JPH08325535A - 感熱性粘着シート - Google Patents

感熱性粘着シート

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JPH08325535A
JPH08325535A JP13146095A JP13146095A JPH08325535A JP H08325535 A JPH08325535 A JP H08325535A JP 13146095 A JP13146095 A JP 13146095A JP 13146095 A JP13146095 A JP 13146095A JP H08325535 A JPH08325535 A JP H08325535A
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JP
Japan
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heat
sensitive adhesive
solid plasticizer
weight
parts
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Pending
Application number
JP13146095A
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English (en)
Inventor
Yoko Ishikawa
陽子 石川
Kenji Suzuki
賢治 鈴木
Hideaki Suzuki
英明 鈴木
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温条件下での耐ブロッキング性に特に優れて
おり、またラベルとして使用するときには通常の活性化
温度で活性化しても十分な接着機能が得られる感熱性粘
着シートを提供する。 【構成】基材上に、熱可塑性樹脂と固体可塑剤を含有す
る感熱性粘着剤層を設けた感熱性粘着シートにおいて、
固体可塑剤として、平均粒子径が4μm以下のフタル
酸ジシクロヘキシルと、融点が70℃以上であり平均
粒子径が4〜10μmである固体可塑剤の少なくとも一
種類を併用することを特徴とする感熱性粘着シートであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤層が常温では非
粘着性であるが、加熱することにより粘着性が現れる感
熱性粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、清涼飲料水、酒類、薬品瓶等のガ
ラス瓶などへのラベル貼着は、基材の裏面にカゼインや
デンプン等の水溶性接着剤を設けたラベルを自動ラベラ
ー等により貼着する方法、或いは上紙、粘着剤層、剥離
シートを順次積層した構成の一般的な粘着シートのラベ
ルを自動ラベラー等を使用して貼着する方法が採られて
いる。しかし、水溶性接着剤を設けたラベルは、基材の
裏面に水溶性接着剤を塗布するとラベルがカールを生
じ、ガラス瓶へ貼着後ラベルに皺や浮きが発生しラベル
不良となり美観を損なうという問題があった。一方、一
般的な構成の粘着シートのラベルは通常剥離シートを剥
離して使用しているが、剥離された剥離シートは回収さ
れて再利用され難く、ほとんどの場合廃棄処分にされて
いる。近年では省資源や環境問題等が注目され始めてお
り、剥離シートを必要としない感熱性粘着シートが注目
されてきた。
【0003】一般的に感熱性粘着シートは、基材の片面
に感熱性粘着剤を塗布した構成であり、通常、基材の他
面に印刷などを行いラベルとして使用している。感熱性
粘着剤は、常温では非粘着性であるが、加熱装置の設け
られたラベラーやオーブン等で加熱すると活性化され粘
着性が発現する。通常、活性化温度は50℃〜150℃
であり、この温度領域で感熱性粘着剤中の固体可塑剤が
溶融し始め熱可塑性樹脂に粘着性を与えるのである。そ
して溶融した固体可塑剤はゆっくりと結晶化するため粘
着性は長時間持続されるので粘着性を有している間にガ
ラス瓶等に貼着して使用されている。
【0004】感熱性粘着シートは、加熱装置の設けられ
たラベラー等で連続してガラス瓶に貼着しても、前記の
ラベル裏面に水溶性接着剤を塗布してガラス瓶に貼着す
る方法のようなラベル不良という問題はない。また、前
記の一般的な粘着シートのように剥離シートを使用しな
いためコスト的にも安く生産できるという利点があり、
省資源、環境問題の観点からも有利である。
【0005】しかしながら、感熱性粘着シートは、巻き
取り状態や、シートを何枚か重ねた状態で保管されるこ
とが多く、この場合、常温より温度が高い条件下になっ
てしまうとブロッキングを生じるという問題がある。通
常、固体可塑剤は感熱性粘着剤塗布面に露出した状態で
存在しており、巻き取りやシートを何枚も重ねた状態で
保管する場合には、感熱性粘着剤塗布面と印刷面である
基材表面が密着することを防止する効果がある。たとえ
ば、感熱性粘着剤の固体可塑剤の平均粒子径を大きくす
ることでブロッキングを防止する方法(特開昭62−1
64777号公報)等が提案されている。しかし、固体
可塑剤の平均粒子径を大きくすると、通常の活性化温度
で活性化すると固体可塑剤が完全に溶融せずラベルとし
て使用するとき接着機能が不足するという問題があり、
また通常の活性化温度で十分な接着機能が得られるまで
活性化させるには時間がかかるという問題が生じる。ま
た、デンプン等のブロッキング防止剤を感熱性粘着剤に
含有せしめると、接着機能が劣るという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温条件下
での耐ブロッキング性に特に優れており、またラベルと
して使用するときには通常の活性化温度で活性化しても
十分な接着機能が得られる感熱性粘着シートを提供する
ものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者等は感熱性粘着
シートの感熱性粘着剤について鋭意研究を行った結果、
熱可塑性樹脂と融点、平均粒子径の異なる二種類以上の
固体可塑剤から成る感熱性粘着剤を使用すると、耐ブロ
ッキング性、接着機能に優れた感熱性粘着シートが得ら
れることを見出した。
【0008】本発明は、基材上に、熱可塑性樹脂と固体
可塑剤を含有する感熱性粘着剤層を設けた感熱性粘着シ
ートにおいて、固体可塑剤として、平均粒子径が4μ
m以下のフタル酸ジシクロヘキシルと、融点が70℃
以上であり平均粒子径が4〜10μmである固体可塑剤
の少なくとも一種類を併用することを特徴とする感熱性
粘着シートである。
【0009】
【作用】本発明の感熱性粘着剤に使用される熱可塑性樹
脂の種類としては、酢酸ビニル−エチレン−スチレン共
重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−
エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル
酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル
酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−イソ
プレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体等が挙げられる。
【0010】熱可塑性樹脂のガラス転移温度については
−35℃〜70℃の範囲であり、より好ましくは−10
℃〜60℃である。因みにガラス転移温度が−35℃未
満であると常温でも粘着性を有してしまい耐ブロッキン
グ性に劣るという問題がある。また70℃を越えると感
熱性粘着剤として基材に塗布したとき、感熱性粘着剤塗
布面の表面強度が弱くなりラベルとして使用するときに
印刷適性が劣るという問題がある。
【0011】感熱性粘着剤のもう一方の成分である固体
可塑剤は、加熱活性化時に融点以上で溶融し熱可塑性樹
脂を可塑化するため、感熱性粘着剤として粘着性を与え
るものであり、その粘着性の持続時間は固体可塑剤によ
って異なるものである。本発明は、固体可塑剤を物性の
異なる二種類併用することが特徴である。
【0012】まず、第1の固体可塑剤としては、融点6
3〜65℃のフタル酸ジシクロヘキシルを使用する。こ
のフタル酸ジシクロヘキシルは、粘着性の持続時間が長
い材料であるが、本発明は、かかるフタル酸ジシクロヘ
キシルの平均粒子径が4μm以下のものを使用すること
により、加熱活性化するとき速やかに溶融し熱可塑性樹
脂を可塑化させ粘着性を発現でき、また活性化後は溶融
した固体可塑剤が再結晶化して粘着性が失われることを
防止し、しかも粘着性の持続時間を長く保つことができ
るのである。因みに4μmを越えると加熱活性化すると
き固体可塑剤が溶融するまでに時間がかかり通常の加熱
活性化条件では接着機能が劣るという問題がある。ま
た、溶融した固体可塑剤が再結晶化し易くなるため粘着
性の持続時間が短くなるという問題もある。なおフタル
酸ジシクロヘキシルの好ましい平均粒子径は3μm以下
である。
【0013】一方、第2の固体可塑剤は、融点が70℃
以上の固体可塑剤を使用する。例えば、N−シクロヘキ
シル−p−トルエンスルホンアミド(融点86℃)、安
息香酸スクロース(融点98℃)、二安息香酸エチレン
グリコール(融点70℃)、三安息香酸トリメチロール
エタン(融点73℃)、四安息香酸ペンタエリトリット
(融点95℃)、八酢酸スクロース(融点89℃)等が
挙げられ、少なくとも一種使用される。
【0014】これらの材料は、前記フタル酸ジシクロヘ
キシルと併用すると、耐ブロッキング性に優れ、また粘
着性の持続時間が長く接着機能に優れた感熱性粘着剤が
得られるのである。中でも融点が70〜80℃の固体可
塑剤、即ち二安息香酸エチレングリコール、三安息香酸
トリメチロールエタンとフタル酸ジシクロヘキシルを併
用すると、粘着性の持続時間、接着機能、耐ブロッキン
グ性に対して特に優れた効果を示すものである。
【0015】なお、第2の固体可塑剤は、特定の融点を
有するものであっても、平均粒子径は4〜10μmでな
ければならない。因みに、第2の固体可塑剤は融点が高
いため、平均粒子径が10μmを越えると通常の加熱活
性化条件では固体可塑剤が完全に溶融せず接着機能が劣
るという問題がある。また、併用するフタル酸ジシクロ
ヘキシルの平均粒子径が4μm以下でブロッキングし易
い状態であるため、第2の固体可塑剤の平均粒子径が4
μm未満では、フタル酸ジシクロヘキシルが溶融してブ
ロッキングすることを防止し難いという問題がある。第
2の固体可塑剤の好ましい平均粒子径は5〜8μmであ
る。
【0016】接着機能と耐ブロッキング性の共に優れた
感熱性粘着剤を得るためには、第1の固体可塑剤(フタ
ル酸ジシクロヘキシル)100固体重量部に対して第2
の固体可塑剤を合計で10〜100固体重量部配合する
ことが好ましい。因みに10固体重量部未満であるとブ
ロッキングを防止する効果が少なく、100固体重量部
を越えると粘着性の持続時間が短くなるため、感熱性粘
着シートとして加熱活性化させガラス瓶等に貼着する
際、加熱活性化からガラス瓶等に貼着する迄に時間がか
かる場合は接着機能が低下しやすいからである。
【0017】固体可塑剤を上記した平均粒子径にする方
法としては、上記した固体可塑剤と分散剤と水を混合し
てボールミル、サンドミル等により適宜粉砕処理され
る。分散剤としては、例えば、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、アク
リル酸誘導体、スルホン酸誘導体、無水マレイン酸誘導
体、ゼラチン等の各種水溶性高分子やアニオン性界面活
性剤、ノニオン性界面活性剤等の各種界面活性剤が使用
できる。固体可塑剤と分散剤との混合比は固体可塑剤1
00固体重量部に対して分散剤0.5〜10固体重量部
が好ましい。より好ましくは1〜5固体重量部である。
分散剤が0.5固体重量部未満の場合は水に対する固体
可塑剤の分散が不十分であり微細化された一次粒子が再
凝集を起こしてしまう。また、10固体重量部を越える
と接着性能を低下させるという問題がある。
【0018】本発明においては、使用する固体可塑剤を
各々上記の方法を使用して目的の平均粒子径が得られる
まで粉砕してから各種の固体可塑剤を混合する方法が好
ましい。なぜなら、固体可塑剤の種類によって粉砕され
やすいものと、粉砕されにくいものがあり粉砕時間が異
なるからである。また、各種の固体可塑剤を粉砕すると
きに使用する分散剤は同種類のものを使用しても良い
し、各固体可塑剤の種類によって異なるものを使用して
も良い。各固体可塑剤の種類によって異なるものを使用
する場合は、接着機能に影響のない分散剤の組合せを選
択しなければならない。
【0019】感熱性粘着剤として、熱可塑性樹脂、二種
類以上の固体可塑剤の他に、更にロジン系粘着付与剤、
フェノール樹脂系粘着付与剤、テルペン樹脂系粘着付与
剤、キシレン系粘着付与剤、石油樹脂系粘着付与剤等の
粘着付与剤を含有せしめて接着機能を調整することが好
ましい。
【0020】感熱性粘着剤における熱可塑性樹脂及び固
体可塑剤の配合比は、熱可塑性樹脂100固体重量部に
対して固体可塑剤の合計が50〜300固体重量部であ
る。因みに、固体可塑剤の合計が50固体重量部未満で
あると、感熱性粘着剤としての粘着性が現れにくく接着
機能が劣るという問題がある。固体可塑剤の合計が30
0固体重量部を越えての使用は感熱性粘着剤として粘着
性の持続時間が短くなるという問題がある。また、粘着
付与剤を含有せしめる場合は熱可塑性樹脂100固体重
量部に対して、粘着付与剤を10〜150固体重量部配
合することが好ましい。粘着付与剤が10固体重量部未
満の場合は接着機能を高める効果に乏しく、150固体
重量部を越えると耐ブロッキング性に劣るという問題が
ある。
【0021】感熱性粘着剤の塗布量については、乾燥重
量で5〜50g/m2 が好ましい。より好ましくは10
〜30g/m2 である。因みに塗布量が5g/m2 未満
であると、ラベルとして使用する際十分な接着機能が得
られずラベルとして使用できないという問題がある。一
方、50g/m2 を越えることは感熱性粘着剤を加熱活
性化させるのに時間がかかり、また、接着機能が飽和し
経済性に乏しい。
【0022】感熱性粘着剤を基材上に塗布する方法とし
ては、ハケ塗り、スプレー塗布、スクリーン印刷、グラ
ビア印刷、オフセット印刷、活版印刷、メイヤーバーコ
ーター、キスロールコーター、リップコーター、ダイレ
クトロールコーター、オフセットロールコーター、グラ
ビアロールコーター、リバースロールコーター、ロッド
コーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター等
の各種塗布装置によって行われる。乾燥は塗布を行う上
記の装置に組み合わせた従来の方法で行うことができ
る。
【0023】なお、乾燥の際は、使用する固体可塑剤の
融点より低い温度で行わなければならない。固体可塑剤
の融点より高い温度で乾燥すると、乾燥中に固体可塑剤
が溶融し感熱性粘着剤層が粘着性を有するようになるか
らである。なお以上の理由から一般的に乾燥温度は、5
0℃以下であることが好ましい。
【0024】本発明の感熱性粘着剤を塗布する基材の材
質としては、紙類、合成紙、フィルム類、金属フォイル
類、不織布、織布等、さらにこれらを適宜積層したシー
トが挙げられる。勿論これらの基材の表面に、感熱記録
層、感圧記録層、熱転写受像層、インクジェット記録
層、顔料塗被層、印刷層等の各種層が設けられていても
構わない。一方、感熱性粘着剤が塗布される面には、強
度を補強したり、感熱性粘着剤が基材の中へ浸透し粘着
機能が低下するのを防ぐためのバリアー層を設けてもよ
い。ラベルとして使用する場合は、印刷適性等が必要と
される。特に、清涼飲料水、酒類、薬品瓶等のような液
体の入ったガラス瓶に貼着するラベルとして使用する場
合は、耐水性に優れた基材を使用する事が好ましい。ま
た、感熱性粘着剤層にインキ等を添加して感熱性粘着剤
に着色したり、熱膨張性微球体を含有させて接着機能を
調整してもよい。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示して本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらに限定するものではない。
なお、実施例における「重量部」は特に指定しない限り
「固体重量部」のことを示す。
【0026】
【実施例1】 〔固体可塑剤の調製〕 ・固体可塑剤(A) フタル酸ジシクロヘキシル(融点64.7℃,大阪有機
化学工業株式会社製)100重量部、分散剤としてノニ
オン性界面活性剤(商品名:ノイゲンEA−120,第
一工業製薬株式会社製)2.4重量部と水を均一に混合
して濃度を62%としボールミルを用いて平均粒子径
2.0μmになるまで粉砕した。 ・固体可塑剤(B) 二安息香酸エチレングリコール(融点70℃,東京化成
工業株式会社製)100重量部、分散剤としてノニオン
性界面活性剤(商品名:ノイゲンEA−120,第一工
業製薬株式会社製)2.4重量部と水を均一に混合して
濃度を62%としボールミルを用いて平均粒子径6.0
μmになるまで粉砕した。固体可塑剤(A)100重量
部に対して固体可塑剤(B)60重量部混合した。
【0027】〔感熱性粘着剤の調製〕熱可塑性樹脂とし
て、エチレン−塩化ビニル共重合体(ガラス転移温度:
20℃,商品名:スミエリート 1210,住友化学工
業株式会社)100重量部に対し上記で得られた固体可
塑剤200重量部と水を均一に混合し固形分濃度50%
の感熱性粘着剤を得た。
【0028】〔感熱性粘着シートの作成〕米坪84.9
g/m2 の両面アート紙(商品名:S金両<73>,新
王子製紙株式会社製)の片面にリバースロールコーター
を用いて、上記で得られた感熱性粘着剤を乾燥重量で1
7.8g/m2 塗布、乾燥し感熱性粘着シートを得た。
【0029】
【実施例2】実施例1の固体可塑剤の調製において、固
体可塑剤(B)として二安息香酸エチレングリコールの
代わりにN−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンア
ミド(融点86℃,Lancaster社製)100
部、分散剤としてノニオン性界面活性剤(商品名:エマ
ルゲンA−60,花王株式会社製)2.4重量部と水を
均一に混合して濃度を62%とし、ボールミルを用いて
平均粒子径6.0μmになるまで粉砕した以外は実施例
1と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0030】
【実施例3】実施例1の固体可塑剤の調整において、固
体可塑剤(A)の平均粒子径を3.8μm、固体可塑剤
(B)の平均粒子径を4.2μmにした以外は実施例1
と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0031】
【実施例4】実施例2の固体可塑剤の調整において、固
体可塑剤(A)の平均粒子径を3.8μm、固体可塑剤
(B)の平均粒子径を4.2μmにした以外は実施例2
と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0032】
【実施例5】 ・固体可塑剤(C) N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミド(融
点86℃ Lancaster社製)100重量部、分
散剤としてアニオン性界面活性剤(商品名:SNディス
パーサント5040,サンノプコ株式会社製)2.4重
量部と水を均一に混合して濃度を62%としボールミル
を用いて平均粒子径5.0μmになるまで粉砕した。
【0033】実施例1の固体可塑剤の調製において、固
体可塑剤(A)100重量部に対して固体可塑剤(B)
40重量部、上記固体可塑剤(C)20重量部混合した
以外は実施例1と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0034】
【実施例6】 ・固体可塑剤(C) N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミド(融
点86℃,Lancaster社製)100重量部、分
散剤としてノニオン性界面活性剤(商品名:ノイゲンE
A−120 第一工業製薬株式会社製)2.4重量部と
水を均一に混合して濃度を62%としボールミルを用い
て平均粒子径5.0μmになるまで粉砕した。
【0035】固体可塑剤(D) 八酢酸スクロース(融点89℃,東京化成工業株式会社
製)100重量部、分散剤としてノニオン性界面活性剤
(商品名:ノイゲンEA−120,第一工業製薬株式会
社製)2.4重量部と水を均一に混合して濃度を62%
としボールミルを用いて平均粒子径5.0μmになるま
で粉砕した。
【0036】実施例1の固体可塑剤の調製において、固
体可塑剤(A)100重量部に対して固体可塑剤(B)
40重量部、固体可塑剤(C)10重量部、固体可塑剤
(D)10重量部混合した以外は実施例1と同様にして
感熱性粘着シートを得た。
【0037】
【実施例7】実施例1の感熱性粘着剤の調製において、
更に粘着付与剤としてロジン系粘着付与剤(商品名:ス
ーパーエステル E−710,荒川化学工業株式会社
製)を30重量部混合した以外は実施例1と同様にして
感熱性粘着シートを得た。
【0038】
【実施例8】実施例2の感熱性粘着剤の調製において、
更に粘着付与剤としてロジン系粘着付与剤(商品名:ス
ーパーエステル E−710,荒川化学工業株式会社
製)を30重量部混合した以外は実施例2と同様にして
感熱性粘着シートを得た。
【0039】
【比較例1】固体可塑剤の調整において、固体可塑剤と
してフタル酸ジシクロヘキシル(融点64.7℃,大阪
有機化学工業株式会社製)100重量部、分散剤として
ノニオン性界面活性剤(商品名:ノイゲンEA−12
0,第一工業製薬株式会社製)2.4重量部と水を均一
に混合して濃度を62%としボールミルを用いて平均粒
子径2.0μmになるまで粉砕した以外は実施例1と同
様にして感熱性粘着性シートを得た。
【0040】
【比較例2】固体可塑剤の調整において、固体可塑剤と
して八酢酸スクロース(融点89℃,東京化成工業株式
会社製)100重量部、分散剤としてノニオン性界面活
性剤(商品名:ノイゲンEA−120,第一工業製薬株
式会社製)2.4重量部と水を均一に混合して濃度を6
2%としボールミルを用いて平均粒子径6.0μmにな
るまで粉砕した以外は実施例1と同様にして感熱性粘着
性シートを得た。
【0041】
【比較例3】固体可塑剤の調整において、固体可塑剤と
してフタル酸ジシクロヘキシル(融点64.7℃,大阪
有機化学工業株式会社製)100重量部、分散剤として
ノニオン性界面活性剤(商品名:ノイゲンEA−12
0,第一工業製薬株式会社製)2.4重量部と水を均一
に混合して濃度を62%としボールミルを用いて平均粒
子径15.0μmになるまで粉砕した以外は実施例1と
同様にして感熱性粘着性シートを得た。
【0042】
【比較例4】固体可塑剤の調製において、固体可塑剤と
してフタル酸ジシクロヘキシル(融点64.7℃ 大阪
有機化学工業株式会社製)100重量部、分散剤として
ノニオン性界面活性剤(商品名:ノイゲンEA−12
0,第一工業製薬株式会社製)2.4重量部と水を均一
に混合して濃度を62%としボールミルを用いて平均粒
子径2.0μmになるまで粉砕し、感熱性粘着剤の調整
において平均粒子径20μmの澱粉粒(商品名:グリコ
B,江崎グリコ株式会社製)を30重量部混合した以外
は実施例1と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0043】
【比較例5】固体可塑剤の調製において、固体可塑剤
(A)として二安息香酸エチレングリコール(融点70
℃,東京化成工業株式会社)100重量部、分散剤とし
てノニオン性界面活性剤(商品名:ノイゲンEA−12
0,第一工業製薬株式会社製)2.4重量部と水を均一
に混合して濃度を62%としボールミルを用いて平均粒
子径2.0μmになるまで粉砕し、また固体可塑剤
(B)としてN−シクロヘキシル−p−トルエンスルホ
ンアミド(融点86℃,Lancaster社製)10
0重量部、分散剤としてノニオン性界面活性剤(商品
名:ノイゲンEA−120,第一工業製薬株式会社製)
2.4重量部と水を均一に混合して濃度を62%としボ
ールミルを用いて平均粒子径4.2μmになるまで粉砕
した。そして、固体可塑剤(A)100重量部に対し
て、固体可塑剤(B)100重量部混合した以外は実施
例1と同様にして感熱性粘着シートを得た。
【0044】
【比較例6】実施例1において固体可塑剤(A)の平均
粒子径を6.0μmとした以外は実施例1と同様にして
感熱性粘着シートを得た。
【0045】
【比較例7】実施例1において固体可塑剤(B)の平均
粒子径を2.0μmとした以外は実施例1と同様にして
感熱性粘着シートを得た。
【0046】「評価」得られた感熱性粘着シートについ
て、接着機能、耐ブロッキング性について評価し、その
結果を表1に示した。 〔接着機能〕感熱性粘着シートを120℃に加熱したオ
ーブンで10秒間加熱活性化し、加熱活性化3分後、1
時間後にガラス板に貼着した。2時間後、180℃の角
度で0.3m/minのスピードで接着力を測定し、下
記の基準で判断した。 ◎:接着力が800g/25mm以上であり接着力が特
に優れるもの。 ○:接着力が800g/25mm以上であり接着力が優
れるもの。 △:接着力が500g/25mm以上であり実用上問題
のないもの。 ×:接着力が300g/25mm未満であり手で簡単に
剥離できるため実用上問題のあるもの。
【0047】〔耐ブロッキング性〕感熱性粘着シートを
巻き取りの状態で、50℃の条件下で7日間処理し、ブ
ロッキングの発生状況を評価した。 ◎:ブロッキングせず品質の優れるもの。 ○:ブロッキングが殆どせず品質の優れるもの。 △:少しブロッキングするが実用上問題のないもの。 ×:ブロッキングし実用上問題のあるもの。
【0048】〔総合評価〕接着機能と耐ブロッキング性
の結果より、特に品質の優れるものを◎、品質の優れる
ものを○、実用上問題のないものを△、品質が劣り実用
上問題のあるものを×として総合評価を行った。これら
の結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、融点、
平均粒子径の異なる二種類以上の固体可塑剤を用いた本
発明の感熱性粘着シートは耐ブロッキング性、接着機能
が共に優れた粘着シートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、熱可塑性樹脂と固体可塑剤を含
    有する感熱性粘着剤層を設けた感熱性粘着シートにおい
    て、固体可塑剤として、平均粒子径が4μm以下のフ
    タル酸ジシクロヘキシルと、融点が70℃以上であり
    平均粒子径が4〜10μmである固体可塑剤の少なくと
    も一種類を併用することを特徴とする感熱性粘着シー
    ト。
  2. 【請求項2】感熱性粘着剤が、更に粘着付与剤を含む請
    求項1記載の感熱性粘着シート。
JP13146095A 1995-05-30 1995-05-30 感熱性粘着シート Pending JPH08325535A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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