JPH09272608A

JPH09272608A - 元梱・個装ピッキング用ケースフローラック

Info

Publication number: JPH09272608A
Application number: JP8150996A
Authority: JP
Inventors: Masaru Suzuki; 木勝鈴; Ryoji Hashimoto; 本亮二橋; Seiji Sakaki; 木精治坂
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1996-04-03
Filing date: 1996-04-03
Publication date: 1997-10-21

Abstract

(57)【要約】【課題】単体で元梱ピッキング及び個装ピッキングの
双方を行う。【解決手段】先頭部に元梱切り出し部（４）を備えた
元梱バッファ部（２）と、該バッファ部（２）に直交す
る元梱出庫コンベヤ（５）又は個装ピッキング部（６）
へ元梱（Ｃ）を選択的に搬送する元梱ピッキング部
（８）と、該ピッキング部（８）に連設する個装ピッキ
ング（６）とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、単体で元梱ピッキ
ング及び個装ピッキングの双方を行うことができる元梱
・個装ピッキング用ケースフローラックに関する。

【０００２】

【従来の技術】図９に示すように従来のケースフローラ
ック２０には、複段複列（図示の例では３段４列）の傾
斜通路２１が画成され、それらの通路２１には、矢印Ｂ
で示す背面から元梱Ｃ（図１１）を補充して複数梱をバ
ッファし、矢印Ｆで示す正面の開口２２から必要数をピ
ッキングしている。

【０００３】その際、梱単位で必要数をピッキングする
（以下元梱ピッキングと称する）態様と、開口２２の先
頭の開梱した梱（以下開梱という）Ｃ１（図１１）から
個装単位で必要数をピッキングする（以下個装ピッキン
グと称する）態様とがある。しかし、開口２２の先頭の
梱に、元梱Ｃ及び開梱Ｃ１の違いがあると面倒なので、
上記の２つの態様を１台のケースフローラック２０で行
うことはしないで図１０に示すようにしている。すなわ
ち元梱保管設備Ａに対し、元梱ピッキング用ケースフロ
ーラック２０Ａと個装ピッキング用ケースフローラック
２０Ｂとを並列に配置し、両方のラック２０Ａ、２０Ｂ
に同じ元梱Ｃを保管して、両ピッキングを両ラック２０
Ａ、２０Ｂにより別個に行っている。すると、以下のよ
うな不具合が生じる。

【０００４】（１）同じ元梱Ｃを２箇所に保管するた
め、スペース（保管スペース及び搬送スペース）が無駄
になる。（２）また、保管する管理が複雑になる。（３）両ラックへの補充量を算出し、それぞれ補充作
業ＷＡ、ＷＢを行ってからでないと、ピッキングできな
い。すなわち出庫の要求が発生してから瞬時に出庫でき
ない。いわゆる瞬発力がない。

【０００５】また、図１１に示すように、従来のケース
フローラック２０を個装ピッキング用として用いる場
合、開口２２には開梱Ｃ１が位置している。そのため、
このラック２０で元梱ピッキングを行うには、先頭の開
梱Ｃ１を一旦取り出し、その後にある元梱Ｃから必要数
を元梱ピッキングし、最後に一旦取り出した開梱Ｃ１を
戻してやる必要がある。これは元梱Ｃの重量によって
は、不可能なことである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題を解決するためになされたもので、単体で元梱ピッキ
ング及び個装ピッキングの双方を行うことができる元梱
・個装ピッキング用ケースフローラックを提供すること
を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、ケース
フローラックで構成され各段各列の先頭部に元梱切り出
し部が配設された元梱バッファ部と、該元梱バッファ部
に連設され前記元梱切り出し部から切り出された元梱を
受け取り前記元梱バッファ部に直交する元梱出庫コンベ
ヤ又は後記個装ピッキング部へ選択的に搬送する元梱ピ
ッキング部と、該元梱ピッキング部に連設しケースフロ
ーラックで構成された個装ピッキング部とが設けられて
いる。

【０００８】更に本発明によれば、元梱ピッキング部
が、元梱バッファ部の各段毎に設けられ、元梱出庫コン
ベヤと平行に走行する自走台車で構成されている。

【０００９】また、本発明によれば、元梱ピッキング部
が、元梱バッファ部の各段毎に設けられ、元梱切り出し
部から切り出された元梱を、元梱出庫コンベヤ側へ搬送
するローラコンベヤ及び選択的に前記ローラコンベヤか
ら突出して前記元梱を個装ピッキング部側へ搬送するチ
ェーントランスファコンベヤで構成されている。

【００１０】また本発明によれば、元梱ピッキング部
が、元梱切り出し部から切り出された元梱を、元梱出庫
コンベヤ又は個装ピッキング部へ選択的に搬送するスタ
ッカクレーンで構成されている。

【００１１】上記のように構成された元梱・個装ピッキ
ング用ケースフローラックにおいては、元梱ピッキング
の場合に、元梱バッファ部から元梱切り出し部を介して
切り出された元梱を、元梱ピッキング部により元梱出庫
コンベヤに搬送して元梱ピッキングを行う。また、個装
ピッキング部の開梱が空になったら、切り出された元梱
を個装ピッキング部に供給する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。

【００１３】図１において、元梱保管設備Ａには、本発
明による１台の全体を符号１で示す元梱・個装ピッキン
グ用ケースフローラックが連設され、そのラック１によ
り、元梱ピッキング及び個装ピッキングの双方を行うよ
うになっている。

【００１４】図２ないし図４において、元梱・個装ピッ
キング用ケースフローラック１は、元梱バッファ部２
と、個装ピッキング部６と、両部２、６を連結する元梱
ピッキング部８とで概略構成されている。

【００１５】前記元梱バッファ部２は、公知のケースフ
ローラックで構成され、複段複列（図示の例では３段４
列）で３個の元梱Ｃを保管する傾斜通路３が画成され、
各通路３の先頭部には、それぞれ元梱切り出し部４が設
けられている。また、元梱バッファ部２の一側方には、
直交して３段の元梱出庫コンベヤ５が設けられている。

【００１６】前記個装ピッキング部６は、元梱バッファ
部２と同様なケースフローラックで構成され、１個の開
梱Ｃ１を保管する３段４列の傾斜通路７が画成されてい
る。前記元梱ピッキング部８には、３段の台車通路９が
設けられ、各通路９にはコンベヤ５と平行に自走自在な
元梱搬送台車１０がそれぞれ設けられている。なお、台
車１０には、切り出された元梱Ｃをコンベヤ５側又は個
装ピッキング部６側へ選択的に供給する図示しない傾斜
供給装置が設けられている。そしてコンベヤ５を構成す
るローラ間には上下動するチエントランスファＴが設け
られ、コンベヤ５上に載置しやすくしてある。更に、元
梱切り出し部４は元梱Ｃの検出センサを兼ねており、通
路７の図示しない開梱検出センサと共に図示しない制御
コンピュータに接続されており、そのコンピュータに
は、台車１０の駆動部が接続されている。

【００１７】次に、作動について説明する。

【００１８】元梱ピッキングを行う際にコンピュータ
は、例えば最上段の台車１０を左側（図３で上側）の傾
斜通路（符号３ａで示す）に移動させたのち、元梱切り
出し部４を開いて元梱Ｃを台車１０に切り出す。次い
で、台車１０をコンベヤ５の側方に移動したのち、台車
１０の傾斜供給部を作動し、元梱Ｃをコンベヤ５に供給
して側面Ｓに元梱ピッキングする。

【００１９】他方、正面Ｆへの個装ピッキングにより例
えば傾斜通路７ａの開梱Ｃ１の個装がなくなり、開梱Ｃ
１を取り出すと、コンピュータは上記と同様にして傾斜
通路３ａの元梱Ｃを台車１０に切り出す。次いで、台車
１０の傾斜供給部を作動し、元梱Ｃを通路７ａに供給す
る。

【００２０】また、通路３に元梱Ｃが無くなると、元梱
切り出し部４からの信号に基づき、コンピュータは元梱
保管部Ａに指令を出し、背面Ｂから補充作業Ｗを行って
元梱Ｃを３個補充する。

【００２１】図５及び図６は本発明の実施の別の形態を
示し、このラック１Ａの全体を符号１１で示す元梱ピッ
キング部を、３段のローラコンベヤ１２と、これらのコ
ンベヤ１２の間に通路３当り１対埋設され、選択的に突
出されるチェーントランスファコンベヤ１３とで構成さ
れた例である。この形態では、コンベヤ１３を引込めた
状態でコンベヤ１２により側方へ元梱ピッキングを行
い、突出した状態で個装ピッキング部６へ元梱Ｃを供給
する。

【００２２】図７及び図８は本発明の実施の他の形態を
示し、このラック１Ｂの全体を符号１４で示す元梱ピッ
キング部を、両部２、６間に画成したスペース１５と、
そのスペース１５と例えば２段目の傾斜通路３に設けら
れた１個の出庫用コンベヤ５Ａの側方と間に移動自在に
設けられた公知技術によるスタッカクレーン１６とで構
成した例である。なお、図中の符号４Ａは２分割された
元梱切り出し部、１７はフォークを示している。

【００２３】この形態では傾斜部３は中間に空間３ｃの
ある２枚の板体３ｂ、３ｂで構成され、元梱バッファ部
２で支持保管された元梱Ｃはフォーク１７ですくい上げ
て搬送するようになっている。したがって、元梱Ｃは固
定式のストッパで保持できる。

【００２４】個装ピッキング部６に移動させる場合は、
フォーク１７により円滑に移載できる。

【００２５】さらに、元梱出庫コンベヤ５Ａへ搬送する
場合は、スタッカクレーン１６の荷受台１８上に元梱を
フォークで案内し、そして図７の仮想線１６Ａの位置か
らコンベヤ５Ａにフォーク１７を用い移載すればよい。

【００２６】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、単体で元梱ピッキング及び個装ピッキング
の双方を行い、スペースの無駄をなくし、保管の管理を
簡単化すると共に、補充の待ち時間を発生させないで出
庫の瞬発力を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による元梱補充及びピッキングの概念
図。

【図２】本発明の実施の一形態を示す斜視図。

【図３】図２の水平断面図。

【図４】図２の側断面図。

【図５】本発明の実施の別形態を示す水平断面図。

【図６】図５の側断面図。

【図７】本発明の実施の別形態を示す水平断面図。

【図８】図７の側断面図。

【図９】従来の元梱補充及びピッキングの概念図。

【図１０】従来のケースフローラックの一例を示す斜視
図。

【図１１】従来の個装ピッキングの態様を説明する斜視
図。

【符号の説明】

Ａ・・・元梱保管設備Ｂ・・・背面Ｃ・・・元梱Ｃ１・・・開梱Ｆ・・・正面Ｓ・・・側面Ｗ、ＷＡ、ＷＢ・・・補充作業１、１Ａ、１Ｂ・・・元梱・個装ピッキング用ケースフ
ローラック２・・・元梱バッファ部３、７、２１・・・傾斜通路４、４Ａ・・・元梱切り出し部５、５Ａ・・・元梱出庫コンベヤ６・・・個装ピッキング部８、１１、１４・・・元梱ピッキング部９・・・台車通路１０・・・元梱搬送台車１２・・・ローラコンベヤ１３・・・チェーントランスファコンベヤ１５・・・スペース１６・・・スタッカクレーン１７・・・フォーク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ケースフローラックで構成され各段各列
の先頭部に元梱切り出し部が配設された元梱バッファ部
と、該元梱バッファ部に連設され前記元梱切り出し部か
ら切り出された元梱を受け取り前記元梱バッファ部に直
交する元梱出庫コンベヤ又は後記個装ピッキング部へ選
択的に搬送する元梱ピッキング部と、該元梱ピッキング
部に連設しケースフローラックで構成された個装ピッキ
ング部とが設けられていることを特徴とする元梱・個装
ピッンキング用ケースフローラック。
【請求項２】元梱ピッキング部が、元梱バッファ部の
各段毎に設けられ、元梱出庫コンベヤと平行に走行する
自走台車で構成されている請求項１記載の元梱・個装ピ
ッキング用ケースフローラック。
【請求項３】元梱ピッキング部が、元梱バッファ部の
各段毎に設けられ、元梱切り出し部から切り出された元
梱を、元梱出庫コンベヤ側へ搬送するローラコンベヤ及
び選択的に前記ローラコンベヤから突出して前記元梱を
個装ピッキング部側へ搬送するチェーントランスファコ
ンベヤで構成されている請求項１記載の元梱・個装ピッ
キング用ケースフローラック。
【請求項４】元梱ピッキング部が、元梱切り出し部か
ら切り出された元梱を、元梱出庫コンベヤ又は個装ピッ
キング部へ選択的に搬送するスタッカクレーンで構成さ
れている請求項１記載の元梱・個装ピッキング用ケース
フローラック。