JPH0416778B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0416778B2
JPH0416778B2 JP26451384A JP26451384A JPH0416778B2 JP H0416778 B2 JPH0416778 B2 JP H0416778B2 JP 26451384 A JP26451384 A JP 26451384A JP 26451384 A JP26451384 A JP 26451384A JP H0416778 B2 JPH0416778 B2 JP H0416778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latex
transparent
film
layer
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26451384A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61143758A (ja
Inventor
Shigeru Yasuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kimoto Co Ltd filed Critical Kimoto Co Ltd
Priority to JP59264513A priority Critical patent/JPS61143758A/ja
Publication of JPS61143758A publication Critical patent/JPS61143758A/ja
Publication of JPH0416778B2 publication Critical patent/JPH0416778B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/68Preparation processes not covered by groups G03F1/20 - G03F1/50

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、透明なプラスチツク支持体上に、遮
光性、剥離性を有する着色樹脂層を設けてなり、
必要部分を剥離することにより写真製版、種々の
原図を作成することが可能な遮光性マスキングフ
イルムに関する。 従来の技術 一般に遮光性マスキングフイルムの要求される
特性としては、着色樹脂層が充分な遮光性、耐光
性を有し、しかもベトツキが無く、かつブロツキ
ング性の無いこと、また該樹脂層が透明なプラス
チツク支持体から剥離されるに際しては容易、か
つ完全に剥離することができ、更に非剥離部分の
着色樹脂層が適度な接着性と剥離作業において破
断などの起こらぬ被膜強度を有し、しかも必要部
分をナイフなどを用いて容易に切除することが可
能な被膜性能を有していなければならない。 かかる遮光性マスキングフイルムとしては、従
来、種々の技術が提案されているが、例えば プラスチツク支持体の剥離層の材料として、
ポリウレタン樹脂と酢酸繊維素樹脂の混合樹脂
を使用するもの(特公昭51−25478号公報)、 プラスチツクフイルム支持体上に、ニトリル
ゴム、該ニトリルゴムと相溶性のある特定の樹
脂および遮光性の染顔料との三成分混合物より
なる剥離層を設けたもの(特公昭58−46011号
公報)、 透明支持体上に、ポリビニルアセタール樹脂
と、これに相溶性のあるポリエステル樹脂およ
び染顔料とを組成成分とする着色合成樹脂皮膜
層を設けたもの(特開昭59−123841号公報)な
どがある。 発明が解決しようとする問題点 これら従来技術のうち、特公昭51−25478号
公報および特公昭58−46011号公報に記載され
た発明では、着色樹脂層のベトツキや剥離性の改
良はなされていはいるものの、切り口部分の浮き
上がりが起こり易いほか、非剥離部分の着色樹脂
層が取扱作業中に遮光性マスキングフイルムに与
えられた衝撃や歪みなどにより透明プラスチツク
支持体から浮き上がつたり、剥離したりし易く、
しかも着色樹脂層に含まれるゴム状物質の熱や光
などによる劣化あるいは経時変化により性能低下
などを完全に防止することはできない。 また、特開昭59−123841号公報に記載された
発明では、ポリアセタール樹脂とポリエステル樹
脂の相溶性に問題があるほか、着色樹脂層が剥離
作業において破断が生起し易いなど被膜の強靱性
の点で不充分であり、剥離部分の透明プラスチツ
ク支持体表面に着色樹脂層の一部が残存付着する
など剥離性においても難点があり、剥離可能な遮
光性マスキングフイルムの性能を完全には満たし
ていないことが判明した。 本発明は、かかる従来の技術的課題を背景にな
されたもので、着色樹脂層のベトツキおよびブロ
ツキング現象の発現がなく、剥離が容易かつ完全
であり、しかも経時的な性能の低下が無く、また
カツト時に切り口の浮き上がりも起こらず、更に
種々の取り扱い時の衝撃などにより非剥離部分が
浮き上がつたり、脱落剥離することの無い遮光性
マスキングフイルムを提供することを目的とす
る。 問題点を解決するための手段 即ち本発明は、(A)透明なプラスチツク支持体上
に、(B)酢酸ビニル−エチレン共重合体ラテツク
ス、塩化ビニル−エチレン共重合体ラテツクス、
塩化ビニル−酢酸ビニル−エチレン三元共重合体
ラテツクス、ポリアクリル酸エステルラテツク
ス、ポリメタアクリル酸エステルラテツクス、ポ
リエステル樹脂ラテツクスおよびポリウレタン樹
脂ラテツクスの群から選ばれた少なくとも1種の
ラテツクスより形成された透明剥離層と、(C)該透
明剥離層に対し接着性の良好な熱可塑性樹脂と着
色剤とを含む油溶性着色樹脂層とを、順次積層せ
しめたことを特徴とする遮光性マスキングフイル
ムを提供するものである。 本発明の遮光性マスキングフイルムの基材とな
る(A)透明なプラスチツク支持体としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートなどよりなるポリエステルフイルム、ポリε
−カプロラクタム、ポリヘキサメチレンセバカミ
ドなどよりなる脂肪族ポリアミドフイルム、ポリ
メタフエニレンイソフタルアミドなどよりなる全
芳香族ポリアミドフイルム、ポリプロピレン、ポ
リエチレンなどよりなるポリオレフインフイル
ム、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどよりなる
ポリビニルフイルム、セルローストリアセテー
ト、セルロースジアセテートなどよりなる半合成
樹脂フイルム、その他ポリカーボネートフイルム
などの延伸、無延伸フイルムを挙げることができ
るが、この中でも強度、寸法安定性などに優れて
いる点から二軸延伸されたポリエチレンテレフタ
レートフイルムが特に好適である。 透明なプラスチツク支持体の厚みは、通常、10
〜400μm、好ましくは25〜300μmであり、支持体
としての強度、取扱性、経済性などの理由から特
に50〜200μmの厚みを有するポリエチレンテレフ
タレートフイルムが好ましい。 次に(B)透明剥離層は、前記(A)透明なプラスチツ
ク支持体上に積層されるものであり、かつ酢酸ビ
ニル−エチレン共重合体ラテツクス、塩化ビニル
−エチレン共重合体ラテツクス、塩化ビニル−酢
酸ビニル−エチレン三元共重合体ラテツクス、ポ
リアクリル酸エステルラテツクス、ポリメタアク
リル酸エステルラテツクス、ポリエステル樹脂ラ
テツクスおよびポリウレタン樹脂ラテツクスの群
から選ばれた少なくとも1種のラテツクスより形
成される。 前記ラテツクス中、ポリ(メタ)アクリル酸エ
ステルラテツクスは、ビニル系単量体、オレフイ
ン系単量体、ジエン系単量体などとの共重合体ラ
テツクスであつてもよい。 (B)透明剥離層を前記ラテツクスより形成させる
と、高分子量であるにもかかわらず比較的低粘度
である該ラテツクスを(A)透明なプラスチツク支持
体上に塗布などの手段により容易に積層させるこ
とができ、しかも後記するように(C)油溶性着色樹
脂層との相乗作用により該透明剥離層の接着性、
被膜の強靱性、抗張力の向上などの効果を奏す
る。 (B)透明剥離層として、前記ラテツクスに含まれ
る高分子重合体と同種の有機溶剤型高分子重合体
を用いると、前記ラテツクスよりも低分子量、低
濃度であるにもかかわらず、通常、その溶液粘度
は高く高濃度化が困難であるため、溶解に際して
は多量の有機溶剤を用いざるを得ず極めて経済的
に不利であるほか、形成された被膜は前記ラテツ
クスから形成された被膜に較べ強靱性、抗張力な
どの点で著しく劣る。 (B)透明剥離層は、前記のこれらラテツクスを(A)
透明なプラスチツク支持体上に塗布し、次いで該
ラテツクス中に含まれる水分を加熱、蒸発などの
乾燥手段により除去し、該ラテツクスを固化させ
ることにより、透明な被膜としてプラスチツク支
持体上に形成される。 透明剥離層の形成手段は、これらのものに限定
されるものではない。 このように本発明では、(A)透明なプラスチツク
支持体上に、ラテツクスより形成される(B)透明剥
離層と、後記する(C)油溶性着色樹脂層を順次積層
させることによつて、該透明剥離層は、透明なプ
ラスチツク支持体に対しては適度な剥離性および
接着性並びに被膜性(抗張力)の著しい向上が発
現し、これに伴い剥離時における被膜の著しい伸
び過ぎや破断などの問題も生起せず、優れた剥離
性を具備するに至る。またカツト時に切り口部分
の浮き上がりが無く、しかも種々の取り扱い時に
非剥離部分の浮き上がりや脱落剥離を防止するこ
とができ、油溶性着色樹脂層に対しては強度な接
着性を有するという作用をなす。 この結果、透明剥離層と油溶性着色樹脂層との
間で層間剥離などの問題も生起しないほか、油溶
性着色樹脂層のみを用いる従来技術に比し優れた
剥離性能を有し、かつ切り口の浮き上がり、種々
の衝撃などによる浮き上がり、脱落剥離などの性
能において優れていることに加えて、溶解希釈用
に用いる有機溶剤の使用量が大幅に節減可能とな
り、省資源の見地からも、経済性の面からも極め
て有用であり、しかも透明剥離層の経時変化に伴
う性能低下という問題も極めて少ない優れた剥離
性を有する遮光性マスキングフイルムの提供が可
能となる。 なお、透明剥離層の厚みは、該層の被膜強度な
どを考慮して決められるが、通常、2〜45μm、
好ましくは5〜30μm程度である。 また、(B)透明剥離層中には、種々の物性の改善
を図る目的から前記のごとき作用(剥離性、接着
性、被膜強靱性)を損なわない範囲で前記ラテツ
クスと相溶性を有する他のラテツクス、水溶性樹
脂、染料、顔料、レベリング剤、消泡剤、界面活
性剤などの添加も可能である。 次に(C)油溶性着色樹脂層は、前記(B)透明剥離層
上に積層されるものであり、該透明剥離層と接着
性の良好な熱可塑性樹脂および着色剤を主たる組
成とする混合物より構成され、塗布性改良などの
目的で透明剥離層と接着性などに支障を来さない
範囲で種々の添加剤の添加も可能である。 かかる油溶性着色樹脂層に使用される熱可塑性
樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、酢酸繊維素系樹脂、ニトロセルロ
ース、酢酸ビニル−エチレン系樹脂のほか、用い
られる着色剤と相溶性がよく、かつ前記透明剥離
層と接着性の良好な熱可塑性樹脂の単独あるいは
混合物であり、しかも室温でベトツキが無く、熱
もしくは光その他の要因で著しい物性の変化、劣
化が無く、かつ前記ラテツクスより形成される透
明剥離層と良好な接着性を示すものであればよ
い。 また油溶性着色樹脂層に使用される着色剤は、
本発明の遮光性マスキングフイルムに遮光性を付
与するためのものであり、かかる着色剤として
は、染料および/または顔料を挙げることができ
る。 染料としては、油溶性染料であつて前記熱可塑
性樹脂と相溶性が良好であり、かつ熱、光、その
他の要因で色調の変化や褪色の少ない、しかも必
要な遮光性を有するものであれば、その色調や染
料構造について特に限定されるものではない。 また、顔料としては、前記熱可塑性樹脂と相溶
性が良好であり、染料と同様の性能が満足されれ
ば特に限定されるものではない。 かかる着色剤の添加量は、油溶性着色樹脂層の
遮光性により適宜決定されるが、通常、熱可塑性
樹脂全体に対し2〜100重量%、好ましくは5〜
50重量%程度である。 かくて(C)油溶性着色樹脂層は、着色剤による遮
光性を有するほか、前記のごとき熱可塑性樹脂を
一成分としているためベトツキがなく、透明剥離
層に対し極めて良好な接着性を有する。 また、かかる油溶性着色樹脂層を透明剥離層に
積層するに際しては、通常、熱可塑性樹脂と着色
剤とを有機溶剤に混合した塗布液を塗布するが、
この際、該有機溶剤と熱可塑性樹脂との相互作用
により透明のプラスチツク支持体との接着性、被
膜の強靱性、抗張力の向上をみることができる。 即ち、単にラテツクスを塗布し、該ラテツクス
中に含有される水分を蒸発、乾燥させることによ
つて形成された被膜(透明剥離層)では、該被膜
の透明なプラスチツク支持体に対する接着性、被
膜の強靱性、抗張力などの点で剥離層として不充
分である。 しかるに(B)透明剥離層に(C)油溶性着色樹脂層を
積層させる際、用いられる有機溶剤および熱可塑
性樹脂の浸透作用、積層効果などの相乗作用によ
つて、該透明剥離層の造膜状態などに変化をもた
らす結果、該透明剥離層の(A)透明なプラスチツク
支持体との接着性の向上および、被膜強度、抗張
力などの諸物性の飛躍的な向上が認められるに伴
い、前記ラテツクスより形成された透明剥離層が
剥離可能な遮光性マスキングフイルムの構成材料
の一部として用いることが可能となる極めて有用
な被膜に変化するのである。 なお、油溶性着色樹脂層の厚みは、該層の被膜
強度、遮光性などを考慮して決められるが、通
常、1〜20μm、好ましくは2〜15μm程度であ
る。 また、ラテツクスより形成される透明剥離層と
油溶性着色樹脂層との積層の合計の厚みは、通
常、5〜50μmであり、剥離作業などの種々の製
版作業工程上、好ましくは10〜40μmである。 更に油溶性着色樹脂層は、前記の熱可塑性樹脂
および着色剤以外に滑り性の改良、真空プリンタ
ーによる焼付作業における密着性の改良および油
溶性着色樹脂層表面の艶消しの目的でシリカなど
の無機粉末を添加することができる。 同様の目的で油溶性着色樹脂層上に、該層と接
着性の良好な熱可塑性樹脂およびシリカなどの無
機粉末の混合組成物を積層することも可能であ
る。このような滑り性改良、艶消し加工などの目
的でシリカなどの無機粉末を添加する場合の添加
量は、油溶性着色樹脂層への添加あるいは積層の
何れの方法を採用するとしても、樹脂固形分100
重量部に対して0.5〜40重量部の範囲でよい。ま
た、帯電防止効果を付与すべく油溶性着色樹脂層
上に種々の帯電防止剤を積層加工することもでき
る。 本発明の遮光性マスキングフイルムを製造する
に際しては、例えばまず(A)透明なプラスチツク支
持体上に、固形分濃度20〜50重量%の前記の特定
のラテツクスから調製した塗布液を所定の厚みと
なるようロールコーターなどの塗布手段を用いて
塗布し、次いで温度70〜140℃×0.5〜5分熱処理
してラテツクス成分を乾燥、固化させることによ
り(B)透明剥離層を形成、積層させた後、更に該透
明剥離層上に熱可塑性樹脂および着色剤をメチル
エチルケトン(MEK)、トルエン、キシレン、ベ
ンゼン、ジメチルホルムアミド(DMF)などの
有機溶剤に混合、調整した固形分濃度4〜40重量
%の塗布液を、前記のごとき公知の塗布手段を用
いて所定の厚みとなるよう塗布し、次いで温度50
〜140℃×5秒〜5分熱処理して乾燥させること
により、(C)油用性着色樹脂層を積層させればよ
い。 作 用 本発明の遮光性マスキングフイルムは、 (A)透明なプラスチツク支持体、(B)特定のラテツ
クスより形成された透明剥離層および(C)油溶性着
色樹脂層との三層構造となされている。 このため、該透明剥離層は、透明なプラスチツ
ク支持体に対しては適度な剥離性および接着性並
びに強靱な被膜性(抗張力)とを有する、即ち剥
離が容易であり、かつカツト時に切り口部分の浮
き上がりがなく、しかも種々の取り扱い時に非剥
離部分の浮き上がりや脱落剥離を防止することが
でき、また油溶性着色樹脂層に対しては強度な接
着性を有するという作用をなし、また、(C)油溶性
着色樹脂層は、着色剤による遮光性を有するほ
か、前記のごとき熱可塑性樹脂を一成分としてい
るためベトツキ、ブロツキング現象がなく、しか
も(B)透明剥離層の接着性、被膜の強靱性、抗張力
の向上に寄与するという作用を、それぞれなすも
のである。 実施例 以下、実施例を挙げ本考案を更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、かか
る実施例に限定されるものでないことはいうまで
もない。 なお、実施例中、%、部は、特に断らない限り
重量基準である。また、実施例中、各種の評価項
目は下記に従つて測定したものである。 〔接着力〕 JIS K6744に準じて幅25mmの試料を剥離角度
180度、剥離速度50mm/分で剥離した場合の接着
力(g/25mm)で表す。 〔被膜伸度〕 JIS C2318に準じて幅15mm、長さ50mmの試料を
引張速度50mm/分で測定(%)。 〔被膜強度〕 JIS C2318に準じて幅15mm、長さ50mmの試料を
引張速度50mm/分で引つ張り、上降伏点より求め
た(Kg/cm2)。 〔遮光性〕 分光光度計UV2400((株)島津製作所製)を用い、
光線透過度を測定し、波長300〜580nmの透過度
0%を良好とし、○で示す。 〔ベトツキ(ブロツキング性)〕 試料を20枚重ねて50g/cm2の荷重下で60℃×48
時間放置した場合のブロツキング状態を観察し、
ブロツキングが起こらないものを◎、1〜2枚僅
かにブロツキングが認められるものを○、数枚一
部にブロツキングが認められるものを△、10枚以
上完全にブロツキングが認められるものを×で示
す。 〔剥離性〕 接着力にバラツキの少ないもの、被膜のピツク
アツプ性の良いもの、および剥離時に伸び過ぎや
破断の起こらないものを総合判定し、良好を○、
可を△、不可を×で示す。 〔被膜残存性(剥離部分)〕 ベースフイルム(透明なプラスチツク支持体)
表面の剥離部分を拡大鏡により観察し、不完全剥
離の無いものを○、有るものを×で示す。 〔浮き上がり、脱落剥離性〕 1cm角の試料を1mmセクションにカツトして該
試料を裏面から衝撃を与え(50gの分銅を用い、
高さ10cmから20回落下させて衝撃を与える)、こ
の時の被膜の浮き上がり、剥離状態を観察し、浮
き上がり、脱落剥離が無いもの(0%)を○、1
〜30%のものを△、31%以上のものを×で示す。 実施例1〜4、比較例1〜5 厚み125μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムにスミカフレツクス850(住友化学工
業(株)製、塩化ビニル−酢酸ビニル−エチレン三元
共重合体ラテツクス、最低造膜温度(以下、「M.
F.T.」という)40℃、固形分濃度50%)50部お
よびモビニール190E(ヘキスト合成(株)製、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−エチレン三元共重合体ラテツ
クス、M.F.T.8℃、固形分濃度50%)40部および
水200部よりなる混合ラテツクス塗布液をロール
コーターで塗布し110℃、2.5分乾燥して厚み
20μmの透明剥離層を形成させた後、次いで熱可
塑性樹脂としてビニライトVYHH(ユニオンカー
バイド社製、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)
50部および染料としてネオザポンRED GE
(BASF社製、赤色油溶性染料)8.5部、同じくネ
オザポンOrange RE(BASF社製、燈色油溶性染
料)6.5部を有機溶剤としてメチルエチルケトン
(MEK)/トルエン=2/1(容量比、以下同じ)
135部に溶解した塗布液(固形分濃度約34%)を
前記の形成された透明剥離層にロールコーターを
用いて塗布し110℃、0.5分間熱処理して乾燥し厚
み5μmの油溶性着色樹脂層を積層させた。 フイルムの構成を第1表に、得られたフイルム
の評価結果を第3表に示す。 同様にして透明剥離層、油溶性着色樹脂層の組
成を替えた実験例(実施例2〜4)、従来技術
(比較例1〜3)および本発明の透明剥離層のみ
を塗布した実験例(比較例4〜5)のフイルムの
構成を第1表に、用いられた薬品を第2表に、フ
イルムの評価結果を第3表に示す。 第3表の実施例1〜4および比較例1〜3(従
来技術)の評価結果から明らかなように、本発明
の遮光性マスキングフイルム(実施例1〜4)で
は評価項目のいずれにおいても優れた結果が得ら
れたが、従来技術のうち比較例1〜2においては
ベトツキ(ブロツキング性)、剥離性、浮き上が
り脱落剥離特性などにおいて劣つており、比較例
3においてはポリビニルホルマール樹脂とポリエ
ステル樹脂の相溶性が良好でない点や、剥離作業
において破断がみられ、被膜の一部に残存付着が
認められるなどの欠点を有している。 また、本発明の積層構造によつて得られる特有
の効果は、実施例3〜4およびそれらと対応する
比較例4〜5の評価結果から明らかである。 即ち、伸度が大きすぎたり、抗張力が低すぎた
り(比較例4)、あるいは接着力が充分でなく
(比較例5)、本発明の用途には不適当であつた被
膜が、油溶性着色樹脂層の積層により、物性が変
化し、本発明の遮光性マスキングフイルムの被膜
構成の一部として用いることができるように変化
していることが分かる。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 比較例 6 実施例1と同様にして、厚み125μmの二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルムに下記のよ
うな透明剥離層および油溶性着色樹脂層を設け、
得られたフイルムの評価を行つた。 結果を第4表に示す。 (1) 透明剥離層 厚み:20μm 組成:Nipol LX 407C(商品名、日本ゼオン(株)
製、変成スチレン− ブタジレン共重合体ラ
テツクス)150部、水150部 熱処理条件:110℃×2.5分 (2) 油溶性着色樹脂層 厚み:5μm 組成:ビニライトVYHH 50部 ネオザポン RED GE 8.5部 ネオザポン Orange RE 6.5部 MEK/トルエン 2/1 135部 乾燥条件:100℃×0.5分
【表】
【表】 発明の効果 本考案によれば、ラテツクスにより形成された
透明剥離層に油溶性着色樹脂層を積層することに
より、ベトツキが無く、カツト時には切れ味が良
好で剥離性に優れ、剥離部分の一部残存付着も無
いとともに切り口の浮き上がりが無く、また、
種々の取り扱い時における衝撃などによる浮き上
がり、脱落剥離が極めて少なく、更に経時的な性
能低下も極めて少ないという剥離可能な遮光性マ
スキングフイルムを提供することができる。 また本発明を構成する透明剥離層はラテツクス
より形成されるので、マスキングフイルムを製造
するに際しては有機溶剤の使用量を大幅に低減さ
せることができ、極めて経済的である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 透明なプラスチツク支持体上に、 (B) 酢酸ビニル−エチレン共重合体ラテツクス、
    塩化ビニル−エチレン共重合体ラテツクス、塩
    化ビニル−酢酸ビニル−エチレン三元共重合体
    ラテツクス、ポリアクリル酸エステルラテツク
    ス、ポリメタアクリル酸エステルラテツクス、
    ポリエステル樹脂ラテツクスおよびポリウレタ
    ン樹脂ラテツクスの群から選ばれた少なくとも
    1種のラテツクスより形成された透明剥離層
    と、 (C) 該透明剥離層に対し接着性の良好な熱可塑性
    樹脂と着色剤とを含む油溶性着色樹脂層とを、
    順次積層せしめたことを特徴とする遮光性マス
    キングフイルム。
JP59264513A 1984-12-17 1984-12-17 遮光性マスキングフイルム Granted JPS61143758A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59264513A JPS61143758A (ja) 1984-12-17 1984-12-17 遮光性マスキングフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59264513A JPS61143758A (ja) 1984-12-17 1984-12-17 遮光性マスキングフイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61143758A JPS61143758A (ja) 1986-07-01
JPH0416778B2 true JPH0416778B2 (ja) 1992-03-25

Family

ID=17404285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59264513A Granted JPS61143758A (ja) 1984-12-17 1984-12-17 遮光性マスキングフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61143758A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63163354A (ja) * 1986-12-25 1988-07-06 Oike Ind Co Ltd 遮光性マスキングフイルム
JPH07104593B2 (ja) * 1986-12-25 1995-11-13 尾池工業株式会社 遮光性マスキングフイルム
JPS63298247A (ja) * 1987-05-29 1988-12-06 Somar Corp 遮光性マスキングフィルム
JPH0518137Y2 (ja) * 1987-10-06 1993-05-14
JP2866386B2 (ja) * 1989-01-18 1999-03-08 株式会社きもと 遮光性マスキングフイルム
JP3005004B2 (ja) * 1989-09-14 2000-01-31 株式会社きもと 遮光性マスク材料
JP2007095918A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Nihon Dennetsu Keiki Co Ltd 電子部品実装用噴流波形成装置
WO2022230837A1 (ja) * 2021-04-27 2022-11-03 株式会社フジシールインターナショナル ラベル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54145748A (en) * 1978-05-09 1979-11-14 Fuji Photo Film Co Ltd Cement for stripping film

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54145748A (en) * 1978-05-09 1979-11-14 Fuji Photo Film Co Ltd Cement for stripping film

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61143758A (ja) 1986-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100638704B1 (ko) 감압 접착제를 갖는 자체 권취형 다층 건조 도막 장식성라미네이트를 위한 차등적 박리 시스템
US7132142B2 (en) Dry paint transfer laminate for use as wall covering
JP4597052B2 (ja) 熱転写保護シート、印画物、及び窓部材付き印画物
JPH0416778B2 (ja)
AU2004213765B2 (en) Extrusion method of making a dry paint transfer laminate
JP6743669B2 (ja) 保護層転写シート及びその製造方法
WO1990010544A1 (en) Thermal transfer sheet
JP2006517881A (ja) ドライペイント移動ラミネート
JP4069191B2 (ja) 転写箔および転写像形成方法
JPH10100341A (ja) 装飾被覆用フィルム
JP5502231B1 (ja) インキ組成物及び転写シート
JP3931525B2 (ja) 粘着シート
JPH08325535A (ja) 感熱性粘着シート
JPH0776175A (ja) 感熱転写記録材
KR100258725B1 (ko) 스탬핑 호일
JP3642832B2 (ja) 感熱転写記録体
JPS6228464B2 (ja)
JP3505861B2 (ja) 熱転写記録用シート
JPH043907B2 (ja)
JP2001010235A (ja) 感熱転写記録媒体
JPS5981188A (ja) ホツトスタンピングホイル
JPH05289304A (ja) 遮光性マスキングフィルム
JPH08183263A (ja) 表面光沢の優れた感熱転写記録体
JPH03292181A (ja) 感熱記録体
JPH09183273A (ja) 熱転写受容シート