JPH09272602A - ごみ真空収集車 - Google Patents

ごみ真空収集車

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Publication number
JPH09272602A
JPH09272602A JP8228596A JP8228596A JPH09272602A JP H09272602 A JPH09272602 A JP H09272602A JP 8228596 A JP8228596 A JP 8228596A JP 8228596 A JP8228596 A JP 8228596A JP H09272602 A JPH09272602 A JP H09272602A
Authority
JP
Japan
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dust
suction
vacuum
rotary cylinder
pipe
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8228596A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Nakajima
淳一 中島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP8228596A priority Critical patent/JPH09272602A/ja
Publication of JPH09272602A publication Critical patent/JPH09272602A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引力を利用して、ごみを収集する車両にお
いて、積載量の効率化を図って車両の小型化を図ると共
に、ごみ圧縮時のつまりをなくす。 【解決手段】 内部に螺旋状の羽根3を有する回転円筒
4を車体1上に駆動回転可能に支持し、前記回転円筒4
の後端開口を覆う蓋部材10を真空回転継手部7を介し
て設けると共に開閉可能とし、蓋部材10を貫通させて
ごみ配管先端部23aを回転円筒4内に臨ませ、更に前
記蓋部材を貫通させて回転円筒4内に吸引配管先端部2
4aを臨ませると共に、この先端部24aに接続する吸
引配管24を、車体2上に装備された真空引き装置25
に接続してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸引力を利用して
ごみを収集するごみ真空収集車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空による吸引力を利用してごみ
を収集する車両としては、いくつかのものが提案されて
いる。その一例として、特開平1−197203号公
報、特開平2−282102号公報に開示のものが挙げ
られる。
【0003】特開平1−197203号公報に開示のも
のは、車両のシャシ上に、吸引装置と断面形状が矩形の
ごみ収容タンクとを前後して設置し、ごみ収容タンクの
上面前部にごみ吸引管装置を接続する一方、ごみ収容タ
ンクを傾ける機構を装備した構造となっている。このご
み収集車では、ごみ収容タンク内にある程度のごみが収
容されると、ごみ収容タンクが後方に傾倒され、ごみが
タンク内後部に圧縮されるようになっている。
【0004】又、特開平2−282102号公報に開示
のものは、車両のシャシ上に、吸引装置とごみ収容タン
クと前後して設置し、ごみ収容タンクの上面前部にごみ
吸引管装置を接続する一方、ごみ収容タンク内にごみ圧
縮兼排出板を設けた構造となっている。このごみ収集車
では、ごみ収容タンク内にある程度のごみが収容される
と、ごみ圧縮兼排出板が後方に移動され、ごみがタンク
内後部に圧縮されるようになっている。タンク内からの
ごみの排出も、ごみ圧縮兼排出板が後方に移動すること
によりなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のごみ収集車においては、ごみタンクの横断面形状が矩
形であり、内部圧力が負圧となることやごみの圧縮によ
って変形してしまうおそれがあることから、それを防止
するため補強構造を採用せざるを得ず、その分ごみの積
載可能重量が減少すると共に、タンク自体の重量も大き
くなってしまっていた。
【0006】又、上記従来のごみ収集車においては、吸
引装置を車両の前方に配置し、ごみ収容タンクをその後
方に配しているので、ごみの積載量が容積的に限られて
しまっていた。吸引装置は、車体のサイズに関係しな
い、つまり必要な風量と風圧は同じであるので、小型車
両に搭載すると、実質的にごみが積載できなくなってし
まうため、車体の大きいもの(8トン車以上)を採用せ
ざる得なかった。そのため、町中の狭い道路には入り込
めないという不具合があった。
【0007】更に、従来のごみ収集車において、圧縮兼
排出板を採用したものにあっては、圧縮兼排出板と、本
来変形しやすいごみタンクとの間にどうしてもごみが詰
まってしまうため、収集作業後に作業者が中を見ながら
清掃をせざるを得なかったが、この作業は、洗浄水が跳
ねるなど、非衛生的であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係るごみ真空収集車の構成は、内部に螺旋状の羽根
を有する回転円筒を車体上に駆動回転可能に支持し、前
記回転円筒の一端に設けられた開口を覆うべく真空回転
継手部を介して蓋部材を回転不能に設け、前記蓋部材を
通して前記回転円筒内にごみ配管を臨ませ、前記蓋部材
を通して前記回転円筒内に吸引配管を臨ませると共に、
前記吸引配管に接続する真空引き手段を前記車体上に配
置したことを特徴とする。
【0009】上記構成の本発明に係るごみ真空収集車に
おいては、真空引き手段を駆動することにより吸引配管
を介して回転円筒内は負圧とされ、それによりごみ配管
に吸引力が作用し、ごみ配管を通してごみが回転円筒内
に吸引される。そして、回転円筒が駆動回転されている
ことにより、螺旋状の羽根に押されてごみは一方側、例
えば蓋部材と反対の側に圧縮される。一方、ごみの収集
後、蓋部材を開けた状態で、回転円筒を逆方向に回転す
れば、回転円筒内のごみを開口を通して排出することが
できる。尚、回転円筒又は真空回転継手部自体を取り外
し可能として、ごみを排出できるようにしてもよい。
【0010】本発明に係るごみ真空収集車は、前記回転
円筒内に流体を注入するノズルが配されていることをも
特徴とする。
【0011】この構成に係るごみ真空収集車によれば、
ノズルより前記回転円筒内に洗浄液を注入すると共に回
転円筒を回転することにより、回転円筒内を洗浄するこ
とができる。
【0012】本発明は、前記真空引き手段が、前記吸引
配管に接続する集塵器と、吸引用ブロワと、サイレンサ
ーとからなり、更に前記吸引用ブロワを駆動する油圧モ
ータの駆動用の油を吸引空気により冷却する冷却構造を
有するものであることをも特徴とする。
【0013】この構成に係るごみ真空収集車によれば、
吸引用のブロワを駆動する油圧モータを作動させる油
は、真空引き手段に備わっている冷却構造において、吸
引空気自体によって冷却される。よって、油冷却のため
に特別な手段が不要となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のごみ真空収集車におい
て、内部に螺旋状の羽根を有する回転円筒の一端部は軸
受部により回転自在に支持され、他端部は真空回転継手
部により回転自在に支持される。真空回転継手部は、回
転円筒側に取り付けられる内側部材と、車体側に支持さ
れる固定の外側部材と、これら内側部材と外側部材との
間に設けられた軸受部材と、内側部材と外側部材との間
をシールする密封構造とからなっている。回転円筒の一
端の開口を覆う蓋部材は、前記真空回転継手部の固定の
外側部材に設けられる。例えば、ヒンジ機構を介して開
閉可能に設けられる。ごみ配管は、この蓋部材を貫通し
て設けられる。又、吸引配管も蓋部材を貫通して設けら
れる。
【0015】前記回転円筒を支持する構造としては、回
転円筒自体を回転自在に支持するものであればどのよう
なものでもよいが、上記のように軸受部、回転真空軸受
部を採用したもの以外としては、例えば、回転円筒自体
の下側を複数のタイヤ又はコロなどで回転自在に支持す
る構造などが考えられる。
【0016】前記真空引き手段は、回転円筒の左右両側
にそれぞれ設けられる。例えば、真空引き手段を構成す
る集塵器、吸引用ブロワ、サイレンサーを回転円筒の上
部、下部の側面に沿わせて設けることができる。このよ
うに配置すれば、全体の形状をコンパクトにすることが
できる。又、回転円筒の左右両側の四隅の空間に二組の
真空引き手段の各構成機器を左右対称に配することもで
きる。このように配置すれば、車両の左右の重量バラン
スをとることができる。
【0017】前記回転円筒内に流体を注入するノズルは
どこに設けてもよいが、例えば、回転円筒自体、蓋部
材、ごみ配管、吸引配管などに設けられる。又、ノズル
の数は、一つ又は複数とされる。
【0018】前記ノズルからは、例えば洗浄剤として洗
剤と圧縮空気とを混合して泡状にしたものが注入され
る。回転円筒を回転しての洗浄後は、ノズルより水又は
消泡剤を注入して泡を消す。
【0019】前記真空引き手段は、前記吸引配管に接続
する集塵器と、吸引用ブロワと、サイレンサーとからな
り、更に前記吸引用ブロワを駆動する油圧モータの駆動
用の油を吸引空気により冷却する冷却構造を有するもの
であるが、油の冷却構造は、前記吸引用ブロワを内蔵す
る密閉容器の内部もしくはサイレンサーの内部又は集塵
器の内部に組み込まれる。
【0020】この構成に係るごみ真空収集車によれば、
油冷却のために特別な手段が不要となることから、この
面でも構造のコンパクト化が図れる。
【0021】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るごみ真空収集
車の概略側面図、図2はその平面図、図3は後方から見
た図である。
【0022】車両1の車体(シャシフレーム)2上に、
内部に螺旋状の羽根3を有する回転円筒4が駆動回転可
能に支持される。この支持構造の詳細を図7、図8に基
づいて説明する。車体2上には、図8に示すような架台
5が取り付けられる。この架台5の前部には軸受部6が
設けられ、後部には真空回転継手部7が設けられてい
る。ごみタンクである回転円筒4の前部は軸受部6に回
転自在に支持され、後部は真空回転継手部7に回転自在
に支持される。更に、回転円筒4の前端部には、駆動用
の油圧モータ8が連結される。この油圧モータ8の駆動
により、回転円筒4は正逆回転される。
【0023】回転円筒4の後部には開口9が設けられて
おり、この開口9を覆う蓋部材10が前記真空回転継手
部7を介して取り付けられている。この部分の詳細構造
の一例を図9に示す。
【0024】回転円筒4に形成されたフランジ部11
に、真空回転継手部7の一部をなす環状の内側部材12
がボルトで取り付けられている。一方、架台5の後部に
は、真空回転継手部7の一部をなす環状の外側部材13
が取り付けられており、この外側部材13がクロスロー
ラベアリング14を介して前記内側部材12の外側に嵌
め込まれている。つまり、固定の外側部材13に対し内
側部材12が回転し得るようになっているのである。外
側部材13には、の横断面形状がコの字形で環状をなす
座部材15がボルトで取り付けられ、この座部材15が
回転円筒4の開口9を形成する如くなっている。
【0025】真空回転継手部7の一部をなす、固定の外
側部材13の上部には、一対のアーム状の第1ヒンジ部
材16が取り付けられている。一方、前記座部材15の
端面15aに重なって、座部材15が形成する開口9を
塞ぐ蓋部材10の上部には一対の第2ヒンジ部材18が
取り付けられ、前記第1ヒンジ部材16に回転自在に支
持されたピン軸19に第2ヒンジ部材18が一体的に結
合されてヒンジが構成されている。ピン軸19の一端部
には、開閉用のモータ17が連結されている。従って、
モータ17の駆動により、蓋部材10をピン軸19を中
心として回動することにより、開口9を開閉することが
できる。
【0026】尚、真空回転継手部7の内側部材12と外
側部材13との間においてクロスローラベアリング14
の前後両側にはシール20、21が設けられ、又、座部
材15の座面15aと当たる蓋部材10の内面10aに
はシール22が設けられ、回転円筒4の気密が保たれる
ように図られている。図示はされていないが、蓋部材1
0を閉めた状態で、この蓋部材10を、真空回転継手部
7の固定部材である外側部材13に固定できるように外
側部材13と蓋部材17とには施錠機構が設けられてい
る。
【0027】蓋部材10は外板10bと内板10cの二
重構造となっている。図9〜10に示すように、蓋部材
10の中心部には、外板10b及び内板10cを貫通し
て、ごみ配管23の先端部23aが取り付けられてお
り、その先端開口は、回転円筒4内に臨まされている。
このごみ配管23の他端は、ごみ収集の際には、ごみの
収集対象箇所、例えばごみ貯留槽などに接続される。ご
み配管23は、扱い作業が容易となるように、全体とし
て可撓性を有するものとされる。
【0028】又、図1〜3に示すように回転円筒4内に
は、蓋部材10を貫通して吸引配管24の先端部24a
が臨まされている。この配管先端部24aは、ごみ配管
先端部23aと同様に、蓋部材10の外板10b、内板
10cの双方を貫通して設けてもよいが、図9に示すよ
うに側板10dを貫通させ、更に内板10cを貫通させ
て回転円筒4内に臨ませるようにしてもよい。吸引配管
24も可撓性を持ったものとされる。
【0029】吸引配管24は真空引き手段である真空引
き装置25に連結されている。図1〜3に示す実施例で
は、真空引き装置25は、集塵器26、吸引用ブロワ2
7、サイレインサー28とから構成され、集塵器26
と、吸引用ブロワ27、サイレンサー28とは、回転円
筒4の左右両側の下部に分けて配置されている。吸引配
管24は集塵器26に接続され、集塵器26は配管29
で吸引用ブロワ27に接続され、吸引用ブロワ27は配
管30を介してサイレンサー28に接続されている。
【0030】蓋部材10には更に、洗浄水供給ノズル3
1が回転円筒4内に貫通して設けられる。このノズル3
1には、回転円筒4内を洗浄する際にホースを介して水
供給源が接続される。尚、ノズル31の数は1本に限ら
ず複数設けることもできる。又、その設置場所も、ごみ
配管23の先端部23a、吸引配管24の先端部24a
と別に設けるだけでなく、これらを組み合わせるなどし
て一緒に設けることもできる。
【0031】この実施例に係るごみ真空収集車では、ご
み収集の際、先ずごみ配管23の他端がごみ貯留槽など
に接続される。次に、ごみ真空引き装置25における吸
引用ブロワ27を駆動することにより、吸引配管24を
通して回転円筒4内が真空引きされ、回転円筒4内が負
圧となることにより、ごみ配管23に吸引力が作用し、
ごみ貯留槽内のごみがごみ配管23を通して回転円筒4
内に吸引収集される。
【0032】回転円筒4は、駆動モータ8により回転さ
れる。回転円筒4が回転することにより、回転円筒4内
に入ったごみ32は、螺旋状の羽根3により回転円筒4
内を車体前方側に押されて行く。つまり、ごみは回転容
器4内の前部に圧縮されて行くのであり、回転容器4の
容積を有効に使ったごみの収集を行うことができる。
【0033】回転円筒4内から吸引される空気は、真空
引き装置25の集塵器26で除塵された後、配管29、
吸引用ブロワ27、配管30、サイレンサー28を経て
排気される。
【0034】ごみ32の収集を終了したごみ真空収集車
は、ごみ処理場に移動され、そこでごみ32が排出され
る。ごみ32の排出は、図4に示すように蓋部材10を
開き、この状態で回転円筒4をごみ収集の時とは逆の方
向に回転することによりなされる。回転円筒4がごみ収
集時とは逆の方向に回転されることにより、螺旋状の羽
根3に押されてごみ32は開口9から排出される。
【0035】回転円筒4内を洗浄する際には、洗浄水供
給ノズル31から洗剤を注入し、回転円筒4を回転す
る。回転円筒4を回転することにより、回転円筒4の内
面は満遍なく洗浄される。洗浄に作業者が直接関与する
ことがなく、しかも蓋部材10を閉めた状態で洗浄がな
されるので衛生的である。洗浄水供給ノズル31から洗
剤を注入する際には、洗浄効率を高めるため、洗剤と圧
縮空気を混合して泡状にして回転円筒4内に注入する。
洗浄後は、ノズル31より水又は消泡剤溶液を注入して
泡を消し、処理を容易にする。
【0036】ノズル31は、洗剤や洗浄水の供給に用い
るのであるが、ごみが発泡スチロールの場合には、ここ
から溶剤を供給し、発泡スチロールを溶剤に溶かして減
容化して処理することもできる。
【0037】前述のように、真空引き装置25における
集塵器26、吸引用ブロワ27、サイレンサー28等
は、車体2上の空間を有効に利用するため、回転円筒4
の左右両側下部において、円筒面と車体2との間にでき
る隙間に設置されるが、回転円筒4の左右両側にそれぞ
れ真空引き装置25を装備するようにしてもよい。つま
り、図5、6に示すように、蓋部材10に二本の吸引配
管24を接続し、各吸引配管24につながる真空引き装
置25を回転円筒4の左右両側に配するのである。各機
器の配置のレイアウトは、図に示すように、集塵器3
3、吸引用ブロワ34を回転円筒4の左右下部にそれぞ
れ設け、これらの上側にサイレンサー35をそれぞれ設
けるのである。
【0038】一対の吸引配管24の先端部24aは、図
11に示すように蓋部材10の側板10dを貫通し、屈
曲して内板10cを貫通して回転円筒4内に延ばされ
る。図7に示すように、各吸引配管24がつながる集塵
器33と、集塵器33に配管36を介して接続し、内部
に前記吸引用ブロワ34が収容される密閉容器37と
は、回転円筒4と車体2との間にコンパクトに納まるよ
うに、共にその内側面が回転円筒4の形状に合せて円弧
状とされる。又、密閉容器37に配管38を介してつな
がるサイレンサー35もコンパクトに納まるように円筒
状とされる。
【0039】図12には、図5、6及び図7に示した真
空引き装置25の一例の概略縦断面を示す。密閉容器3
7内における、配管36の接続口の前方には空気の流れ
の向きを変えるための仕切板39が設けられる。密閉容
器37内には、吸引用ブロワ34がその吸込み口34a
を下にして設置され、その吐出口34bに配管38の下
端が接続される。配管38の上端はサイレンサー35に
接続される。吸引用ブロワ34は、油圧モータ40によ
り駆動される。油圧モータ40の作動油は、油圧ユニッ
ト41から油圧切換え弁42を介し油路43経て供給さ
れる(油圧モータ40、油圧ユニット41等について
は、図13参照)。
【0040】この真空引き装置25において、前記吸引
用ブロワ34は、その駆動用の油圧モータ40への作動
油の供給経路を切り換えることにより逆回転させること
もできるようになっている。例えば、吸引配管24にご
みが詰まった場合には、吸引用ブロワ34を逆回転させ
ることにより、詰まったごみを回転円筒4内に吐き出さ
せることができる。
【0041】サイレンサー35内において、配管38の
上部には油冷却器44が設置される。この油冷却器44
内には、油圧モータ40の駆動に供された後の作動油を
通す管が配されている。作動油は、油圧モータ40より
油路45を経て供給され、油路46、前記油圧切換え弁
42を介して前記油圧ユニット41に戻される。
【0042】空気流の音を減衰するサイレンサー35に
おいては、前記配管38が接続されている側と反対の側
の上面に排気口47が開けられている。
【0043】従って、図12に示した真空引き装置25
を採用している場合には、吸引配管24を通る空気は集
塵器33によって除塵された後、配管36を経て密閉容
器37に入る。密閉容器37内に入った空気は、仕切板
39によって上方に向きを変えられた後、吸引用ブロワ
34の下部吸引口34aから吸引用ブロワ34内に入
り、その吐出口34bから配管38、油冷却器44を経
てサイレンサー35内に入り、減音されて排気口47か
ら排出される。
【0044】空気は、油冷却器44内を流れることによ
り、その中の配管を流れる作動油の冷却に供され温度が
上昇する。よって、サイレンサー35から排気される空
気は温度の高いものとなり、車両周辺に排出されること
はなく上方に排出され、作業者に排気を当てないように
することができる。油圧モータ40の作動油の冷却を吸
引空気を利用して行うので、冷却のための特別な手段が
不要となり、車載装置のコンパクトが図れると共に、コ
ストの低下にも寄与する。尚、図12中、矢印は空気の
流れである。
【0045】このように、真空引き装置25を二組設け
た場合には、吸引時の能力に応じて一方を休止すること
ができるので、低負荷時には経済的な運転ができる。
又、一方が故障したとしても、もう一方のみによる低能
力運転は可能であり、信頼性が高まる。更に、吸引用ブ
ロワを分けることにより、ブロワが小型化し、全体の外
形寸法の小型化が図れる。
【0046】図13には、真空引き装置25の更に他の
例を示す。この例は、油冷却器44を集塵器33の容器
51の中に組み込んだものである。吸引配管24が接続
する容器52内において、吸引配管24の端部に油冷却
器44が接続されているのである。この油冷却器44の
構造は、図12に示したものと同様の構成となってい
る。つまり、油冷却器51内には、油圧モータ40の駆
動に供された後の作動油を通す管が配され、作動油は、
油圧モータ40より油路45を経て供給され、油路4
6、前記油圧切換え弁42を介して前記油圧ユニット4
1に戻されるようになっているのである。
【0047】容器51内には水スプレー室52が区画し
て設けられ、その中の上部にはスプレーノズル53が配
されている。容器51内の下部には洗浄水54が溜めら
れ、この洗浄水54が、循環水ポンプ55により配管5
6を通してスプレーノズル53に供給されるようになっ
ている。
【0048】この真空引き装置25においては、吸引空
気は、吸引配管24より油冷却器51の中に入り、作動
油の冷却に供された後、水スプレー室52の下方からそ
の中に入り、散布されている水により除塵される。除塵
された後の吸入空気は、水スプレー室52の上方より出
て、配管36を経て密閉容器37内に入り、仕切板39
により向きを変えられた後吸引用ブロワ34に吸引さ
れ、サイレンサー35を経て排気される。更に、集塵器
として洗浄集塵器を使用しているので、ブロワ34に流
入する水滴をこの部分で除去できる。図13中、空気の
流れを矢印で示してある。
【0049】図14には、真空引き装置25における集
塵器33の他の例を示す。この例も容器51内に水スプ
レー室52を設けたものであるが、水スプレー室52の
下部に吸引配管24を開口し、又、水スプレー室52の
下部に油冷却器44を設けた構造となっている。油冷却
器44の構造は前述したものと同様である。
【0050】この真空引き装置25における集塵器33
では、吸引配管24からの空気は水スプレー室52の下
方に導かれ、水スプレー室52の下方から油冷却器44
の回りを通って上昇し、水スプレー室52の上部より出
ていく。水スプレー室52を通る際、スプレーノズル5
3により散布される水により空気は除塵される。又、散
布される水により油冷却器44も冷却され、作動油の冷
却効果は高まる。油冷却器44が直接水で洗われること
から、塵埃が油冷却器44に付着することはない。
【0051】尚、上記においては、油冷却器を、サイレ
ンサー、又は集塵器の中に組み込んだ例を示したが、吸
引用ブロワと共に密閉容器の中に組み込むことも勿論可
能である。
【0052】又、上述した実施例では、図7、図8に示
したように、架台5、回転円筒4、真空引き装置25を
ユニット化してあるので、組み立て、分解が容易である
という製造上、保守上のメリットもある。前述の架台5
の形状、構造は一例に過ぎず、回転円筒4を回転自在に
支持する手段としても、回転円筒4の下部を複数のタイ
ヤやローラ等で支持する構造など種々考えられる。図9
に示した回転継手部7及び蓋部材10も一例に過ぎず、
気密を保って回転自在に支持する構造にしても、蓋部材
の構造にしてもその他種々のものが採用可能である。
【0053】以上においては、本発明をごみ真空収集車
として、処理対象となるごみの種類に応じた具体的な車
両としては説明しなかったが、本発明に係るごみ真空収
集車は、ロードスイーパ、バキュームカー、発泡スチロ
ール回収車、厨芥回収車として具現化される。
【0054】
【発明の効果】本発明に係るごみ真空収集車によれば、
内部に螺旋状の羽根を有する回転円筒を車体上に駆動回
転可能に支持し、前記回転円筒の一端に設けられた開口
を覆うべく真空回転継手部を介して蓋部材を回転不能に
設け、前記蓋部材を通して前記回転円筒内にごみ配管を
臨ませ、前記蓋部材を通して前記回転円筒内に吸引配管
を臨ませると共に、前記吸引配管に接続する真空引き手
段を前記車体に装備してなるので、ごみ配管から回転円
筒内に入ったごみを、回転円筒の回転により一方側に自
動的に圧縮することができ、しかも圧縮のための摺動部
分がないのでごみがつまることもない。
【0055】又、回転円筒を逆方向に回転させれば、ご
みを逆方向に移動することができ、貯留されたごみを排
出させることもできる。
【0056】更に、本発明に係るごみ真空収集車におい
ては、ごみタンクを円筒にしてあることから、真空時の
変形が少なく、ごみ圧縮時の変形も少ない。矩形のタン
クに比べて重量を軽減でき、その分ごみの積載量を増や
すことができる。単純な構造であるが、製造も修理も容
易で、製造コストを低減できる。
【0057】又、本発明に係るごみ真空収集車によれ
ば、前記回転円筒内に流体を注入するノズルを配してあ
るので、ノズルより回転円筒内に洗浄液を注入して回転
させるだけで回転円筒内を洗浄でき、洗浄作業が容易に
なると共に、蓋部材を閉めた状態で洗浄ができ、しかも
作業者が直接は関与しないので、衛生的でもある。
【0058】本発明に係るごみ真空収集車によれば、真
空引き手段を、前記吸引配管に接続する集塵器と、吸引
用ブロワと、サイレンサーとで構成し、更に前記吸引用
ブロワを駆動する油圧モータの駆動用の油を吸引空気に
より冷却する冷却構造を有するものとしたので、作動油
冷却のためのファンや駆動装置などが不要となり、その
分車載装置をコンパクトに、かつ安価にすることができ
る。又、作動油との熱交換で温度の高くなった空気を排
気するようにすれば、空気は大気中にす早く上昇し、作
業者に排気を当てることを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るごみ真空収集車の概略
側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るごみ真空収集車の概略
平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るごみ真空収集車の概略
背面図である。
【図4】本発明の一実施例に係るごみ真空収集車のごみ
排出状態の概略側面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るごみ真空収集車の水
平面に沿う断面図であり、中心線を境に断面箇所を異に
する。
【図6】本発明の他の実施例に係るごみ真空収集車を背
面から見た図で、そのA断面が図5の上側に相当し、B
断面が図5の下側に相当する。
【図7】図5、6に示した他の実施例の分解斜視図であ
る。
【図8】架台の斜視図である。
【図9】真空回転継手部の一例の一部の断面図である。
【図10】実施例における回転円筒の後部の側面図であ
る。
【図11】実施例における回転円筒の後部の斜視図であ
る。
【図12】(a)は真空引き手段の一例の側面概略図で
あり、(b)はその正面図である。
【図13】真空引き手段の他の例の概略側面図である。
【図14】真空引き手段の更に他の例における集塵器の
例の概略図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車体 3 螺旋状の羽根 4 回転円筒 5 架台 6 軸受部 7 真空回転継手部 8 油圧モータ 9 開口 10 蓋部材 16 第1ヒンジ部材 18 第2ヒンジ部材 19 ピン 23 ごみ配管 23a ごみ配管の先端部 24 吸引配管 24a 吸引配管の先端部 25 真空引き装置 26 集塵器 27 吸引用ブロワ 28 サイレンサー 31 ノズル 32 ごみ 33 集塵器 34 吸引用ブロワ 35 サイレンサー 37 密閉容器 39 仕切板 40 油圧モータ 41 油圧ユニット 44 油冷却器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に螺旋状の羽根を有する回転円筒を
    車体上に駆動回転可能に支持し、前記回転円筒の一端に
    設けられた開口を覆うべく真空回転継手部を介して蓋部
    材を回転不能に設け、 前記蓋部材を通して前記回転円筒内にごみ配管を臨ま
    せ、 前記蓋部材を通して前記回転円筒内に吸引配管を臨ませ
    ると共に、 前記吸引配管に接続する真空引き手段を前記車体に装備
    したことを特徴とするごみ真空収集車。
  2. 【請求項2】 前記回転円筒内に流体を注入するノズル
    が配されていることを特徴とする請求項1に記載のごみ
    真空収集車。
  3. 【請求項3】 前記真空引き手段は、前記吸引配管に接
    続する集塵器と、吸引用ブロワと、サイレンサーとから
    なり、更に前記吸引用ブロワを駆動する油圧モータの駆
    動用の油を吸引空気により冷却する冷却構造を有するも
    のであることを特徴とするごみ真空収集車。
JP8228596A 1996-04-04 1996-04-04 ごみ真空収集車 Withdrawn JPH09272602A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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