JP2009165241A - 接続クランプ用カバー、接続クランプ、バイパス用電線装置及びバイパス法 - Google Patents
接続クランプ用カバー、接続クランプ、バイパス用電線装置及びバイパス法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】吊下時において、接続クランプのカバーに設けたフックが他の配電線に接触しない又は接触しにくいようにすることにより、作業者の安全を確保し且つ作業性を向上した接続クランプカバーを提供する。
【解決手段】接続クランプ用カバー1は縦長の筺体であるカバー本体100とカバー本体100の背面側に設けられた鉤状のフック120を備えている。中空であるカバー本体100は、内部空間が接続クランプ3を収容可能な広さを備え、筺体本体100aの正面側上下に第一の蓋体110と第二の蓋体112の計2箇所の開閉箇所を有し、背面側の中央近傍に張り出し部104が形成してある。フック120は、カバー本体100背面の張り出し部104上面に形成され、張り出し部104上面はカバー本体100上面から低くなる段差が設けられ、フック120上端の高さとカバー本体100上面の高さが略同じ高さに設けてある。
【選択図】図1
【解決手段】接続クランプ用カバー1は縦長の筺体であるカバー本体100とカバー本体100の背面側に設けられた鉤状のフック120を備えている。中空であるカバー本体100は、内部空間が接続クランプ3を収容可能な広さを備え、筺体本体100aの正面側上下に第一の蓋体110と第二の蓋体112の計2箇所の開閉箇所を有し、背面側の中央近傍に張り出し部104が形成してある。フック120は、カバー本体100背面の張り出し部104上面に形成され、張り出し部104上面はカバー本体100上面から低くなる段差が設けられ、フック120上端の高さとカバー本体100上面の高さが略同じ高さに設けてある。
【選択図】図1
Description
本発明は接続クランプ用カバーに係り、更に詳しくは、バイパス工法の際に使用されるバイパス用の電線に設けられた接続クランプのカバーであって、該カバーに設けられたフックが、吊り下げ時において他の配電線に接触しない位置及び大きさに構成されているものに関する。
また、本発明は、上記カバーを備えた接続クランプ、当該接続クランプを備えたバイパス用電線装置及び当該バイパス用の電線を利用して行うバイパス工法に関する。
従来、電気工事の際に停電させることなく工事を行う方法として、バイパス電線を使用して作業範囲(施工場所)両側の電線の間に架設して送電線にバイパス路を設ける方法(以下「バイパス工法」という)がある。なお、この時使用する電線は、電線の両端に接続クランプを取着したものを使用しており、当該バイパス工法は主に以下のような手順で行われていた。
(1)バイパス電線の両端に設けられた接続クランプを配電線に取着する。
(2)各接続クランプを絶縁した操作棒(以下「絶縁操作棒」という)により締め付ける操作を行う。
(3)上記操作を行うと、接続クランプに設けられた刃が配電線の被覆膜を破り、この結果、バイパス電線が通電する。
(4)作業後は、接続クランプを絶縁操作棒により緩めて配電線から取り外し、破れた部分の配電線を補修する。
(2)各接続クランプを絶縁した操作棒(以下「絶縁操作棒」という)により締め付ける操作を行う。
(3)上記操作を行うと、接続クランプに設けられた刃が配電線の被覆膜を破り、この結果、バイパス電線が通電する。
(4)作業後は、接続クランプを絶縁操作棒により緩めて配電線から取り外し、破れた部分の配電線を補修する。
上記作業を行うにあたっては、感電防止等作業者の安全のために、接続クランプへ絶縁性の素材で形成されたカバーを取り付けて作業を行うことが一般的である。このような接続クランプ及びその絶縁カバーとしては、下記特許文献1のようなものが挙げられる。
上記バイパス工法を実施する際にあたり、バイパス電線の接続クランプ及びその絶縁カバー(1A)を送電線に取着する前に、絶縁性を備えたフック及び紐状体からなる吊り下げ具(6)を、一旦当該バイパス電線の端部近傍に取り付け、この吊り下げ具によって送電線へバイパス電線を吊り下げていた(図4参照。このような状態を以下「仮支持」という。)
しかし、図4に示しているとおり、仮支持時のバイパス電線は、吊り下げられた箇所より先端側が先端に取着された接続クランプ及びその絶縁カバー(1A)の自重により折れ曲がってしまうため、繰り返し作業を行ううちにバイパス電線内の導線が断線することがあった。
そこで、折れ曲がりによる導線の断線を防止すべく、発明者は、図5に記載するような接続クランプ及びそのカバーを想到するに至った(以下、各部の用語に図5記載の記号を付して説明する)。
図5記載の接続クランプは、接続クランプ(730)自体に絶縁性を備えたフック(722)及び絶縁のために所要長さを備える棒状体(724)からなるフック部材(720)を設けたものである。また、そのカバー(700)は、接続クランプ(730)に設けられたフック部材(720)を通すための孔(704)が新たに設けたものである。
フック部材(720)を設けた接続クランプ(730)を利用して仮支持を行えば、上記のような理由によるバイパス電線内の導線の断線を防止することができる。
図5記載の接続クランプは、接続クランプ(730)自体に絶縁性を備えたフック(722)及び絶縁のために所要長さを備える棒状体(724)からなるフック部材(720)を設けたものである。また、そのカバー(700)は、接続クランプ(730)に設けられたフック部材(720)を通すための孔(704)が新たに設けたものである。
フック部材(720)を設けた接続クランプ(730)を利用して仮支持を行えば、上記のような理由によるバイパス電線内の導線の断線を防止することができる。
しかし、フック付き接続クランプ(7)を使用した場合、別の課題が生じた。即ち、
(1)接続クランプ(730)に使用するカバー(700)にフック部材(720)を通すための孔(704)を設けたため、当該孔(704)から雨水等が入り込む可能性があり、絶縁性に不安がある。
(2)作業場所の配電線が腕金により縦方向に複数本配置されているような場合、フック部材(720)が他の配電線に接触する可能性がある。
(1)接続クランプ(730)に使用するカバー(700)にフック部材(720)を通すための孔(704)を設けたため、当該孔(704)から雨水等が入り込む可能性があり、絶縁性に不安がある。
(2)作業場所の配電線が腕金により縦方向に複数本配置されているような場合、フック部材(720)が他の配電線に接触する可能性がある。
(本発明の目的)
そこで、本発明の目的は、接続クランプのカバーに設けられたフックが、吊り下げ時において他の配電線に接触しない又は接触しにくいようにすることにより、作業者の安全を確保し、かつ、作業性を向上した接続クランプカバーを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、接続クランプカバーを備えた接続クランプ、接続クランプを備えたバイパス用電線装置、及びバイパス工法を提供することにある。
そこで、本発明の目的は、接続クランプのカバーに設けられたフックが、吊り下げ時において他の配電線に接触しない又は接触しにくいようにすることにより、作業者の安全を確保し、かつ、作業性を向上した接続クランプカバーを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、接続クランプカバーを備えた接続クランプ、接続クランプを備えたバイパス用電線装置、及びバイパス工法を提供することにある。
バイパス工法の際に使用されるバイパス用の電線に設けられる接続クランプ用のカバーであって、該カバーは、絶縁性及び防水性を備えた素材で形成され、接続クランプを本質的に密閉可能な中空の被覆体と、該被覆体に設けられているバイパス用電線端部の導入部と、前記被覆体に設けられており配電線を差し入れ又は挿通するための開口部又は窓と、前記被覆体に設けられており前記開口部又は窓を密閉する覆い体と、外面のいずれかの箇所に設けられており配電線に吊り下げるためのフックと、
を備え、上記フックは、上記被覆体と同じ素材か又は他の絶縁性を備えた部材または構成物で形成され、配電線への吊り下げ時において他の配電線に接触しない位置及び大きさに形成されてると共に少なくとも接続クランプ及びバイパス用電線の重量を保持しうる耐荷重性を備えている、接続クランプ用カバーである。
を備え、上記フックは、上記被覆体と同じ素材か又は他の絶縁性を備えた部材または構成物で形成され、配電線への吊り下げ時において他の配電線に接触しない位置及び大きさに形成されてると共に少なくとも接続クランプ及びバイパス用電線の重量を保持しうる耐荷重性を備えている、接続クランプ用カバーである。
上記接続クランプ用カバーは、接続クランプ用カバー周壁部のいずれかの箇所に、絶縁操作棒を挿入する挿入孔が形成されているものであってもよい。
上記の接続クランプ用カバーは、カバーの被覆体が少なくとも2以上の構成要素からなり、これらの構成要素を相互に連結するかまたは合体させることによりカバーの被覆体が構成されるものであってもよい。
本発明は、上記のいずれかの接続クランプ用カバーを備えた、接続クランプである。
本発明は、バイパス用電線の少なくとも一端に上記接続クランプを備えている、バイパス用電線装置である。
本発明は、上記バイパス用の電線を利用して行う、バイパス工法である。
接続クランプは操作部(絶縁操作棒を挿入する部分)が使用時おいて下方に位置するものが多いため、絶縁操作棒を挿入可能に形成された挿入孔はカバー下方に形成することが好ましい。しかし、当該箇所に限定するものではなく、カバー内に収容する接続クランプに設けられた操作部の態様により、挿入孔の位置は適宜変更してもよい。
フックが設けられる「接続クランプ用カバー周壁部のいずれかの箇所」としては、例えば、接続クランプ用カバーの配電線を差し入れ又は挿通するための開口部又は窓が設けられた箇所に対する背部、側部、上部、下部、正面部が挙げられ、接続クランプの形状や大きさによって適当な箇所であればよい。
前述のように、接続クランプの操作部は使用時において下方に位置しているものが多いため、フックは、接続クランプカバーの配電線を差し入れ又は挿通するための開口部又は窓が設けられた箇所に対して背部又は側部に形成されていると作業が行いやすく、当該箇所に設けることが好適である。
また、高圧配電線が縦方向に複数本配置されているような場合の各配電線の間隔は、一般的に約30cm程度である。このため、フックをカバーの上部に設ける場合は、フックが上方に位置する他の配電線に接触しないように、フックの高さはカバー上端から30cm未満であることが好ましい。
前述のように、接続クランプの操作部は使用時において下方に位置しているものが多いため、フックは、接続クランプカバーの配電線を差し入れ又は挿通するための開口部又は窓が設けられた箇所に対して背部又は側部に形成されていると作業が行いやすく、当該箇所に設けることが好適である。
また、高圧配電線が縦方向に複数本配置されているような場合の各配電線の間隔は、一般的に約30cm程度である。このため、フックをカバーの上部に設ける場合は、フックが上方に位置する他の配電線に接触しないように、フックの高さはカバー上端から30cm未満であることが好ましい。
接続クランプ用カバーを形成する素材としては、例えば、ポリエチレン混合物等の合成樹脂、繊維等を混入して強化したFRP、天然又は合成ゴム、等が挙げられる。また、接続クランプ用カバーは、単一の素材により形成されたもののみならず、複数の素材を組み合わせたものにより形成してもよい。
なお、フック部分の材質に限っては、カバー内部との絶縁が確保できる場合は金属等の導電性素材により形成してもよい。
なお、フック部分の材質に限っては、カバー内部との絶縁が確保できる場合は金属等の導電性素材により形成してもよい。
(作 用)
本発明に係る接続クランプ用カバーの作用を説明する。
本発明に係る接続クランプ用カバーの作用を説明する。
(施工前)
バイパス工法の際に使用されるバイパス用の電線の端部に設けられた接続クランプへ、接続クランプ用カバーを取着しておく。
なお、カバーの被覆体が少なくとも2以上の構成要素からなり、これらの構成要素を相互に連結するかまたは合体させることによりカバーの被覆体が構成される接続クランプ用カバーについては、構成要素を開いて接続クランプを被覆体内に収容した後、構成要素を相互に連結するかまたは合体させて、被覆体を密閉する。
バイパス工法の際に使用されるバイパス用の電線の端部に設けられた接続クランプへ、接続クランプ用カバーを取着しておく。
なお、カバーの被覆体が少なくとも2以上の構成要素からなり、これらの構成要素を相互に連結するかまたは合体させることによりカバーの被覆体が構成される接続クランプ用カバーについては、構成要素を開いて接続クランプを被覆体内に収容した後、構成要素を相互に連結するかまたは合体させて、被覆体を密閉する。
(施工時)
上記の接続クランプを収容した接続クランプ用カバーを、配電線に吊り下げて仮支持を行う。具体的には、接続クランプ用カバーに設けられたフックを、配電線に引っかけて吊り下げ、仮支持を行う(図2参照)。
上記の接続クランプを収容した接続クランプ用カバーを、配電線に吊り下げて仮支持を行う。具体的には、接続クランプ用カバーに設けられたフックを、配電線に引っかけて吊り下げ、仮支持を行う(図2参照)。
被覆体に設けられた覆い体を開けて、該被覆体に設けられた開口部又は窓へ配電線を差し入れる又は挿通させる。その後、接続クランプを操作して配電線の被覆を破り、通電させる。
このとき、接続クランプ用カバー周部に絶縁操作棒の挿入孔が形成されている接続クランプ用カバーの場合は、該挿入孔から絶縁操作棒を挿入して接続クランプを操作し、配電線の被覆を破り通電させる。
上記作業を行う際には、接続クランプ用カバーに設けられたフックが配電線への吊り下げ時において他の配電線に接触しない位置及び大きさであるため、作業の邪魔にならない。
本発明によれば、仮支持時に、接続クランプ及び接続クランプ用カバーの重みによりバイパス用の電線が折れ曲がらず、繰り返し作業を行ってもバイパス電線内の導線が断線しにくい。また、接続クランプ用カバーに形成される孔が少ないので、作業時を通じて雨水等が入り込みにくい結果、絶縁性の向上が期待できる。更に、作業場所の配電線が縦方向に複数本配置されているような場合であっても、接続クランプ用カバーに設けられたフックが配電線への吊り下げ時において他の配電線に接触しない位置及び大きさであるため、作業の邪魔にならない。これらの理由から、作業者の安全を確保しつつも作業性が向上した接続クランプ用カバーを提供できる。
また、上記接続クランプを備えたバイパス用の電線を利用して行うことで、作業者の安全性及び作業性が向上した、バイパス工法を提供できる。
図1は本発明に係る接続クランプ用カバーを示す斜視説明図、図2は本発明に係る接続クランプ用カバーを実線で示し、内部の接続クランプを破線で示した側面視説明図、である。以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。
図1及び図2を参照する。
接続クランプ用カバー1は、縦長の筺体であるカバー本体100と、カバー本体100の背面側に設けられた鉤状のフック120と、を備えている。
なお、本実施の形態では、接続クランプ用カバー1は合成樹脂により形成されている。合成樹脂としては、例えばポリエチレン混合物等が好適である。
接続クランプ用カバー1は、縦長の筺体であるカバー本体100と、カバー本体100の背面側に設けられた鉤状のフック120と、を備えている。
なお、本実施の形態では、接続クランプ用カバー1は合成樹脂により形成されている。合成樹脂としては、例えばポリエチレン混合物等が好適である。
カバー本体100は、縦長の筺体本体100aの正面側上下に、第一の蓋体110及び第二の蓋体112の計2箇所の開閉箇所を有し、カバー本体100の上面から低くなる段差を設けて背面側の中央近傍に張り出し部104が形成されている。
なお、該張り出し部104の下方には孔(符号省略)が形成されており、該孔へバイパス用電線2が通されている。カバー本体100の内部は中空に形成されており、その内部空間は接続クランプ3を収容可能な広さを備えている。カバー本体100の下方には、後述する接続クランプ3のクランプ操作部310を挿入可能に形成された、操作棒挿入孔106が設けられている。
本実施の形態では、操作棒挿入孔106は、第二の蓋体112と筺体本体100aの接合部に形成されており、第二の蓋体112と筺体本体100aを連結するかまたは合体させることにより夫々に形成された操作棒挿入孔106の構成要素が合わさって操作棒挿入孔106は形成される。
なお、該張り出し部104の下方には孔(符号省略)が形成されており、該孔へバイパス用電線2が通されている。カバー本体100の内部は中空に形成されており、その内部空間は接続クランプ3を収容可能な広さを備えている。カバー本体100の下方には、後述する接続クランプ3のクランプ操作部310を挿入可能に形成された、操作棒挿入孔106が設けられている。
本実施の形態では、操作棒挿入孔106は、第二の蓋体112と筺体本体100aの接合部に形成されており、第二の蓋体112と筺体本体100aを連結するかまたは合体させることにより夫々に形成された操作棒挿入孔106の構成要素が合わさって操作棒挿入孔106は形成される。
カバー本体100の正面上部には、第一の蓋体110が設けられている。第一の蓋体110は、開けた状態において接続クランプの挟着部が露出するよう形成されており、ヒンジ部を介して垂直方向に開閉することができる。
第一の蓋体110の両側部には正面側へ窪んだ円弧状の開口部102aが設けられており、該円弧状の開口部に対応する位置のカバー本体100には背面側へ窪んだ円弧状の開口部102bが設けられている。第一の蓋体110を閉めた状態で、上記各円弧状の開口部102a,102bが組み合わさると、配電線5を通すための通し孔102となる。
第一の蓋体110の両側部には正面側へ窪んだ円弧状の開口部102aが設けられており、該円弧状の開口部に対応する位置のカバー本体100には背面側へ窪んだ円弧状の開口部102bが設けられている。第一の蓋体110を閉めた状態で、上記各円弧状の開口部102a,102bが組み合わさると、配電線5を通すための通し孔102となる。
カバー本体100の正面下部には、第二の蓋体112が設けられており、ヒンジ部を介して水平方向に開閉することができる。第二の蓋体112は、第一の蓋体110以外の筺体本体100aの正面部を覆っており、第一の蓋体110及び第二の蓋体112を開けると、筺体本体100a正面側から接続クランプ3を出し入れすることができる。
フック120は、カバー本体100の背面側(筺体本体100aの背面側)であって、張り出し部104の上面に形成されている。張り出し部104の上面は、カバー本体100の上面から低くなる段差を設けられており、フック120の上端の高さとカバー本体100上面の高さは、略同じ高さに設けられている。
接続クランプ3は、導電性を備えた素材で形成されており、その下部に設けられたクランプ操作部310を回転させることにより、上方に設けられた挟持体及び挟持体に設けられた刃、または、挟持体又は挟持体に設けられた刃(何れも図示省略)を可動させて配電線5を挟持し、該刃が配電線5の被覆を破ることができる構造となっている(例えば、特開2000−209726号の図1記載のもの)。
接続クランプ3は、接続クランプ用カバー1内においてバイパス用電線2と接続されており、接続クランプ3の刃が配電線5の被覆を破るとバイパス用電線2へ通電するようになっている。
なお、本実施の形態では、接続クランプは主にアルミニウム合金により形成されているが、この素材に限定するものではなく、例えば、銅合金等の導電性を有する素材で形成してもよいし、導電性素材と合成樹脂などの複数素材を組み合わせて形成してもよい。
絶縁操作棒4は絶縁性を備えた棒状体であって、その先端に先端操作部410が設けられている。該先端操作部410は、絶縁操作棒4の周方向に突起状の引っかけ体411が設けてある。
なお、本実施の形態においては、第一の蓋体110が垂直方向に開閉することができ、第二の蓋体112が水平方向に開閉することができるよう設けられているが、当該態様に限定するものではなく、例えば、第一の蓋体110が水平方向に開閉し、第二の蓋体112が垂直方向に開閉することができるようにしてもよい。
(作 用)
図3は本発明に係る接続クランプ用カバーを備えたバイパス用の電線を用いたバイパス工法を行う状態を示す説明図、である。
図1乃至図3を参照して、接続クランプ用カバー等の作用を説明する。
図3は本発明に係る接続クランプ用カバーを備えたバイパス用の電線を用いたバイパス工法を行う状態を示す説明図、である。
図1乃至図3を参照して、接続クランプ用カバー等の作用を説明する。
(施工前)
まず、バイパス工法の際に使用される接続クランプ3に接続クランプ用カバー1を取着する。
具体的には、接続クランプ用カバー1の第一の蓋体110及び第二の蓋体112を開き、張り出し部104下方の孔からバイパス用電線2先端を挿入し、該バイパス用電線2先端を接続クランプ3に取着し、接続クランプ3を接続クランプ用カバー1内へ収容して第一の蓋体110及び第二の蓋体112を閉じる。
まず、バイパス工法の際に使用される接続クランプ3に接続クランプ用カバー1を取着する。
具体的には、接続クランプ用カバー1の第一の蓋体110及び第二の蓋体112を開き、張り出し部104下方の孔からバイパス用電線2先端を挿入し、該バイパス用電線2先端を接続クランプ3に取着し、接続クランプ3を接続クランプ用カバー1内へ収容して第一の蓋体110及び第二の蓋体112を閉じる。
(施工時)
次に、図3に示すように、上記の接続クランプ3を収容した接続クランプ用カバー1を使用して、以下の手順でバイパス工法を行う。
(1)上記接続クランプ用カバー1を配電線5に吊り下げして、仮支持を行う。具体的には、接続クランプ用カバー1に設けられたフック120を配電線5に吊り下げて、バイパス用電線2両側の仮支持を行う(図2参照)。
このとき、接続クランプ3及び接続クランプ用カバー1の重みはフック120にかかり、バイパス用電線2にはかからない。これによりバイパス用電線2が折れ曲がらないので、繰り返し作業を行ってもバイパス電線内の導線が断線しにくい。
次に、図3に示すように、上記の接続クランプ3を収容した接続クランプ用カバー1を使用して、以下の手順でバイパス工法を行う。
(1)上記接続クランプ用カバー1を配電線5に吊り下げして、仮支持を行う。具体的には、接続クランプ用カバー1に設けられたフック120を配電線5に吊り下げて、バイパス用電線2両側の仮支持を行う(図2参照)。
このとき、接続クランプ3及び接続クランプ用カバー1の重みはフック120にかかり、バイパス用電線2にはかからない。これによりバイパス用電線2が折れ曲がらないので、繰り返し作業を行ってもバイパス電線内の導線が断線しにくい。
(2)次に、配電線5へ接続クランプ3を取着する。具体的には、カバー本体100に設けられた第一の蓋体110を開き、該カバー本体100内部に設けられた接続クランプ3へ配電線5を嵌め込む。
(3)そして、カバー本体100下方の操作棒挿入孔106へ、絶縁操作棒4の先端操作部410を差し込み、クランプ操作部310を操作して、配電線5の被覆を破り通電させる。
(4)上記作業完了後、第一の蓋体110を閉じて、接続クランプ用カバー1を密閉状態にする。
(3)そして、カバー本体100下方の操作棒挿入孔106へ、絶縁操作棒4の先端操作部410を差し込み、クランプ操作部310を操作して、配電線5の被覆を破り通電させる。
(4)上記作業完了後、第一の蓋体110を閉じて、接続クランプ用カバー1を密閉状態にする。
なお、第一の蓋体110は、仮支持前に予め開けておいてもよい。また、第一の蓋体110は、接続クランプ3の操作前(即ち、配電線5への取着直後)に閉じてもよい。
上記作業時を通じて、接続クランプ用カバーに形成される孔が少なく、雨水等が入り込みにくいので絶縁性の向上が期待できる。また、作業場所の配電線が縦方向に複数本配置されているような場合であっても、フックはカバー本体100の上面から低くなる段差を設けて背面側の中央近傍に設けられた張り出し部104上面に形成され、フック120の上端の高さとカバー本体100上面の高さは、略同じ高さに設けられている。したがってフックが配電線への吊り下げ時において他の配電線に接触しない又は接触しにくいので、作業の邪魔にならず、また、作業者の安全性向上に貢献する。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
1A 従来の接続クランプ及びその絶縁カバー
1 接続クランプ用カバー
100 カバー本体
100a 筺体本体
102 通し孔
104 張り出し部
106 操作棒挿入孔
110 第一の蓋体
112 第二の蓋体
120 フック
2 バイパス用電線
3 接続クランプ
310 クランプ操作部
4 絶縁操作棒
410 先端操作部
411 引っかけ体
5 配電線
6 吊り下げ具
7 接続クランプ及びそのカバーの一例
700 カバー
704 フック部材を通すための孔
720 フック部材
722 フック
724 棒状体
730 接続クランプ
1 接続クランプ用カバー
100 カバー本体
100a 筺体本体
102 通し孔
104 張り出し部
106 操作棒挿入孔
110 第一の蓋体
112 第二の蓋体
120 フック
2 バイパス用電線
3 接続クランプ
310 クランプ操作部
4 絶縁操作棒
410 先端操作部
411 引っかけ体
5 配電線
6 吊り下げ具
7 接続クランプ及びそのカバーの一例
700 カバー
704 フック部材を通すための孔
720 フック部材
722 フック
724 棒状体
730 接続クランプ
Claims (6)
- バイパス工法の際に使用されるバイパス用の電線に設けられる接続クランプ用のカバー(1)であって、
該カバーは、
絶縁性及び防水性を備えた素材で形成され、接続クランプ(3)を本質的に密閉可能な中空の被覆体(100)と、
該被覆体(100)に設けられているバイパス用電線端部の導入部(104)と、
前記被覆体(100)に設けられており配電線を差し入れ又は挿通するための開口部又は窓(102)と、
前記被覆体(100)に設けられており前記開口部又は窓を密閉する覆い体(110)と、
外面のいずれかの箇所に設けられており配電線に吊り下げるためのフック(120)と、
を備え、
上記フック(120)は、上記被覆体(100)と同じ素材か又は他の絶縁性を備えた部材または構成物で形成され、配電線への吊り下げ時において他の配電線に接触しない位置及び大きさに形成されてると共に少なくとも接続クランプ(3)及びバイパス用電線(2)の重量を保持しうる耐荷重性を備えている、
接続クランプ用カバー。 - 接続クランプ用カバー(1)周壁部のいずれかの箇所に、絶縁操作棒(4)を挿入する挿入孔(106)が形成されている、請求項1記載の接続クランプ用カバー。
- カバーの被覆体(110)は少なくとも2以上の構成要素からなり、これらの構成要素を相互に連結するかまたは合体させることによりカバーの被覆体(110)が構成される、請求項1又は2記載の接続クランプ用カバー。
- 請求項1乃至3記載のいずれかの接続クランプ用カバー(1)を備えた、
接続クランプ。 - バイパス用電線の少なくとも一端に請求項4記載の接続クランプを備えている、
バイパス用電線装置。 - 請求項5記載のバイパス用の電線を利用して行う、
バイパス工法。
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