JP6400520B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された作業機は、エンジンを収容するエンジンルーム内に、エンジンへの吸気を冷却するインタークーラが配置されている。より詳しくは、エンジンの前方にラジエータが配置され、ラジエータの前方にインタークーラが配置されている。そして、エンジンによって駆動されるファンの作用により、外気をフロントグリルからエンジンルーム内に吸引し、この外気をインタークーラの冷却に使用しつつエンジンに向けて送っている。
本発明の作業機は、機体と、前記機体に搭載されたキャビンと、前記機体の右側及び左側に配置された走行装置と、前記キャビンの側方に設けられたブームと、前記ブームに装着された作業具と、前記機体の後部に搭載されたエンジンと、前記エンジンの上方に設けられ且つ外気導入部を有する上部カバーと、前記エンジンの上方であって前記上部カバーの下方に設けられたインタークーラと、を備えており、前記機体は、当該機体の後部寄りの上部を構成し且つ開口部を有する上枠部を有し、前記上部カバーは、上面部と、前記上面部と上端部で繋がる立ち上がり部と、前記開口部の周囲に固定される周縁部と、を有し、前記立ち上がり部は、前記周縁部から上方に向けて立ち上がり、前記インタークーラは、前記上面部と前記立ち上がり部により囲まれる空間内に配置され、前記上面部は、前記開口部の上方に、当該開口部と間隔をあけて配置されている。
また、前記エンジンからの排気に含まれる窒素酸化物を浄化する浄化装置を備え、前記浄化装置は、前記エンジンの上方に設けられ、前記インタークーラは、前記浄化装置の上方に設けられている。
また、前記エンジンの後方に設けられたラジエータを備え、前記インタークーラは、前記ラジエータの前方且つ上方に設けられている。
また、前記上部カバーの上面部は、後方に向かうにつれて下がるように下向きに傾斜している。
また、前記インタークーラの上面は、後方に向かうにつれて下がるように下向きに傾斜している。
ムに取り入れた外気によりインタークーラを効率よく冷却しつつ、外気の取り入れによって作業時や走行時に舞い上がった土埃等がエンジンルーム内に吸引されてしまうことを防止できる。また、インタークーラが、エンジンの上方であって上部カバーの下方に設けられているため、インタークーラの設置によって、作業機の全長が増加することがない。
図9は、本発明に係る作業機1の側面図を示している。図10は、作業機1の正面図を示している。図11は、作業機1の平面図を示している。
図9〜図11では、作業機の一例として、コンパクトトラックローダを示している。但し、本発明に係る作業機はコンパクトトラックローダに限定されず、例えば、スキッドステアローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
機体2上にはキャビン3が搭載されている。キャビン3内の後部には運転席6が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席6に着座した運転者の前側(図9の左側)を前方、運転者の後側(図9の右側)を後方、運転者の左側(図9の手前側)を左方、運転者の右側(図9の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。図10に示すように、機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
右側の側枠部8は、機体2の右部を構成する。左側の側枠部9は、機体2の左部を構成する。前枠部10は、機体2の前部を構成し、右側の側枠部8と左側の側枠部9の前部同士を連結している。底枠部11は、機体2の底部を構成し、右側の側枠部8と左側の側枠部9の下部同士を連結している。上枠部12は、機体2の後部寄りの上部を構成し、右側の側枠部8と左側の側枠部9の後部寄りの上部同士を連結している。
20と、後壁(第3壁)21とを有している。内壁18と外壁19は、機体幅方向で間隔をおいて対向して設けられている。外壁19は、内壁18の機体外方に位置している。前壁20は、メインフレーム13の機体幅方向の中途部に設けられることで、当該メインフレーム13の機体内方だけでなく、機体外方にも突出している。前壁20の機体外方に突出する部分が、走行装置5の後部を覆うフェンダを構成している。前壁20は、内壁18の前部と外壁19の前部とを連結している。後壁21は、内壁18の後部と外壁19の後部とを連結している。
第2板材12Bは、第1板材12Aの左側の後端及び右側の後端から後方に延びる板材である。左側の第2板材12Bは、左側の内壁18に沿って後方に延びていて、機体外方が左側の内壁18に連結している。右側の第2板材12Bは、右側の内壁18に沿って後方に延びていて、機体外方が右側の内壁18に連結している。左側の第2板材12B及び右側の第2板材12Bは、後方に向かうにつれて下がるように下向きに傾斜している。
図3に示すように、右側と左側の支持フレーム16の内壁18は、エンジンルーム202の右側壁と左側壁とを形成している。図2に示すように、内壁18の上方には、上部カバー201及び後述する上後部カバー203が設けられている。
ブーム58は、機体2の側方であって、キャビン3の側方に上下揺動自在に設けられている。また、ブーム58は、キャビン3の右側及び左側にそれぞれ設けられている。説明の便宜上、左側に設けられたブーム58を左側のブーム58Lといい、右側に設けられたブーム58を右側のブーム58Rという。また、内壁18はブーム58の側方であって、機体内方側に設けられている。また、外壁19は、ブーム62の側方であって内壁18とは反対側(機体外方側)に設けられている。作業具59としてのバケットは、ブーム58に装着されている。詳しく言うと、バケット59は、ブーム58の先端部(前端部)上下揺動自在に設けられている。
詳しくは、ブーム58R,58Lの後部は、リフトリンク60及び制御リンク61を介して、機体2の後部寄りの上部に連結されている。リフトリンク60は、縦向きに配置されている。リフトリンク60の上部は、第1枢支軸66を介して後部の連結部材64より後方でブーム58R,58Lの後部と連結されている。リフトリンク60の下部は、支持フレーム16内(内壁18と外壁19の間)に挿入されて第2枢支軸67を介して枢支されている。これにより、リフトリンク60は、前後に移動するように揺動可能となっている。制御リンク61は、前後向きに配置されている。制御リンク61の前部は、支持フレーム16の内壁18と外壁19との間に設けられたリンク取付部41に、第5枢支軸71を介して枢支されている。制御リンク61の後部は、第6枢支軸72を介してブーム58R,58Lの基端部近傍と連結されている。これにより、制御リンク61は、図8に示す略水平姿勢から後部が上昇する立ち上がり姿勢に揺動可能となっている。
ブームシリンダ62のシリンダチューブは、内壁18と外壁19との間に設けられている。したがって、内壁18はブームシリンダ62の側方であって、機体内方側に設けられている。また、外壁19は、ブームシリンダ62の側方であって内壁18とは反対側(機体外方側)に設けられている。
第2枢支軸67は、機体2の後端上部付近に位置している。第3枢支軸69は、後部の連結部材64を挟んで第1枢支軸66と反対側に位置している。第4枢支軸70は、機体2の後端下部付近であって第2枢支軸67より僅かに前方に位置している。側面から見たとき、ブームシリンダ62は制御リンク61と交差している。
装着ブラケット204とブーム58の前部寄りの中途部との間には、バケットシリンダ63が介装されている。作業具シリンダ63は複動式油圧シリンダからなる。作業具シリンダ63の伸縮によって、作業具59の1つであるバケットが揺動動作(スクイ・ダンプ動作)する。
走行装置5は、機体2の右側と左側に設けられている。
る作動油を貯留するタンクであり、機体2の前部右側に配置されている。作動油タンク84の後方には、制御弁205が配置されている。
上部カバー201は、第1板材12Aの上面に取り付けられて、第1板材12Aの開口部12C(開口部12Cを形成する環状の縁部)を覆っている。上部カバー201は、周縁部201Aと立ち上がり部201Bと上面部201Cとを有している。周縁部201Aは、略四角形の枠状に形成されており、第1板材12Aの開口部12Cの周囲にボルトにより固定されている。立ち上がり部201Bは、周縁部201Aの内周から上方に向けて立ち上がり、上端部で上面部201Cと繋がっている。図2に示すように、上面部201Cは、第1板材12Aの開口部12Cの上方に、当該開口部12Cと間隔をあけて配置されている。図10に示すように、上面部201Cは、外気導入部206となる開口部を形成する環状の縁部を有している。この開口部を形成する環状の縁部は、略長方形である。外気導入部206は、多数の小孔(図示略)を有している。図10に示すように、上部カバー201の外気導入部206の左方には、浄化装置93の排気管93Aが突出している。排気管93Aは、上方且つ左斜め後方に向けて延びている。
エンジン73は、本実施形態では、コモンレール式のディーゼルエンジンを使用している。エンジン73は、機体2の底枠部11上に防振ゴム(図示略)を介して縦向きに載置されている。エンジン73の前部にはフライホイール213が装着されている。
メインポンプ79と、サブポンプ80と、パイロットポンプ81は、定容量型のギヤポンプである。メインポンプ79は、作業装置4に装備された油圧アクチュエータを駆動する油圧ポンプである。サブポンプ80は、油圧アクチュエータに供給する作動油を増量するために使用される油圧ポンプである。パイロットポンプ81は、主として、制御信号圧力の供給用に使用される。
コンデンサ207は、エンジン73の上方の後部寄りの位置であって、ラジエータ74及びオイルクーラ208の前方に設けられている。コンデンサ207は、横置きに(略水平向きに)配置されている。コンデンサ207(コンデンサ本体207B)は、キャビン3内に配置されたエアコン(図示略)の冷媒を凝縮する。
図2及び図3に示すように、エンジン73の右方且つ上方には、エアクリーナ211が設けられている。図5に示すように、エアクリーナ211は、吸気管211Aと排気管211Bとを有している。吸気管211Aは、エンジンルーム202内において左斜め下方向に向けて開口している。図8に示すように、排気管211Bは、過給機219を介してインタークーラ210の取入管210Aと接続されている。
インタークーラ210は、エンジン73及び浄化装置93の上方であって、粒子除去装置82の後方且つ上方に設けられている。また、インタークーラ210は、オイルクーラ208及びラジエータ74の前方且つ上方であって、コンデンサ207の前方に位置している。
図5に示すように、インタークーラ210には、取入管210A及び取出管210Bが接続されている。取入管210A及び取出管210Bは、インタークーラ210の後部から下方に向けて延びている。取入管210Aは、過給機を介してエアクリーナ211の排気管211Bと接続されている。図7に示すように、取出管210Bは、エンジン73の吸気口と接続されている。取入管210A及び取出管210Bは、剛性が高い管から構成されており、インタークーラ210をエンジン73上方の空間201D内に支持している。
粒子除去装置82は、エンジン73からの排気(排出ガス)中の有害物質を含む微粒子を捕捉する。本実施形態では、粒子除去装置82は、DPF(Diesel Particulate Filter)から構成されている。
図3に示すように、尿素水タンク94は、尿素水を貯蔵するタンクであって、エンジン73の側方(左側方)且つ後方に設けられている。尿素水タンク94は、SCRポンプ95及びホース(図示略)を介して浄化装置93と接続されている。尿素水タンク94内の
尿素水は、SCRポンプ95により浄化装置93に送られて接続管96内に噴射される。接続管96内に噴射された尿素水は、粒子除去装置82を通ったエンジン73の排気によって高温下で加水分解する。これによってアンモニアガスが生成され、このアンモニアガスによってエンジン73の排気中の窒素酸化物が窒素ガスと水蒸気とに還元される。この還元反応は、浄化装置(触媒ケース)93内でSCR触媒によって促進される。これにより浄化されたエンジン73からの排気は、図8に示すように、浄化装置93の排気管93Aを通って外部に排出される。
支持フレームは、第1支持フレーム216と第2支持フレーム217とを有している。
第1支持フレーム216は、上支持部216Aと前支持部216Bとを有している。上支持部216Aは、エンジン73の上方であってインタークーラ210の下方に設けられている。前支持部216Bは、エンジン73の前方であって当該エンジン73の近傍に設けられている。前支持部216Bは、上支持部216Aの前端部から下方に向けて延びている。上支持部216Aと前支持部216Bは、鋼材等の剛性材により一体に形成されている。
前支持部216Bは、上部216Cと下部216Dとを有している。上部216Cは、粒子除去装置82の後方に位置している。下部216Dは、粒子除去装置82の下方に位置している。上部216Cは、上支持部216Aの前端部から下方に向けて延び、下方に向かうにつれて前方に湾曲している。下部216Dは、上支持部216Aの下端部から下方に延びている。これにより、上部216Cは、下部216Dよりも後方(エンジン73に近い方)に位置している。粒子除去装置82は、上部216Cの前方であって当該上部216Cの近傍に配置されることにより、エンジン73の前方であって当該エンジン73の近傍に配置される。
円筒部217Aは、第1支持フレーム216の前支持部216Bの下方に配置されている。鍔部217Bは、円筒部217Bの前端部に円環状に形成されている。鍔部217Bは、フライホイール213の周囲を保持するハウジング218(図4では仮想線で示す)に対してボルトBにより固定される。第1上板部217Cは、円筒部217Aの上部から上方且つ前方に延びている。第1上板部217Cの上面には、粒子除去装置82を下方から支持する支持脚82Aが、ボルト(図示略)により固定されている。第2上板部217Dは、円筒部217Aの上部から右方と左方にそれぞれ延びている。右方の第2上板部217Dの右側面と、左方の第2上板部217Dの左側面には、それぞれ第1支持フレーム216の下部216Dがボルト(図示略)により固定されている。
途設ける必要がない。
また、インタークーラ210が、エンジン73の上方に設けられていることから、インタークーラ210の配置による前後のスペースが省略できるため、作業機1の全長(前後長さ)を短くすることができる。
また、インタークーラ210がコンデンサ207の前方に設けられているため、上後部カバー203の開口部203Aから取り入れられてコンデンサ207を冷却する空気の流れが、インタークーラ210により阻害されることがない。
2 機体
3 キャビン
4 作業装置
5 走行装置
58,58R,58L ブーム
73 エンジン
74 ラジエータ
82 粒子除去装置
93 浄化装置(触媒ケース)
201 上部カバー
206 外気導入部
207 コンデンサ
210 インタークーラ
Claims (7)
- 機体と、
前記機体に搭載されたキャビンと、
前記機体の右側及び左側に配置された走行装置と、
前記キャビンの側方に設けられたブームと、
前記ブームに装着された作業具と、
前記機体の後部に搭載されたエンジンと、
前記エンジンの上方に設けられ且つ外気導入部を有する上部カバーと、
前記エンジンの上方であって前記上部カバーの下方に設けられたインタークーラと、を備えており、
前記機体は、当該機体の後部寄りの上部を構成し且つ開口部を有する上枠部を有し、
前記上部カバーは、上面部と、前記上面部と上端部で繋がる立ち上がり部と、前記開口部の周囲に固定される周縁部と、を有し、
前記立ち上がり部は、前記周縁部から上方に向けて立ち上がり、
前記インタークーラは、前記上面部と前記立ち上がり部により囲まれる空間内に配置され、
前記上面部は、前記開口部の上方に、当該開口部と間隔をあけて配置されている作業機。 - 機体と、
前記機体に搭載されたキャビンと、
前記機体の右側及び左側に配置された走行装置と、
前記キャビンの側方に設けられたブームと、
前記ブームに装着された作業具と、
前記機体の後部に搭載されたエンジンと、
前記エンジンの上方に設けられ且つ外気導入部を有する上部カバーと、
前記エンジンの上方であって前記上部カバーの下方に設けられたインタークーラと、
前記エンジンの上方であって前記エンジンと上下方向においてオーバーラップしない高さ位置に設けられたコンデンサと、
前記上部カバーの後方に配置され且つ開口部を有する上後部カバーと、を備えており、
前記上部カバーは、上面部と、前記上面部と上端部で繋がる立ち上がり部と、を有し、
前記インタークーラは、前記上面部と前記立ち上がり部により囲まれる空間内に配置され、
前記インタークーラは、前記コンデンサの前方に設けられており、
前記コンデンサは、前記上後部カバーの開口部を形成する縁部の外方又は内方に配置された枠状のフレームと、前記フレームに装着されたコンデンサ本体と、を有し、
前記上後部カバーは、後部を上方に回動させることができる作業機。 - 前記エンジンからの排気に含まれる窒素酸化物を浄化する浄化装置を備え、
前記浄化装置は、前記エンジンの上方に設けられ、
前記インタークーラは、前記浄化装置の上方に設けられている請求項1又は2に記載の作業機。 - 前記エンジンからの排気に含まれる微粒子を捕捉可能な粒子除去装置を備え、
前記粒子除去装置は、前記浄化装置の前方且つ前記エンジンの前方に設けられ、
前記インタークーラは、前記粒子除去装置の後方且つ上方に設けられている請求項3に記載の作業機。 - 前記エンジンの後方に設けられたラジエータを備え、
前記インタークーラは、前記ラジエータの前方且つ上方に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の作業機。 - 前記上部カバーの上面部は、後方に向かうにつれて下がるように下向きに傾斜している請求項1〜5のいずれかに記載の作業機。
- 前記インタークーラの上面は、後方に向かうにつれて下がるように下向きに傾斜している請求項6に記載の作業機。
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