JPH09280318A - 二軸バランサ付きエンジン - Google Patents

二軸バランサ付きエンジン

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JPH09280318A
JPH09280318A JP8086356A JP8635696A JPH09280318A JP H09280318 A JPH09280318 A JP H09280318A JP 8086356 A JP8086356 A JP 8086356A JP 8635696 A JP8635696 A JP 8635696A JP H09280318 A JPH09280318 A JP H09280318A
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engine
balancer
oil pump
timing transmission
crankshaft
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Keiichi Nakano
啓一 中野
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】クランクケース１内でクランク軸２の左右
両脇にそれぞれバランサ軸３・４を配置し、この一対の
バランサ軸３・４をクランク軸２と平行に架設し、クラ
ンクケース１の前側に調時伝動装置５を配置し、この調
時伝動装置５を介してクランク軸２から上記一対のバラ
ンサ軸３・４を連動し、この調時伝動装置５をその前側
から調時伝動ケース６で覆い、クランク軸前端部２ａを
調時伝動ケース６の前方に突出させ、一方のバランサ軸
３の前端に出力部３ａを設け、この出力部３ａの前方
で、調時伝動ケース６にエンジン用オイルポンプ７を取
り付け、上記出力部３ａにエンジン用オイルポンプ７の
入力部７ａを離脱可能に接続した、二軸バランサ付きエ
ンジンにおいて、他方のバランサ軸４の前端にも出力部
４ａを設けた。 【効果】出力部３ａ・４ａの選択により、エンジン用オ
イルポンプ７の配置を選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸バランサ付き
エンジンに関する。
【０００２】
【従来の技術】二軸バランサ付きエンジンの従来技術と
して図３に示すものがある。これは、本発明と同様、ク
ランクケース１０１内でクランク軸１０２の左右両脇に
それぞれバランサ軸１０３・１０４を配置し、この一対
のバランサ軸１０３・１０４をクランク軸１０２と平行
に架設し、クランクケース１０１の前側に調時伝動装置
１０５を配置し、この調時伝動装置１０５を介してクラ
ンク軸１０２から上記一対のバランサ軸１０３・１０４
を連動し、この調時伝動装置１０５をその前側から調時
伝動ケース１０６で覆い、クランク軸前端部１０２ａを
調時伝動ケース１０６の前方に突出させ、一方のバラン
サ軸１０３の前端に出力部１０３ａを設け、この出力部
１０３ａの前方で、調時伝動ケース１０６にエンジン用
オイルポンプ１０７を取り付け、上記出力部１０３ａに
エンジン用オイルポンプ１０７の入力部１０７ａを離脱
可能に接続してある。
【０００３】この従来技術では、一方のバランサ軸１０
３の前端にのみ出力部１０３ａを設け、この一方のバラ
ンサ軸１０３にのみエンジン用オイルポンプ１０７を接
続できるようにしてある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、次
の問題がある。 一方のバランサ軸１０３の先端にのみ出力部１０３ａ
を設けているため、エンジン用オイルポンプ１０７の配
置を選択できない。 エンジン前側への出力箇所がクランク軸前端部１０２
ａの１箇所のみであるため、エンジン前側にエンジンか
らの入力を要する複数の装置を配置することが困難であ
った。
【０００５】本発明の課題は、上記問題を解決できる二
軸バランサ付きエンジンを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
（第１発明）第１発明は、図１に示すように、クランク
ケース１内でクランク軸２の左右両脇にそれぞれバラン
サ軸３・４を配置し、この一対のバランサ軸３・４をク
ランク軸２と平行に架設し、クランクケース１の前側に
調時伝動装置５を配置し、この調時伝動装置５を介して
クランク軸２から上記一対のバランサ軸３・４を連動
し、この調時伝動装置５をその前側から調時伝動ケース
６で覆い、クランク軸前端部２ａを調時伝動ケース６の
前方に突出させ、一方のバランサ軸３の前端に出力部３
ａを設け、この出力部３ａの前方で、調時伝動ケース６
にエンジン用オイルポンプ７を取り付け、上記出力部３
ａにエンジン用オイルポンプ７の入力部７ａを離脱可能
に接続した、二軸バランサ付きエンジンにおいて、次の
ようにしたことを特徴とする。
【０００７】すなわち、他方のバランサ軸４の前端にも
出力部４ａを設けたことを特徴とする。
【０００８】（第２発明）第２発明は、第１発明におい
て、次のようにしたことを特徴とする。すなわち、図１
に示すように、前記他方のバランサ軸４の出力部４ａの
前方で、調時伝動ケース６に作業用オイルポンプ８を取
り外し可能に取り付け、この他方のバランサ軸４の出力
部４ａに作業用オイルポンプ８の入力部８ａを離脱可能
に接続したことを特徴とする。
【０００９】（第３発明）第３発明は、第２発明におい
て、図２に示すように、エンジン用オイルポンプ７と作
業用オイルポンプ８とをラジエータ９よりも低く配置
し、エンジン用オイルポンプ７と作業用オイルポンプ８
とがラジエータ９の下方空間９ａからその前方に露出す
るようにしたことを特徴とする。
【００１０】
【発明の作用及び効果】
（第１発明）第１発明では次の作用効果を奏する（図１
参照）。 一対のバランサ軸３・４の各前端にそれぞれ出力部３
ａ・４ａを設けているため、出力部３ａ・４ａの選択に
より、エンジン用オイルポンプ７の配置を選択できる。 一方のバランサ軸３の出力部３ａにエンジン用オイル
ポンプ７を接続しても、他方のバランサ軸４の出力部４
ａとクランクケース軸前端部２ａの２箇所からエンジン
前側に出力を行えるので、エンジン前側にエンジンから
の入力を要する複数の装置を配置することが容易に行え
る。
【００１１】（第２発明）第２発明では、第１発明の作
用効果に加え、次の作用効果をも奏する（図１参
照）。 エンジン前側で、エンジン用オイルポンプ７と作業用
オイルポンプ８を一方向からメンテナンスできるため、
その作業効率が高まる。
【００１２】（第３発明）第３発明では、第２発明の作
用効果に加え、次の作用効果をも奏する（図２参
照）。 エンジン用オイルポンプ７と作業用オイルポンプ８の
メンテナンスをラジエータ９に邪魔されずに行えるの
で、その作業効率が一層高まる。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。この実施形態では、水冷の縦形二気筒ガ
ソリンエンジンを用いている。このエンジンの構成は次
の通りである。すなわち、図１に示すように、クランク
ケース１内でクランク軸２の左右両脇にそれぞれバラン
サ軸３・４を配置し、この一対のバランサ軸３・４をク
ランク軸２と平行に架設し、クランクケース１の前側に
調時伝動装置５を配置し、この調時伝動装置５を介して
クランク軸２から上記一対のバランサ軸３・４を連動
し、この調時伝動装置５をその前側から調時伝動ケース
６で覆い、クランク軸前端部２ａを調時伝動ケース６の
前方に突出させ、一方のバランサ軸３の前端に出力部３
ａを設け、この出力部３ａの前方で、調時伝動ケース６
にエンジン用オイルポンプ７を取り付け、上記出力部３
ａにエンジン用オイルポンプ７の入力部７ａを離脱可能
に接続してある。エンジン用オイルポンプ７はエンジン
の潤滑油を循環させるためのもので、調時伝動ケース６
に一体に組み込んである。
【００１４】クランク軸２の後端部２ｂにはフライホイ
ル１０を装着し、このフライホイル１０からエンジン後
側への出力が行えるようにしてある。一方のバランサ軸
３には、ガバナウェイト１１を装着してある。一対のバ
ランサ軸３・４は一次バランサであり、クランク軸２と
同じ回転速度で回転する。
【００１５】この実施形態では、他方のバランサ軸４の
前端にも出力部４ａを設けてある。このように、一対の
バランサ軸３・４の各前端にそれぞれ出力部３ａ・４ａ
を設けているため、出力部３ａ・４ａの選択により、エ
ンジン用オイルポンプ７の配置を選択できる。また、一
方のバランサ軸３の出力部３ａにエンジン用オイルポン
プ７を接続しても、他方のバランサ軸４の出力部４ａと
クランクケース軸前端部２ａの２箇所からエンジン前側
に出力を行えるので、エンジン前側にエンジンからの入
力を要する複数の装置を配置することが容易に行える。
この実施形態の場合、エンジン用オイルポンプ７は調時
伝動ケース６に一体に組み込んであるため、エンジン用
オイルポンプ７の位置が左右相違する二種類の調時伝動
ケース６を用意しておき、適宜使い分ける。
【００１６】この実施形態では、前記他方のバランサ軸
４の出力部４ａの前方で、調時伝動ケース６に作業用オ
イルポンプ８を取り外し可能に取り付け、この他方のバ
ランサ軸４の出力部４ａに作業用オイルポンプ８の入力
部８ａを離脱可能に接続してある。このようにすると、
エンジン前側で、エンジン用オイルポンプ７と作業用オ
イルポンプ８を一方向からメンテナンスできるため、そ
の作業効率が高まる。
【００１７】この実施形態では、図２に示すように、エ
ンジン用オイルポンプ７と作業用オイルポンプ８とをラ
ジエータ９よりも低く配置し、エンジン用オイルポンプ
７と作業用オイルポンプ８とがラジエータ９の下方空間
９ａからその前方に露出するようにしてある。このよう
にすると、エンジン用オイルポンプ７と作業用オイルポ
ンプ８のメンテナンスをラジエータ９に邪魔されずに行
えるので、その作業効率が一層高まる。また、クランク
軸前端部２ａもラジエータ９よりも低く配置し、クラン
ク軸前端部２ａがラジエータ９の下方空間９ａからその
前方に露出するようにしてある。このため、クランク軸
前端部２ａへの他の装置の接続がラジエータ９に邪魔さ
れずに行える。
【００１８】この実施形態では、エンジンの横一側方に
気化器１２と燃料圧送ポンプ１３とオイルフィルタカー
トリッジ１４とガバナレバー１５とを配置してある。こ
のため、エンジンの横側で、これらを一方向からメンテ
ナンスできるため、その作業能率が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るエンジンの横断平面図
である。
【図２】図１のエンジンの正面図である。
【図３】従来技術に係るエンジンの横断平面図である。
【符号の説明】
１…クランクケース、２…クランク軸、２ａ…クランク
軸前端部、３…バランサ軸、３ａ…出力部、４…バラン
サ軸、４ａ…出力部、５…調時伝動装置、６…調時伝動
ケース、７…エンジン用オイルポンプ、７ａ…入力部、
８…作業用オイルポンプ、８ａ…入力部、９…ラジエー
タ、９ａ…下部空間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 クランクケース(１)内でクランク軸(２)
    の左右両脇にそれぞれバランサ軸(３)・(４)を配置し、
    この一対のバランサ軸(３)・(４)をクランク軸(２)と平
    行に架設し、クランクケース(１)の前側に調時伝動装置
    (５)を配置し、この調時伝動装置(５)を介してクランク
    軸(２)から上記一対のバランサ軸(３)・(４)を連動し、
    この調時伝動装置(５)をその前側から調時伝動ケース
    (６)で覆い、クランク軸前端部(２ａ)を調時伝動ケース
    (６)の前方に突出させ、一方のバランサ軸(３)の前端に
    出力部(３ａ)を設け、この出力部(３ａ)の前方で、調時
    伝動ケース(６)にエンジン用オイルポンプ(７)を取り付
    け、上記出力部(３ａ)にエンジン用オイルポンプ(７)の
    入力部(７ａ)を離脱可能に接続した、二軸バランサ付き
    エンジンにおいて、 他方のバランサ軸(４)の前端にも出力部(４ａ)を設け
    た、ことを特徴とする二軸バランサ付きエンジン。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載した二軸バランサ付きエ
    ンジンにおいて、前記他方のバランサ軸(４)の出力部
    (４ａ)の前方で、調時伝動ケース(６)に作業用オイルポ
    ンプ(８)を取り外し可能に取り付け、この他方のバラン
    サ軸(４)の出力部(４ａ)に作業用オイルポンプ(８)の入
    力部(８ａ)を離脱自在に接続した、ことを特徴とする二
    軸バランサ付きエンジン。
  3. 【請求項３】 請求項２に記載した二軸バランサ付きエ
    ンジンにおいて、エンジン用オイルポンプ(７)と作業用
    オイルポンプ(８)とをラジエータ(９)よりも低く配置
    し、エンジン用オイルポンプ(７)と作業用オイルポンプ
    (８)とがラジエータ(９)の下方空間(９ａ)からその前方
    に露出するようにした、ことを特徴とする二軸バランサ
    付きエンジン。
JP8086356A 1996-04-09 1996-04-09 二軸バランサ付きエンジン Pending JPH09280318A (ja)

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