JPH09286960A - 感熱性粘着シートおよび感熱性粘着シートの製造方法 - Google Patents

感熱性粘着シートおよび感熱性粘着シートの製造方法

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JPH09286960A
JPH09286960A JP9798496A JP9798496A JPH09286960A JP H09286960 A JPH09286960 A JP H09286960A JP 9798496 A JP9798496 A JP 9798496A JP 9798496 A JP9798496 A JP 9798496A JP H09286960 A JPH09286960 A JP H09286960A
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JP
Japan
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heat
sensitive adhesive
adhesive layer
tackifier
adhesive sheet
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JP9798496A
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Yoko Ishikawa
陽子 石川
Hiroyuki Ohashi
弘幸 大橋
Kenji Suzuki
賢治 鈴木
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】初期粘着性に優れ、透明なガラス瓶に貼着して
も美観を損なわず、内容物の正確な色が確認できる感熱
性粘着シートを提供するものである。 【解決手段】表面基材に、熱可塑性樹脂、固体可塑剤お
よび粘着付与剤を有する感熱性粘着剤層を設けた感熱性
粘着シートにおいて、前記粘着付与剤としてロジン系粘
着付与剤及び/又はテルペンフェノール系粘着付与剤を
用い、且つ該感熱性粘着シートを加熱により感熱性粘着
剤層に粘着性を発現させ、透明基材に貼着した際の感熱
性粘着剤層のマクベス反射濃度計による測定値、Lab
表示(JIS−Z−8730)によるa値が−2〜2、
且つb値が−3〜1となるように、感熱性粘着剤層中に
補色材料を含有せしめた感熱性粘着シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱性粘着剤層表
面が常温では非粘着性であるが、加熱することより粘着
性が現れラベル等として使用される感熱性粘着シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、清涼飲料水、酒類、薬品瓶等のガ
ラス瓶などへのラベル貼着は、基材の裏面にカゼインや
デンプン等の水溶性接着剤を設けたラベルを自動ラベラ
ー等により貼着する方法、或いは上紙、粘着剤層、剥離
シートを順次積層した構成の一般的な粘着シートのラベ
ルを自動ラベラー等を使用して貼着する方法が採られて
いる。しかし、水溶性接着剤を設けたラベルは、基材の
裏面に水溶性接着剤を塗布するとラベルがカールを生
じ、ガラス瓶へ貼着後ラベルに皺や浮きが発生しラベル
不良となり美観を損なうという問題があった。一方、一
般的な構成の粘着シートのラベルは通常剥離シートを剥
離して使用しているが、剥離された剥離シートは回収さ
れて再利用され難く、ほとんどの場合廃棄処分にされて
いる。近年では省資源や環境問題等が注目され始めてお
り、剥離シートを必要としない感熱性粘着シートが注目
されてきた。
【0003】一般的に感熱性粘着剤は熱可塑性樹脂、固
体可塑剤を主成分として構成されている。感熱性粘着シ
ートは、基材の片面にこの感熱性粘着剤を塗布した構成
であり、通常、基材の他面に印刷などを行いラベルとし
て使用している。感熱性粘着剤は、常温では非粘着性で
あるが、加熱装置の設けられたラベラーやオーブン等で
加熱すると活性化され粘着性が発現する。通常、活性化
温度は50℃〜150℃であり、この温度領域で感熱性
粘着剤中の固体可塑剤が溶融し始め、熱可塑性樹脂に粘
着性を与えるのである。そして溶融した固体可塑剤はゆ
っくりと結晶化するため粘着性は長時間持続されるので
粘着性を有している間にガラス瓶等に貼着して使用され
ている。
【0004】感熱性粘着シートは、加熱装置の設けられ
たラベラー等で連続してガラス瓶に貼着しても、前記の
ラベル裏面に水溶性接着剤を塗布してガラス瓶に貼着す
る方法のようなラベル不良という問題はない。また、前
記の一般的な粘着シートのように剥離シートを使用しな
いためコスト的にも安く生産できるという利点があり、
省資源、環境問題の観点からも有利である。
【0005】しかし、熱可塑性樹脂と固体可塑剤から成
る感熱性粘着剤を用いた感熱性粘着シートは、初期粘着
性に劣りやすい。即ち、感熱性粘着シートを加熱活性化
させ、ラベルとしてガラス瓶等の曲面に貼着する場合、
ラベルがガラス瓶に接着するまでにラベルが脱落すると
いう問題があった。特に薬品瓶や医療用アンプル瓶は、
径の小さいガラス瓶であることが多く、感熱性粘着シー
トの貼着は不適切であった。
【0006】また、内容物の色を正確に認識できなけれ
ばならない薬品瓶や医療用アンプル瓶では、ラベルを貼
着するとガラス面に接着している粘着剤層の色相がガラ
スを通して見えるため、粘着剤層が着色されていたりす
ると美観を損ねたり、内容物の正確な色が確認できない
という問題がある。特に、初期粘着性を付与するために
粘着付与剤を併用した感熱性粘着シートは、材料によっ
ては粘着剤層が黄色みがかってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感熱性粘着
シートの上述のような欠点を解消し、初期粘着性に優
れ、透明なガラス瓶に貼着しても美観を損なわず、内容
物の正確な色が確認できる感熱性粘着シートを提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる課
題を解決すべく、貼着した後に粘着剤層が黄色みがかか
る原因について鋭意研究を行った。この結果、まず粘着
付与剤としてロジン系粘着付与剤やテルペンフェノール
系粘着付与剤を用いた場合に、内容物の正確な色が確認
できないという問題が生じることがわかった。更に、ロ
ジン系粘着付与剤やテルペンフェノール系粘着付与剤を
用いたものは、用いないものと比較すると経時的にも黄
色く変色(以下、黄変という)しやすいという傾向があ
ることも分かった。
【0009】本発明は、感熱性粘着シートに、粘着付与
剤としてロジン系粘着付与剤やテルペンフェノール系粘
着付与剤を用いる場合、感熱性粘着剤層若しくは表面基
材と感熱性粘着剤層の間の下塗り層に予め補色材料を特
定の条件を満たすように添加することにより、初期粘着
性に優れ、透明なガラス瓶に貼着しても美観を損なわ
ず、内容物の正確な色が確認できる感熱性粘着シートが
得られることを見出したのである。
【0010】第1の発明は、表面基材に、熱可塑性樹
脂、固体可塑剤および粘着付与剤を有する感熱性粘着剤
層を設けた感熱性粘着シートにおいて、前記粘着付与剤
としてロジン系粘着付与剤及び/又はテルペンフェノー
ル系粘着付与剤を用い、且つ該感熱性粘着シートを加熱
により感熱性粘着剤層に粘着性を発現させ、透明基材に
貼着した際の感熱性粘着剤層のマクベス反射濃度計によ
る測定値、Lab表示(JIS−Z−8730)による
a値が−2〜2、且つb値が−3〜1となるように、感
熱性粘着剤層中に補色材料を含有せしめることを特徴と
する感熱性粘着シートである。
【0011】第2の発明は、表面基材に下塗り層と、該
下塗り層上に熱可塑性樹脂、固体可塑剤および粘着付与
剤を有する感熱性粘着剤層を設けた感熱性粘着シートに
おいて、前記粘着付与剤としてロジン系粘着付与剤及び
/又はテルペンフェノール系粘着付与剤を用い、且つ該
感熱性粘着シートを加熱により感熱性粘着剤層に粘着性
を発現させ、透明基材に貼着した際の感熱性粘着剤層の
マクベス反射濃度計による測定値、Lab表示(JIS
−Z−8730)によるa値が−2〜2、且つb値が−
3〜1となるように、感熱性粘着剤層中及び/又は下塗
り層中に補色材料を含有せしめることを特徴とする感熱
性粘着シートである。
【0012】更に、本発明者等は、粘着付与剤を有する
感熱性粘着シートを製造する方法について研究した。市
販の感熱性粘着剤の中には黄色みを生じる材料もある。
粘着付与剤としてロジン系粘着付与剤、テルペンフェノ
ール系粘着付与剤が含有するか否か判らない場合もあ
る。また、市販の感熱性粘着剤には第1の発明、第2の
発明でいうロジン系粘着付与剤、テルペンフェノール系
粘着付与剤の他に、感熱性粘着シートの黄色みの原因が
あるかもしれない。第3の発明、第4の発明はこのよう
な場合でも、十分問題に対応できる感熱性粘着シートを
製造する方法である。
【0013】表面基材に熱可塑性樹脂、固体可塑剤、粘
着付与剤を有する感熱性粘着剤層を設けた場合、該粘着
剤層は見た目では白色に近い色である。しかし、粘着剤
層を加熱活性して貼着すると、黄色みを帯びた粘着剤層
になってしまう。粘着シートを製造する際には、一旦、
感熱性粘着シートを形成し、加熱処理して感熱性粘着剤
層の黄色みの状態を、マクベス反射濃度計による測定
値、Lab表示(JIS−Z−8730)によるb値を
用いて評価し、塗料を調節する必要があることを見出し
た。
【0014】第3の発明は、表面基材に、熱可塑性樹
脂、固体可塑剤および粘着付与剤を有する感熱性粘着剤
層用塗液を塗布・乾燥して感熱性粘着剤層を設けた感熱
性粘着シートを製造するにあたり、感熱性粘着シートを
一旦製造し、該感熱性粘着シートを加熱により感熱性粘
着剤層に粘着性を発現させ透明基材に貼着し、感熱性粘
着剤層のマクベス反射濃度計による測定値、Lab表示
(JIS−Z−8730)によるb値を測定し、このb
値が1を越える場合、感熱性粘着剤層塗液中に補色材料
を含有せしめることにより、前記マクベス反射濃度計に
よる測定値、Lab表示(JIS−Z−8730)によ
るb値が−3〜1の範囲となるように製造することを特
徴とする感熱性粘着シートの製造方法である。
【0015】第4の発明は、表面基材に下塗り層塗液
と、熱可塑性樹脂、固体可塑剤および粘着付与剤を有す
る感熱性粘着剤層用塗液を順次塗布・乾燥して下塗り層
と感熱性粘着剤層を設けた感熱性粘着シートを製造する
にあたり、感熱性粘着シートを一旦製造し、該感熱性粘
着シートを加熱により感熱性粘着剤層に粘着性を発現さ
せ透明基材に貼着し、感熱性粘着剤層のマクベス反射濃
度計による測定値、Lab表示(JIS−Z−873
0)によるb値を測定し、このb値が1を越える場合、
下塗り層塗液中および/または感熱性粘着剤層塗液中に
補色材料を含有せしめることにより、前記マクベス反射
濃度計による測定値、Lab表示(JIS−Z−873
0)によるb値が−3〜1の範囲となるように製造する
ことを特徴とする感熱性粘着シートの製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の感熱性粘着剤に含有され
る熱可塑性樹脂の種類としては、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、酢酸ビニル
−エチレン−スチレン共重合体、酢酸ビニル−エチレン
共重合体、酢酸ビニルーエチレン−塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−塩化ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等が
挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は単独又は複数併用
して用いられる。
【0017】熱可塑性樹脂のガラス転移温度については
−35〜70℃であり、好ましくは−10〜60℃であ
る。また、より好ましくは20〜60℃程度である。熱
可塑性樹脂のガラス転移温度が−35℃未満であると常
温でも粘着性を有してしまうという問題がある。また、
70℃を越えると感熱性粘着剤として基材に塗布したと
き、感熱性粘着剤塗布面の表面強度が弱くなりラベルと
して使用するときに印刷適性が劣るという問題がある。
【0018】一方、固体可塑剤としては、フタル酸ジフ
ェニル、フタル酸ジヘキシル(融点65℃)、フタル酸
ジシクロヘキシル(融点63〜65℃)、フタル酸ジヒ
ドロアビエチル(融点65℃)、イソフタル酸ジメチル
(融点66〜67℃)、ジイソヘキシルフタレート、安
息香酸スクロース(融点98℃)、二安息香酸エチレン
グリコール(融点70℃)、三安息香酸トリメチロール
エタン(融点73℃)、三安息香酸グリセリド、四安息
香酸ペンタエリトリット(融点95℃)、八酢酸スクロ
ース(融点89℃)、クエン酸トリシクロヘキシル(融
点57℃)、N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホ
ンアミド(融点86℃)等、一般に可塑剤と認められる
公知の安息香酸、カプリル酸、クエン酸、フタル酸及び
燐酸のエステル並びにスルホンアミド誘導体で融点が5
0〜100℃、好ましくは60〜80℃のものを使用す
るとよい。融点が50℃未満の固体可塑剤を使用する
と、ブロッキングしやすいという問題がある。感熱性粘
着シートのブロッキングとは、夏場や40℃を越える高
温の場所で感熱性粘着シートを巻取りや、シートを何枚
も重ねた状態で保管すると、固体可塑剤が溶融し始め熱
可塑性樹脂に粘着性を与えるため、感熱性粘着シートの
感熱性粘着剤面が基材表面と接着してしまうことであ
り、固体可塑剤の融点が低いほどブロッキングしやすく
なる。また、固体可塑剤の融点が100℃を越えると加
熱活性化されにくいという問題がある。
【0019】固体可塑剤は、加熱活性化時に融点以上で
溶融し熱可塑性樹脂を可塑化するため、感熱性粘着剤と
して粘着性を与えるが、粘着性の持続時間は固体可塑剤
によって異なる。粘着性を有している時間を長くする場
合にはフタル酸ジシクロヘキシルを使用することが好ま
しい。これらの固体可塑剤は単独もしくは2種類以上組
み合わせて用いることができる。
【0020】また、固体可塑剤の平均粒子径は1〜8μ
mであることが好ましい。1μm未満であると耐ブロッ
キング性に劣るという問題がある。また、8μmを越え
ると加熱活性化時に固体可塑剤が完全に溶融するのに時
間がかかるという問題がある。より好ましくは、1〜4
μmである。
【0021】固体可塑剤を上記した平均粒子径にする方
法としては、上記した固体可塑剤と分散剤と水を混合し
てボールミル、サンドミル等により適宜粉砕処理され
る。分散剤としては、例えば、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ
(メタ)アクリレート、ポリスチレンスルホネート、ゼ
ラチン等の各種水溶性高分子やアニオン性界面活性剤、
ノニオン性界面活性剤等の各種界面活性剤が使用でき
る。
【0022】これらの分散剤は単独もしくは2種類以上
組み合わせて用いることができる。固体可塑剤と分散剤
との混合比は適宜好ましい範囲で決定されるが、一般的
には固体可塑剤100固体重量部に対して分散剤0.5
〜10固体重量部が好ましい。より好ましくは1〜5固
体重量部である。分散剤が0.5固体重量部未満の場合
は水に対する固体可塑剤の分散が不十分であり微細化さ
れた一次粒子が再凝集を起こしてしまう。また、10固
体重量部を越えると接着性能を低下させるという問題が
ある。
【0023】粘着付与剤は、ロジン系粘着付与剤として
は、アビエチン酸ロジン、その水添加物及びこれらのマ
レイン酸付加物、金属塩、グリセリン、ペンタエリスト
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等の
アルコールとのエステル化合物等の加工ロジンが挙げら
れる。テルペン系粘着付与剤としては、α−ピネン、β
−ピネン、ジペンテン等のホモポリマーまたは、これら
のコポリマー、テルペンフェノールコポリマー、及びこ
れらの水添加物等が挙げられる。また、フェノール樹脂
系粘着付与剤、石油樹脂系粘着付与剤も使用できる。こ
れらの粘着付与剤を併用することもできる。中でも特
に、ロジン系粘着付与剤、テルペン系粘着付与剤が初期
粘着性を高める効果に優れている。
【0024】粘着付与剤は軟化点が70〜150℃のも
のでエマルジョン形態のものを使用することが好まし
い。軟化点が70℃未満の場合はブロッキングし易くな
り、150℃を越えると感熱性粘着シートとして加熱活
性化して使用する時、粘着性が発現しにくくなることが
あるからである。
【0025】感熱性粘着剤における熱可塑性樹脂、固体
可塑剤、粘着付与剤の配合比は、熱可塑性樹脂100固
体重量部に対して固体可塑剤50〜400固体重量部、
粘着付与剤10〜150固体重量部、好ましくは、熱可
塑性樹脂100固体重量部に対して固体可塑剤100〜
300固体重量部、粘着付与剤30〜100固体重量部
である。因みに、固体可塑剤が50重量部未満である
と、感熱性粘着剤としての粘着性が発現しにくく接着機
能が劣り、また耐ブロッキング性に劣るという問題があ
る。固体可塑剤が400固体重量部を越えての使用は感
熱性粘着剤としての粘着性を有している時間が短くなる
という問題がある。また、粘着付与剤が10固体重量部
未満の場合は初期粘着性を高める効果に乏しく、150
固体重量部を越えると耐ブロッキング性に劣るという問
題がある。
【0026】本発明で使用する感熱性粘着剤は、熱可塑
性樹脂と固体可塑剤を主成分としてするものであるが、
初期粘着性を改善するために粘着付与剤を含有せしめ
る。第1の発明は、粘着付与剤としてロジン系粘着付与
剤やテルペンフェノール系粘着付与剤を用いた場合、貼
着後に粘着剤層が黄色みがかかる、また経時的に黄変す
るという問題を有する。解決するために、感熱性粘着層
中に補色材料を加えるものである。補色材料は、過剰に
加えるものではなく、得た粘着シートを加熱により感熱
性粘着剤層に粘着性を発現させ、透明基材に貼着した際
の感熱性粘着剤層のマクベス反射濃度計による測定値、
Lab表示(JIS−Z−8730)によるa値が−2
〜2、且つb値が−3〜1となるように加えるとよい。
この条件を満たすものであれば、内容物の正確な色が確
認できないというようなトラブルは生じない。
【0027】第2の発明は、下塗り層を有する感熱性粘
着シートにおいて、粘着付与剤としてロジン系粘着付与
剤やテルペンフェノール系粘着付与剤を用いた場合、貼
着後に粘着剤層が黄色みがかかる、また経時的に黄変す
るという問題を有する。解決するために、感熱性粘着層
中及び下塗り層の少なくとも一層に補色材料を加えるも
のである。補色材料は、過剰に加えるものではなく、得
た粘着シートを加熱により感熱性粘着剤層に粘着性を発
現させ、透明基材に貼着した際の感熱性粘着剤層のマク
ベス反射濃度計による測定値、Lab表示(JIS−Z
−8730)によるa値が−2〜2、且つb値が−3〜
1となるように加えるとよい。この条件を満たすもので
あれば、内容物の正確な色が確認できないというような
トラブルは生じない。
【0028】第3の発明は、感熱性粘着シートを製造す
るにあたり、感熱性粘着シートを一旦製造し、該感熱性
粘着シートを加熱により感熱性粘着剤層に粘着性を発現
させ透明基材(例えば、ガラス板や透明フィルム等)に
貼着し、感熱性粘着剤層のマクベス反射濃度計による測
定値、Lab表示(JIS−Z−8730)によるb値
を測定する。このb値が1を越えるような場合、内容物
の正確な色が確認でき難い。この場合、感熱性粘着剤層
塗液中に補色材料を含有せしめ、前記マクベス反射濃度
計による測定値、Lab表示(JIS−Z−8730)
によるb値が−3〜1の範囲となるように製造すること
を特徴とする感熱性粘着シートの製造方法である。例え
ば、感熱性粘着剤の成分がはっきりしない市販の感熱性
粘着剤を用いる場合に適している。
【0029】第4の発明は、下塗り層を感熱性粘着シー
トを製造するにあたり、感熱性粘着シートを一旦製造
し、該感熱性粘着シートを加熱により感熱性粘着剤層に
粘着性を発現させ透明基材(例えば、ガラス板や透明フ
ィルム等)に貼着し、感熱性粘着剤層のマクベス反射濃
度計による測定値、Lab表示(JIS−Z−873
0)によるb値を測定する。このb値が1を越えるよう
な場合、内容物の正確な色が確認でき難い。この場合、
下塗り層塗液中および/または感熱性粘着剤層塗液中に
補色材料を含有せしめることにより、前記マクベス反射
濃度計による測定値、Lab表示(JIS−Z−873
0)によるb値が−3〜1の範囲となるように製造する
ことを特徴とする感熱性粘着シートの製造方法である。
例えば、感熱性粘着剤の成分がはっきりしない市販の感
熱性粘着剤を用いる場合に適している。
【0030】本発明は、感熱性粘着剤層を加熱処理した
後のマクベス反射濃度計による測定値を調節することが
重要であるが、中でも、a値は−2〜2であることが望
ましい。例えばb値が−3未満の場合、青色みがかかっ
た粘着剤層に、b値が1値を越えると、黄色みがかった
粘着剤層に、またa値が−2未満の場合緑色がかった粘
着剤層に、a値が2を越えると赤色みがかった粘着剤層
となり、何れも内容物の正確な色が確認できなくなる。
【0031】本発明で使用する補色材料としては、先に
示したマクベス反射濃度計の測定値の範囲にすることが
できるものであればよい。例えば、公知の顔料や染料が
使用できる。また、屋外や窓際で保管するようなものの
ラベルとして使用される場合は、粘着剤面の黄変を抑制
する効果のある、光に対して安定なものを使用すること
が望ましい。例えば、アゾ系、アントラキノン系、イン
ジゴ系、カーボニウム系、フタロシアニン系等の有機系
染料および顔料、プルシアンブルーなど無機系顔料、お
よび染料等から選ばれた1種あるいは2種以上を使用す
ることができる。
【0032】また、このような補色材料の使用量は、感
熱性粘着剤層が先に示したマクベス反射濃度計の測定値
の範囲にすることができればいくらでも良い。感熱性粘
着剤層、下塗り層100固体重量部に対して0.000
5〜1.0重量部程度が目安である。0.0005重量
部未満であると補色材料としての効果に乏しく、1.0
重量部を越えると着色が濃厚すぎて美観を損ないやすい
からである。
【0033】本発明でいう表面基材と感熱性粘着剤層の
間に下塗り層を設ける下塗り層は、断熱性を高める、表
面基材と感熱性粘着剤層との密着性を高める、粘着剤が
表面基材に浸み込むのを抑える等の目的で構成されるも
ので、水溶性または水分散性の高分子に適宜顔料を加え
た層である。水溶性または水分散性の高分子としては、
例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポ
リビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニル
アルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、ヒドロキ
シエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、澱粉及びその誘導体、カゼイン、アル
ギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルア
ミド、スチレン−マレイン酸共重合体塩、ポリウレタン
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、エピ
クロルヒドリドン変性ポリアミド樹脂、スチレン−ブタ
ジエン系エマルジョン、スチレン−アクリル酸エステル
系エマルジョン、アクリル酸エステル系エマルジョン等
の合成高分子エマルジョンなどが例示される。これらの
高分子化合物は勿論2種以上を混合使用してもよい。
【0034】顔料としては、炭酸カルシウム、酸化亜
鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化珪素、水
酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、タルク、
カオリン、クレー、焼成カオリン、焼成クレー、コロイ
ダルシリカ等の無機顔料やスチレンマイクロボール、ナ
イロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿素−ホルマ
リン樹脂フィラー、生澱粉粒子等の有機顔料等が挙げら
れる。その使用量は一般に高分子化合物100重量部に
対して20〜500重量部程度の範囲で調節することが
望ましい。なお、塗布量は、乾燥重量で1〜30g/m
2 程度、好ましくは3〜15g/m2 である。
【0035】感熱性粘着剤層には、更にブロッキングを
防止するために粉体やエマルジョン形態のブロッキング
防止剤(例えば澱粉、粘土鉱物、シリカ等)やポリオレ
フィン微粒子等の分散液を含有させてもよい。これらの
ブロッキング防止剤を使用するときの使用量は、熱可塑
性樹脂100重量部に対して10〜100重量部、好ま
しくは20〜50重量部である。
【0036】本発明の感熱性粘着剤層用塗液には、固形
分の主成分として熱可塑性樹脂、固体可塑剤、粘着付与
剤からなる水性分散液形態のものに、補色材料、ブロッ
キング防止剤等必要に応じて含有せしめるが、感熱性粘
着剤としてのエマルジョンの固形分濃度は20〜80%
であることが好ましい。固形分濃度が20%未満、また
は80%を越えると各種塗布装置で感熱性粘着剤を塗布
するとき、塗布量をコントロールすることが困難である
という問題がある。また、固形分濃度は使用する塗布装
置に適した濃度に適宜調整することが好ましい。
【0037】感熱性粘着剤層の塗布量については、乾燥
重量で5〜40g/m2 が好ましい。より好ましくは1
0〜25g/m2 である。因みに塗布量が5g/m2
満であると、ラベルとして使用する際十分な接着機能が
得られずラベルとして使用できないという問題がある。
一方、40g/m2 を越えることは感熱性粘着剤を加熱
活性化させるのに時間がかかり、接着機能が飽和し経済
性に乏しい。
【0038】下塗り層、感熱性粘着剤層を基材上に塗布
する方法としては、ハケ塗り、スプレー塗布、スクリー
ン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、活版印刷、メ
イヤーバーコーター、キスロールコーター、リップコー
ター、ダイレクトロールコーター、オフセットロールコ
ーター、グラビアロールコーター、リバースロールコー
ター、ロッドコーター、ブレードコーター、エアーナイ
フコーター等の各種塗布装置によって行われる。乾燥は
塗布を行う上記の装置に組み合わせた従来の方法で行う
ことができる。
【0039】なお、感熱性粘着剤層を乾燥する際は、使
用する固体可塑剤の融点より低い温度で行わなければな
らない。固体可塑剤の融点より高い温度で乾燥を行う
と、乾燥中に固体可塑剤が溶融し感熱性粘着剤層が粘着
性を有するようになるからである。なお以上の理由から
一般的に乾燥温度は、50℃未満であることが好まし
い。
【0040】本発明で使用する表面基材の材質として
は、紙類、合成紙、フィルム類、金属フォイル類、不織
布、織布等、さらにこれらを適宜積層したシートが挙げ
られる。勿論これらの基材の表面に、感熱記録層、感圧
記録層、熱転写受像層、インクジェット記録層、顔料塗
被層等の各種層が設けられていても構わない。一方、感
熱性粘着剤が塗布される面には、強度を補強したり、感
熱性粘着剤が基材の中へ浸透し粘着機能が低下するのを
防ぐための下塗り層を設けてもよい。ラベルとして使用
する場合は、印刷適性等が必要とされる。特に、清涼飲
料水、酒類、薬品瓶等のような液体の入ったガラス瓶に
貼着するラベルとして使用する場合は、耐水性に優れた
基材を使用する事が好ましい。また、感熱性粘着剤層に
熱膨張性微球体を含有せしめて接着機能を調整してもよ
い。
【0041】得られた感熱性粘着シートは、例えば基材
表面に印刷等を行い、加熱活性化装置の設けられたラベ
ラー等で連続的に、アンプル瓶、ガラス瓶等に貼着され
使用される。
【0042】
【実施例】以下に実施例を示して本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらに限定するものではない。
【0043】〔実施例1〕 〔固体可塑剤の調製〕固体可塑剤として、フタル酸ジシ
クロヘキシル(大阪有機化学工業株式会社製)100固
体重量部、分散剤としてノニオン性界面活性剤(商品名
「ノイゲンEA−120」,第一工業製薬株式会社製)
2.4固体重量部と水を均一に混合して濃度を62%と
し、ボールミルを用いて平均粒子径2.5μmのフタル
酸ジシクロヘキシルの分散液が得られるまで粉砕した。
【0044】〔感熱性粘着剤層用塗液の調製〕上記で調
製した固体可塑剤の分散液中に、熱可塑性樹脂としてエ
チレン−塩化ビニル共重合体(ガラス転移温度20℃,
商品名「スミエリート 1210」,住友化学工業株式
会社製)、粘着付与剤としてロジン系粘着付与剤(商品
名「スーパーエステル E−710」,荒川化学工業株
式会社製)と水を混合して均一になるまで撹拌し濃度5
0%の感熱性粘着剤層用塗液を調製した。このときの配
合比は、熱可塑性樹脂100固体重量部に対して固体可
塑剤200固体重量部、粘着付与剤100固体重量部で
あった。
【0045】この感熱性粘着剤層用塗液を米坪84.9
g/m2 のアート紙(商品名「金藤片面」,新王子製紙
株式会社製)の原紙面にバーコーターを用いて19.5
g/m2 塗布、乾燥し感熱性粘着シートを得た。得られ
た感熱性粘着シートを120℃のオーブンで15秒間活
性化し、透明基材に貼着した後、マクベス反射濃度計に
より粘着剤層の色相を測定したところ、Lab表示のb
値が2.23であった。
【0046】そこで上記で調製した感熱性粘着剤100
固体重量部に対して、補色材料として青色染料(商品名
「TB2023 NavyBlue」,大日本精化工業
株式会社製)0.010重量部、赤色染料(商品名「T
B2026 Red」,大日本精化工業株式会社製)
0.003重量部配合して感熱性粘着剤層用塗液を得
た。
【0047】〔感熱性粘着シートの作成〕米坪84.9
g/m2 のアート紙(商品名「金藤片面」,新王子製紙
株式会社製)の片面にバーコーターを用いて、上記で得
られた感熱性粘着剤層用塗液を乾燥重量で19.5g/
2 塗布、乾燥し感熱性粘着シートを得た。
【0048】〔実施例2〕実施例1の感熱性粘着剤層用
塗液の調製において、補色材料として紫色染料(商品名
「TB1500 Violet 3R」,大日本精化工
業株式会社製)を0.020重量部配合した以外は実施
例1と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0049】〔比較例1〕実施例1の感熱性粘着剤層用
塗液の調製において、補色材料として青色染料(商品名
「TB2023 NavyBlue」,大日本精化工業
株式会社製)を1.5重量部、赤色染料(商品名「TB
2026 Red」,大日本精化工業株式会社製)0.
021重量部配合した以外は実施例1と同様にして感熱
性粘着シートを得た。
【0050】〔比較例2〕実施例1の感熱性粘着剤層用
塗液の調製において、補色材料を配合しなかった以外は
実施例1と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0051】〔比較例3〕実施例1の感熱性粘着剤層用
塗液の調製において、粘着付与剤、補色材料を配合しな
かった以外は実施例1と同様にして感熱性粘着シートを
得た。
【0052】〔実施例3〕 〔感熱性粘着剤層用塗液の調製〕市販されている熱可塑
性樹脂、固体可塑剤、粘着付与剤を主成分とする感熱性
粘着剤(商品名「ヒートマジック DW1040」,東
洋インキ製造株式会社製)を米坪84.9g/m2 のア
ート紙(商品名「金藤片面」,新王子製紙株式会社製)
の原紙面にバーコーターを用いて19.5g/m2
布、乾燥し感熱性粘着シートを得た。
【0053】感熱性粘着シートを120℃のオーブンで
15秒間活性化し、透明基材に貼着した後、マクベス反
射濃度計により粘着剤層の色相を測定したところ、La
b表示のb値が3.48であった。そこで上記で調製し
た感熱性粘着剤100固体重量部に対して、補色材料と
して青色染料(商品名「TB590 NavyBlue
R」,大日本精化工業株式会社製)0.015重量
部、赤色染料(商品名「TB400 2R」,大日本精
化工業株式会社製)0.005重量部配合して感熱性粘
着剤層用塗液を得た。
【0054】〔感熱性粘着シートの作成〕この感熱性粘
着剤層用塗液を用いた以外は実施例1と同様にして感熱
性粘着シートを得た。
【0055】〔実施例4〕 〔下塗り層の形成〕下塗り塗料として、10%ポリビニ
ルアルコール水溶液100固体重量部に対して、補色材
料として青色染料(商品名「TB590 NavyBl
ue R」,大日本精化工業株式会社製)0.1重量
部、赤色染料(商品名「TB4002R」,大日本精化
工業株式会社製)0.05重量部配合し、米坪84.9
g/m2 のアート紙(商品名「金藤片面」,新王子製紙
株式会社製)の原紙面にバーコーターを用いて2.0g
/m2 塗布し乾燥した。
【0056】〔感熱性粘着シートの作成〕更に、実施例
3と同じ感熱性粘着剤(商品名「ヒートマジック DW
1040」,東洋インキ製造株式会社製)を15.3g
/m2 塗布、乾燥して感熱性粘着シートを得た。
【0057】〔比較例4〕補色材料を配合しなかった以
外は実施例3と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0058】〔実施例5〕 〔感熱性粘着剤層用塗液の調製〕実施例1の感熱性粘着
剤層用塗液の調整において、粘着付与剤としてテルペン
フェノール系粘着付与剤(商品名「YSポリスター S
−145」,ヤスハラケミカル株式会社製)を使用した
以外は実施例1と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0059】得られた感熱性粘着シートを120℃のオ
ーブンで15秒間活性化し、透明基材に貼着した後、マ
クベス反射濃度計により粘着剤層の色相を測定したとこ
ろ、Lab表示のb値が2.18であった。そこで上記
で調製した感熱性粘着剤100固体重量部に対して、補
色材料として青色染料(商品名「TB2023 Nav
yBlue」,大日本精化工業株式会社製)0.010
重量部配合して感熱性粘着剤層用塗液を得た。 〔感熱性粘着シートの作成〕この感熱性粘着剤層用塗液
を用いた以外は実施例1と同様にして感熱性粘着シート
を得た。
【0060】〔比較例5〕補色材料を配合しなかった以
外は実施例5と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0061】〔評価〕 〔粘着剤層の色相〕得られた感熱性粘着シートについ
て、120℃のオーブンで15秒間活性化し、透明基材
に貼着した後、マクベス反射濃度計により粘着剤層の色
相(a値、b値)を測定した結果を表1に示した。
【0062】〔ラベル浮き(初期接着性)〕得られた感
熱性粘着シートを巾20mm×長さ30mmのラベルに
し、120℃のオーブンで15秒間活性化し、直径12
mmの無色透明液体の入った医療用アンプル瓶に巻き付
けるように貼着した。貼着したラベルについて、24時
間後医療用アンプル瓶からラベルの端が浮いている状態
を観察し、ラベルが浮いていないものを○、浮いている
ものを×として初期粘着性を評価した。
【0063】〔内容物の色の確認〕また、24時間後に
アンプル瓶の内容液を目視し、ラベル貼着部分が白色に
見え全く違和感がないものを○、僅かに着色して見え違
和感を生じるものに×というように評価した。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の感熱
性粘着シート、およびその製造方法で得られた感熱性粘
着シートは、初期粘着性に優れ、透明なガラス瓶に貼着
しても美観を損なわず、内容物の正確な色が確認できる
感熱性粘着シートであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材に、熱可塑性樹脂、固体可塑剤お
    よび粘着付与剤を有する感熱性粘着剤層を設けた感熱性
    粘着シートにおいて、前記粘着付与剤としてロジン系粘
    着付与剤及び/又はテルペンフェノール系粘着付与剤を
    用い、且つ該感熱性粘着シートを加熱により感熱性粘着
    剤層に粘着性を発現させ、透明基材に貼着した際の感熱
    性粘着剤層のマクベス反射濃度計による測定値、Lab
    表示(JIS−Z−8730)によるa値が−2〜2、
    且つb値が−3〜1となるように、感熱性粘着剤層中に
    補色材料を含有せしめることを特徴とする感熱性粘着シ
    ート。
  2. 【請求項2】表面基材に下塗り層と、該下塗り層上に熱
    可塑性樹脂、固体可塑剤および粘着付与剤を有する感熱
    性粘着剤層を設けた感熱性粘着シートにおいて、前記粘
    着付与剤としてロジン系粘着付与剤及び/又はテルペン
    フェノール系粘着付与剤を用い、且つ該感熱性粘着シー
    トを加熱により感熱性粘着剤層に粘着性を発現させ、透
    明基材に貼着した際の感熱性粘着剤層のマクベス反射濃
    度計による測定値、Lab表示(JIS−Z−873
    0)によるa値が−2〜2、且つb値が−3〜1となる
    ように、感熱性粘着剤層中及び/又は下塗り層中に補色
    材料を含有せしめることを特徴とする感熱性粘着シー
    ト。
  3. 【請求項3】表面基材に、熱可塑性樹脂、固体可塑剤お
    よび粘着付与剤を有する感熱性粘着剤層用塗液を塗布・
    乾燥して感熱性粘着剤層を設けた感熱性粘着シートを製
    造するにあたり、感熱性粘着シートを一旦製造し、該感
    熱性粘着シートを加熱により感熱性粘着剤層に粘着性を
    発現させ透明基材に貼着し、感熱性粘着剤層のマクベス
    反射濃度計による測定値、Lab表示(JIS−Z−8
    730)によるb値を測定し、このb値が1を越える場
    合、感熱性粘着剤層塗液中に補色材料を含有せしめるこ
    とにより、前記マクベス反射濃度計による測定値、La
    b表示(JIS−Z−8730)によるb値が−3〜1
    の範囲となるように製造することを特徴とする感熱性粘
    着シートの製造方法。
  4. 【請求項4】表面基材に下塗り層塗液と、熱可塑性樹
    脂、固体可塑剤および粘着付与剤を有する感熱性粘着剤
    層用塗液を順次塗布・乾燥して下塗り層と感熱性粘着剤
    層を設けた感熱性粘着シートを製造するにあたり、感熱
    性粘着シートを一旦製造し、該感熱性粘着シートを加熱
    により感熱性粘着剤層に粘着性を発現させ透明基材に貼
    着し、感熱性粘着剤層のマクベス反射濃度計による測定
    値、Lab表示(JIS−Z−8730)によるb値を
    測定し、このb値が1を越える場合、下塗り層塗液中お
    よび/または感熱性粘着剤層塗液中に補色材料を含有せ
    しめることにより、前記マクベス反射濃度計による測定
    値、Lab表示(JIS−Z−8730)によるb値が
    −3〜1の範囲となるように製造することを特徴とする
    感熱性粘着シートの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5112858B2 (ja) * 2005-04-05 2013-01-09 パナソニック株式会社 テレビ台及びテレビ台の棚板
EP3351604A4 (en) * 2015-09-18 2019-05-29 JNC Corporation PLASTIC RESTORATIVE FILM, SURFACE PROTECTED ARTICLE, AND PROCESS FOR PRODUCING PLASTIC RESTORATIVE FILM

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