JPH09286750A - 1,4−ベンゼンジエタノールの製造方法 - Google Patents
1,4−ベンゼンジエタノールの製造方法Info
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- JPH09286750A JPH09286750A JP8100196A JP10019696A JPH09286750A JP H09286750 A JPH09286750 A JP H09286750A JP 8100196 A JP8100196 A JP 8100196A JP 10019696 A JP10019696 A JP 10019696A JP H09286750 A JPH09286750 A JP H09286750A
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- benzenediethanol
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- divinylbenzene
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的安価で高品質の1,4−ベンゼンジエ
タノールの工業的製造方法を提供すること。 【解決手段】 p−ジビニルベンゼンと有機過酸化物ま
たは過酸化水素等の酸化剤とを反応させ、次いで水素添
加触媒の存在下で水素と反応させる。
タノールの工業的製造方法を提供すること。 【解決手段】 p−ジビニルベンゼンと有機過酸化物ま
たは過酸化水素等の酸化剤とを反応させ、次いで水素添
加触媒の存在下で水素と反応させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1,4−ベンゼンジ
エタノールの製造方法に関し、さらに詳しくは高品質
で、ポリエステル等のモノマーとして有用な1,4−ベ
ンゼンジエタノールを製造する方法に関する。
エタノールの製造方法に関し、さらに詳しくは高品質
で、ポリエステル等のモノマーとして有用な1,4−ベ
ンゼンジエタノールを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,4−ベンゼンジエタノールをジオー
ル成分として含有するポリエステルは高結晶性を示し、
各種高分子材料の原料として、有用であることが知られ
ている。
ル成分として含有するポリエステルは高結晶性を示し、
各種高分子材料の原料として、有用であることが知られ
ている。
【0003】1,4−ベンゼンジエタノールの合成法と
しては、1,4−ジブロモベンゼンをマグネシウムとグ
リニャール反応させ、ジグリニャール試薬を製造し、次
いでこのものをエチレンオキサイドと反応させる方法が
知られている(ORGANIC PREPARATIONS AND PROCEDUERS
INT. 10(4),173-176(1978) )。しかし、この方法では
グリニャール反応の際、不均一反応の為、反応が充分に
進行しない。また、ジグリニャール試薬とエチレンオキ
サイドとの反応が激しく、反応の制御が困難である。そ
の為、収率が著しく低く、大規模反応には適しておら
ず、安全且つ安価に高品質の1,4−ベンゼンジエタノ
ールを製造することは困難である。
しては、1,4−ジブロモベンゼンをマグネシウムとグ
リニャール反応させ、ジグリニャール試薬を製造し、次
いでこのものをエチレンオキサイドと反応させる方法が
知られている(ORGANIC PREPARATIONS AND PROCEDUERS
INT. 10(4),173-176(1978) )。しかし、この方法では
グリニャール反応の際、不均一反応の為、反応が充分に
進行しない。また、ジグリニャール試薬とエチレンオキ
サイドとの反応が激しく、反応の制御が困難である。そ
の為、収率が著しく低く、大規模反応には適しておら
ず、安全且つ安価に高品質の1,4−ベンゼンジエタノ
ールを製造することは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、比較
的安価で高品質の1,4−ベンゼンジエタノールの工業
的製造方法を提供することにある。
的安価で高品質の1,4−ベンゼンジエタノールの工業
的製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、p−ジ
ビニルベンゼンを酸化させ、次いで水素添加反応を行う
ことを特徴とする1,4−ベンゼンジエタノールの製造
方法により達成される。
ビニルベンゼンを酸化させ、次いで水素添加反応を行う
ことを特徴とする1,4−ベンゼンジエタノールの製造
方法により達成される。
【0006】具体的には、例えば下記式(1)
【0007】
【化4】
【0008】で表されるp−ジビニルベンゼンと有機過
酸化物または過酸化水素とを反応させ下記式(2)
酸化物または過酸化水素とを反応させ下記式(2)
【0009】
【化5】
【0010】で表されるp−ビス(エポキシエチル)ベ
ンゼンとし、次いでこれを水素添加触媒の存在下で水素
と反応させることを特徴とする下記式(3)
ンゼンとし、次いでこれを水素添加触媒の存在下で水素
と反応させることを特徴とする下記式(3)
【0011】
【化6】
【0012】で表される1,4−ベンゼンジエタノール
の製造方法である。
の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による1,4−ベン
ゼンジエタノールの製造方法について詳述する。
ゼンジエタノールの製造方法について詳述する。
【0014】本発明は、出発原料としてp−ジビニルベ
ンゼンを用い、これを酸化させエポキシ化反応を行う。
この際、例えば有機過酸化物または過酸化水素等の酸化
剤を用いて酸化反応させエポキシ化する。
ンゼンを用い、これを酸化させエポキシ化反応を行う。
この際、例えば有機過酸化物または過酸化水素等の酸化
剤を用いて酸化反応させエポキシ化する。
【0015】上記エポキシ化反応において、用いる酸化
剤としては、例えば有機過酸、有機ペルオキシド、ヒド
ロペルオキシド、過酸エステル、過酸化ジアシル等の有
機過酸化物、及び過酸化水素を挙げることができる。
剤としては、例えば有機過酸、有機ペルオキシド、ヒド
ロペルオキシド、過酸エステル、過酸化ジアシル等の有
機過酸化物、及び過酸化水素を挙げることができる。
【0016】有機過酸化物として有機過酸を用いる場合
は、過ギ酸、過酢酸、過プロピオン酸、m-クロロ過安息
香酸等が例示される。
は、過ギ酸、過酢酸、過プロピオン酸、m-クロロ過安息
香酸等が例示される。
【0017】上記有機過酸は触媒と併用してもよく、例
えば炭酸ソーダなどのアルカリや硫酸などの酸を触媒と
して用いることもある。
えば炭酸ソーダなどのアルカリや硫酸などの酸を触媒と
して用いることもある。
【0018】有機過酸化物として有機ペルオキシドを用
いる場合は、過酸化ジターシャリーブチル、過酸化ビス
トリフェニルメチル、過酸化ジクミル等が例示される。
いる場合は、過酸化ジターシャリーブチル、過酸化ビス
トリフェニルメチル、過酸化ジクミル等が例示される。
【0019】有機過酸化物として、ヒドロペルオキシド
を用いる場合は、ターシャリーブチルヒドロペルオキシ
ド、キュメンヒドロペルオキシド、トリフェニルメチル
ヒドロペルオキシド等が例示される。
を用いる場合は、ターシャリーブチルヒドロペルオキシ
ド、キュメンヒドロペルオキシド、トリフェニルメチル
ヒドロペルオキシド等が例示される。
【0020】有機過酸化物として過酸エステルを使用す
る場合は、過酢酸ターシャリーブチル、過ピバリン酸タ
ーシャリーブチル、過イソ酪酸ターシャリーブチル、過
安息香酸ターシャリーブチル、p-ニトロ過安息香酸ター
シャリーブチル等が例示される。
る場合は、過酢酸ターシャリーブチル、過ピバリン酸タ
ーシャリーブチル、過イソ酪酸ターシャリーブチル、過
安息香酸ターシャリーブチル、p-ニトロ過安息香酸ター
シャリーブチル等が例示される。
【0021】有機過酸化物として過酸化ジアシルを用い
る場合は、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル。過酸
化アセチル過酸化プロピオニル等が例示される。
る場合は、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル。過酸
化アセチル過酸化プロピオニル等が例示される。
【0022】過酸化水素を酸化剤として用いる場合は、
タングステン酸、モリブデン酸またはヘテロポリ酸等を
触媒とするか、またはこれらの酸のプロトンの一部また
は全部を有機第4級アンモニウム、アルカリ金属、およ
びアルカリ土類金属からなる群より選ばれる少なくとも
一種で置き換えた塩等を触媒として使用するのが好まし
い。
タングステン酸、モリブデン酸またはヘテロポリ酸等を
触媒とするか、またはこれらの酸のプロトンの一部また
は全部を有機第4級アンモニウム、アルカリ金属、およ
びアルカリ土類金属からなる群より選ばれる少なくとも
一種で置き換えた塩等を触媒として使用するのが好まし
い。
【0023】エポキシ化反応は従来技術のごとく常法に
より実施できる。
より実施できる。
【0024】上記反応において、酸化剤とp−ジビニル
ベンゼンとの仕込み量(モル比)は特に限定するもので
はないが、例えば0.1〜40の範囲が例示される。
ベンゼンとの仕込み量(モル比)は特に限定するもので
はないが、例えば0.1〜40の範囲が例示される。
【0025】反応温度は特に限定するものではなく、慣
用の範囲で良いが、エポキシ化反応が酸化剤の分解反応
や副反応より優先的に進行する温度範囲が好ましい。温
度範囲は例えば、−30〜200℃の範囲が例示され
る。
用の範囲で良いが、エポキシ化反応が酸化剤の分解反応
や副反応より優先的に進行する温度範囲が好ましい。温
度範囲は例えば、−30〜200℃の範囲が例示され
る。
【0026】本発明におけるエポキシ化反応は、一般に
は常圧下で操作するが、加圧又は減圧下でも実施でき
る。また、必要に応じて溶媒を用いることができる。溶
媒を用いる場合は、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族化合物、クロロホルム、ジクロロメタン、
四塩化炭素、クロルベンゼン等のハロゲン化物、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル化合物、アセトン、メチ
ルイソブチルケトン、等のケトン化合物、1,2−ジメ
トキシエタン等のエーテル化合物等またはこれら2種以
上の混合溶媒を用いることができる。また、溶媒の使用
量は任意に設定できる。
は常圧下で操作するが、加圧又は減圧下でも実施でき
る。また、必要に応じて溶媒を用いることができる。溶
媒を用いる場合は、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族化合物、クロロホルム、ジクロロメタン、
四塩化炭素、クロルベンゼン等のハロゲン化物、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル化合物、アセトン、メチ
ルイソブチルケトン、等のケトン化合物、1,2−ジメ
トキシエタン等のエーテル化合物等またはこれら2種以
上の混合溶媒を用いることができる。また、溶媒の使用
量は任意に設定できる。
【0027】上記エポキシ化反応において、通常、反応
器中は、爆発混合気形成を回避するために、系内を不活
性気体雰囲気にすることができる。用いられる不活性気
体としては、特に限定するものではないが窒素、二酸化
炭素、アルゴン等が例示される。
器中は、爆発混合気形成を回避するために、系内を不活
性気体雰囲気にすることができる。用いられる不活性気
体としては、特に限定するものではないが窒素、二酸化
炭素、アルゴン等が例示される。
【0028】上記エポキシ化反応により、目的物である
1,4−ベンゼンジエタノールの中間体としてp−ビス
(エポキシエチル)ベンゼンを得ることができる。
1,4−ベンゼンジエタノールの中間体としてp−ビス
(エポキシエチル)ベンゼンを得ることができる。
【0029】本発明によれば、上記エポキシ化反応に引
き続いて水素添加反応を行う。具体的には、例えば水素
添加触媒の存在下でp−ビス(エポキシエチル)ベンゼ
ンと水素とを反応させる。
き続いて水素添加反応を行う。具体的には、例えば水素
添加触媒の存在下でp−ビス(エポキシエチル)ベンゼ
ンと水素とを反応させる。
【0030】ここで、用いる水素添加触媒は特に限定さ
れるものではないが、例えば、一般的に使用される白
金、パラジウム、コバルト、ニッケル、銅、鉄等を挙げ
ることができる。これらの水素添加触媒は担体に担持さ
せて用いることができる。用いられる担体の種類は特に
限定されるものではなく、一般に使用されるものとし
て、例えば、炭素、硫酸バリウム、酸化バリウム、アル
ミナ、酸化マグネシウム、シリコンカーバイド等が挙げ
られる。また、水素添加触媒の担持量は特に限定される
ものではなく、担体重量に対して1〜10重量%が操作上
及び経済上好ましい。
れるものではないが、例えば、一般的に使用される白
金、パラジウム、コバルト、ニッケル、銅、鉄等を挙げ
ることができる。これらの水素添加触媒は担体に担持さ
せて用いることができる。用いられる担体の種類は特に
限定されるものではなく、一般に使用されるものとし
て、例えば、炭素、硫酸バリウム、酸化バリウム、アル
ミナ、酸化マグネシウム、シリコンカーバイド等が挙げ
られる。また、水素添加触媒の担持量は特に限定される
ものではなく、担体重量に対して1〜10重量%が操作上
及び経済上好ましい。
【0031】水素添加反応は、従来技術のごとく常法に
より実施できる。例えば、バッチ式で行う場合は、撹拌
機を備えたオートクレーブを用いることができる。
より実施できる。例えば、バッチ式で行う場合は、撹拌
機を備えたオートクレーブを用いることができる。
【0032】水素添加触媒の使用量は有効量、例えばp
−ビス(エポキシエチル)ベンゼンに対し0.01〜6
0重量%、好ましくは0.1〜40重量%である。
−ビス(エポキシエチル)ベンゼンに対し0.01〜6
0重量%、好ましくは0.1〜40重量%である。
【0033】反応温度及び圧力は特に限定するものでは
ないが、慣用の範囲でよく、エポキシの水素添加反応が
副反応より優先して進行する範囲が好ましい。例えば、
反応温度は−30〜250℃の範囲が例示される。ま
た、圧力は大気圧から1500psiの範囲が例示される。
ないが、慣用の範囲でよく、エポキシの水素添加反応が
副反応より優先して進行する範囲が好ましい。例えば、
反応温度は−30〜250℃の範囲が例示される。ま
た、圧力は大気圧から1500psiの範囲が例示される。
【0034】上記反応においては、必要に応じて副反応
を押さえる等の目的でアルカリ性物質等を添加すること
ができる。また、必要に応じて溶媒を用いることができ
る。溶媒を用いる場合は、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類やシクロ
ヘキサン等の炭化水素類等を用いることができる。溶媒
の使用量は任意に設定できる。
を押さえる等の目的でアルカリ性物質等を添加すること
ができる。また、必要に応じて溶媒を用いることができ
る。溶媒を用いる場合は、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類やシクロ
ヘキサン等の炭化水素類等を用いることができる。溶媒
の使用量は任意に設定できる。
【0035】上記水素添加反応により生成した1,4−
ベンゼンジエタノールは、例えば蒸留などの常法により
単離精製することができる。
ベンゼンジエタノールは、例えば蒸留などの常法により
単離精製することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は1,4−ベンゼンジエタノール
の製造方法として、工業的生産に適している。その結
果、高品質の1,4−ベンゼンジエタノールを比較的安
価に製造することを実現したものである。
の製造方法として、工業的生産に適している。その結
果、高品質の1,4−ベンゼンジエタノールを比較的安
価に製造することを実現したものである。
【0037】
【実施例】以下実施例を上げて、本発明を具体的に説明
するが、本発明は実施例によって限定されるものではな
い。
するが、本発明は実施例によって限定されるものではな
い。
【0038】[実施例1]水冷用ジャケット付きの内容
量5LのSUS製反応器にp−ジビニルベンゼン300g
(新日鐵化学製)、酢酸エチル1200gを仕込んだ
後、過酢酸濃度30重量%の酢酸エチル溶液1640g
を3時間かけて滴下した。
量5LのSUS製反応器にp−ジビニルベンゼン300g
(新日鐵化学製)、酢酸エチル1200gを仕込んだ
後、過酢酸濃度30重量%の酢酸エチル溶液1640g
を3時間かけて滴下した。
【0039】滴下中はジャケットの水温により反応温度
が30℃を保つように調節した。滴下終了後、3時間反
応温度を30℃に保ち、エポキシ化反応を終了した。
が30℃を保つように調節した。滴下終了後、3時間反
応温度を30℃に保ち、エポキシ化反応を終了した。
【0040】反応液を室温まで冷却後、20%NaOH水溶
液1208gを加え1時間撹拌後、30分静置し、分液
することにより、未反応の過酢酸及び生成した酢酸の除
去を行った。蒸留装置を用いて低沸成分及びp−ジビニ
ルベンゼンを40〜10Torrで留去した後、得られた残
査を減圧乾燥し、p−ビス(エポキシエチル)ベンゼン
113.6g(p−ジビニルベンゼン基準で収率30.
4%)を得た。
液1208gを加え1時間撹拌後、30分静置し、分液
することにより、未反応の過酢酸及び生成した酢酸の除
去を行った。蒸留装置を用いて低沸成分及びp−ジビニ
ルベンゼンを40〜10Torrで留去した後、得られた残
査を減圧乾燥し、p−ビス(エポキシエチル)ベンゼン
113.6g(p−ジビニルベンゼン基準で収率30.
4%)を得た。
【0041】撹拌機を備えたオートクレーブに、得られ
たp−ビス(エポキシエチル)ベンゼン100g及び炭
素に担持させた5%パラジウム触媒0.5gを充填し、
更にこのオートクレーブを水素で150 psig に加圧し
た。反応温度は40℃で7時間反応を行った。得られた
反応液を濾過し、蒸留装置を用いて、0.3Torrで蒸留
を行い、1,4−ベンゼンジエタノール25.1g(p
−ビス(エポキシエチル)ベンゼン基準で収率24.5
%)を得た。
たp−ビス(エポキシエチル)ベンゼン100g及び炭
素に担持させた5%パラジウム触媒0.5gを充填し、
更にこのオートクレーブを水素で150 psig に加圧し
た。反応温度は40℃で7時間反応を行った。得られた
反応液を濾過し、蒸留装置を用いて、0.3Torrで蒸留
を行い、1,4−ベンゼンジエタノール25.1g(p
−ビス(エポキシエチル)ベンゼン基準で収率24.5
%)を得た。
Claims (2)
- 【請求項1】 p−ジビニルベンゼンを酸化させ、次い
で水素添加反応させることを特徴とする1,4−ベンゼ
ンジエタノールの製造方法。 - 【請求項2】 下記式(1) 【化1】 で表されるp−ジビニルベンゼンと有機過酸化物または
過酸化水素とを反応させ下記式(2) 【化2】 で表されるp−ビス(エポキシエチル)ベンゼンとし、
次いでこれを水素添加触媒の存在下で水素と反応させる
ことを特徴とする下記式(3) 【化3】 で表される1,4−ベンゼンジエタノールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8100196A JPH09286750A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 1,4−ベンゼンジエタノールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8100196A JPH09286750A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 1,4−ベンゼンジエタノールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09286750A true JPH09286750A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14267558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8100196A Pending JPH09286750A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 1,4−ベンゼンジエタノールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09286750A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-04-22 JP JP8100196A patent/JPH09286750A/ja active Pending
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