JPH09277012A - 金型装置 - Google Patents
金型装置Info
- Publication number
- JPH09277012A JPH09277012A JP9103296A JP9103296A JPH09277012A JP H09277012 A JPH09277012 A JP H09277012A JP 9103296 A JP9103296 A JP 9103296A JP 9103296 A JP9103296 A JP 9103296A JP H09277012 A JPH09277012 A JP H09277012A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- mold
- sliding
- outer periphery
- metallic mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 引抜き中子の外周面と中子設置穴内周面と
の隙間を多少大きく設定してもその隙間からバリが中子
入り限の位置決めを行なっている当接段部部分まで挿込
み侵入する惧れがないようにする。 【解決手段】 引抜き中子２の摺動部２ｂ外周に周方
向に凹溝７を形成し、該凹溝７に摺接リング８を嵌込み
設置した。
の隙間を多少大きく設定してもその隙間からバリが中子
入り限の位置決めを行なっている当接段部部分まで挿込
み侵入する惧れがないようにする。 【解決手段】 引抜き中子２の摺動部２ｂ外周に周方
向に凹溝７を形成し、該凹溝７に摺接リング８を嵌込み
設置した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト鋳造等
に用いられる金型装置、特に引抜き中子を備えた金型装
置に関するものである。
に用いられる金型装置、特に引抜き中子を備えた金型装
置に関するものである。
【０００２】
【技術的な背景】金型に組み込まれる引抜き中子は、中
子設置穴内周面との間にバリが入らないようにほとんど
隙間なく摺動自在に嵌め合っていなければならないと同
時に、中子入り限位置において精確な位置決めがなされ
ていなければならない。
子設置穴内周面との間にバリが入らないようにほとんど
隙間なく摺動自在に嵌め合っていなければならないと同
時に、中子入り限位置において精確な位置決めがなされ
ていなければならない。
【０００３】
【従来の技術】しかし乍ら、従来のこの種金型装置で
は、引抜き中子の外周面と中子設置穴内周面との隙間を
０．０５mm以下（通常バリが挿込まないと言われている
隙間）に設定しても次第にバリが挿込んで中子動作に不
具合を生じると共に、侵入してきたバリが中子入り限の
位置決めを行なっている当接段部（図中の符号５）部分
に溜って中子の位置精度が低下し、鋳造製品の寸法不良
を生じる不具合があった。
は、引抜き中子の外周面と中子設置穴内周面との隙間を
０．０５mm以下（通常バリが挿込まないと言われている
隙間）に設定しても次第にバリが挿込んで中子動作に不
具合を生じると共に、侵入してきたバリが中子入り限の
位置決めを行なっている当接段部（図中の符号５）部分
に溜って中子の位置精度が低下し、鋳造製品の寸法不良
を生じる不具合があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な従来
の不具合に鑑みてなされたものであり、引抜き中子の外
周面と中子設置穴内周面との隙間を多少大きく設定して
もその隙間からバリが中子入り限の位置決めを行なって
いる当接段部部分まで挿込み侵入する惧れがない金型装
置を提供せんとするものである。
の不具合に鑑みてなされたものであり、引抜き中子の外
周面と中子設置穴内周面との隙間を多少大きく設定して
もその隙間からバリが中子入り限の位置決めを行なって
いる当接段部部分まで挿込み侵入する惧れがない金型装
置を提供せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成する本発
明の金型装置は、引抜き中子を備えた金型装置であっ
て、前記引抜き中子の摺動部外周に周方向に凹溝を形成
し、該凹溝に摺接リングを嵌込み設置してなる事を特徴
としたものである。
明の金型装置は、引抜き中子を備えた金型装置であっ
て、前記引抜き中子の摺動部外周に周方向に凹溝を形成
し、該凹溝に摺接リングを嵌込み設置してなる事を特徴
としたものである。
【０００６】
【作用】引抜き中子の摺動部外周面と中子設置穴内周面
との隙間に侵入したバリは、摺接リングでもってせき止
められると共に、引抜き中子の入り動作時に摺接リング
でもって金型の型分割面側へ掻き出される。
との隙間に侵入したバリは、摺接リングでもってせき止
められると共に、引抜き中子の入り動作時に摺接リング
でもって金型の型分割面側へ掻き出される。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
図面に基づいて説明する。図中、１は金型、２は引抜き
中子、３は引抜き中子２を入り戻り動作させるための作
動機構、を示す。
図面に基づいて説明する。図中、１は金型、２は引抜き
中子、３は引抜き中子２を入り戻り動作させるための作
動機構、を示す。
【０００８】金型１には、その嵌込み型１ａに中子設置
穴４が形成され、中子設置穴４内に引抜き中子２の当接
段部５を当接させて中子入り限の精確な位置決めを行な
うための段部６が形成されている。
穴４が形成され、中子設置穴４内に引抜き中子２の当接
段部５を当接させて中子入り限の精確な位置決めを行な
うための段部６が形成されている。
【０００９】引抜き中子２は、製品を成形する製品成形
部２ａと、金型１の中子設置穴４内に摺動自在に配置さ
れる摺動部２ｂと、この中子を動作させるための作動機
構３に連結される連結部２ｃとを一連に形成してなり、
上記摺動部２ｂと連結部２ｃとの間に金型１の中子設置
穴４内に形成せしめた段部６に当接して中子入り限の精
確な位置決めを行なうための当接段部５が形成されてい
る。
部２ａと、金型１の中子設置穴４内に摺動自在に配置さ
れる摺動部２ｂと、この中子を動作させるための作動機
構３に連結される連結部２ｃとを一連に形成してなり、
上記摺動部２ｂと連結部２ｃとの間に金型１の中子設置
穴４内に形成せしめた段部６に当接して中子入り限の精
確な位置決めを行なうための当接段部５が形成されてい
る。
【００１０】そして、引抜き中子２の摺動部２ｂには、
その外周好ましくは金型１の型分割面１ｂに近い位置の
外周に、周方向に１乃至複数本、実施例では２本の凹溝
７を形成し、その凹溝７に摺接リング８を嵌込み設置す
る。
その外周好ましくは金型１の型分割面１ｂに近い位置の
外周に、周方向に１乃至複数本、実施例では２本の凹溝
７を形成し、その凹溝７に摺接リング８を嵌込み設置す
る。
【００１１】摺接リング８は、金型１の中子設置穴４内
周面に付着したバリを金型１の型分割面１ｂ側へ掻き出
すためのものであり、引抜き中子２の摺動部２ｂの外径
と同じ外径を有する細幅の割りリング状に形成され、引
抜き中子２の摺動部２ｂ外周に形成せしめた凹溝７に取
外し可能に嵌込み設置される。
周面に付着したバリを金型１の型分割面１ｂ側へ掻き出
すためのものであり、引抜き中子２の摺動部２ｂの外径
と同じ外径を有する細幅の割りリング状に形成され、引
抜き中子２の摺動部２ｂ外周に形成せしめた凹溝７に取
外し可能に嵌込み設置される。
【００１２】また、引抜き中子２を進退動作させ鋳造中
には動かないように保持するための作動機構３として
は、図示実施例のものに限らず周知の種々の機構を採用
することが可能である。
には動かないように保持するための作動機構３として
は、図示実施例のものに限らず周知の種々の機構を採用
することが可能である。
【００１３】図示実施例の作動機構３は、片側に上から
下に向かって略楔形状に傾斜した傾斜面９ａを有すると
共に両側にＴ溝１０，１１を形成したスライダー９と、
そのスライダー９を上下方向に動作させるための油圧又
はエアーシリンダ１２とで構成され、スライダー９を引
抜き中子２の後ろ側に傾斜面９ａを引抜き中子２側に向
けて配設し金型１にＴ溝１０を介して上下動自在に設置
すると共に、その傾斜面９ａ側のＴ溝１１に引抜き中子
２の連結部２ｃをスライド自在に連結させてなる。従っ
てこの作動機構３の場合、スライダー９を下方向へ移動
させると引抜き中子２が前進して中子入り動作し、引抜
き中子２の当接段部５が中子設置穴４内の段部６に当接
すると停止し、スライダー９を上方向へ移動させると引
抜き中子２が後退して中子戻り動作する。
下に向かって略楔形状に傾斜した傾斜面９ａを有すると
共に両側にＴ溝１０，１１を形成したスライダー９と、
そのスライダー９を上下方向に動作させるための油圧又
はエアーシリンダ１２とで構成され、スライダー９を引
抜き中子２の後ろ側に傾斜面９ａを引抜き中子２側に向
けて配設し金型１にＴ溝１０を介して上下動自在に設置
すると共に、その傾斜面９ａ側のＴ溝１１に引抜き中子
２の連結部２ｃをスライド自在に連結させてなる。従っ
てこの作動機構３の場合、スライダー９を下方向へ移動
させると引抜き中子２が前進して中子入り動作し、引抜
き中子２の当接段部５が中子設置穴４内の段部６に当接
すると停止し、スライダー９を上方向へ移動させると引
抜き中子２が後退して中子戻り動作する。
【００１４】
【発明の効果】本発明の金型装置は斯様に、引抜き中子
の摺動部外周に周方向に摺接リングを設置してなるの
で、引抜き中子の摺動部外周面と金型の中子設置穴内周
面との隙間に侵入したバリは、摺接リングでもってせき
止められると共に、引抜き中子の入り動作時に摺接リン
グでもって金型の型分割面側へ掻き出される。従って、
引抜き中子の摺動部外周面と金型の中子設置穴内周面と
の隙間を多少大きく設定してもその隙間からバリが奥ま
で挿込み侵入することがなくなる。その結果、長期に亘
って引抜き中子の入り戻り動作に不具合を生じる惧れが
なくなると共に、侵入してきたバリが中子入り限の精確
な位置決めを行なっている当接段部部分に溜って中子の
位置精度を低下させるような惧れがなくなる。
の摺動部外周に周方向に摺接リングを設置してなるの
で、引抜き中子の摺動部外周面と金型の中子設置穴内周
面との隙間に侵入したバリは、摺接リングでもってせき
止められると共に、引抜き中子の入り動作時に摺接リン
グでもって金型の型分割面側へ掻き出される。従って、
引抜き中子の摺動部外周面と金型の中子設置穴内周面と
の隙間を多少大きく設定してもその隙間からバリが奥ま
で挿込み侵入することがなくなる。その結果、長期に亘
って引抜き中子の入り戻り動作に不具合を生じる惧れが
なくなると共に、侵入してきたバリが中子入り限の精確
な位置決めを行なっている当接段部部分に溜って中子の
位置精度を低下させるような惧れがなくなる。
【００１５】しかも、引抜き中子の摺動部外周面と金型
の中子設置穴内周面との隙間を従来装置よりも大きく設
定することが可能となるので、その分金型の設計製作や
組付けが容易となると共に、熱膨脹によるカジリの発生
等を防止することができる。
の中子設置穴内周面との隙間を従来装置よりも大きく設
定することが可能となるので、その分金型の設計製作や
組付けが容易となると共に、熱膨脹によるカジリの発生
等を防止することができる。
【図１】 本発明実施の一例を示す模式断面図。
【図２】 同模式横断面図。
１……金型 ２……引抜き中子 ３……作動機構 ４……中子設置穴 ５……当接段部 ６……段部 ７……凹溝 ８……摺接リング
Claims (1)
- 【請求項１】 引抜き中子を備えた金型装置であって、
前記引抜き中子の摺動部外周に周方向に凹溝を形成し、
該凹溝に摺接リングを嵌込み設置してなる事を特徴とす
る金型装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9103296A JPH09277012A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9103296A JPH09277012A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 金型装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09277012A true JPH09277012A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14015181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9103296A Pending JPH09277012A (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 金型装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09277012A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008110356A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Hanano Shoji Kk | 金型の鋳ばり防止構造 |
| CN110666133A (zh) * | 2019-09-26 | 2020-01-10 | 浙江华朔科技股份有限公司 | 一种降低模腔冲力的模仁结构 |
-
1996
- 1996-04-12 JP JP9103296A patent/JPH09277012A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008110356A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Hanano Shoji Kk | 金型の鋳ばり防止構造 |
| CN110666133A (zh) * | 2019-09-26 | 2020-01-10 | 浙江华朔科技股份有限公司 | 一种降低模腔冲力的模仁结构 |
| CN110666133B (zh) * | 2019-09-26 | 2021-06-11 | 浙江华朔科技股份有限公司 | 一种降低模腔冲力的模仁结构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050927 |