JPH09285949A - ローラ研磨装置 - Google Patents
ローラ研磨装置Info
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- JPH09285949A JPH09285949A JP9869996A JP9869996A JPH09285949A JP H09285949 A JPH09285949 A JP H09285949A JP 9869996 A JP9869996 A JP 9869996A JP 9869996 A JP9869996 A JP 9869996A JP H09285949 A JPH09285949 A JP H09285949A
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- polishing
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロールコーターの転写ローラを始めとして、
円筒状のローラの表面を均一に自動研磨することのでき
るローラ研磨装置を提供すること。 【解決手段】 研磨対象のローラ82を回転自在に支持
するローラ支持手段2と、該ローラ支持手段上に回転自
在に支持されたローラを回転駆動するローラ駆動手段4
と、前記回転するローラの表面に所定の押圧力で接触す
る研磨手段15,16と、該研磨手段をローラ軸方向に
自動的に往復動する送り手段10,7,12と、前記回
転するローラ表面の研磨状態を検出する研磨状態検出手
段16と、該研磨状態検出手段で検出されたローラ表面
の研磨状態と基準状態とを比較することによりローラ表
面の研磨状態を判定する比較手段と、該比較手段によっ
て研磨完了が検出されたときに前記ローラ駆動手段と前
記送り手段を自動停止するモータ駆動制御手段とから構
成する。
円筒状のローラの表面を均一に自動研磨することのでき
るローラ研磨装置を提供すること。 【解決手段】 研磨対象のローラ82を回転自在に支持
するローラ支持手段2と、該ローラ支持手段上に回転自
在に支持されたローラを回転駆動するローラ駆動手段4
と、前記回転するローラの表面に所定の押圧力で接触す
る研磨手段15,16と、該研磨手段をローラ軸方向に
自動的に往復動する送り手段10,7,12と、前記回
転するローラ表面の研磨状態を検出する研磨状態検出手
段16と、該研磨状態検出手段で検出されたローラ表面
の研磨状態と基準状態とを比較することによりローラ表
面の研磨状態を判定する比較手段と、該比較手段によっ
て研磨完了が検出されたときに前記ローラ駆動手段と前
記送り手段を自動停止するモータ駆動制御手段とから構
成する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貼り合わせ式光デ
ィスクのディスク貼り合わせ面に接着剤を塗布するロー
ルコーターの転写ローラを始めとして、円筒状のローラ
の表面を自動研磨するためのローラ研磨装置に関する。
ィスクのディスク貼り合わせ面に接着剤を塗布するロー
ルコーターの転写ローラを始めとして、円筒状のローラ
の表面を自動研磨するためのローラ研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】張り合わせ式の光ディスク、例えば、レ
ーザーディスクやDVD(ディジタル・ビデオ・ディス
ク)などは、貼り合わせ面に接着剤を塗布した一対の片
面ディスクを張り合わせることによりディスクを完成し
ている。この貼り合わせ式の光ディスクのための接着剤
塗布装置として、従来よりロールコーターと呼ばれる装
置が広く使用されている。図8に、このロールコーター
の原理構成を示す。
ーザーディスクやDVD(ディジタル・ビデオ・ディス
ク)などは、貼り合わせ面に接着剤を塗布した一対の片
面ディスクを張り合わせることによりディスクを完成し
ている。この貼り合わせ式の光ディスクのための接着剤
塗布装置として、従来よりロールコーターと呼ばれる装
置が広く使用されている。図8に、このロールコーター
の原理構成を示す。
【0003】図8において、81は貼り合わせる前の片
面ディスク、82は片面ディスク81の表面にホットメ
ルトと呼ばれる熱溶融型の接着剤を塗布するための転写
ローラ、83は溶融した接着剤84を貯留する接着剤貯
留室、85は接着剤84を加熱溶融するための電熱ヒー
ター、86は転写ローラ82との間に所定の間隙を形成
し、この間隙によってローラ表面に所定厚の接着材層8
4aを展着するためのドクター(間隙形成部材)であ
る。
面ディスク、82は片面ディスク81の表面にホットメ
ルトと呼ばれる熱溶融型の接着剤を塗布するための転写
ローラ、83は溶融した接着剤84を貯留する接着剤貯
留室、85は接着剤84を加熱溶融するための電熱ヒー
ター、86は転写ローラ82との間に所定の間隙を形成
し、この間隙によってローラ表面に所定厚の接着材層8
4aを展着するためのドクター(間隙形成部材)であ
る。
【0004】転写ローラ82はその両端のローラ軸87
によって回転自在に軸支されており、図示しない駆動モ
ータによって矢印方向に回転されている。また、片面デ
ィスク81は、図示を略したディスク供給機構によって
所定間隔で順次矢印方向に送り込まれてくる。
によって回転自在に軸支されており、図示しない駆動モ
ータによって矢印方向に回転されている。また、片面デ
ィスク81は、図示を略したディスク供給機構によって
所定間隔で順次矢印方向に送り込まれてくる。
【0005】転写ローラ82が矢印方向に回転すると、
これに引きずられて接着剤貯留室83内の接着剤84が
ドクター86の側に押し寄せられ、この押し寄せられた
接着剤84は、ドクター86の先端と転写ローラ82の
表面との間の間隙で規制され、該間隙厚さからなる接着
剤層84aとなって転写ローラ82の表面に展着され
る。
これに引きずられて接着剤貯留室83内の接着剤84が
ドクター86の側に押し寄せられ、この押し寄せられた
接着剤84は、ドクター86の先端と転写ローラ82の
表面との間の間隙で規制され、該間隙厚さからなる接着
剤層84aとなって転写ローラ82の表面に展着され
る。
【0006】接着剤層84aを展着された転写ローラ8
2が回転し、下端位置まで達すると、ローラ表面に展着
された接着剤層84aは所定間隔で順次送り込まれてく
る片面ディスク81の貼り合わせ面に転写される。そし
て、この接着剤層84aを転写された片面ディスク1
は、図示しない次段の貼り合わせ工程に送られ、他の対
となる片面ディスクと張り合わされ、1枚の光ディスク
として完成されるものである。
2が回転し、下端位置まで達すると、ローラ表面に展着
された接着剤層84aは所定間隔で順次送り込まれてく
る片面ディスク81の貼り合わせ面に転写される。そし
て、この接着剤層84aを転写された片面ディスク1
は、図示しない次段の貼り合わせ工程に送られ、他の対
となる片面ディスクと張り合わされ、1枚の光ディスク
として完成されるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したロールコータ
ーを用いて接着剤を塗布した場合、転写ローラ82の表
面に展着された接着剤層84aのすべてを片面ディスク
81の貼り合わせ面に完全に転写することは不可能であ
り、ローラの表面には僅かではあるが接着剤が残存して
しまう。この残存した接着剤は、時間の経過とともにそ
の一部が焼きついた状態でローラの表面に固着する。こ
のため、そのまま放置するとローラの表面に凹凸ができ
てしまったり、接着剤が付着してステンレスなどの金属
色から飴色に変わったりし、片面ディスク81の貼り合
わせ面上に均一厚の接着剤を塗布することができなくな
ってしまう。
ーを用いて接着剤を塗布した場合、転写ローラ82の表
面に展着された接着剤層84aのすべてを片面ディスク
81の貼り合わせ面に完全に転写することは不可能であ
り、ローラの表面には僅かではあるが接着剤が残存して
しまう。この残存した接着剤は、時間の経過とともにそ
の一部が焼きついた状態でローラの表面に固着する。こ
のため、そのまま放置するとローラの表面に凹凸ができ
てしまったり、接着剤が付着してステンレスなどの金属
色から飴色に変わったりし、片面ディスク81の貼り合
わせ面上に均一厚の接着剤を塗布することができなくな
ってしまう。
【0008】そこで、従来においては、一定の時間使用
した時点で転写ローラ82を交換し、取り外した転写ロ
ーラ82については、その表面を紙ヤスリなどを用いて
手作業で再使用できる状態になるまで研磨するようにし
ていた。しかしながら、手作業による研磨の場合、研磨
作業に多大な時間と労力を要し、人件費がかさむととも
に、ローラの全面を均一に研磨することが難しく、仕上
がり精度にも問題があった。
した時点で転写ローラ82を交換し、取り外した転写ロ
ーラ82については、その表面を紙ヤスリなどを用いて
手作業で再使用できる状態になるまで研磨するようにし
ていた。しかしながら、手作業による研磨の場合、研磨
作業に多大な時間と労力を要し、人件費がかさむととも
に、ローラの全面を均一に研磨することが難しく、仕上
がり精度にも問題があった。
【0009】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、前述し
たロールコーターの転写ローラを始めとして、円筒状の
ローラの表面を均一に自動研磨することのできるローラ
研磨装置を提供することである。
めになされたもので、その目的とするところは、前述し
たロールコーターの転写ローラを始めとして、円筒状の
ローラの表面を均一に自動研磨することのできるローラ
研磨装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では次のような手段を採用した。すなわち、
請求項1記載のローラ研磨装置は、研磨対象のローラを
回転自在に支持するローラ支持手段と、該ローラ支持手
段上に回転自在に支持されたローラを回転駆動するロー
ラ駆動手段と、前記回転するローラの表面に所定の押圧
力で接触する研磨手段と、該研磨手段をローラ軸方向に
自動的に往復動する送り手段と、前記回転するローラ表
面の研磨状態を検出する研磨状態検出手段と、該研磨状
態検出手段で検出されたローラ表面の研磨状態と基準状
態とを比較することによりローラ表面の研磨状態を判定
する比較手段と、該比較手段によって研磨完了が検出さ
れたときに前記ローラ駆動手段と前記送り手段を自動停
止するモータ駆動制御手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
に、本発明では次のような手段を採用した。すなわち、
請求項1記載のローラ研磨装置は、研磨対象のローラを
回転自在に支持するローラ支持手段と、該ローラ支持手
段上に回転自在に支持されたローラを回転駆動するロー
ラ駆動手段と、前記回転するローラの表面に所定の押圧
力で接触する研磨手段と、該研磨手段をローラ軸方向に
自動的に往復動する送り手段と、前記回転するローラ表
面の研磨状態を検出する研磨状態検出手段と、該研磨状
態検出手段で検出されたローラ表面の研磨状態と基準状
態とを比較することによりローラ表面の研磨状態を判定
する比較手段と、該比較手段によって研磨完了が検出さ
れたときに前記ローラ駆動手段と前記送り手段を自動停
止するモータ駆動制御手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0011】このような構成とした場合、ローラの表面
が往復動する研磨手段によって自動的に研磨される。そ
して、研磨が完了すると研磨状態検出手段と比較手段に
よってこれを検知し、研磨作業を自動的に終了する。し
たがって、円筒状のローラの表面を均一に自動研磨する
ことができる。
が往復動する研磨手段によって自動的に研磨される。そ
して、研磨が完了すると研磨状態検出手段と比較手段に
よってこれを検知し、研磨作業を自動的に終了する。し
たがって、円筒状のローラの表面を均一に自動研磨する
ことができる。
【0012】また、請求項2記載のローラ研磨装置は、
前記請求項1記載のローラ研磨装置において、前記研磨
状態検出手段が前記送り手段によって往復動されるフォ
トセンサからなり、該フォトセンサの出力電圧と予め設
定した基準電圧とを前記比較手段において比較すること
によりローラ表面の研磨状態を判定するようにしたこと
を特徴とするものである。
前記請求項1記載のローラ研磨装置において、前記研磨
状態検出手段が前記送り手段によって往復動されるフォ
トセンサからなり、該フォトセンサの出力電圧と予め設
定した基準電圧とを前記比較手段において比較すること
によりローラ表面の研磨状態を判定するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0013】このような構成とした場合、ローラ表面か
らの反射光の強弱によってローラ表面の研磨状態を判定
することができる。
らの反射光の強弱によってローラ表面の研磨状態を判定
することができる。
【0014】また、請求項3記載のローラ研磨装置は、
前記請求項2記載のローラ研磨装置において、前記フォ
トセンサと比較手段の間にフォトセンサ出力中に含まれ
る高周波成分を除去する波形平滑手段を挿入したことを
特徴とするものである。
前記請求項2記載のローラ研磨装置において、前記フォ
トセンサと比較手段の間にフォトセンサ出力中に含まれ
る高周波成分を除去する波形平滑手段を挿入したことを
特徴とするものである。
【0015】このような構成とした場合、ローラ表面の
汚れの不均一などによって発生する受光出力中の高周波
成分を除去することができ、安定した検出を行なうこと
ができる。
汚れの不均一などによって発生する受光出力中の高周波
成分を除去することができ、安定した検出を行なうこと
ができる。
【0016】また、請求項4記載のローラ研磨装置は、
前記請求項1記載のローラ研磨装置において、前記研磨
状態検出手段がイメージセンサからなり、該イメージセ
ンサで検出されたローラの表面色と予め設定した基準色
とを前記比較手段において比較することによりローラ表
面の研磨状態を判定するようにしたことを特徴とするも
のである。
前記請求項1記載のローラ研磨装置において、前記研磨
状態検出手段がイメージセンサからなり、該イメージセ
ンサで検出されたローラの表面色と予め設定した基準色
とを前記比較手段において比較することによりローラ表
面の研磨状態を判定するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0017】このような構成とした場合、ローラの表面
色から研磨状態を判定することができる。
色から研磨状態を判定することができる。
【0018】さらに、請求項5記載のローラ研磨装置
は、前記請求項1記載のローラ研磨装置において、前記
研磨状態検出手段がITVカメラからなり、該ITVカ
メラで撮影したローラ表面画像中から特徴パターンを抽
出するパターン分析手段を付設し、該パターン分析手段
で抽出された特徴パターンと予め設定した基準パターン
とを前記比較手段において比較することによりローラ表
面の研磨状態を判定するようにしたことを特徴とするも
のである。
は、前記請求項1記載のローラ研磨装置において、前記
研磨状態検出手段がITVカメラからなり、該ITVカ
メラで撮影したローラ表面画像中から特徴パターンを抽
出するパターン分析手段を付設し、該パターン分析手段
で抽出された特徴パターンと予め設定した基準パターン
とを前記比較手段において比較することによりローラ表
面の研磨状態を判定するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0019】このような構成とした場合、ローラ表面の
汚れの特徴パターンなどから研磨状態を判定することが
できる。
汚れの特徴パターンなどから研磨状態を判定することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1〜図3に、本発明に
係るローラ研磨装置の実施の形態の一例を示す。図1は
装置全体の斜視図、図2はその側面図、図3はその電気
回路図である。
て、図面を参照して説明する。図1〜図3に、本発明に
係るローラ研磨装置の実施の形態の一例を示す。図1は
装置全体の斜視図、図2はその側面図、図3はその電気
回路図である。
【0021】図1および図2において、1は基台であ
り、この基台1の上面中央には、研磨すべき転写ローラ
82を回転自在に支持する左右一対のローラ支持用ブラ
ケット2,2が立設されている。このローラ支持用ブラ
ケット2,2の頂部には、所定深さのU字溝3,3が形
成されており、転写ローラ82のローラ軸87をこのU
字溝3,3内に嵌入することにより、転写ローラ82を
左右のブラケット2,2上に回転自在に支持できるよう
に構成されている。
り、この基台1の上面中央には、研磨すべき転写ローラ
82を回転自在に支持する左右一対のローラ支持用ブラ
ケット2,2が立設されている。このローラ支持用ブラ
ケット2,2の頂部には、所定深さのU字溝3,3が形
成されており、転写ローラ82のローラ軸87をこのU
字溝3,3内に嵌入することにより、転写ローラ82を
左右のブラケット2,2上に回転自在に支持できるよう
に構成されている。
【0022】左側(図1において)のローラ支持用ブラ
ケット2の外端部には、ローラ駆動用モータ4が転写ロ
ーラ82のローラ軸87と同心に配置されており、この
ローラ駆動用モータ4のモータ軸5と転写ローラ82の
ローラ軸87を自在継手6によって接続できるように構
成されている。一方、前記転写ローラ82の手前側にに
は、転写ローラ82と並行して送りねじ7が設けられて
おり、左右一対の軸受8a,8bによって回転自在に支
持されている。
ケット2の外端部には、ローラ駆動用モータ4が転写ロ
ーラ82のローラ軸87と同心に配置されており、この
ローラ駆動用モータ4のモータ軸5と転写ローラ82の
ローラ軸87を自在継手6によって接続できるように構
成されている。一方、前記転写ローラ82の手前側にに
は、転写ローラ82と並行して送りねじ7が設けられて
おり、左右一対の軸受8a,8bによって回転自在に支
持されている。
【0023】この送りねじ7の左側(図1において)の
外端部には、研磨材送り用モータ10が配置されてお
り、送りねじ7はこの研磨材送り用モータ10のモータ
軸11に接続されることにより、モータ10の回転に従
って正逆いずれの方向にも回転できるように構成されて
いる。
外端部には、研磨材送り用モータ10が配置されてお
り、送りねじ7はこの研磨材送り用モータ10のモータ
軸11に接続されることにより、モータ10の回転に従
って正逆いずれの方向にも回転できるように構成されて
いる。
【0024】さらに、前記送りねじ7には移動体12が
螺着されており、送りねじ7が右回転あるいは左回転す
ることにより、移動体12が左方あるいは右方へ移動す
るようになっている。この移動体12には、転写ローラ
82の表面に向かって伸びるゴムや板バネなどのしなや
かに曲がる可撓部材からなる板状の支持腕13がねじ1
4などによって固着されている。
螺着されており、送りねじ7が右回転あるいは左回転す
ることにより、移動体12が左方あるいは右方へ移動す
るようになっている。この移動体12には、転写ローラ
82の表面に向かって伸びるゴムや板バネなどのしなや
かに曲がる可撓部材からなる板状の支持腕13がねじ1
4などによって固着されている。
【0025】前記板状の支持腕13の先端には、転写ロ
ーラ82と対面する側の面に、ローラ表面を研磨するた
めの研磨材15が一体に固着されているとともに、その
先端には、ローラ表面の研磨状態を検知するための一対
の発・受光素子からなるフォトセンサ16が取り付けら
れている。なお、前記研磨材15としては、例えば、紙
ヤスリ,樹脂コンパウンド,金属粉コンパウンド、研磨
用刷毛など、研磨の目的に応じた材質のものが使用され
る。
ーラ82と対面する側の面に、ローラ表面を研磨するた
めの研磨材15が一体に固着されているとともに、その
先端には、ローラ表面の研磨状態を検知するための一対
の発・受光素子からなるフォトセンサ16が取り付けら
れている。なお、前記研磨材15としては、例えば、紙
ヤスリ,樹脂コンパウンド,金属粉コンパウンド、研磨
用刷毛など、研磨の目的に応じた材質のものが使用され
る。
【0026】前記支持椀13は、支持椀13自身の自
重、研磨材15およびフォトセンサ16の重さによっ
て、図示するように下方へ弓なりに曲がることにより、
その先端の研磨材15が転写ローラ82の表面に所定の
押圧力で接触するように構成されている。また、フォト
センサ16は、後述の電気回路の説明から明らかとなる
ように、ローラ表面に向けて光を照射するとともに、そ
の反射光を受光できるようにローラ表面と対向して設け
られている。
重、研磨材15およびフォトセンサ16の重さによっ
て、図示するように下方へ弓なりに曲がることにより、
その先端の研磨材15が転写ローラ82の表面に所定の
押圧力で接触するように構成されている。また、フォト
センサ16は、後述の電気回路の説明から明らかとなる
ように、ローラ表面に向けて光を照射するとともに、そ
の反射光を受光できるようにローラ表面と対向して設け
られている。
【0027】17a,17bは移動体12に往復動をさ
せるためのリミットスイッチであって、移動体12の移
動軌跡内に位置して左右のローラ支持用ブラケット2,
2とほぼ同じ位置に設けられている。往復動する移動体
12がこの位置まで移動してリミットスイッチ17aま
たは17bのスイッチ端子を押すと、後述する電気回路
によって研磨材送り用モータ10の回転方向が逆転さ
れ、移動体12の移動方向を自動的に反転させるもので
ある。18は電源スイッチ、19は電源ランプ、20は
電源電圧計、21は負荷電流計である。
せるためのリミットスイッチであって、移動体12の移
動軌跡内に位置して左右のローラ支持用ブラケット2,
2とほぼ同じ位置に設けられている。往復動する移動体
12がこの位置まで移動してリミットスイッチ17aま
たは17bのスイッチ端子を押すと、後述する電気回路
によって研磨材送り用モータ10の回転方向が逆転さ
れ、移動体12の移動方向を自動的に反転させるもので
ある。18は電源スイッチ、19は電源ランプ、20は
電源電圧計、21は負荷電流計である。
【0028】図3に、前記ローラ研磨装置の電気回路を
示す。なお、電源スイッチ18、電源ランプ19、電源
電圧計20、負荷電流計21、さらには各回路に電源を
供給する電源回路については図示を略した。
示す。なお、電源スイッチ18、電源ランプ19、電源
電圧計20、負荷電流計21、さらには各回路に電源を
供給する電源回路については図示を略した。
【0029】図3において、フォトセンサ16は、その
内部に一対の発光素子16aと受光素子16bを備えて
いる。この発光素子16aと受光素子16bは転写ロー
ラ82の表面に向けて配置されており、発光素子16a
から転写ローラ82の表面に向けてレーザー光や可視光
線などを照射し、その反射光を受光素子16bで受光す
るようにしたもので、受光した反射光の強弱から転写ロ
ーラ82の表面の研磨状態を判定するようにしたもので
ある。31は発光素子16aを駆動する発光用電源であ
る。
内部に一対の発光素子16aと受光素子16bを備えて
いる。この発光素子16aと受光素子16bは転写ロー
ラ82の表面に向けて配置されており、発光素子16a
から転写ローラ82の表面に向けてレーザー光や可視光
線などを照射し、その反射光を受光素子16bで受光す
るようにしたもので、受光した反射光の強弱から転写ロ
ーラ82の表面の研磨状態を判定するようにしたもので
ある。31は発光素子16aを駆動する発光用電源であ
る。
【0030】32は受光素子16bの受光出力を所定レ
ベルまで増幅するためのバッファアンプ、33は受光出
力中に含まれる高周波成分を除去して研磨状態の判定の
安定化を図るためのローパスフィルタ(LPF)、34
はローパスフィルタ33の出力電圧と予め設定した基準
電圧Vthとを比較することにより転写ローラ82の表面
の研磨状態を判定するレベル比較回路、35はレベル比
較回路34の検知出力に従ってローラ駆動用モータ4お
よび研磨材送り用モータ10の回転を制御するモータ駆
動制御回路、17a,17bは前述した移動体往復動の
ためのリミットスイッチである。
ベルまで増幅するためのバッファアンプ、33は受光出
力中に含まれる高周波成分を除去して研磨状態の判定の
安定化を図るためのローパスフィルタ(LPF)、34
はローパスフィルタ33の出力電圧と予め設定した基準
電圧Vthとを比較することにより転写ローラ82の表面
の研磨状態を判定するレベル比較回路、35はレベル比
較回路34の検知出力に従ってローラ駆動用モータ4お
よび研磨材送り用モータ10の回転を制御するモータ駆
動制御回路、17a,17bは前述した移動体往復動の
ためのリミットスイッチである。
【0031】次に、前記ローラ研磨装置の研磨動作につ
いて、図4のフローチャートを参照して説明する。
いて、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0032】まず最初に、研磨対象たる転写ローラ82
を図示のローラ研磨装置に取り付けるには、次のように
して行なう。すなわち、ゴムや板バネなどのしなやかに
曲がる可撓部材からなる支持椀13を装置の前面側に向
けて引き起こし、支持腕13と研磨材15を転写ローラ
82の取付け位置から逃がしておく。この状態で、ロー
ルコーターから取り外してきた転写ローラ82を左右の
ローラ支持用ブラケット2,2に掛け渡し、転写ローラ
82のローラ軸87をブラケット頂部のU字溝3,3に
嵌入させることにより、転写ローラ82をブラケット
2,2上に回転自在に載置する。
を図示のローラ研磨装置に取り付けるには、次のように
して行なう。すなわち、ゴムや板バネなどのしなやかに
曲がる可撓部材からなる支持椀13を装置の前面側に向
けて引き起こし、支持腕13と研磨材15を転写ローラ
82の取付け位置から逃がしておく。この状態で、ロー
ルコーターから取り外してきた転写ローラ82を左右の
ローラ支持用ブラケット2,2に掛け渡し、転写ローラ
82のローラ軸87をブラケット頂部のU字溝3,3に
嵌入させることにより、転写ローラ82をブラケット
2,2上に回転自在に載置する。
【0033】そして、ブラケット2,2上に支持された
転写ローラ82のローラ軸87とローラ駆動用モータ4
のモータ軸5とを自在継手6によって接続した後、手前
側に引き起こしていた支持椀13を引き起こして回し、
その先端の研磨材15が転写ローラ82の表面に当たる
ようにセットする。以上により、転写ローラ82の研磨
のための準備が完了する。
転写ローラ82のローラ軸87とローラ駆動用モータ4
のモータ軸5とを自在継手6によって接続した後、手前
側に引き起こしていた支持椀13を引き起こして回し、
その先端の研磨材15が転写ローラ82の表面に当たる
ようにセットする。以上により、転写ローラ82の研磨
のための準備が完了する。
【0034】上記準備が完了したら、電源スイッチ18
のON釦を押す(図4のステップS1)。これにより、
電源ランプ19が点灯するとともに、図示を略した電源
回路から図3中の各回路に対して所定の動作電源が供給
開始され、ローラ駆動用モータ4と研磨材送り用モータ
10が回転を開始する(ステップS2)。
のON釦を押す(図4のステップS1)。これにより、
電源ランプ19が点灯するとともに、図示を略した電源
回路から図3中の各回路に対して所定の動作電源が供給
開始され、ローラ駆動用モータ4と研磨材送り用モータ
10が回転を開始する(ステップS2)。
【0035】ローラ駆動用モータ4が回転を開始する
と、自在継手6によって接続されたローラ軸87が回転
され、転写ローラ82が回転を開始する。また、研磨材
送り用モータ10が回転を開始すると、送りねじ7が回
転され、その回転方向に応じて移動体12が左右いずれ
かの方向へ移動を開始する(ステップS3)。これによ
り、移動体12に連結された研磨材15は、回転する転
写ローラ82の表面を研磨しながら左右いずれかの方向
に移動していく。
と、自在継手6によって接続されたローラ軸87が回転
され、転写ローラ82が回転を開始する。また、研磨材
送り用モータ10が回転を開始すると、送りねじ7が回
転され、その回転方向に応じて移動体12が左右いずれ
かの方向へ移動を開始する(ステップS3)。これによ
り、移動体12に連結された研磨材15は、回転する転
写ローラ82の表面を研磨しながら左右いずれかの方向
に移動していく。
【0036】いま、研磨材15が、図1において右方へ
移動しているものとすると、移動体12が右端のリミッ
トスイッチ17bの位置まで達すると、移動体12がリ
ミットスイッチ17bのスイッチ端子を押し、リミット
スイッチ17bをONする(ステップS4)。このリミ
ットスイッチ17bのON信号は、モータ駆動制御回路
35に送られる。モータ駆動制御回路35は、このON
信号を受けると、研磨材送り用モータ10の駆動電源の
極性を反転し(ステップS6)、モータの回転方向を逆
転する。これにより、送りねじ7の回転方向が反転さ
れ、移動体12は移動方向を反転されて左方へと移動を
開始する(ステップS7)。
移動しているものとすると、移動体12が右端のリミッ
トスイッチ17bの位置まで達すると、移動体12がリ
ミットスイッチ17bのスイッチ端子を押し、リミット
スイッチ17bをONする(ステップS4)。このリミ
ットスイッチ17bのON信号は、モータ駆動制御回路
35に送られる。モータ駆動制御回路35は、このON
信号を受けると、研磨材送り用モータ10の駆動電源の
極性を反転し(ステップS6)、モータの回転方向を逆
転する。これにより、送りねじ7の回転方向が反転さ
れ、移動体12は移動方向を反転されて左方へと移動を
開始する(ステップS7)。
【0037】また、移動体12が、左端のリミットスイ
ッチ17aの位置まで移動すると、リミットスイッチ1
7aがONする(ステップS5)。このリミットスイッ
チ17aのON信号は、モータ駆動制御回路35に送ら
れる。モータ駆動制御回路35は、このON信号を受け
ると、研磨材送り用モータ10の駆動電源の極性を反転
し(ステップS6)、モータの回転方向を逆転する。こ
れにより、送りねじ7の回転方向が反転され、移動体1
2は移動方向を反転されて右方へと移動を開始する(ス
テップS7)。
ッチ17aの位置まで移動すると、リミットスイッチ1
7aがONする(ステップS5)。このリミットスイッ
チ17aのON信号は、モータ駆動制御回路35に送ら
れる。モータ駆動制御回路35は、このON信号を受け
ると、研磨材送り用モータ10の駆動電源の極性を反転
し(ステップS6)、モータの回転方向を逆転する。こ
れにより、送りねじ7の回転方向が反転され、移動体1
2は移動方向を反転されて右方へと移動を開始する(ス
テップS7)。
【0038】このように、リミットスイッチ17a,1
7bが作動したときに、研磨材送り用モータ10の電源
電圧の極性を反転してやることにより、移動体12はリ
ミットスイッチ17aと17bの間を自動的に往復動す
る。このため、支持椀13の先端に取り付けられた研磨
材15は、転写ローラ82の表面の研磨を自動的に継続
する(ステップS8)。
7bが作動したときに、研磨材送り用モータ10の電源
電圧の極性を反転してやることにより、移動体12はリ
ミットスイッチ17aと17bの間を自動的に往復動す
る。このため、支持椀13の先端に取り付けられた研磨
材15は、転写ローラ82の表面の研磨を自動的に継続
する(ステップS8)。
【0039】一方、フォトセンサ16の発光素子16a
からは、回転する転写ローラ82の表面に向けてレーザ
ー光などの光線が照射されている。受光素子16bはこ
のローラ表面からの反射光を受光し、これをバッファア
ンプ32で所定レベルまで増幅した後、ローパスフィル
タ(LPF)33に送る。
からは、回転する転写ローラ82の表面に向けてレーザ
ー光などの光線が照射されている。受光素子16bはこ
のローラ表面からの反射光を受光し、これをバッファア
ンプ32で所定レベルまで増幅した後、ローパスフィル
タ(LPF)33に送る。
【0040】ローパスフィルタ33は、バッファアンプ
32から送られてくる受光出力中の高周波成分を除去し
て平滑化した後、レベル比較回路34に送る。レベル比
較回路34は、ローパスフィルタ33から送られてくる
受光出力と、予め設定しておいた基準電圧Vthとをレベ
ル比較し、その大小によって研磨状態を判定する(ステ
ップS9)。
32から送られてくる受光出力中の高周波成分を除去し
て平滑化した後、レベル比較回路34に送る。レベル比
較回路34は、ローパスフィルタ33から送られてくる
受光出力と、予め設定しておいた基準電圧Vthとをレベ
ル比較し、その大小によって研磨状態を判定する(ステ
ップS9)。
【0041】上記レベル比較回路34における研磨状態
の判定動作について、図5の波形図を参照して説明す
る。なお、図5の各波形(a)〜(c)は、図3中の
(a)〜(c)位置の波形をそれぞれ示すものである。
の判定動作について、図5の波形図を参照して説明す
る。なお、図5の各波形(a)〜(c)は、図3中の
(a)〜(c)位置の波形をそれぞれ示すものである。
【0042】一般に、転写ローラ82の表面が汚れてい
る場合、その反射率も小さい。そして、研磨が進んで表
面が綺麗になるに従ってその反射率も良くなっていく。
したがって、受光素子16bで受光される反射光の受光
出力は、図5(a)に示すように、時間の経過とともに
徐々に上昇していく。しかしながら、ローラ表面の汚れ
具合はローラ周面の各位置で均一ではなく、場所によっ
て異なる。このため、前記受光出力は、滑らかな曲線で
はなく、図5(a)に示すように高周波成分の混ざった
ギザギザな波形となる。したがって、この波形をそのま
ま用いてレベル比較回路34でレベル比較すると、その
判定結果は不安定なものとなるおそれがある。
る場合、その反射率も小さい。そして、研磨が進んで表
面が綺麗になるに従ってその反射率も良くなっていく。
したがって、受光素子16bで受光される反射光の受光
出力は、図5(a)に示すように、時間の経過とともに
徐々に上昇していく。しかしながら、ローラ表面の汚れ
具合はローラ周面の各位置で均一ではなく、場所によっ
て異なる。このため、前記受光出力は、滑らかな曲線で
はなく、図5(a)に示すように高周波成分の混ざった
ギザギザな波形となる。したがって、この波形をそのま
ま用いてレベル比較回路34でレベル比較すると、その
判定結果は不安定なものとなるおそれがある。
【0043】そこで、本発明では、バッファアンプ32
の後ろにローパスフィルタ33を挿入し、前記受光素子
16bの受光出力中の高周波成分を除去してやることに
より、図5(b)に示すような滑らかな受光曲線とし、
これをレベル比較回路34に送るようにしたものであ
る。
の後ろにローパスフィルタ33を挿入し、前記受光素子
16bの受光出力中の高周波成分を除去してやることに
より、図5(b)に示すような滑らかな受光曲線とし、
これをレベル比較回路34に送るようにしたものであ
る。
【0044】レベル比較回路34は、ローパスフィルタ
33から送られてくる図5(b)の受光出力の電圧と基
準電圧Vthとのレベルを比較し、受光出力の電圧が基準
電圧Vthに達したときに転写ローラ82の研磨が完了し
たものと判定し、研磨完了信号を出力する(ステップS
9,S10)。
33から送られてくる図5(b)の受光出力の電圧と基
準電圧Vthとのレベルを比較し、受光出力の電圧が基準
電圧Vthに達したときに転写ローラ82の研磨が完了し
たものと判定し、研磨完了信号を出力する(ステップS
9,S10)。
【0045】モータ駆動制御回路35は、前記研磨完了
信号を受信すると、ローラ駆動用モータ4と研磨材送り
用モータ10の駆動電源を遮断し、これらのモータを停
止する(ステップS11)。これにより、一連の研磨作
業が終了する。
信号を受信すると、ローラ駆動用モータ4と研磨材送り
用モータ10の駆動電源を遮断し、これらのモータを停
止する(ステップS11)。これにより、一連の研磨作
業が終了する。
【0046】前記のようにして研磨の完了した転写ロー
ラ82をローラ研磨装置から取り外すには、前述したロ
ーラの取付け時と逆の作業を行なえばよい。
ラ82をローラ研磨装置から取り外すには、前述したロ
ーラの取付け時と逆の作業を行なえばよい。
【0047】なお、前記例の場合、研磨材15の支持椀
13として、ゴムや板バネなどのしなやかに曲がる可撓
部材を用いたが、支持椀13全体を金属などの剛体で構
成してもよい。この場合には、支持椀の先端側に重りな
どを載せ、支持椀13と移動体12の全体がその自重に
よって転写ローラ82側に向かって回動し、これによっ
て研磨材15が所定の押圧力でローラ表面に接するよう
に構成すればよい。
13として、ゴムや板バネなどのしなやかに曲がる可撓
部材を用いたが、支持椀13全体を金属などの剛体で構
成してもよい。この場合には、支持椀の先端側に重りな
どを載せ、支持椀13と移動体12の全体がその自重に
よって転写ローラ82側に向かって回動し、これによっ
て研磨材15が所定の押圧力でローラ表面に接するよう
に構成すればよい。
【0048】図6に、前記電気回路の他例を示す。な
お、図中、図3と同一もしくは同等部分には同一の符号
を付して示した。この図6の回路は、研磨状態を検出す
るためのセンサとして、ローラの全幅をカバーするライ
ン状のイメージセンサ36を用い、このイメージセンサ
36によって検出されたローラの表面色と予め設定した
基準色とを色比較回路に37で比較することにより、そ
の色あいの相違からローラ表面の研磨状態を判定するよ
うにしたものである。
お、図中、図3と同一もしくは同等部分には同一の符号
を付して示した。この図6の回路は、研磨状態を検出す
るためのセンサとして、ローラの全幅をカバーするライ
ン状のイメージセンサ36を用い、このイメージセンサ
36によって検出されたローラの表面色と予め設定した
基準色とを色比較回路に37で比較することにより、そ
の色あいの相違からローラ表面の研磨状態を判定するよ
うにしたものである。
【0049】前記ライン状のイメージセンサ36を用い
た場合、電気的な走査によって転写ローラ82の全幅の
色状態を電気的に順次取り出すことができる。したがっ
て、イメージセンサ36を移動体12と一緒になって往
復動させる必要はなく、回転する転写ローラ82の近傍
に位置して固定配置しておくだけでよい。
た場合、電気的な走査によって転写ローラ82の全幅の
色状態を電気的に順次取り出すことができる。したがっ
て、イメージセンサ36を移動体12と一緒になって往
復動させる必要はなく、回転する転写ローラ82の近傍
に位置して固定配置しておくだけでよい。
【0050】図7に、前記電気回路のさらに他例を示
す。なお、図中、図3と同一もしくは同等部分には同一
の符号を付して示した。この図7の回路は、研磨状態を
検出するためのセンサとして、ITVカメラ38を用い
るとともに、パターン分析回路39を付設し、ITVカ
メラ38によって撮影されたローラ表面の画像中から接
着剤などのこびりついた部分の特徴パターンを抽出し、
この抽出された特徴パターンと予め設定した基準パター
ンとをパターン比較回路40で比較することにより、そ
のパターンの相違からローラ表面の研磨状態を判定する
ようにしたものである。
す。なお、図中、図3と同一もしくは同等部分には同一
の符号を付して示した。この図7の回路は、研磨状態を
検出するためのセンサとして、ITVカメラ38を用い
るとともに、パターン分析回路39を付設し、ITVカ
メラ38によって撮影されたローラ表面の画像中から接
着剤などのこびりついた部分の特徴パターンを抽出し、
この抽出された特徴パターンと予め設定した基準パター
ンとをパターン比較回路40で比較することにより、そ
のパターンの相違からローラ表面の研磨状態を判定する
ようにしたものである。
【0051】この場合も、前記ITVカメラ38は移動
体12と一緒になって往復動させる必要はなく、転写ロ
ーラ82の全体を撮影可能な位置に固定配置しておくだ
けでよい。
体12と一緒になって往復動させる必要はなく、転写ロ
ーラ82の全体を撮影可能な位置に固定配置しておくだ
けでよい。
【0052】なお、前記した例は、いずれも、ロールコ
ーターの転写用ローラ82を研磨する場合について説明
したが、本発明のローラ研磨装置によって研磨可能なロ
ーラはこれに限定されるものではなく、表面が滑らかな
円筒状のローラであれば適用可能である。
ーターの転写用ローラ82を研磨する場合について説明
したが、本発明のローラ研磨装置によって研磨可能なロ
ーラはこれに限定されるものではなく、表面が滑らかな
円筒状のローラであれば適用可能である。
【0053】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その
発明の主旨に沿った各種の変形が可能である。
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その
発明の主旨に沿った各種の変形が可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によるときは、回転するローラの表面に沿って研磨手
段を往復動させながらローラの表面を自動的に研磨し、
研磨が完了した時点で、ローラと研磨手段を自動停止さ
せるようにしたので、ロールコーターの転写ローラを始
めとして、円筒状のローラの表面を均一に自動研磨する
ことができる。また、自動研磨できるので、従来のよう
に研磨作業に多大な時間と労力を要することもなくな
る。
明によるときは、回転するローラの表面に沿って研磨手
段を往復動させながらローラの表面を自動的に研磨し、
研磨が完了した時点で、ローラと研磨手段を自動停止さ
せるようにしたので、ロールコーターの転写ローラを始
めとして、円筒状のローラの表面を均一に自動研磨する
ことができる。また、自動研磨できるので、従来のよう
に研磨作業に多大な時間と労力を要することもなくな
る。
【0055】また、請求項2記載の発明によるときは、
研磨状態検出手段としてフォトセンサを用いたので、ロ
ーラ表面からの反射光の強弱によってローラ表面の研磨
状態を判定することができる。
研磨状態検出手段としてフォトセンサを用いたので、ロ
ーラ表面からの反射光の強弱によってローラ表面の研磨
状態を判定することができる。
【0056】また、請求項3記載の発明によるときは、
フォトセンサの受光出力中に含まれる高周波成分を波形
平滑手段で除去するようにしたので、安定した研磨状態
の判定を行なうことができる。
フォトセンサの受光出力中に含まれる高周波成分を波形
平滑手段で除去するようにしたので、安定した研磨状態
の判定を行なうことができる。
【0057】また、請求項4記載の発明によるときは、
イメージセンサを用いてローラ表面の研磨状態を判定す
るようにしたので、ローラの表面色から研磨状態を判定
することができる。
イメージセンサを用いてローラ表面の研磨状態を判定す
るようにしたので、ローラの表面色から研磨状態を判定
することができる。
【0058】さらに、請求項5記載の発明によるとき
は、ITVカメラで撮影したローラ表面の画像中から特
徴パターンを抽出し、この特徴パターンによってローラ
表面の研磨状態を判定するようにしたので、接着剤によ
る汚れのパターンなどから研磨状態を判定することがで
きる。
は、ITVカメラで撮影したローラ表面の画像中から特
徴パターンを抽出し、この特徴パターンによってローラ
表面の研磨状態を判定するようにしたので、接着剤によ
る汚れのパターンなどから研磨状態を判定することがで
きる。
【図1】本発明に係るローラ研磨装置の実施の形態の一
例を示す全体斜視図である。
例を示す全体斜視図である。
【図2】前記装置の側面図である。
【図3】前記装置の電気回路図である。
【図4】前記装置の処理動作のフローチャートである。
【図5】前記装置の比較動作説明のための波形図であ
る。
る。
【図6】電気回路の第2の例を示す図である。
【図7】電気回路の第3の例を示す図である。
【図8】ロールコーターの原理構成図である。
2 ローラ支持用ブラケット 3 U字溝 4 ローラ駆動用モータ 5 モータ軸 6 自在継手 7 送りねじ 8a,8b 軸受 10 研磨材送り用モータ 11 モータ軸 12 移動体 13 支持腕 15 研磨材 16 フォトセンサ 17a,17b リミットスイッチ 18 電源スイッチ 32 バッファアンプ 33 ローパスフィルタ(LPF) 34 レベル比較回路 35 モータ駆動制御回路 36 イメージセンサ 37 色比較回路 38 ITVカメラ 39 パターン分析回路 40 パターン比較回路 82 転写ローラ 87 ローラ軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 和利 静岡県御殿場市保土沢985−1 東芝イー エムアイ株式会社御殿場工場内 (72)発明者 仁科 和仁 静岡県御殿場市保土沢985−1 東芝イー エムアイ株式会社御殿場工場内 (72)発明者 岩瀬 久 静岡県御殿場市保土沢985−1 東芝イー エムアイ株式会社御殿場工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 研磨対象のローラを回転自在に支持する
ローラ支持手段と、 該ローラ支持手段上に回転自在に支持されたローラを回
転駆動するローラ駆動手段と、 前記回転するローラの表面に所定の押圧力で接触する研
磨手段と、 該研磨手段をローラ軸方向に自動的に往復動する送り手
段と、 前記回転するローラ表面の研磨状態を検出する研磨状態
検出手段と、 該研磨状態検出手段で検出されたローラ表面の研磨状態
と基準状態とを比較することによりローラ表面の研磨状
態を判定する比較手段と、 該比較手段によって研磨完了が検出されたときに前記ロ
ーラ駆動手段と前記送り手段を自動停止するモータ駆動
制御手段と、 を備えたことを特徴とするローラ研磨装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のローラ研磨装置におい
て、 前記研磨状態検出手段が前記送り手段によって往復動さ
れるフォトセンサからなり、 該フォトセンサの出力電圧と予め設定した基準電圧とを
前記比較手段において比較することによりローラ表面の
研磨状態を判定するようにしたこと、 を特徴とするローラ研磨装置。 - 【請求項3】 請求項2記載のローラ研磨装置におい
て、 前記フォトセンサと比較手段の間にフォトセンサ出力中
に含まれる高周波成分を除去する波形平滑手段を挿入し
たこと、 を特徴とするローラ研磨装置。 - 【請求項4】 請求項1記載のローラ研磨装置におい
て、 前記研磨状態検出手段がイメージセンサからなり、 該イメージセンサで検出されたローラの表面色と予め設
定した基準色とを前記比較手段において比較することに
よりローラ表面の研磨状態を判定するようにしたこと、 を特徴とするローラ研磨装置。 - 【請求項5】 請求項1記載のローラ研磨装置におい
て、 前記研磨状態検出手段がITVカメラからなり、 該ITVカメラで撮影したローラ表面画像中から特徴パ
ターンを抽出するパターン分析手段を付設し、 該パターン分析手段で抽出された特徴パターンと予め設
定した基準パターンとを前記比較手段において比較する
ことによりローラ表面の研磨状態を判定するようにした
こと、 を特徴とするローラ研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9869996A JPH09285949A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | ローラ研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9869996A JPH09285949A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | ローラ研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09285949A true JPH09285949A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14226761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9869996A Withdrawn JPH09285949A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | ローラ研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09285949A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102189137A (zh) * | 2011-03-25 | 2011-09-21 | 刘立新 | 一种液压传动拉丝机 |
CN104084850A (zh) * | 2014-06-30 | 2014-10-08 | 洛阳博普轴承制造有限公司 | 一种大型圆柱滚子端面磨削工艺 |
KR101510547B1 (ko) * | 2013-10-31 | 2015-04-08 | 주식회사 포스코 | 풀리래깅 제거장치 |
JP2021045800A (ja) * | 2019-09-17 | 2021-03-25 | 東洋鋼鈑株式会社 | ロール清拭装置およびロール清拭方法 |
CN117428596A (zh) * | 2023-07-21 | 2024-01-23 | 溧阳市兴达机械有限公司 | 一种金属轧辊辊颈打磨设备及打磨方法 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP9869996A patent/JPH09285949A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102189137A (zh) * | 2011-03-25 | 2011-09-21 | 刘立新 | 一种液压传动拉丝机 |
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CN104084850A (zh) * | 2014-06-30 | 2014-10-08 | 洛阳博普轴承制造有限公司 | 一种大型圆柱滚子端面磨削工艺 |
JP2021045800A (ja) * | 2019-09-17 | 2021-03-25 | 東洋鋼鈑株式会社 | ロール清拭装置およびロール清拭方法 |
CN117428596A (zh) * | 2023-07-21 | 2024-01-23 | 溧阳市兴达机械有限公司 | 一种金属轧辊辊颈打磨设备及打磨方法 |
CN117428596B (zh) * | 2023-07-21 | 2024-02-27 | 溧阳市兴达机械有限公司 | 一种金属轧辊辊颈打磨设备及打磨方法 |
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