JPH09281504A - 液晶表示用スペーサー及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示用スペーサー及び液晶表示装置

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JPH09281504A
JPH09281504A JP9108196A JP9108196A JPH09281504A JP H09281504 A JPH09281504 A JP H09281504A JP 9108196 A JP9108196 A JP 9108196A JP 9108196 A JP9108196 A JP 9108196A JP H09281504 A JPH09281504 A JP H09281504A
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JP9108196A
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English (en)
Inventor
Hiroko Minamino
裕子 南野
Yasuhiko Nagai
康彦 永井
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示用スペーサーの周り及びスペーサー
間で液晶の異常配向現象が起こらず、均質で良好な画像
の得られる液晶表示装置を製造可能な液晶表示用スペー
サー及びそれを用いた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 重合体微粒子からなる液晶表示用スペー
サーであって、該重合体微粒子が、エチレン性不飽和基
を2つ以上有する架橋性単量体、フッ素系モノマー及び
/又はグリシジル基含有モノマー及びエチレングリコー
ル含有モノマーからなる共重合体より形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示用スペー
サー及び液晶表示装置に関する。さらに、詳細には初期
状態及び高電圧印加時におけるスペーサー周り及びスペ
ーサー間の液晶の異常配向を防止し、均一な表示を可能
とする液晶表示用スペーサー及び液晶表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスペーサーを用いたTN(ツイス
テッドネマチック)モードの液晶表示装置は、図1に示
されるように、1対の基板8,10と、この基板8と1
0の間に封入されたネマチック液晶11と、基板8,1
0の周囲に充填されたシール部材1と基板8,10の表
面に被覆された偏光シート12,13を構成材料とし、
上記1対の基板8,10間のギャップを一定に保持する
ために、基板8,10間にはスペーサー9が配置されて
いる。
【0003】上記基板8,10は、ガラス製透明基板
2,5の片面にITO膜等からなる透明電極3,6のパ
ターンを形成し、この透明電極3,6及び透明基板2,
5の表面にポリイミド膜等からなる配向制御膜4,7を
被覆することにより得られる。上記配向制御膜4,7に
はラビングによって配向制御処理が施される。
【0004】上記スペーサー9用材料としては、一般
に、有機又は無機材料が使用される。無機材料のスペー
サーとしては、酸化アルミ、二酸化ケイ素等を含むもの
が挙げられる(例えば、特開昭63−73225号公
報、特開平1−59974号公報等参照)。また、有機
材料のスペーサーは、液晶層の熱膨張や熱収縮による厚
みの変化に追随し易く、さらにセル内でのスペーサー移
動が少ない等の特徴があり、主としてポリスチレン系や
ベンゾグアナミン系ポリマー等が用いられている(例え
ば、特開昭60−200228号公報、特開平1−29
3316号公報等参照)。
【0005】しかしながら、上記スペーサーを使用して
作製された液晶表示装置は、セルの作製直後(以後初期
状態という)及び高電圧の印加時に液晶スペーサーまわ
りで液晶の異常配向が発生するという問題があった。特
にSTN(スーパーツイステッドネマチック)液晶を使
用した表示装置では、その傾向が顕著となり均質な画像
を保持できないという問題点があった。この異常配向の
原因は液晶分子がスペーサーまわりに配向するためであ
り、さらに、この異常配向の大小は液晶分子の配向の程
度に依存するものと推定されている。
【0006】このような異常配向を解決するために、ス
ペーサーの誘電率(特開平6−67182号公報参照)
やスペーサー表面組成(特開平6−118421号公報
参照)を変える検討が行われている。しかしながら、上
記いずれの方法においても、重合段階で油滴同士の合着
を防ぐために界面保護剤(例えば、重合分散媒である水
及び重合するモノマーの両者に親和性のある水溶性高分
子が用いられる)が添加されるが、洗浄後も除去されず
に微粒子表面上に残存する。このような水溶性高分子に
覆われた微粒子を液晶表示用スペーサーとして使用する
と、親水基と液晶とが相互に強く作用して異常配向現象
(ドメイン状及び光抜け)が発生するという問題点があ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされ、その目的は、液晶表示用スペーサーの
周りで液晶の異常配向現象が起こらず、均質で良好な画
像の得られる液晶表示装置を製造可能な液晶表示用スペ
ーサー及びそれを用いた液晶表示装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示用スペ
ーサーとして用いられる重合体微粒子は、エチレン性不
飽和基を2つ以上有する架橋性単量体、フッ素系モノマ
ー及び/又はグリシジル基含有モノマー及びエチレング
リコール含有モノマーからなる共重合体から形成されて
いることを特徴とするものである。
【0009】上記重合体微粒子は、フッ素系モノマー及
び/又はグリシジル基含有モノマーを、架橋性単量体及
びエチレングリコール含有モノマーと、重合開始剤の存
在下で、懸濁重合又はシード重合等の方法で重合するこ
とにより得られる。
【0010】上記フッ素系モノマーとしては、トリフル
オロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロ
ピル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、オクタフルオロアミル(メタ)
アクリレート、ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アク
リレート、パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレ
ート等の(メタ)アクリル酸エステル誘導体;フッ化ビ
ニリデン、トリフルオロクロルエチレン、三フッ化エチ
レン、四フッ化エチレン、トリフルオロプロピレン、ヘ
キサフルオロプロピレンなどが挙げられ、これらは単独
で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0011】上記グリシジル基含有モノマーとしては、
グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルエチル
(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンモノオキシ
ド、p−グリシジルスチレン、p−グリシジル−α−メ
チルスチレン、アリルグリシジルエーテル等が挙げら
れ、これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用
されてもよい。
【0012】上記重合体微粒子の構成成分中、上記フッ
素系モノマー及び/又はグリシジル基含有モノマーの含
有量は、2〜78重量%であり、好ましくは4〜30重
量%である。2重量%未満では、スペーサーの異常配向
を防止する効果が十分でなく、78重量%を超えるとス
ペーサーの力学的強度が低下する。
【0013】上記エチレングリコール含有モノマーとし
ては、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシエチレンモノ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート及びこ
れらのジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0014】上記重合体微粒子の構成成分中、上記エチ
レングリコール含有モノマーの含有量は、2〜78重量
%であり、好ましくは4〜30重量%である。2重量%
未満では、スペーサーの基板への付着性付与性能が十分
でなく、78重量%を超えるとスペーサーの力学的強度
が低下する。
【0015】上記エチレン性不飽和基を2つ以上有する
架橋性単量体としては、例えば、ジビニルベンゼン、エ
チレンオキシドジ(メタ)アクリレート、テトラエチレ
ンオキシドジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールアクリレート、ネオペンチルグリコールジアク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、テトラメチロールメタントリアクリレート、テ
トラメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、
ジアリルフタレート及びその異性体、トリアリルイソシ
アヌレート及びその誘導体などが挙げられる。これらは
単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよ
い。
【0016】上記架橋性単量体には、該架橋性単量体と
共重合可能なエチレン性不飽和基を有する重合性単量体
が併用されてもよく、このような重合性単量体として
は、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−クロロスチレン、クロロメチルスチレ
ン等のスチレン誘導体;塩化ビニル;酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル等のビニルエステル類;アクリロニトリ
ル等の不飽和ニトリル類;(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ステアリル、エチレングリコール(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸エステル誘導体;ブタジエン、イソ
プレン等の共役ジエン類などが挙げられる。これらは単
独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0017】上記架橋性単量体は、スペーサーの強度を
向上させるために添加され、その使用割合は、両者(重
合性単量体+架橋性単量体)の合計量中、20〜96重
量%であることが好ましい。20重量%未満では、スペ
ーサーの力学的強度が低下し、20重量%を超えると異
常配向及び付着性に対する十分な効果が得られなくな
る。
【0018】上記重合開始剤としては、例えば、過酸化
ベンゾイル、過酸化ラウロイル、オルソクロロ過酸化ベ
ンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、3,5,
5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、t−ブチ
ルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−t−ブ
チルパ−オキサイド等の有機過酸化物;アゾビスイソブ
チロニトリル、アゾビスシクロヘキサカルボニトリル、
アゾビス(2,4−ジメチルベレロニトリル)等のアゾ
系化合物が挙げられる。
【0019】上記重合体微粒子をシード重合によって合
成する方法としては、例えば、特公平1−32945号
公報等に記載されている方法等が挙げられる。
【0020】上記重合体微粒子の平均粒径は1〜15μ
mが好ましい。また、上記重合体微粒子の粒径分布Cv
値〔(標準偏差/平均粒径)×100で表される〕は、
10以下であることが好ましい。10を超える粒径分布
では、液晶表示装置のギャップ距離にばらつきを生じ均
質な画像が得られなくなる。
【0021】さらに、上記重合体微粒子の力学的強度と
しては、10%K値が250〜700kgf/mm2
圧縮変形後の回復率が30〜80%であることが好まし
い。
【0022】ここでいう10%K値とは、特表平6−5
03180号公報に記載された方法に準拠して微小圧縮
試験機(島津製作所製「PCT−200型」)を用い
て、ダイヤモンド製の直径50μmの円柱の平滑端面
で、重合体微粒子を圧縮速度0.27g/秒、最大試験
荷重10gで圧縮して、F、S及びRを求め、下式から
算出された値である。 10%K値=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 但し、F、S、Rは、それぞれ、重合体微粒子の10%
圧縮変形における荷重値(kg)、圧縮変位(mm)、
重合体微粒子の半径(mm)を示す。
【0023】また、ここでいう圧縮変形後の回復率と
は、特表平6−503180号公報に記載された方法に
準拠して微小圧縮試験機(島津製作所製「PCT−20
0型」)を用いて、ダイヤモンド製の直径50μmの円
柱の平滑端面で、重合体微粒子を圧縮速度0.27g/
秒で1gまで圧縮した後、逆に荷重を0.1gまで減ら
していく(荷重を減らし始める点を「反転の点」とい
う)。回復率は、反転の点までの変位L1 と反転の点か
ら原点荷重値を取る点までの変位L2 の比(L2
1 )を百分率(%)で表した値である。
【0024】本発明の液晶表示装置は、配向膜及び透明
電極が配置された2枚のガラス基板が、上記で得られた
液晶表示用スペーサーを介して対向され、該ガラス基板
間に液晶が封入されていることを特徴とするものであ
る。
【0025】上記液晶表示装置としては、例えば、図1
に示したものが挙げられる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。 (実施例1) 〔シード粒子の製造〕ポリビニルピロリドン(重量平均
分子量3万)2.5重量部、アニオン系界面活性剤(和
光純薬社製「エアロゾルOT」)0.5重量部及びアゾ
ビスイソブチロニトリル1.43重量部をエタノール8
3.8重量部に溶解させた溶液を調製し、この溶液を攪
拌しながら窒素気流下でスチレン15重量部を投入し7
0℃に昇温して24時間重合反応を行い、シード粒子
(A)〔重量平均分子量9,000、平均粒径2.5μ
m〕の分散液を得た。
【0027】〔スペーサーの合成〕上記シード粒子
(A)5重量部に、イオン交換水200重量部と界面活
性剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.13重量部とを
加えて均一に分散させた後、ジビニルベンゼン30重量
部、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート
(ダイキン化成品販売「M1110」)30重量部、エ
チレングリコールジメタクリレート(共栄社化学製「ラ
イトエステル9EG」)15重量部及び過酸化ベンゾイ
ル3重量部を混合してホジナイザーで分散させ0.2μ
mに微分散乳化した。得られた乳化液をシード粒子
(A)の分散液に加え、25℃、200rpmの回転数
で3時間攪拌してシード粒子(A)に吸収させた。この
シード粒子(A)の分散液に、ラウリル硫酸ナトリウム
の3重量%水溶液100重量部を加えた後、200rp
mの回転数で攪拌しながら窒素雰囲気下70℃で12時
間重合反応を行い、次いで、得られた分散液から遠心分
離によりポリマー粒子を取り出し、80℃以上に加熱し
たイオン交換水及びメタノールで界面活性剤を完全に洗
浄した後乾燥して、平均粒径6.0μmの粒子(スペー
サー)を得た。
【0028】1)液晶表示装置の評価 上記で合成したスペーサーを用いて、基板サイズ50
(mm)×50(mm)、セルギャップ6.0μmのS
TN型液晶表示装置を作製した後、以下のようにしてセ
ル表示特性の評価を行った。まず、液晶表示装置にAC
3Vの電圧を印加して初期状態のセル表示特性を評価
し、次いで、装置に400Hz、20〜50Vの電圧を
印加した後、さらに3Vの電圧を印加して電圧印加状態
でのセル表示特性を評価した。その結果、セル作製直後
及び電圧印加後ともにスペーサー周りで異常配向は認め
られなかった。
【0029】2)湿式散布性の評価 散布溶液を、水/イソプロピルアルコール(容積比7:
3)溶液50mlに、上記で合成したスペーサー2gを
均一に分散して調製し、圧力3kg/cm3 、距離70
0mmでガラス基板上に散布して凝集状態を評価した結
果、スペーサーの凝集は起こらなかった。
【0030】3)付着性の評価 ポリイミド配向膜付きガラス基板上にスペーサーを散布
し、95℃×1時間の熱処理後、エアブロー試験(3k
g/cm2 ×5sec)を行った結果、残留率は62%
と良好な性能を示した。
【0031】4)10%K値 微小圧縮試験機(島津製作所製「PCT−200型」)
を用いて、ダイヤモンド製の直径50μmの円柱の平滑
端面で、重合体微粒子を圧縮速度0.27g/秒、最大
試験荷重10gで圧縮してF、S、Rを求め、下式によ
り算出した。 10%K値=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 但し、F、S、Rは、それぞれ、重合体微粒子の10%
圧縮変形における荷重値(kg)、圧縮変位(mm)、
重合体微粒子の半径(mm)を示す。
【0032】5)回復率 微小圧縮試験機(島津製作所製「PCT−200型」)
を用いて、ダイヤモンド製の直径50μmの円柱の平滑
端面で、重合体微粒子を圧縮速度0.27g/秒で1g
まで圧縮した後、逆に荷重を0.1gまで減らしてゆ
き、回復率は反転の点までの変位L1 と反転の点から原
点荷重値を取る点までの変位L2 の比(L 2 /L1 )か
ら求めた。
【0033】(実施例2)ジビニルベンゼンを45重量
部、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート
(ダイキン化成品販売「M1110」)を15重量部、
エチレングリコールジメタクリレートに代えてメトキシ
ポリエチレングリコールメタクリレート(共栄社化学
「ライトエステル130MA」)を15重量部用いたこ
と以外は、実施例1と同様にしてスペーサーの重合反応
を行い、平均粒径6.0μmの粒子(スペーサー)を得
た。このスペーサーにつき、実施例1と同様な1)〜
5)の評価を行い、その結果を表1に示した。
【0034】(実施例3)スペーサーの合成にジビニル
ベンゼンを60重量部、2,2,2−トリフルオロエチ
ルメタクリレートに代えて2,3,3,3−ペンタフル
オロプロピルメタクリレート(ダイキン化成品販売「M
1210」)を7.5重量部、エチレングリコールジメ
タクリレート(共栄社化学「ライトエステル9EG」)
を7.5重量部用いたこと以外は、実施例1と同様にし
てスペーサーの重合反応を行い、平均粒径6.0μmの
粒子(スペーサー)を得た。このスペーサーにつき、実
施例1と同様な1)〜5)の評価を行い、その結果を表
1に示した。
【0035】(実施例4)セパラブルフラスコに、ジビ
ニルベンゼン22.5重量部、ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート(共栄社化学「ライトアクリレートP
E−4A」)22.5重量部、2−(パーフルオロヘキ
シル)エチルメタクリレート15重量部、エチレングリ
コールジメタクリレート(共栄社化学「ライトエステル
9EG」)15重量部、ラウリル硫酸ナトリウムの3重
量%水溶液500重量部及びベンゾイルパーオキサイド
15重量部を入れ、攪拌しながら80℃に昇温した後2
4時間重合反応を行い、ポリマーの分散液を得た。得ら
れた分散液から遠心分離によりポリマー粒子を取り出
し、80℃以上に加熱したイオン交換水及びメタノール
で分散剤を完全に洗浄した後乾燥して、平均粒径6.0
μmの粒子(スペーサー)を得た。このスペーサーにつ
き、実施例1と同様な1)〜5)の評価を行い、その結
果を表1に示した。
【0036】(比較例1)スペーサーの合成時に、ジビ
ニルベンゼンを45重量部、エチレングリコールジメタ
クリレート(共栄社化学「ライトエステル9EG」)を
30重量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして重
合反応を行い、平均粒径5.9μmの粒子(スペーサ
ー)を得た。このスペーサーにつき、実施例1と同様な
1)〜5)の評価を行い、その結果を表1に示した。
【0037】(比較例2)スペーサーの合成時に、ジビ
ニルベンゼンを45重量部、2,2,2−トリフルオロ
エチルアクリレート(ダイキン化成品販売「M111
0」)を30重量部用いたこと以外は、実施例1と同様
にして重合反応を行い、平均粒径6.1μmの粒子(ス
ペーサー)を得た。このスペーサーにつき、実施例1と
同様な1)〜5)の評価を行い、その結果を表1に示し
た。
【0038】(比較例3)スペーサーの合成時に、2,
2,2−トリフルオロエチルアクリレート(ダイキン化
成品販売「M1110」)を30重量部、エチレングリ
コールジメタクリレート(共栄社化学「ライトエステル
9EG」)を37.5重量部用いたこと以外は、実施例
1と同様にして重合反応を行い、平均粒径6.0μmの
粒子(スペーサー)を得た。このスペーサーにつき、実
施例1と同様な1)〜5)の評価を行い、その結果を表
1に示した。尚、粒子が非常に脆く、力学的強度、回復
率及びセル評価は行えなかった。
【0039】
【表1】
【0040】(実施例5)実施例1で得られたシード粒
子(A)5重量部に、イオン交換水200重量部と界面
活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.13重量部と
を加えて均一に分散させた後、ジビニルベンゼン30重
量部、グリシジルメタクリレート35重量部、エチレン
グリコールジメタクリレート(共栄社化学製「ライトエ
ステル9EG」)10重量部及び過酸化ベンゾイル3重
量部を混合してホジナイザーで分散させ0.2μmに微
分散乳化した。得られた乳化液をシード粒子(A)の分
散液に加え、25℃、200rpmの回転数で3時間攪
拌してシード粒子(A)に吸収させた。このシード粒子
(A)の分散液に、ラウリル硫酸ナトリウムの3重量%
水溶液100重量部を加えた後、200rpmの回転数
で攪拌しながら窒素雰囲気下70℃で12時間重合反応
を行い、次いで、得られた分散液から遠心分離によりポ
リマー粒子を取り出し、80℃以上に加熱したイオン交
換水及びメタノールで分散剤を完全に洗浄した後乾燥し
て、平均粒径6.0μmの粒子(スペーサー)を得た。
このスペーサーにつき、実施例1と同様な1)〜5)の
評価を行い、その結果を表2に示した。
【0041】(実施例6)ジビニルベンゼンを45重量
部、グリシジルメタクリレート25重量部、メトキシポ
リエチレングリコールメタクリレート(共栄社化学製
「ライトエステル130MA」)を5重量部用いたこと
以外は、実施例5と同様にして重合反応を行い、平均粒
径6.0μmの粒子(スペーサー)を得た。このスペー
サーにつき、実施例1と同様な1)〜5)の評価を行
い、その結果を表2に示した。
【0042】(実施例7)ジビニルベンゼンを60重量
部、グリシジルメタクリレートに代えてp−グリシジル
スチレン7.5重量部、エチレングリコールジメタクリ
レート(共栄社化学製「ライトエステル9EG」)を
7.5重量部用いたこと以外は、実施例5と同様にして
重合反応を行い、平均粒径6.0μmの粒子(スペーサ
ー)を得た。このスペーサーにつき、実施例1と同様な
1)〜5)の評価を行い、その結果を表2に示した。
【0043】(実施例8)セパラブルフラスコに、ジビ
ニルベンゼン22.5重量部、ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート(共栄社化学「ライトアクリレートP
E−4A」)22.5重量部、グリシジルメクリレート
20重量部、エチレングリコールジメタクリレート(共
栄社化学「ライトエステル9EG」)10重量部、界面
活性剤としてラウリル硫酸ナトリウムの3重量%水溶液
500重量部及びベンゾイルパーオキサイド15重量部
を入れ、攪拌しながら80℃に昇温した後24時間重合
反応を行い、ポリマーの分散液を得た。得られた分散液
から遠心分離によりポリマー粒子を取り出し、80℃以
上に加熱したイオン交換水及びメタノールで界面活性剤
を完全に洗浄した後乾燥して、平均粒径6.0μmの粒
子(スペーサー)を得た。このスペーサーにつき、実施
例1と同様な1)〜5)の評価を行い、その結果を表1
に示した。
【0044】(比較例4)スペーサーの合成時に、ジビ
ニルベンゼンを45重量部、グリシジルメタクリレート
を30重量部用いたこと以外は、実施例5と同様にして
重合反応を行い、平均粒径6.1μmの粒子(スペーサ
ー)を得た。このスペーサーにつき、実施例1と同様な
1)〜5)の評価を行い、その結果を表2に示した。
【0045】(比較例5)スペーサーの合成時に、グリ
シジルメタクリレートを37.5重量部、エチレングリ
コールジメタクリレート(共栄社化学「ライトエステル
9EG」)を37.5重量部用いたこと以外は、実施例
5と同様にして重合反応を行い、平均粒径6.0μmの
粒子(スペーサー)を得た。このスペーサーにつき、実
施例1と同様な1)〜5)の評価を行い、その結果を表
2に示した。尚、スペーサーが非常に脆いため、10%
K値、回復率及び液晶表示装置の評価は行えなかった。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明の液晶表示用スペーサーは、上述
の構成であり、液晶表示装置の製造工程において、スペ
ーサー同志の凝集がなく基板上への良好な散布性を有す
ると共に基板への付着にも優れる。本発明の液晶表示装
置は、上記液晶表示用スペーサーを使用することによ
り、液晶表示用スペーサーの間及び周りで液晶の異常配
向現象が起こらず、均質で良好な画像を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置を示す模式断面図である。
【符号の説明】 1 シール部材 2 透明基板 3 透明電極 4 配向制御膜 5 透明基板 6 透明電極 7 配向制御膜 8 基板 9 スペーサー 10 基板 11 ネマティック液晶

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体微粒子からなる液晶表示用スペー
    サーであって、該重合体微粒子が、エチレン性不飽和基
    を2つ以上有する架橋性単量体20〜96重量%、フッ
    素系モノマー及び/又はグリシジル基含有モノマー2〜
    78重量%及びエチレングリコール含有モノマー2〜7
    8重量%からなる共重合体より形成されていることを特
    徴とする液晶表示用スペーサー。
  2. 【請求項2】 配向膜及び透明電極が配置された2枚の
    ガラス基板が、請求項1記載の液晶表示用スペーサーを
    介して対向され、該ガラス基板間に液晶が封入されてい
    ることを特徴とする液晶表示装置。
JP9108196A 1996-04-12 1996-04-12 液晶表示用スペーサー及び液晶表示装置 Pending JPH09281504A (ja)

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