JPH0928031A - 誘導電動機の駆動装置 - Google Patents

誘導電動機の駆動装置

Info

Publication number
JPH0928031A
JPH0928031A JP17575395A JP17575395A JPH0928031A JP H0928031 A JPH0928031 A JP H0928031A JP 17575395 A JP17575395 A JP 17575395A JP 17575395 A JP17575395 A JP 17575395A JP H0928031 A JPH0928031 A JP H0928031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
frequency
signal
induction motor
inverter circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17575395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3254968B2 (ja
Inventor
Masahiro Yasohara
正浩 八十原
Yoshihiro Fujisaki
好洋 藤崎
和幸 ▲高▼田
Kazuyuki Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP17575395A priority Critical patent/JP3254968B2/ja
Priority to US08/610,826 priority patent/US5703459A/en
Priority to CN96106814A priority patent/CN1055807C/zh
Publication of JPH0928031A publication Critical patent/JPH0928031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3254968B2 publication Critical patent/JP3254968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • H02P29/024Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load
    • H02P29/027Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load the fault being an over-current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/08Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors
    • H02H7/093Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors against increase beyond, or decrease below, a predetermined level of rotational speed
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/06Rotor flux based control involving the use of rotor position or rotor speed sensors
    • H02P21/08Indirect field-oriented control; Rotor flux feed-forward control
    • H02P21/09Field phase angle calculation based on rotor voltage equation by adding slip frequency and speed proportional frequency
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2207/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the type of motor
    • H02P2207/01Asynchronous machines
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/08Controlling based on slip frequency, e.g. adding slip frequency and speed proportional frequency
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage
    • H02P27/047V/F converter, wherein the voltage is controlled proportionally with the frequency

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調機の室外ファン駆動用などの誘導電動機
において、台風などの強力な風による不具合のない誘導
電動機の駆動装置を提供することを目的とする。 【構成】 インバータ回路の出力電圧上限値を出力周波
数指令に応じて制限する電圧リミッタ手段、インバータ
回路の出力周波数下限を制限する最低周波数リミッタ手
段、インバータ回路の出力周波数上限に達した場合に第
1の給電遮断信号を出力する正転リミッタ手段、誘導電
動機の逆回転速度が逆転リミットレベルに達した時に第
2の給電遮断信号を出力する逆転リミッタ手段、低速異
常時に前記第2の給電遮断信号が出力されない状態が継
続した時に第3の給電遮断信号を出力する低速過負荷検
出手段とにより構成した誘導電動機の駆動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導電動機をファンモー
タとして、例えば空調機の室外ファン駆動などに適用す
る場合の誘導電動機の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空調機の室外ファンを駆動するモ
ータとして、誘導電動機が古くから幅広く採用されてい
る。
【0003】一方、誘導電動機の制御技術の進歩はめざ
ましく、パルス幅変調(PWM)によるインバータ回路
を用いて誘導電動機を可変電圧,可変周波数で駆動し、
回転数を自在に制御することが可能となってきた。
【0004】このような制御技術を用いてきめ細かく制
御される誘導電動機が、空調機の室外ファン駆動などの
ファンモータに適用されることが主流となってきてい
る。
【0005】PWMによるインバータ回路を用いて誘導
電動機を可変電圧,可変周波数で駆動し、回転数を自在
に制御できる誘導電動機の駆動装置としては、例えば図
14に示すように、ファン1002が連結された三相誘
導電動機1001と、出力電圧指令信号Vと出力周波数
指令信号Fに基づいた三相交流電圧により前記誘導電動
機1001への給電を行うインバータ回路1003と、
交流電源1006と、前記交流電源1006の出力を整
流平滑して前記インバータ回路1003へ直流電圧を印
加する整流回路1007および平滑コンデンサ1008
と、前記出力電圧指令信号Vを前記インバータ回路10
03に与える出力電圧指令手段1004と、前記出力電
圧指令手段1004から出力される電圧指令信号に応じ
て前記出力周波数指令信号Fを一義的に定めて前記イン
バータ回路1003に与える電圧・周波数変換手段10
05とにより構成し、前記出力電圧指令手段1004の
電圧指令信号とこれに応じて前記電圧・周波数変換手段
1005により一義的に定められる周波数指令信号によ
り、前記三相誘導電動機1001を可変電圧,可変周波
数で駆動するものがある。
【0006】このような技術はVVVF制御と呼ばれ、
誘導電動機を可変速して駆動する方法として一般的によ
く知られたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
制御技術により誘導電動機を駆動し、空調機の室外ファ
ンモータに適用する場合、台風の発生のように強力な風
力により外部より強制的にファンが駆動されると多くの
不具合が生じる。
【0008】例えば、誘導電動機1001が駆動する方
向に対して逆方向にファン1002を駆動するような風
(逆風)が発生した場合、誘導電動機1001は過負荷
となり駆動電流が増大する。
【0009】誘導電動機1001の駆動電流が増大する
と、誘導電動機1001およびこれに給電を行っている
インバータ回路1003の発熱量が増え、場合によって
は破壊に至ってしまう。
【0010】このような誘導電動機1001およびイン
バータ回路1003の発熱や破壊を防止するために、こ
れらの過熱あるいは過電流を検出して給電を遮断し、自
己復帰しないようにトリップする方法も考えられるが、
台風が発生する度に頻繁にトリップして停止するような
ファンモータは、空調機の室外ファン駆動用としては採
用し難く適用できないものである。
【0011】また、誘導電動機1001が駆動する方向
に対して順方向にファン1002を駆動するような風
(追い風)が発生した場合、誘導電動機1001は強制
的に加速され、この回転数がインバータ回路1003が
出力する出力周波数に相当する回転数を超えると、誘導
電動機1001は発電機として動作し、回生電力が発生
する。
【0012】誘導電動機1001より発生する回生電力
は、インバータ回路1003へ逆供給され、その結果平
滑コンデンサ1008の端子間電圧を上昇させる。
【0013】平滑コンデンサ1008の端子間電圧が上
昇すると、平滑コンデンサ1008およびインバータ回
路1003が過電圧状態となり、破壊に至ってしまう。
【0014】このような過電圧破壊を防止するために、
誘導電動機1001の回生電力を吸収して電圧の上昇を
抑える回生電力処理装置を設ける方法が考えられるが、
回生電力処理装置は大電力に耐える部品が必要であり、
装置の大形化とコスト高が避けられないというデメリッ
トがある。
【0015】本発明は上記問題点を解決するもので、台
風などにより強力な逆風あるいは追い風が発生した場合
においても、過負荷,過電流を未然に防止して容易にト
リップしない、さらに回生電力の発生も未然に防止でき
る小形で安価な誘導電動機の駆動装置を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の誘導電動機の駆動装置は、第1に、誘導電動
機と、前記誘導電動機の回転速度を検出する速度検出手
段と、出力電圧指令信号および出力周波数指令信号に基
づいた交流電圧により前記誘導電動機への給電を行うイ
ンバータ回路と、前記出力電圧指令信号を前記インバー
タ回路に与える出力電圧指令手段と、前記速度検出手段
より出力される前記誘導電動機の回転速度に応じた周波
数信号に所定のすべり周波数を加算して得られる周波数
信号を前記出力周波数指令信号として前記インバータ回
路に与える出力周波数指令手段とを備えたすべり周波数
制御をして駆動される誘導電動機の駆動装置であって、
前記インバータ回路の出力電圧の上限値を前記出力周波
数指令手段の出力信号または前記速度検出手段の出力信
号に応じて設定する電圧リミットレベル設定手段と、前
記電圧リミットレベル設定手段の設定値に基づいて前記
出力電圧指令手段の出力信号を制限して前記インバータ
回路の出力電圧の上限を制限する電圧リミッタ手段とを
設けて、前記インバータ回路の出力周波数の増減変動に
合わせて前記インバータ回路の出力電圧の上限値の設定
レベルが増減可変するように構成したものである。
【0017】第2に、前記出力周波数指令手段の出力信
号を制限して前記インバータ回路の出力周波数の下限が
予め設定された最低周波数より以下にならないよう制限
する最低周波数リミッタ手段を設けて、前記インバータ
回路の出力周波数が減少して前記最低周波数リミッタ手
段の前記最低周波数に達した場合、前記最低周波数が前
記インバータ回路の出力周波数となるように構成したも
のである。
【0018】第3に、前記インバータ回路の出力周波数
が予め設定された最大周波数リミットレベルに達したか
どうかを検出し、達した場合に第1の給電遮断信号を出
力する正転リミッタ手段と、前記誘導電動機の逆回転速
度が予め設定された逆転リミットレベルに達したかどう
かを検出し、達した場合に第2の給電遮断信号を出力す
る逆転リミッタ手段とを設けて、前記正転リミッタ手段
が出力する前記第1の給電遮断信号かまたは前記逆転リ
ミッタ手段が出力する前記第2の給電遮断信号が発生し
たときに、前記誘導電動機への給電を遮断するように構
成したものである。
【0019】第4に、前記誘導電動機の回転速度が予め
設定された低速異常検知レベルを下回ったかどうかを検
出し、下回った場合に低速異常信号を出力する低速異常
検知手段と、前記低速異常検知手段を含み、前記低速異
常検知手段から前記低速異常信号が出力され、かつ、前
記逆転リミッタ手段から前記第2の給電遮断信号が出力
されない状態が所定の時間継続した場合、第3の給電遮
断信号をラッチ処理して出力する低速過負荷検出手段と
を設けて、前記正転リミッタ手段が出力する前記第1の
給電遮断信号かまたは前記逆転リミッタ手段が出力する
前記第2の給電遮断信号かまたは前記低速過負荷検出手
段が出力する前記第3の給電遮断信号が発生したとき
に、前記誘導電動機への給電を遮断するように構成した
ものである。
【0020】
【作用】この構成によって、台風などにより強力な逆風
あるいは追い風が発生した場合においても、過負荷,過
電流,回生電力の発生を未然に防止して、破壊の心配が
無くしかも容易にトリップしない、空調機の室外ファン
の駆動に適する小形で安価な誘導電動機の駆動装置の実
現が可能となるものである。
【0021】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。
【0022】図1は本発明の誘導電動機の駆動装置の一
実施例を示すものである。1は誘導電動機であり、この
出力軸にはファン15が直接連結されている。
【0023】2は速度検出手段であり、前記誘導電動機
1の回転速度を検出する回転速度センサー21とこの出
力信号を処理する速度検出器22により構成され、出力
信号f2を出力する。前記速度検出手段2の出力信号f2
は、前記誘導電動機1の回転方向を含む速度検出信号で
あり、例えば前記誘導電動機1の正転時はこの回転速度
に比例した正の値をとり、前記誘導電動機1の逆転時は
この回転速度に比例した負の値をとるように、前記回転
速度センサー21および前記速度検出器22が構成され
ている。
【0024】3はインバータ回路であり、図示していな
い例えば商用交流電圧を整流して平滑した直流電圧を、
出力電圧指令信号V3および出力周波数指令信号f3に基
づいた三相交流電圧O1,O2,O3に電力変換し、前記
三相交流電圧O1,O2,O3により前記誘導電動機1へ
の給電を行うように構成されている。ここで前記三相交
流電圧O1,O2,O3は、互いに電気的に120度の位
相差を持ち、出力電圧波高値が前記出力電圧指令信号V
3に対応し、出力周波数が前記出力周波数指令信号f3
対応するものである。
【0025】5は出力周波数指令手段であり、すべり周
波数設定手段51と、この出力信号f51と前記速度検出
手段の出力信号f2とを加算する加算器52により構成
され、前記加算器52の加算出力が前記出力周波数指令
手段5の出力信号f5として出力される。
【0026】前記出力周波数指令手段5の出力信号f5
は、前記出力周波数指令信号f3として前記インバータ
回路3に入力されると共に、電圧リミットレベル設定手
段6に入力信号f6として入力される。
【0027】前記電圧リミットレベル設定手段6の出力
信号V6は、電圧リミッタ手段7のリミット値設定信号
として入力される。
【0028】4は出力電圧指令手段であり、この出力信
号V4は前記電圧リミッタ手段7により制限されて前記
出力電圧指令信号V3として前記インバータ回路3に入
力される。
【0029】すなわち、前記電圧リミッタ手段7は、前
記出力信号V4が前記出力信号V6より以下であるとき、
前記出力信号V4を出力信号V7として出力し、前記出力
信号V4が前記出力信号V6を超えるとき、前記出力信号
6を前記出力信号V7として出力するものであり、前記
出力信号V7が前記出力電圧指令信号V3として前記イン
バータ回路3に入力されるものである。
【0030】以上のように構成された誘導電動機の駆動
装置について、その動作を説明する。
【0031】図1に示すように、速度検出手段2より出
力される誘導電動機1の回転速度に応じた周波数信号f
2に、すべり周波数設定手段51から出力される所定の
すべり周波数信号f51を加算して得られる周波数信号f
5を、出力周波数指令信号f3としてインバータ回路3に
入力するようにしているために、前記誘導電動機1の回
転速度対出力トルク特性(N−T特性)は、図2に示す
ように直流モータとほぼ同じ特性となり、出力電圧指令
信号V3に応じて回転速度あるいはトルクの制御が可能
で、かつ、非常に高効率の駆動を実現することができ
る。
【0032】このような技術は、すべり周波数制御とし
て一般的に知られている。このようにすべり周波数制御
をして駆動される誘導電動機1を、例えば空調機の室外
ファンの駆動モータとして使用した場合の動作につい
て、図3を用いて説明する。
【0033】図3の下図は、出力電圧指令手段4の出力
信号V4を一定とした場合の誘導電動機1の回転速度対
出力トルク特性(N−T特性)と回転速度対駆動電流特
性(N−I特性)およびファン15のファン負荷特性を
示したものである。
【0034】ファン負荷は図3に示したように回転速度
の増大と共に増加する特性を有しており、誘導電動機1
によりファン15を駆動した場合、誘導電動機1の出力
トルクとファン15のファン負荷トルクがつり合う点
(a点)にて回転速度が安定するように動作する。
【0035】このようにa点にて回転速度が安定してい
る場合において、台風などの強力な風(逆風)がファン
15に吹きつけ、誘導電動機1に逆方向の駆動トルクが
強制的に加えられると、誘導電動機1はそのN−T特性
およびN−I特性に応じて回転速度が低下すると共に駆
動電流が増大し、やがて動作点はa点からb点に移行す
ることになる。
【0036】b点に動作点が移行してからさらに強力な
逆風がファン15に吹きつけると、誘導電動機1の回転
速度はさらに低下することになるが、このとき出力電圧
指令手段4の出力信号V4がインバータ回路3の出力電
圧指令信号V3として制限されることなく入力されてい
れば、動作点はb点からd点に移行し、回転速度の低下
と共に誘導電動機1の駆動電流はさらに増大することに
なる。
【0037】駆動電流が増大すれば、誘導電動機1およ
びインバータ回路3の発熱量が増大して破壊の恐れがあ
る、あるいは、破壊を防止するためにインバータ回路3
を構成するパワー半導体部品などに電力容量が大きく大
形形状の素子を使用する必要がある、あるいは、過電流
時の保護としてトリップするようにした場合は強風の度
に頻繁に停止して空調機の室外ファンモータとしては使
用困難になるなど、従来の技術で示したVVVF制御に
より誘導電動機を駆動した場合と同様の不具合が発生す
る。
【0038】このような不具合が生じないように、本実
施例においては電圧リミットレベル設定手段6と電圧リ
ミッタ手段7とを設けている。
【0039】以下に電圧リミットレベル設定手段6と電
圧リミッタ手段7の動作について説明する。
【0040】電圧リミットレベル設定手段6は、インバ
ータ回路3の出力電圧である三相交流電圧O1,O2,O
3の電圧波高値の上限値を設定するための設定信号を出
力信号V6として電圧リミッタ手段7に出力するように
動作するものである。
【0041】より具体的には、出力信号V6は出力周波
数指令手段5の出力信号f5すなわち電圧リミットレベ
ル設定手段6の入力信号f6に応じて可変され、前記入
力信号f6の減少(あるいは増加)に伴い前記出力信号
6が減少(あるいは増加)するようにしている。
【0042】電圧リミッタ手段7は、電圧リミットレベ
ル設定手段6の出力信号V6に基づいて出力電圧指令手
段4の出力信号V4を制限し、インバータ回路3の出力
電圧である三相交流電圧O1,O2,O3の電圧波高値の
上限を制限するように動作するものである。
【0043】より具体的には、出力電圧指令手段4の出
力信号V4が電圧リミットレベル設定手段6の出力信号
6より以下であるとき、前記出力信号V4が電圧リミッ
タ手段7の出力信号V7としてインバータ回路3の出力
電圧指令信号V3に出力され、誘導電動機1は出力電圧
指令手段4の出力信号V4に基づいて駆動されるように
動作し、また、出力電圧指令手段4の出力信号V4が電
圧リミットレベル設定手段6の出力信号V6を超えたと
き、前記出力信号V6が電圧リミッタ手段7の出力信号
7としてインバータ回路3の出力電圧指令信号V3に出
力され、誘導電動機1は電圧リミットレベル設定手段6
の出力信号V6に基づいて駆動されるように動作するも
のである。
【0044】すなわち、出力信号V4が出力信号V6を超
えたときは、出力周波数指令手段5の出力信号f5の減
少(あるいは増加)に合わせてインバータ回路3の出力
電圧指令信号V3が減少(あるいは増加)するように動
作するものである。
【0045】以上のように動作する電圧リミットレベル
設定手段6と電圧リミッタ手段7を設けた本実施例にお
いて、台風などの強力な風(逆風)がファン15に吹き
つけ、誘導電動機1に逆方向の駆動トルクが強制的に加
えられた場合の動作について図3を用いて以下に説明す
る。
【0046】まず図3に示す動作点a点は、出力電圧指
令手段4の出力信号V4は電圧リミットレベル設定手段
6の出力信号V6より以下であり、前記出力信号V4に基
づいて誘導電動機1は駆動され、既に説明した通り誘導
電動機1の出力トルクとファン15のファン負荷トルク
とがつり合うように回転速度がNaで安定している状態
である。
【0047】動作点a点の状態から強力な逆風がファン
15に吹きつけられると誘導電動機1の回転速度は低下
し、やがて動作点b点に達し、回転速度はNbとなる。
【0048】さらに強力な逆風が吹くと、回転速度はさ
らに低下しNcとなる。誘導電動機1の回転速度がNcま
で低下したとき、インバータ回路3の出力周波数指令信
号f3も回転速度に連動してfcまで減少し、これに合わ
せて電圧リミットレベル設定手段6の出力信号V6が減
少する。
【0049】この時、出力電圧指令手段4の出力信号V
4は出力信号V6を超えた状態となり、インバータ回路3
の出力電圧指令信号V3には電圧リミットレベル設定手
段6の出力信号V6が与えられる。
【0050】したがって、誘導電動機1に給電される三
相交流電圧O1,O2,O3の電圧波高値が抑えられ、図
3の動作点c点に示すように、駆動電流の増大が抑制さ
れることになる。
【0051】以上のように本実施例によれば、電圧リミ
ットレベル設定手段6と電圧リミッタ手段7とを設けた
ことにより、台風などの強力な風(逆風)により外部よ
り強制的に誘導電動機1が駆動された場合においても、
駆動電流の増大を抑えることが可能となり、誘導電動機
1およびインバータ回路3の発熱量が小さく、またイン
バータ回路3を構成するパワー半導体部品などに電力容
量が小さな小形形状の素子を使用することができ、また
強風の度に過電流トリップによる停止のない空調機の室
外ファン駆動に最適な誘導電動機の駆動装置を実現する
ことができる。
【0052】また、電圧リミットレベル設定手段6の出
力信号V6に基づいて誘導電動機1が駆動される部分、
つまり図3における動作点b点よりも回転速度が低い部
分については、電圧リミットレベル設定手段6の入力−
出力特性により誘導電動機1のN−T特性およびN−I
特性を可変することも可能である。
【0053】すなわち、図4に示すように、電圧リミッ
トレベル設定手段6の入力信号f6に対する出力信号V6
の変化の割合を(1),(2),(3)と変えることに
より、誘導電動機1のN−T特性およびN−I特性を
(1),(2),(3)と自在に変化させることができ
る。
【0054】これにより、誘導電動機の特性を電気的に
調整することが可能となり、同一の電動機を様々な使用
状態で電気的に容易に適用させていくことが可能とな
る。
【0055】なお、図3あるいは図4における動作点b
点は、例えば電圧リミットレベル設定手段6の入力−出
力特性(f6−V6特性)の傾斜を変えるなどして、任意
に設定可能であることは言うまでもない。
【0056】また、電圧リミットレベル設定手段6の入
力−出力特性(f6−V6特性)は図3あるいは図4に示
したように直線的である必要はなく、任意の曲線であっ
ても、不連続点を有する任意の直線または曲線であって
も良い。
【0057】なお、本実施例においては、電圧リミット
レベル設定手段6の入力信号f6として出力周波数指令
手段5の出力信号f5を入力する構成としたが、すべり
周波数f51を加算する前の信号である速度検出手段2の
出力信号f2を電圧リミットレベル設定手段6の入力信
号f6として入力しても同様の効果を奏する誘導電動機
の駆動装置を実現することが可能である。
【0058】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0059】図5は本発明の誘導電動機の駆動装置の第
2の実施例を示すものである。図5において、最低周波
数リミッタ手段8を設け、出力周波数指令手段5の出力
信号f5を前記最低周波数リミッタ手段8に入力し、前
記最低周波数リミッタ手段8の出力信号f8を出力周波
数指令信号f3としてインバータ回路3に入力すると共
に、電圧リミットレベル設定手段6の入力信号f6とし
て入力する構成とした以外は、図1に示した第1の実施
例と同様である。
【0060】以上のように構成された誘導電動機の駆動
装置について、その動作を説明する。
【0061】最低周波数リミッタ手段8以外の部分につ
いては、第1の実施例で説明した通りであり、同一機能
を有する部分については同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0062】図5において、誘導電動機1はすべり周波
数制御により駆動され、電圧リミットレベル設定手段6
と電圧リミッタ手段7とにより、台風などの強力な風
(逆風)により外部より強制的に誘導電動機1が駆動さ
れた場合においても、図3に示したように駆動電流の増
大を抑えることが可能であるところは第1の実施例で既
に説明した通りである。
【0063】しかし、さらに強力な逆風が発生し、誘導
電動機1の回転方向が強制的に反転されてしまった場
合、以下のような課題が発生する。
【0064】誘導電動機1をすべり周波数制御して駆動
する場合、図6(a)に示すように、インバータ回路3
の出力周波数つまり出力周波数指令信号f3は誘導電動
機1の回転速度に相当する周波数つまり速度検出手段2
の出力信号f2にすべり周波数f51を加算した周波数と
なるように制御される。
【0065】すなわち、f3とf2は常にすべり周波数f
51の差を持つように制御される。このような状態から、
誘導電動機1の回転方向が反転させられる程に強力な逆
風が発生した場合、f2およびf3は上記したようにすべ
り周波数制御されているために、図6(b)に示すよう
な状態となる。
【0066】すなわち、f2およびf3は共に負方向で同
一方向となり、f2の大きさはf3の大きさよりもf51
大きさだけ大きくなる。
【0067】誘導電動機は、その特性上、可動子の回転
方向(f2の方向に相当)と界磁の回転方向(f3の方向
に相当)が同一で、可動子の回転速度(f2の大きさに
相当)が界磁の回転速度(f3の大きさに相当)よりも
大きくなると発電機として動作し、回生電力を発生する
性質を持っている。
【0068】従って、図6(b)のような状態で誘導電
動機1を駆動すると、誘導電動機1から回生電力が発生
することになる。
【0069】誘導電動機1が回生電力を発生すると、イ
ンバータ回路3へ電力が逆供給され、インバータ回路3
を過電圧または過電流により破壊してしまう恐れがあ
る。
【0070】このような不具合を生じないように、本実
施例においては最低周波数リミッタ手段8を設けてい
る。
【0071】以下に最低周波数リミッタ手段8の動作に
ついて説明する。最低周波数リミッタ手段8は、出力周
波数指令手段5の出力信号f5を制限し、インバータ回
路3の出力電圧である三相交流電圧O1,O2,O3の出
力周波数の下限を制限するように動作するものである。
【0072】より具体的には、周波数指令手段5の出力
信号f5が、最低周波数リミッタ手段8の内部に設けら
れた最低周波数リミットレベルfminより以上であると
き、前記出力信号f5が最低周波数リミッタ手段8の出
力信号f8としてインバータ回路3の出力周波数指令信
号f3に出力され、また、出力周波数指令手段5の出力
信号f5が最低周波数リミットレベルfminを下回ったと
き、最低周波数リミットレベルfminが最低周波数リミ
ッタ手段8の出力信号f8としてインバータ回路3の出
力周波数指令信号f3に出力されるように動作するもの
である。
【0073】以上のように動作する最低周波数リミッタ
手段8を設けた本実施例において、誘導電動機1の回転
方向が反転させられる程に強力な逆風が発生した場合の
動作について図7を用いて以下に説明する。
【0074】まず図7(a)は強力な逆風が発生する前
の状態であり、インバータ回路3の出力周波数に対応す
るf3は誘導電動機1の回転速度に対応するf2にすべり
周波数f51を加算した値となるようにすべり周波数制御
されている。
【0075】図7(a)に示す状態から強力な逆風が発
生すると、図7(b)に示す状態となる。
【0076】図7(b)は、f3が最低周波数リミット
レベルfminと同一となった瞬間の様子を示している。
【0077】図7(b)の状態からさらに強力な風が発
生し、誘導電動機1の回転方向が反転させられた場合、
図7(c)に示す状態となる。
【0078】すなわち、図7(c)の状態においては、
出力周波数指令手段5の出力信号f 5(f2+f51)は最
低周波数リミットレベルfminを下回り、最低周波数リ
ミッタ手段8はその出力をfminとしてインバータ回路
3の出力周波数指令信号f3に出力するように動作して
いる。
【0079】このとき、誘導電動機1は最低周波数リミ
ットレベルfminによる正の値の固定周波数で駆動され
ることになり、強力な逆風により回転方向が反転され、
2が負の値をとっても、f2とf3が共に負方向で同一
方向となることはなく、回生電力の発生を防止すること
ができる。
【0080】以上のように本実施例によれば、最低周波
数リミッタ手段8を設けたことにより、台風などによる
強力な風(逆風)により外部より強制的に誘導電動機1
が駆動され、さらに回転方向が反転させられる程の強風
を受けた場合においても、誘導電動機1が回生電力を発
生することを防止することが可能となり、インバータ回
路3への電力の逆供給による破壊の無い誘導電動機の駆
動装置を実現することができる。
【0081】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について説明する。
【0082】図8は本発明の誘導電動機の駆動装置の第
3の実施例を示すものである。図8において、9は正転
リミッタ手段であり、前記正転リミッタ手段9は、最大
周波数リミットレベル設定手段92と、前記最大周波数
リミットレベル設定手段92の出力信号f92と速度検出
手段2の出力信号f2とを比較するヒステリシス付き比
較器91とにより構成され、前記出力信号f2が前記出
力信号f92を超えたとき、前記ヒステリシス付き比較器
91より出力される‘H’レベルの信号を第1の給電遮
断信号S9として出力するように構成されている。
【0083】10は逆転リミッタ手段であり、前記逆転
リミッタ手段10は、逆転リミットレベル設定手段10
2と、前記逆転リミットレベル設定手段102の出力信
号f 102と前記速度検出手段2の出力信号f2とを比較す
る比較器101とにより構成され、前記出力信号f2
前記出力信号f102を下回ったとき、前記比較器101
より出力される‘H’レベルの信号を第2の給電遮断信
号S10として出力するように構成されている。
【0084】インバータ回路3はフリーラン指令信号F
reに基づき誘導電動機1との接続を電気的に開閉するこ
とが可能で、例えば前記Fre信号が‘L’レベルのとき
は前記インバータ回路3の出力O1,O2,O3と前記誘
導電動機1とを電気的に接続し、前記Fre信号が‘H’
レベルのときは前記インバータ回路3の出力O1,O2
3と前記誘導電動機1との接続を電気的に解放するよ
うな機能が付加されている。
【0085】12は論理和回路であり、前記論理和回路
12は、前記第1の給電遮断信号S 9と前記第2の給電
遮断信号S10との論理和をとるように構成される。
【0086】前記論理和回路12の出力信号S12は、前
記フリーラン信号Freとして前記インバータ回路3に入
力される。
【0087】その他の構成においては、図5に示した第
2の実施例と同様であり、同一機能を有する部分につい
ては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0088】以上のように構成された誘導電動機の駆動
装置について、その動作を説明する。
【0089】図8において、誘導電動機1はすべり周波
数制御により駆動され、電圧リミットレベル設定手段6
と電圧リミッタ手段7とにより、台風などの強力な風
(逆風)により外部より強制的に誘導電動機1が駆動さ
れた場合においても、駆動電流の増大を抑え、さらに回
転方向が反転させられる程の強風を受けた場合において
も、最低周波数リミッタ手段8により誘導電動機1が回
生電力を発生するのを防止するところは、第2の実施例
で既に説明した通りである。
【0090】図9は、図5における第2の実施例あるい
は図8における第3の実施例に示した構成により誘導電
動機1を駆動した場合の動作を示すものであり、特に誘
導電動機1のN−T特性およびN−I特性を示したもの
である。
【0091】図9に示す動作図において、動作点a点お
よびb点は既に図3で示した動作点a点およびb点での
動作と全く同様である。
【0092】つまり、動作点a点においては、出力電圧
指令手段4の出力信号V4が出力電圧指令信号V3として
インバータ回路3に入力され、出力信号V4に基づいて
誘導電動機1が駆動されている状態であり、また動作点
b点においては、強力な風(逆風)により誘導電動機1
の回転速度が低下し、電圧リミットレベル設定手段6と
電圧リミッタ手段7とが動作し始める点であり、これよ
りさらに誘導電動機1の回転速度が低下すると、インバ
ータ回路3の出力電圧指令信号V3は電圧リミットレベ
ル設定手段6の出力信号V6に基づいて入力され、誘導
電動機1の駆動電流の増大を抑えるように動作するもの
である。
【0093】また、図9における動作点e点は、さらに
強力な逆風により誘導電動機1の回転速度が低下し、出
力周波数指令手段5の出力信号f5が最低周波数リミッ
トレベルfminに達した場合の動作点であり、これより
さらに回転速度が低下すると、インバータ回路3の出力
周波数指令信号f3は最低周波数リミットレベルfminに
固定されて誘導電動機1が駆動されることになる。
【0094】これにより、誘導電動機1が逆回転に至る
ほどの強力な逆風が発生しても、回生電力の発生を防止
することができるものであるが、動作点e点よりも低回
転速度の領域では、誘導電動機1を最低周波数リミット
レベルfminによる固定周波数で駆動しているため効率
が悪くなり、回転速度の低下あるいは逆回転領域への突
入に伴い急速に駆動電流が増大して行くことになる。
【0095】誘導電動機1の駆動電流が増大すると、誘
導電動機1およびインバータ回路3の発熱量が増大して
破壊の恐れがある、あるいは、破壊を防止するためにイ
ンバータ回路3を構成するパワー半導体部品などに電力
容量が大きく大形形状の素子を使用する必要がある、あ
るいは過電流時の保護としてトリップするようにした場
合は強風の度に頻繁に停止して空調機の室外ファンモー
タとしては使用困難になるなど、従来の技術で示したV
VVF制御により誘導電動機を駆動した場合と同様の不
具合が発生する。
【0096】このような不具合が生じないように、本実
施例においては、逆転リミッタ手段10を設けている。
【0097】以下に、逆転リミッタ手段10の動作につ
いて説明する。逆転リミッタ手段10は、速度検出手段
2の出力信号f2が逆転リミットレベル設定手段102
により逆回転領域に設定された逆転リミッタ動作値f
102よりも下回った場合、‘H’レベルの信号を第2の
給電遮断信号S10として出力するように動作するもので
ある。
【0098】このように動作する逆転リミッタ手段10
を設けたことによる本実施例の動作について説明する。
【0099】図10は第3の実施例における動作説明図
である。図9により既に説明した通り、動作点e点より
も低回転速度の領域では、誘導電動機1はfminによる
固定周波数により駆動されるために、回転速度の低下に
伴い急速に駆動電流が増大して行く。
【0100】そして極めて強力な逆風が発生した場合、
誘導電動機1は強制的に逆回転駆動させられ、さらに駆
動電流が増大することになるが、誘導電動機1の逆回転
速度が逆転リミットレベル設定手段102により設定さ
れた逆転リミッタ動作値f10 2に相当するレベルに達す
ると、逆転リミッタ手段10は‘H’レベルの第2の給
電遮断信号S10を出力するように動作する。
【0101】‘H’レベルの第2の給電遮断信号S
10は、論理和回路12を介してインバータ回路3のフリ
ーラン指令信号Freを‘H’レベルとする。
【0102】これにより、誘導電動機1はインバータ回
路3の出力から電気的に解放され、給電が遮断されるこ
とになり、駆動電流の増大を防止することが可能とな
る。
【0103】給電を遮断した後は、逆風が止むまで誘導
電動機1はさらに大きな逆回転速度で強制的に駆動され
ることになるが、給電を遮断していれば駆動電流も回生
電力も発生せず何ら不具合は発生しない。
【0104】また、台風がおさまるなどして、強力な逆
風が止むと、給電が遮断された誘導電動機1はしばらく
の間ファン15の慣性により回転を続けることになる
が、やがて逆転リミッタ動作値f102に相当するレベル
にまで逆回転速度が低下してくる。
【0105】逆回転速度がf102に相当するレベルにま
で低下すると、逆転リミッタ手段10より出力される第
2の給電遮断信号S10は解除されて‘L’レベルとな
り、再び誘導電動機1への給電が開始され、この駆動を
自動復帰させるよう動作するようにしている。
【0106】以上、台風などの発生による強力な風が誘
導電動機1の駆動方向に対して逆方向に作用する逆風の
場合について説明を行ったが、一方強力な風が誘導電動
機1の駆動方向に対して順方向に作用する追い風の場合
について以下に説明する。
【0107】ファン15に強力な追い風が吹きつけ、こ
の駆動方向と同一方向の外力が加えられると、誘導電動
機1は強制的に加速される。
【0108】誘導電動機1は既に説明した通り、すべり
周波数制御をしているため、この回転速度(f2に相
当)に応じた周波数(f3(=f2+f51)に相当)によ
り駆動されている。
【0109】従って、誘導電動機1が強力な追い風によ
り強制的に加速されると、誘導電動機1を駆動する周波
数も増加していく。
【0110】誘導電動機1を駆動する周波数は、インバ
ータ回路3より出力される三相交流電圧O1,O2,O3
の出力周波数であり、インバータ回路3に入力する出力
周波数指令信号f3により与えられるものである。
【0111】しかし、インバータ回路3の回路動作速度
は有限であるため、出力周波数指令信号f3をいかに増
加しても出力可能な周波数には限界がある。その限界を
出力限界周波数fhとする。
【0112】誘導電動機1が強制的に加速され高回転速
度で駆動されると、やがて出力周波数指令信号f3はイ
ンバータ回路3の出力限界周波数fhに達し、さらには
これを超えることになる。
【0113】このような状態となると、誘導電動機1は
インバータ回路3の出力限界周波数fhに相当する回転
速度を超えて強制的に駆動されていることになる。
【0114】誘導電動機はその特性上、可動子の回転速
度が界磁の回転速度(インバータ回路3の出力周波数に
相当)を超えると発電機として動作し、回生電力を発生
する性質を持っている。
【0115】従って、上記したような強力な追い風が発
生し、誘導電動機1が過剰に加速させられた場合、誘導
電動機1は回生電力を発生することになる。
【0116】誘導電動機1が回生電力を発生すると、本
来誘導電動機1へ給電を行うべきインバータ回路3に逆
に電力が供給されることになり、インバータ回路3が過
電圧あるいは過電流により破壊するという不具合を生じ
ることになる。
【0117】このような不具合が生じないように、本実
施例においては、正転リミッタ手段9を設けている。
【0118】以下に、正転リミッタ手段9の動作につい
て説明する。正転リミッタ手段9は、速度検出手段2の
出力信号f2が最大周波数リミットレベル設定手段92
により設定された正転リミッタ動作値f92を超えた場
合、‘H’レベルの信号を第1の給電遮断信号S9とし
て出力するように動作するものである。
【0119】このように動作する正転リミッタ手段9を
設けたことによる本実施例の動作について図10を用い
て説明する。
【0120】図10において、動作点a点は、まだ強力
な追い風が発生しておらず、誘導電動機1の出力トルク
とファン15のファン負荷とがつり合った回転速度Na
で安定に駆動されている状態である。
【0121】このような状態から強力な追い風が発生
し、誘導電動機1が強制的に加速させられると、やがて
最大周波数リミットレベル設定手段92により設定され
た正転リミッタ動作値f92に相当する回転速度Nkに達
する。
【0122】誘導電動機1の回転速度がNkに達する
と、正転リミッタ手段9は‘H’レベルの第1の給電遮
断信号S9を出力するように動作する。
【0123】‘H’レベルの第1の給電遮断信号S
9は、論理和回路12を介してインバータ回路3のフリ
ーラン指令信号Freを‘H’レベルとする。
【0124】これにより、誘導電動機1はインバータ回
路3の出力から電気的に解放され、給電が遮断されるこ
とになる。
【0125】誘導電動機1は給電が遮断されると、この
一次駆動巻線および二次駆動巻線ともに電流が零とな
り、発電機として動作することもなく回生電力の発生も
しなくなる。
【0126】ここで、正転リミットレベル動作値f
92は、これに相当する誘導電動機1の回転速度Nkがイ
ンバータ回路3の出力限界周波数fhに相当する回転速
度を超えないように設定されているものであり、これに
より誘導電動機1が回生電力を発生する回転速度に達す
る前に、この給電が遮断されることになり、回生電力の
発生を未然に防止することが可能となる。
【0127】給電を遮断した後は、誘導電動機1はファ
ン15に吹きつける強力な追い風のみにより強制的に駆
動されることになり、給電を遮断する前に比べるとイン
バータ回路3からの電力供給が無くなり出力トルクが失
われた分、誘導電動機1の回転速度が低下することにな
る。
【0128】誘導電動機1の回転速度がNkに達して給
電が遮断されたときに、上記した回転速度の低下によ
り、再び給電が再開し、そしてまた回転速度がNkに達
して給電を遮断する。このような動作を繰り返す可能性
がある。
【0129】このような繰り返し動作が行われると、誘
導電動機1は起動と停止を台風などの強風が止むまで繰
り返され、大きな起動電流を断続的に発生し、誘導電動
機1やインバータ回路3の発熱やノイズの発生を促す原
因となる。
【0130】これを避けるために、正転リミッタ手段9
はヒステリシス付き比較器91を設けた構成となってい
る。
【0131】すなわち、誘導電動機1への給電を遮断し
たときに、回転速度がNkよりもヒステリシス付き比較
器91のヒステリシス幅に相当する回転速度だけ低下
し、給電遮断信号解除レベルに達するまで、給電が再開
されないようにして、上記した繰り返し動作を防止して
いる。
【0132】また、台風がおさまるなどして、強力な追
い風が止むと、給電が遮断された誘導電動機1はしばら
くの間ファン15の慣性により回転を続けることになる
が、やがてその回転速度が給電遮断信号解除レベルに相
当する回転速度にまで低下してくると、正転リミッタ手
段9より出力される第1の給電遮断信号S9は解除され
て‘L’レベルとなり、再び誘導電動機1への給電が開
始され、この駆動を自動復帰させるよう動作するように
している。
【0133】以上のように本実施例によれば、逆転リミ
ッタ手段10を設けたことにより、台風などの強力な風
(逆風)により外部より強制的に誘導電動機1が駆動さ
れ、特に回生電力発生を防止するために設けた最低周波
数リミッタ手段8が動作した以後もさらに強力な逆風が
吹きつけた場合、誘導電動機1への給電を遮断すること
でその駆動電流の増大を防止し、そして強力な逆風がお
さまると、誘導電動機1への給電を再開するようにした
ことにより、誘導電動機1およびインバータ回路3の発
熱量が小さく、またインバータ回路3を構成するパワー
半導体部品などに電力容量が小さな小形形状の素子を使
用することができ、また強風の度に過電流トリップによ
る停止のない空調機の室外ファン駆動に最適な誘導電動
機の駆動装置を実現することができるものである。
【0134】また、正転リミッタ手段9を設けたことに
より、台風などの強力な風(追い風)により外部より強
制的に誘導電動機1が駆動され、過剰に加速された場合
においても、誘導電動機1の回転速度がインバータ回路
3の出力限界周波数fhに相当する回転速度を超える前
に、誘導電動機1の給電を遮断して回生電力の発生を未
然に防止でき、インバータ回路3への電力の逆供給によ
る破壊の無い誘導電動機の駆動装置を実現することがで
きるものである。
【0135】さらに、正転リミッタ手段9を構成する比
較器にヒステリシス付き比較器91を用いたことによ
り、正転リミッタ手段9が動作して誘導電動機1への給
電が遮断されたときに回転速度の低下が発生しても、誘
導電動機1が起動と停止を繰り返すことがなく、従っ
て、起動電流の断続的な発生がなく、誘導電動機1やイ
ンバータ回路3の発熱やノイズの発生を未然に防止して
安定に給電を遮断できる誘導電動機の駆動装置を実現す
ることができるものである。
【0136】そして強力な追い風がおさまると、誘導電
動機1への給電を再開するようにしたことにより、強風
の度にトリップして停止することのない空調機の室外フ
ァン駆動に最適な誘導電動機の駆動装置を実現すること
ができるものである。
【0137】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について説明する。
【0138】図11は本発明の誘導電動機の駆動装置の
第4の実施例を示すものである。図11において、11
0は低速異常検知手段であり、前記低速異常検知手段1
10は、低速異常検知レベル設定手段112と、前記低
速異常検知レベル設定手段112の出力信号f112と速
度検出手段2の出力信号f2とを比較する比較器111
とにより構成され、前記出力信号f2が前記出力信号f
112を下回ったとき、前記比較器111より出力される
‘H’レベルの信号を低速異常信号S110として出力す
るように構成されている。
【0139】前記低速異常検知手段110より出力され
る低速異常信号S110は論理を反転する反転回路113
に入力され、前記反転回路113の出力信号S113と逆
転リミッタ手段10より出力される第2の給電遮断信号
10とは論理和回路114に入力されて論理和がとられ
る。
【0140】116はカウンタ回路であり、前記カウン
タ回路116は、発振器115の出力がクロック信号c
kとして入力され、前記論理和回路114の出力信号S
114がクリア信号clrとして入力される。
【0141】117はラッチ回路であり、前記ラッチ回
路117は、前記カウンタ回路116の出力信号S116
によりセットされ、リセット回路13の出力によりリセ
ットされるように構成されている。
【0142】ここで、前記各構成要素110〜117は
低速過負荷検出手段11を成しており、前記低速過負荷
検出手段11は、前記ラッチ回路117より出力される
‘H’レベルの信号を第3の給電遮断信号S11として出
力するように構成されている。
【0143】論理和回路12は、正転リミッタ手段9よ
り出力される第1の給電遮断信号S 9と前記逆転リミッ
タ手段10より出力される第2の給電遮断信号S10と前
記低速過負荷検出手段11より出力される第3の給電遮
断信号S11との論理和をとるように構成され、前記論理
和回路12の出力信号S12は、フリーラン指令信号Fre
としてインバータ回路3に入力されるように構成されて
いる。
【0144】その他の構成においては、図8に示した第
3の実施例と同様であり、同一機能を有する部分につい
ては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0145】以上のように構成された誘導電動機の駆動
装置について、その動作を説明する。
【0146】図12は、図11に示した本発明の第4の
実施例における動作説明図である。なお、図12におけ
る各動作点a点,b点,e点は既に図9あるいは図10
で示した各動作点a点,b点,e点での動作と全く同様
であり、詳細な説明は省略する。
【0147】図12において、台風などの強力な風(逆
風)がファン15に吹きつけ、誘導電動機1が強制的に
駆動されると、動作点a点よりb点を経てe点に達す
る。
【0148】動作点e点に達すると、最低周波数リミッ
タ手段8の作用により誘導電動機1は固定周波数fmin
で駆動されるため、さらに強力な逆風が吹くと駆動電流
は急速に増大し始めることは既に説明した通りである。
【0149】しかし、ファン15に吹きつける逆風が、
逆転リミッタ手段10を動作させて誘導電動機1への給
電を遮断する程に強くない場合、あるいは誘導電動機1
の可動子が強制的にロックされた場合、動作点e点近傍
よりも低い回転速度の領域で、大きな駆動電流で誘導電
動機1が駆動され続ける可能性がある。
【0150】このような状態が長時間続くと、誘導電動
機1およびインバータ回路3は過熱状態となる恐れがあ
る。
【0151】このような過熱状態を避けるために、本実
施例においては、低速過負荷検出手段11を設けてい
る。
【0152】以下に、低速過負荷検出手段11の動作に
ついて説明する。低速過負荷検出手段11は、まず前処
理として、速度検出手段2の出力信号f 2が低速異常検
知レベル設定手段112の出力信号f112よりも下回っ
たとき、低速異常検知手段110から出力される‘H’
レベルの低速異常信号S110と、逆転リミッタ手段10
から出力される第2の給電遮断信号S10とを113,1
14より成る論理回路により処理して、誘導電動機1の
回転速度が低速異常検知レベル設定手段112の出力信
号f112に相当する回転速度を下回り、かつ逆転リミッ
タ手段10が動作をする逆転リミッタ動作値f102に相
当する回転速度に達していない間、‘L’レベルとなる
出力信号S114を論理和回路114から出力するように
している。
【0153】すなわち、図12における動作点e点近傍
に設定された信号f112に相当する回転速度よりも低い
回転速度領域で、大きな駆動電流で誘導電動機1が駆動
されているとき、前記出力信号S114は‘L’レベルと
なるようにしている。
【0154】この出力信号S114は、カウンタ回路11
6のクリア信号clrとなる。図13は低速過負荷検出手
段11の後処理の動作説明図である。
【0155】以下に低速過負荷検出手段11の後処理に
ついて説明する。カウンタ回路116は、クリア信号c
lrが‘L’レベルである間、発振器115より出力され
るクロック信号ckをカウントし、クリア信号clrが
‘H’レベルとなるとクロック信号ckのカウント内容
をクリアして再び零からカウントを始める状態とするよ
うに動作するものである。
【0156】またカウンタ回路116の出力S116は、
クロック信号ckをカウントした結果、オーバフローが
発生すると‘H’レベルの信号が出力されるように構成
されている。
【0157】カウンタ回路116がオーバフローして出
力信号S116が‘H’レベルとなると、ラッチ回路11
7はセットされ、その出力信号S117を‘H’レベルと
する。
【0158】ラッチ回路117より出力される‘H’レ
ベルの信号は、低速過負荷検出手段11の第3の給電遮
断信号S11として出力される。
【0159】以上のように低速過負荷検出回路11は、
この前処理と後処理を合わせると、図12における動作
点e点近傍に設定された信号f112に相当する回転速度
よりも低い回転速度領域で、大きな駆動電流で誘導電動
機1が駆動されている状態が、カウンタ回路116がオ
ーバフローする程に長い時間続くと、‘H’レベルの第
3の給電遮断信号S11を出力するように動作するもので
ある。
【0160】そして第3の給電遮断信号S11は一度
‘H’レベルとなると、ラッチ回路117の動作により
ラッチされ、リセット回路13からリセット信号が出力
されるまで‘H’レベルを維持するように動作するもの
である。
【0161】このように動作する低速過負荷検出手段1
1を設けた本実施例の動作を説明する。
【0162】強力な逆風により、誘導電動機1が図12
における動作点e点近傍に達し、低速異常検知レベル設
定手段112の出力信号f112に相当する回転速度を下
回る低回転速度領域で駆動されると、カウンタ回路11
6がクロック信号ckのカウントを開始する。
【0163】やがてカウンタ回路116がオーバフロー
すると、低速過負荷検出回路11は‘H’レベルの第3
の給電遮断信号S11を出力する。
【0164】‘H’レベルの第3の給電遮断信号S
11は、論理和回路12を介してインバータ回路3のフリ
ーラン指令信号Freを‘H’レベルとする。
【0165】このフリーラン指令信号Freはラッチ回路
117によりラッチ処理されており、電源の再投入ある
いは誘導電動機1が搭載されている機器本体(例えば空
調機の室外機)のコントローラからの指令により、リセ
ット回路13がリセット信号を出力するまで維持され
る。
【0166】これにより、リセット回路13によりリセ
ット信号が出力されるまで、誘導電動機1はインバータ
回路3の出力から電気的に解放され、給電が遮断され、
誘導電動機1およびインバータ回路3が過熱状態となる
ことを防止することができるものである。
【0167】ここで、カウンタ回路116がオーバフロ
ーする時間は発振器115の出力周波数およびカウンタ
回路116を構成するフリップフロップ回路の段数など
により自在に設定可能であり、起動時や一瞬の逆風など
の負荷外乱により誘導電動機1が頻繁に停止しない程度
の時間、例えば10秒〜30秒程度に設定することが好
ましい。
【0168】また、本実施例においては、図12に示し
たように、低速異常検知レベルf11 2を動作点e点より
も低い回転速度領域になるように設定しているが、動作
点e点と一致させても、動作点e点よりも高い回転速度
領域に設定しても、さらには逆転リミッタ動作点f102
に達しない範囲で逆回転速度領域に設定してもよい。
【0169】つまり、誘導電動機1およびインバータ回
路3、さらにはこれらを含む機器(例えば空調機の室外
機)全体として過熱状態とならない程度に、誘導電動機
1の駆動電流の増大を抑えることができるよう、低速異
常検知レベル設定手段112の出力信号f112を設定す
れば良い。
【0170】なお、低速過負荷検出手段11が動作する
領域つまり動作点e点近傍よりも低回転速度領域を、カ
ウンタ回路116がオーバフローしない間に通過した場
合は、通過した時点でカウンタ回路116はクリア信号
clrによりクリアされるため、低速過負荷検出手段11
により誘導電動機1の給電が遮断されることはない。
【0171】例えば、上記領域を速やかに通過し、逆転
リミッタ手段10が動作する領域に達した場合、第3の
実施例で説明した通り、逆転リミッタ手段10により誘
導電動機1への給電が遮断され、強力な逆風が止めば自
動復帰するように動作するものである。
【0172】以上のように本実施例によれば、低速過負
荷検出手段11を設けたことにより、ファン15に吹き
つける逆風が、逆転リミッタ手段10を動作させて誘導
電動機1への給電を遮断する程に強くない場合、あるい
は誘導電動機1の可動子が強制的にロックされた場合、
動作点e点近傍よりも低い回転速度の領域で、大きな駆
動電流で誘導電動機1が長時間駆動され続けることを防
ぎ、誘導電動機1およびインバータ回路3が過熱状態と
なることを防止できる誘導電動機の駆動装置を実現でき
るものである。
【0173】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1に、電圧リ
ミットレベル設定手段と電圧リミッタ手段とを設けたこ
とにより、台風などの強力な風(逆風)により外部より
強制的に誘導電動機が駆動された場合においても、駆動
電流の増大を抑えることが可能となり、誘導電動機およ
びインバータ回路の発熱量が小さく、またインバータ回
路を構成するパワー半導体部品などに電力容量が小さな
小形形状の素子を使用することができ、また強風の度に
過電流トリップによる停止のない空調機の室外ファン駆
動に最適な誘導電動機の駆動装置を実現することができ
るものである。
【0174】第2に、最低周波数リミッタ手段を設けた
ことにより、回転方向が反転させられる程の強い逆風を
受けた場合においても、誘導電動機が回生電力を発生す
ることを防止することが可能となり、インバータ回路へ
の電力の逆供給による破壊の無い誘導電動機の駆動装置
を実現することができるものである。
【0175】第3に、逆転リミッタ手段を設けたことに
より、特に回生電力発生を防止するために設けた最低周
波数リミッタ手段が動作した以後もさらに強力な逆風が
吹きつけた場合、誘導電動機への給電を遮断することで
その駆動電流の増大を防止し、そして強力な逆風がおさ
まると、誘導電動機への給電を再開するようにしたこと
により、誘導電動機およびインバータ回路の発熱量が小
さく、またインバータ回路を構成するパワー半導体部品
などに電力容量が小さな小形形状の素子を使用すること
ができ、また強風の度に過電流トリップによる停止のな
い空調機の室外ファン駆動に最適な誘導電動機の駆動装
置を実現することができるものである。
【0176】また、正転リミッタ手段を設けたことによ
り、台風などの強力な風(追い風)により外部より強制
的に誘導電動機が駆動され、過剰に加速された場合にお
いても、誘導電動機の回転速度がインバータ回路の出力
限界周波数に相当する回転速度を超える前に、誘導電動
機の給電を遮断して回生電力の発生を未然に防止でき、
インバータ回路への電力の逆供給による破壊の無い誘導
電動機の駆動装置を実現することができるものである。
【0177】さらに、正転リミッタ手段を構成する比較
器にヒステリシス付き比較器を用いたことにより、正転
リミッタ手段が動作して誘導電動機への給電が遮断され
たときに回転速度の低下が発生しても、誘導電動機が起
動と停止を繰り返すことがなく、従って、起動電流の断
続的な発生がなく、誘導電動機やインバータ回路の発熱
やノイズの発生を未然に防止して安定に給電を遮断でき
る誘導電動機の駆動装置を実現することができるもので
ある。
【0178】そして強力な追い風がおさまると、誘導電
動機への給電を再開するようにしたことにより、強風の
度にトリップして停止することのない空調機の室外ファ
ン駆動に最適な誘導電動機の駆動装置を実現することが
できるものである。
【0179】第4に、低速過負荷検出手段を設けたこと
により、ファンに吹きつける逆風が、逆転リミッタ手段
を動作させて誘導電動機への給電を遮断する程に強くな
い場合、あるいは誘導電動機の可動子が強制的にロック
された場合、低い回転速度の領域で、大きな駆動電流で
誘導電動機が長時間駆動され続けたとしても、誘導電動
機およびインバータ回路が過熱状態となることを防止で
きる誘導電動機の駆動装置を実現できるものである。
【0180】なお、本発明の各実施例において、インバ
ータ回路の出力および誘導電動機が三相である場合を説
明したが、これらは三相である必要はなく、例えば単相
であっても良い。
【0181】また、各実施例の各構成要素において回路
などと記述した部分が複数あるが、これらは必ずしも回
路などのハードウェアである必要はなく、同様の機能を
有する例えばソフトウェアにより実現しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における誘導電動機の駆
動装置の構成図
【図2】すべり周波数制御による誘導電動機の回転速度
対トルク特性図
【図3】本発明の第1の実施例における動作説明図
【図4】同実施例における動作説明図
【図5】本発明の第2の実施例における誘導電動機の駆
動装置の構成図
【図6】同実施例における動作説明図
【図7】同実施例における動作説明図
【図8】本発明の第3の実施例における誘導電動機の駆
動装置の構成図
【図9】同実施例における動作説明図
【図10】同実施例における動作説明図
【図11】本発明の第4の実施例における誘導電動機の
駆動装置の構成図
【図12】同実施例における動作説明図
【図13】同実施例における動作説明図
【図14】従来技術における誘導電動機の駆動装置の構
成図
【符号の説明】
1,1001 誘導電動機 2 速度検出手段 3,1003 インバータ回路 4,1004 出力電圧指令手段 5 出力周波数指令手段 6 電圧リミットレベル設定手段 7 電圧リミッタ手段 8 最低周波数リミッタ手段 9 正転リミッタ手段 10 逆転リミッタ手段 11 低速過負荷検出手段 110 低速異常検知手段 1002 ファン 1005 電圧・周波数変換手段 1006 交流電源 1007 整流回路 1008 平滑コンデンサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02H 3/20 H02H 3/20 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘導電動機と、前記誘導電動機の回転速度
    を検出する速度検出手段と、出力電圧指令信号および出
    力周波数指令信号に基づいた交流電圧により前記誘導電
    動機への給電を行うインバータ回路と、前記出力電圧指
    令信号を前記インバータ回路に与える出力電圧指令手段
    と、前記速度検出手段より出力される前記誘導電動機の
    回転速度に応じた周波数信号に所定のすべり周波数を加
    算して得られる周波数信号を前記出力周波数指令信号と
    して前記インバータ回路に与える出力周波数指令手段と
    を備えたすべり周波数制御をして駆動される誘導電動機
    の駆動装置であって、前記インバータ回路の出力電圧の
    上限値を前記出力周波数指令手段の出力信号または前記
    速度検出手段の出力信号に応じて設定する電圧リミット
    レベル設定手段と、前記電圧リミットレベル設定手段の
    設定値に基づいて前記出力電圧指令手段の出力信号を制
    限して前記インバータ回路の出力電圧の上限を制限する
    電圧リミッタ手段とを設けて、前記インバータ回路の出
    力周波数の増減変動に合わせて前記インバータ回路の出
    力電圧の上限値の設定レベルが増減可変するように構成
    した誘導電動機の駆動装置。
  2. 【請求項2】誘導電動機と、前記誘導電動機の回転速度
    を検出する速度検出手段と、出力電圧指令信号および出
    力周波数指令信号に基づいた交流電圧により前記誘導電
    動機への給電を行うインバータ回路と、前記出力電圧指
    令信号を前記インバータ回路に与える出力電圧指令手段
    と、前記速度検出手段より出力される前記誘導電動機の
    回転速度に応じた周波数信号に所定のすべり周波数を加
    算して得られる周波数信号を前記出力周波数指令信号と
    して前記インバータ回路に与える出力周波数指令手段と
    を備えたすべり周波数制御をして駆動される誘導電動機
    の駆動装置であって、前記インバータ回路の出力電圧の
    上限値を前記出力周波数指令手段の出力信号または前記
    速度検出手段の出力信号に応じて設定する電圧リミット
    レベル設定手段と、前記電圧リミットレベル設定手段の
    設定値に基づいて前記出力電圧指令手段の出力信号を制
    限して前記インバータ回路の出力電圧の上限を制限する
    電圧リミッタ手段と、前記出力周波数指令手段の出力信
    号を制限して前記インバータ回路の出力周波数の下限が
    予め設定された最低周波数より以下にならないよう制限
    する最低周波数リミッタ手段とを設けて、前記インバー
    タ回路の出力周波数の増減変動に合わせて前記インバー
    タ回路の出力電圧の上限値の設定レベルが増減可変する
    ようにし、かつ、前記インバータ回路の出力周波数が減
    少して前記最低周波数リミッタ手段の前記最低周波数に
    達した場合、前記最低周波数が前記インバータ回路の出
    力周波数となるように構成した誘導電動機の駆動装置。
  3. 【請求項3】誘導電動機と、前記誘導電動機の回転速度
    を検出する速度検出手段と、出力電圧指令信号および出
    力周波数指令信号に基づいた交流電圧により前記誘導電
    動機への給電を行うインバータ回路と、前記出力電圧指
    令信号を前記インバータ回路に与える出力電圧指令手段
    と、前記速度検出手段より出力される前記誘導電動機の
    回転速度に応じた周波数信号に所定のすべり周波数を加
    算して得られる周波数信号を前記出力周波数指令信号と
    して前記インバータ回路に与える出力周波数指令手段と
    を備えたすべり周波数制御をして駆動される誘導電動機
    の駆動装置であって、前記インバータ回路の出力電圧の
    上限値を前記出力周波数指令手段の出力信号または前記
    速度検出手段の出力信号に応じて設定する電圧リミット
    レベル設定手段と、前記電圧リミットレベル設定手段の
    設定値に基づいて前記出力電圧指令手段の出力信号を制
    限して前記インバータ回路の出力電圧の上限を制限する
    電圧リミッタ手段と、前記出力周波数指令手段の出力信
    号を制限して前記インバータ回路の出力周波数の下限が
    予め設定された最低周波数より以下にならないよう制限
    する最低周波数リミッタ手段と、前記インバータ回路の
    出力周波数が予め設定された最大周波数リミットレベル
    に達したかどうかを検出し、達した場合に第1の給電遮
    断信号を出力する正転リミッタ手段と、前記誘導電動機
    の逆回転速度が予め設定された逆転リミットレベルに達
    したかどうかを検出し、達した場合に第2の給電遮断信
    号を出力する逆転リミッタ手段とを設けて、前記インバ
    ータ回路の出力周波数の増減変動に合わせて前記インバ
    ータ回路の出力電圧の上限値の設定レベルが増減可変す
    るようにし、かつ、前記インバータ回路の出力周波数が
    減少して前記最低周波数リミッタ手段の前記最低周波数
    に達した場合、前記最低周波数が前記インバータ回路の
    出力周波数となるようにし、かつ、前記正転リミッタ手
    段が出力する前記第1の給電遮断信号かまたは前記逆転
    リミッタ手段が出力する前記第2の給電遮断信号が発生
    したときに、前記誘導電動機への給電を遮断するように
    構成した誘導電動機の駆動装置。
  4. 【請求項4】誘導電動機と、前記誘導電動機の回転速度
    を検出する速度検出手段と、出力電圧指令信号および出
    力周波数指令信号に基づいた交流電圧により前記誘導電
    動機への給電を行うインバータ回路と、前記出力電圧指
    令信号を前記インバータ回路に与える出力電圧指令手段
    と、前記速度検出手段より出力される前記誘導電動機の
    回転速度に応じた周波数信号に所定のすべり周波数を加
    算して得られる周波数信号を前記出力周波数指令信号と
    して前記インバータ回路に与える出力周波数指令手段と
    を備えたすべり周波数制御をして駆動される誘導電動機
    の駆動装置であって、前記インバータ回路の出力電圧の
    上限値を前記出力周波数指令手段の出力信号または前記
    速度検出手段の出力信号に応じて設定する電圧リミット
    レベル設定手段と、前記電圧リミットレベル設定手段の
    設定値に基づいて前記出力電圧指令手段の出力信号を制
    限して前記インバータ回路の出力電圧の上限を制限する
    電圧リミッタ手段と、前記出力周波数指令手段の出力信
    号を制限して前記インバータ回路の出力周波数の下限が
    予め設定された最低周波数より以下にならないよう制限
    する最低周波数リミッタ手段と、前記インバータ回路の
    出力周波数が予め設定された最大周波数リミットレベル
    に達したかどうかを検出し、達した場合に第1の給電遮
    断信号を出力する正転リミッタ手段と、前記誘導電動機
    の逆回転速度が予め設定された逆転リミットレベルに達
    したかどうかを検出し、達した場合に第2の給電遮断信
    号を出力する逆転リミッタ手段と、前記誘導電動機の回
    転速度が予め設定された低速異常検知レベルを下回った
    かどうかを検出し、下回った場合に低速異常信号を出力
    する低速異常検知手段と、前記低速異常検知手段を含
    み、前記低速異常検知手段から前記低速異常信号が出力
    され、かつ、前記逆転リミッタ手段から前記第2の給電
    遮断信号が出力されない状態が所定の時間継続した場
    合、第3の給電遮断信号をラッチ処理して出力する低速
    過負荷検出手段とを設けて、前記インバータ回路の出力
    周波数の増減変動に合わせて前記インバータ回路の出力
    電圧の上限値の設定レベルが増減可変するようにし、か
    つ、前記インバータ回路の出力周波数が減少して前記最
    低周波数リミッタ手段の前記最低周波数に達した場合、
    前記最低周波数が前記インバータ回路の出力周波数とな
    るようにし、かつ、前記正転リミッタ手段が出力する前
    記第1の給電遮断信号かまたは前記逆転リミッタ手段が
    出力する前記第2の給電遮断信号かまたは前記低速過負
    荷検出手段が出力する前記第3の給電遮断信号が発生し
    たときに、前記誘導電動機への給電を遮断するように構
    成した誘導電動機の駆動装置。
  5. 【請求項5】正転リミッタ手段は、インバータ回路の出
    力周波数が予め設定された最大周波数リミットレベルに
    達した場合に第1の給電遮断信号を出力し、前記第1の
    給電遮断信号を出力した後、前記インバータ回路の出力
    周波数が前記最大周波数リミットレベルよりも若干低い
    周波数である給電遮断信号解除レベルに達するまでの
    間、前記第1の給電遮断信号の出力を維持し、前記イン
    バータ回路の出力周波数が前記給電遮断信号解除レベル
    に達した場合に前記第1の給電遮断信号の出力を解除
    し、その後前記インバータ回路の出力周波数が前記最大
    周波数リミットレベルに達するまで前記第1の給電遮断
    信号を出力しないヒステリシス手段を備えて成る請求項
    3または請求項4記載の誘導電動機の駆動装置。
JP17575395A 1995-07-12 1995-07-12 誘導電動機の駆動装置 Expired - Fee Related JP3254968B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17575395A JP3254968B2 (ja) 1995-07-12 1995-07-12 誘導電動機の駆動装置
US08/610,826 US5703459A (en) 1995-07-12 1996-03-05 Driver for an induction motor
CN96106814A CN1055807C (zh) 1995-07-12 1996-05-30 感应电动机的驱动装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17575395A JP3254968B2 (ja) 1995-07-12 1995-07-12 誘導電動機の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0928031A true JPH0928031A (ja) 1997-01-28
JP3254968B2 JP3254968B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=16001658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17575395A Expired - Fee Related JP3254968B2 (ja) 1995-07-12 1995-07-12 誘導電動機の駆動装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5703459A (ja)
JP (1) JP3254968B2 (ja)
CN (1) CN1055807C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001204199A (ja) * 2000-01-17 2001-07-27 Toyo Electric Mfg Co Ltd 永久磁石型同期電動機の制御装置
WO2007007920A1 (en) * 2005-07-14 2007-01-18 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Overvoltage suppression technique for variable frequency drives operating reciprocating loads
WO2007007466A1 (ja) * 2005-07-12 2007-01-18 Daikin Industries, Ltd. 多相インバータ及びその制御方法、並びに送風機及び多相電流出力システム
JP2017038486A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 東洋電機製造株式会社 電気車制御装置

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3959176B2 (ja) * 1998-06-25 2007-08-15 松下電器産業株式会社 ファンモータ駆動装置
SE519223C2 (sv) * 2000-09-18 2003-02-04 Hoernell Internat Ab Förfarande och anordning för konstanthållning av flödet från en fläkt
JP3602046B2 (ja) 2000-09-29 2004-12-15 山洋電気株式会社 ブラシレスモータの駆動装置
JP3731060B2 (ja) * 2000-11-14 2006-01-05 株式会社日立製作所 イナーシャ演算方法及び電動機のドライブ装置
JP2003111475A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Japan Servo Co Ltd 異常回転数検出装置を備える可変速度フアンモータ
CN102563042A (zh) * 2002-04-10 2012-07-11 卢克摩擦片和离合器两合公司 确定自动变速器中的目标挡的变速器控制装置及方法
CN2690894Y (zh) * 2004-03-09 2005-04-06 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 风扇马达检测电路
JP4621997B2 (ja) * 2006-07-10 2011-02-02 株式会社デンソー 燃料ポンプの制御装置
JP5056143B2 (ja) * 2007-04-25 2012-10-24 ダイキン工業株式会社 ファン制御システム
US8456115B2 (en) * 2011-02-23 2013-06-04 Deere & Company Method and system for controlling an electric motor with variable switching frequency at variable operating speeds
WO2014129178A1 (ja) * 2013-02-20 2014-08-28 パナソニック株式会社 非接触充電装置および非接触充電方法
JP5835272B2 (ja) * 2013-05-30 2015-12-24 トヨタ自動車株式会社 車両用動力装置の制御装置
US10939507B2 (en) * 2016-08-12 2021-03-02 Illinois Tool Works Inc. Induction heating accessories
KR102308340B1 (ko) 2017-03-24 2021-10-05 엘에스일렉트릭(주) 인버터 제어방법
JP6457583B2 (ja) 2017-05-02 2019-01-23 ファナック株式会社 異常診断装置および異常診断方法
US11233476B2 (en) 2020-03-20 2022-01-25 Magnetek, Inc. Method and apparatus for low DC bus voltage ride through

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2644748C3 (de) * 1976-10-04 1982-08-26 Zinser Textilmaschinen Gmbh, 7333 Ebersbach Anordnung zur Regelung der Drehzahl einer Asynchronmaschine
JPS5517230A (en) * 1978-07-21 1980-02-06 Hitachi Ltd Control device for electric motor car
CH664460A5 (de) * 1981-12-09 1988-02-29 Zinser Textilmaschinen Gmbh Verfahren und einrichtung zum verringern der leistungsaufnahme einer elektrischen antriebsanordnung.
US4777420A (en) * 1985-01-31 1988-10-11 Westinghouse Electric Corp. Induction motor control apparatus and method
EP0227014B1 (en) * 1985-12-24 1990-03-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Turbine helper drive apparatus
JPS63140688A (ja) * 1986-12-03 1988-06-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモ−タの保護装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001204199A (ja) * 2000-01-17 2001-07-27 Toyo Electric Mfg Co Ltd 永久磁石型同期電動機の制御装置
WO2007007466A1 (ja) * 2005-07-12 2007-01-18 Daikin Industries, Ltd. 多相インバータ及びその制御方法、並びに送風機及び多相電流出力システム
AU2006267785B2 (en) * 2005-07-12 2010-01-21 Daikin Industries, Ltd. Polyphase inverter, control method thereof, air sending device and polyphase current output system
US7684217B2 (en) 2005-07-12 2010-03-23 Daikin Industries, Ltd. Polyphase inverter, control method thereof, air sending device and polyphase current output system
WO2007007920A1 (en) * 2005-07-14 2007-01-18 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Overvoltage suppression technique for variable frequency drives operating reciprocating loads
JP2017038486A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 東洋電機製造株式会社 電気車制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1055807C (zh) 2000-08-23
CN1140926A (zh) 1997-01-22
US5703459A (en) 1997-12-30
JP3254968B2 (ja) 2002-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0928031A (ja) 誘導電動機の駆動装置
US5929576A (en) Protection apparatus for brushless motor
JP5725038B2 (ja) 電力変換装置
JP2725500B2 (ja) インバータ空調機
JP2002034289A (ja) インバータ装置およびその電流制限方法
JPH0965689A (ja) 誘導電動機の駆動装置
JPH11275869A (ja) 電動機の駆動装置及びその装置を用いた圧縮機
JP2005210861A (ja) モータ駆動用インバータ制御装置、および空気調和機
JPS59153496A (ja) インバ−タ制御装置
CN108242899B (zh) 用于控制逆变器的方法
JP2700429B2 (ja) 3相ブラシレスモータの駆動回路及び空調室外機装置
JP3286049B2 (ja) 可変速発電システム
JP2003111428A (ja) インバータ制御エンジン駆動発電機
JP3364361B2 (ja) 空気調和機
JPH10174276A (ja) モータの保護装置
JP4718252B2 (ja) 電力変換装置
JP4566551B2 (ja) 電動機駆動回路
JP2005328583A (ja) 電動機制御装置および電動ポンプ装置
JP2761375B2 (ja) 誘導電動機の運転制御装置
JP7392570B2 (ja) インバータ装置
JPH08303386A (ja) ファンモータシステム
JP2005245175A (ja) ブラシレスモータの駆動回路の可変型電流リミッタ方式
JP2008206220A (ja) 電動機制御装置
JPH06105456A (ja) インバータ過電圧保護装置
JPS6264283A (ja) 電動機の駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees