JPH09278872A - トナー用ポリエステル樹脂 - Google Patents
トナー用ポリエステル樹脂Info
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- JPH09278872A JPH09278872A JP11212596A JP11212596A JPH09278872A JP H09278872 A JPH09278872 A JP H09278872A JP 11212596 A JP11212596 A JP 11212596A JP 11212596 A JP11212596 A JP 11212596A JP H09278872 A JPH09278872 A JP H09278872A
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Abstract
および非オフセット性に優れたトナー用ポリエステル樹
脂の提供。 【解決手段】 (a)テレフタル酸および/またはイソ
フタル酸を主成分とするジカルボン酸成分、(b)全ジ
カルボン酸成分に対して0.1モル%以上1.2モル%
以下の一塩基カルボン酸成分および/または一価アルコ
ール成分の少なくとも1種、(c)全酸成分に対して2
0モル%以上100モル%以下の脂肪族ジオール成分お
よび(d)その他のジオール成分とで構成し、ガラス転
移温度が45以上70℃以下、軟化温度が90以上13
0℃以下、重量平均分子量Mwが3,000以上30,
000以下、数平均分子量Mnが1,500以上14,
000以下、体積平均粒径5〜15μmの微粒子にした
場合の負帯電量が5μC/g以上であるようにする。
Description
記録法および静電印刷法などにおいて、静電荷像または
磁気潜像の現像に用いる乾式トナーとして有用なポリエ
ステル樹脂に関し、より詳しくは、トナーとしての耐ブ
ロッキング性、溶融流動性、低温定着性および帯電特性
に優れ、特に、高い溶融流動性が要求されるフルカラー
用、低温定着性が要求される高速複写機および高速プリ
ンター用として有用なトナー用ポリエステル樹脂に関す
る。
おいては、光導電性感光体または静電記録体上に形成さ
れた静電荷像をあらかじめ摩擦により帯電させたトナー
によって現像した後、定着される。磁気潜像の場合は、
磁気ドラム上の潜像を含むトナーによって現像した後、
定着される。定着は、光導電性感光体または静電記録体
上に現像によって得られたトナー像を直接融着させる
か、紙やフィルム上にトナー像を転写した後、これを転
写シート上に融着させることによって行われる。トナー
像の融着は、溶剤蒸気との接触、加圧および加熱によっ
て行われ、加熱方式には電気オーブンによる無接触加熱
方式と加圧ローラーによる圧着加熱方式があるが、定着
工程の高速化が要請される昨今では主として後者が用い
られている。
成分系トナーとの2成分系トナーがある。2成分系トナ
ーは、まず樹脂、荷電制御剤およびその他必要な添加剤
を溶融混練して十分に分散させた後、粗粉砕し、次いで
微粉砕して、所定の粒度範囲に分級して製造される。1
成分系トナーは、上記の2成分系のトナーの各成分の他
に磁性鉄粉を添加して同様に製造される。
め、トナーに要求される性能の大部分を支配する。この
ためトナー用樹脂には、トナー製造においては溶融混練
工程での着色剤の分散性、粉砕工程での粉砕性の良い事
などが要求され、また、トナーの使用においては、定着
性、非オフセット性、耐ブロッキング性および電気的性
質が良いことなど多様な性能が要求される。トナーの製
造に用いられる樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル系樹脂などが
知られているが、圧着加熱定着方式用は、主としてスチ
レンと(メタ)アクリル酸エステルの共重合体が用いら
れてきた。
の現像工程において、3〜4色のトナーを転写紙に付着
させ、次いで、定着工程において、それを溶融混合しな
がら発色し、定着させなければならない。このためフル
カラートナー用バインダーには、上述のごとく定着工程
での混合性の良い樹脂、換言すれば、溶融流動性の良い
樹脂が強く望まれている。
用いた場合、定着工程でのオフセット現象が生じる問題
がある。一方、オフセット現象を防止するために、バイ
ンダーに架橋構造をとらせたり、高分子化させたりする
と、溶融流動性が低下するため、フルカラートナー用の
バインダー樹脂としては適さなくなる。従って、フルカ
ラー用複写機の場合、非オフセット性を得るため、定着
ローラー表面にシリコーンオイル等を塗布している。こ
のため、定着部の高速化、省エネルギー化が強く望まれ
ている、フルカラー以外の一般複写機、プリンターにお
いても、定着ローラーにシリコンオイル等を塗布するな
どのオフセット防止の手法が用いられてきている。
ためのバインダー樹脂は、溶融混合や低エネルギー溶融
のため、低粘度化の必要がある。一般にポリマーを低粘
度化するためには低分子量化する必要がある。低分子量
化すると必然的に末端のカルボキシル基や水酸基の数が
増え、樹脂の耐湿性が低下し、目的とした帯電量を安定
して維持する事が困難となる。一方、この問題の解決方
法として、帯電制御剤を多量に用いて帯電量を維持する
方法も考えられるがフルカラートナーの場合には、帯電
制御剤により色調の調整が困難となったり、トナーの価
格が上昇するという問題が生じる。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、溶融流動性および低温定着性が良好で、かつ耐ブロ
ッキング性に優れたトナーを提供でき、樹脂自身の帯電
量が高いトナー用樹脂を提供することにある。
を達成すべく鋭意検討を進めた結果、酸成分およびアル
コール成分に特定量の特定成分を使用すると共に、特定
の一塩基カルボン酸および/または一価アルコールを重
合体成分として含み、特定の物性を有するポリエステル
が上記の目的を達成できることを見い出し、本発明を完
成した。
および/またはイソフタル酸を主成分とするジカルボン
酸成分、(b)全ジカルボン酸成分に対して0.1モル
%以上1.2モル%以下の一塩基カルボン酸成分および
/または一価アルコール成分の少なくとも1種、(c)
全酸成分に対して20モル%以上100モル%以下の脂
肪族ジオール成分、および(d)その他のジオール成分
とより構成され、ガラス転移温度が45℃以上70℃以
下、軟化温度が90℃以上130℃以下、重量平均分子
量Mwが3,000以上30,000以下、数平均分子
量Mnが1,500以上14,000以下、体積平均粒
径5〜15μmの微粒子にした場合の負帯電量が5μC
/g以上であることを特徴とするトナー用ポリエステル
樹脂にある。
タル酸および/またはイソフタル酸を主成分分とするジ
カルボン酸成分(a)は、テレフタル酸、イソフタル酸
または低級アルキルエステルから選ばれるものである。
テレフタル酸およびイソフタル酸の低級アルキルエステ
ルの例としては、ジメチルテレフタル酸、ジメチルイソ
フタル酸、ジエチルテレフタル酸、ジエチルイソフタル
酸、ジブチルテレフタル酸、ジブチルイソフタル酸など
が挙げられるが、コストおよびハンドリングの点でジメ
チルテレフタル酸やジメチルイソフタル酸が好ましい。
これらの芳香族ジカルボン酸成分は、樹脂のガラス転移
温度(以下、Tgと略記する)を上げて、トナーの耐ブ
ロッキング性の向上に寄与する効果がある。このためテ
レフタル酸および/またはイソフタル酸は、全酸成分
中、60〜100モル%含有するのが好ましく、より好
ましくは80〜100モル%である。
酸と併用することのできるその他のジカルボン酸の例と
しては、フタル酸、セバシン酸、イソデシルコハク酸、
ドデセニルコハク酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン
酸およびこれらのモノメチル、モノエチル、ジメチル、
ジエチルエステルならびにこれらの酸無水物等が挙げら
れる。これらのジカルボン酸成分は、得られる樹脂のT
gを低下させ、トナーの定着性や耐ブロッキング性に大
きく影響を与えるため、全酸成分中、40モル%以下で
あることが好ましく、より好ましくは20モル%以下で
ある。
または一価アルコール(b)は、一塩基カルボン酸およ
び一価アルコールから選ばれるものである。一塩基カル
ボン酸の例としては、安息香酸、p−置換安息香酸、o
−置換安息香酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等を挙げる
ことができる。一価アルコールの例としては、ベンジル
アルコール、p−置換ベンジルアルコール、o−置換ベ
ンジルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルア
ルコール、ステアリルアルコール等が挙げられる。上記
の(b)成分は1種または2種以上を混合して用いら
れ、ポリマー分子の末端にエステル結合して得られるポ
リエステルの負帯電量を増加させ、この樹脂を体積平均
粒径5〜15μmの微粒子にした場合の負帯電量を5μ
C/g以上にする効果があり、全ジカルボン酸成分に対
して0.1モル%以上1.2モル%以下の範囲で用いる
ことが好ましく、さらに好ましくは0.15モル%以上
1モル以下の範囲である。これは、(b)成分が0.1
モル%未満では十分な帯電量が得られないためであり、
1.2モル%を超えると軟化温度が90℃以上である樹
脂を得ることが困難となるためである。
の度合いにより適正な範囲で使用することが好ましく、
軟化温度x(℃)と全ジカルボン酸に対する一塩基カル
ボン酸成分および/または一価アルコール成分の総量y
(モル%)が下記式(I)を満たすような範囲で含有さ
せることが好ましい。
131.3×(0.948)x より小さい場合には、ポ
リマー末端に対する(b)成分の導入量が少なくなるた
めに高い帯電量が得られず、また、総量yが97.0×
(0.948)x より大きくなる場合には、得られる樹
脂のTgが低くなり、トナーの耐ブロッキング性が悪く
なるためである。
オール(c)としては、エチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、1,2−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水
添ビスフェノールAなどが挙げられ、1種または2種以
上併用して使用される。これらの中でも定着性の点から
エチレングリコール、ネオペンチルグリコールが好まし
い。特にエチレングリコールは反応性を高めることがで
きる。脂肪族ジオールは、全酸成分に対し20モル%以
上100モル%以下、好ましくは30モル%以上80モ
ル%以下の範囲で含有される。
ジオール(d)としては、上記の脂肪族ジオール(c)
以外のジオールであり、具体例としては、ポリオキシエ
チレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.0)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
ポリオキシプロピレン−(2.2)−ポリオキシエチレ
ン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(6.0)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン−(2.2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン−
(2.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.3)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン−(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−
(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン−(5.0)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどの芳香
族ジオール;ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどのポリエーテルグリコール等が挙げら
れ、これらは1種でまたは2種以上を混合して使用され
る。
は、樹脂のTgを上げる効果があり、特にポリオキシエ
チレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンおよびポリオキシプロピレン−(2.
3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンの使用が好ましい。
テルグリコールは、樹脂のTgを下げ定着性を良くする
効果がある。このため芳香族ジオールとポリエーテルグ
リコールは、樹脂のTgを調整するためには使用される
が、高温で熱分解をおこし易いため、高い反応温度を必
要とする芳香族ジカルボン酸との併用には、その量が限
られる。その含有量は、全ジカルボン酸成分に対して8
0モル%以下であることが好ましく、より好ましくは7
0モル%以下である。
脂の特性を損なわない限り、全酸成分に対し、10モル
%以下の範囲で、上記以外のモノマーを使用してもよ
い。
エステル樹脂は、Tgが45〜70℃、好ましくは50
〜70℃、軟化温度が90〜130℃、好ましくは95
〜120℃、重量平均分子量Mwが3,000〜30,
000、好ましくは4,000〜16,000、数平均
分子量Mnが1,500〜14,000、好ましくは
2,000〜8,000、体積平均粒径5〜15μmの
微粒子において、負帯電量が5μC/g以上、好ましく
は7μC/g以上、さらに好ましくは10μC/g以上
であることが必要である。
く、一方、Tgが70℃を超えると耐ブロッキング性が
良好となるが、定着性能が著しく低下する。 (2)軟化温度が90℃未満では、定着性は向上する
が、樹脂の凝集力が低下し、一方、軟化温度が130℃
を超えると溶融流動性および低温定着性が低下する。 (3)重量平均分子量Mwが3,000未満および数平
均分子量Mnが1,500未満では、Tgが著しく低下
して耐ブロッキング性が悪くなり、一方、重量平均分子
量Mwが30,000を超え、および数平均分子量Mn
が14,000を超えると溶融流動性および低温定着性
が低下する。 (4)体積平均粒径5〜15μmの微粒子において、負
帯電量が5μC/g未満では、安定した帯電量が得られ
ない。 等の理由によるためである。
においては、上記の重合成分(a)〜(d)、および必
要に応じて使用される他の重合成分を反応釜に仕込み、
加熱昇温して、エステル化反応、またはエステル交換反
応を行う。この時、必要に応じて硫酸、チタンブトキサ
イド、ジブチルスズオキシド、酢酸マグネシウム、酢酸
マンガンなどの通常のエステル化反応またはエステル交
換反応で使用されるエステル化触媒またはエステル交換
触媒を使用することができる。次いで、常法に従って、
該反応で生じた水またはアルコールを除去する。その後
引き続き重縮合反応を実施するが、このとき150mm
Hg以下の真空下でジオール成分を留出除去させながら
重合を行う。
えばチタンブトキサイド、ジブチルスズオキシド、酢酸
スズ、酢酸亜鉛、二硫化スズ、三酸化アンチモン、二酸
化ゲルマンニウム等を用いることができる。また、重合
温度、触媒量については特に限定されるものではなく、
必要に応じて任意に設定すれば良い。
ては、必要によりシリカなどの無機粉末を加えて耐ブロ
ッキング性を改良することができる。このシリカ粉末の
添加は樹脂のTgが低い場合、その効果は特に顕著であ
る。
る。なお、実施例および比較例における性能評価は以下
の方法を用いて行った。
/分で測定した時のTg近傍の吸熱曲線の接線と、ベー
スラインとの接点をTgとした。
0)を用いて、ノズル1.0mmφ×10mmL、荷重
30kgf、昇温3℃/分、サンプル量1.0gの条件
下でサンプルが半分流出した時の温度を軟化温度(℃)
とした。
ーで定量した。
Mn 東ソー(株)製、GPC HCL−8200により測定
した。
により測定した。
末を均一にふりかけ(10cm×10cmの面積当たり
250mgの量)、それをシリコンオイル(信越化学工
業(株)製、KF96−30)を塗布し160℃の温度
に設定した定着ローラーに、300mm/分のスピード
で通して樹脂粉末層を溶融させた。次いで、そのシート
をプロジェクターでスクリーンに投影し、光の透過度を
測定して溶融流動性の評価を行った。
良好であれば、樹脂はシート上に均一に広がり、樹脂層
は容易に光を透過することができるが、樹脂の溶融流動
性が悪い場合には、シート上の樹脂層表面が平滑でない
ため、透過光を散乱し影が生じる。本発明においては、
下記の評価基準において、AおよびBを溶融流動性が良
好であるとした。 A:光が容易に透過する。 B:少し光の散乱が起こる。 C:光が散乱し影ができる。
行う場合と同じ樹脂粉末5gを入れ、40℃の恒温槽中
に24時間放置した後、室温まで冷却し樹脂粉末の凝集
度を観察した。その凝集の度合いは、次のような方法に
よって評価した。なお、本発明においては、凝集度Aお
よびBを耐ブロッキング性が良好であるとした。 A:サンプル瓶を逆さにしただけで樹脂粉末が落ちる。 B:サンプル瓶を逆さにし、軽く振っただけで樹脂粉末
が落ちる。 C:サンプル瓶を逆さにし、軽くたたくと樹脂粉末が落
ちる。 D:サンプル瓶を逆さにし、強い振動を与えてやると樹
脂粉末が落ちる。 E:サンプル瓶を逆さにし、強い振動を与えても樹脂粉
末は落ちない。
ソフタル酸50モル%、エチレングリコール95モル
%、ポリオキシエチレン−(2.0)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ジオールB)2
0モル%、安息香酸0.3モル%を蒸留塔を備えた反応
容器に投入した。さらに、触媒である三酸化アンチモン
を全ジカルボン酸成分に対して0.06重量部添加し、
内温を260℃、撹拌回転数200rpmに保ち、常圧
下で6時間エステル化反応させた。その後反応系内を3
0分かけて1.0mmHgまで減圧し、内温220℃に
保ち、エチレングリコールを留出せしめながら縮合反応
を4時間行い、淡黄色透明の樹脂R−1を得た。得られ
た樹脂R−1の組成分析結果および樹脂物性値を表1に
示す。
した後、ジェットミル(日本ニューマチック(株)製)
を用いて15μm以下まで粉砕した。その後、風力分級
機(日本ニューマチック(株)製)を用いて、分級し
た。その樹脂粉末を用いて溶融流動性および耐ブロッキ
ング性の試験を行った。その結果を表1に示す。
イトキャリヤ(粒径60μm)95gを混合し、30分
撹拌した後、イースパートアナライザー(ホソカワミク
ロン(株)製)で体積平均粒径および帯電量を測定し
た。結果を表1に示す。樹脂R−1は、溶融流動性、耐
ブロッキング性および負帯電量が良好であった。
ようにする以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹脂
R−2〜R−4を得た。樹脂R−2〜R−4の組成分析
結果および樹脂物性値を表1に示す。
実施例1と同様な操作を行って、その性能を評価した。
溶融流動性、耐ブロッキング性および負帯電性について
の試験結果を表1に示す。樹脂R−2〜R−4は、溶融
流動性、耐ブロッキング性および負帯電量が良好であっ
た。
ようにする以外は、実施例1と同様な操作を行い、樹脂
R−5〜R−8を得た。樹脂R−5〜R−8の組成分析
結果および樹脂物性値を表2に示す。次に、上記の樹脂
R−5〜R−8を用い、実施例1と同様な操作を行っ
て、その性能を評価した。溶融流動性、耐ブロッキング
性および負帯電性についての試験結果を表2に示す。
少なく、軟化温度が高いために、溶融流動性が悪く、負
帯電量が低かった。樹脂R−6は、脂肪族ジオール成分
量が少なく、一塩基カルボン酸成分量が過剰で、軟化温
度が低すぎるために、耐ブロッキング性が悪く、負帯電
量も十分でなかった。樹脂R−7は、一価アルコール成
分量が少ないために、十分な負帯電量が得られなかっ
た。樹脂R−8は、一塩基カルボン酸成分量が過剰なた
めに、耐ブロッキング性が悪かった。
ポリエステル樹脂は、一塩基カルボン酸成分および/ま
たは一価アルコール成分をポリマーに導入することによ
って、耐ブロッキング性、溶融流動性および帯電性能に
優れており、電子写真法、静電記録法や静電印刷法等に
おいて静電荷像または磁気潜像に用いる乾式トナー用樹
脂として有用である。特に、本発明のトナー用ポリエス
テル樹脂は、高い溶融流動性が要求されるフルカラー
用、低温定着性が要求される高速複写機および高速プリ
ンター用のトナー樹脂として有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)テレフタル酸および/またはイソ
フタル酸を主成分とするジカルボン酸成分、(b)全ジ
カルボン酸成分に対して0.1モル%以上1.2モル%
以下の一塩基カルボン酸成分および/または一価アルコ
ール成分の少なくとも1種、(c)全酸成分に対して2
0モル%以上100モル%以下の脂肪族ジオール成分、
および(d)その他のジオール成分とより構成され、ガ
ラス転移温度が45℃以上70℃以下、軟化温度が90
℃以上130℃以下、重量平均分子量Mwが3,000
以上30,000以下、数平均分子量Mnが1,500
以上14,000以下、体積平均粒径5〜15μmの微
粒子にした場合の負帯電量が5μC/g以上であること
を特徴とするトナー用ポリエステル樹脂。 - 【請求項2】 軟化温度x(℃)と全ジカルボン酸成分
に対する一塩基カルボン酸成分および/または一価アル
コール成分の総量y(モル%)が下記式(I)を満たす
ものであることを特徴とする請求項1記載のトナー用ポ
リエステル樹脂。 131.3×(0.948)x <y<97.0×(0.948)x (I)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11212596A JP3605470B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | トナー用ポリエステル樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP11212596A JP3605470B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | トナー用ポリエステル樹脂 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09278872A true JPH09278872A (ja) | 1997-10-28 |
JP3605470B2 JP3605470B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=14578828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11212596A Expired - Lifetime JP3605470B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | トナー用ポリエステル樹脂 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3605470B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7569320B2 (en) | 2002-12-25 | 2009-08-04 | Toyo Ink Mfg. Co., Ltd | Polyester resin for toner, toner for developing electrostatic charge image and method for forming image |
JP2015172720A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-10-01 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダー、その製造方法及びトナー |
JP5961553B2 (ja) * | 2010-10-06 | 2016-08-02 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダーおよびトナー |
-
1996
- 1996-04-10 JP JP11212596A patent/JP3605470B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7569320B2 (en) | 2002-12-25 | 2009-08-04 | Toyo Ink Mfg. Co., Ltd | Polyester resin for toner, toner for developing electrostatic charge image and method for forming image |
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JP2015172720A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-10-01 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダー、その製造方法及びトナー |
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JP3605470B2 (ja) | 2004-12-22 |
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