JPH09280892A - M系列を用いたアブソリュートエンコーダ - Google Patents

M系列を用いたアブソリュートエンコーダ

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JPH09280892A
JPH09280892A JP8087745A JP8774596A JPH09280892A JP H09280892 A JPH09280892 A JP H09280892A JP 8087745 A JP8087745 A JP 8087745A JP 8774596 A JP8774596 A JP 8774596A JP H09280892 A JPH09280892 A JP H09280892A
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JP8087745A
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Yasushi Ono
康 大野
Toru Morita
徹 森田
Motomasa Imai
基勝 今井
Yuji Yamazaki
雄二 山崎
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 M系列のアブソリュートエンコーダを用いた
位置の検出において、読み取り誤りの少ない位置検出を
可能とする。 【解決手段】 n次のM系列パターンにおける0がn個
連続した不連続部、又は、一部の符号列を除いた不連続
部分を形成した符号板11と、符号板からn+k個の連続
した符号列を検出するパターン検出手段12と、パターン
検出手段で読み取った符号列に対して生成多項式に基づ
く誤り検出を行う判定手段18と、を有するアブソリュー
トエンコーダであって、n+k個の検出素子の内、生成
多項式に第1項が含まれ第n−1項が含まれない場合は
一方から2つめの検出素子と両端の検出素子との少なく
とも3個のデータを、又、生成多項式に第n−1項が含
まれ第1項が含まれない場合は他方から2つめの検出素
子と両端の検出素子との少なくとも3個のデータを、除
いた連続n個の検出素子のデータにより位置を決定する
データ変換手段16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコーダによる
位置検出方法、特に、M系列アブソリュートエンコーダ
を使用したときの符号読み取り時における読み取り誤り
の検出方法を改善して正確に位置検出を行うアブソリュ
ートエンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、エンコーダとして絶対位置を読み
取ることのできるアブソリュート式のエンコーダが多用
されている。このアブソリュート式のエンコーダの読み
取りパターンとしては、M系列のパターンによる符号列
を用いたものも使用されている。
【0003】このn次のM系列は、2のn乗−1個の0
又は1とされる符号により形成され、n個の連続した符
号の組み合わせが全て異なる符号列とされるパターンで
ある。従って、n個の連続した符号を読み取ることによ
り、絶対位置を求めることができ、生成多項式により読
み取り誤りも検出することができるものである。
【0004】このM系列アブソリュートエンコーダの誤
り検出は、本件出願人が出願した特開平3−27441
4号に開示されているように、M系列の規則性を利用し
て誤りを検出が行われている。先ず、この誤り検出を図
4を用いて説明する。この図4に示す符号列は、4次の
M系列パターンであり、初期値を0001とする場合で
あって、図4に示したように、15個の0又は1の組み
合わせで形成することができるものである。
【0005】そして、4次のM系列である15パルスと
したこのM系列パターンに対しては、生成多項式とし
て、X0+X3+X4を検査式として用いることにより、
検査式である生成多項式の各項の和を常に0(2進数)
とすることができる。即ち、生成多項式は、1番左端か
ら右へ順次第0項、第1項、第2項、……、第n項とし
たとき、M系列パターンにおいては、n+1個の連続し
たデータの内、特定の項を選択してそのデータの単純和
を求めると常に0とすることができるものであり、前記
0+X3+X4の生成多項式は、第0項と第3項と第4
項とを加算(2を法とする)すると0になることを意味
するものである。
【0006】そして、同一の生成多項式を複数個使用す
るものとし、7個のデータが連続した符号列を検出し、
同一の生成多項式を順次ずらした3個の検査式によりこ
の符号列の検査を行うものとすると、検査式(a)は、a
とdとeのデータパターンを検出して何れか一つに読み
取り誤りが生じていれば、この誤りを検出を行うことが
できる。そして、bとcとfとgのデータについては検
査式(a)では読み取り誤りの検出ができない。しかし、
検査式(b)や検査式(c)で読み取り誤りの判断を行うこと
ができ、7個の検出素子で読み取った連続した7個のデ
ータに対して順次ずらせた3個の検査式で誤り検出を行
えば、abcdefg全ての符号列の誤り検出ができ
る。その結果この符号列の中に1個の誤りがあった場合
は、表1のようになる。
【0007】
【表1】
【0008】即ち、検査式(a)と検査式(b)及び検査式
(c)の全てが0でない場合はaからgまでの検出素子か
ら得れたデータに少なくとも1個の読み取り誤りが存在
していることを表し、1を出力する検査式に基づいて、
読み取った7個のデータの内、どのデータが読み取り誤
りであるかを特定することもできるものである。次に、
図4に示した符号列の中で0が3個連続した部分に0を
1個挿入し、検出位置を16パルスとしたエンコーダの
場合について説明する。
【0009】この符号列は、n次のM系列が2のn乗−
1箇所、0が3個連続した部分に0を1個挿入すること
により、図5に示すように、16パルス位置のエンコー
ダとするものである。この16パルスの符号列を連続的
に7個検出し、図5に示したように、前記と同様にX0
+X3+X4とした生成多項式による検査式の3個を用い
て誤り検出を行う場合、前記7個の中に0が4個連続し
て含まれている部分を不連続部、含まれていない部分を
連続部とすると、連続部は、図4に基づいて前述したよ
うに、読み取り誤りが生じた場合にこの誤りを検出する
ことができる。
【0010】しかし、不連続部においては、図4に示し
た連続部と同様の誤り検出を行うと、表2に示すように
3つの検査式(a)(b)(c)の結果全てが0にならず、読み
取り誤りとして誤り検出が行われることになる。この対
策としては、ゼロ検出回路を設け、ゼロがn個連続した
ときは、読み取り位置をずらして位置信号を形成するな
どの修正を行っている。
【0011】尚、4次のM系列では、n−1個である3
個が0の最大連続であり、k=3とした7個の符号を読
み取ったとき、4個の0が連続して読み取られるパター
ンは、k+1である4種類となる
【0012】
【表2】
【0013】次に、n次のM系列から一部の符号列を除
いて任意の長さとした符号列の場合について説明する。
このn次のM系列は、n次のM系列である2のn乗−1
個の符号列から任意の長さの符号列とすることができ、
図7に示すように、n−1個の同一パターンの位置を用
い、この同一パターンの中間となる符号列を除くことに
より符号列を短縮することができるものである。即ち、
n−1個の符号列を適宜選択することにより、この同一
パターンの間に挟まれるデータの数を変更することがで
き、全体として任意の長さの符号列に変更することがで
きるものである。
【0014】そして、図4に示した15個のパルスによ
る符号列から5個の符号を抜き取る場合は、抜き取る数
である5個だけずれた位置で、n−1個即ち3個の符号
列が同一となる位置を検査し、図4における第6番目乃
至第8番目と第11番目乃至第13番目とが同一である
故、第6番目乃至第10番目(又は第9番目乃至第13
番目)を抜き取ることができ、図6に示すような符号列
とすることができる。
【0015】この図6に示した符号列では、図4に示し
た従来の第6番目乃至第8番目に同一パターンの第11
番目乃至第13番目が該当し、第9番目が1であったパ
ターンは、第14番目であった0が第9番目の位置に該
当し、抜き取りにより少なくとも第9番目のデータが1
から0に変化した符号列となり、第5番目乃至第8番目
の4個を読み取った次に第6番目乃至第9番目の4個を
読み取ったとき、本来1110の次は1101となるべ
きところ、1110の次が1100となる。
【0016】このため、この10個の符号列から7個を
検出して誤り検出を行うとき、図7に示したように、n
−1個の繰り返し部分を含む繰り返し部分よりも前方の
みを検出して検査する場合、及び、繰り返し部分を含む
繰り返し部分よりも後方を検出して検査する場合は、連
続部を検査式により検査する誤り検出であるから正常に
誤り検出を行うことができる。しかし、繰り返し部分の
前後を少なくても1個を生成多項式の範囲に含むn+1
個を検出パターンに含むとき、何れかの検査式の出力は
1となって誤りと判断することとなる。従って、前記7
個の中に繰り返し部分である110の前後に1個づつ符
号を追加した11100が含まれている部分を不連続
部、含まれていない部分を連続部とすると、11100
が含まれていない連続部は、図4について述べた場合と
同様に、正しく誤り検出を行うことができるが、不連続
部を含んで7個の符号を読み取る場合においては、表3
に示したように、3つの検査式(a)(b)(c)の結果全てが
0にならず、誤りとして検出されることになるものであ
る。
【0017】
【表3】
【0018】尚、n+k個の検出素子で読み取りつつn
+1個を検査する生成多項式による検査式を用いると
き、このn+1個のデータが連続している不連続部を含
む読み取りパターンの数はk個となる。即ち、図6に示
した符号列を図4や図5に示した誤り検出と同様に、7
個の検出素子により連続した7個のデータによる符号列
を読み取り、同様の検査式で誤り検出を行うと、表3の
ようにkの数に等しい3種のパターンがこの不連続部を
含み、不連続部によって読み取り誤りとする検査式の結
果が出力されることになり、位置検出の修正処理が必要
となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、符号列
にM系列の規則性を満たさない不連続部を有する場合
は、不連続部では通常の誤り検出ができず、読み取りデ
ータの修正などを行わなければならないばかりでなく、
同一生成多項式をずらせた複数の検査式を用いている場
合においても、例えば表2の不連続部の最上段の000
111の左端の0が1に誤って検出された場合、3つの
検査式(a)(b)(c)の結果全てが0になり、検査式からは
誤りの無い連続部として判断され、正しくは00001
11であるにも拘わらず、1000111となって絶対
位置を決定するデータとした連続した4個のデータによ
り特定の位置の値として認識されることになる。又、例
えば表3の不連続部においても、不連続部の最上段の0
111100の右端の0が1に誤って検出された場合、
3つの検査式(a)(b)(c)の結果全てが0になり、検査式
からは誤り無しと判断され、しかも0111100が0
111101となるために不連続部と認識されず、同様
に連続部の特定の位置の値として認識され、位置の読み
取りに誤りが生じることになる問題があった。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、n次のM系列
パターンにおける0が連続した部分に0を1個挿入した
不連続部を有する符号列、又は、n次のM系列パターン
における符号列から一部の符号列を除いた不連続部を有
する符号列、を形成した符号板と、前記符号板から最小
読み取り単位としてn+k個の連続した符号列を検出す
るパターン検出手段と、前記パターン検出手段で読み取
ったn+k個の前記符号列のうち、連続するn+1個の
符号列に対し、前記n+1個の符号列の中で生成多項式
の項の位置に対応した検出素子の排他的論理和をk個求
め、前記k個の排他的論理和により、誤り検出を行う判
定手段と、を有するM系列アブソリュートエンコーダで
あって、n+k個の検出素子の内、第0項から第n項で
なる前記生成多項式に第1項が含まれ、第n−1項が含
まれない場合は一方から2つめの検出素子と両端の検出
素子との少なくとも3個のデータを除き、又、前記生成
多項式に第n−1項が含まれ、第1項が含まれない場合
は他方から2つめの検出素子と両端の検出素子との少な
くとも3個のデータを除き、連続したn個の検出素子の
データが入力されて絶対位置を決定すると共に、この絶
対位置を示す位置信号を出力するデータ変換手段を有す
るアブソリュートエンコーダとするものである。
【0021】従って、1つの検査式のみで読み取り誤り
の判断を行うことになる両端のデータ、及び、0がn個
連続する不連続部の検出を2個の生成多項式のみで判断
を行う2番目又は(n+k−1)番目のデータ、更に
又、符号列の一部を除いた不連続部の検出を両端から2
番目の検査式とした生成多項式のみで読み取り誤りの判
断を行う2番目又は(n+k−1)番目のデータを外し
て絶対位置を決定することができる。
【0022】又、請求項2に記載した発明は、データ変
換手段が、パターン検出手段におけるn+k個の検出素
子の内、少なくとも両端から各々2個の位置の検出素子
のデータを除いて連続したn個の検出素子のデータが入
力されるアブソリュートエンコーダとするものである。
従って、生成多項式の形式にかかわらず、1つの検査式
又は2つの検査式のみで読み取り誤りの判断を行う可能
性のあるデータを絶対位置の決定から外すことができ
る。
【0023】そして、請求項3に記載した発明は、n次
のM系列パターンのn−1個の0が連続した部分に0を
1個挿入し、n個の0が連続した不連続部を有する符号
列を形成した符号板とし、更に、前記不連続部を含むk
+1種を特定パターンとしてこの特定パターンとされた
n+k個の各符号列全てを記憶した特定パターン記憶手
段を有し、この特定パターン記憶手段は、前記判定手段
が不連続部により誤りを検出したとき、k+1種の前記
特定パターンの内の何れかであれば前記特定パターンに
より絶対位置を決定して位置信号を出力するアブソリュ
ートエンコーダとするものである。
【0024】従って、0がn個連続した不連続部を含む
符号列をパターン検出手段が読み取り、この符号列を判
定手段が検出したとき、容易に絶対位置を決定すること
ができる。又、請求項4に記載した発明は、n次のM系
列パターンにおける符号列から一部の符号列を除いた不
連続部を有する符号列を形成した符号板とし、更に、前
記不連続部を含むk種を特定パターンとしてこの特定パ
ターンとされたn+k個の各符号列全てを記憶した特定
パターン記憶手段を有し、この特定パターン記憶手段
は、前記判定手段が不連続部により誤りを検出したと
き、k種の特定パターンの内の何れかであれば前記特定
パターンにより絶対位置を決定して位置信号を出力する
アブソリュートエンコーダとするものである。
【0025】従って、符号列の抜き取りにより生じた不
連続部を含む符号列をパターン検出手段が読み取り、こ
の符号列を判定手段が検出したとき、容易に絶対位置を
決定することができる。更に、請求項5に記載した発明
は、特許請求の範囲第1項乃至第4項の何れかに記載し
たM系列アブソリュートエンコーダにおいて、前記判定
手段が、n+k個の符号列が全て0であるときは読み取
り誤りとするエラー信号を出力するアブソリュートエン
コーダとするものである。
【0026】従って、M系列パターンとしては存在しな
い符号列であって、信号線などの断線の確率が高い符号
列を判別し、パターン検出手段などの故障を容易に発見
することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、2048
パルスのM系列アブソリュートエンコーダ即ちn=11
とされるn次のM系列パターンに0を挿入した符号列を
用いたエンコーダとして説明する。この実施例における
生成多項式としては、 X0+X3+X4+X5+X6+X7+X9+X10+X11 (式1) とし、2047個の符号列に0が10個連続している部
分に0を1個挿入して2048パルスの符号列を符号板
に光学的に作成しているものである。
【0028】尚、この2048パルスの符号列から絶対
位置を検出するには、検出部に設けた11個の検出素子
により、連続した11個のデータによる符号列を検出
し、この11個の符号データをデータ変換手段に入力す
れば足りる。尤も、11個の検出素子による情報では、
冗長性がないため、最近のアブソリュートエンコーダで
は絶対位置読み取りの信頼性を高めるために符号列を余
分に読み取り、誤り検出機能をも受けて信頼性を向上さ
せている。
【0029】このため、本実施の形態においても、20
48個の符号列の中から16個の連続する符号を読み取
って位置検出を行っており、この16個の符号列の中
に、0を挿入したことによって11個の0が連続した部
分を不連続部とし、0が11個連続していない部分を連
続部としている。即ち、図1に示すように、10次のM
系列パターンが書き込まれている符号板11から16個の
連続したデータを読み取るパターン検出手段12を設け、
このパターン検出手段12で読み取った符号列をシフトレ
ジスタ14に記憶させ、この16個のデータによる符号列
の誤り検出を複数の検査式により行う判定手段18を設
け、この16個の内の11個の連続したデータである符
号列により絶対位置を決定し、この絶対位置の値を示す
位置信号を出力するデータ変換手段16を設けるものであ
る。
【0030】そして、この判定手段18は、図2に示すよ
うに、式1に示した生成多項式を順次ずらせた5個の検
査式により誤り検出を行うものであり、5個の検査式全
てが0であるならば読み取り誤りなしとし、少なくとも
1個の検査式が1であれば読み取り誤りがあると判断し
ている。一方、前記16個の連続する符号列の中に11
個の連続した0が含まれている不連続部がパターン検出
手段12で読み取る16個の符号列に含まれる場合のパタ
ーンは、図3に示すように、6パターンとされるもので
ある。
【0031】この6パターンにおいては、図3に示すよ
うに、正しいパターンを検出しても0を挿入したことに
より生成多項式の結果は0にならず、判定手段18の出力
は1となって、読み取り誤りと判断されることになる。
従って、誤り検出部内に生成多項式に基づいて形成した
5個の検査式を用いる判定手段18において、図3に示す
6個の不連続パターンについては、読み取り誤りを検出
するための5個の検査式が誤りを検出しても、誤り無し
とする特定処理を施し、判定手段18の出力としてはエラ
ー無しとしてエラー信号の出力を行わないものとする。
【0032】この特定処理は、図3に示した不連続部で
あるk+1個のパターンを特定パターンとし、この特定
パターンのすべて記憶する特定パターン記憶手段19を判
定手段18に設け、この特定パターンに一致するか否かの
判断を行い、一致するときは特定パターンに基づいて判
定手段18から位置信号を出力し、データ変換手段16から
の位置信号の出力を停止させる信号を出力することと
し、これらの不連続部の符号を読み取ったときは検査式
の結果に1が含まれていても、結果としては誤りでない
としている。
【0033】尚、判定手段18によって読み取り誤りを検
出し、不連続部とした特定パターンの何れにも該当しな
いときは、判定手段18からエラー信号を出力させるもの
であり、このエラー信号により図示していない制御装置
により位置検出を再度行う制御を行わせる場合などのエ
ラー処理を行わせることができる。このように、符号板
11からパターン検出手段12によりn+k個である16個
の符号列を検出し、5個の検査式により読み取り誤りの
検査を行い、正しい絶対位置の位置信号形成するように
している。
【0034】ところで、計16個の符号によるパターン
の内、両端のデータはいかなる生成多項式により発生さ
れるパターンであっても必ず1個の検査式のみで誤り検
出を行っている。例えば、図2に示すaのデータは検査
式5のみにより、又、pのデータは検査式1のみによっ
て誤りを検出している。その結果、図3の2段目に示す
不連続部の最初のパターンでは、正確なパターンを検出
したときには検査式5のみが1を出力するようになって
いる。このとき、aの符号即ち左端の0を1に読み誤る
と、検査式5の出力が0となり、連続部分の誤りなしと
判定され、このデータを用いて絶対位置の決定を行う
と、誤った絶対位置を示す位置信号を出力することにな
る。
【0035】又、図3の下から2行目の不連続部のpの
符号(右端)を0でなく1と読み誤った場合、検査式1
が1を出力すべきところ、0を出力し、本来不連続パタ
ーンであって、一旦読み取り誤り有りとして特定パター
ンとの比較を行うべきところ、連続部の読み誤りなしと
なり、誤った誤り検出を行い、このデータを用いて絶対
位置の決定を行うと、誤った絶対位置を示す位置信号が
出力されることになる。
【0036】このように、M系列に0を1個挿入して2
のn乗個の符号列としたパターンでは、不連続部を含む
符号列を読み取ったとき、両端のデータに関して読み取
り誤りが生じたときは、誤りを検出することが検出不能
となってしまう。これを防止する方法として、絶対位置
の読み取りに必要なn個の連続したデータを含む光学的
に検出したn+k個の連続データの内、両端を少なくと
も含まないようにして符号列から絶対位置情報への変換
を行うようにすれば、誤り検出により検出不可能な両端
で誤りが発生しても、絶対位置を示す位置信号には影響
を与えないことになる。
【0037】尤も、両端だけ外せばよいのは、M系列の
多項式として X0+X2+X3+X4+X5…………+Xn-4+Xn-3+X
n-2+Xn のように、第1項であるX1の項、及び、n−1即ち1
1次のM系列においては第10項であるXn-1の項が存
在しない場合であり、X1又はXn-1の項を含む生成多項
式やその他の生成多項式では、両端以外にも誤りを検出
できない場合もある。
【0038】即ち、式1に示しように、 X0+X3+X4+X5+X6+X7+X9+X10+X11 の場合は、図3の下から3行目の不連続部の状態におい
て、右から2番目の符号に読み取り誤りが合った場合、
検査式1及び検査式2による出力が0となり、連続部と
して誤りを検出できないことになる。
【0039】従って、前述のようにM系列に0を挿入し
たパターンで生じる不連続部を特定パターンとし、連続
部用の誤り検出方式で誤りが出力された場合に特定パタ
ーンとの比較により特定パターンを検出したときはエラ
ー信号を出力しないようにしている。又、不連続部のn
+k個を読み取ったデータに基づいて絶対位置を求める
場合、両端が誤った場合は誤り検出が行われず、この両
端のデータを位置決定に用いると正しい位置を読み取る
ことができない。従って、この両端の検出素子によるデ
ータを絶対位置変換に用いないようにしてn個の連続し
た符号を選択してデータ変換手段に入力するものとして
いる。更にX1の項があるときは一方の端から2番目の
データを、Xn-1の項があるときは他方の端から2番目
のデータを絶対位置変換に用いないようにするものであ
る。
【0040】又、X1の項やXn-1の項がある場合など、
両端から2番目のデータも絶対位置変換に用いないよう
に両端4個のデータを絶対位置変換に用いないようにす
れば、生成多項式の形式にかかわらず、確実に読み取り
誤りをなくすことができる。そして、n次のM系列とさ
れる符号列から符号列の一部を除いたM系列パターンと
し、この符号列からn+k個を読み取ったときも、n+
1個のデータによる不連続部を含むパターンとしてk種
のパターンが発生することとなる。
【0041】従って、この不連続部を含む全ての符号パ
ターンを記憶手段に記憶しておき、この不連続部の符号
を読み取ったときは、不連続部であるk+1個のパター
ンを特定パターンとし、この特定パターンのすべてを特
定パターン記憶手段19に記憶させ、この特定パターンに
一致するか否かの判断を行い、判定手段18から位置信号
を出力してこれらの不連続部の符号を読み取ったときは
検査式の結果に1が含まれていて、結果としては誤りで
ないとするものである。
【0042】このM系列パターンの符号列から一部の符
号列を除いた不連続部分を有する符号列においても、不
連続部を含むk種のパターンはk個の検査式の何れかが
1を出力するものであるが、生成多項式に第1項が含ま
れない場合は、2番目の符号の読み取りに誤りが生じた
とき、検査式4が1を出力しない。即ち、連続部として
絶対位置を読み誤ることになり、2番目のデータに読み
取り誤りが生じても、この誤りを検出することができな
い。従って、2番目のデータは絶対位置の決定に用いな
いようにする。
【0043】同様に、n−1項である第10項を生成多
項式が含まない場合は、検査式(k−1)の(n+k−
1)番目のデータに読み取り誤りが生じたときに1を出
力しない故、連続部として絶対位置を読み誤ることにな
る。従って、(n+k−1)番目の検出素子で読み取る
15番目のデータを絶対位置の決定に用いないようにす
る。
【0044】即ち、0がn個連続する不連続部を有する
符号列と同様に、両端の読み取りデータと合わせて2番
目のデータや(n+k−1)番目のデータを絶対位置の
決定に用いないようにするものである。又、エンコーダ
の検出素子の全ての出力が0になることは、検出部にお
けるLEDの未点灯、センサの断線などで生じるもので
ある。
【0045】従って、このようにして全てが0となる場
合は、誤り検出方式は全ての検査式の出力が0となり、
連続部として誤認することになる。この誤認を防止する
ためには、前記検査式による誤り検出に加え、n+k個
のEXORによりEXORの出力が1になったときは誤
りとするパターン検出手段を加えることにより容易に実
現できる。
【0046】尚、11次のM系列パターンにおける生成
多項式は、前記式1に限るものでなく、例えば、 X0+X1+X8+X10+X11 (式2) X0+X2+X3+X4+X5+X7+X8+X10+X11 (式3) X0+X1+X4+X7+X9+X10+X11 (式4) などがある。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、1つの検査
式のみで読み取り誤りの判断を行うデータ、及び、不連
続部の検出を2個の生成多項式でのみ判断を行うデータ
である3個のデータを外して絶対位置を決定することが
でき、読み取り誤りを正しく検出することのできる確率
の高いデータに基づいて位置決定を行うものである。
【0048】従って、連続部や不連続部の位置を正しく
読み取り、正しい絶対位置を示す位置信号を形成するこ
とができる。又、請求項2に記載した発明は、生成多項
式の形式によることなく、常に、1つの検査式のみで読
み取り誤りの判断を行うデータ、及び、不連続部の検出
を2個の生成多項式でのみ判断を行うデータである4個
のデータを外して絶対位置を決定するものである。
【0049】従って、読み取り誤りを正しく検出するこ
とのできる確率の高いデータに基づいて位置決定を行う
ものであり、連続部や不連続部の位置を正しく読み取
り、正しい絶対位置を示す位置信号を形成することがで
きる。そして、請求項3に記載した発明、及び、請求項
4に記載した発明は、不連続部を含む符号列である特定
パターンにより絶対位置を決定して位置信号を出力す
る。
【0050】従って、不連続部を含む符号列により判定
手段が読み取り誤りを検出した場合であっても、容易に
絶対位置を決定することができる。更に、請求項5に記
載した発明は、センサの断線などのエンコーダの故障を
容易に検知し、誤った位置信号の出力を無くすことがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するアブソリュートエンコーダの
概略を示すブロック図。
【図2】本実施例におけるn(10)次のM系列であっ
て0が挿入された不連続部を有するパターンから16個
の符号を読み取る例を示す図。
【図3】本実施例における不連続部の誤り検出の出力を
示す図。
【図4】n(4)次のM系列パターンの検出例を示す
図。
【図5】n(4)次のM系列パターンであって0が挿入
された不連続部を有するパターンの検出例を示す図。
【図6】n(4)次のM系列パターンから5個の符号列
を削除した不連続部を有するパターンの検出例を示す
図。
【図7】n次のM系列パターンの符号列を削除する例を
示す図。
【符号の説明】
11 符号板 12 パターン検出
手段 14 シフトレジスタ 16 データ変換手
段 18 判定手段 19 特定パターン
検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 雄二 東京都千代田区丸の内3−2−3 株式会 社ニコン内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n次のM系列パターンにおける0が連続
    した部分に0を1個挿入した不連続部を有する符号列、
    又は、n次のM系列パターンにおける符号列から一部の
    符号列を除いた不連続部を有する符号列、を形成した符
    号板と、 前記符号板から最小読み取り単位としてn+k個の連続
    した符号列を検出するパターン検出手段と、 前記パターン検出手段で読み取ったn+k個の前記符号
    列のうち、連続するn+1個の符号列に対し、前記n+
    1個の符号列の中で生成多項式の項の位置に対応した検
    出素子の排他的論理和をk個求め、前記k個の排他的論
    理和により、誤り検出を行う判定手段と、 を有するM系列アブソリュートエンコーダであって、 n+k個の検出素子の内、第0項から第n項でなる前記
    生成多項式に第1項が含まれ、第n−1項が含まれない
    場合は一方から2つめの検出素子と両端の検出素子との
    少なくとも3個のデータを除き、又、前記生成多項式に
    第n−1項が含まれ、第1項が含まれない場合は他方か
    ら2つめの検出素子と両端の検出素子との少なくとも3
    個のデータを除き、連続したn個の検出素子のデータが
    入力されて絶対位置を決定すると共に、この絶対位置を
    示す位置信号を出力するデータ変換手段を有することを
    特徴とするM系列を用いたアブソリュートエンコーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記パターン検出手段におけるn+k個の検出素子の
    内、少なくとも両端から各2個づつの位置の検出素子の
    データを除いて連続したn個の検出素子のデータが入力
    される前記データ変換手段であることを特徴とするM系
    列を用いたアブソリュートエンコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 n次のM系列パターンのn−1個の0が連続した部分に
    0を1個挿入し、n個の0が連続した不連続部を有する
    符号列を形成した符号板とし、 前記不連続部を含むk+1種を特定パターンとし、この
    特定パターンとされたn+k個の各符号列全てを記憶し
    た特定パターン記憶手段を有し、 この特定パターン記憶手段は、前記判定手段が不連続部
    により誤りを検出したとき、k+1種の前記特定パター
    ンの内の何れかであれば前記特定パターンにより絶対位
    置を決定して位置信号を出力することを特徴とするM系
    列を用いたアブソリュートエンコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、 n次のM系列パターンにおける符号列から一部の符号列
    を除いた不連続部を有する符号列を形成した符号板と
    し、 前記不連続部を含むk種を特定パターンとし、この特定
    パターンとされたn+k個の各符号列全てを記憶した特
    定パターン記憶手段を有し、 この特定パターン記憶手段は、前記判定手段が不連続部
    により誤りを検出したとき、k種の特定パターンの内の
    何れかであれば前記特定パターンにより絶対位置を決定
    して位置信号を出力することを特徴とするM系列を用い
    たアブソリュートエンコーダ。
  5. 【請求項5】 特許請求の範囲第1項乃至第4項の何れ
    かに記載したM系列アブソリュートエンコーダにおい
    て、 前記判定手段は、n+k個の符号列が全て0であるとき
    は読み取り誤りとするエラー信号を出力することを特徴
    とするM系列を用いたアブソリュートエンコーダ。
JP8087745A 1996-04-10 1996-04-10 M系列を用いたアブソリュートエンコーダ Pending JPH09280892A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009077758A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Toshiba Corp 異常検出装置、及びこれを備える磁気共鳴イメージング装置
JP2016023982A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 シチズンホールディングス株式会社 測長器

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