JPH09279459A - 熱接着性長繊維不織布 - Google Patents

熱接着性長繊維不織布

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JPH09279459A
JPH09279459A JP8094227A JP9422796A JPH09279459A JP H09279459 A JPH09279459 A JP H09279459A JP 8094227 A JP8094227 A JP 8094227A JP 9422796 A JP9422796 A JP 9422796A JP H09279459 A JPH09279459 A JP H09279459A
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JP8094227A
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Nobuyuki Yamamoto
信幸 山本
Yoshihiro Yamada
巌浩 山田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステルフィルム等への接着性の良いポ
リエステル系熱接着性長繊維不織布を得る。 【解決手段】 主として、ポリオレフィン及び/又は酸
変性ポリオレフィンが1〜5重量%を占めるように混合
された共重合ポリエステル組成物と、該共重合ポリエス
テルより高融点かつ200℃以上の融点を有する高融点
ポリエステルとからなる複合コンジュゲート長繊維から
なり、かつカレンダーロールにより熱圧着されているこ
とを特徴とする熱接着性長繊維不織布である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートシール包装
材料あるいはフィルム、紙、不織布等と共に熱圧着され
相補的に機能を高めるために用いるポリエステル系熱接
着性長繊維不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】高融点ポリエステルと、それよりも低い
融点あるいは軟化点を有する共重合ポリエステルとを複
合させたコンジュゲート繊維から構成される熱接着性不
織布については、例えば、特開昭64−52860号公
報、3−104973号公報等において多くの提案がな
されている。また、不織布を効率良く製造する方法とし
て、紡糸した繊維をエアサッカーで引き取り、コロナ放
電あるいは摩擦によって繊維に帯電させて開繊し、開繊
後の繊維を移動する捕集ネット上に載置してウェブと
し、得られたウェブをカレンダーロールで熱圧着してシ
ート状とする、所謂スパンボンド法が知られている。
【0003】これらの方法によって得られた熱接着性不
織布は、紙あるいはフィルムとラミネートされ、紙ある
いはフィルムの持つ引き裂き強力が小さいという欠点を
補うために広く使用され始めている。このような用途に
使用する上においては、エネルギーコストの低減や加工
速度を速くして生産性を向上させるといった観点から、
より加工温度が低い不織布が切望されている。このよう
な低加工温度の不織布として、低融点の共重合ポリエス
テルあるいは低軟化点の非晶質共重合ポリエステルが用
いられつつある。
【0004】しかしながら、例えば、融点が130℃以
下の共重合ポリエステルを複合繊維の一成分として用い
ると、スパンボンド法では、摩擦帯電あるいはコロナ放
電による帯電によって繊維を開繊させようとしても、十
分に開繊しないという問題を惹起する。この理由は明ら
かではないが、恐らく繊維間の摩擦が大きいとか、コロ
ナ放電による電荷の帯電が不安定であるためではないか
と推察される。もし、このように、繊維の開繊が不十分
であれば、得られる繊維の地合いが劣ることとなる。
【0005】更には、軟化点の低い非晶性の共重合ポリ
エステルを接着成分として用いる場合には、上述の開繊
性の悪さに加えて、カレンダーロールでウェブを熱圧着
するとき、軟化点より少なくとも10℃以上高い温度で
は、ウェブがカレンダーロールの表面に粘着し巻き付
く、と言う生産上極めて重大な問題を惹起する。このた
め、上記の問題を回避するために、ロール表面にシリコ
ン等の離型剤を定期的に塗布しなければならない、と言
う欠点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に述べ
た従来の諸問題に鑑み、スパンボンド法によりながら
も、低融点あるいは低軟化点の共重合ポリエステルを熱
接着成分として、シリコン等の離型剤を定期的にカレン
ダーロールの表面に塗布することなく、しかも低加工温
度で、安定かつ地合いの優れたポリエステル系熱接着長
繊維不織布を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】ここに、請求項1に係る
本発明によれば、主として、ポリオレフィン及び/又は
酸変性ポリオレフィンが1〜5重量%を占めるように混
合された共重合ポリエステル組成物と、該共重合ポリエ
ステルより高融点かつ200℃以上の融点を有する高融
点ポリエステルとからなる複合コンジュゲート長繊維か
らなり、かつカレンダーロールにより熱圧着されている
ことを特徴とする熱接着性長繊維不織布が提供される。
【0008】また、請求項2に係る発明として、前記の
共重合ポリエステルの融点が130℃以下である請求項
1記載の熱接着性長繊維不織布が提供される。
【0009】そして、請求項3に係る発明として、前記
の共重合ポリエステルが、軟化点110℃以下の非晶性
ポリマーである請求項1記載の熱接着性長繊維不織布が
提供される。
【0010】更には、請求項4に係る発明として、前記
のポリオレフィン及び/又は酸変性ポリオレフィンの融
点が、ポリオレフィン及び/又は酸変性ポリオレフィン
が混合されない共重合ポリエステルの融点あるいは軟化
点より高い請求項1〜3の何れかに記載の熱接着性長繊
維不織布が提供される。
【0011】最後に、請求項5に係る発明として、前記
のカレンダーロールをエンボスカレンダーとして、不織
布を部分的に熱圧着した請求項1〜4の何れかに記載の
熱接着性長繊維不織布が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一大特徴とする所は、熱
接着成分として用いる低融点の共重合ポリエステル(9
9〜95重量%)中に、ポリエステルとしての特徴を損
なわない程度の1〜5重量%のポリオレフィン及び/又
は酸変性ポリオレフィンを混合することによって、低加
工温度を実現し、これによって、安定かつ地合いの優れ
たポリエステル系熱接着性長繊維不織布が得られること
にある。
【0013】ここで、前記の共重合ポリエステルとポリ
オレフィン及び/又は酸変性ポリオレフィンとの混合比
率について見ると、1重量%未満であると繊維の開繊が
十分でない。また、5重量%を越えると紡糸口金の1〜
2m下方に配されたエアサッカーで糸条を引き取るに際
して、一般に3000〜4000m/分の高速で糸条を
引き取る場合に、紡出糸条に糸切れが多発し、正常に不
織布を製造するのが困難となる。
【0014】ここで、オレフィン系ポリマーを低融点の
共重合ポリエステルに少量混合することによる繊維の開
繊に及ぼす効果については、実に顕著である。すなわ
ち、コロナ放電による開繊では、走行糸条に負電荷を与
えるため、放電電極に負の電圧を印加するが、ポリエス
テルの場合、電圧が−25KVを越えると、かえって開
繊が悪化し繊維同士が絡まって団子状になるという現象
が生じる。しかしながら、低融点の共重合ポリエステル
にオレフィン系ポリマーを1%以上加えると、事態は一
変し、−30KVの印加電圧が与えられても、繊維同士
の絡みが生じず、安定した開繊が初めて可能となったの
である。
【0015】更に、共重合ポリエステルが非晶性である
場合、オレフィン系ポリマーを混合したとき、もう一つ
の顕著な効果が発現する。すなわち、軟化はするが明確
な融点を持たない成分を熱接着成分とする複合繊維を熱
圧着するとき、熱接着成分は緩やかに流動して粘着する
性質を有しているので、軟化点近傍の温度を熱圧着条件
として採用すると、繊維間の接着が不十分となり、不織
布の強度が小さいものしか得られない。このため、軟化
点より10℃以上高い温度を採用することが要求され、
これにより初めて実用に耐え得る強度が得られるのであ
る。
【0016】しかしながら、このような温度になると、
粘着性が著しく向上し、熱圧着するカレンダーロールの
表面に、繊維が粘着して取られ、これによって、得られ
る不織布の表面が毛羽立ってしまう、と言う問題を惹起
する。そして、著しい場合には、不織布を構成する熱圧
着繊維がカレンダーロールに巻き付いてしまい、生産ラ
インそのものを停止せざるを得ない、と言う致命的な問
題も惹起する。
【0017】ところが、非晶性共重合ポリエステルにそ
の軟化点よりも高い融点を持つオレフィン系ポリマーを
1重量%以上混合した場合、このような事態は一変する
のである。つまり、このようなポリマーを使用して、実
用上要求される強度より更に高い強度が得られるよう
に、軟化点より10℃以上高い温度でカレンダーロール
を通過させても、カレンダーロールへ繊維が粘着して取
られることが無くなる。また、副次的な効果として、オ
レフィン系ポリマーの混合によって、不織布の風合いを
ソフトにするという効果が得られる。このとき、カレン
ダーロールは、ソフトな風合いを更に高めるため、不織
布の全面を熱圧着するのではなく、部分的に熱圧着でき
るように、エンボスカレンダーで熱熱着た不織布とする
ことが肝要である。
【0018】次に、本発明で使用する低融点の共重合ポ
リエステルは、結晶性の場合、その融点を130℃以
下、非晶性の場合、その軟化点を110℃以下とするこ
とが好ましい。もし、融点又は軟化点がこれらの範囲を
越える場合は、不織布を他のシートと積層して熱圧着す
るときに必要とされる温度が高くなり、エネルギー効率
が悪いばかりか、積層する相手側シートとの間の熱収縮
差が大きくなり、浮きとか皺の発生を惹起する。また、
前記の範囲より低い場合には、熱圧着によって得られる
製品の耐熱上の問題が生じるので、通常、前記の融点又
は軟化点は60℃以上とすることが好ましい。
【0019】このような範囲の融点あるいは軟化点を有
する共重合ポリエステルとしては、酸成分としてテレフ
タル酸及びイソフタル酸を用い、ジオール成分としてエ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコール、テトラ
メチレングリコールを用いたものが挙げられる。また、
ポリマーの特性を大きく変えないという条件付きで、ア
ジピン酸、セバシン酸等のポリカルボン酸、あるいは、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等のポ
リオールを共重合成分として含有していても良い。
【0020】また、本発明で用いられるポリオレフィン
は、不織布が後で熱接着されることが前提となるため、
その融点が熱接着成分である低融点共重合ポリエステル
の融点や軟化点に近接しているのが好ましく、ポリエチ
レン、酸変成ポリエチレン、あるいは、そのブレンド体
が好適である。更には、カレンダーロールへの繊維の取
られを防止できるため、低融点共重合ポリエステルの融
点あるいは軟化点より高い融点を持つポリエチレン系ポ
リマーを挙げることができる。具体的には、高密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレンが挙げられる。また、酸変成
ポリエチレンとしては、アクリル酸、メタクリル酸等の
脂肪族モノカルボン酸とエチレンとの共重合体、又は、
マレイン酸、フマール酸等の脂肪族ジカルボン酸とエチ
レンとの共重合体が挙げられる。
【0021】更に、本発明に用いる複合繊維の熱接着成
分以外の他の成分は、不織布の骨材として作用するが、
不織布が後に熱圧着加工されることから、熱圧加工時の
寸法安定性を確保する意味で、融点が200℃以上の高
融点ポリエステルを使用する。ここで、ポリエステルを
選択する理由は、低融点の熱接着成分が共重合ポリエス
テルであるので、該共重合ポリエステルとの親和性の最
も優れたポリマーであることによる。なお、高融点ポリ
エステルの融点が200℃未満であると、他のシートと
積層して熱圧着するとき、不織布側の熱収縮が大きくな
り、皺を発生するため、好ましくない。また、不織布の
製造工程において、カレンダーロールで熱圧着すると
き、ウェブが収縮し、不織布に皺が入ったり、目付が不
均一になったりする。
【0022】このような高融点ポリエステルとしては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートが好ましく、また、酸成分及び/又はグリコール成
分に対して10モル%以下、特に3モル%以下の少量の
第3成分が共重合されていたり、あるいはその他のポリ
マーとのブレンド体であってもよい。なお、このような
第3成分としては、イソフタル酸、ナフタレン2,6−
ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸等の芳香族又は脂肪族ジカルボン
酸成分、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサン1,4−ジメタノール、1,6−ヘ
キサンジオール等のジオール成分、あるいはポリアルキ
レングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、
ビスフェノールA等を挙げることができる。
【0023】最後に、本発明に使用する複合繊維として
は、低融点共重合ポリエステルと高融点ポリエステルと
を複合したものであって、シース・コア型、サイド・バ
イ・サイド型等の公知のものでよいが、繊維表面の少な
くとも一部、より好ましくは、50%以上が低融点共重
合ポリエステルからなる熱接着成分で占められているこ
とが必要である。なお、低融点共重合ポリエステルと高
融点ポリエステルとの繊維横断面における占有比率は、
30:70〜70:30であることが好ましい。また、
複合繊維の単繊維デニールは、2〜8デニールが好まし
い。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本実施例での測定方法は、以下の通りである。
【0025】(1)不織布強度 不織布を幅5cm×長さ30cmの短冊形に裁断し、定
速伸長型引張試験機にて、試験長20cm、引張速度2
0cm/分で測定した。試料は、不織布のタテ方向及び
ヨコ方向それぞれから採取し、測定した値の平均値を求
めた。
【0026】(2)不織布の地合い 不織布を一辺が50cmの正方形に裁断し、この試料を
更に一辺が5cmの正方形100個に分割し、それぞれ
の重量を測定した。そのときの標準偏差を平均値で除し
た値(変動係数)を%で表示し、これを「地合い」とし
た。
【0027】(3) 紡糸糸切れ 紡糸で糸切れを生じると、きれた繊維が他の繊維に絡ま
って未開繊となり、不織布に斑点状の欠点を形成するの
で、不織布巻長1000m当たりの斑点状の欠点数を目
視でカウントした。測定値は、5回測定した平均値であ
る。
【0028】(4)繊維取られ 不織布製造中に、カレンダーロール表面に繊維が粘着し
て、不織布表面に毛羽を生じるかどうかを目視判定し
た。
【0029】(5)重合体の融点及び軟化点 示差走査熱量計にて測定し、結晶性ポリマーの場合は、
結晶融解ピーク温度を融点とし、非晶性ポリマーの場合
は、2次転移温度を軟化点とした。
【0030】(6)ヒートシール強度 富士インパルス(株)社製の商品名「オートシーラ(型
式:FA−300)」を用い、不織布とポリエステルフ
ィルム(厚み20μm)との積層体とし、該積層体の縁
を0.5秒間圧着し、幅5cmの短冊状に裁断した後、
定速伸長型引張試験機で一方にフィルム、他方に不織布
を把持し、伸長速度20cm/分で測定した。
【0031】なお、実施例中、共重合組成量を示す数字
は、それぞれ全酸成分、全グリコール成分に対するモル
%を示す。更に、本実施例では、略号として、TA:テ
レフタル酸成分、IA:イソフタル酸成分、EG:エチ
レングリコール成分、DEG:ジエチレングリコール成
分、及び、HMG:ヘキサメチレングリコール成分とそ
れそれれ表記する。
【0032】[実施例1、比較例1]芯成分として、極
限粘度が0.6のポリエチレンテレフタレート(融点2
59℃)を用い、290℃で溶融し、鞘成分として、T
A=90%、IA=10%、HMG=90%、EG=1
0%よりなる低融点共重合ポリエステル(融点115
℃)と、直鎖状低密度ポリエチレン(融点125℃)と
の混合物を220℃で溶融した。
【0033】そして、孔数100のシース・コア型(芯
鞘型)複合紡糸口金10個を有する紡糸ヘッドから紡糸
温度280℃で吐出させた。吐出量は、口金当たり10
0g/分であり、芯/鞘成分比は、50/50(重量
%)であった。吐出後、冷却風により冷却しつつ、口金
下1500mmの位置に配した10個のエジェクターに
より、4500m/分の速度で引き取り、コロナ放電に
よる繊維帯電装置によって繊維を開繊し、移動するネッ
ト上に捕集した。
【0034】得られたウェブはを圧着面積率15%のエ
ンボスカレンダーで熱圧着し、幅50cm、目付40g
/m2の不織布を得た。このときの直鎖状ポリエチレン
の混合比率、コロナ帯電電圧、及びエンボスカレンダー
温度を変えた場合の不織布の強度、地合い、及び不織布
製造中の工程特性(紡糸糸切れ、繊維取られ)を表1に
示す。
【0035】また、表1の実施例1−2及び実施例1−
3と比較例1−3の不織布について、ポリエステルフィ
ルムとのヒートシール性を評価した結果、実施例1−2
及び実施例1−3の不織布では、ヒートシール強度がそ
れぞれ1.8Kg及び1.7Kgとなり、比較例1−3
の不織布におけるヒートシール強度1.8Kgと殆ど同
じ値となった。このことから、本発明の低融点共重合ポ
リエステルは、従来のものと比較しても、ポリエステル
フィルムへの熱接着性の良さを全く阻害するものではな
いことが分かる。
【0036】[実施例2、比較例2]低融点共重合ポリ
エステルが、TA=60%、IA=40%、EG=95
%、DEG=5%の非晶性共重合ポリエステル(軟化点
75℃)である以外は、実施例1、比較例1と同一のポ
リマーでテストを行った。このとき得られた結果を第2
表に示す。
【0037】[実施例3、比較例3]オレフィンがエチ
レン、無水マレイン酸、アクリル酸エチルのランダム共
重合(融点95℃)である以外は、実施例2、比較例2
と同一のポリマーでテストを行った。このとき得られた
結果を表3に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
スパンボンド法によりながらも、低融点あるいは低軟化
点の共重合ポリエステルを熱接着成分として、シリコン
等の離型剤を定期的にカレンダーロールの表面に塗布す
ることなく、しかも低加工温度で、地合いの優れたポリ
エステル系熱接着長繊維不織布を安定に製造できるとい
う極めて顕著な効果を奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として、ポリオレフィン及び/又は酸
    変性ポリオレフィンが1〜5重量%を占めるように混合
    された共重合ポリエステル組成物と、該共重合ポリエス
    テルより高融点かつ200℃以上の融点を有する高融点
    ポリエステルとからなる複合コンジュゲート長繊維から
    なり、かつカレンダーロールにより熱圧着されているこ
    とを特徴とする熱接着性長繊維不織布。
  2. 【請求項2】 前記の共重合ポリエステルの融点が13
    0℃以下である請求項1記載の熱接着性長繊維不織布。
  3. 【請求項3】 前記の共重合ポリエステルが、軟化点1
    10℃以下の非晶性ポリマーである請求項1記載の熱接
    着性長繊維不織布。
  4. 【請求項4】 前記のポリオレフィン及び/又は酸変性
    ポリオレフィンの融点が、ポリオレフィン及び/又は酸
    変性ポリオレフィンが混合されない共重合ポリエステル
    の融点あるいは軟化点より高い請求項1〜3の何れかに
    記載の熱接着性長繊維不織布。
  5. 【請求項5】 前記のカレンダーロールをエンボスカレ
    ンダーとして、不織布を部分的に熱圧着した請求項1〜
    4の何れかに記載の熱接着性長繊維不織布。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362583A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋
JP2005254482A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Teijin Fibers Ltd 車両内装用基材およびその製造方法および車両内装材
JP2011074506A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Teijin Fibers Ltd 湿式不織布用熱接着性複合繊維

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