JPH09280562A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH09280562A
JPH09280562A JP9236296A JP9236296A JPH09280562A JP H09280562 A JPH09280562 A JP H09280562A JP 9236296 A JP9236296 A JP 9236296A JP 9236296 A JP9236296 A JP 9236296A JP H09280562 A JPH09280562 A JP H09280562A
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JP
Japan
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combustion
ignition
detection
flame
fuel
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JP9236296A
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English (en)
Inventor
Ryoji Shimada
良治 島田
Bunichi Shiba
文一 芝
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーナが冷却状態でも容易に点火でき、ま
た、迅速な燃焼検知が可能な燃焼装置を提供することを
課題とする。 【解決手段】 バーナ本体4の近傍に、放電電極6と受
電体8の間で火花11を形成する点火装置9を設け、火
花11を点火装置9の近傍の点火炎口列10の直下流で
形成した構成により、火花11が確実に燃料予混合気中
を通過するため、簡単な構成で容易な点火の実現ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスまたは石油を
燃料とする燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に従来例の燃焼装置について説明す
る。
【0003】図9に示すように、セラミック燃焼盤91
を配設したバーナ本体92の燃焼面近傍に向けて、点火
用バーナ93が別設された点火装置の構成がある(例え
ば、実開平4−14909号公報)。
【0004】この構成では、バーナ本体92に点火する
ために点火スイッチ等を作動すると、バーナ本体92及
び点火用バーナ93に同時に燃料が供給され、かつ同時
に点火用バーナ93の炎口の近傍に設けた放電プラグ等
からなる点火手段が作動し、その火花によって、まず点
火用バーナ93に火炎を形成し、その火炎によってバー
ナ本体92に点火し、点火終了後は点火用バーナ93へ
の燃料供給は停止され、バーナ本体92のみが燃焼を継
続する。したがって点火用バーナ93が別構成として必
要であり、燃料通路や燃料開閉装置が複雑な構成となっ
ていた。
【0005】また、図10に示すように、炎口を設けた
バーナ本体101の燃料予混合気の下流側の面の一部に
凹面部102を設け、凹面部102から下流側に空隙1
03を介して開口104を設けた遮蔽板105を設置
し、検知部(温接点)106と非検知部(冷接点)10
7を構成する熱電対からなる燃焼検知素子108の検知
部(温接点)106を、開口104を通じて凹面部10
2近傍に臨ませた燃焼検知装置の構成がある(例えば、
特開昭62−98119号公報)。
【0006】この構成では、バーナ本体101に点火さ
れ、凹面部102で形成された火炎が燃焼検知素子10
8の検知部(温接点)106を加熱し、その起電力によ
ってバーナ本体101の燃焼を制御するとしている。こ
の場合、燃焼検知素子108は、燃焼検知のため凹面部
102に深く臨む構成となり、検知部(温接点)106
のみならず非検知部(冷接点)107を含めた燃焼検知
素子108全体が熱伝導により昇温することになり、熱
電対の原理から結果として起電力そのものが低い値にと
どまることがある。したがって、熱電対の起電力を弁の
誘導コイルに供給して、弁を開状態に保持する方式(図
示せず)では、点火初期の起電力は得られても、定常燃
焼時はガス種によっては起電力不足になって、異常が無
いのに閉弁する事態もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のバ
ーナ本体92に点火するために、点火用バーナ93が別
に設けられた点火装置の構成では、燃料通路や燃料開閉
装置が複雑な構成となるという問題点があり、又バーナ
本体101に凹面部102を設けて、凹面部102近傍
に燃焼検知素子108の検知部106を設ける構成にお
いては、燃焼検知素子108全体がバーナ本体101に
接近することになるため、点火初期の起電力は得られて
も、定常燃焼時は起電力不足になって閉弁したりすると
いう問題点がある。
【0008】本発明は、上記従来例の問題を解決するこ
とを課題とするもので、バーナ本体が冷却された状態に
おいても容易に点火を実現できる燃焼装置を提供するこ
とを第一の目的としたものである。
【0009】また、点火初期における迅速な燃焼検知だ
けでなく、定常燃焼においても安定的な起電力が得られ
る簡単な燃焼装置を提供することを第二の目的としたも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は第一の目的を達
成するために、多数の炎口を設けた燃焼盤を有するバー
ナ本体と、前記燃焼盤の一部の炎口の近傍であって、か
つ燃料予混合気が流れる下流側に形成される点火炎口列
に面して点火手段を設けたものである。
【0011】したがって、本発明の燃焼装置は、点火手
段による点火を容易に行なうことができるものである。
【0012】そして、点火手段として放電電極と受電体
の間で火花を形成し、かつ前記火花を前記バーナ本体の
燃焼盤の点火炎口列の直下流に形成したものは、火花が
燃料予混合気中を確実に通過するため、点火が容易に行
い得るのである。
【0013】そして、点火手段として、点火位置にあた
る点火炎口列の炎口に燃料予混合気の流速を他の一般の
炎口に流れる燃料予混合気の流速より緩やかにしたもの
は、点火位置にあたる点火炎口列の炎口の部分は燃料予
混合気の流速が遅いため、燃料予混合気が滞留し、周囲
から空気が流入せず、点火がしやすいのである。
【0014】そして、点火手段として、点火操作時に
は、点火後の定常燃焼時におけるよりも燃料の混入濃度
が濃い燃料予混合気をバーナ本体の炎口に自動的に流通
させるようにしたものは、点火操作時のみが燃料予混合
気中の燃料が多いため、点火が容易に行い得るのであ
る。
【0015】また、本発明の第二の目的を達成するため
に、多数の炎口を設けた燃焼盤を有するバーナ本体と、
燃焼盤の炎口の近傍であって、かつ燃料予混合気が流れ
る下流側に検知部と非検知部で構成した熱電対による燃
焼検知手段を設けたものは、燃焼検知手段による燃焼検
知を容易に行なうことができるものである。
【0016】そして、燃焼検知手段の検知部近傍の燃焼
盤の検知炎口の径を他の一般の炎口よりも大きくする構
成、また検知部近傍の燃焼盤の検知炎口を設ける密度を
燃焼盤の他の一般の炎口を設けた部分よりも高くする構
成、さらに検知部とその近傍の燃焼盤の検知の炎口を接
近させる構成によって、前記検知部を急速に昇温させる
ものは、点火直後から急速に熱起電力が上昇するため、
容易に燃焼検知が行える。
【0017】そして、燃焼検知手段の非検知部の放熱表
面積を大きくする構成により、非検知部を冷却するもの
は、検知部と非検知部の相対温度差を大きくとることが
でき、高い熱起電力を保持することができるため、容易
に燃焼検知が行える。
【0018】
【発明の実施の形態】請求項1記載に係る発明は、多数
の炎口を設けた燃焼盤を有するバーナ本体と、前記燃焼
盤の一部の炎口の近傍であって、かつ燃料予混合気が流
れる下流側に形成される点火炎口別に面して点火手段を
設けたもので、前記点火手段による点火が容易となるも
のである。
【0019】また、請求項2記載に係る発明は、請求項
1記載の燃焼装置において、点火手段は放電電極と受電
体の間で火花を形成し、かつ前記火花をバーナ本体の燃
焼盤の点火炎口列の直下流に形成したもので、放電によ
って生じた火花が確実に燃料予混合気中を通過するた
め、点火がし易いものである。
【0020】また、請求項3記載に係る発明は、請求項
2記載の燃焼装置において、点火炎口列を構成する炎口
は他の一般の炎口よりも炎口径を大きくしたものであ
り、他の炎口部よりも多量の燃料予混合気中を、放電に
よって生じた火花が確実に通過するため、点火がし易い
ものである。
【0021】また、請求項4記載に係る発明は、請求項
2記載の燃焼装置において、点火手段近傍における燃焼
盤の点火炎口列の炎口径を、燃料予混合気の上流側から
下流側に至ってテーパ状に大きくしたものである。
【0022】したがって、点火手段の近傍の燃焼盤の点
火炎口列の炎口を通過する燃料予混合気の流速は、下流
側に進むにつれて減速するため、外気を引き込むことが
なくなり、また、放電によって生じた火花が前記燃料予
混合気中を確実に通過するため、容易に点火できるだけ
でなく、燃焼盤の上流側の炎口径は小さいため、燃焼中
の逆火を防止することができる。
【0023】また、請求項5記載に係る発明は、請求項
2記載の燃焼装置において、バーナ本体と燃料通路によ
って連結された燃焼開閉装置を備え、点火手段と燃料開
閉装置を電気的に接続し、点火手段の点火操作時には、
点火後の定常燃焼中においてバーナ本体に供給される最
大燃料量よりも多量の燃料をバーナ本体に供給するよう
にしたものである。
【0024】したがって、点火時のみバーナ本体に過剰
の燃料が供給されると同時に、放電によって生じた火花
が前記燃料予混合気中を確実に通過するため容易に点火
でき、かつ点火終了後はバーナ本体の本来の最大燃料量
まで低下して燃焼するため、一酸化炭素の排出等の燃焼
不良を起こすこともなく、点火用バーナを必要とするこ
ともない。
【0025】また、請求項6記載に係る発明は、多数の
炎口を設けた燃焼盤を有するバーナ本体と、前記燃焼盤
の炎口の近傍であって、かつ燃料予混合気が流れる下流
側に燃焼検知手段を設けたものである。
【0026】前記発明によれば、急速な燃焼検知が容易
に行える。また、請求項7記載に係る発明は、請求項6
記載の燃焼装置において、燃焼検知手段を検知部と非検
知部で構成し、前記検知部を燃焼盤の検知炎口に近接し
たものであり、検知部を急速に昇温して、バーナ本体で
の燃焼を温度に変換できるため、容易な燃焼検知が可能
である。
【0027】また、請求項8記載に係る発明は、請求項
7記載の燃焼装置において、燃焼検知手段の検知部が面
する燃焼盤の検知炎口径を燃焼盤の他の一般の炎口より
も大きくしたものであり、他の炎口部よりも通過抵抗が
少なく多量の燃料が燃焼するため、検知部の昇温が速く
急速な燃焼検知が容易に行える。
【0028】また、請求項9記載に係る発明は、請求項
7記載の燃焼装置において、燃焼検知手段の検知部近傍
の燃焼盤の検知炎口を設ける密度を燃焼量の他の一般の
炎口を設けた部分よりも高くしたものであり、他の炎口
部よりも高い濃度の燃料予混合気が燃焼するため、検知
部の昇温が速く急速な燃焼検知が容易に行える。
【0029】また、請求項10記載に係る発明は、請求
項7記載の燃焼装置において、燃焼検知手段の検知部と
その近傍の燃焼盤の炎口を接近させたものであり、燃焼
直後から効率的に検知部が昇温できるため、急速な燃焼
検知が容易に行える。
【0030】また、請求項11記載に係る発明は、請求
項10記載の燃焼装置において、燃焼検知手段が面する
燃焼盤の部分に凸部を設け、前記凸部に検知炎口を設け
たものであり、燃焼直後から定常燃焼時に至るまで、効
率的に検知部のみを昇温できるため、急速な燃焼検知が
容易に行える。
【0031】また、請求項12記載に係る発明は、請求
項6記載の燃焼装置において、燃焼検知手段を検知部と
非検知部で構成し、前記非検知部を冷却する構成を設け
たものであり、燃焼時における検知部と非検知部の温度
差を大きくとれるため、燃焼検知手段としての出力を大
きくでき、燃焼検知が容易に行える。
【0032】また、請求項13記載に係る発明は、請求
項12記載の燃焼装置において、燃焼検知手段の非検知
部の表面積を検知部の表面積より大きくしたことによ
り、非検知部からの放熱性を向上し、結果として検知部
と非検知部の温度差を大きくとれるため、燃焼検知手段
としての出力を大きくでき、燃焼検知が容易に行える。
【0033】また、請求項14記載に係る発明は、請求
項13記載の燃焼装置において、燃焼検知手段の非検知
部に多数の溝を設けたものであり、非検知部自体を大き
くしなくても広い放熱面積をでき、その結果検知部と非
検知部の温度差を大きくとれるため、燃焼検知手段とし
ての出力を大きくでき、燃焼検知が容易に行える。
【0034】また、請求項15記載に係る発明は、請求
項6ないし14のいずれかに記載の燃焼装置において、
燃焼検知手段として、検知部と非検知部による熱電対で
構成したものであり、燃焼火炎中の検知部と冷接点とし
ての非検知部の温度差を熱起電力として得られるため、
燃焼検知が容易に行える。
【0035】(実施例1)以下本発明の燃焼装置の実施
例1について図面を参照しながら説明する。
【0036】図1に示すように、バーナケース1の開口
部には、複数の貫通する炎口2を設けたセラミック燃焼
盤3を収納したバーナ本体4があり、バーナ本体4の近
傍でかつ燃料予混合気の下流側には、放電端子5を有す
る放電電極6と、受電端子7を有する金属製の受電体8
とが、一定間隔を隔てて構成される点火手段としての点
火装置9を設け、放電端子5と受電端子7を点火炎口列
10の直下に設けた構成である。
【0037】以上のように本実施例1によれば、点火装
置9に通電されて放電端子5と受電端子7の間で火花1
1が連続的に発生するが、放電端子5と受電端子7を燃
焼盤3の点火炎口列10の直下に設けたため、火花11
は点火炎口列10からの燃料予混合気中で形成され、容
易に点火が実現できる。
【0038】(実施例2)以下本発明の燃焼装置の実施
例2について説明する。
【0039】図2に示すように、実施例1と同様の構成
のバーナ本体4と点火装置9があり、放電端子5と受電
端子7を、燃焼盤3の他の炎口2より大口径の点火炎口
列21の直下に設けた構成である。
【0040】以上のように本実施例2によれば、実施例
1と同様に放電端子5と受電端子7の間で火花11が連
続的に発生するが、放電端子5と受電端子7を燃焼盤に
おいて他の炎口よりも径が大きい炎口が並ぶ大口径の点
火炎口列21の直下に設けたため、火花11は大口径の
点火炎口列21からの多量の燃料予混合気中で形成さ
れ、さらに容易に点火が実現できる。
【0041】(実施例3)以下本発明の燃焼装置の実施
例3について説明する。
【0042】図3に示すように、実施例1と同様の構成
の燃焼盤3と点火装置9があり、放電端子5と受電端子
7を、点火炎口列31の直下に設けた構成である。そし
て、点火炎口列31は、燃焼盤3の燃料予混合気の上流
側から下流側に至ってテーパ状に炎口径を大きくした構
成である。
【0043】以上のように本実施例3によれば、実施例
1と同様に放電端子5と受電端子7の間で火花11が連
続的に発生するが、放電端子5と受電端子7を燃焼盤3
の点火炎口列31の直下に設けたため、火花11は点火
炎口列31からの燃料予混合気中で形成される。そし
て、点火炎口列31は、その炎口径を燃料予混合気の上
流側から下流側に向けてテーパ状に順次大きくしたの
で、燃料予混合気の噴出速度は下流側に至って徐々に低
下し、点火装置9の近傍で滞留する。従って、外気の引
き込みが少なく、点火装置9の近傍での燃料濃度を大き
く確保できるため、容易な点火が実現できる。また、点
火炎口列31の上流側の炎口径は他の一般の炎口2とほ
ぼ同様であるため、逆火を防止することができる。
【0044】(実施例4)以下本発明の燃焼装置の実施
例4について説明する。
【0045】図4に示すように、実施例1と同様の構成
のバーナ本体4と点火装置9があり、放電端子5と受電
端子7を燃焼盤3の点火炎口列10の直下に設けてい
る。一方、バーナ本体4は燃料通路41を介して、押し
ボタン式の点火スイッチ42と連動する燃料開閉装置4
3と連結されている。さらに、点火装置9と燃料開閉装
置43は、点火スイッチ42を介して電気的に接続した
構成である。また、燃料開閉装置43内には、点火スイ
ッチ42とカム(図示せず)等で連結したニードルバル
ブ44を設け、図4の実線に示すように点火スイッチ4
2を押して点火操作した時は、ニードルバルブ44を点
火時燃料量(定常燃焼時最大燃料量の約1.5倍相当)
の設定位置に固定し、図4の点線に示すように点火を終
了して点火スイッチ42の押圧を解除してバックした後
は、ニードルバルブ44を定常燃焼時最大燃料量以下の
設定位置に固定する構成である。
【0046】以上のように本実施例4によれば、点火ス
イッチ42を操作中は点火装置9に通電されて、放電端
子5と受電端子7の間で連続的に発生する火花11が、
点火炎口列10の直下で発生することになる。同時に、
燃料開閉装置43が作動し、ニードルバルブ44が定常
燃焼時最大燃料量の約1.5倍相当の点火時燃料量の設
定位置に固定されるため、点火炎口列10からは燃料濃
度が高く非常に点火しやすい状態の燃料予混合気が放出
されるため、前記の火花11によって容易に点火が完結
する。さらに、点火終了後は、ニードルバルブ44が定
常燃焼時最大燃料量以下の設定位置に固定されるため、
安定燃焼に適した燃料量で定常燃焼に移行する。従っ
て、定常燃焼中は一酸化炭素排出等の燃焼不良を起こす
こともなく、かつ安定的な点火を実現できる。なお、点
火時燃料量を定常時最大燃料量の約1.5倍相当に設定
するのは、例えばガス燃料等の場合、供給ガス圧が最低
ガス圧まで低下した時も、安定的な点火状態を保証する
ためである。例えば13Aガスの場合、標準ガス圧から
最低ガス圧まで低下した場合、燃料量は約70%程度ま
で低下するが、本実施例4の構成によれば、この時でも
点火時は標準ガス圧時の定常燃焼時最大燃料量よりも高
い燃料量を確保できるため、安定的な点火が実現でき
る。
【0047】(実施例5)以下本発明の燃焼装置の実施
例5について説明する。
【0048】図5に示すように実施例1と同様の構成の
バーナ本体4があり、燃焼盤3の近傍でかつ燃料予混合
気の下流側には、検知部(温接点)51と非検知部(冷
接点)52で構成された熱電対からなる燃焼検知手段5
3が設けられている。燃焼検知手段53は、検知部(温
接点)51と非検知部(冷接点)52の中間で両者を隔
てる隔壁54に固定され、検知部(温接点)51近傍の
燃焼盤3には、炎口2よりも大口径の検知炎口55が設
けられている。
【0049】以上のように本実施例5によれば、点火に
よって燃焼盤3の下流側の面に火炎が形成されるが、大
口径の検知炎口55は他の炎口2よりも大口径であるた
め、他の炎口2よりも通過抵抗が少なく多量の燃料が燃
焼するため火炎厚みも増大し、検知部(温接点)51の
昇温が速く急速な燃焼検知が容易に行える。一方、定常
燃焼時に於ても、検知部(温接点)51だけが加熱さ
れ、非検知部(冷接点)52の温度上昇は少なく、結果
として高い熱起電力を保持できるため、例えば前記熱起
電力で開弁保持する電磁コイル方式の電磁弁の場合、安
定的な開弁状態が実現できる。
【0050】(実施例6)以下本発明の燃焼装置の実施
例6について説明する。
【0051】図6に示すように実施例1と同様の構成の
バーナ本体4があり、燃焼盤3の近傍でかつ燃料予混合
気の下流側には、実施例5と同様の構成の燃焼検知手段
53が設けられている。また、検知部(温接点)51近
傍の燃焼盤3には、単位面積当りの炎口配設密度を一般
の炎口2を設けた部分よりも高くした緻密な検知炎口6
1が設けられている。
【0052】以上のように本実施例6によれば、実施例
5と同様に燃焼盤3の下流側の面に火炎が形成される
が、緻密検知炎口61の配設部は、単位面積当りの炎口
配設密度を一般の炎口2を設けた部分よりも高くしたた
め、一般の炎口2の配設部よりも高い濃度の燃料予混合
気が燃焼するため火炎厚みも増大し、検知部(温接点)
51の昇温が速く急速な燃焼検知が容易に行える。一
方、定常燃焼時に於ても、非検知部(冷接点)52の温
度上昇は少なく、結果として高い熱起電力を保持でき
る。
【0053】(実施例7)以下本発明の燃焼装置の実施
例7について説明する。
【0054】図7に示すように実施例1と同様の構成の
バーナ本体4があり、燃焼盤3の近傍でかつ燃料予混合
気の下流側には、実施例5と同様の構成の燃焼検知手段
53が設けられている。また、検知部(温接点)51近
傍の燃焼盤3には、一般の炎口2を設けた部分よりも燃
焼盤3の厚みが厚くなるように、検知部(温接点)51
側に凸部71を形成しその凸部71に検知炎口72が設
けられている。
【0055】以上のように本実施例7によれば、実施例
5と同様に燃焼盤3の下流側の面に火炎が形成される
が、検知炎口72の配設部は、検知部(温接点)51側
に凸部71を構成しているため、検知部(温接点)51
のみの昇温が速く急速な燃焼検知が容易に行える。一
方、定常燃焼時に於ても、非検知部(冷接点)52の温
度上昇は少なく、結果として高い熱起電力を保持でき
る。
【0056】(実施例8)以下本発明の燃焼装置の実施
例8について説明する。
【0057】図8に示すように実施例1と同様の構成の
バーナ本体4があり、燃焼盤3の近傍でかつ燃料予混合
気の下流側には、実施例5と同様の検知部(温接点)5
1を有し、一方、多数の溝81を設けた非検知部(冷接
点)82で構成された熱電対からなる燃焼検知手段83
が設けられている。
【0058】以上のように、本実施例8によれば、実施
例5と同様にセラミック燃焼盤3の下流側の面に火炎が
形成されるが、この場合、検知部(温接点)51のみの
昇温が速く燃焼検知が容易に行えるだけでなくも、定常
燃焼時に於ても、非検知部(冷接点)82は多数の溝8
1を通じて放熱し、検知部(温接点)51と非検知部
(冷接点)82との温度差を大きく保持でき、結果とし
て高い熱起電力を維持できる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から、本発明の燃焼装置は次
に列記する効果がある。
【0060】(1)バーナ本体の燃焼盤の炎口の近傍で
あって、かつ燃料予混合気が流れる下流側に設けた点火
手段とからなり、点火手段として、放電電極と受放電体
の間で火花を形成し、火花をバーナ本体の点火手段近傍
の点火炎口列の直下流で形成したことにより、火花が燃
料予混合気中で形成されるため、容易に点火が実現でき
る。
【0061】(2)点火手段として、火花を燃焼盤の点
火手段近傍の点火炎口列の直下流で形成し、かつ点火手
段近傍の点火炎口列の炎口径を大きくしたことにより、
火花が多量の燃料予混合気中で形成されるため、容易に
点火が実現できる。
【0062】(3)点火手段として、火花を燃焼盤の点
火手段近傍の点火炎口列の直下流で形成し、かつ点火手
段近傍における燃焼盤の点火炎口列の炎口径を、燃料予
混合気の上流側から下流側に向かってテーパ状に大きく
したことにより、燃料予混合気の噴出速度は下流側に至
って低下し点火手段の近傍で滞留し、外気の引き込みが
少なく点火手段近傍での燃料濃度を確保できるため、容
易な点火が実現できる。
【0063】(4)点火手段として、火花を燃焼盤の点
火手段近傍の点火炎口列の直下流で形成し、かつ点火操
作時のみ、定常燃焼中における最大燃料量よりも多量の
燃料をバーナ本体に供給する手段としたことにより、点
火時のみ過剰の燃料が供給されると同時に、火花が燃料
予混合気中を確実に通過するため容易に点火でき、かつ
点火終了後は本来の最大燃料量まで低下するため、逆火
やCOの排出等の燃焼不良を起こすことがない。
【0064】(5)燃焼盤の炎口の近傍であって、かつ
燃料予混合気が流れる下流側に設けた検知部と非検知部
からなる燃焼検知手段の、検知部近傍の燃焼盤の炎口径
を大きくしたことにより、通過抵抗が少なく多量の燃料
が検知部近傍で燃焼するため、火炎厚みも増大し、検知
部の昇温が速く急速な燃焼検知が容易に行える。
【0065】(6)燃焼検知手段の検知部近傍の燃焼盤
の炎口の密度を高くしたことにより、高い濃度の燃料予
混合気が検知部近傍で燃焼するため、火炎厚みも増大
し、検知部の昇温が速く急速な燃焼検知が容易に行え
る。
【0066】(7)燃焼検知手段の検知部の近傍の燃焼
盤の一部に凸部を設けたことにより、検知部のみの昇温
が速く急速な燃焼検知が容易に行え、一方、定常燃焼時
に於ても非検知部の温度上昇は少なく、結果として高い
熱起電力を保持できる。
【0067】(8)燃焼検知手段の非検知部に多数の溝
を設けて放熱面積を増大したことにより、検知部のみの
昇温が速く燃焼検知が容易に行えるだけでなく、定常燃
焼時に於ても、非検知部が多数の溝を通じて放熱し、検
知部と非検知部との温度差を大きく保持でき、高い熱起
電力を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1の燃焼装置の要部の概
念を示した断面図 (b)同燃焼装置における炎口と点火手段の位置関係の
概念を示した正面図
【図2】(a)同実施例2の燃焼装置の要部の概念を示
した断面図 (b)同燃焼装置における炎口と点火手段の位置関係の
概念を示した正面図
【図3】(a)同実施例3の燃焼装置の要部の概念を示
した断面図 (b)同燃焼装置における炎口と点火手段の位置関係の
概念を示した正面図
【図4】(a)本発明の実施例4の燃焼装置の要部の概
念図 (b)同燃焼装置における炎口と点火手段の位置関係の
概念を示した正面図
【図5】同実施例5の燃焼装置の要部の概念を示した断
面図
【図6】同実施例6の燃焼装置の要部の概念を示した断
面図
【図7】同実施例7の燃焼装置の要部の概念を示した断
面図
【図8】同実施例8の燃焼装置の要部の概念を示した断
面図
【図9】従来の燃焼装置の点火装置部分の概念図
【図10】従来の別の燃焼装置の燃焼検知装置部分の構
成図
【符号の説明】
2 炎口 3 燃焼盤 4 バーナ本体 5 燃料通路 6 放電電極 8 受電体 9 点火装置 10、21、31 点火炎口列 11 火花 41 燃料通路 42 点火スイッチ 43 燃料開閉装置 44 ニードルバルブ 51 検知部 52、82 非検知部 53 燃焼検知手段 55、61、72 検知炎口 71 凸部 81 溝

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の炎口を設けた燃焼盤を有するバーナ
    本体と、前記燃焼盤の一部の炎口の近傍であって、かつ
    燃料予混合気が流れる下流側に形成される点火炎口列に
    面して点火手段を設けた燃焼装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の燃焼装置において、点火手
    段は放電電極と受電体の間で火花を形成し、かつ前記火
    花をバーナ本体の燃焼盤の点火炎口列の直下流に形成し
    た燃焼装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の燃焼装置において、点火炎
    口列を構成する炎口は他の一般の炎口よりも炎口径を大
    きくした燃焼装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の燃焼装置において、点火手
    段近傍における燃焼盤の点火炎口列の炎口径を、燃料予
    混合気の上流側から下流側に至ってテーパ状に大きくし
    た燃焼装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の燃焼装置において、バーナ
    本体と燃料通路によって連結された燃料開閉装置を備
    え、点火手段と前記燃料開閉装置を電気的に接続し、点
    火手段の点火操作時には、点火後の定常燃焼中において
    バーナ本体に供給される最大燃料量よりも多量の燃料を
    バーナ本体に供給するようにした燃焼装置。
  6. 【請求項6】多数の炎口を設けた燃焼盤を有するバーナ
    本体と、前記燃焼盤の炎口の近傍であって、かつ燃料予
    混合気が流れる下流側に燃焼検知手段を設けた燃焼装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の燃焼装置において、燃焼検
    知手段を検知部と非検知部で構成し、前記検知部を燃焼
    盤の検知炎口に近接した燃焼装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の燃焼装置において、燃焼検
    知手段の検知部が面する燃焼盤の検知炎口径を燃焼盤の
    他の一般の炎口よりも大きくした燃焼装置。
  9. 【請求項9】請求項7記載の燃焼装置において、燃焼検
    知手段の検知部近傍の燃焼盤の検知炎口を設ける密度を
    燃焼盤の他の一般の炎口を設けた部分よりも高くした燃
    焼装置。
  10. 【請求項10】請求項7記載の燃焼装置において、燃焼
    検知手段の検知部とその近傍の燃焼盤の炎口を接近させ
    た燃焼装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の燃焼装置において、燃
    焼検知手段の検知部が面する燃焼盤の部分に凸部を設
    け、前記凸部に検知炎口を設けた燃焼装置。
  12. 【請求項12】請求項6記載の燃焼装置において、燃焼
    検知手段を検知部と非検知部で構成し、前記非検知部を
    冷却する構成を設けた燃焼装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の燃焼装置において、燃
    焼検知手段の非検知部の表面積を検知部の表面積より大
    きくした燃焼装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の燃焼装置において、燃
    焼検知手段の非検知部に多数の溝を設けた燃焼装置。
  15. 【請求項15】燃焼検知手段として、検知部と非検知部
    による熱電対で構成した請求項6ないし14のいずれか
    1項に記載の燃焼装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194995A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Nepon Inc 予混合バーナ
JP2014516400A (ja) * 2012-04-13 2014-07-10 広州市紅日燃具有限公司 赤外線ガスバーナ

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JP2013194995A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Nepon Inc 予混合バーナ
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