JPH09272412A - 足踏み式パーキングブレーキ装置 - Google Patents
足踏み式パーキングブレーキ装置Info
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- JPH09272412A JPH09272412A JP8612496A JP8612496A JPH09272412A JP H09272412 A JPH09272412 A JP H09272412A JP 8612496 A JP8612496 A JP 8612496A JP 8612496 A JP8612496 A JP 8612496A JP H09272412 A JPH09272412 A JP H09272412A
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- brake mechanism
- pedal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パーキングブレーキ機構の制御を自動車の状
況に応じてより正確に行える足踏み式パーキングブレー
キ装置を提供する。 【解決手段】 タイヤ回転検出手段15と、作動状態検
出手段17と、操作手段12とを設け、パーキングブレ
ーキ機構5の作動状態でペダル1を更に踏み込んだ際
に、前記タイヤ回転検出手段15が回転状態を検出して
いる場合には、操作手段12によりパーキングブレーキ
機構5の作動状態が拘束されて再作動状態になり、非回
転状態を検出している場合には、パーキングブレーキ機
構5が解除状態になる。
況に応じてより正確に行える足踏み式パーキングブレー
キ装置を提供する。 【解決手段】 タイヤ回転検出手段15と、作動状態検
出手段17と、操作手段12とを設け、パーキングブレ
ーキ機構5の作動状態でペダル1を更に踏み込んだ際
に、前記タイヤ回転検出手段15が回転状態を検出して
いる場合には、操作手段12によりパーキングブレーキ
機構5の作動状態が拘束されて再作動状態になり、非回
転状態を検出している場合には、パーキングブレーキ機
構5が解除状態になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は足踏み式パーキン
グブレーキ装置に関する。
グブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の足踏み式パーキングブレ
ーキ装置として、パーキングブレーキ用のペダルを踏む
ことにより、そのペダル動作に連動してパーキングブレ
ーキ機構が作動して自動車の停止状態が維持され、また
再度、ペダルを踏むことにより、前記パーキングブレー
キ機構の作動が解除される構造になっているものがあ
る。すなわち、ペダルを踏むだけで、パーキングブレー
キ機構の作動状態と解除状態とが切り換えられる構造に
なっているものがある(類似技術として、実開昭61−
78773号公報参照)。
ーキ装置として、パーキングブレーキ用のペダルを踏む
ことにより、そのペダル動作に連動してパーキングブレ
ーキ機構が作動して自動車の停止状態が維持され、また
再度、ペダルを踏むことにより、前記パーキングブレー
キ機構の作動が解除される構造になっているものがあ
る。すなわち、ペダルを踏むだけで、パーキングブレー
キ機構の作動状態と解除状態とが切り換えられる構造に
なっているものがある(類似技術として、実開昭61−
78773号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
タイプの足踏み式パーキングブレーキ装置に着目してな
されたものであり、ペダルの踏み込みよるパーキングブ
レーキ機構の作動状態と解除状態の切り換え操作を、自
動車の種々の状況に応じて、より正確に行えるように改
良せんとするものである。
タイプの足踏み式パーキングブレーキ装置に着目してな
されたものであり、ペダルの踏み込みよるパーキングブ
レーキ機構の作動状態と解除状態の切り換え操作を、自
動車の種々の状況に応じて、より正確に行えるように改
良せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
タイヤの回転状態と非回転状態を検出するタイヤ回転検
出手段と、パーキングブレーキ機構の作動状態と解除状
態を検出する作動状態検出手段と、ロック手段によるパ
ーキングブレーキ機構の作動状態を拘束する操作手段と
を設け、パーキングブレーキ機構の作動状態でペダルを
更に踏み込んだ際に、前記タイヤ回転検出手段が回転状
態を検出している場合には、操作手段によりパーキング
ブレーキ機構の作動状態が拘束されて再作動状態にな
り、非回転状態を検出している場合には、パーキングブ
レーキ機構が解除状態になるものである。
タイヤの回転状態と非回転状態を検出するタイヤ回転検
出手段と、パーキングブレーキ機構の作動状態と解除状
態を検出する作動状態検出手段と、ロック手段によるパ
ーキングブレーキ機構の作動状態を拘束する操作手段と
を設け、パーキングブレーキ機構の作動状態でペダルを
更に踏み込んだ際に、前記タイヤ回転検出手段が回転状
態を検出している場合には、操作手段によりパーキング
ブレーキ機構の作動状態が拘束されて再作動状態にな
り、非回転状態を検出している場合には、パーキングブ
レーキ機構が解除状態になるものである。
【0005】請求項1記載の発明によれば、いったんペ
ダルを踏み込んで、パーキングブレーキ機構を作動状態
にした後に、再度ペダルを踏み込んでも、タイヤが回転
している時は、パーキングブレーキ機構の作動状態が操
作手段により拘束されて、パーキングブレーキ機構が再
作動状態となる。また、タイヤが回転していない時は、
パーキングブレーキ機構が解除状態となる。このように
自動車の状況によって、より正確な操作が行える。
ダルを踏み込んで、パーキングブレーキ機構を作動状態
にした後に、再度ペダルを踏み込んでも、タイヤが回転
している時は、パーキングブレーキ機構の作動状態が操
作手段により拘束されて、パーキングブレーキ機構が再
作動状態となる。また、タイヤが回転していない時は、
パーキングブレーキ機構が解除状態となる。このように
自動車の状況によって、より正確な操作が行える。
【0006】従って、例えば、パーキングブレーキ機構
の作動により自動車を坂道で停止させた後に、自動車が
後方へずり下がって運転者が再度ペダルを踏み込むよう
な状況になっても、パーキングブレーキ機構の作動状態
が解除されることはなく(タイヤが回転状態のため)、
ペダルを踏み込んだ分だけパーキングブレーキ機構の作
動が強くなり、自動車を完全に停止させることができ
る。尚、自動車が完全に停止した状態(タイヤの非回転
状態)でペダルを踏めば、パーキングブレーキ機構は通
常通り解除される。
の作動により自動車を坂道で停止させた後に、自動車が
後方へずり下がって運転者が再度ペダルを踏み込むよう
な状況になっても、パーキングブレーキ機構の作動状態
が解除されることはなく(タイヤが回転状態のため)、
ペダルを踏み込んだ分だけパーキングブレーキ機構の作
動が強くなり、自動車を完全に停止させることができ
る。尚、自動車が完全に停止した状態(タイヤの非回転
状態)でペダルを踏めば、パーキングブレーキ機構は通
常通り解除される。
【0007】請求項2記載の発明は、フットブレーキの
踏み込み状態と非踏み込み状態を検出するフットブレー
キ作動検出手段と、パーキングブレーキ機構の作動状態
と解除状態を検出する作動状態検出手段と、ロック手段
によるパーキングブレーキ機構の作動状態を拘束する操
作手段とを設け、パーキングブレーキ機構の作動状態で
パーキングブレーキ用のペダルを更に踏み込んだ際に、
前記フットブレーキ作動検出手段が非踏み込み状態を検
出している場合には、操作手段によりパーキングブレー
キ機構の作動状態が拘束されて再作動状態になり、踏み
込み状態を検出している場合には、パーキングブレーキ
機構が解除状態になるものである。
踏み込み状態と非踏み込み状態を検出するフットブレー
キ作動検出手段と、パーキングブレーキ機構の作動状態
と解除状態を検出する作動状態検出手段と、ロック手段
によるパーキングブレーキ機構の作動状態を拘束する操
作手段とを設け、パーキングブレーキ機構の作動状態で
パーキングブレーキ用のペダルを更に踏み込んだ際に、
前記フットブレーキ作動検出手段が非踏み込み状態を検
出している場合には、操作手段によりパーキングブレー
キ機構の作動状態が拘束されて再作動状態になり、踏み
込み状態を検出している場合には、パーキングブレーキ
機構が解除状態になるものである。
【0008】請求項2記載の発明によれば、いったんパ
ーキングブレーキ用のペダルを踏み込んで、パーキング
ブレーキ機構を作動状態にした後に、再度パーキングブ
レーキ用のペダルを踏み込んでも、通常のフットブレー
キを踏み込んでいない時は、パーキングブレーキ機構の
作動状態が操作手段により拘束されて、パーキングブレ
ーキ機構が再作動状態となる。また、フットブレーキを
同時に踏み込んだ時には、パーキングブレーキ機構が解
除状態となる。このように、フットブレーキのペダルを
一緒に踏み込むか否かによって、パーキングブレーキ機
構を再作動状態にするか、解除状態にするかを選択する
ことができる。
ーキングブレーキ用のペダルを踏み込んで、パーキング
ブレーキ機構を作動状態にした後に、再度パーキングブ
レーキ用のペダルを踏み込んでも、通常のフットブレー
キを踏み込んでいない時は、パーキングブレーキ機構の
作動状態が操作手段により拘束されて、パーキングブレ
ーキ機構が再作動状態となる。また、フットブレーキを
同時に踏み込んだ時には、パーキングブレーキ機構が解
除状態となる。このように、フットブレーキのペダルを
一緒に踏み込むか否かによって、パーキングブレーキ機
構を再作動状態にするか、解除状態にするかを選択する
ことができる。
【0009】請求項3記載の発明は、ロック手段が、ペ
ダルの上端部に形成されたラチェット歯と、該ラチェッ
ト歯に係合して該ラチェット歯の復帰方向への回動を規
制する爪を有したポウルと、該ポウルをラチェット歯側
へ付勢する付勢手段と、ペダルが復帰方向へ回動した際
にポウルを係合方向へ戻す復帰手段とから成り、且つ前
記ポウルに付勢手段の力点をまたぐ長孔を形成すると共
に、該長孔部分を支軸により支持したものである。
ダルの上端部に形成されたラチェット歯と、該ラチェッ
ト歯に係合して該ラチェット歯の復帰方向への回動を規
制する爪を有したポウルと、該ポウルをラチェット歯側
へ付勢する付勢手段と、ペダルが復帰方向へ回動した際
にポウルを係合方向へ戻す復帰手段とから成り、且つ前
記ポウルに付勢手段の力点をまたぐ長孔を形成すると共
に、該長孔部分を支軸により支持したものである。
【0010】請求項3記載の発明によれば、爪をラチェ
ット歯に係合させた状態で、ラチェット歯(ペダル)を
踏込み方向及び復帰方向へ回動自在させることにより、
長孔内の支軸が付勢手段の力点を越えて往復移動するた
め、1つの付勢手段によりポウルを係合方向へも離脱方
向へも切り換えて付勢することができる。従って、ロッ
ク手段がコンパクトになり、装置の小型化を図ることが
できる。
ット歯に係合させた状態で、ラチェット歯(ペダル)を
踏込み方向及び復帰方向へ回動自在させることにより、
長孔内の支軸が付勢手段の力点を越えて往復移動するた
め、1つの付勢手段によりポウルを係合方向へも離脱方
向へも切り換えて付勢することができる。従って、ロッ
ク手段がコンパクトになり、装置の小型化を図ることが
できる。
【0011】請求項4記載の発明は、操作手段が、ポウ
ルを爪の係合方向へ押すソレノイドである。
ルを爪の係合方向へ押すソレノイドである。
【0012】請求項4記載の発明によれば、ソレノイド
でポウルの爪の係合方向へ押すことにより、爪とラチェ
ット歯との係合状態が拘束される。従って、その状態の
ままペダルを踏込むことにより、パーキングブレーキ機
構の作動状態が維持されて再作動状態となる。
でポウルの爪の係合方向へ押すことにより、爪とラチェ
ット歯との係合状態が拘束される。従って、その状態の
ままペダルを踏込むことにより、パーキングブレーキ機
構の作動状態が維持されて再作動状態となる。
【0013】請求項5記載の発明は、作動状態検出手段
が、パーキングブレーキ機構の作動状態をロック手段の
ポウルの状態から検出するものである。
が、パーキングブレーキ機構の作動状態をロック手段の
ポウルの状態から検出するものである。
【0014】請求項5記載の発明によれば、パーキング
ブレーキ機構の作動状態をポウルの状態から検出するた
め、ペダルの回転状態から検出するよりも構造が簡単
で、装置のコンパクト化を図ることができる。
ブレーキ機構の作動状態をポウルの状態から検出するた
め、ペダルの回転状態から検出するよりも構造が簡単
で、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態及
び第2実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7
は両実施形態に共通する足踏み式パーキングブレーキ装
置の構造を示すもので、まずこの装置の基本構造と基本
動作を説明する。
び第2実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7
は両実施形態に共通する足踏み式パーキングブレーキ装
置の構造を示すもので、まずこの装置の基本構造と基本
動作を説明する。
【0016】基本構造(図1参照):1はパーキングブ
レーキ用のペダルで、支軸2を中心にして踏込み方向A
及び復帰方向Bへ回動自在に取付けられていると共に、
図示せぬスプリングにて復帰方向Bへ回動するように付
勢されている。
レーキ用のペダルで、支軸2を中心にして踏込み方向A
及び復帰方向Bへ回動自在に取付けられていると共に、
図示せぬスプリングにて復帰方向Bへ回動するように付
勢されている。
【0017】このペダル1の扇形の上端部にはラチェッ
ト歯3が形成されている。このラチェット歯3の下部に
は取付点4が設けられており、この取付点4にはパーキ
ングブレーキ機構5へ至るワイヤ6が連結してある。パ
ーキングブレーキ機構5はワイヤ6に引っ張られて作動
状態になったり、解除状態になったりする。
ト歯3が形成されている。このラチェット歯3の下部に
は取付点4が設けられており、この取付点4にはパーキ
ングブレーキ機構5へ至るワイヤ6が連結してある。パ
ーキングブレーキ機構5はワイヤ6に引っ張られて作動
状態になったり、解除状態になったりする。
【0018】前記ラチェット歯3の近くには、支軸7を
長孔8内に位置させた状態で係合方向α及び離脱方向β
へ回動するポウル9が設けられている。ポウル9は前記
ラチェット歯3に係合する爪10を有している。爪10
とラチェット歯3とは、ラチェット歯3の復帰方向Bへ
の回動時に互いに逆歯状態でかみ合う。ポウル9の近く
には「付勢手段」としてのバネ11が設けられており、
ポウル9はこのバネ11の自由端11aにより常時付勢
されている。そして、ポウル9に対するバネ11の「力
点」は自由端11aであるが、前記長孔8はこの自由端
11aをまたぐように形成されており、長孔8内におけ
る支軸7の位置が、爪10側にも、反爪10側にも位置
するようになっている。
長孔8内に位置させた状態で係合方向α及び離脱方向β
へ回動するポウル9が設けられている。ポウル9は前記
ラチェット歯3に係合する爪10を有している。爪10
とラチェット歯3とは、ラチェット歯3の復帰方向Bへ
の回動時に互いに逆歯状態でかみ合う。ポウル9の近く
には「付勢手段」としてのバネ11が設けられており、
ポウル9はこのバネ11の自由端11aにより常時付勢
されている。そして、ポウル9に対するバネ11の「力
点」は自由端11aであるが、前記長孔8はこの自由端
11aをまたぐように形成されており、長孔8内におけ
る支軸7の位置が、爪10側にも、反爪10側にも位置
するようになっている。
【0019】また、ポウル9には先端に傾斜面9aが形
成され、中央部には凹部9bが形成されている。ペダル
1には前記ポウル9の傾斜面9aに対応する復帰アーム
(復帰手段)16が形成されている。この復帰アーム1
6、ラチェット歯3、ポウル9、バネ11により、この
発明のロック手段14が構成される。
成され、中央部には凹部9bが形成されている。ペダル
1には前記ポウル9の傾斜面9aに対応する復帰アーム
(復帰手段)16が形成されている。この復帰アーム1
6、ラチェット歯3、ポウル9、バネ11により、この
発明のロック手段14が構成される。
【0020】12は「操作手段」としてのソレノイド
で、突出自在なピン13を有している。突出したピン1
3はポウル9を係合方向αへ回動させる。ソレノイド1
2は、図1中における、符号「15」で示されたタイヤ
回転検出手段(第1実施形態)又はフットブレーキ作動
検出手段(第2実施形態)に接続されている。
で、突出自在なピン13を有している。突出したピン1
3はポウル9を係合方向αへ回動させる。ソレノイド1
2は、図1中における、符号「15」で示されたタイヤ
回転検出手段(第1実施形態)又はフットブレーキ作動
検出手段(第2実施形態)に接続されている。
【0021】17は作動状態検出手段で、ポウル9の状
態からパーキングブレーキ機構5の作動状態及び解除状
態を検出するものである。
態からパーキングブレーキ機構5の作動状態及び解除状
態を検出するものである。
【0022】基本動作(図2〜図7参照):まず、本願
発明に係るソレノイド12を機能させない場合における
ロック手段14の基本動作(すなわち、従来と同じ動
作)を先に説明する。
発明に係るソレノイド12を機能させない場合における
ロック手段14の基本動作(すなわち、従来と同じ動
作)を先に説明する。
【0023】ペダル1を踏み込まない最初の状態A(図
2)では、復帰アーム16によりポウル9が係合方向α
へ押されているため、爪10がラチェット歯3に係合し
た状態になっている。この時、長孔8内の支軸7は反爪
10側に位置している。従って、この支軸7とバネ11
の自由端11aとの位置関係により、ポウル9自体は離
脱方向βへ回動するように付勢されるが、ポウル9は前
述のように復帰アーム16により強制的に係合方向αへ
押されている。この状態Aの段階では、まだペダル1が
踏み込まれていないため、パーキングブレーキ機構5
(図1参照)は「解除状態」である。
2)では、復帰アーム16によりポウル9が係合方向α
へ押されているため、爪10がラチェット歯3に係合し
た状態になっている。この時、長孔8内の支軸7は反爪
10側に位置している。従って、この支軸7とバネ11
の自由端11aとの位置関係により、ポウル9自体は離
脱方向βへ回動するように付勢されるが、ポウル9は前
述のように復帰アーム16により強制的に係合方向αへ
押されている。この状態Aの段階では、まだペダル1が
踏み込まれていないため、パーキングブレーキ機構5
(図1参照)は「解除状態」である。
【0024】次ぎに、ペダル1を踏み込むと、爪10と
ラチェット歯3が係合状態になっているため、ポウル9
がラチェット歯3と一緒に踏込み方向Aに沿う方向aへ
移動する。そして、支軸7が長孔8の反爪10側に位置
した状態B(図3)となる。従って、バネ11の自由端
11aが支軸7よりも爪10側に位置することになるた
め、ポウル9自体がバネ11により係合方向αへ付勢さ
れた状態となる。
ラチェット歯3が係合状態になっているため、ポウル9
がラチェット歯3と一緒に踏込み方向Aに沿う方向aへ
移動する。そして、支軸7が長孔8の反爪10側に位置
した状態B(図3)となる。従って、バネ11の自由端
11aが支軸7よりも爪10側に位置することになるた
め、ポウル9自体がバネ11により係合方向αへ付勢さ
れた状態となる。
【0025】従って、ペダル1の踏み込みが進んで、復
帰アーム16の押さえが外れても、ポウル9の爪10は
ラチェット歯3に対して付勢された状態が維持され、爪
10がラチェット歯3の深い位置に送られた状態C(図
4)になる。なお、ペダル1の踏込み方向Aへの回動に
より、ワイヤ6(1参照)が引っ張られ、パーキングブ
レーキ機構5が、前記ワイヤ6の引っ張り量に応じた強
さの「作動状態」となる。
帰アーム16の押さえが外れても、ポウル9の爪10は
ラチェット歯3に対して付勢された状態が維持され、爪
10がラチェット歯3の深い位置に送られた状態C(図
4)になる。なお、ペダル1の踏込み方向Aへの回動に
より、ワイヤ6(1参照)が引っ張られ、パーキングブ
レーキ機構5が、前記ワイヤ6の引っ張り量に応じた強
さの「作動状態」となる。
【0026】そして、ペダル1から足を離すと、図示せ
ぬ付勢手段によりペダル1が復帰方向Bへ回動しはじめ
る。復帰方向Bへのラチェット歯3と爪10とは逆歯と
なり互いに噛み合うため、ポウル9はラチェット歯3と
一緒に復帰方向Bに沿った方向bへ移動する。すると、
支軸7が長孔8の爪10側に位置するため、ポウル9に
は離脱方向βへの付勢力が作用する。しかし、前述のよ
うに、ラチェット歯3と爪10とが互いに逆歯状態で噛
み合っているため、この噛み合いにより、ポウル9の離
脱方向βへの回動は防止された状態D(図5)となり、
ペダル1は若干(長孔8分)だけ復帰方向Bへ回動する
が、それ以上は復帰しないで、パーキングブレーキ機構
5の「作動状態」は維持される。
ぬ付勢手段によりペダル1が復帰方向Bへ回動しはじめ
る。復帰方向Bへのラチェット歯3と爪10とは逆歯と
なり互いに噛み合うため、ポウル9はラチェット歯3と
一緒に復帰方向Bに沿った方向bへ移動する。すると、
支軸7が長孔8の爪10側に位置するため、ポウル9に
は離脱方向βへの付勢力が作用する。しかし、前述のよ
うに、ラチェット歯3と爪10とが互いに逆歯状態で噛
み合っているため、この噛み合いにより、ポウル9の離
脱方向βへの回動は防止された状態D(図5)となり、
ペダル1は若干(長孔8分)だけ復帰方向Bへ回動する
が、それ以上は復帰しないで、パーキングブレーキ機構
5の「作動状態」は維持される。
【0027】次ぎに、この「作動状態」から更にペダル
1を踏み込み、爪10の先端とラチェット歯3との逆歯
状態の噛み合いを解除すると、前述ように、状態Dの段
階で、すでにポウル9は離脱方向βへ付勢された状態に
なっているため、このポウル9はそのまま付勢力により
離脱方向βへ回動し、爪10がラチェット歯3から外れ
た状態E(図6)となる。従って、ペダル1はそのまま
いっきに復帰方向Bへ戻り、パーキングブレーキ機構5
は「解除状態」となる。
1を踏み込み、爪10の先端とラチェット歯3との逆歯
状態の噛み合いを解除すると、前述ように、状態Dの段
階で、すでにポウル9は離脱方向βへ付勢された状態に
なっているため、このポウル9はそのまま付勢力により
離脱方向βへ回動し、爪10がラチェット歯3から外れ
た状態E(図6)となる。従って、ペダル1はそのまま
いっきに復帰方向Bへ戻り、パーキングブレーキ機構5
は「解除状態」となる。
【0028】尚、ペダル1が復帰方向Bへ戻る過程にお
いて、復帰アーム16の先端がポウル9の傾斜面9aに
当接して状態F(図7)となり、ポウル9を係合方向α
へ強制的に回動させるため、一番最初の状態Aに戻る。
いて、復帰アーム16の先端がポウル9の傾斜面9aに
当接して状態F(図7)となり、ポウル9を係合方向α
へ強制的に回動させるため、一番最初の状態Aに戻る。
【0029】このように、ペダル1を踏むたびに、パー
キングブレーキ機構5の「作動状態」と「解除状態」と
が交互に得られるため、この足踏み式パーキングブレー
キ装置自体は、他の方式の装置に比べて、操作性の面で
優れている。
キングブレーキ機構5の「作動状態」と「解除状態」と
が交互に得られるため、この足踏み式パーキングブレー
キ装置自体は、他の方式の装置に比べて、操作性の面で
優れている。
【0030】第1実施形態(図8〜図11参照):
【0031】次ぎに、上記の基本構造及び基本動作をふ
まえて、第1実施形態に係るタイヤ回転検出手段15、
ソレノイド12、作動状態検出手段17を機能させた場
合の動作を説明する。この第1実施形態によれば、前記
優れた機能が、自動車の状態に応じて更に正確に発揮さ
れることとなる。
まえて、第1実施形態に係るタイヤ回転検出手段15、
ソレノイド12、作動状態検出手段17を機能させた場
合の動作を説明する。この第1実施形態によれば、前記
優れた機能が、自動車の状態に応じて更に正確に発揮さ
れることとなる。
【0032】この第1実施形態によれば、先の基本動作
における状態Aから状態Dまでは同じであるが、状態E
からの動作が異なる。つまり、前記の基本動作における
状態Eでは、ペダル1を軽く踏み込むだけで、爪10と
ラチェット歯3との噛み合いを無条件に解き、ポウル9
を離脱方向βへ回動させたが、この第1実施形態では、
ポウル9を無条件に離脱させるのではなく、タイヤが回
転していない時のみ離脱させ、タイヤが回転している時
は、爪10の係合状態を維持するようにしたものであ
る。
における状態Aから状態Dまでは同じであるが、状態E
からの動作が異なる。つまり、前記の基本動作における
状態Eでは、ペダル1を軽く踏み込むだけで、爪10と
ラチェット歯3との噛み合いを無条件に解き、ポウル9
を離脱方向βへ回動させたが、この第1実施形態では、
ポウル9を無条件に離脱させるのではなく、タイヤが回
転していない時のみ離脱させ、タイヤが回転している時
は、爪10の係合状態を維持するようにしたものであ
る。
【0033】つまり、図8の状態E−1に示すように、
パーキングブレーキ機構5が作動状態で、且つタイヤが
回転している場合には、その状態を作動状態検出手段1
7及びタイヤ回転検出手段15が検出して、ソレノイド
12に信号を送り、ソレノイド12のピン13を突出さ
せる。突出したピン13はポウル9を係合方向αへ押す
ため、爪10とラチェット歯3との噛み合い状態は維持
される。
パーキングブレーキ機構5が作動状態で、且つタイヤが
回転している場合には、その状態を作動状態検出手段1
7及びタイヤ回転検出手段15が検出して、ソレノイド
12に信号を送り、ソレノイド12のピン13を突出さ
せる。突出したピン13はポウル9を係合方向αへ押す
ため、爪10とラチェット歯3との噛み合い状態は維持
される。
【0034】爪10がラチェット歯3に係合したままの
で、ペダル1を再度踏み込んだ際には、ポウル9はラチ
ェット歯3と一緒に踏込み方向Aに沿った方向aへ移動
する。ポウル9が移動すると、支軸7が長孔8の反爪1
0側に位置すると共に、ソレノイド12のピン13の先
端がポウル9の凹部9bに対応した状態E−2(図9)
となる。ソレノイド12のピン13が凹部9bに対応す
ることにより、ポウル9がピン13による強制的な押圧
状態から解放されると共に、支軸7の自由端11aに対
する位置関係により、バネ11の付勢力がポウル9を係
合方向αへ回動させるように作用する。
で、ペダル1を再度踏み込んだ際には、ポウル9はラチ
ェット歯3と一緒に踏込み方向Aに沿った方向aへ移動
する。ポウル9が移動すると、支軸7が長孔8の反爪1
0側に位置すると共に、ソレノイド12のピン13の先
端がポウル9の凹部9bに対応した状態E−2(図9)
となる。ソレノイド12のピン13が凹部9bに対応す
ることにより、ポウル9がピン13による強制的な押圧
状態から解放されると共に、支軸7の自由端11aに対
する位置関係により、バネ11の付勢力がポウル9を係
合方向αへ回動させるように作用する。
【0035】従って、ペダル1を踏み込んだ分だけ、爪
10がラチェット歯3の更に深い位置に送られた状態E
−3(図10)となり、その状態でペダル1から足を離
すと、ペダル1が復帰方向Bへ戻るため、爪10とラチ
ェット歯3とが逆歯状態で噛み合った状態E−4(図1
1)となり、パーキングブレーキ機構5のより強力な
「再作動状態」が維持される。尚、この状態以降の動作
は、基本動作の状態E、状態Fと同様である。
10がラチェット歯3の更に深い位置に送られた状態E
−3(図10)となり、その状態でペダル1から足を離
すと、ペダル1が復帰方向Bへ戻るため、爪10とラチ
ェット歯3とが逆歯状態で噛み合った状態E−4(図1
1)となり、パーキングブレーキ機構5のより強力な
「再作動状態」が維持される。尚、この状態以降の動作
は、基本動作の状態E、状態Fと同様である。
【0036】次に、この第1実施形態の動作を以下の表
1に整理した。
1に整理した。
【0037】
【表1】
【0038】表中、パーキングブレーキ機構5を「PK
B機構」と表し、ソレノイド12の「ON」とはピン1
3の突出状態で、「OFF」とは引っ込み状態である。
B機構」と表し、ソレノイド12の「ON」とはピン1
3の突出状態で、「OFF」とは引っ込み状態である。
【0039】パーキングブレーキ機構5が解除されてい
る状態において、ペダル1を踏まない場合には、タイヤ
の回転状態、非回転状態にかかわらず、当然、ソレノイ
ド12はOFFで、パーキングブレーキ機構5は解除状
態のままである(表1中のの解除状態)。
る状態において、ペダル1を踏まない場合には、タイヤ
の回転状態、非回転状態にかかわらず、当然、ソレノイ
ド12はOFFで、パーキングブレーキ機構5は解除状
態のままである(表1中のの解除状態)。
【0040】そして、解除状態からペダル1を踏み込め
ば、ロック手段14の基本動作により、パーキングブレ
ーキ機構5が作動状態となる(の作動状態)。この作
動状態への切り換えは、タイヤの回転状態、非回転状態
にかかわらず行われる。
ば、ロック手段14の基本動作により、パーキングブレ
ーキ機構5が作動状態となる(の作動状態)。この作
動状態への切り換えは、タイヤの回転状態、非回転状態
にかかわらず行われる。
【0041】次いで、パーキングブレーキ機構5をいっ
たん作動状態にした後において、再度ペダル1を踏まな
い場合には、タイヤの回転状態、非回転状態にかかわら
ず、当然、パーキングブレーキ機構5は作動状態のまま
である(の作動状態)。パーキングブレーキ機構5が
作動状態であるかどうかは、作動状態検出手段17が長
孔8内における支軸7の動きから検出する。すなわち、
ペダル1が踏込み方向Aへ回転する場合には、支軸7が
必ず長孔8の反爪10側に位置するので、この支軸7の
位置から作動状態を検出する。尚、パーキングブレーキ
機構5の作動状態はこの方式以外の手法によっても検出
可能である。
たん作動状態にした後において、再度ペダル1を踏まな
い場合には、タイヤの回転状態、非回転状態にかかわら
ず、当然、パーキングブレーキ機構5は作動状態のまま
である(の作動状態)。パーキングブレーキ機構5が
作動状態であるかどうかは、作動状態検出手段17が長
孔8内における支軸7の動きから検出する。すなわち、
ペダル1が踏込み方向Aへ回転する場合には、支軸7が
必ず長孔8の反爪10側に位置するので、この支軸7の
位置から作動状態を検出する。尚、パーキングブレーキ
機構5の作動状態はこの方式以外の手法によっても検出
可能である。
【0042】次に、いったん作動状態にした後に、再度
ペダル1を踏み込めば、タイヤが回転している場合は、
前述のように、この場合だけソレノイド12がONとな
り、作動状態を拘束して、再作動状態に至る(の再作
動状態)。この再作動状態では、ペダル1を踏み増した
分だけ作動状態が強力になる。タイヤが回転していない
場合は、ソレノイド12がOFFのままで、パーキング
ブレーキ機構5が基本動作に沿って解除される(の解
除状態)。
ペダル1を踏み込めば、タイヤが回転している場合は、
前述のように、この場合だけソレノイド12がONとな
り、作動状態を拘束して、再作動状態に至る(の再作
動状態)。この再作動状態では、ペダル1を踏み増した
分だけ作動状態が強力になる。タイヤが回転していない
場合は、ソレノイド12がOFFのままで、パーキング
ブレーキ機構5が基本動作に沿って解除される(の解
除状態)。
【0043】従って、例えば、パーキングブレーキ機構
5の作動により自動車を坂道で停止させた後に、自動車
が後方へずり下がって運転者が再度ペダル1を踏み込む
ような状況になっても、パーキングブレーキ機構5の作
動状態が解除されることはなく(タイヤが回転状態のた
め)、ペダル1を踏み込んだ分だけパーキングブレーキ
機構5の作動が強くなり(前記の再作動状態)、自動
車が完全に停止することになる。そして、自動車が完全
に停止した状態(タイヤの非回転状態)の時のみ、ペダ
ルを踏むことによりパーキングブレーキ機構5を解除で
きる(前記の解除状態)。
5の作動により自動車を坂道で停止させた後に、自動車
が後方へずり下がって運転者が再度ペダル1を踏み込む
ような状況になっても、パーキングブレーキ機構5の作
動状態が解除されることはなく(タイヤが回転状態のた
め)、ペダル1を踏み込んだ分だけパーキングブレーキ
機構5の作動が強くなり(前記の再作動状態)、自動
車が完全に停止することになる。そして、自動車が完全
に停止した状態(タイヤの非回転状態)の時のみ、ペダ
ルを踏むことによりパーキングブレーキ機構5を解除で
きる(前記の解除状態)。
【0044】第2実施形態:
【0045】この実施形態では、先の実施形態のタイヤ
回転検出手段に代えて、フットブレーキ作動検出手段1
5を設けた。すなわち、通常のフットブレーキが踏み込
まれた状態であるか、そうでないかを検出した。そし
て、パーキングブレーキ機構5が作動状態で、且つフッ
トブレーキが踏み込まれていない場合には、その状態を
作動状態検出手段17及びフットブレーキ作動検出手段
15が検出して、ソレノイド12に信号を送り、ソレノ
イド12のピン13を突出させるようになっている。
回転検出手段に代えて、フットブレーキ作動検出手段1
5を設けた。すなわち、通常のフットブレーキが踏み込
まれた状態であるか、そうでないかを検出した。そし
て、パーキングブレーキ機構5が作動状態で、且つフッ
トブレーキが踏み込まれていない場合には、その状態を
作動状態検出手段17及びフットブレーキ作動検出手段
15が検出して、ソレノイド12に信号を送り、ソレノ
イド12のピン13を突出させるようになっている。
【0046】この第2実施形態の動作を以下の表2に整
理した。
理した。
【0047】
【表2】
【0048】表2中の〜の状態は、第1実施形態と
同様である。そして、作動状態において、フットブレー
キを踏まずに、ペダル1だけを踏み込んだ場合には、踏
み込んだ分だけパーキングブレーキ機構5の作動が強力
になる再作動状態となり(の再作動状態)、フットブ
レーキとペダルとを一緒に踏み込む場合だけ、パーキン
グブレーキ機構5が解除される(の解除状態)。
同様である。そして、作動状態において、フットブレー
キを踏まずに、ペダル1だけを踏み込んだ場合には、踏
み込んだ分だけパーキングブレーキ機構5の作動が強力
になる再作動状態となり(の再作動状態)、フットブ
レーキとペダルとを一緒に踏み込む場合だけ、パーキン
グブレーキ機構5が解除される(の解除状態)。
【0049】このように、フットブレーキを一緒に踏み
込むか否かによって、パーキングブレーキ機構5を再作
動状態にするか、解除状態にするかを選択することがで
きるため、パーキングブレーキの操作が確実になる。
込むか否かによって、パーキングブレーキ機構5を再作
動状態にするか、解除状態にするかを選択することがで
きるため、パーキングブレーキの操作が確実になる。
【0050】尚、ロック手段としては、単にペダルを踏
み込む度に作動状態と解除状態が切り換えられるタイプ
を例にしたが、これとは別に、作動状態に至った直前の
ペダル踏み込み量よりも大きな踏み込み操作で再作動状
態となり、前記ペダル踏み込み量よりも小さな踏み込み
操作で解除状態になる「増踏み機構」を備えたタイプも
ある。本発明はこのようなタイプの装置にも適用可能で
ある。つまり、このような「増踏み機構」を備えたタイ
プの装置で、ペダルを小さく踏み込んでも、無条件にパ
ーキングブレーキ機構を解除させるのではなく、先の各
実施形態と同様に、パーキングブレーキ機構が作動状態
で且つタイヤ回転状態(フットブレーキ非踏み込み状
態)の場合には、解除させずに、再作動状態になるよう
にすることができる。
み込む度に作動状態と解除状態が切り換えられるタイプ
を例にしたが、これとは別に、作動状態に至った直前の
ペダル踏み込み量よりも大きな踏み込み操作で再作動状
態となり、前記ペダル踏み込み量よりも小さな踏み込み
操作で解除状態になる「増踏み機構」を備えたタイプも
ある。本発明はこのようなタイプの装置にも適用可能で
ある。つまり、このような「増踏み機構」を備えたタイ
プの装置で、ペダルを小さく踏み込んでも、無条件にパ
ーキングブレーキ機構を解除させるのではなく、先の各
実施形態と同様に、パーキングブレーキ機構が作動状態
で且つタイヤ回転状態(フットブレーキ非踏み込み状
態)の場合には、解除させずに、再作動状態になるよう
にすることができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、いったん
ペダルを踏み込んで、パーキングブレーキ機構を作動状
態にした後に、再度ペダルを踏み込んでも、タイヤが回
転している時は、パーキングブレーキ機構の作動状態が
操作手段により拘束されて、パーキングブレーキ機構が
再作動状態となる。また、タイヤが回転していない時
は、パーキングブレーキ機構が解除状態となる。このよ
うに自動車の状況によって、より正確な操作が行える。
ペダルを踏み込んで、パーキングブレーキ機構を作動状
態にした後に、再度ペダルを踏み込んでも、タイヤが回
転している時は、パーキングブレーキ機構の作動状態が
操作手段により拘束されて、パーキングブレーキ機構が
再作動状態となる。また、タイヤが回転していない時
は、パーキングブレーキ機構が解除状態となる。このよ
うに自動車の状況によって、より正確な操作が行える。
【0052】従って、例えば、パーキングブレーキ機構
の作動により自動車を坂道で停止させた後に、自動車が
後方へずり下がって運転者が再度ペダルを踏み込むよう
な状況になっても、パーキングブレーキ機構の作動状態
が解除されることはなく(タイヤが回転状態のため)、
ペダルを踏み込んだ分だけパーキングブレーキ機構の作
動が強くなり、自動車を完全に停止させることができ
る。尚、自動車が完全に停止した状態(タイヤの非回転
状態)でペダルを踏めば、パーキングブレーキ機構は通
常通り解除される。
の作動により自動車を坂道で停止させた後に、自動車が
後方へずり下がって運転者が再度ペダルを踏み込むよう
な状況になっても、パーキングブレーキ機構の作動状態
が解除されることはなく(タイヤが回転状態のため)、
ペダルを踏み込んだ分だけパーキングブレーキ機構の作
動が強くなり、自動車を完全に停止させることができ
る。尚、自動車が完全に停止した状態(タイヤの非回転
状態)でペダルを踏めば、パーキングブレーキ機構は通
常通り解除される。
【0053】請求項2記載の発明によれば、いったんパ
ーキングブレーキ用のペダルを踏み込んで、パーキング
ブレーキ機構を作動状態にした後に、再度パーキングブ
レーキ用のペダルを踏み込んでも、通常のフットブレー
キを踏み込んでいない時は、パーキングブレーキ機構の
作動状態が操作手段により拘束されて、パーキングブレ
ーキ機構が再作動状態となる。また、フットブレーキを
同時に踏み込んだ時には、パーキングブレーキ機構が解
除状態となる。このように、フットブレーキのペダルを
一緒に踏み込むか否かによって、パーキングブレーキ機
構を再作動状態にするか、解除状態にするかを選択する
ことができる。
ーキングブレーキ用のペダルを踏み込んで、パーキング
ブレーキ機構を作動状態にした後に、再度パーキングブ
レーキ用のペダルを踏み込んでも、通常のフットブレー
キを踏み込んでいない時は、パーキングブレーキ機構の
作動状態が操作手段により拘束されて、パーキングブレ
ーキ機構が再作動状態となる。また、フットブレーキを
同時に踏み込んだ時には、パーキングブレーキ機構が解
除状態となる。このように、フットブレーキのペダルを
一緒に踏み込むか否かによって、パーキングブレーキ機
構を再作動状態にするか、解除状態にするかを選択する
ことができる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、爪をラチェ
ット歯に係合させた状態で、ラチェット歯(ペダル)を
踏込み方向及び復帰方向へ回動自在させることにより、
長孔内の支軸が付勢手段の力点を越えて往復移動するた
め、1つの付勢手段によりポウルを係合方向へも離脱方
向へも切り換えて付勢することができる。従って、ロッ
ク手段がコンパクトになり、装置の小型化を図ることが
できる。
ット歯に係合させた状態で、ラチェット歯(ペダル)を
踏込み方向及び復帰方向へ回動自在させることにより、
長孔内の支軸が付勢手段の力点を越えて往復移動するた
め、1つの付勢手段によりポウルを係合方向へも離脱方
向へも切り換えて付勢することができる。従って、ロッ
ク手段がコンパクトになり、装置の小型化を図ることが
できる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、ソレノイド
でポウルの爪の係合方向へ押すことにより、爪とラチェ
ット歯との係合状態が拘束される。従って、その状態の
ままペダルを踏込むことにより、パーキングブレーキ機
構の作動状態が維持されて再作動状態となる。
でポウルの爪の係合方向へ押すことにより、爪とラチェ
ット歯との係合状態が拘束される。従って、その状態の
ままペダルを踏込むことにより、パーキングブレーキ機
構の作動状態が維持されて再作動状態となる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、パーキング
ブレーキ機構の作動状態をポウルの状態から検出するた
め、ペダルの回転状態から検出するよりも構造が簡単
で、装置のコンパクト化を図ることができる。
ブレーキ機構の作動状態をポウルの状態から検出するた
め、ペダルの回転状態から検出するよりも構造が簡単
で、装置のコンパクト化を図ることができる。
【図1】この発明の足踏み式パーキングブレーキ装置を
示す全体図。
示す全体図。
【図2】ロック機構の基本動作の状態Aを示す図。
【図3】ロック機構の基本動作の状態Bを示す図。
【図4】ロック機構の基本動作の状態Cを示す図。
【図5】ロック機構の基本動作の状態Dを示す図。
【図6】ロック機構の基本動作の状態Eを示す図。
【図7】ロック機構の基本動作の状態Fを示す図。
【図8】第1実施形態の状態E−1を示す図。
【図9】第1実施形態の状態E−2を示す図。
【図10】第1実施形態の状態E−3を示す図。
【図11】第1実施形態の状態E−4を示す図。
1 パーキングブレーキ用のペダル 3 ラチェット歯 5 パーキングブレーキ機構 9 ポウル 10 爪 11 バネ(付勢手段) 11a 自由端(力点) 12 ソレノイド(操作手段) 14 ロック手段 15 タイヤ回転検出手段、フットブレーキ作動検出
手段 16 復帰アーム(復帰手段) 17 作動状態検出手段 A 踏込み方向 B 復帰方向 α 係合方向 β 離脱方向
手段 16 復帰アーム(復帰手段) 17 作動状態検出手段 A 踏込み方向 B 復帰方向 α 係合方向 β 離脱方向
Claims (5)
- 【請求項1】 パーキングブレーキ用のペダルを回動自
在に支持し、該ペダルの踏み込み操作に連動したロック
手段により、パーキングブレーキ機構の作動状態と解除
状態とが切り換えられるようになっている足踏み式パー
キングブレーキ装置において、 タイヤの回転状態と非回転状態を検出するタイヤ回転検
出手段と、パーキングブレーキ機構の作動状態と解除状
態を検出する作動状態検出手段と、ロック手段によるパ
ーキングブレーキ機構の作動状態を拘束する操作手段と
を設け、パーキングブレーキ機構の作動状態でペダルを
更に踏み込んだ際に、前記タイヤ回転検出手段が回転状
態を検出している場合には、操作手段によりパーキング
ブレーキ機構の作動状態が拘束されて再作動状態にな
り、非回転状態を検出している場合には、パーキングブ
レーキ機構が解除状態になることを特徴とする足踏み式
パーキングブレーキ装置。 - 【請求項2】 パーキングブレーキ用のペダルを回動自
在に支持し、該ペダルの踏み込み操作に連動したロック
手段により、パーキングブレーキ機構の作動状態と解除
状態とが切り換えられるようになっている足踏み式パー
キングブレーキ装置において、 フットブレーキの踏み込み状態と非踏み込み状態を検出
するフットブレーキ作動検出手段と、パーキングブレー
キ機構の作動状態と解除状態を検出する作動状態検出手
段と、ロック手段によるパーキングブレーキ機構の作動
状態を拘束する操作手段とを設け、パーキングブレーキ
機構の作動状態でパーキングブレーキ用のペダルを更に
踏み込んだ際に、前記フットブレーキ作動検出手段が非
踏み込み状態を検出している場合には、操作手段により
パーキングブレーキ機構の作動状態が拘束されて再作動
状態になり、踏み込み状態を検出している場合には、パ
ーキングブレーキ機構が解除状態になることを特徴とす
る足踏み式パーキングブレーキ装置。 - 【請求項3】 ロック手段が、ペダルの上端部に形成さ
れたラチェット歯と、該ラチェット歯に係合して該ラチ
ェット歯の復帰方向への回動を規制する爪を有したポウ
ルと、該ポウルをラチェット歯側へ付勢する付勢手段
と、ペダルが復帰方向へ回動した際にポウルを係合方向
へ戻す復帰手段とから成り、且つ前記ポウルに付勢手段
の力点をまたぐ長孔を形成すると共に、該長孔部分を支
軸により支持した請求項1又は請求項2記載の足踏み式
パーキングブレーキ装置。 - 【請求項4】 操作手段が、ポウルを爪の係合方向へ押
すソレノイドである請求項3記載の足踏み式パーキング
ブレーキ装置。 - 【請求項5】 作動状態検出手段が、パーキングブレー
キ機構の作動状態をロック手段のポウルの状態から検出
する請求項請求項3又は請求項4記載の足踏み式パーキ
ングブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8612496A JPH09272412A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 足踏み式パーキングブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8612496A JPH09272412A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 足踏み式パーキングブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272412A true JPH09272412A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13877961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8612496A Pending JPH09272412A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 足踏み式パーキングブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09272412A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002274343A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-09-25 | Daihatsu Motor Co Ltd | マニュアルブレーキ装置 |
JP2016159711A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | トヨタ車体株式会社 | 足踏み式パーキングブレーキ装置 |
CN106985800A (zh) * | 2017-05-15 | 2017-07-28 | 徐州徐工环境技术有限公司 | 制动装置和道路清洁车 |
-
1996
- 1996-04-09 JP JP8612496A patent/JPH09272412A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002274343A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-09-25 | Daihatsu Motor Co Ltd | マニュアルブレーキ装置 |
JP2016159711A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | トヨタ車体株式会社 | 足踏み式パーキングブレーキ装置 |
CN106985800A (zh) * | 2017-05-15 | 2017-07-28 | 徐州徐工环境技术有限公司 | 制动装置和道路清洁车 |
CN106985800B (zh) * | 2017-05-15 | 2023-08-29 | 徐州徐工环境技术有限公司 | 制动装置和道路清洁车 |
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