JPH09284955A - ビル用幹線ケーブルユニットとその取付構造及び取付方法 - Google Patents
ビル用幹線ケーブルユニットとその取付構造及び取付方法Info
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- JPH09284955A JPH09284955A JP8085051A JP8505196A JPH09284955A JP H09284955 A JPH09284955 A JP H09284955A JP 8085051 A JP8085051 A JP 8085051A JP 8505196 A JP8505196 A JP 8505196A JP H09284955 A JPH09284955 A JP H09284955A
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- floor
- building
- trunk
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビルの幹線ケーブルをビル建設の進捗にあわ
せて1階毎または複数階毎に施工できるようにするこ
と。工事現場で面倒な防火処理を施す必要のないように
すること。 【解決手段】 ビル1階分の長さの単位長ケーブル13の
中間に耐火性支持部材15を取り付け、耐火性支持部材15
と単位長ケーブル13の間の隙間を防火処理材17で塞いだ
幹線ケーブルユニット11Dを用いる。この幹線ケーブル
ユニット11Dをビル工事の進捗にあわせて1階毎に取り
付け、その下の階に取り付けた幹線ケーブルユニット11
Dとコネクタ接続することを繰り返して幹線ケーブルを
完成させる。
せて1階毎または複数階毎に施工できるようにするこ
と。工事現場で面倒な防火処理を施す必要のないように
すること。 【解決手段】 ビル1階分の長さの単位長ケーブル13の
中間に耐火性支持部材15を取り付け、耐火性支持部材15
と単位長ケーブル13の間の隙間を防火処理材17で塞いだ
幹線ケーブルユニット11Dを用いる。この幹線ケーブル
ユニット11Dをビル工事の進捗にあわせて1階毎に取り
付け、その下の階に取り付けた幹線ケーブルユニット11
Dとコネクタ接続することを繰り返して幹線ケーブルを
完成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル(中高層集合
住宅などを含む)の幹線ケーブルをビル建設の進捗にあ
わせて1階毎または複数階毎に施工できるようにした幹
線ケーブルユニットと、その取付構造および取付方法に
関するものである。
住宅などを含む)の幹線ケーブルをビル建設の進捗にあ
わせて1階毎または複数階毎に施工できるようにした幹
線ケーブルユニットと、その取付構造および取付方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの各階に電気を供給する幹線
ケーブルには、各階を貫通する長尺なケーブルに各階用
の分岐ケーブルを接続した、いわゆるビル用ハーネスが
用いられている。このビル用ハーネスの布設工事は、ビ
ル建設が最上階まで出来あがった段階で行われていた。
また各階の床を幹線ケーブルが貫通する部分では、ある
階で火災が発生した場合に、幹線ケーブルが延焼して、
火災がその上の階に広がらないように防火処理を施す必
要がある。従来はこの防火処理を幹線ケーブルの布設後
に現場で行っていた。
ケーブルには、各階を貫通する長尺なケーブルに各階用
の分岐ケーブルを接続した、いわゆるビル用ハーネスが
用いられている。このビル用ハーネスの布設工事は、ビ
ル建設が最上階まで出来あがった段階で行われていた。
また各階の床を幹線ケーブルが貫通する部分では、ある
階で火災が発生した場合に、幹線ケーブルが延焼して、
火災がその上の階に広がらないように防火処理を施す必
要がある。従来はこの防火処理を幹線ケーブルの布設後
に現場で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の幹線ケー
ブルの布設の仕方では、幹線ケーブルの布設と各階の電
気工事が一時期に集中するため、一時期に多数の電気工
事作業員を投入しなければならないという問題があっ
た。また各階ごとの防火処理に多くの手数がかかり、工
事期間の短縮が困難であった。
ブルの布設の仕方では、幹線ケーブルの布設と各階の電
気工事が一時期に集中するため、一時期に多数の電気工
事作業員を投入しなければならないという問題があっ
た。また各階ごとの防火処理に多くの手数がかかり、工
事期間の短縮が困難であった。
【0004】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、ビルの幹線ケーブルをビル建設の進捗にあわせて1
階毎または複数階毎に施工でき、しかも工事現場で面倒
な防火処理を施す必要のない幹線ケーブルユニットと、
その取付構造および取付方法を提供することにある。
み、ビルの幹線ケーブルをビル建設の進捗にあわせて1
階毎または複数階毎に施工でき、しかも工事現場で面倒
な防火処理を施す必要のない幹線ケーブルユニットと、
その取付構造および取付方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明のビル用幹線ケーブルユニットは、ビルの幹線を1階
毎または複数階毎に分けて工事するのに適する1階分ま
たは複数階分の長さの単位長ケーブルを備え、その単位
長ケーブルの中間に耐火性支持部材が取り付けられ、耐
火性支持部材と単位長ケーブルの間の隙間が防火処理材
で塞がれていることを特徴とするものである(請求項
1)。
明のビル用幹線ケーブルユニットは、ビルの幹線を1階
毎または複数階毎に分けて工事するのに適する1階分ま
たは複数階分の長さの単位長ケーブルを備え、その単位
長ケーブルの中間に耐火性支持部材が取り付けられ、耐
火性支持部材と単位長ケーブルの間の隙間が防火処理材
で塞がれていることを特徴とするものである(請求項
1)。
【0006】前記単位長ケーブルの両端は、幹線ケーブ
ルユニット同士の接続を容易にするため、コネクタまた
は接続端子となっていることが望ましい(請求項2)。
また前記単位長ケーブルの中間には、分岐ケーブルが接
続されていることが好ましい(請求項3)。
ルユニット同士の接続を容易にするため、コネクタまた
は接続端子となっていることが望ましい(請求項2)。
また前記単位長ケーブルの中間には、分岐ケーブルが接
続されていることが好ましい(請求項3)。
【0007】本発明のビル用幹線ケーブルユニットの取
付構造は、ビルの床に形成した開口部に前記幹線ケーブ
ルユニットのケーブル部分を挿通すると共に、前記開口
部の縁に直接または耐火性仕切部材を介して前記幹線ケ
ーブルユニットの耐火性支持部材を取り付けたことを特
徴とするものである(請求項4)。このようにすると、
床の開口部が耐火材で塞がれて防火構造となるので、工
事現場では防火処理を施す必要がなくなる。なお本明細
書において床とは、上下の階を仕切るものであり、この
意味で天井も含むものである。
付構造は、ビルの床に形成した開口部に前記幹線ケーブ
ルユニットのケーブル部分を挿通すると共に、前記開口
部の縁に直接または耐火性仕切部材を介して前記幹線ケ
ーブルユニットの耐火性支持部材を取り付けたことを特
徴とするものである(請求項4)。このようにすると、
床の開口部が耐火材で塞がれて防火構造となるので、工
事現場では防火処理を施す必要がなくなる。なお本明細
書において床とは、上下の階を仕切るものであり、この
意味で天井も含むものである。
【0008】また本発明のビル用幹線ケーブルユニット
の取付構造は、ビルの床に形成した開口部に複数のケー
ブル挿通口を有する耐火性仕切部材を取り付け、この耐
火性仕切部材は複数のケーブル挿通口のうち一部のケー
ブル挿通口が開口し、他のケーブル挿通口が除去可能な
耐火性閉鎖部材で閉鎖された状態としておき、前記開口
したケーブル挿通口に前記幹線ケーブルユニットのケー
ブル部分を挿通すると共に、そのケーブル挿通口の縁に
前記幹線ケーブルユニットの耐火性支持部材を取り付け
た構造にすることもできる(請求項5)。このようにす
ると床の開口部は耐火材で塞がれ防火構造になると共
に、あとで耐火性仕切部材の閉鎖部材を除去してケーブ
ル挿通口を開口させることにより、さらに幹線ケーブル
ユニットを増設することが可能となる。
の取付構造は、ビルの床に形成した開口部に複数のケー
ブル挿通口を有する耐火性仕切部材を取り付け、この耐
火性仕切部材は複数のケーブル挿通口のうち一部のケー
ブル挿通口が開口し、他のケーブル挿通口が除去可能な
耐火性閉鎖部材で閉鎖された状態としておき、前記開口
したケーブル挿通口に前記幹線ケーブルユニットのケー
ブル部分を挿通すると共に、そのケーブル挿通口の縁に
前記幹線ケーブルユニットの耐火性支持部材を取り付け
た構造にすることもできる(請求項5)。このようにす
ると床の開口部は耐火材で塞がれ防火構造になると共
に、あとで耐火性仕切部材の閉鎖部材を除去してケーブ
ル挿通口を開口させることにより、さらに幹線ケーブル
ユニットを増設することが可能となる。
【0009】次に本発明のビル用幹線ケーブルユニット
の取付方法は、ビルを建設する過程で、1階分または複
数階分の幹線ケーブル工事が可能な状態となる度に、工
事可能となった階に前記幹線ケーブルユニットを取り付
け、その幹線ケーブルユニットの下端を、その下の階に
取り付けられた幹線ケーブルユニットの上端に接続する
ことを繰り返すことを特徴とするものである(請求項
6)。これによりビル建設の進捗にあわせて1階毎また
は複数階毎に幹線ケーブルの施工が可能となり、電気工
事の集中をなくすことができる。
の取付方法は、ビルを建設する過程で、1階分または複
数階分の幹線ケーブル工事が可能な状態となる度に、工
事可能となった階に前記幹線ケーブルユニットを取り付
け、その幹線ケーブルユニットの下端を、その下の階に
取り付けられた幹線ケーブルユニットの上端に接続する
ことを繰り返すことを特徴とするものである(請求項
6)。これによりビル建設の進捗にあわせて1階毎また
は複数階毎に幹線ケーブルの施工が可能となり、電気工
事の集中をなくすことができる。
【0010】また本発明のビル用幹線ケーブルユニット
の取付方法は、ビルを建設する過程で、1階分または複
数階分の幹線ケーブル工事が可能な状態となる度に、工
事可能となった階に前記幹線ケーブルユニットを取り付
け、その幹線ケーブルユニットの床より上に出ている部
分に保護カバーを被せ、その幹線ケーブルユニットの下
端を、その下の階に取り付けられた幹線ケーブルユニッ
トの上端に接続することを繰り返すという方法にするこ
とが好ましい(請求項7)。このようにすると工事中に
最も上に位置する幹線ケーブルユニットの、床より上の
部分が保護カバーにより覆われるので、雨水にさらされ
ることがなく、また他の工事などによって損傷を受ける
おそれが少なくなる。
の取付方法は、ビルを建設する過程で、1階分または複
数階分の幹線ケーブル工事が可能な状態となる度に、工
事可能となった階に前記幹線ケーブルユニットを取り付
け、その幹線ケーブルユニットの床より上に出ている部
分に保護カバーを被せ、その幹線ケーブルユニットの下
端を、その下の階に取り付けられた幹線ケーブルユニッ
トの上端に接続することを繰り返すという方法にするこ
とが好ましい(請求項7)。このようにすると工事中に
最も上に位置する幹線ケーブルユニットの、床より上の
部分が保護カバーにより覆われるので、雨水にさらされ
ることがなく、また他の工事などによって損傷を受ける
おそれが少なくなる。
【0011】
〔実施形態1〕図1(A)、(B)は本発明のビル用幹
線ケーブルユニットの第1の実施形態を示す。この幹線
ケーブルユニット11Aは、ビル1階分の長さ(多少余
長を持たせてもよい)の単位長ケーブル13を備えてい
る。単位長ケーブル13は通常、3相の電力ケーブルで
あるが、通信ケーブルの場合もある。3相電力ケーブル
としては通常、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシーストリ
プレックスケーブル(各絶縁線心にビニルシースを施し
て空撚りしたもの)が使用されるが、3本の絶縁線心を
撚り合わせて共通のビニルシースを施した架橋ポリエチ
レン絶縁ビニルシースケーブルを使用することもでき
る。
線ケーブルユニットの第1の実施形態を示す。この幹線
ケーブルユニット11Aは、ビル1階分の長さ(多少余
長を持たせてもよい)の単位長ケーブル13を備えてい
る。単位長ケーブル13は通常、3相の電力ケーブルで
あるが、通信ケーブルの場合もある。3相電力ケーブル
としては通常、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシーストリ
プレックスケーブル(各絶縁線心にビニルシースを施し
て空撚りしたもの)が使用されるが、3本の絶縁線心を
撚り合わせて共通のビニルシースを施した架橋ポリエチ
レン絶縁ビニルシースケーブルを使用することもでき
る。
【0012】単位長ケーブル13の中間には板状の耐火
性支持部材15が取り付けられている。この実施形態の
場合、耐火性支持部材15の取付は、耐火性支持部材1
5に形成した穴に単位長ケーブル13を挿通し、そのケ
ーブル13に耐火性支持部材15の両面に密着するよう
に防火処理材17を巻き付け(支持部材15とケーブル
13の隙間にも防火処理材17を充填することが好まし
い)、その外周を二つ割型のクランプ19で締め付ける
ことにより行っている。これにより耐火性支持部材15
と単位長ケーブル13の間の隙間は防火処理材17で塞
がれた状態となり、防火構造となる。耐火性支持部材1
5の四隅には(B)に示すようにボルト等の固定部材を
挿通する穴21が形成されている。
性支持部材15が取り付けられている。この実施形態の
場合、耐火性支持部材15の取付は、耐火性支持部材1
5に形成した穴に単位長ケーブル13を挿通し、そのケ
ーブル13に耐火性支持部材15の両面に密着するよう
に防火処理材17を巻き付け(支持部材15とケーブル
13の隙間にも防火処理材17を充填することが好まし
い)、その外周を二つ割型のクランプ19で締め付ける
ことにより行っている。これにより耐火性支持部材15
と単位長ケーブル13の間の隙間は防火処理材17で塞
がれた状態となり、防火構造となる。耐火性支持部材1
5の四隅には(B)に示すようにボルト等の固定部材を
挿通する穴21が形成されている。
【0013】単位長ケーブル13の両端にはコネクタ2
3A、23Bが取り付けられている。コネクタ23A、
23Bは一方が雄型、他方が雌型である。コネクタ23
A、23Bは3相一括接続式のものが好ましい。コネク
タ23A、23Bは、幹線ケーブルユニット同士の接続
を簡単に行うためのものである。
3A、23Bが取り付けられている。コネクタ23A、
23Bは一方が雄型、他方が雌型である。コネクタ23
A、23Bは3相一括接続式のものが好ましい。コネク
タ23A、23Bは、幹線ケーブルユニット同士の接続
を簡単に行うためのものである。
【0014】耐火性支持部材15としては、珪酸カルシ
ウム板などの無機材料板や、金属板などを使用すること
ができる。防火処理材17としては、一般のケーブル貫
通部の防火処理に使用されている耐熱シール材(古河電
気工業株式会社の商品名ダンシールP、ダンシールD)
やロックウールなどを使用することができる。図1のタ
イプの幹線ケーブルユニット11は、後述するように、
幹線ケーブルが単に通過するだけの階または幹線ケーブ
ルの末端の階などに使用される。なお図1(C)に示す
ように、二つ割のクランプ19と19の間または耐火性
支持部材15とケーブル13の間に、硬質ゴム製のリン
グ(二つ割)を介在させて、クランプ19や支持部材1
5のケーブル13への固定をより強固にすることもでき
る。
ウム板などの無機材料板や、金属板などを使用すること
ができる。防火処理材17としては、一般のケーブル貫
通部の防火処理に使用されている耐熱シール材(古河電
気工業株式会社の商品名ダンシールP、ダンシールD)
やロックウールなどを使用することができる。図1のタ
イプの幹線ケーブルユニット11は、後述するように、
幹線ケーブルが単に通過するだけの階または幹線ケーブ
ルの末端の階などに使用される。なお図1(C)に示す
ように、二つ割のクランプ19と19の間または耐火性
支持部材15とケーブル13の間に、硬質ゴム製のリン
グ(二つ割)を介在させて、クランプ19や支持部材1
5のケーブル13への固定をより強固にすることもでき
る。
【0015】〔実施形態2〕図2(A)、(B)は本発
明のビル用幹線ケーブルユニットの第2の実施形態を示
す。この幹線ケーブルユニット11Bが実施形態1のも
のと異なる点は、単位長ケーブル13の両端に各ケーブ
ル線心毎に接続端子25を取り付けたことである。それ
以外は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一
符号を付してある。この場合は、接続端子25により幹
線ケーブルユニット同士の接続を行うことになる。
明のビル用幹線ケーブルユニットの第2の実施形態を示
す。この幹線ケーブルユニット11Bが実施形態1のも
のと異なる点は、単位長ケーブル13の両端に各ケーブ
ル線心毎に接続端子25を取り付けたことである。それ
以外は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一
符号を付してある。この場合は、接続端子25により幹
線ケーブルユニット同士の接続を行うことになる。
【0016】〔実施形態3〕図3(A)、(B)は本発
明のビル用幹線ケーブルユニットの第3の実施形態を示
す。この幹線ケーブルユニット11Cが実施形態1のも
のと異なる点は、単位長ケーブル13の両端に各ケーブ
ル線心の導体27を露出させてあることである。それ以
外は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一符
号を付してある。この場合は、導体27を圧縮接続する
スリーブを用いて、幹線ケーブルユニット同士の接続を
行うことになる。
明のビル用幹線ケーブルユニットの第3の実施形態を示
す。この幹線ケーブルユニット11Cが実施形態1のも
のと異なる点は、単位長ケーブル13の両端に各ケーブ
ル線心の導体27を露出させてあることである。それ以
外は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一符
号を付してある。この場合は、導体27を圧縮接続する
スリーブを用いて、幹線ケーブルユニット同士の接続を
行うことになる。
【0017】〔実施形態4〕図4(A)、(B)は本発
明のビル用幹線ケーブルユニットの第4の実施形態を示
す。この幹線ケーブルユニット11Dが実施形態1のも
のと異なる点は、単位長ケーブル13の中間に分岐ケー
ブル29が接続されていることである。単位長ケーブル
13と分岐ケーブル29との接続部は樹脂モールド部3
1によって覆われている。分岐ケーブル29の先端部に
はコネクタ33が取り付けられている。それ以外は実施
形態1と同じであるので、同一部分には同一符号を付し
てある。
明のビル用幹線ケーブルユニットの第4の実施形態を示
す。この幹線ケーブルユニット11Dが実施形態1のも
のと異なる点は、単位長ケーブル13の中間に分岐ケー
ブル29が接続されていることである。単位長ケーブル
13と分岐ケーブル29との接続部は樹脂モールド部3
1によって覆われている。分岐ケーブル29の先端部に
はコネクタ33が取り付けられている。それ以外は実施
形態1と同じであるので、同一部分には同一符号を付し
てある。
【0018】この幹線ケーブルユニット11Dは、幹線
ケーブルから電力を分配する必要のある階に用いられ
る。図2や図3のタイプの幹線ケーブルユニット11
B、11Cの場合も、この実施形態のように分岐ケーブ
ルを接続した構造にすることができる。
ケーブルから電力を分配する必要のある階に用いられ
る。図2や図3のタイプの幹線ケーブルユニット11
B、11Cの場合も、この実施形態のように分岐ケーブ
ルを接続した構造にすることができる。
【0019】〔実施形態5〕図5は本発明のビル用幹線
ケーブルユニットの第5の実施形態を示す。この幹線ケ
ーブルユニット11Eが実施形態4のものと異なる点
は、耐火性支持部材15の上面側で、単位長ケーブル1
3を二つ割のクランプ35で直接把持したことである。
このクランプ35は把持部の外径が耐火性支持部材15
の穴の内径より大きくなっており、これにより単位長ケ
ーブル13と耐火性支持部材15の相対的な移動を確実
に阻止するようになっている。それ以外は実施形態4と
同じであるので、同一部分には同一符号を付してある。
この単位長ケーブル13の支持構造は、分岐ケーブルの
ない図1のタイプにも適用することができる。
ケーブルユニットの第5の実施形態を示す。この幹線ケ
ーブルユニット11Eが実施形態4のものと異なる点
は、耐火性支持部材15の上面側で、単位長ケーブル1
3を二つ割のクランプ35で直接把持したことである。
このクランプ35は把持部の外径が耐火性支持部材15
の穴の内径より大きくなっており、これにより単位長ケ
ーブル13と耐火性支持部材15の相対的な移動を確実
に阻止するようになっている。それ以外は実施形態4と
同じであるので、同一部分には同一符号を付してある。
この単位長ケーブル13の支持構造は、分岐ケーブルの
ない図1のタイプにも適用することができる。
【0020】〔実施形態6〕図6は本発明のビル用幹線
ケーブルユニットの第6の実施形態を示す。この幹線ケ
ーブルユニット11Fは、ビル2階分の長さ(多少余長
を持たせてもよい)の単位長ケーブル13を備えてい
る。単位長ケーブル13は長さの点を除けば実施形態1
と同様のものである。
ケーブルユニットの第6の実施形態を示す。この幹線ケ
ーブルユニット11Fは、ビル2階分の長さ(多少余長
を持たせてもよい)の単位長ケーブル13を備えてい
る。単位長ケーブル13は長さの点を除けば実施形態1
と同様のものである。
【0021】単位長ケーブル13の中間のビルの床を貫
通する部分2箇所には板状の耐火性支持部材15A、1
5Bが取り付けられている。耐火性支持部材15A、1
5Bの取付構造は実施形態1と同じである(実施形態5
のようにすることも可)。また単位長ケーブル13の両
端にコネクタ23A、23Bが取り付けられていること
も実施形態1と同じである。さらに単位長ケーブル13
の、耐火性支持部材15Aと15Bの間、耐火性支持部
材15Bと下端コネクタ23Bの間には、分岐ケーブル
29A、29Bが接続されている。分岐ケーブル29
A、29Bの接続部に樹脂モールド部31が設けられて
いること、分岐ケーブル29A、29Bの先端部にコネ
クタ33が取り付けられていることは実施形態4と同じ
である。このタイプの幹線ケーブルユニット11Fは、
ビルの幹線を2階毎に分けて施工する場合に使用され
る。
通する部分2箇所には板状の耐火性支持部材15A、1
5Bが取り付けられている。耐火性支持部材15A、1
5Bの取付構造は実施形態1と同じである(実施形態5
のようにすることも可)。また単位長ケーブル13の両
端にコネクタ23A、23Bが取り付けられていること
も実施形態1と同じである。さらに単位長ケーブル13
の、耐火性支持部材15Aと15Bの間、耐火性支持部
材15Bと下端コネクタ23Bの間には、分岐ケーブル
29A、29Bが接続されている。分岐ケーブル29
A、29Bの接続部に樹脂モールド部31が設けられて
いること、分岐ケーブル29A、29Bの先端部にコネ
クタ33が取り付けられていることは実施形態4と同じ
である。このタイプの幹線ケーブルユニット11Fは、
ビルの幹線を2階毎に分けて施工する場合に使用され
る。
【0022】〔実施形態7〕図7は本発明に係るビル用
幹線ケーブルユニットの取付構造および取付方法の第1
の実施形態を示す。この実施形態は、ビル37を建設す
る過程で、1階分の幹線ケーブル工事が可能な状態とな
る度に、その階に図4の幹線ケーブルユニット11Dを
取り付けていくものである。
幹線ケーブルユニットの取付構造および取付方法の第1
の実施形態を示す。この実施形態は、ビル37を建設す
る過程で、1階分の幹線ケーブル工事が可能な状態とな
る度に、その階に図4の幹線ケーブルユニット11Dを
取り付けていくものである。
【0023】幹線ケーブルユニット11Dは、ビル37
の床39に形成した開口部41に、耐火性支持部材15
より下のケーブル部分を挿通すると共に、開口部41の
縁に耐火性支持部材15をボルトなどの固定部材により
直接固定することにより取り付けられる。これにより開
口部41は耐火性支持部材15と防火処理材17により
塞がれて、防火構造となる。なお幹線ケーブルユニット
11Dの耐火性支持部材15は、床39の上面側ではな
く、下面側に取り付けることも可能である。
の床39に形成した開口部41に、耐火性支持部材15
より下のケーブル部分を挿通すると共に、開口部41の
縁に耐火性支持部材15をボルトなどの固定部材により
直接固定することにより取り付けられる。これにより開
口部41は耐火性支持部材15と防火処理材17により
塞がれて、防火構造となる。なお幹線ケーブルユニット
11Dの耐火性支持部材15は、床39の上面側ではな
く、下面側に取り付けることも可能である。
【0024】1階分の幹線ケーブル工事が終われば、分
岐ケーブル29を配電盤などに接続して、その階の電気
工事を行うことができる。また1階分の幹線ケーブルユ
ニット11Dが取り付けられ、その下の階にすでに取り
付けられた幹線ケーブルユニット11Dがある場合に
は、その幹線ケーブルユニット11Dの下端のコネクタ
23Bを、その下の階に取り付けられた幹線ケーブルユ
ニット11Dの上端のコネクタ23Aに接続する。この
ような作業を繰り返すことにより、ビル建設の進捗にあ
わせて幹線ケーブル工事を進めていくことができる。こ
のようにすれば電気工事が一時期に集中するのを避ける
ことができると共に、工事現場での防火処理も必要なく
なるため、結果的に工事期間の短縮を図ることができ
る。
岐ケーブル29を配電盤などに接続して、その階の電気
工事を行うことができる。また1階分の幹線ケーブルユ
ニット11Dが取り付けられ、その下の階にすでに取り
付けられた幹線ケーブルユニット11Dがある場合に
は、その幹線ケーブルユニット11Dの下端のコネクタ
23Bを、その下の階に取り付けられた幹線ケーブルユ
ニット11Dの上端のコネクタ23Aに接続する。この
ような作業を繰り返すことにより、ビル建設の進捗にあ
わせて幹線ケーブル工事を進めていくことができる。こ
のようにすれば電気工事が一時期に集中するのを避ける
ことができると共に、工事現場での防火処理も必要なく
なるため、結果的に工事期間の短縮を図ることができ
る。
【0025】〔実施形態8〕図8および図9は本発明に
係るビル用幹線ケーブルユニットの取付構造および取付
方法の第2の実施形態を示す。前記実施形態7(図7)
では幹線ケーブルユニット11Dの耐火性支持部材15
を床39に直接取り付けたが、この実施形態は、床39
に複数本の幹線ケーブルユニットを挿通できる比較的大
きな開口部41を成形しておき、その床39に耐火性仕
切部材43を取り付けた上で、その耐火性仕切部材43
に幹線ケーブルユニット11Dの耐火性支持部材15を
取り付けるようにしたものである。耐火性仕切部材43
としては例えば珪酸カルシウム板などを使用することが
できる。
係るビル用幹線ケーブルユニットの取付構造および取付
方法の第2の実施形態を示す。前記実施形態7(図7)
では幹線ケーブルユニット11Dの耐火性支持部材15
を床39に直接取り付けたが、この実施形態は、床39
に複数本の幹線ケーブルユニットを挿通できる比較的大
きな開口部41を成形しておき、その床39に耐火性仕
切部材43を取り付けた上で、その耐火性仕切部材43
に幹線ケーブルユニット11Dの耐火性支持部材15を
取り付けるようにしたものである。耐火性仕切部材43
としては例えば珪酸カルシウム板などを使用することが
できる。
【0026】耐火性仕切部材43はもともとは図9に示
すように複数のケーブル挿通口45が打ち抜き可能な閉
鎖板部47で閉鎖された形態のものである。閉鎖板部4
7は仕切部材43と一体のものであるが、その周囲にV
溝49を形成することにより打ち抜きを可能にしてあ
る。この耐火性仕切部材43は、複数のケーブル挿通口
45のうち、一部のケーブル挿通口45を閉鎖板部47
を打ち抜いて開口させ、他のケーブル挿通口45は閉鎖
したままの状態にして、床39の開口部41を塞ぐよう
に床39に固定される。なお閉鎖板部47の打ち抜き
は、耐火性仕切部材43を床39に固定したあとで行っ
てもよい。耐火性仕切部材43の四隅にはボルト等の固
定部材を挿通する穴51が形成されている。
すように複数のケーブル挿通口45が打ち抜き可能な閉
鎖板部47で閉鎖された形態のものである。閉鎖板部4
7は仕切部材43と一体のものであるが、その周囲にV
溝49を形成することにより打ち抜きを可能にしてあ
る。この耐火性仕切部材43は、複数のケーブル挿通口
45のうち、一部のケーブル挿通口45を閉鎖板部47
を打ち抜いて開口させ、他のケーブル挿通口45は閉鎖
したままの状態にして、床39の開口部41を塞ぐよう
に床39に固定される。なお閉鎖板部47の打ち抜き
は、耐火性仕切部材43を床39に固定したあとで行っ
てもよい。耐火性仕切部材43の四隅にはボルト等の固
定部材を挿通する穴51が形成されている。
【0027】幹線ケーブルユニット11Dは、耐火性仕
切部材43の開口したケーブル挿通口45に、耐火性支
持部材15より下の部分を挿通すると共に、ケーブル挿
通口45の縁に耐火性支持部材15をボルトなどで固定
することにより取り付けられる。これにより開口部41
は耐火性仕切部材43と耐火性支持部材15と防火処理
材17により塞がれた状態となり、防火構造となる。ま
た耐火性仕切部材43の他のケーブル挿通口45は閉鎖
板部47で閉鎖されたままの状態になっているので、の
ちに幹線ケーブルの増設が必要になったときは、閉鎖板
部47を打ち抜いてケーブル挿通口45を開口させるこ
とにより、幹線ケーブルを増設することが可能となる。
上記以外は前記実施形態7(図7)と同じであるので、
同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
切部材43の開口したケーブル挿通口45に、耐火性支
持部材15より下の部分を挿通すると共に、ケーブル挿
通口45の縁に耐火性支持部材15をボルトなどで固定
することにより取り付けられる。これにより開口部41
は耐火性仕切部材43と耐火性支持部材15と防火処理
材17により塞がれた状態となり、防火構造となる。ま
た耐火性仕切部材43の他のケーブル挿通口45は閉鎖
板部47で閉鎖されたままの状態になっているので、の
ちに幹線ケーブルの増設が必要になったときは、閉鎖板
部47を打ち抜いてケーブル挿通口45を開口させるこ
とにより、幹線ケーブルを増設することが可能となる。
上記以外は前記実施形態7(図7)と同じであるので、
同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
【0028】〔実施形態9〕前記実施形態8では、耐火
性仕切部材43として、閉鎖板部47を打ち抜くことに
よりケーブル挿通口45を開口させるものを用いたが、
本発明に用いる耐火性仕切部材43はこのような構造に
限られるものではない。例えば図10及び図11に示す
ように、耐火性仕切部材43に予め複数のケーブル挿通
口45を開口させておき、そこに耐火性の蓋53を被せ
た構造のものであってもよい。図10の例は、蓋53が
移動しないように、ケーブル挿通口45の縁に段部55
を形成して、そこに蓋53を嵌合させたものであり、図
11の例は、ケーブル挿通口45の縁にテーパー面57
を形成して、そこに蓋53を嵌合させたものである。
性仕切部材43として、閉鎖板部47を打ち抜くことに
よりケーブル挿通口45を開口させるものを用いたが、
本発明に用いる耐火性仕切部材43はこのような構造に
限られるものではない。例えば図10及び図11に示す
ように、耐火性仕切部材43に予め複数のケーブル挿通
口45を開口させておき、そこに耐火性の蓋53を被せ
た構造のものであってもよい。図10の例は、蓋53が
移動しないように、ケーブル挿通口45の縁に段部55
を形成して、そこに蓋53を嵌合させたものであり、図
11の例は、ケーブル挿通口45の縁にテーパー面57
を形成して、そこに蓋53を嵌合させたものである。
【0029】〔実施形態10〕図12は本発明に係るビ
ル用幹線ケーブルユニットの取付方法の第3の実施形態
を示す。この実施形態は、ビルを建設する過程で、1階
分の幹線ケーブル工事が可能な状態となる度に、工事可
能となった階に例えば図4の幹線ケーブルユニット11
Dを取り付け、その幹線ケーブルユニット11Dの床3
9より上に出ている部分に防水性の保護カバー59を被
せ、その幹線ケーブルユニット11Dの下端のコネクタ
23Bを、その下の階に取り付けられた幹線ケーブルユ
ニット11Dの上端のコネクタ23Aに接続することを
繰り返して、幹線ケーブルを構築していくものである。
コネクタ23Bと23Aを接続するときは、それまでコ
ネクタ23A側に被せてあった保護カバー59(2点鎖
線)を取り除くことは勿論である。保護カバー59は何
かが当たっても破損しないように金属板などで形成する
ことが好ましい。
ル用幹線ケーブルユニットの取付方法の第3の実施形態
を示す。この実施形態は、ビルを建設する過程で、1階
分の幹線ケーブル工事が可能な状態となる度に、工事可
能となった階に例えば図4の幹線ケーブルユニット11
Dを取り付け、その幹線ケーブルユニット11Dの床3
9より上に出ている部分に防水性の保護カバー59を被
せ、その幹線ケーブルユニット11Dの下端のコネクタ
23Bを、その下の階に取り付けられた幹線ケーブルユ
ニット11Dの上端のコネクタ23Aに接続することを
繰り返して、幹線ケーブルを構築していくものである。
コネクタ23Bと23Aを接続するときは、それまでコ
ネクタ23A側に被せてあった保護カバー59(2点鎖
線)を取り除くことは勿論である。保護カバー59は何
かが当たっても破損しないように金属板などで形成する
ことが好ましい。
【0030】上記以外は実施形態8(図8)と同じであ
るので同一部分には同一符号を付してある。このよう
に、最も上に位置する幹線ケーブルユニット11Dの、
床39より上に出ている部分に保護カバー59を被せて
おけば、その部分が雨水にさらされることがなく、また
他の工事などで損傷を受けるおそれが少なくなる。
るので同一部分には同一符号を付してある。このよう
に、最も上に位置する幹線ケーブルユニット11Dの、
床39より上に出ている部分に保護カバー59を被せて
おけば、その部分が雨水にさらされることがなく、また
他の工事などで損傷を受けるおそれが少なくなる。
【0031】〔実施形態11〕図13は本発明に係る幹
線ケーブルユニットの取付構造の他の実施形態を示す。
この実施形態は、例えば図4に示す幹線ケーブルユニッ
ト11Dの耐火性支持部材15を、ほぼ1階分の高さを
有するケーブルラック(梯子状のもの)61の上端に固
定すると共に、その幹線ケーブルユニット11Dのケー
ブル13および樹脂モールド部31をケーブルラック6
1にバンド63等により固定したものである。このよう
にすると、幹線ケーブルユニット11Dがケーブルラッ
ク61に支持されているため、簡単に持ち運びができる
と共に、ケーブルラック61を立ててビルの壁65など
に固定するだけで、1階分の幹線ケーブルユニット11
Dの取付が簡単に行えるという利点がある。
線ケーブルユニットの取付構造の他の実施形態を示す。
この実施形態は、例えば図4に示す幹線ケーブルユニッ
ト11Dの耐火性支持部材15を、ほぼ1階分の高さを
有するケーブルラック(梯子状のもの)61の上端に固
定すると共に、その幹線ケーブルユニット11Dのケー
ブル13および樹脂モールド部31をケーブルラック6
1にバンド63等により固定したものである。このよう
にすると、幹線ケーブルユニット11Dがケーブルラッ
ク61に支持されているため、簡単に持ち運びができる
と共に、ケーブルラック61を立ててビルの壁65など
に固定するだけで、1階分の幹線ケーブルユニット11
Dの取付が簡単に行えるという利点がある。
【0032】上記以外の構成は実施形態7(図7)と同
様であるので、同一部分には同一符号を付してある。な
おケーブルラック61の代わりに支柱などを用いること
も可能である。
様であるので、同一部分には同一符号を付してある。な
おケーブルラック61の代わりに支柱などを用いること
も可能である。
【0033】〔実施形態12〕図14は本発明に係る幹
線ケーブルユニットの取付構造のさらに耐火性の実施形
態を示す。この実施形態では、説明を単純化するため、
4階建てのビル37の屋上に受電設備67を設置し、そ
こから2系統の幹線ケーブルで各階に電力を供給する場
合を説明するが、実際にはこの実施形態はもっと階数の
多いビルに適用されるものである。
線ケーブルユニットの取付構造のさらに耐火性の実施形
態を示す。この実施形態では、説明を単純化するため、
4階建てのビル37の屋上に受電設備67を設置し、そ
こから2系統の幹線ケーブルで各階に電力を供給する場
合を説明するが、実際にはこの実施形態はもっと階数の
多いビルに適用されるものである。
【0034】工事の進め方は次のとおりである。すなわ
ち、ビルの1階と2階ができると、2階の床39に耐火
性仕切部材43を取り付け、そこに図1の幹線ケーブル
ユニット11Aを取り付ける。この幹線ケーブルユニッ
ト11Aは1階に給電するためのものであるから、下端
にコネクタ23Bが付いていれば、分岐ケーブルは不要
である。
ち、ビルの1階と2階ができると、2階の床39に耐火
性仕切部材43を取り付け、そこに図1の幹線ケーブル
ユニット11Aを取り付ける。この幹線ケーブルユニッ
ト11Aは1階に給電するためのものであるから、下端
にコネクタ23Bが付いていれば、分岐ケーブルは不要
である。
【0035】次に3階ができると、3階の床39に前述
のようにして図4の幹線ケーブルユニット11Dを取り
付ける。この幹線ケーブルユニット11Dは2階と1階
への給電を受け持つため、分岐ケーブル29付きのもの
である。この幹線ケーブルユニット11Dの下端はその
下の幹線ケーブルユニット11Aにコネクタ接続され
る。
のようにして図4の幹線ケーブルユニット11Dを取り
付ける。この幹線ケーブルユニット11Dは2階と1階
への給電を受け持つため、分岐ケーブル29付きのもの
である。この幹線ケーブルユニット11Dの下端はその
下の幹線ケーブルユニット11Aにコネクタ接続され
る。
【0036】次に4階ができると、4階の床39に前述
のようにして図1の幹線ケーブルユニット11Aが2本
取り付けられる。2本のうちの1本は3階への給電を受
け持つものであり、もう1本はその下の幹線ケーブルユ
ニット11Dとコネクタ接続して2階と1階への給電を
受け持つものである。
のようにして図1の幹線ケーブルユニット11Aが2本
取り付けられる。2本のうちの1本は3階への給電を受
け持つものであり、もう1本はその下の幹線ケーブルユ
ニット11Dとコネクタ接続して2階と1階への給電を
受け持つものである。
【0037】最後に屋上の電源室69ができると、電源
室の床39に前述のようにして図1の幹線ケーブルユニ
ット11Aと、図4の幹線ケーブルユニット11Dが取
り付けられる。幹線ケーブルユニット11Aはその下の
幹線ケーブルユニット11Aにコネクタ接続されて2階
と1階への給電を受け持つ。また幹線ケーブルユニット
11Dはその下の幹線ケーブルユニット11Aにコネク
タ接続されて3階への給電を受け持ち、分岐ケーブル2
9で4階への給電を受け持つ。このようにして、各階へ
の給電を分担して行う2系統の幹線ケーブルを構築する
ことができる。
室の床39に前述のようにして図1の幹線ケーブルユニ
ット11Aと、図4の幹線ケーブルユニット11Dが取
り付けられる。幹線ケーブルユニット11Aはその下の
幹線ケーブルユニット11Aにコネクタ接続されて2階
と1階への給電を受け持つ。また幹線ケーブルユニット
11Dはその下の幹線ケーブルユニット11Aにコネク
タ接続されて3階への給電を受け持ち、分岐ケーブル2
9で4階への給電を受け持つ。このようにして、各階へ
の給電を分担して行う2系統の幹線ケーブルを構築する
ことができる。
【0038】〔その他の実施形態〕以上の各実施形態で
は、単位長ケーブルの中間に分岐ケーブルを接続し、幹
線ケーブルユニット同士はコネクタで直接接続するよう
にしたが、図15に示すように上側の幹線ケーブルユニ
ット11の下端に取り付けたコネクタ23Bと、下側の
幹線ケーブルユニット11の上端に取り付けたコネクタ
23Aを中間コネクタ23Cを介して接続するように
し、この中間コネクタ23Cに分岐ケーブル29を接続
する構造にすることもできる。このようにすると、単位
長ケーブル13の中間に分岐ケーブル接続部を設ける必
要がないため、耐火性仕切部材のケーブル挿通口にケー
ブル部分を挿通する作業が容易になる。
は、単位長ケーブルの中間に分岐ケーブルを接続し、幹
線ケーブルユニット同士はコネクタで直接接続するよう
にしたが、図15に示すように上側の幹線ケーブルユニ
ット11の下端に取り付けたコネクタ23Bと、下側の
幹線ケーブルユニット11の上端に取り付けたコネクタ
23Aを中間コネクタ23Cを介して接続するように
し、この中間コネクタ23Cに分岐ケーブル29を接続
する構造にすることもできる。このようにすると、単位
長ケーブル13の中間に分岐ケーブル接続部を設ける必
要がないため、耐火性仕切部材のケーブル挿通口にケー
ブル部分を挿通する作業が容易になる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の幹線ケーブ
ルユニットを用いると、ビル建設の進捗にあわせて1階
毎または複数階毎にビルの幹線を施工することができる
と共に、工事現場で面倒な防火処理を施す必要がなくな
る。このため電気工事をビル建設の進捗にあわせて分散
して行うことができ、電気工事のための作業員数を少な
くすることができると共に、工事期間の短縮を図ること
ができる。
ルユニットを用いると、ビル建設の進捗にあわせて1階
毎または複数階毎にビルの幹線を施工することができる
と共に、工事現場で面倒な防火処理を施す必要がなくな
る。このため電気工事をビル建設の進捗にあわせて分散
して行うことができ、電気工事のための作業員数を少な
くすることができると共に、工事期間の短縮を図ること
ができる。
【図1】 本発明に係るビル用幹線ケーブルユニットの
一実施形態を示す、(A)は一部切開正面図、(B)は
(A)のB−B線矢視図、(C)は(A)の一部変形例
を示す断面図。
一実施形態を示す、(A)は一部切開正面図、(B)は
(A)のB−B線矢視図、(C)は(A)の一部変形例
を示す断面図。
【図2】 同じく他の実施形態を示す、(A)は一部切
開正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図。
開正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図。
【図3】 同じくさらに他の実施形態を示す、(A)は
一部切開正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図。
一部切開正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図。
【図4】 同じくさらに他の実施形態を示す、(A)は
一部切開正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図。
一部切開正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図。
【図5】 同じくさらに他の実施形態を示す、(A)は
一部切開正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図。
一部切開正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図。
【図6】 同じくさらに他の実施形態を示す一部切開正
面図。
面図。
【図7】 本発明に係るビル用幹線ケーブルユニットの
取付構造の一実施形態を示す断面図。
取付構造の一実施形態を示す断面図。
【図8】 同じく他の実施形態を示す断面図。
【図9】 図8の実施形態で用いた耐火性仕切部材の、
(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図。
(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図。
【図10】 本発明に用いる耐火性仕切部材の他の例を
示す断面図。
示す断面図。
【図11】 同じくさらに他の例を示す断面図。
【図12】 本発明に係るビル用幹線ケーブルユニット
の取付方法の一実施形態を示す断面図。
の取付方法の一実施形態を示す断面図。
【図13】 本発明に係るビル用幹線ケーブルユニット
の取付構造のさらに他の実施形態を示す断面図。
の取付構造のさらに他の実施形態を示す断面図。
【図14】 同じくさらに他の実施形態を示す断面図。
【図15】 本発明に係るビル用幹線ケーブルユニット
の接続構造の一例を示す正面図。
の接続構造の一例を示す正面図。
11A〜11F:ビル用幹線ケーブルユニット 13:単位長ケーブル 15:耐火性支持部材 17:防火処理材 19:クランプ 23A、23B:コネクタ 25:接続端子 29:分岐ケーブル 35:クランプ 37:ビル 39:床 41:開口部 43:耐火性仕切部材 45:ケーブル挿通口 47:閉鎖板部 53:蓋 59:保護カバー 60:硬質ゴム製リング
Claims (7)
- 【請求項1】ビルの幹線を1階毎または複数階毎に分け
て工事するのに適する1階分または複数階分の長さの単
位長ケーブル(13)を備え、その単位長ケーブルの中
間に耐火性支持部材(15)が取り付けられ、耐火性支
持部材(15)と単位長ケーブル(13)の間の隙間が
防火処理材(17)で塞がれていることを特徴とするビ
ル用幹線ケーブルユニット。 - 【請求項2】単位長ケーブル(13)の両端がコネクタ
(23A、23B)または接続端子(25)となってい
る請求項1記載のビル用幹線ケーブルユニット。 - 【請求項3】単位長ケーブル(13)の中間に分岐ケー
ブル(29)が接続されている請求項1または2記載の
ビル用幹線ケーブルユニット。 - 【請求項4】ビルの床(39)に形成した開口部(4
1)に請求項1ないし3のいずれかに記載の幹線ケーブ
ルユニットのケーブル部分を挿通すると共に、前記開口
部(41)の縁に直接または耐火性仕切部材(43)を
介して前記幹線ケーブルユニットの耐火性支持部材(1
5)を取り付け、これによって前記開口部(41)を塞
いで防火構造にしたことを特徴とするビル用幹線ケーブ
ルユニットの取付構造。 - 【請求項5】ビルの床(39)に形成した開口部(4
1)に複数のケーブル挿通口(45)を有する耐火性仕
切部材(43)を取り付け、この耐火性仕切部材(4
3)は複数のケーブル挿通口のうち一部のケーブル挿通
口(45)が開口し、他のケーブル挿通口(45)が除
去可能な耐火性閉鎖部材(47)で閉鎖された状態とし
ておき、前記開口したケーブル挿通口(45)に請求項
1ないし3のいずれかに記載の幹線ケーブルユニットの
ケーブル部分を挿通すると共に、そのケーブル挿通口
(45)の縁に前記幹線ケーブルユニットの耐火性支持
部材(15)を取り付け、これによって前記開口部(4
1)を塞いで防火構造にしたことを特徴とするビル用幹
線ケーブルユニットの取付構造。 - 【請求項6】ビルを建設する過程で、1階分または複数
階分の幹線ケーブル工事が可能な状態となる度に、工事
可能となった階に請求項1ないし3のいずれかに記載の
幹線ケーブルユニットを取り付け、その幹線ケーブルユ
ニットの下端を、その下の階に取り付けられた請求項1
ないし3のいずれかに記載の幹線ケーブルユニットの上
端に接続することを繰り返すことを特徴とするビル用幹
線ケーブルユニットの取付方法。 - 【請求項7】ビルを建設する過程で、1階分または複数
階分の幹線ケーブル工事が可能な状態となる度に、工事
可能となった階に請求項1ないし3のいずれかに記載の
幹線ケーブルユニットを取り付け、その幹線ケーブルユ
ニットの床より上に出ている部分に保護カバー(59)
を被せ、その幹線ケーブルユニットの下端を、その下の
階に取り付けられた請求項1ないし3のいずれかに記載
の幹線ケーブルユニットの上端に接続することを繰り返
すことを特徴とするビル用幹線ケーブルユニットの取付
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8085051A JPH09284955A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ビル用幹線ケーブルユニットとその取付構造及び取付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8085051A JPH09284955A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ビル用幹線ケーブルユニットとその取付構造及び取付方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09284955A true JPH09284955A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=13847871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8085051A Pending JPH09284955A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ビル用幹線ケーブルユニットとその取付構造及び取付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09284955A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009044918A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Toshiba Elevator Co Ltd | 非接触給電装置 |
JP2014229562A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネス及び中継ハーネス |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP8085051A patent/JPH09284955A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009044918A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Toshiba Elevator Co Ltd | 非接触給電装置 |
JP2014229562A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネス及び中継ハーネス |
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