JPH09285915A - シェービングカッタ - Google Patents

シェービングカッタ

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JPH09285915A
JPH09285915A JP10097096A JP10097096A JPH09285915A JP H09285915 A JPH09285915 A JP H09285915A JP 10097096 A JP10097096 A JP 10097096A JP 10097096 A JP10097096 A JP 10097096A JP H09285915 A JPH09285915 A JP H09285915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
shape
shaving cutter
gear
processed
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10097096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Fujita
昌克 藤田
Yozo Nakamura
容造 中村
Tsuneo Egawa
庸夫 江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10097096A priority Critical patent/JPH09285915A/ja
Publication of JPH09285915A publication Critical patent/JPH09285915A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯部のたわみ量を最小限に抑えて安定した切
削を可能にする。 【解決手段】 被加工歯車との軸間距離が最小になった
際に、被加工歯車の歯先形状が形成する包絡線形状であ
る理論形状18に対し、モジュールの0.05倍から1.5 倍
大きい略近似した相似形に歯底部近傍の形状を形成し、
歯部12の剛性を高め、歯部12のたわみ量を最小限に
抑えて安定した切削を可能にし、加工精度向上と工具寿
命の延長を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシェービングカッタ
に関し、加工精度向上と工具寿命の延長を企図したもの
である。
【0002】
【従来の技術】シェービング加工は、歯車の仕上げ加工
として幅広く用いられている。近年の騒音対策及びコス
ト低減対策として、歯車の加工においては高精度化が要
求されていると共に、高寿命化が要求されている。シェ
ービングカッタは、歯面に設けられたセレーションのエ
ッジを切刃とし、被加工歯車と軸交差角持たせた状態で
噛み合わせ、回転させることにより発生する横すべりを
利用して被加工歯車の歯面を微小切削して仕上げを行う
工具である。
【0003】駆動系等に歯車が多く用いられている自動
車では、近年の低騒音、低燃費対策の一環として、歯車
の高精度化が要求されている。このような状況から、歯
車の仕上げ加工であるシェービング加工での高精度化が
特に求められている。シェービング加工で精度を左右す
る要因には、機械剛性、シェービングカッタの歯部の剛
性及び被加工歯車の支持剛性等がある。中でもシェービ
ングカッタの歯部の剛性は特に重要であり、数μmの歯
形精度の要求を満たすためには、シェービングカッタの
歯部のたわみ量を可能な限り抑える必要がある。
【0004】図4、図5に基づいて従来のシェービング
カッタを説明する。図4、図5にはそれぞれ従来のシェ
ービングカッタの歯部の形状を示してある。
【0005】図に示すように、シェービングカッタ1,
2の歯部3にはセレーション4が形成されている。図4
に示すように、シェービングカッタ1の歯底部には円形
の逃げ部5が形成されている。また、図5に示すよう
に、シェービングカッタ2の歯底部にはダブテール状の
逃げ部6が形成されている。逃げ部5,6により、セレ
ーション4を施すための溝入れ工具の逃げが確保される
と共に、被加工歯車の歯先とのクリアランスが確保され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】歯底部に円形の逃げ部
5を形成した従来のシェービングカッタ1では、平均的
に歯底部の形状と、刃付寿命時の被加工歯車の歯先の軌
跡7との最小隙間aが2.0mm 程度深くなってしまう。こ
のため、歯丈が高くなる上、歯元部分の最弱部の厚さ8
が1.0mm 程度薄くなり、シェービングカッタ1の歯部3
の剛性が低くなっていた。また、歯底部にダブテール状
の逃げ部6を形成した従来のシェービングカッタ2で
は、歯元部分の最弱部の厚さ9の部位が歯底付近となる
と共に、厚さ9が1.0mm 程度薄くなるため、シェービン
グカッタ1の歯部3の剛性が低くなっていた。歯部3の
剛性が低いと、たわみ量が増加して歯形精度が悪くな
り、偏摩耗を起こして工具寿命の低下を招く虞があっ
た。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、歯部の剛性を高めてたわみ量を最小限に抑えたシェ
ービングカッタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の構成は、被加工歯車の歯先形状が形成する包絡
線形状に略近似した形に歯底部近傍の形状を形成したこ
とを特徴とし、被加工歯車の歯先が歯底部に干渉しない
状態で歯部の剛性が確保される。
【0009】また、上記目的を達成するため本発明の構
成は、被加工歯車との軸間距離が最小になった際に、前
記被加工歯車の歯先形状が形成する包絡線形状に対し、
モジュールの0.05倍から1.5 倍大きい略近似した形に歯
底部近傍の形状を形成したことを特徴とし、歯底部が、
被加工歯車の歯先が歯底部に干渉しない限界形状で、且
つ、歯部の剛性が確保される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1、図2には本発明の一実施形
態に係るシェービングカッタの歯部の形状を表す概念を
示してある。また、図3には剛性の比較を表すグラフを
示してある。
【0011】図1に示すように、シェービング加工を行
う場合、シェービングカッタ11の歯部12と噛み合う
被加工歯車の歯先は、トロコイド曲線の軌跡13を通
る。シェービングカッタ11の歯底の形状は、被加工歯
車の歯先と干渉しないように設定する必要がある。シェ
ービングカッタ11は、刃付け処理を歯形研削により行
うため、刃付けを行っていくと歯厚が減少し、シェービ
ングカッタ11と被加工歯車との軸間距離が小さくな
る。軸間距離が小さくなると、被加工歯車の歯先もシェ
ービングカッタ11の歯底方向に入っていき、セレーシ
ョン14が略なくなる刃付寿命時には、シェービングカ
ッタ11と被加工歯車との軸間距離が最小になる。
【0012】この場合の被加工歯車の歯先の代表的な位
置の軌跡を図1に示してある。代表的な位置としては、
右歯面歯先位置15、歯先中央位置16及び左歯面歯先
位置17を示してある。このようにして被加工歯車の歯
先の全体での軌跡を考えた場合の包絡線形状が、理論的
に被加工歯車と干渉を起こさないための必要条件とな
り、この場合に、歯部12の剛性が最も高い歯底形状の
シェービングカッタ11となる。
【0013】被加工歯車の歯先の全体での軌跡を考えた
場合の包絡線形状である理論形状18に対して、本実施
形態で採用する歯底近傍の形状を図2に、歯底近傍の形
状の範囲を図3に示す。図3は、理論形状18に対して
大きくなる量(mm)をモジュールで除した係数αを横軸
にとり、従来タイプに対する剛性及び寿命を縦軸にとっ
たものである。
【0014】シェービングカッタ11の歯底での切屑の
排除で、(0.05 ×モジュール)mm のクリアランスが必要
であり、これを満足させる必要がある。次に、図5に示
したように、従来タイプより剛性が高くなる(1.5×モジ
ュール)mm までのクリアランスとする。従って、図2に
示すように、理論形状18に対して、(0.05 ×モジュー
ル)mm のクリアランスを有する相似形19と、(1.5×モ
ジュール)mm のクリアランスを有する相似形20との間
の範囲で、相似形19,20に略相似した形状にシェー
ビングカッタ11の歯底形状を設定する。
【0015】このように、シェービングカッタ11の歯
底形状を設定することにより、最大で(1.5×モジュー
ル)mm のクリアランスをとった相似形20の形状を歯底
形状とした場合でも、従来タイプに比べ、歯部12の剛
性が約15%向上し、シェービングカッタ11の工具寿命
が約20%向上する。従って、歯底部が、被加工歯車の歯
先が歯底部に干渉しない限界形状となり、歯部12の剛
性が確保され、シェービングカッタ11の歯部12のた
わみ量が減少する。このため、歯形精度が良くなり、偏
摩耗による工具寿命の低下を抑えることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のシェービングカッタは、被加工
歯車の歯先形状が形成する包絡線形状に略近似した形に
歯底部近傍の形状を形成したので、また、被加工歯車と
の軸間距離が最小になった際に、前記被加工歯車の歯先
形状が形成する包絡線形状に対し、モジュールの0.05倍
から1.5 倍大きい略近似した形に歯底部近傍の形状を形
成したので、歯部の剛性を高めることができる。この結
果、歯部のたわみ量を最小限に抑えて安定した切削が可
能となり、加工精度向上と工具寿命の延長を図ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシェービングカッタ
の歯部の形状を表す概念図。
【図2】本発明の一実施形態に係るシェービングカッタ
の歯部の形状を表す概念図。
【図3】剛性の比較を表すグラフ。
【図4】従来のシェービングカッタの歯部の形状を表す
概念図。
【図5】従来のシェービングカッタの歯部の形状を表す
概念図。
【符号の説明】
11 シェービングカッタ 12 歯部 13 軌跡 14 セレーション 15 右歯面歯先位置 16 歯先中央位置 17 左歯面歯先位置 18 理論形状 19,20 相似形

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工歯車の歯先形状が形成する包絡線
    形状に略近似した形に歯底部近傍の形状を形成したこと
    を特徴とするシェービングカッタ。
  2. 【請求項2】 被加工歯車との軸間距離が最小になった
    際に、前記被加工歯車の歯先形状が形成する包絡線形状
    に対し、モジュールの0.05倍から1.5 倍大きい略近似し
    た形に歯底部近傍の形状を形成したことを特徴とするシ
    ェービングカッタ。
JP10097096A 1996-04-23 1996-04-23 シェービングカッタ Withdrawn JPH09285915A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049472A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Luren Precision Co Ltd ホブ及び該ホブを使用するギア切削加工方法
CN103722253A (zh) * 2013-12-26 2014-04-16 株洲齿轮有限责任公司 一种滚剃渗碳淬火齿轮剃齿刀齿形k形图确定方法

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