JP2009178738A - 歯車鍛造装置及び歯車鍛造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】歯車鍛造装置1は、パンチコア2、インナーパンチ31、アウターパンチ32、ダイス5及びダイスリーブ6を有している。アウターパンチ32は、第1加圧源による加圧力を受けて、歯車用素材80の軸方向上端面801の外周側部分83を成形する。インナーパンチ31は、第1加圧源に比べて小さな加圧力を発生させる第2加圧源によって、歯車用素材80の軸方向上端面801の内周側部分82を成形する。パンチコア2は、その外周面における全周に、インナーパンチ31の下端面に対する内周側位置の近傍からその下方位置まで内周側へ陥没させた環状凹部21を形成してなる。歯車8の成形時には、環状凹部21を歯車用素材80の内周面803の上側部分に対向させた状態が維持される。
【選択図】図6
Description
また、引用文献1においては、パンチに破損が生じないものの、成形する歯車の外周面に生ずるテーパ状の変形を防止することができない。
上記パンチコア、上記パンチ、上記ダイス及び上記ダイスリーブによって形成された密閉鍛造空間において、外周面に歯面を有する歯車を成形するよう構成してなる歯車鍛造装置において、
上記パンチは、上記パンチコアの外周に位置するインナーパンチと、該インナーパンチの外周に位置するアウターパンチとからなり、
該アウターパンチは、第1加圧源による加圧力を受けて、上記ダイスを押し下げながら、上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分を成形するよう構成してあり、
上記インナーパンチは、上記アウターパンチと共に下降可能であると共に、その下端面が上記アウターパンチの下端面よりも下方に突出した状態で、上記第1加圧源に比べて小さな加圧力を発生させる第2加圧源によって、上記歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分を成形するよう構成してあり、
上記パンチコアは、上記インナーパンチと共に下降可能であると共に、その外周面における全周に、上記インナーパンチの下端面に対する内周側位置の近傍からその下方位置まで内周側へ陥没させた環状凹部を形成してなり、かつ上記歯車の成形時には、上記環状凹部を上記歯車用素材の内周面の上側部分に対向させた状態が維持されるよう構成してあることを特徴とする歯車鍛造装置にある(請求項1)。
具体的には、本発明のインナーパンチは、アウターパンチに加圧力を付与する第1加圧源よりも小さな加圧力を発生させる第2加圧源によって、歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分を成形するよう構成してある。また、本発明のパンチコアは、インナーパンチと共に昇降して、歯車の成形時には、歯車用素材に生じる圧力を逃がすための環状凹部を、歯車用素材の上側部分に対向させた状態が維持されるよう構成してある。これらの構成により、歯車の成形精度の向上と、インナーパンチの耐久性の向上とを両立させることができる。
まず、第1加圧源を動作させ、アウターパンチ、インナーパンチ及びパンチコアを一体的に下降させる。そして、パンチコアの下端部がダイスリーブ内に保持されると共に、アウターパンチの下端面がダイスに当接する。このとき、パンチコア、アウターパンチ、インナーパンチ、ダイス及びダイスリーブによって密閉鍛造空間が形成される。そして、アウターパンチによってダイスが押し下げられると共に、インナーパンチの下端面がアウターパンチの下端面よりも下方に突出していることにより、第2加圧源による加圧力を受けたインナーパンチによって、歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分が加圧される。
これにより、インナーパンチとダイスリーブとの間に歯車用素材の内周側部分が成形される。
これにより、アウターパンチとダイスリーブとの間に歯車用素材の外周側部分の多くが成形されると共に、ダイスによる転写成形が行われて、歯車用素材の外周面に歯面が成形される。
これにより、歯車用素材の上側部分の外径が下側部分よりも大きくなることを抑制することができる。
そして、アウターパンチが、ダイスをさらに押し下げながらインナーパンチ及びパンチコアに対してさらに相対的に下降するときには、歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分がさらに加圧される。このとき、歯車用素材の内周側部分の変形を拘束する力がほとんどなくなっている又は減少していることにより、歯車用素材の上側部分の外径が下側部分よりも大きくなることを抑制して、歯車用素材の外周面に歯面の最終的な成形をすることができる。そのため、歯車の成形精度を向上させることができる。
上記パンチは、上記パンチコアの外周に位置するインナーパンチと、該インナーパンチの外周に位置するアウターパンチとからなり、
該アウターパンチは、第1加圧源による加圧力を受けて、上記ダイスを押し下げながら、上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分を成形するよう構成してあり、
上記インナーパンチは、上記アウターパンチと共に下降可能であると共に、その下端面が上記アウターパンチの下端面よりも下方に突出した状態で、上記第1加圧源に比べて小さな加圧力を発生させる第2加圧源によって、上記歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分を成形するよう構成してあり、
上記パンチコアは、上記インナーパンチと共に下降可能であると共に、その外周面における全周に、上記インナーパンチの下端面に対する内周側位置の近傍からその下方位置まで内周側へ陥没させた環状凹部を形成してなり、
上記パンチコア、上記パンチ、上記ダイス及び上記ダイスリーブによって形成された密閉鍛造空間において、外周面に歯面を有する歯車を成形するよう構成してなる歯車鍛造装置を用い、
上記第1加圧源によって、上記アウターパンチ、上記インナーパンチ及び上記パンチコアを一体的に下降させ、上記アウターパンチによって上記ダイスを押し下げながら、上記密閉鍛造空間において、上記第2加圧源による加圧力を受けた上記インナーパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分を加圧して、該歯車用素材の内周側部分を成形する第1成形工程と、
上記第1加圧源によって、上記アウターパンチを、上記ダイスをさらに押し下げながら上記インナーパンチ及び上記パンチコアに対して相対的に下降させ、上記インナーパンチに対する上記第2加圧源による加圧力の付与を維持した状態で、上記第1加圧源による加圧力を受けた上記アウターパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分を加圧して、該歯車用素材の外周面に上記歯面を転写成形する第2成形工程と、
上記第1加圧源によって、上記アウターパンチを、上記ダイスをさらに押し下げながら上記インナーパンチ及び上記パンチコアに対してさらに相対的に下降させると共に、上記インナーパンチに対する上記第2加圧源による加圧力の付与の停止又は低減を行い、上記第1加圧源による加圧力を受けた上記アウターパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分をさらに加圧して、上記歯車を成形する第3成形工程とを行うことを特徴とする歯車鍛造方法にある(請求項6)。
具体的には、本発明においては、上述した歯車鍛造装置の発明における第1加圧源による動作と同様の工程を、上記第1〜第3成形工程として行って、歯車を製造する。
それ故、本発明の歯車鍛造方法によれば、上記歯車鍛造装置の発明と同様に、歯車の成形精度の向上と、インナーパンチの耐久性の向上とを両立させることができる。
第1の発明において、上記環状凹部は、上記インナーパンチの下端面に対する内周側位置からその下方位置まで内周側へ陥没させて形成してあり、かつ上記インナーパンチの下端面の近傍に対向する位置の陥没量が最も大きく、該インナーパンチの下端面の近傍から下方に向かうに連れて陥没量が小さくなるテーパ状に形成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、インナーパンチによって歯車用素材に加わる加圧力は、歯車用素材の上端に近いほど大きくなるのに対して、歯車用素材の上端に近いほどパンチコアによる拘束力を小さくすることができる。これにより、歯車用素材の上端に近いほど外径が大きくなる歯車の成形不良を、効果的に改善することができ、成形する歯車の歯面の真直度をより向上させることができる。
この場合には、インナーパンチとパンチコアとを別体で構成して、歯車の成形時に一体化させておくことができる。
この場合には、第1加圧源による1回の下降ストロークを行う際に、上記第1〜第3成形動作を行うことができ、歯車を製造するサイクルタイムを短縮することができる。また、歯車鍛造装置の構成を簡単にすることもできる。
この場合には、成形精度に優れたはすば歯車を容易に製造することができる。
この場合には、第1加圧源による1回の下降ストロークによって、上記第1〜第3成形工程を行うことができ、歯車を製造するサイクルタイムを短縮することができる。また、歯車鍛造装置の構成を簡単にすることもできる。
この場合には、成形精度に優れたはすば歯車を容易に製造することができる。
本例の歯車鍛造装置1は、図1に示すごとく、筒形状の歯車用素材80の軸穴81に挿通するパンチコア2と、パンチコア2の外周に位置して歯車用素材80の軸方向上端面801を加圧するパンチ3と、歯車用素材80の外周面804に歯面84を転写成形するダイス5と、パンチコア2の下端部を保持した状態で、パンチ3と対向して歯車用素材80の軸方向下端面802を受け止めるダイスリーブ6とを有している。また、歯車鍛造装置1は、パンチコア2、パンチ3、ダイス5及びダイスリーブ6によって形成される密閉鍛造空間11において、外周面804に歯面84を有する歯車8を成形するよう構成されている。ここで、図1は、歯車用素材80を配置しない状態で、パンチコア2、パンチ3、ダイス5及びダイスリーブ6によって密閉鍛造空間11を形成した状態の歯車鍛造装置1を示す図である。
本例の歯車鍛造装置1は、密閉冷間鍛造を行うものであり、パンチ3(アウターパンチ32)の1回の連続した下降ストロークによって、筒形状の歯車用素材80から、外周面804につる巻き状の歯面84を有するはずば歯車(ヘリカルギヤ)8を成形(鍛造)するものである。また、歯車鍛造装置1は、アウターパンチ32によって、ダイス5を押し下げると共に回転させながら、密閉鍛造空間11においてはすば歯車8を成形するよう構成してある。図10には、本例において成形するはすば歯車8を示す。
ダイス5の歯型成形穴51の上方開口部には、アウターパンチ32の下端部を嵌入させるための嵌入凹部52が形成してある。そして、アウターパンチ32の下端部が嵌入凹部52内に嵌入されることによって、上記密閉鍛造空間11を安定して形成することができる。
インナースリーブ61は、上昇可能なノックアウト部材64によって押し上げられて、成形後のはすば歯車8をダイス5の歯型成形穴51内から上方へ押し出すことができるよう構成してある。
なお、インナーパンチ31の下端面に対する内周側位置は、成形するはずば歯車8の軸穴81の軸方向長さ、すなわち、アウターパンチ32が下降端に位置してはすば歯車8の成形が完了するときのインナーパンチ31の下端面からダイスリーブ6の上端面までの距離(100%)に対して、インナーパンチ31の下端面に対する内周側位置から下方に20%の範囲内の位置とすることができる。
本例においては、歯車鍛造装置1による第1〜第3成形動作によって、はすば歯車8を成形する第1〜第3成形工程を行う。また、以下に示す第1〜第3成形工程は、第1加圧源によるアウターパンチ32の1回の下降ストローク中に行う。
そして、図4、図6に示すごとく、パンチコア2の下端部がインナースリーブ61内に保持され、かつアウターパンチ32の下端面がダイス5の環状凹部21に当接すると共に、パンチベース4の押下部41がダイス5に当接する。このとき、パンチコア2、アウターパンチ32、インナーパンチ31、ダイス5、インナースリーブ61及びアウタースリーブ62によって密閉鍛造空間11が形成される。
これにより、インナーパンチ31とダイスリーブ6(インナースリーブ61及びアウタースリーブ62)との間に歯車用素材80の内周側部分82が成形される。
これにより、アウターパンチ32とダイスリーブ6との間に歯車用素材80の外周側部分83の多くが成形されると共に、ダイス5による転写成形が行われて、歯車用素材80の外周面804に歯面84が成形される。
また、環状凹部21は、パンチコア2の外周面における全周において、インナーパンチ31の下端面に対する内周側位置の近傍からその下方位置まで内周側へ陥没させて形成されている。これにより、歯車用素材80の上側部分の外径が下側部分よりも大きくなることを抑制することができる。
図示は省略するが、はすば歯車8を成形した後、パンチベース4を上昇させると、ダイス5が回転しながら元の位置に上昇復帰する。そして、ノックアウト部材64によってインナースリーブ61を上昇させることによって、成形後のはすば歯車8をダイス5から取り出すことができる。
また、本例においては、第1加圧源によるパンチベース4の1回の下降ストロークによって上記第1〜第3成形工程を行うことができ、はすば歯車8を製造するサイクルタイムを短縮することができる。また、歯車鍛造装置1の構成を簡単にすることもできる。
本比較例においては、従来の歯車鍛造装置1における成形動作について説明する。
本比較例においては、パンチコア2をアウタースリーブ62と一体的に下降させるよう構成し、パンチコア2の外周面には環状凹部21を形成した。そして、図11に示すごとく、インナーパンチ31が歯車用素材80の軸方向上端面801の内周側部分82を成形しているときまでは、パンチコア2における環状凹部21が歯車用素材80の内周面803の上側部分に対向する状態が維持されるものの、アウターパンチ32が歯車用素材80の軸方向上端面801の外周側部分83を成形するときには、パンチコア2も下降してしまう。同図において、環状凹部21の陥没量が最も大きい軸方向位置を2点鎖線Xによって示す。
そのため、歯車用素材80の上端に近いほど外径が大きくなる歯車の成形不良を、十分に改善することができないことがわかる。
11 密閉鍛造空間
2 パンチコア
21 環状凹部
3 パンチ
31 インナーパンチ
32 アウターパンチ
4 パンチベース
5 ダイス
51 歯型成形穴
6 ダイスリーブ
61 インナースリーブ
62 アウタースリーブ
63 付勢ピン
7 ダイベース
8 歯車(はずば歯車)
80 歯車用素材
801 軸方向上端面
802 軸方向下端面
803 内周面
804 外周面
81 軸穴
82 内周側部分
83 外周側部分
84 歯面
Claims (8)
- 筒形状の歯車用素材の軸穴に挿通するパンチコアと、該パンチコアの外周に位置して上記歯車用素材の軸方向上端面を加圧するパンチと、上記歯車用素材の外周面に歯面を転写成形するダイスと、上記パンチコアの下端部を保持した状態で、上記パンチと対向して上記歯車用素材の軸方向下端面を受け止めるダイスリーブとを有しており、
上記パンチコア、上記パンチ、上記ダイス及び上記ダイスリーブによって形成された密閉鍛造空間において、外周面に歯面を有する歯車を成形するよう構成してなる歯車鍛造装置において、
上記パンチは、上記パンチコアの外周に位置するインナーパンチと、該インナーパンチの外周に位置するアウターパンチとからなり、
該アウターパンチは、第1加圧源による加圧力を受けて、上記ダイスを押し下げながら、上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分を成形するよう構成してあり、
上記インナーパンチは、上記アウターパンチと共に下降可能であると共に、その下端面が上記アウターパンチの下端面よりも下方に突出した状態で、上記第1加圧源に比べて小さな加圧力を発生させる第2加圧源によって、上記歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分を成形するよう構成してあり、
上記パンチコアは、上記インナーパンチと共に下降可能であると共に、その外周面における全周に、上記インナーパンチの下端面に対する内周側位置の近傍からその下方位置まで内周側へ陥没させた環状凹部を形成してなり、かつ上記歯車の成形時には、上記環状凹部を上記歯車用素材の内周面の上側部分に対向させた状態が維持されるよう構成してあることを特徴とする歯車鍛造装置。 - 請求項1において、上記環状凹部は、上記インナーパンチの下端面に対する内周側位置からその下方位置まで内周側へ陥没させて形成してあり、かつ上記インナーパンチの下端面に対する内周側位置の近傍の陥没量が最も大きく、該インナーパンチの下端面に対する内周側位置の近傍から下方に向かうに連れて陥没量が小さくなるテーパ状に形成してあることを特徴とする歯車鍛造装置。
- 請求項1又は2において、上記パンチコアは、上記歯車の成形時に上記インナーパンチと係合していることによって、該インナーパンチと一体的に下降するよう構成してあることを特徴とする歯車鍛造装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、上記第1加圧源によって、上記アウターパンチ、上記インナーパンチ及び上記パンチコアを一体的に下降させ、上記アウターパンチによって上記ダイスを押し下げながら、上記密閉鍛造空間において、上記第2加圧源による加圧力を受けた上記インナーパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分を加圧して、該歯車用素材の内周側部分を成形する第1成形動作と、
上記第1加圧源によって、上記アウターパンチを上記インナーパンチ及び上記パンチコアに対して相対的に下降させ、上記インナーパンチに対する上記第2加圧源による加圧力の付与を維持した状態で、上記アウターパンチによって上記ダイスをさらに押し下げながら、上記第1加圧源による加圧力を受けた上記アウターパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分を加圧して、該歯車用素材の外周面に上記歯面を転写成形する第2成形動作と、
上記第1加圧源によって、上記アウターパンチを上記インナーパンチ及び上記パンチコアに対して相対的に下降させ、上記インナーパンチに対する上記第2加圧源による加圧力の付与の停止又は低減を行い、上記アウターパンチによって上記ダイスをさらに押し下げながら、上記第1加圧源による加圧力を受けた上記アウターパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分をさらに加圧して、上記歯車を成形する第3成形動作とを、上記第1加圧源による上記アウターパンチの1回の下降ストローク中に行うよう構成してあることを特徴とする歯車鍛造装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項において、上記歯車は、外周面につる巻状の歯面を有するはすば歯車であり、
上記アウターパンチによって、上記ダイスを押し下げると共に回転させながら、上記密閉鍛造空間において上記歯車を成形するよう構成したことを特徴とする歯車鍛造装置。 - 筒形状の歯車用素材の軸穴に挿通するパンチコアと、該パンチコアの外周に位置して上記歯車用素材の軸方向上端面を加圧するパンチと、上記歯車用素材の外周面に歯面を転写成形するダイスと、上記パンチコアの下端部を保持した状態で、上記パンチと対向して上記歯車用素材の軸方向下端面を受け止めるダイスリーブとを有しており、
上記パンチは、上記パンチコアの外周に位置するインナーパンチと、該インナーパンチの外周に位置するアウターパンチとからなり、
該アウターパンチは、第1加圧源による加圧力を受けて、上記ダイスを押し下げながら、上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分を成形するよう構成してあり、
上記インナーパンチは、上記アウターパンチと共に下降可能であると共に、その下端面が上記アウターパンチの下端面よりも下方に突出した状態で、上記第1加圧源に比べて小さな加圧力を発生させる第2加圧源によって、上記歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分を成形するよう構成してあり、
上記パンチコアは、上記インナーパンチと共に下降可能であると共に、その外周面における全周に、上記インナーパンチの下端面に対する内周側位置の近傍からその下方位置まで内周側へ陥没させた環状凹部を形成してなり、
上記パンチコア、上記パンチ、上記ダイス及び上記ダイスリーブによって形成された密閉鍛造空間において、外周面に歯面を有する歯車を成形するよう構成してなる歯車鍛造装置を用い、
上記第1加圧源によって、上記アウターパンチ、上記インナーパンチ及び上記パンチコアを一体的に下降させ、上記アウターパンチによって上記ダイスを押し下げながら、上記密閉鍛造空間において、上記第2加圧源による加圧力を受けた上記インナーパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の内周側部分を加圧して、該歯車用素材の内周側部分を成形する第1成形工程と、
上記第1加圧源によって、上記アウターパンチを、上記ダイスをさらに押し下げながら上記インナーパンチ及び上記パンチコアに対して相対的に下降させ、上記インナーパンチに対する上記第2加圧源による加圧力の付与を維持した状態で、上記第1加圧源による加圧力を受けた上記アウターパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分を加圧して、該歯車用素材の外周面に上記歯面を転写成形する第2成形工程と、
上記第1加圧源によって、上記アウターパンチを、上記ダイスをさらに押し下げながら上記インナーパンチ及び上記パンチコアに対してさらに相対的に下降させると共に、上記インナーパンチに対する上記第2加圧源による加圧力の付与の停止又は低減を行い、上記第1加圧源による加圧力を受けた上記アウターパンチによって上記歯車用素材の軸方向上端面の外周側部分をさらに加圧して、上記歯車を成形する第3成形工程とを行うことを特徴とする歯車鍛造方法。 - 請求項6において、上記第1成形工程、上記第2成形工程及び上記第3成形工程は、上記第1加圧源による上記アウターパンチの1回の下降ストローク中に行うことを特徴とする歯車鍛造方法。
- 請求項6又は7において、上記歯車は、外周面につる巻状の歯面を有するはすば歯車であり、
上記第1成形工程、上記第2成形工程及び上記第3成形工程においては、上記アウターパンチによって、上記ダイスを押し下げると共に回転させながら、上記密閉鍛造空間において上記歯車を成形することを特徴とする歯車鍛造方法。
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