安価な大容量メモリであるダイ
ナミックRAM(DRAM)により構成されている。
【0027】音声LSI17は、NCU19によって受
信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換す
ると共に、このファクシミリ装置1の内部で生成された
デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してNCU
19に出力するものである。モデム20は、画情報を変
調・復調して伝送すると共に伝送制御用の各種手順信号
を送受信するものであり、バッファ21は、相手側ファ
クシミリ装置との間で送受信される符号化された画情報
を含むデータを一時的に格納するものである。
【0028】スキャナ22は原稿挿入口6に挿入された
原稿から画像を読み取るためのものであり、符号化部2
3はスキャナ22により読み取られた画像の符号化を行
うものである。復号化部24は、バッファ21又は画像
メモリ15に記憶された受信画像データを読み出して、
これを復号化するものであり、復号化されたデータは、
プリンタ25により記録紙に印刷される。操作パネル4
は、操作者がこのファクシミリ装置1の設定等の各種の
操作を行うためのものである。アンプ27は、そのアン
プ27に接続されたスピーカ28を鳴動して、呼出音な
どを出力するためのものである。
【0029】このように構成されたファクシミリ装置1
は、NCU19を介して、電話回線31に接続されてい
る。この電話回線31は、本ファクシミリ装置1の交換
機29に接続され、この交換機29は電話回線32を介
して、他の交換機に接続されている。他の交換機は、更
に、電話回線を介して発呼側ファクシミリ装置に接続さ
れている。
【0030】次に、上記のように構成されたファクシミ
リ装置1の着信時の処理を図5のフローチャートに基づ
いて説明する。ファクシミリ装置1は、呼出信号が着信
されるまで待機し(S1:No)、呼出信号が着信され
ると(S1:Yes)、まず受信解像度メモリ14aに
「スーパーファイン」をライトする(S2)。前記した
ようにスーパーファインは、本ファクシミリ装置1の受
信可能な最高の解像度である。電話番号エリア13bに
登録されていない発呼側装置から送信されたデータは、
どのようなデータが送られてくるか予測できないため、
通常の動作として最高解像度を宣言しておき、送信側で
解像度を決定させるべく、受信解像度メモリ14aに
「スーパーファイン」がライトされる(書き込まれ
る)。
【0031】受信解像度メモリ14aに「スーパーファ
イン」をライトした後(S2)、電話回線を開放したま
まの状態で、交換機29から発呼側装置の電話番号(Ca
llerID)が送られてきたか否かを判断する(S3)。発
呼側装置の電話番号が送られてきたならば(S3:Ye
s)、その電話番号が発呼側電話番号エリア35に記憶
されているか否か調べられ(S4)、その電話番号が発
呼側電話番号エリア35に記憶されていれば(S4:Y
es)、その電話番号に対応して受信解像度エリア36
に記憶される解像度(「ファイン」又は「スタンダー
ド」)が受信解像度メモリ14aにライトされる(S
5)。
【0032】発呼側装置の電話番号に対応して受信解像
度エリア36に記憶された解像度を受信解像度メモリ1
4aにライトした後(S5)、あるいは、交換機29か
ら発呼側装置の電話番号が送られない場合や(S3:N
o)、交換機29から発呼側装置の電話番号が送られて
も、その電話番号が発呼側電話番号エリア35に記憶さ
れていない場合には(S3:Yes,S4:No)、受
信解像度メモリ14aに「スーパーファイン」をライト
したまま、ファクシミリ装置1は電話回線を閉結する
(S6)。電話回線の閉結後、本ファクシミリ装置1
は、発呼側装置と前記した図5に示されるCNG信号4
3からCSI信号45までの送受信を行う。そして、D
IS信号46の送信の際に、そのDIS信号46の中の
「解像度」に関するデータとして、受信解像度メモリ1
4aに記憶された解像度を、本ファクシミリ装置1にお
ける受信可能な最高解像度として発呼側装置へ送信する
(S7)。発呼側装置は、このDIS信号46により送
られた解像度と、送信されるデータの解像度とのうち、
両者の共通する最高の解像度に送信データの解像度を決
定するので、送信データの解像度は、受信解像度メモリ
14aに記憶された解像度以下に決定される。
【0033】DIS信号46の送信後、TSI信号47
からCFR信号50の送受信が行われる。発呼側装置
は、その後、DIS信号46に基づいて決定された解像
度で本ファクシミリ装置1へデータ送信を行う。本ファ
クシミリ装置1は、発呼側装置から送信されるデータを
通常の受信処理にて受信し(S8)、データの受信後、
この処理を終了する(S9)。
【0034】以上説明したように、本実施例のファクシ
ミリ装置によれば、電話番号エリア13bに記憶される
電話番号の発呼側装置に対しては、本ファクシミリ装置
1の受信可能な最高解像度を低解像度に変更して知らせ
るので、その発呼側装置から送信されるデータの解像度
を低解像度に変更することができる。よって、かかる場
合には、データの受信時間を短縮することができ、ファ
クシミリ装置1の電話回線を有効に使用することができ
る。また、かかる場合には、受信データの量が減少する
ので、画像メモリ15に記憶できるデータ件数が増加
し、メモリを有効に使用することができる。
【0035】一般に、メモリ受信が可能なファクシミリ
装置は、メモリが少なくなった場合、あらかじめ決めら
れた容量以下になったらメモリ受信はしないようになっ
ているが、登録してある電話番号の相手であれば解像度
が低いため、少ない容量でメモリ受信することができる
と予測される。従って、上記制限容量よりは少ない制限
容量となるまでメモリ受信を許すことが可能となる。ま
た、記録紙がなくなったりしてメモリ受信しかできない
場合に、あらかじめ決められた容量以下であるか否か
を、相手先に応じて判断基準を変えて着信前に判断する
ことができるため、登録してある相手先であれば着信し
てメモリ受信を許し、登録されていない相手先であれば
着信しないようにする等の区別ができ、少ない容量のメ
モリを有効に利用することができる。
【0036】請求項1から3記載のファクシミリ装置で
は、解像度送信手段としてはDIS信号46が、記憶手
段としてはEEPROM13の電話番号エリア13b
が、電話番号受信手段としてはS3の処理が、判断手段
としてはS4の処理が、解像度変更手段としてはS5の
処理がそれぞれ該当する。
【0037】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0038】本実施例では、発呼側装置の電話番号は、
発呼者側電話番号受信サービス(Caller ID)により交
換機から送信される電話番号を用いたが、他の信号、例
えば、TSI信号47により送信される電話番号を用い
るようにしても良い。また、本ファクシミリ装置1の変
更された受信可能な解像度は、DIS信号46により発
呼側装置へ送信したが、他の信号により発呼側装置へ送
信するようにしても良い。
【0039】更に、本実施例では、本ファクシミリ装置
1の受信可能な最高解像度として、電話番号エリア13
bに記憶されない電話番号の発呼側装置に対しては「ス
ーパーファイン」を送信し、電話番号エリア13bに記
憶された電話番号の発呼側装置に対しては「ファイン」
又は「スタンダード」の低解像度を送信した。しかし、
これを逆にして、電話番号エリア13bに記憶されない
電話番号の発呼側装置に対しては「スタンダード」を送
信し、電話番号エリア13bに記憶された電話番号の発
呼側装置に対しては「ファイン」又は「スーパーファイ
ン」の高解像度を送信するように構成しても良い。かか
る場合にも、発呼側装置に応じて、受信されるデータの
解像度を変更することができる。
【0040】
【発明の効果】 請求項1記載のファクシミリ装置によ
れば、所定の電話番号の発呼側装置に対しては受信可能
な解像度が変更されて送信されるので、発呼側装置に応
じて受信解像度を変更することができるという効果があ
る。また、受信解像度などの伝送パラメータは回線閉結
後に発呼側装置との間で所定の手順に則って決定される
が、電話番号の一致の判断は回線閉結前になされるの
で、その伝送パラメータの決定手順を変更することなく
受信解像度を変更することができるという効果がある。
更に、電話番号の一致の判断は回線閉結前になされるの
で、発呼側装置に課金される電話料金を低額にすること
ができるという効果がある。また、メモリ受信が可能な
ファクシミリ装置にあっては、メモリを有効に使用する
ことができるという効果もある。
【0041】請求項2記載のファクシミリ装置によれ
ば、請求項1記載のファクシミリ装置の奏する効果に加
え、更に、解像度変更手段は受信可能な解像度を発呼側
装置の電話番号と対応つけて記憶された解像度に変更す
るので、発呼側装置毎に受信解像度を変更することがで
きるという効果がある。
【0042】請求項3記載のファクシミリ装置によれ
ば、請求項1記載のファクシミリ装置の奏する効果に加
え、更に、所定の電話番号の発呼側装置に対しては受信
可能な解像度が低解像度に変更され送信されるので、そ
の発呼側装置からの受信を低解像度で行うことができ
る。低解像度のデータ量は、高解像度のデータ量に比べ
て少量である。よって、受信時間を短縮できるので、回
線を有効に使用することができるとともに、発呼側装置
に課金される電話料金を低額にすることができるという
効果がある。また、受信データが少量になるので、その
受信データの記憶メモリを有効に使用することができる
という効果がある。即ち、メモリサイズを変更すること
なく、受信データの記憶件数を増加することができる。
【0043】請求項4記載のファクシミリ装置によれ
ば、受信可能な解像度が発呼側装置の電話番号に応じて
変更され送信されるので、発呼側装置に応じて受信解像
度を変更することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるファクシミリ装置の
斜視図である。
【図2】 上記ファクシミリ装置の電気的構成を示した
ブロック図である。
【図3】 EEPROM内の電話番号エリアの構成を模
式的に表わした図である。
【図4】 ファクシミリ装置の着信時の処理を示したフ
ローチャートである。
【図5】 発呼側装置と被呼側装置との通信制御の手順
を示した図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 11 CPU 12 ROM 13 EEPROM 13b 電話番号エリア(記憶
手段) 14 RAM 14a 受信解像度メモリ 29 交換機 31,32 電話回線 35 発呼側電話番号エリア 36 受信解像度エリア 41 呼出信号 42 回線閉結 46 DIS信号(解像度送
信手段) 51 発呼側装置(発呼側フ
ァクシミリ装置) 52 被呼側装置(被呼側フ
ァクシミリ装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼側装置から送信されるデータの解像
    度を決定するため、回線閉結後に受信可能な解像度を発
    呼側装置へ送信する解像度送信手段を備えたファクシミ
    リ装置において、 所定の電話番号を記憶する記憶手段と、 呼出信号が発せられる直前又は一の呼出信号と次の呼出
    信号との間に交換機側から送られる発呼側装置の電話番
    号を受信する電話番号受信手段と、 前記電話番号受信手段により受信された発呼側装置の電
    話番号が前記記憶手段に記憶された電話番号と一致する
    か否かを回線閉結前に判断する判断手段と、 前記判断手段により電話番号の一致が判断された場合に
    は、前記解像度送信手段により発呼側装置へ送信される
    解像度を変更する解像度変更手段とを備えたことを特徴
    とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段に記憶される所定の電話番
    号には、電話番号に対応つけて解像度が記憶されてお
    り、 前記解像度変更手段は、前記解像度送信手段により発呼
    側装置へ送信される解像度を、発呼側装置の電話番号に
    対応つけて前記記憶手段に記憶された解像度に変更する
    ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記解像度変更手段は、発呼側装置へ送
    信される解像度を低解像度に変更することを特徴とする
    請求項1記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 発呼側装置から送信されるデータの解像
    度を決定するため、受信可能な解像度をその発呼側装置
    へ送信するファクシミリ装置において、 発呼側装置の電話番号に応じて、その発呼側装置へ送信
    される解像度を変更することを特徴とするファクシミリ
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04137972A (ja) * 1990-09-28 1992-05-12 Canon Inc ファクシミリ装置
JPH05219332A (ja) * 1992-02-01 1993-08-27 Ricoh Co Ltd 画像伝送方式
JPH07273962A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Toshiba Corp 画像データ通信システム

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