JPH09289270A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09289270A
JPH09289270A JP12259196A JP12259196A JPH09289270A JP H09289270 A JPH09289270 A JP H09289270A JP 12259196 A JP12259196 A JP 12259196A JP 12259196 A JP12259196 A JP 12259196A JP H09289270 A JPH09289270 A JP H09289270A
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JP
Japan
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protective resin
resin coating
semiconductor element
support plate
weight
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Pending
Application number
JP12259196A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Yokoyama
隆昭 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanken Electric Co Ltd filed Critical Sanken Electric Co Ltd
Priority to JP12259196A priority Critical patent/JPH09289270A/ja
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度サイクルによって保護樹脂被覆体の剥離
が生じ難い半導体装置を提供する。 【解決手段】 凹状金属支持板1に対して半導体素子2
をろう材3で固着し、半導体素子2の上面にリード部材
5を固着し、保護樹脂被覆体8を設ける。保護樹脂被覆
体8の組成を エポキシ樹脂20〜30重量% フィラー70〜80重量% シリコーンゲル0.3〜5重量% とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皿状の金属支持板に半
導体素子が固着された構造の整流ダイオード等の半導体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】整流ダイオードを図1に示すように構成
することがある。この図1において、皿状金属支持板1
の一方の主面に半導体素子2がろう材3で固着されてお
り、半導体素子2の上面にはヘッダ部4を有する棒状リ
ード部材5がろう材6で固着されている。支持板1の一
方の主面には、半導体素子2及びヘッダ部4を含むよう
にシリコンラバーから成る保護樹脂被覆体7が設けれて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の半
導体装置では、実使用に耐えられるか否かを検査するた
めにいわゆる実働寿命試験が行われる。この試験は、例
えば50〜200℃程度まで変化する温度サイクルを多
数回繰り返して印加する試験である。従来のシリコ−ン
ラバーから成る保護樹脂被覆体7を設けた半導体装置で
は、温度サイクルが2000回程度で特性劣化が生じる
ものがみられた。かかる問題点を解決する手段として、
フィラー60%、残りエポキシ樹脂からなる樹脂を被覆
体7に用いることが考えられた。このような保護樹脂被
覆体によれば、実働寿命試験時に保護樹脂被覆体が素子
を押え付けるため、寿命向上が期待された。しかしなが
ら、実際には期待する程の効果が得られなかった。即
ち、この種の半導体装置は、外付けフィンに対して支持
板をろう付けして使用されるが、このフィンのろう付け
時に支持板1は300℃程度に加熱される。この加熱に
よって保護樹脂が支持板1から剥離し易い。この剥離が
生じるとその後の実働又は実働試験において保護樹脂被
覆体7による素子の押え付け効果が十分に発揮されない
ためと考えられる。
【0004】そこで本発明は、この様な問題を解決でき
る新規な構造の半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、金属製の支持体と、前記支持体に固着され
た半導体素子と、前記半導体素子及び前記支持体の前記
半導体素子の周辺の領域を覆うように配設された保護被
覆体とを備えた半導体装置において、前記保護被覆体
が、20〜30重量%のエポキシ樹脂と、70〜80重
量%のフィラーと、0.3〜5重量%のシリコーン系応
力緩和剤とから成り、且つ前記保護被覆体が、1.0×
10-5〜2.0×10-5deg-1即ち℃-1の線膨張係数
を有し、且つ前記保護被覆体が、500〜1500kgf
/m2 の弾性率を有していることを特徴とする半導体装
置に係わるものである。
【0006】
【発明の作用及び効果】本発明によれば、温度サイクル
による劣化の少ない半導体装置を提供することができ
る。
【0007】
【実施例】次に、図2を参照して本発明の実施例に係わ
る半導体装置(整流ダイオード)を説明する。図2の半
導体装置は、図1と同様に、支持体としての銅を主成分
とした皿状金属支持板1と、この支持板1の一方の主面
の中央にろう材3で固着されたダイオード素子からなる
半導体素子2と、この半導体素子2の上面の電極(図示
せず)にろう材6で固着されたヘッダ部4を有する棒状
リード5とを備え、更に本発明に従う保護樹脂被覆体8
を備えている。図2の保護樹脂被覆体8は、図1と同様
に半導体素子2とリード5の一部と支持板1の半導体素
子2の周辺領域とを覆うように設けられているが、その
組成において図1と異なる。なお、半導体素子2はpn
接合を有する半導体基板とこの基板の上下の主面に形成
された一対の電極とから成る。
【0008】即ち、保護樹脂被覆体8は、21重量%の
エポキシ樹脂と、78重量%のフィラーと、1重量%の
シリコ−ン系応力緩和剤としてのシリコーンゲルとから
成る。なお、フィラー(充填剤)は、例えばシリカ、ア
ルミナ等から成る。上記組成の保護樹脂の線膨張係数は
1.3×10-5-1程度であってこの値は従来のシリコ
−ンラバーから成る保護樹脂やフィラー含有率が60%
であるエポキシ・フィラー混合樹脂材から成る保護樹脂
に比べて小さく、且つ銅を主材とする支持板1の線膨張
係数(約1.6×10-5〜1.7×10-5-1)に非常
に近い。なお、シリコ−ンラバーから成る保護樹脂の線
膨張係数は210×10-5-1程度、フィラー含有率6
0%のエポキシフィラー混合樹脂の線膨張係数は2.3
×10-5〜2.5×10-5-1である。また、保護樹脂
被覆体8の弾性率は約1300kgf /m2 であり、シリ
コ−ンラバーから成る保護樹脂被覆体7に比べて十分に
小さい。
【0009】このような線膨張係数と弾性率を有する保
護樹脂被覆体8を有する半導体装置の支持板1をフイン
に約300℃でろう付けし、その後に50〜200℃程
度で変化する実働寿命試験を施したが、特性の低下がほ
とんど見れなかった。つまり、この様な過酷な試験を施
しても、保護樹脂被覆体8は支持板1から剥離せず、半
導体素子2の押え付け効果が温度サイクルの多数回印加
後においても良好に維持され、半導体素子2の支持板1
からの剥離が生じなかった。この理由は必ずしも明確で
ないが、次のように考えることができる。本発明に従う
保護樹脂被覆体8は、エポキシ樹脂とフィラーを主成分
としているために従来のシリコ−ンラバーから成る保護
樹脂被覆体7よりも硬質である。従って、支持板1が膨
張して半田にクラックが生じても保護樹脂被覆体8が半
導体素子2を支持板1に押え付けるように働く。また、
本発明に従う保護樹脂被覆体8は、シリコーンゲルを特
定された範囲で含有する。従って、従来のエポキシ樹脂
とフィラーのみの保護樹脂被覆体に比べて本発明に従う
保護樹脂被覆体8の線膨張係数が支持板1のそれに近い
値になる。この結果、保護樹脂被覆体8の支持板1に対
する密着性が良好になり、且つ適度な柔軟性を有して支
持板1の熱膨張に良好に追従し、フィン(図示せず)に
対する支持板1のろう付け時等において高温加熱状態が
生じても保護樹脂被覆体8の支持板1からの剥離が生じ
ない。
【0010】保護樹脂被覆体8の組成を特定範囲で変え
ても同様な作用効果が得られることを確かめるために、
保護樹脂の組成を種々変えて半導体装置を図2と同様に
作り、特性及び作業性を調べた。この結果、保護樹脂被
覆体8を次の組成範囲にすることが好ましいことが分っ
た。 エポキシ樹脂 :20〜30重量% フィラー :70〜80重量% シリコーンゲル:0.3〜5重量% なお、エポキシ樹脂の含有率が20重量%未満、フィラ
ーの含有率が80重量%を越えると保護樹脂被覆体8の
支持板1に対する密着性が低下すると共に流動性が低下
し作業性が悪くなる。また、エポキシ樹脂の含有率が3
0重量%を越え、フィラーの含有率を70重量%未満に
なると保護樹脂被覆体8の線膨張係数が増大し、支持板
1の線膨張係数との差が大きくなる。また、シリコーン
ゲルの含有率が5重%を越えると、保護樹脂被覆体8の
柔軟性が増大しすぎて半導体素子2の押え付け効果が発
揮されない。一方、シリコーンゲルの含有率が0.3重
量%未満となると、保護樹脂被覆体8の低弾性化が達成
されず、加熱時に保護樹脂被覆体8が支持板1の熱膨張
に追従できず望ましくない。
【0011】保護樹脂被覆体8の線膨張係数は1.0×
10-5〜2.0×10-5-1の範囲とすることが望まし
い。1.0×10-5-1未満、及び2.0×10-5-1
を越えると、支持板1の線膨張係数との差が大きくなる
ため、ろう付け時に剥離が生じ易く、その後の実働寿命
試験で特性低下が生じ易い。保護樹脂被覆体8の弾性率
は半導体素子2の押え付け効果が十分に発揮されるよう
に500kgf /m2 以上にすることが望ましく、また、
加熱時に支持板1の熱膨張に良好に追従できるように1
500kgf /m2 以下とすることが望ましい。
【0012】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 支持板1と半導体素子2の間に両者の中間の線
膨張係数を有する台座を介在させることができる。 (2) 整流ダイオードに限ることなく、サイリスタ等
の別の半導体装置にも本発明を適用することができる。 (3) シリコ−ン系応力緩和剤としてシリコ−ンオイ
ルを使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の半導体装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 支持板 2 半導体素子 8 保護樹脂被覆体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の支持体と、前記支持体に固着さ
    れた半導体素子と、前記半導体素子及び前記支持体の前
    記半導体素子の周辺の領域を覆うように配設された保護
    被覆体とを備えた半導体装置において、 前記保護被覆体が、 20〜30重量%のエポキシ樹脂と、 70〜80重量%のフィラーと、 0.3〜5重量%のシリコーン系応力緩和剤とから成
    り、且つ前記保護被覆体が、1.0×10-5〜2.0×
    10-5deg-1の線膨張係数を有し、且つ前記保護被覆
    体が、500〜1500kgf /m2 の弾性率を有してい
    ることを特徴とする半導体装置。
JP12259196A 1996-04-19 1996-04-19 半導体装置 Pending JPH09289270A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011199160A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Sanken Electric Co Ltd 半導体装置

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