JPH09286254A - ディファレンシャル装置 - Google Patents

ディファレンシャル装置

Info

Publication number
JPH09286254A
JPH09286254A JP9834996A JP9834996A JPH09286254A JP H09286254 A JPH09286254 A JP H09286254A JP 9834996 A JP9834996 A JP 9834996A JP 9834996 A JP9834996 A JP 9834996A JP H09286254 A JPH09286254 A JP H09286254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
differential case
clutch
clutch member
differential device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9834996A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yamazaki
伸司 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP9834996A priority Critical patent/JPH09286254A/ja
Priority to US08/844,038 priority patent/US5890989A/en
Priority to DE19716386A priority patent/DE19716386C2/de
Publication of JPH09286254A publication Critical patent/JPH09286254A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2輪駆動時の空転防止機構をコンパクトに構
成すると共に、その構成を小幅な構造変更により可能な
ディファレンシャル装置の提供を課題とする。 【解決手段】 2駆への切換え時に駆動が断たれるフロ
ントデフ13であって、アウタデフケース31は、イン
ナデフケース41を同軸に回転可能に支持すると共に、
それに軸方向に隣接してクラッチ部材43を軸方向には
移動可能に収納し、かつ回転方向にはアウタデフケース
31と一体回転するように連結し、インナデフケース4
1とクラッチ部材43とは対向面部に係合離脱可能なド
グクラッチ41a,43aを有すると共に、インナデフ
ケース41は差動ギヤ機構57を備え、クラッチ部材4
3に隣接してアウタデフケース31外側のデフキャリア
39内に固定され4駆/2駆の切換えに連動してクラッ
チ41a,43aを係合/離脱させるアクチュエータ本
体65を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パートタイム4輪
駆動車の2駆切換え時に駆動を断たれる側のディファレ
ンシャル装置に関し、特に非駆動時の空転ロスを軽減す
る機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパートタイム4輪駆動車
のディファレンシャル装置としては、例えば実開昭63
−193929号公報に図10に示すようなものが記載
されている。
【0003】このディファレンシャル装置は、第1ケー
シング401内に相対回転可能に第2ケーシング403
が組み込まれた構造であり、この第2ケーシング403
内に、ピニオンシャフト405、ピニオンギヤ407お
よび左右のサイドギヤ409,411などが配置されて
いる。また、スリーブ413が外側の第1ケーシング4
01の外周上を摺動可能に配置されると共に、摺動によ
り両ケーシング401,403間を連結または分離可能
である。
【0004】そして、2輪駆動への切換え時には、車室
内操作部を操作してデフキャリア415上に設けられた
切換機構417によってスリーブ413を、図10にお
いて左方へ移動させる。すると、それまで右方位置にあ
ったスリーブ413によって連結されていた両ケーシン
グ401,403間の連結が分離され、両者は相対回転
可能状態となる。
【0005】こうして、車両の走行によって回転するタ
イヤ側から第2ケーシング403およびその内部のピニ
オンシャフト405、ピニオンギヤ407および左右の
サイドギヤ409,411等は空転させられるが、それ
らを取り巻く第1ケーシング401、リングギヤ419
等はトランスファの切換えにより動力伝達が遮断されて
いるので空転しないので、空転損失および騒音の発生を
低減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このディフ
ァレンシャル装置を構成するには、4駆/2駆切換用の
切換機構417がデフキャリア415の外部に配置され
ているので、デフキャリア415内部のスリーブ413
を移動操作する機構を配置するためのデフキャリア41
5の改造が大幅になるのが避けられない。
【0007】また、スリーブ413の摺動量スペースを
第1ケーシング401の軸方向寸法内で確保する必要が
あり、そのため第1ケーシング401が軸方向一方に偏
った形状になり左右のバランスが悪くなるという問題が
ある。
【0008】そこで、本発明は、2輪駆動への切換え時
の空転防止機構をコンパクトに構成すると共に、収容す
るデフキャリアの改造を小幅に抑えることの可能なディ
ファレンシャル装置の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、パートタイム4輪駆動車
の2輪駆動への切換え時にエンジンからの駆動が断たれ
る車軸側のデフキャリア内に回転可能に支持され、4輪
駆動時にはエンジンの駆動力を左右の車軸に差動分配可
能なディファレンシャル装置であって、エンジンの駆動
力が入力し回転するアウタデフケースは、内部に略円筒
状のインナデフケースを同軸に回転可能に支持すると共
に、該インナデフケースに軸方向に隣接して略円筒状の
クラッチ部材を軸方向には移動可能に収納し、かつ回転
方向には該アウタデフケースと一体に回転するように連
結し、前記インナデフケースとクラッチ部材とは互いの
対向面部に係合離脱可能な噛み合いクラッチを有すると
共に、インナデフケースは内部にベベルギヤ式の差動ギ
ヤ機構を備え、前記クラッチ部材に隣接してアウタデフ
ケース外側のデフキャリアに固定され4駆/2駆の切換
えに連動して前記噛み合いクラッチを係合/離脱させる
アクチュエータ手段を備えることを特徴とする。
【0010】したがって、2輪駆動時には、差動ギヤ機
構を含むインナデフケースまでは車輪側から通常とは逆
の経路を経て空転させられるが、クラッチ部材を含むア
ウタデフケースは停止したままであるので、空転損失お
よびそれに伴う騒音の発生を低減すると共に、アクチュ
エータ手段をデフキャリア内に配置できるので、デフキ
ャリアの小幅の改造により、しかもコンパクトに2輪駆
動時の空転防止機構を構成することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のディファレンシャル装置であって、差動ギヤ機構は、
インナデフケースに軸直角方向に固定されたピニオンシ
ャフトと、このピニオンシャフト上に回転可能に支持さ
れた複数のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤと噛
み合い左右の各車軸に出力する一対のサイドギヤとから
なり、前記アウタデフケースは、前記インナデフケース
の噛み合いクラッチの係合に伴うスラストを受ける壁面
部と前記サイドギヤのスラストを受ける壁面部とを有す
ることを特徴とする。
【0012】したがって、請求項1の発明と同等の作用
・効果が得られることに加え、差動ギヤ機構を収納する
インナデフケースの反クラッチ側端面をアウタデフケー
スの壁面部で軸方向に支持する構成であるので、ディフ
ァレンシャル装置を軸方向にコンパクトに構成できる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のディファレンシャル装置であって、前記噛み
合いクラッチの配置位置と、該噛み合いクラッチを係合
/離脱させるアクチュエータ手段の配置位置と、前記イ
ンナデフケースのスラストを受ける前記アウタデフケー
スの壁面部の配置位置とが略同一径上にあることをこと
を特徴とする。
【0014】したがって、請求項1または2発明と同等
の作用・効果が得られることに加え、各部材間の力の伝
達が同一径上で行われ異径部間の力の伝達がないから、
各部材の強度を十分確保できると共に、クラッチの係合
/離脱がスムーズに行われる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載のディファレンシャル装置であって、ア
ウタデフケースとクラッチ部材との回転方向の連結は、
アウタデフケースの壁部に設けられた孔部にクラッチ部
材の脚部が貫入することによりなされ、該孔部と脚部と
の回転時接触面が共に軸方向外方に向って先細りに傾斜
し、該傾斜により回転時に噛み合いクラッチが係合する
方向に押圧されることを特徴とする。
【0016】したがって、請求項1〜3のいずれかの発
明と同等の作用・効果が得られることに加え、クラッチ
部材の軸方向移動量を小さくできると共にクラッチの係
合が確実になる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載のディファレンシャル装置であって、ア
クチュエータ手段は、空気圧で変位するダイアフラムに
より前記噛み合いクラッチを係合させるダイアフラム式
アクチュエータ本体と、前記アウタデフケースとクラッ
チ部材との間に配置され、空気圧停止時にダイアフラム
を押し戻し噛み合いクラッチを離脱させるリターンスプ
リングとからなることを特徴とする。
【0018】したがって、請求項1〜4のいずれかの発
明と同等の作用・効果が得られることに加え、ダイアフ
ラム式アクチュエータを用いるので、クラッチの係合/
離脱の切換操作を容易に行うことができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のディファレンシャル装置であって、アクチュエータ本
体は、製作上の寸法のバラツキを補正するためのワッシ
ャを備えることを特徴とする。
【0020】したがって、請求項5の発明と同等の作用
・効果が得られることに加え、アクチュエータ本体の寸
法のバラツキを小さく抑えることがができるので、クラ
ッチの係合/離脱操作の精度が向上する。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
のディファレンシャル装置であって、アクチュエータ本
体は、空気圧で変位するダイアフラムの変位量を規制す
るストッパを備えることを特徴とする。
【0022】したがって、請求項5の発明と同等の作用
・効果が得られることに加え、クラッチ係合時に、クラ
ッチ部材を移動させる固定側のアクチュエータ本体とア
ウタデフケースと一体回転するクラッチ部材とをすきま
を持った状態に保つことが可能となり、摩耗の恐れを解
消することができる。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項5に記載
のディファレンシャル装置であって、リターンスプリン
グのクラッチ部材側座巻き部を支持するリテーナが、ば
ね性を有する薄肉円筒材の一端を軸直角のフランジ状に
形成され該フランジ面で該座巻き部を支持すると共に、
薄肉円筒材の他端を径方向側に所定量フレア状に突設さ
れ該突設部をクラッチ部材の内周に押し込まれ該内周の
リング状溝にばね性を利用して係止されてなることを特
徴とする。
【0024】したがって、請求項5の発明と同等の作用
・効果が得られることに加え、リターンスプリングのク
ラッチ部材への取付けが簡単になり、ディファレンシャ
ル装置組み立ての作業性が向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本発明の第1実施形態を図1〜図5に
より説明する。図1は後輪駆動車をベースにしたパート
タイム4輪駆動車の動力伝達系を示し、本実施形態のデ
ィファレンシャル装置はこの車両のフロントデフに適用
されている。図2は本実施形態のフロントデフの全体断
面図である。
【0026】図1に示すように、エンジン1の駆動力
は、トランスミッション3およびトランスファ5を経
て、後輪7側と前輪9側とに配分される。前輪9側への
駆動力はプロペラシャフト11を介してフロントデフ
(本実施形態のディファレンシャル装置)13に入力
し、さらに左右の前車軸15,15に配分されて前輪
9,9を駆動する。一方、後輪7側への駆動力はプロペ
ラシャフト17を介してリアデフ19に入力し、さらに
左右の後車軸21,21に配分されて後輪7,7を駆動
する。
【0027】図2に示すように、フロントデフ13のア
ウタデフケース31は、ケース本体31aとカバー31
bとがボルト33により固定されてなる。デフケース3
1にはリングギヤ35(図1参照)が固定され、エンジ
ン1の駆動力がドライブピニオン37(図1)を介して
このリングギヤ35に入力され、駆動される。
【0028】なお、アウタデフケース31は両端のボス
部31c,31dにて固定側のデフキャリア39(図
1)内に回転可能に支持され、デフキャリア39には油
溜りが設けられている。また、油溝31g,31iがボ
ス部31c,31dの内周に連通して設けられている。
さらに、ケース本体31aの開口31h(4か所)と共
にカバー31bの開口31f(周方向4か所)から、デ
フキャリア39油溜りの潤滑油が流出入する。
【0029】ケース本体31aの内周には略短円筒状の
インナデフケース41が同軸に回転可能に嵌合されてい
る。インナデフケース41は、その外周に所定幅の周溝
44を有し、この周溝44の両側でケース本体31aに
支持されている。そして、このインナデフケース41の
右隣りに、やはり略短円筒状のクラッチ部材43が収納
されている。インナデフケース41とクラッチ部材43
との対向面には,図2、図3に示すように、係合離脱可
能な放射状のドグクラッチ(噛み合いクラッチ)41
a,43aがそれぞれ形成されている。そして、ドグク
ラッチ41a,43aの噛合凸部はそれぞれ所定の先細
り傾斜に形成され、噛合い易くされている。一方、イン
ナデフケース41の反クラッチ側端面(左側端面)には
油溝42が放射状に6か所設けられ、アウタデフケース
31に接している。
【0030】図2の上半部と図3(a)とはドグクラッ
チ41a,43aが離脱した状態(2輪駆動時)を示
し、図2の下半部と図3(b)とはドグクラッチ41
a,43aが係合した状態(4輪駆動時)を示す。
【0031】インナデフケース41には、その回転軸に
直交してピニオンシャフト45がスプリングピン47に
より一体化されている。そして、ピニオンシャフト45
上には、ピニオンギヤ49が2個(内1個は図示省略)
回転可能に配置され、対向する一対のサイドギヤ51,
53と噛み合っている。インナデフケース41の内周面
41bがピニオンギヤ49のスラストを受けている。ま
た、サイドギヤ51,53とアウタデフケース31間に
はワッシャ55,55がそれぞれ配置され、サイドギヤ
51,53のスラストを受けている。そして、サイドギ
ヤ51,53はそれぞれ図1の前車軸15,15にスプ
ライン連結されている。こうして、インナデフケース4
1、ピニオンギヤ49およびサイドギヤ51,53から
なる差動ギヤ機構57は、これを収容しているアウタデ
フケース31とは直接には連結されていない。
【0032】上記クラッチ部材43は、図4に示すよう
に、ドグクラッチ43aを持たない側の端面(右端面)
に突設した周方向等分配置のの4本の扇形脚部43bを
有する。この突設した扇形脚部43bの周方向両端面4
3cは、図4(b)の断面図および図3に示すように、
軸方向外方(右方)に向って先細りに所定角度傾斜して
形成されている。
【0033】一方、図5に示すように、アウタデフケー
ス31のケース本体31aの右端壁には扇形の孔31e
(周方向に等分4個)がクラッチ部材43の上記扇形脚
部43bにそれぞれ対応する位置に設けられている。こ
うして、これら脚部43bが孔31eに軸方向に嵌合
し、脚部43bの周方向端面43cが扇形孔31eの端
縁に接して、クラッチ部材43はアウタデフケース31
と常時一体的に回転する。扇形孔31eの端縁も、図3
に示すように、脚部43bの周方向端面43cの傾斜と
平行に傾斜している。
【0034】したがって、アウタデフケース31がクラ
ッチ部材43を回転駆動するときには、クラッチ部材4
3は脚部43bの周方向端面43cの傾斜によりインナ
デフケース41側へ(図2の左方へ)押され、ドグクラ
ッチ41a,43aが係合し易くなる。なお、この周方
向端面43cの傾斜は、前述のドグクラッチ41a,4
3aの噛合凸部の傾斜よりも大きく形成されている。こ
のようにして、クラッチ部材43はアウタデフケース3
1内で軸方向には移動可能に嵌合している。
【0035】そして、さらにこのクラッチ部材43の右
隣り(図2の右外方)には、アクチュエータ手段を構成
する一方の部材であるダイアフラム式のアクチュエータ
本体65が配置されており、アクチュエータ本体65は
そのブラケット67部にてデフキャリア39(図1)側
に固定されている。圧力室65aは流路69を介して外
部の圧力源(図示省略)に連通している。また、アクチ
ュエータ手段を構成する他方の部材であるリターンスプ
リング63がケース本体31aとクラッチ部材43との
間に配設されている。
【0036】クラッチ部材43の脚部43bの先端面に
は、図2に示すように、薄肉円筒状のばね材を成形した
リテーナ61がクラッチ部材43と一体的に配置され、
リテーナ61の上記クラッチ部材脚部43bの先端面側
はフランジ部61aに形成されているので、リターンス
プリング63は詳細にはこのフランジ部61aとケース
本体31aとの間に配設されている。
【0037】一方、リテーナ61の薄肉円筒の他端は径
方向側へフレア状に突設され、この突設部61cのばね
性を利用してリテーナ61はクラッチ部材43の内周に
押し込まれ、内周に設けられた溝43cに係止されてい
る。こうして、クラッチ部材43とリテーナ61とが一
体化されているので、リターンスプリング63はケース
本体31aに対してクラッチ部材43を軸方向外方(右
方)へ離間させるように付勢している。
【0038】このようにして、ドグクラッチ41a,4
3a、クラッチ部材43とアウタデフケース31の孔3
1eとの嵌合部、アクチュエータ本体65、リターンス
プリング63およびインナデフケース41の反クラッチ
側端面の受け部は略同一径上に配置されているので、ド
グクラッチ41a,43a係脱時の力の伝達が同一径上
で無理なくなされ、係脱がスムーズに行われる。
【0039】つぎに、フロントデフ13の作用を説明す
る。
【0040】アクチュエータ本体65の圧力室65aに
所定の圧力が供給された状態(4駆状態)では、リター
ンスプリング63の付勢力に抗してダイアフラム65b
が左方へ変位することによりインナデフケース41とク
ラッチ部材43とのドグクラッチ41a,43aが係合
するので、クラッチ部材43を介してアウタデフケース
31とその内部のインナデフケース41とが一体回転す
る。ドグクラッチ41a,43a係合時のインナデフケ
ース41のスラストはこれに接するアウタデフケース3
1の壁部が受ける。
【0041】一方、圧力室65aの圧力が抜けると、ダ
イアフラム65bがリターンスプリング63の付勢力に
より右方へ戻ることによりドグクラッチ41a,43a
が離脱するので、アウタデフケース31とその内部のイ
ンナデフケース41とは独立に回転可能となる(2駆状
態)。
【0042】なお、圧力室65aへの圧力の供給および
排出は、トランスファ5の4駆/2駆切換装置5a(図
1)の作動に連動して行われる。
【0043】この車両の場合、トランスファ5の4駆/
2駆切換装置5aが、それまでの4駆状態から2輪駆動
に切換えられると、エンジンから前輪側への駆動力はこ
の切換装置5a部で遮断される。そして、エンジン1の
駆動力はプロペラシャフト17、リアデフ19を介して
後輪7,7だけを駆動することとなる。
【0044】その後は、2輪駆動状態が維持される限
り、フロントデフ13内の差動ギヤ機構57は、それま
での4駆時とは逆の駆動経路をたどって前輪9により空
転させられるが、2輪駆動への切換えに連動して、アク
チュエータ本体65の圧力室65aの圧力が抜けるの
で、クラッチ部材43、アウタデフケース31およびリ
ングギヤ35等が空転させられることはない。したがっ
て、これら空転部材の空転損失およびそれに伴う騒音の
発生を低減することができる。
【0045】そして、デフキャリア39の油溜りの潤滑
油はアウタデフケース31のボス部31c,31d内周
から流入し、油溝31g,31iを経てワッシャ55,
55部を潤滑する。また、アウタデフケース31のカバ
ー31bの開口31fから流入した潤滑油はインナデフ
ケース41の側面の油溝42を経て、インナデフケース
41とアウタデフケース31との当接側面、支持周面の
潤滑を行う。
【0046】こうして、本実施形態によれば、アクチュ
エータ本体65をデフキャリア39内に配置でき、デフ
キャリア39外部との接続はアクチュエータ本体65の
圧力室65aと外部圧力源との間の流路69だけである
ので、デフキャリア39を大型化させずに、かつ小幅の
改造によりフロントデフ13の非駆動時(2駆切換時)
のドグクラッチ41a,43aの離脱を行うことができ
る。
【0047】また、差動ギヤ機構57を収納するインナ
デフケース41の反クラッチ側端面をアウタデフケース
31の壁部で軸方向に支持する構成であるので、フロン
トデフ13を軸方向にコンパクトに構成できる。
【0048】また、ドグクラッチ41a,43aと、こ
れを係合/離脱させるアクチュエータ本体65と、リタ
ーンスプリング63と、上記インナデフケース41のス
ラストを受けるアウタデフケース31の壁部とが略同一
径上に配置されているので、各部材間の力の伝達が同一
径上で無理なく行われ、異径部間の力の伝達がないか
ら、各部材の強度を十分確保できると共に、クラッチの
係合/離脱がスムーズに行われる。
【0049】また、アウタデフケース31とクラッチ部
材43との一体回転のための連結は、アウタデフケース
31の壁部に設けられた孔31eにクラッチ部材43の
脚部43bが貫入させることによりなされ、孔部31e
と脚部43bとの回転時接触面に設けられた軸方向の傾
斜により、ドグクラッチ41a,43aの係合が強化さ
れる。また、アウタデフケース31への入力トルクが大
きいほどドグクラッチ41a,43aの係合が強化され
るので、部分的に強度不足が生じることがない。
【0050】また、ドグクラッチ41a,43aを係脱
させるアクチュエータ手段としてダイアフラム式のアク
チュエータ本体65,リターンスプリング63を用いて
いるので、ドグクラッチ41a,43aの係脱の操作を
容易に行うことができる。
【0051】また、リテーナ61を、ばね性を有する薄
肉円筒材の一端を軸直角に形成したフランジ部61a
と、薄肉円筒材の他端を径方向側に所定量フレア状に突
設形成した突設部61cとを有する構造とし、その突設
部61cをクラッチ部材43の内周に押し込み、ばね性
を利用して内周の溝43cに係止することによりクラッ
チ部材43と一体化したうえで、そのフランジ部61a
がリターンスプリング63の一方の座巻き部を支持する
構成にしているので、リターンスプリング63のクラッ
チ部材43への取付けが簡単になり、フロントデフ13
組み立ての作業性が向上する。
【0052】また、上記各油溝31g,31i,42等
を経て作動時の潤滑が十分に行われる。また、インナデ
フケース41の周溝44の両側でインナデフケース41
をアウタデフケース31に支持しているので、インナデ
フケース41の支持性が向上されると共に、摺動抵抗を
減じ、回転駆動ロスおよび焼き付きが防止される。
【0053】[第2実施形態]本発明の第2実施形態を
図6、図7により説明する。図6は本実施形態のディフ
ァレンシャル装置の要部断面図である。
【0054】このディファレンシャル装置を適用した車
両も上記第1実施形態の場合と同じく後輪駆動車をベー
スにしたパートタイム4輪駆動車であり、本実施形態の
ディファレンシャル装置をフロントデフに適用してい
る。
【0055】このフロントデフ113は、2駆切換時の
アクチュエータ本体(アクチュエータ手段)165の構
成が上記第1実施形態とは異なり、その他の構成は第1
実施形態と同じである。したがって、この相違点を説明
し、重複する説明は省略する。
【0056】このアクチュエータ本体165では、図7
に示すように、内部のダイアフラム165bにリベット
止めにより一体化された押圧部165cにストッパ16
5dが形成されている。したがって、このストッパ16
5dはダイアフラム165bと共に変位する。圧力室1
65aに圧力が供給されるとストッパ165dはダイア
フラム165bと共に左方へ変位するが、その変位はス
トッパ165dがアクチュエータ本体165の枠体16
5eに当接すると停止する。
【0057】図6の下半部は、アクチュエータ本体16
5の圧力室165aに圧力が供給されてダイアフラム1
65bが左方へ変位し、ストッパ165dが枠体165
eに当接した状態を示す。このときは、ドグクラッチ4
1a,43aの係合により車両は4駆状態になるので、
リテーナ61側(クラッチ部材43側)は回転し、一
方、アクチュエータ本体165側は停止している。した
がって、ストッパ165dの作用によりアクチュエータ
本体165側の押圧部165cとリテーナ61との間に
所定のすきまを確保するようにアクチュエータ本体16
5をデフキャリア39に取り付けておけば、アクチュエ
ータ本体165側の押圧部165cとリテーナ61間の
摺動を避けることができる。
【0058】なお、図6の上半部は、アクチュエータ本
体165の圧力室165aの圧力が抜けて、ダイアフラ
ム165b(押圧部165c)はリターンスプリング6
3の付勢力により右方へ戻り、ドグクラッチ41a,4
3aが離脱した状態を示す。このときフロントデフ11
3は動力伝達を行なわず2駆状態となるが、アウタデフ
ケース31、クラッチ部材43(リテーナ61)および
アクチュエータ本体165は停止しているので、上記と
同じく摺動は生じない。
【0059】こうして、本実施形態によれば、上記第1
実施形態により得られる作用・効果に加え、ドグクラッ
チ41a,43a係合時に、クラッチ部材43を移動さ
せる固定側のアクチュエータ本体165と、アウタデフ
ケース31に一体回転するクラッチ部材43とをすきま
を持った状態に保つことが可能となり、摩耗の恐れを解
消することができる。
【0060】[第3実施形態]本発明の第3実施形態を
図8により説明する。図8は本実施形態のディファレン
シャル装置の要部断面図である。
【0061】このディファレンシャル装置を適用した車
両も上記第1実施形態の場合と同じく後輪駆動車をベー
スにしたパートタイム4輪駆動車であり、本実施形態の
ディファレンシャル装置をフロントデフに適用してい
る。
【0062】このフロントデフ213は、2駆切換時の
アクチュエータ本体265の構成が上記第1実施形態と
は異なり、その他の構成は第1実施形態と同じである。
したがって、この相違点を説明し、重複する説明は省略
する。
【0063】このアクチュエータ本体265では、図8
に示すように、ベースプレート265fとダイアフラム
265bとの間にリング状のワッシャ268を配置して
いる。アクチュエータ本体265はプレス成形部品の組
立品であるためにG寸法にある程度のバラツキが発生す
るのを、ワッシャ268を選択配置しG寸法を予め所定
値内に揃えている。こうして、例えば、F寸法を所定値
に揃えることができ、リテーナ61とアクチュエータ本
体265の押圧部265cとのすきまを適正に保つこと
ができる。
【0064】こうして、本実施形態によれば、上記第1
実施形態により得られる作用・効果に加え、アクチュエ
ータ本体265の寸法Gのバラツキを小さく抑えること
がができるので、ドグクラッチ41a,43aの係合/
離脱操作の精度が向上する。
【0065】[第4実施形態]本発明の第4実施形態を
図9により説明する。図9は本実施形態のディファレン
シャル装置の断面図である。
【0066】このディファレンシャル装置を適用した車
両も上記第1実施形態の場合と同じく後輪駆動車をベー
スにしたパートタイム4輪駆動車であり、本実施形態の
ディファレンシャル装置をフロントデフに適用してい
る。
【0067】このフロントデフ313の構成が上記第1
実施形態と異なる主な点は、アクチュエータ手段を構成
する他方の部材であるリターンスプリング363がケー
ス本体331aの内方に配設されている点である。第1
実施形態と重複する説明は省略し、第1実施形態の構成
と相違する点を説明する。
【0068】ケース本体331aには開口331hのほ
かに開口332を備え、内周にインナデフケース341
を回転可能に支持している。そして、インナデフケース
341の反クラッチ側端面(左側端面)は、図9示のよ
うに、左のサイドギヤ351の外周を覆うようにリング
状突出部341bを有し、この突出部341bとカバー
331bとの間にはワッシャ342が配置されている。
インナデフケース341とクラッチ部材343との対向
面の間にはドグクラッチ341a,343aの内径側に
リターンスプリング363が配置され、噛み合いクラッ
チとしてのドグクラッチ341a,343aを離間させ
るように付勢している。また、ピニオンシャフト345
はインナデフケース341に圧入し固定されている。さ
らに、右のサイドギヤ353のボス部は左のサイドギヤ
351のボス部よりも長く設定し、内周のスプラインの
軸方向の位置合せを行っている。
【0069】クラッチ部材343の右端面にはリテーナ
361が8本のボルト364により結合され、アクチュ
エータ本体365の押圧部365cにより押圧される。
【0070】このような構成により、本実施形態によれ
ば、上記第1実施形態により得られる作用・効果に加
え、リターンスプリング363がドグクラッチ341
a,343aの内径側に配置されている分コンパクトに
なると共に、インナデフケース341がリング状突出部
341bを有することにより強度が向上される。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、ベベルギヤ式の差動ギヤ機構
を備えたインナデフケースをアウタデフケース内に回転
可能に収納すると共に、アウタデフケースと一体的に回
転するクラッチ部材を軸方向移動可能に収納し、2輪駆
動時には、デフキャリア内のアクチュエータ手段により
インナデフケースとクラッチ部材間のクラッチを離脱さ
せる構成であるので、前記従来例と異なり、デフキャリ
アの小幅の改造により、しかもコンパクトに2輪駆動時
の空転防止機構を構成することができる。そして、2輪
駆動時に差動ギヤ機構を含むインナデフケースまでは車
輪側から通常とは逆の経路を経て空転させられるが、ク
ラッチ部材を含むアウタデフケースは停止したままであ
るので、空転損失およびそれに伴う騒音の発生を低減す
ることができる。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明と同等の効果が得られることに加え、差動ギヤ機
構を収納するインナデフケースの反クラッチ側端面をア
ウタデフケースの壁面部で軸方向に支持する構成である
ので、ディファレンシャル装置を軸方向にコンパクトに
構成できる。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2発明と同等の効果が得られることに加え、噛み
合いクラッチと、噛み合いクラッチを係合/離脱させる
アクチュエータ手段と、インナデフケースのスラストを
受けるアウタデフケースの壁面部とが略同一径上に配置
されているので、各部材間の力の伝達が同一径上で無理
なく行われ、異径部間の力の伝達がないから、各部材の
強度を十分確保できると共に、クラッチの係合/離脱が
スムーズに行われる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれかの発明と同等の効果が得られることに加
え、クラッチ部材の軸方向移動量を小さくできると共に
クラッチの係合が確実になる。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれかの発明と同等の効果が得られることに加
え、ダイアフラム式アクチュエータを用いるので、クラ
ッチの係合/離脱の操作を容易に行うことができる。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の発明と同等の効果が得られることに加え、アクチュエ
ータ本体の寸法のバラツキを小さく抑えることがができ
るので、クラッチの係合/離脱操作の精度が向上する。
【0077】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
の発明と同等の効果が得られることに加え、クラッチ係
合時に、クラッチ部材を移動させる固定側のアクチュエ
ータ本体とアウタデフケースと一体回転するクラッチ部
材とをすきまを持った状態に保つことが可能となり、摩
耗の恐れを解消することができる。
【0078】請求項8に記載の発明によれば、請求項5
の発明と同等の効果が得られることに加え、リターンス
プリングのクラッチ部材への取付けが簡単になり、ディ
ファレンシャル装置組み立ての作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を適用した車両の動力伝達系を示
す図である。
【図2】第1実施形態のディファレンシャル装置の断面
図である。
【図3】(a)図はドグクラッチに関する図2のA矢視
図である。(b)図はドグクラッチに関する図2のB矢
視図である。
【図4】第1実施形態のクラッチ部材を示す図である。
(a)図は(b)図のD−D断面図であり、(b)図は
クラッチ部材に関する図2のC矢視図である。
【図5】第1実施形態のケース本体を示す図である。
(a)図は(b)図のE−E断面図であり、(b)図は
ケース本体に関する図2のC矢視図である。
【図6】第2実施形態のディファレンシャル装置の要部
断面図である。
【図7】第2実施形態のアクチュエータ本体の断面図で
ある。
【図8】第3実施形態の要部断面図である。
【図9】第4実施形態のディファレンシャル装置の断面
図である。
【図10】従来例の断面図である。
【符号の説明】
13,113,213,313 フロントデフ 31,331 アウタデフケース 31a,331a ケース本体 31e ケース本体の孔 35 リングギヤ 39 デフキャリア 41,341 インナデフケース 41a,43a,341a,343a ドグクラッチ
(噛み合いクラッチ) 43,343 クラッチ部材 43b クラッチ部材の脚部 43c 溝 45,345 ピニオンシャフト 49 ピニオンギヤ 51,53,351,353 サイドギヤ 57 差動ギヤ機構 61,361 リテーナ 61a リテーナのフランジ部 61c リテーナの突設部 63,363 リターンスプリング(アクチュエータ手
段) 65,165,265,365 アクチュエータ本体
(アクチュエータ手段) 65a,165a 圧力室 65b,165b,265b ダイアフラム 69 流路 165c,265c アクチュエータ本体の押圧部 165d アクチュエータ本体のストッパ 165e アクチュエータ本体の枠体 265f アクチュエータ本体のベースプレート 268 ワッシャ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パートタイム4輪駆動車の2輪駆動への
    切換え時にエンジンからの駆動が断たれる車軸側のデフ
    キャリア内に回転可能に支持され、4輪駆動時にはエン
    ジンの駆動力を左右の車軸に差動分配可能なディファレ
    ンシャル装置であって、 エンジンの駆動力が入力し回転するアウタデフケース
    は、内部に略円筒状のインナデフケースを同軸に回転可
    能に支持すると共に、該インナデフケースに軸方向に隣
    接して略円筒状のクラッチ部材を軸方向には移動可能に
    収納し、かつ回転方向には該アウタデフケースと一体に
    回転するように連結し、 前記インナデフケースとクラッチ部材とは互いの対向面
    部に係合離脱可能な噛み合いクラッチを有すると共に、
    インナデフケースは内部にベベルギヤ式の差動ギヤ機構
    を備え、 前記クラッチ部材に隣接してアウタデフケース外側のデ
    フキャリア内に固定され4駆/2駆の切換えに連動して
    前記噛み合いクラッチを係合/離脱させるアクチュエー
    タ手段を備えることを特徴とするディファレンシャル装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記差動ギヤ機構は、インナデフケースに軸直角方向に
    固定されたピニオンシャフトと、このピニオンシャフト
    上に回転可能に支持された複数のピニオンギヤと、これ
    らのピニオンギヤと噛み合い左右の各車軸に出力する一
    対のサイドギヤとからなり、 前記アウタデフケースは、前記インナデフケースの噛み
    合いクラッチの係合に伴うスラストを受ける壁面部と前
    記サイドギヤのスラストを受ける壁面部とを有すること
    を特徴とするディファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のディファレン
    シャル装置であって、 前記噛み合いクラッチの配置位置と、該噛み合いクラッ
    チを係合/離脱させるアクチュエータ手段の配置位置
    と、前記インナデフケースのスラストを受ける前記アウ
    タデフケースの壁面部の配置位置とが略同一径上にある
    ことをことを特徴とするディファレンシャル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のディフ
    ァレンシャル装置であって、 前記アウタデフケースとクラッチ部材との回転方向の連
    結は、アウタデフケースの壁部に設けられた孔部にクラ
    ッチ部材の脚部が貫入することによりなされ、該孔部と
    脚部との回転時接触面が共に軸方向外方に向って先細り
    に傾斜し、該傾斜により回転時に噛み合いクラッチが係
    合方向に押圧されることを特徴とするディファレンシャ
    ル装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のディフ
    ァレンシャル装置であって、 前記アクチュエータ手段は、空気圧で変位するダイアフ
    ラムにより前記噛み合いクラッチを係合させるダイアフ
    ラム式アクチュエータ本体と、前記アウタデフケースと
    クラッチ部材との間に配置され、空気圧停止時にダイア
    フラムを押し戻し噛み合いクラッチを離脱させるリター
    ンスプリングとからなることを特徴とするディファレン
    シャル装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記アクチュエータ本体は、製作上の寸法のバラツキを
    補正するためのワッシャを備えることを特徴とするディ
    ファレンシャル装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記アクチュエータ本体は、空気圧で変位するダイアフ
    ラムの変位量を規制するストッパを備えることを特徴と
    するディファレンシャル装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記リターンスプリングの前記クラッチ部材側座巻き部
    を支持するリテーナが、ばね性を有する薄肉円筒材の一
    端を軸直角のフランジ状に形成され該フランジ面で該座
    巻き部を支持すると共に、薄肉円筒材の他端を径方向側
    に所定量フレア状に突設され該突設部をクラッチ部材の
    内周に押し込まれ該内周のリング状溝にばね性を利用し
    て係止されてなることを特徴とするディファレンシャル
    装置。
JP9834996A 1996-04-19 1996-04-19 ディファレンシャル装置 Pending JPH09286254A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9834996A JPH09286254A (ja) 1996-04-19 1996-04-19 ディファレンシャル装置
US08/844,038 US5890989A (en) 1996-04-19 1997-04-18 Differential apparatus for reducing friction and noise
DE19716386A DE19716386C2 (de) 1996-04-19 1997-04-18 Ausgleichsgetriebe

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9834996A JPH09286254A (ja) 1996-04-19 1996-04-19 ディファレンシャル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09286254A true JPH09286254A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14217430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9834996A Pending JPH09286254A (ja) 1996-04-19 1996-04-19 ディファレンシャル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09286254A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276770A (ja) * 2001-02-13 2002-09-25 American Axle & Manufacturing Inc 差動装置及び車両動力伝達装置
WO2020178875A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 ジーケーエヌ オートモーティブ リミテッド デファレンシャル装置
JP2021522448A (ja) * 2018-04-16 2021-08-30 リナマー・コーポレーション 差動装置切断組立体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276770A (ja) * 2001-02-13 2002-09-25 American Axle & Manufacturing Inc 差動装置及び車両動力伝達装置
JP2021522448A (ja) * 2018-04-16 2021-08-30 リナマー・コーポレーション 差動装置切断組立体
WO2020178875A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 ジーケーエヌ オートモーティブ リミテッド デファレンシャル装置
CN113518875A (zh) * 2019-03-01 2021-10-19 吉凯恩汽车有限公司 差速器装置
JPWO2020178875A1 (ja) * 2019-03-01 2021-12-02 ジーケーエヌ オートモーティブ リミテッド デファレンシャル装置
US11619291B2 (en) 2019-03-01 2023-04-04 Gkn Automotive Limited Differential device
CN113518875B (zh) * 2019-03-01 2023-09-15 吉凯恩汽车有限公司 差速器装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5890989A (en) Differential apparatus for reducing friction and noise
US5472385A (en) Differential
JP2004249979A (ja) 共通のキャリアを有する2つの遊星歯車装置を備えたトランスファーケース
JPH09286254A (ja) ディファレンシャル装置
JP2529245B2 (ja) デフアレンシヤル装置
JP2000213633A (ja) 自動変速機の遊星歯車機構
JPH11210863A (ja) デファレンシャル装置
JPH1016602A (ja) ディファレンシャル装置
JP3936779B2 (ja) 作業車両のpto伝動装置
JP2002213571A (ja) デファレンシャル装置
JPH11189064A (ja) デファレンシャル装置
JPH0658378A (ja) デファレンシャル装置
JP2005083407A (ja) デファレンシャル装置
JPH1035316A (ja) デファレンシャル装置
JP2002174322A (ja) デファレンシャル装置
JP4009336B2 (ja) デファレンシャル装置
JP4598288B2 (ja) トランスファ装置
JP4755771B2 (ja) デファレンシャル装置
JPS6120347Y2 (ja)
JPH0247366B2 (ja)
JP4727956B2 (ja) デファレンシャル装置のケーシング構造
JPH1076863A (ja) デファレンシャル装置
JP3093526B2 (ja) 4輪駆動車におけるフリーホイル装置
JP2002213573A (ja) デファレンシャル装置
JPH0684132B2 (ja) トラクタの伝動構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040510

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Effective date: 20041027

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20041101

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041210