JPH09271886A - ヘリカルギヤの成形方法および装置 - Google Patents

ヘリカルギヤの成形方法および装置

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JPH09271886A
JPH09271886A JP10192496A JP10192496A JPH09271886A JP H09271886 A JPH09271886 A JP H09271886A JP 10192496 A JP10192496 A JP 10192496A JP 10192496 A JP10192496 A JP 10192496A JP H09271886 A JPH09271886 A JP H09271886A
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Hiroshi Yamashita
寛 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯形の変形がない高精度のヘリカルギヤを成
形し得るようにする。 【解決手段】 固定台18内に上下動自在に装着された
下ポンチ16と、下ポンチ16に対して上下動自在に配
置され、これとの協働によりワークWを鍛造加工する上
ポンチ30と、固定台18に対して所定のストロークで
上下動自在に装着されたフローティングガイド21と、
フローティングガイド21に取り付けられるヘリカルダ
イス22とを有し、ヘリカルダイス22はワークWの鍛
造加工時に弾性収縮変形した下ポンチ16が上ポンチ3
0の上昇移動により伸びるときにワークWとともに上昇
移動する。これにより、鍛造加工が終了した後における
ワークWに形成されたはすば歯形部の変形や倒れの発生
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘリカルギヤを鍛造
により成形するヘリカルギヤの成形技術に関する。
【0002】
【従来の技術】歯面が螺旋曲面つまりヘリコイド面とな
ったはすば歯形部を有するはすば歯車つまりヘリカルギ
ヤを鍛造型を用いて鍛造により成形する場合には、ワー
クつまり製品であるヘリカルギヤのはすば歯形部に対応
した螺旋歯が形成された鍛造型が使用される。したがっ
て、鍛造形成後に鍛造型から成形後の製品を取り出す際
には、製品をそのまま軸方向に移動させただけでは、鍛
造型から製品を取り出すことができないので、製品を回
転させて製品に形成されたはすば歯形部を鍛造型の螺旋
歯に沿って滑らせるようにすることが必要となる。
【0003】特開昭60-115341 号公報は、螺旋歯が形成
された下ダイスと、この下ダイスの螺旋歯に噛み合う螺
旋歯が形成されたノックアウトダイスとを有する鍛造型
を開示している。この鍛造型にあっては、鍛造成形され
た製品を取り出す際に、ノックアウトポンチによりノッ
クアウトダイスを突き上げると、ノックアウトダイスと
下ダイスとの噛み合いによりノックアウトダイスが回転
され、製品が回転しながら鍛造型から取り出されるよう
にしている。
【0004】特開平6-31373 号公報は、螺旋歯が形成さ
れたダイと、製品と噛み合う突起を有するエジェクタ
と、ダイおよびエジェクタとの協働により鍛造加工する
パンチとを有する鍛造型を開示している。この公報に示
された鍛造型では、前記公報に記載された鍛造加工がバ
リを外部に突き出させない閉塞鍛造であるのに対して、
バリを鍛造型の外部に突き出させるバリ出し鍛造を行っ
ている。鍛造成形された製品を取り出す際には、エジェ
クタのヘリカル歯とエジェクタガイドのヘリカル歯との
噛み合いによって、エジェクタを回転させながら上昇さ
せて製品の取り出しを行うようにしている。
【0005】さらに、特開平6-142861号公報には、鍛造
加工後の製品を取り出すためのノックアウト部材にリー
ド溝を形成し、このリード溝にピンを係合させることに
より、ノックアウト部材を上昇移動させると、ピンとの
係合によってノックアウト部材を回転させるようにした
鍛造型が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ヘリカルギヤを成形す
る鍛造型は、前記公報に示されるように、螺旋歯が形成
されたヘリカルダイと、これの上下に配置されてキャビ
ティを形成する上下の両ポンチとを有している。ワーク
を鍛造成形する際には、下ポンチとヘリカルダイとによ
り構成される下側鍛造型に向けて上側鍛造型である上ポ
ンチを下降移動させており、鍛造加工後には下側のポン
チつまりエジェクタピンを上昇移動させながら回転させ
ることによって、製品に形成されたはすば歯形部をヘリ
カルダイの螺旋歯に沿って摺動させつつ製品の取り出し
を行っている。
【0007】鍛造成形がなされる際には、鍛造型には大
きな応力ないし荷重が作用することになり、上側のポン
チのみならず、下側のポンチも応力を受けて歪んで収縮
変形することになり、鍛造加工が終了した後に上側ポン
チを上昇させると、下側ポンチに加わっていた荷重が開
放されることから、下側ポンチは伸びるように弾性変形
することになる。したがって、鍛造加工された製品は型
開きの初期には回転力を受けることなく、上昇移動のみ
の力を受けることになる。このため、下側ポンチの伸び
によってワークつまり製品の歯形の変形ないし倒れが避
けられない。
【0008】下側ポンチの伸びに起因したワークの歯形
の変形を防止するために、下側ポンチが伸びる際にこの
上端部を回転させるには、この下側ポンチに形成される
螺旋歯部とこれをガイドするガイド部材に形成される螺
旋歯部とのクリアランスを小さくしなければならない。
しかしながら、このクリアランスを小さくすると、この
中にスケールなどの異物が入り込むことがあり、両者の
摺動不良やカジリが発生し、所定の形状の製品を加工す
ることができず、製品歩留りを低下させるおそれがあ
る。
【0009】本発明の目的は、歯形の変形がない高精度
のヘリカルギヤを成形し得るようにすることにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0012】すなわち、本発明のヘリカルギヤの成形方
法は、下ポンチの鍛造加工面と、はすば歯形部を形成す
る螺旋歯を有するヘリカルダイスとにより形成されるキ
ャビティ内にワークを配置する配置工程と、前記ワーク
を介して前記下ポンチに向けて上ポンチを下降移動させ
て前記下ポンチを弾性収縮変形させながら前記ワークを
鍛造加工する加工工程と、鍛造加工終了後に前記上ポン
チを前記下ポンチから離反移動させる際における前記下
ポンチの伸び変形によって前記ワークを前記ヘリカルダ
イスとともに上昇移動させるダイス上昇工程と、前記ワ
ークに成形されたはすば歯形部を前記ヘリカルダイスの
螺旋歯に沿って摺動させるように、前記ワークを回転さ
せながら上昇移動して前記ワークを前記ヘリカルダイス
から取り出す取り出し工程とを有することを特徴とする
ものである。
【0013】本発明のヘリカルギヤの成形装置は、固定
台内に上下動自在に装着され上面に鍛造加工面を有する
下ポンチと、前記下ポンチに対して上下動自在に配置さ
れるとともに、下面に鍛造加工面を有し、前記下ポンチ
との協働によりワークを鍛造加工する上ポンチと、前記
固定台に対して所定のストロークで上下動自在に装着さ
れたフローティングガイドと、前記フローティングガイ
ドに取り付けられるとともに、前記ワークにはすば歯形
部を成形する螺旋歯を有し、前記ワークの鍛造加工時に
弾性収縮変形した前記下ポンチが前記上ポンチの上昇移
動により伸びるときに前記ワークとともに上昇移動する
ヘリカルダイスと、前記ヘリカルダイスとともに前記ス
トロークだけ前記ワークが上昇した後に、前記ワークの
みを回転させながら上昇移動させる駆動手段とを有する
ことを特徴とするものである。
【0014】また、本発明のヘリカルギヤ成形装置は、
前記下ポンチまたは前記固定台の一方に縦溝部と傾斜溝
部とを有するガイド溝を形成し、前記下ポンチと前記固
定台の他方に前記ガイド溝に係合するガイドピンを設
け、前記下ポンチを上下動する上下動部材を有し、前記
ワークが前記ヘリカルダイスとともに前記ストロークだ
け上昇した後には前記ワークのみを回転させながら上昇
移動するようにしたことを特徴とするものである。
【0015】下ポンチを回転させながら上昇移動させる
ために、ガイド溝とガイドピンを係合させるようにして
も良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態であるヘリカ
ルギヤの成形装置を示す図であり、鍛造加工が完了して
ヘリカルギヤの成形が完了した状態を示す。この成形装
置は下鍛造型11とこれに対して上下動自在となった上
鍛造型12とを有している。下鍛造型11は基台13の
上に取り付けられており、この基台13にはラム14を
有する駆動部15が組み付けられ、下鍛造型11の中心
部にはラム14によって上下動する下ポンチ16が設け
ら、この下ポンチ16はラム14の上端面に接触してい
る。
【0018】下鍛造型11は筒状の支持台17を有し、
この中には下ポンチ16を囲むようにして固定台18が
組み込まれている。この固定台18は台座部18a、ガ
イドブロック18bおよび下ダイス18cにより構成さ
れている。固定台18には筒状のフローティングガイド
21が上下動自在に装着され、このフローティングガイ
ド21の上昇限位置は、フローティングガイド21に形
成された段部21aと支持台17に形成された段部17
aとの当接により規制されるようになっており、フロー
ティングガイド21は上下動ストロークLの範囲で上下
動する。上下動ストロークLの規制を段部17a,21
aによって行うことなく、支持台17とフローティング
ガイド21の一方にピンを設け、他方に溝を形成するこ
とによって、フローティングガイド21の上昇限位置を
設定するようにしても良い。
【0019】フローティングガイド21の内側にはアウ
ター部22aとインナー部22bとからなるヘリカルダ
イス22が取り付けられており、このヘリカルダイス2
2はフローティングガイド21とともに上下動ストロー
クLの範囲で上下動自在となっている。このヘリカルダ
イス22には、はすば歯車、つまりヘリカルギヤのはす
ば歯形部を成形するための螺旋歯23が形成されてい
る。
【0020】上鍛造型12は駆動部24に取り付けられ
て上下動自在となっており、筒状の支持台25を有し、
この中には台座ブロック26と上ダイス27が固定され
ている。上ダイス27は、ワークに平歯形部を形成する
ための平歯形部28を有するインナー部27aとアウタ
ー部27bとから構成されている。台座ブロック26と
上ダイス27の中心部には上ポンチ30がこれらに対し
て上下動自在に取り付けられ、この上ポンチ30の中心
部にはエジェクタピン31が上ポンチ30に対して上下
動自在に装着されている。上下両ポンチ30,16と上
下両ダイス27,18cとヘリカルダイス22とにより
囲まれる空洞部によって鍛造加工後の最終製品の形状に
対応したキャビティが形成される。
【0021】下ポンチ16は上端面が鍛造加工面となっ
たダイピン16aとこの下側のカム部16bとこの下側
の基部16cとを有し、カム部16bには下ポンチ16
の中心軸に沿った縦溝部32aと傾斜溝部32bとを有
するガイド溝32が形成されている。このガイド溝32
に係合するガイドピン33がガイドブロック18bに固
定されている。図1にあっては、ガイド溝32およびガ
イドピン33はそれぞれ2つずつ示されているが、下ポ
ンチ16の中心軸に対して円周方向に90度の位相で合
計4つずつガイド溝32とガイドピン33が設けられて
いる。ただし、それぞれの数は任意に設定することがで
き、ガイド溝32をガイドブロック18bに形成し、こ
れに対応させてガイドピン33を下ポンチ16のカム部
16bに設けるようにしても良い。
【0022】下鍛造型11のキャビティに被加工物つま
りワークWを配置し、これに向けて上鍛造型12を押し
付けると、図1に示す形状の歯形部付きワークWつまり
はすば歯形部Hと平歯形部Sとを有する製品Wが形成さ
れる。このときには、上下両ポンチ30,16と上下両
ダイス27,18cとヘリカルダイス22とにより囲ま
れる閉塞されたキャビティ空洞内でワークWが鍛造加工
される。この鍛造加工に際しては、下ポンチ16は上ポ
ンチ30によって軸方向の圧縮荷重を受けることにな
り、鍛造加工が完了したときには、図1に示すように、
ダイピン16aは弾性収縮変形することになる。この収
縮変形量は、下ポンチ16の長さや直径および鍛造加工
時に加えられる荷重などの条件によって設定され、それ
に合わせてストロークLの値も設定される。ワークWを
鍛造加工する前の状態にあっては、加工完了時と同様に
フローティングガイド21が図1に示すように最下降限
位置となっているのに対して、下ポンチ16が伸びてい
ることから、ダイピン16aの上端面つまり鍛造加工面
は図示する場合よりも僅かに上側に位置することにな
る。
【0023】次に、前述したヘリカルギヤの成形装置に
よって、ワークWを鍛造加工する手順について説明す
る。図6(a)は鍛造加工がなされる前に下鍛造型11
のキャビティ内にワークWを投入つまり配置した状態を
示す。成形前のワークWは、図示するように、軸方向中
央部が円筒形状となり、その両端部には両端面に向けて
外径が細くなったテーパー部が設けられている。図6
(a)に示すようにワークWの配置工程が終了した後
に、図6(b)に示すように、上鍛造型12を下降移動
させて鍛造金型を閉塞状態とする。
【0024】この状態で上ポンチ30を下方に向けて移
動させることにより、図7(a)に示すように、上下の
両ポンチ30,16によりワークWは押し潰されて据え
込み加工がなされ、ワークWは径方向に広がり、はすば
歯形部Hと平歯形部Sとを有する歯車製品の成形が完了
する。このようにして、鍛造加工工程が終了した状態に
あっては、下ポンチ16は上ポンチ30から加えられる
荷重により軸方向に弾性収縮変形している。次いで、図
7(b)に示すように、上鍛造型12を上昇させてこれ
を下鍛造型11から離反させる。このときには、エジエ
クタピン31を下方に突き出させてワークWが上鍛造型
11に付着するのが防止される。
【0025】このようにして離反させると、図2に示す
ように、成形時に弾性収縮した下ポンチ16に加わった
荷重が開放されるので、下ポンチ16は成形前の長さに
戻るように伸びることになる。この伸び変形つまり伸長
変形によって成形が終了して製品となったワークWは、
下ポンチ16により上方に向けて押し上げられることに
なり、ワークWははすば歯形部Hの部分とヘリカルダイ
ス22の螺旋歯23の部分とで噛み合っているので、ヘ
リカルダイス22はフローティングガイド21ともに上
昇移動することになる。
【0026】このダイス上昇工程に次いで、図3に示す
ように、駆動部15を作動させてラム14を上昇移動さ
せると、ラム14によって下ポンチ16が上昇するの
で、ワークWとヘリカルダイス22とフローティングガ
イド21が一体となって上昇移動する。図3はガイドピ
ン33とガイド溝32との間のクリアランスがなくなる
まで下ポンチ16が上昇した状態を示し、この状態は図
8(a)に相当する。この状態となるまでは、ガイドピ
ン33とガイド溝32との間に大きなクリアランスを設
けることができ、これらの間にスケールなどが侵入して
もこれが噛み込まれることが防止されるだけでなく、こ
れらの許容誤差を大きく設定することができる。
【0027】ガイドピン33がガイド溝32の傾斜溝部
32bに接触した後における引き続く下ポンチ16の上
昇移動によって、下ポンチ16は図4に示すように、回
転駆動されることになり、この結果、ワークWとヘリカ
ルダイス22およびフローティングガイド21も回転駆
動される。図4はフローティングガイド21の段部21
aが支持台17の段部17aに当接してフローティング
ガイド21が上昇限位置となった状態を示す図である。
【0028】引き続いて、ラム14を上昇させると、図
5に示すように、下ポンチ16は上昇移動しながら回転
することになる。このときには、フローティングガイド
21は支持台17との接触により上昇移動と回転移動が
規制されることになり、ワークWのみが上昇移動しなが
ら回転する。下ポンチ16の回転方向は、はすば歯車H
は螺旋歯23の歯面に沿って摺動しながら、はすば歯形
部Hがヘリカルダイス22の螺旋歯23に対して上方に
離れる方向となっており、このようにして、ワークWの
ノックアウトつまり取り出しが終了する。取り出し工程
が終了した状態は、図8(b)に相当する。
【0029】上述のように、ヘリカルダイス22はフロ
ーティングガイド21に取り付けられており、固定台1
8に対して上下動自在のフローティング構造となってい
る。したがって、上下両ポンチ30,16の間でワーク
Wに荷重を加えて鍛造加工を行うことにより、下ポンチ
16は弾性収縮変形し、荷重を開放したときには、下ポ
ンチ16は元の長さに戻るように弾性により伸長変形す
ることになるが、下ポンチ16が伸長変形する際には、
ヘリカルダイス22はワークWとともに上昇移動し、ワ
ークWをヘリカルダイス22から取り出す際には、ワー
クWは必ず回転しながら上昇移動することになる。
【0030】これにより、成形終了後にワークWのはす
ば歯形部Hの歯形が変形することを防止でき、高精度に
ヘリカルギヤを鍛造加工することができる。また、鍛造
成形の製品歩留りを向上させることができる。
【0031】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0032】たとえば、図示する実施の形態にあって
は、本発明を閉塞鍛造型に適用しているが、バリ出し鍛
造型の成形装置にも適用することができる。
【0033】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0034】鍛造成形終了後に鍛造加工のための荷重を
開放したときには、ヘリカルダイスがワークとともに上
昇移動するので、はすば歯形部はポンチの反発による変
形ないし倒れがなく、高精度のヘリカルギヤを成形する
ことができる。また、ヘリカルギヤの鍛造成形の製品歩
留りを向上させることができる。ガイド溝とガイドピン
の摺動クリアランスを大きく確保することができ、摺動
不良の発生を防止し、効率良くヘリカルギヤを製造する
ことができる。さらに、鍛造型の許容誤差を大きくする
ことが可能となり、低コストで鍛造型を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるヘリカルギヤの成
形装置における鍛造加工終了状態を示す断面図である。
【図2】鍛造加工終了後に下ポンチに対する荷重が開放
された状態における下鍛造型を示す断面図である。
【図3】ヘリカルダイスが上昇限位置まで上昇した状態
を示す断面図である。
【図4】加工終了後のワークをヘリカルダイスとともに
回転させながら上昇移動させている状態を示す断面図で
ある。
【図5】加工完了後のワークの取り出しが終了した状態
を示す断面図である。
【図6】(a)は下鍛造型のキャビティ内にワークを投
入した状態を示す一部切り欠き斜視図であり、(b)は
鍛造型を閉塞した状態を示す一部切り欠き斜視図であ
る。
【図7】(a)は鍛造成形終了状態を示す一部切り欠き
斜視図であり、(b)は上鍛造型を上昇させた状態を示
す一部切り欠き斜視図である。
【図8】(a)は成形後のワークの取り出しを開始した
状態を示す一部欠き斜視図であり、(b)はワークの取
り出しが終了した状態を示す一部切り欠き斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 下鍛造型 12 上鍛造型 13 基台 14 ラム 15 駆動部 16 下ポンチ 16a ダイピン 16b カム部 16c 基部 17 支持台 17a 段部 18 固定台 18a 台座部 18b ガイドブロック 18c 下ダイス 21 フローティングガイド 21a 段部 22 ヘリカルダイス 27 上ダイス 30 上ポンチ 31 エジェクタピン 32 ガイド溝 32a 縦溝部 32b 傾斜溝部 33 ガイドピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下ポンチの鍛造加工面と、はすば歯形部
    を形成する螺旋歯を有するヘリカルダイスとにより形成
    されるキャビティ内にワークを配置する配置工程と、 前記ワークを介して前記下ポンチに向けて上ポンチを下
    降移動させて前記下ポンチを弾性収縮変形させながら前
    記ワークを鍛造加工する加工工程と、 鍛造加工終了後に前記上ポンチを前記下ポンチから離反
    移動させる際における前記下ポンチの伸び変形によって
    前記ワークを前記ヘリカルダイスとともに上昇移動させ
    るダイス上昇工程と、 前記ワークに成形されたはすば歯形部を前記ヘリカルダ
    イスの螺旋歯に沿って摺動させるように、前記ワークを
    回転させながら上昇移動して前記ワークを前記ヘリカル
    ダイスから取り出す取り出し工程とを有することを特徴
    とするヘリカルギヤの成形方法。
  2. 【請求項2】 固定台内に上下動自在に装着され上面に
    鍛造加工面を有する下ポンチと、 前記下ポンチに対して上下動自在に配置されるととも
    に、下面に鍛造加工面を有し、前記下ポンチとの協働に
    よりワークを鍛造加工する上ポンチと、 前記固定台に対して所定のストロークで上下動自在に装
    着されたフローティングガイドと、 前記フローティングガイドに取り付けられるとともに、
    前記ワークにはすば歯形部を成形する螺旋歯を有し、前
    記ワークの鍛造加工時に弾性収縮変形した前記下ポンチ
    が前記上ポンチの上昇移動により伸びるときに前記ワー
    クとともに上昇移動するヘリカルダイスと、 前記ヘリカルダイスとともに前記ストロークだけ前記ワ
    ークが上昇した後に、前記ワークのみを回転させながら
    上昇移動させる駆動手段とを有することを特徴とするヘ
    リカルギヤの成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のヘリカルギヤの成形装置
    であって、前記下ポンチまたは前記固定台の一方に縦溝
    部と傾斜溝部とを有するガイド溝を形成し、前記下ポン
    チと前記固定台の他方に前記ガイド溝に係合するガイド
    ピンを設け、前記下ポンチを上下動する上下動部材を有
    し、前記ワークが前記ヘリカルダイスとともに前記スト
    ロークだけ上昇した後には前記ワークのみを回転させな
    がら上昇移動するようにしたことを特徴とするヘリカル
    ギヤの成形装置。
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