JP2007054874A - クラウニング付歯形の鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置 - Google Patents

クラウニング付歯形の鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007054874A
JP2007054874A JP2005245574A JP2005245574A JP2007054874A JP 2007054874 A JP2007054874 A JP 2007054874A JP 2005245574 A JP2005245574 A JP 2005245574A JP 2005245574 A JP2005245574 A JP 2005245574A JP 2007054874 A JP2007054874 A JP 2007054874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
end side
tooth
shaft hole
top end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005245574A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Minegishi
正弘 嶺岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2005245574A priority Critical patent/JP2007054874A/ja
Publication of JP2007054874A publication Critical patent/JP2007054874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forging (AREA)

Abstract

【課題】 構成が簡単で効率的にクラウニング付歯形が成形できるクラウニング付歯形の鍛造成形方法及びその鍛造成形装置を提供する。
【解決手段】 素材71の各歯76が嵌合する複数の歯形成形溝26を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔24が貫通する円筒状のダイス21を備え、ダイス21の基端側及び頂端側を弾性収縮変形してクラウニング付歯形形状の歯86を備えた歯車81を成形し、しかる後、弾性収縮変形解除によりダイス21を弾性復元して拡径したダイス孔24から歯車81を抜き出す。軸方向に亘って同一断面形状のダイス孔24を備えた簡単な形状のダイス21及び簡単な工程によってクラウニング付歯形形状の歯を備えた歯車を効率的に成形できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クラウニング付歯形を成形する鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置に関する。
一般に外歯歯車の歯形は、片当たりを回避するために各歯の歯筋方向の中央部から端部に沿って歯厚が漸次減少する、いわゆるクラウニング付歯形に成形されている。
外歯歯車のクラウニング付歯形を形成する一般的な成形方法としては、棒材或いは鍛造による素材を歯切り等によって粗加工して歯厚が一定の歯を成形した後に、シェービング等によって歯をクラウニング付歯形に切削加工する方法がある。
しかし、シェービング等によってクラウニング付歯形を成形する切削加工には多くの時間を要する。
この対策として、切削によることなく鍛造によってクラウニング付歯形を成形する成形方法が種々提案されている。
鍛造によるクラウニング付歯形の成形方法は、例えばダイス部材のダイス孔内でパンチとカウンタパンチで素材を圧縮加工する際に、テーパ部材でダイス孔の開口端部を弾性収縮変形させ、ダイス孔内で素材からクラウニング付歯車を成形し、この成形された歯車をカウンタパンチでエジェクトするときには開口端部の弾性収縮変形を解除させ、歯車の歯が開口端部でしごき加工されずに歯車をエジェクトするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、粗加工によって形成された素材の歯をクラウニング付歯形に鍛造成形にあたり、下端側が小さくなる部分を有する複数の第1空間が設けられた下ダイと、上端側が小さくなる部分を有する複数の第2空間が設けられた上ダイを用い、上パンチの押圧により素材の歯の下端側から第1空間に挿入して素材の歯の下端から中央部の間にクラウニング付歯形を成形し、続いて第1空間と上ダイの第2空間が滑らかに接続するように下ダイと上ダイを密着させ、素材を下パンチの押圧により第1空間内に保持された歯を上端側から第2空間内に挿入して歯の上端から中央部の間にクラウニング付歯形を成形し、しかる後、下ダイと上ダイを離間させてクラウニング付歯形が成形された歯車を取り出すものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−51788号公報 特開2003−220442号公報
上記特許文献1によると、ダイス部材のダイス孔内でパンチとカウンタパンチで素材を圧縮加工する際に、ダイス孔の開口端部を弾性収縮変形させることによってダイス孔内で素材からクラウニング付歯形の歯車が成形できる。
しかし、ダイス部材に形成するダイス孔に形成されて素材の歯を収容して歯にクラウニング付歯形を成形する溝の奥部、即ち開口端部と反対側にはクラウニング付歯形を成形するための複雑な形状を要し、更にダイス部材とコンテナ部が一体に形成されて構成が更に複雑になり鍛造成形装置の製造コスト及びメンテナンスコストの増大が懸念される。
一方、特許文献2によると、下端側が小さくなる部分を有する複数の第1空間が設けられた下ダイと、上端側が小さくなる部分を有する複数の第2空間が設けられた上ダイを用い、上パンチの押圧により素材の歯を第1空間に挿入して素材の歯の下端から中央部の間にクラウニング付歯形を成形し、素材を下パンチの押圧により第1空間内に保持された歯を第2空間内に挿入して歯の上端から中央部の間にクラウニングを成形することによってクラウニング付歯形の歯車が形成できる。
しかし、複雑な形状の第1空間が設けられた下ダイと第2空間が設けられた上ダイ、上パンチ及び下パンチを要することから鍛造成形装置の構成が複雑になると共に、上パンチの押圧により素材の歯を下ダイの第1空間に挿入して素材の歯の下端から中央部の間にクラウニング付歯形を成形する工程、下ダイと上ダイを密着させる工程、素材を下パンチの押圧により第1空間内に保持された歯を上端側から第2空間内に挿入して歯の上端から中央部の間にクラウニングする工程等の多くの工程を有し、作業時間の増大及び鍛造工程が複雑になり作業時間の増大が懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の第1の目的は、効率的にクラウニング付歯形が成形できるクラウニング付歯形の鍛造成形方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、構成が簡単で効率的にクラウニング付歯形が成形できるクラウニング付歯形鍛造成形装置を提供することにある。
上記第1の目的を達成する請求項1に記載のクラウニング付歯形の鍛造成形方法の発明は、歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯を複数備えた歯車状の素材の上記各歯をクラウニング付歯形に成形するクラウニング付歯形の鍛造成形方法において、上記素材の各歯が嵌合する複数の歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が基端側から頂端側に貫通する円筒状のダイスを備え、該ダイスのダイス孔内に上記歯車状の素材をセットし、ダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与して、該弾性収縮変形するダイスによって上記各歯を加圧してクラウニング付歯形を成形することを特徴とする。
また、上記第1の目的を達成する請求項2に記載のクラウニング付歯形の鍛造成形方法の発明は、歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯を複数備え、かつ軸孔を有する歯車状の素材の上記各歯をクラウニング付歯形に成形するクラウニング付歯形の鍛造成形方法において、上記素材の各歯が嵌合する複数の歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が基端側から頂端側に貫通する円筒状のダイスを備えると共に、上記歯車状の素材の軸孔に嵌入して内周面を押圧して軸孔を押し広げる軸孔押圧手段を有し、上記軸孔押圧手段とダイスのダイス孔との間に上記素材をセットし、上記軸孔押圧手段により上記素材の軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げた状態で、上記ダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与して、該弾性収縮変形するダイスによって上記各歯を加圧してクラウニング付歯形を成形することを特徴とする。
上記第2の目的を達成する請求項3に記載のクラウニング付歯形鍛造成形装置の発明は、歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯を複数備えた歯車状の素材の上記各歯をクラウニング付歯形に成形するクラウニング付歯形鍛造成形装置において、ダイスホルダと、該ダイスホルダに基端側が支持され、上記素材の各歯が嵌合する複数の歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が基端側から頂端側に貫通すると共に外周面の基端側及び頂端側にそれぞれ環状の基端側当接部及び頂端側当接部が形成された円筒状のダイスと、下降によりダイス押圧面が上記ダイスの基端側当接部及び頂端側当接部に当接して上記ダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与するアウターパンチと、を備え、上記ダイスのダイス孔内に上記歯車状の素材をセットし、アウターパンチの下降により上記ダイス押圧面が上記基端側当接部及び頂端側当接部に当接してダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与し、該弾性収縮変形するダイスによって上記各歯を加圧してクラウニング付歯形を成形することを特徴とする。
さらに、第2の目的を達成する請求項4に記載のクラウニング付歯形鍛造成形装置の発明は、歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯を複数備え、かつ軸孔を有する歯車状の素材の上記各歯をクラウニング付歯形に成形するクラウニング付歯形鍛造成形装置において、ダイスホルダと、該ダイスホルダに基端側が支持され、上記素材の各歯が嵌合する複数の歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が基端側から頂端側に貫通すると共に外周面の基端側及び頂端側にそれぞれ環状の基端側当接部及び頂端側当接部が形成された円筒状のダイスと、上記素材の軸孔に嵌入して該軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げる軸孔押圧手段と、下降によりダイス押圧面が上記ダイスの基端側当接部及び頂端側当接部に当接して上記ダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与するアウターパンチと、を備え、上記ダイスのダイス孔に上記歯車状の素材をセットし、上記軸孔押圧手段により上記素材の軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げた状態で、上記アウターパンチの下降により上記ダイス押圧面が上記基端側当接部及び頂端側当接部に当接してダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与し、該弾性収縮変形するダイスによって上記各歯を加圧してクラウニング付歯形を成形することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4のクラウニング付歯形鍛造成形装置において、上記軸孔押圧手段は、上記ダイスホルダに基部が支持されたダイスリーブの先端に形成された内孔を有して上記素材の軸孔に嵌入可能な円筒状のワーク保持部と、下降により上記ワーク保持部の内孔に進入して上記ワーク保持部を押し広げるテーパ面状のダイスリーブ押圧面が先端外周面に形成されたインナパンチと、を備え、上記素材の軸孔に嵌入した上記ワーク保持部の内孔に上記下降するインナパンチのダイスリーブ押圧面が進入して該ワーク保持部を弾性拡形変形させて軸孔を押し広げることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4のクラウニング付歯形鍛造成形装置において、上記軸孔押圧手段は、下降により上記素材の軸孔に進入して上記ワーク保持部を押し広げるテーパ面状の軸孔押圧面が先端外周面に形成されたインナパンチを備え、上記素材の軸孔に上記下降するインナパンチの軸孔押圧面が進入して軸孔を押し広げることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか1項のクラウニング付歯形鍛造成形装置において、上記基端側当接部は、上記ダイスの基端側において外周面に周方向に沿って環状に突出形成され、上記頂端側当接部は、上記ダイスの頂端側において外周面に周方向に沿って環状に突出形成され、上記ダイス押圧面は、上記アウターパンチの基端側から先端側に移行するに従って漸次拡径するテーパ孔状でアウターパンチの先端側に形成され、かつアウターパンチの下降に伴って上記基端側当接部及び頂端側当接部の各頂端面に嵌合して摺接することを特徴とする。
請求項1の発明によると、基端側から頂端側に亘って同一断面形状のダイス孔を備えた簡単な形状のダイスの基端側及び頂端側を弾性収縮変形することで、クラウニング付歯形の歯を備えた歯車を成形し、しかる後、弾性収縮変形の解除によりダイスが弾性復元して拡径したダイス孔からクラウニング付歯形の各歯が成形された歯車を抜き出すことが可能になり、基端側から頂端側に亘って同一断面形状のダイス孔を備えた簡単な形状のダイス及び簡単な工程によってクラウニング付歯形の歯を備えた歯車を効率的に成形できる。
請求項2の発明によると、軸孔押圧手段とダイスのダイス孔との間に素材をセットし、軸孔押圧手段により素材の軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げた状態で、ダイスの基端側及び頂端側を弾性収縮変形することで、クラウニング付歯形の歯を備えた歯車を成形し、しかる後、弾性収縮変形を解除してダイスの基端側及び頂端側を弾性復元させてクラウニング付歯形の各歯が成形された歯車をダイス孔から抜き出すことが可能になり、基端側から頂端側に亘って同一断面形状のダイス孔を有する簡単なダイス及び軸孔押圧手段による簡単な工程によってクラウニング付歯形形状の歯及び軸孔を備えた歯車を効率的に成形できる。
請求項3の発明によると、ダイスホルダと、素材の各歯が嵌合する歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が貫通し基端側及び頂端側にそれぞれ環状の基端側当接部及び頂端側当接部が形成された円筒状のダイスと、下降によりダイス押圧面がダイスの基端側当接部及び頂端側当接部に当接してダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から弾性収縮変形を付与するアウターパンチとを備え、ダイスのダイス孔内に素材をセットし、アウターパンチの下降によりダイス押圧面がダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ弾性収縮変形を付与し、弾性収縮変形するダイスによって各歯にクラウニング付歯形を成形し、しかる後、アウターパンチを上昇させて弾性収縮変形を解除することによってダイスの弾性復元により拡径したダイス孔からクラウニング付歯形形状の各歯が成形された歯車を抜き出すことが可能になり、基端側から頂端側に亘って同一断面形状のダイス孔を有する簡単なダイス、及びアウターパンチ等による簡単な構成のクラウニング付歯形鍛造成形装置によりクラウニング付歯形形状の歯を備えた歯車を効率的に成形できる。
請求項4の発明によると、ダイスホルダと、素材の各歯が嵌合する歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が貫通し基端側及び頂端側にそれぞれ環状の基端側当接部及び頂端側当接部が形成された円筒状のダイスと、素材の軸孔に嵌入して軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げる軸孔押圧手段と、下降によりダイス押圧面がダイスの基端側当接部及び頂端側当接部に当接してダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から弾性収縮変形を付与するアウターパンチとを備え、軸孔押圧手段とダイスのダイス孔との間に素材をセットし、軸孔押圧手段により素材の軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げた状態で、アウターパンチの下降によりダイス押圧面がダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ弾性収縮変形を付与し、弾性収縮変形するダイスによって各歯にクラウニング付歯形を成形し、しかる後、アウターパンチを上昇させて弾性収縮変形を解除することによってダイスの弾性復元により拡径したダイス孔からクラウニング付歯形形状の各歯が成形された歯車を抜き出すことが可能になり、基端側から頂端側に亘って同一断面形状のダイス孔を有する簡単なダイス、及びアウターパンチ等による簡単な構成のクラウニング付歯形鍛造成形装置によりクラウニング付歯形形状の歯を備えた歯車を効率的に成形できる。
請求項5の発明によると、ダイスホルダに基部が支持されたダイスリーブの先端に形成された内孔を有して素材の軸孔に嵌入可能な円筒状のワーク保持部と、下降により上記ワーク保持部の内孔に進入してワーク保持部を押し広げるテーパ面状のダイスリーブ押圧面が先端外周面に形成されたインナパンチとにより軸孔押圧手段が形成できる。
請求項6の発明によると、下降により素材の軸孔に進入して上記ワーク保持部を押し広げるテーパ面状の軸孔押圧面が先端外周面に形成されたインナパンチによって軸孔押圧手段が形成できる。
請求項7の発明によると、基端側当接部はダイスの基端側において外周面に周方向に沿って環状に突出形成することによって、頂端側当接部はダイスの頂端側において外周面に周方向に沿って環状に突出形成することによって、また、ダイス押圧面はアウターパンチの基端側から先端側に移行するに従って漸次拡径するテーパ孔状に形成することによって構成できる。
以下、本発明に係るクラウニング付歯形の鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施の形態)
本発明の第1実施の形態を、図10(a)に示すように軸方向に貫通する軸孔72を有し、基端面74から頂端面75に亘って外周に直線状の歯筋を有し一対の歯面76a、76a、これら歯面76a、76aの先端間に連続する歯先面76bを備え歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯形を有する歯76と歯底77が等ピッチで交互に形成された歯車本体部73と、頂端面75から同芯上に一体形成された外周面78a、端面78bを有するハブ78とを備えた歯車状に粗加工によって成形された素材71から、図10(b)に示すように軸孔82を有し、各歯筋の一端及び他端に近づく従って歯厚が減少する一対の歯面86a、86a及び歯先面86bを有するクラウニング付歯形の歯86と歯底87が等ピッチで交互に形成された歯車本体83とハブ88が一体形成された歯車81を成形する場合を例に説明する。
図1は本実施の形態にかかるクラウニング付歯形形状の歯を備えた歯車を成形するクラウニング付歯形鍛造成形装置1の構成を模式的に示す図である。図1に示す鍛造成形装置1は、図示しないボルスタに固定されたダイスホルダ11に円筒状のダイスリーブ15及びダイス21が同軸上で設けられる一方、図示しないメインラムに設けられてメインラムと同期して下降及び上昇してダイスホルダ11と接離する円筒状のアウターパンチ31を有している。更にアウターパンチ31と同軸上に配置されて図示しないインナラムに支持されたインナパンチ36及びパンチ41を備え、メインラム及びインナラムを上下動することによって図10(a)に示す素材71を加圧して歯76にクラウニング付歯形を成形して図10(b)に示す製品としての歯車81に鍛造成形する。
ダイスホルダ11は、ダイスリーブ15を保持するダイスリーブ保持孔11aが貫通し、ダイスリーブ保持孔11aを囲む平坦な環状の頂面12a及び周面12bを有して上方に突出するワーク支持部12及び、ワーク支持部12の周面12bの下端縁に連続してワーク支持部12を囲む平坦な環状の頂面13a及び周面13bを有して上方に突出するダイス支持部13が一体形成されている。
ダイスリーブ15は、内孔15aを有する円筒状で、ダイスリーブ保持孔11aに嵌合する外周16aを有する基部16と、ワーク支持部12の頂面12aに連続する平坦で環状の段部16bを介して外周17aに素材71の軸孔72に嵌合可能な円筒状のワーク保持部17が一体連続形成されている。ワーク保持部17に対応して内孔15aに環状で突出し、各頂面18a、19aが基部16側に移行するに従って拡径するテーパ状でインナパンチ36の先端外周に形成されたテーパ面状のダイスリーブ押圧面37が嵌合可能な一対の先端側突起部18及び基端側突起部19が形成されている。
ダイス21は、図2に一部破断斜視図を示すように基端面22から頂端面23に亘って軸方向に貫通するダイス孔24及び外周面27を有する円筒状であって、ダイス孔24は図10(a)に示す素材71の歯底円より若干大径でかつダイスホルダ11に形成されたワーク支持部12の周面12bが若干の間隙を有して嵌合可能な断面円形の内周面25及びこの内周面25から素材71の各歯76を形成する一対の歯面76a、76a及び歯先面76bに対応する一対の歯面成形面26a、26a及び歯先面成形面26bを有する歯形成形溝26が複数形成されて軸方向に同一断面形状に形成されている。この各歯形成形溝26にそれぞれ各歯76が嵌合してダイス孔24に素材71が嵌挿可能に形成されている。
外周面27には、基端面22及び頂端面23に沿ってそれぞれ環状の基端側当接部28及び頂端側当接部29が突出形成されている。基端側当接部28及び頂端側当接部29の頂端面28a、29aは頂端面23側から基端面22側に移行する従って漸次拡径するテーパ面状であって、アウターパンチ31の内孔32に形成されたテーパ孔状のダイス押圧面33と嵌合可能に形成されている。
このように構成されたダイス21は、ダイス孔24がダイホルダ11のワーク支持部12の周面12bとの間に間隙を有して基端面22がダイス支持部13の頂面13a上に載置支持されてダイホルダ11に回転自在に保持される。
この構成により、ダイス21のダイス孔24に嵌挿された素材71が、その軸孔72がダイスリーブ15のワーク保持部17に嵌合し、基端面74がワーク支持部12の頂面12aに当接して安定した姿勢で保持される。
一方、メインラムに設けられて下降及び上昇するアウターパンチ31は、基端側がメインラムに支持されて軸方向に沿って延在する内孔32を有する円筒状であって、内孔32の先端側に基端側から先端側に移行するに従って漸次拡径するテーパ孔状で、ダイス21の外周面27に形成された基端側当接部28及び頂端側当接部29の頂端面28a、29aと嵌合可能なダイス押圧面33が形成されている。
インナパンチ36は、インナラムに支持された板状の可動板35に基端部が一体的に配設された円柱状であって、先端外周に基端側から先端側に移行するに従って漸次縮径するテーパ面状でダイスリーブ15の内孔15aに突出形成された先端側突起部18及び基端側突起部19の各頂面18a、19aに当接して嵌合可能なダイススリーブ押圧面37が形成されている。このインナパンチ36及びダイスリーブ15のワーク保持部17によってダイスリーブ15のワーク保持部17に嵌合する素材71の軸孔72の内周面72aを押圧して軸孔72を押し広げる軸孔押圧手段を構成する。
パンチ41は、インナパンチ36が貫通する内孔42とアウターパンチ31の内孔32に摺動可能に嵌合する外周43を備えた円筒状で可動板35に基端部が一体的に配置され、頂部45にダイホルダ11上にセットされたダイス21の頂端面23に当接可能な環状のダイスクランプ部46と、素材71の頂端面75及びハブ78の外周面78a、端面78bに嵌合するワーククランプ部47が形成されている。
次にクラウニング付歯形鍛造成形装置1の作動を説明する。
先ず、図1に示すように、メインラムに設けられたアウターパンチ31、インナラムに支持されたインナパンチ36及びパンチ41等が上昇した状態において、予め粗加工によって成形された図10(a)に示す歯車状の素材71を仮想線で示すように、その軸孔72をダイスリーブ15のワーク保持部17に嵌合すると共に、ダイスホルダ11のダイス支持部13に保持されたダイス21のダイス孔24に歯車本体部73を嵌入して素材71を鍛造成形装置1にセットする。
このとき、セットされた素材71は、図3(a)及び(b)に図1のI−I線断面図及びII−II線断面図を模式的に示し、同図(c)に(a)のIII−III線断面図を示すように、素材71の軸孔72がダイスリーブ15のワーク保持部17に嵌合すると共に、各歯76がダイス21の各歯形成形溝26に嵌合してダイスリーブ15のワーク保持部17とダイス21のダイス孔24との間に保持され、かつ素材71の基端面74がダイスホルダ11に形成されたワーク支持部12の頂面12a及びダイスリーブ15の段部16bに当接してダイス21に対する素材71の軸方向の位置が規制されて安定した状態に保持される。また、このセットされた素材71の歯車本体部73の基端面74及び頂端面75がそれぞれダイスリーブ15の基端側突起部19及び先端側突起部18の軸方向位置とほぼ対応する。
次に、インナラムの下降によりインナラムに支持されたインナパンチ36及びパンチ41を下降させる。
この下降動作に伴って図4に示すように、インナパンチ36の先端外周に形成されたテーパ面状のダイスリーブ押圧面37がダイスリーブ15の内孔15a内に進入して先端側突起部18及び基端側突起部19の各頂面18a、19aに圧接及び摺接して嵌合し、下降動作が停止する。このテーパ状に形成されたインナパンチ36のダイスリーブ押圧面37がダイスリーブ15の内孔15aに進入しつつ、先端側突起部18及び基端側突起部19の各頂面18a、19aに圧接及び摺接することにより、ダイスリーブ15のワーク保持部17が弾性拡径変形する。ワーク保持部17の弾性拡径変形に伴ってワーク保持部17の外周17aが素材71の軸孔72の内周面72aを押圧して軸孔72を押し広げて素材71を成形する。このワーク保持部17の弾性拡径変形による素材71の成形は、インナラムの下降が停止した後においてもインナパンチ36のダイスリーブ押圧面37が先端側突起部18及び基端側突起部19の各頂面18a、19aに圧接した状態が維持され、ワーク保持部17の弾性拡径変形状態が維持される。
同様に、インナラムの下降に伴うパンチ41の下降により、パンチ41の頂部45に形成されたダイスクランプ部46がダイス21の頂端面23に圧接してダイス21を保持し、かつワーククランプ部47が素材71に形成されたハブ78の外周面78aに嵌合すると共に歯車本体部73の頂端面75及びハブ78の端面78bに圧接して、素材71をダイスホルダ11に形成されたワーク支持部12の頂面12a及びダイスリーブ15の段部16bとワーククランプ部47によってクランプする。
次に、パンチ41により素材71をクランプした状態で、メインラムの下降によりアウターパンチ31を下降させて、アウターパンチ31の内孔32に形成されたテーパ孔状のダイス押圧面33をダイス21の外周面27に形成された基端側当接部28の頂端面28a及び頂端側当接部29の頂端面29aに当接して嵌合させ、更にアウターパンチ31を図5に示す下降端位置まで下降させる。アウターパンチ31の下降動作にともなってアウターパンチ31のダイス押圧面33がダイス21の基端側当接部28の頂端面28a及び頂端側当接部29の頂端面29aに圧接しつつ摺接することによってダイス21の基端側及び頂端側には外周から内周方向への押圧力を受けて基端側及び先端側が半径方向に弾性収縮変形する。このダイス21の弾性収縮変形によって素材71の歯車本体部73は、ダイスリーブ15のワーク保持部17とダイス21のダイス孔24とに加圧されて圧縮塑性加工されると共に、ダイスリーブ15のワーク保持部17及び段部16b、パンチ41のワーククランプ部47、ダイスホルダ11のワーク支持部12及びダイス21のダイス孔24によって形成された空間部内を充満する。
このようにアウターパンチ31が下降するとテーパ孔状のダイス押圧面33によりダイス21の基端側及び頂端側は半径方向に弾性収縮すると共に円周方向にも弾性収縮変化し、図6及び図7にそれぞれ図5のIV−IV線断面及びV−V線断面を示すように、ダイス21の基端側及び頂端側には矢印で示した圧縮力Faで弾性収縮変形する。
この基端側における弾性収縮変形は基端面22で最も大きく、この弾性収縮変形量は基端面22から軸方向に離れるに従って次第に小さくなり、同様に先端側における弾性収縮変形は頂端面23で最も大きく、この弾性収縮変形量は頂端面23から軸方向に離れるに従って次第に小さくなる。これにより図8に図6のVI−VI線断面図を示すように、各歯形成形溝26の対向する歯面成形面26aと26aの溝巾Laは基端面22と頂端面23とにおいて最も小さく、基端面22,頂端面23から軸方向に離れるに従って、すなわち軸方向の中央部に移行するに従い次第に大きくなる。この弾性収縮変形するダイス21の歯形成形溝26の歯面成形面26aによって各歯76の歯面76aを加圧して各歯76にクラウニングを成形する。
このダイス21の弾性収縮変形はダイス21の外周面27の基端側に形成された環状の基端側当接部28の全周に亘って加圧され、しかもテーパ孔状のダイス押圧面33の傾斜に従って徐々に収縮変形する。この弾性収縮変形するダイス21の歯形成形溝26の歯面成形面26aによって上記各歯76の歯面76aを加圧して各歯76にクラウニングを成形する。テーパ孔状のダイス押圧面33の傾斜に従ってダイス21の外周面27の基端側当接部28の全周に亘って加圧されて徐々に収縮変形することによって素材71の各歯76が静圧成形されて割れ等のない優れた鍛造製品(歯車81)が得られる。同様にダイス21の外周面27の頂端側に形成された環状の頂端側当接部29の全周に亘って加圧され、しかもテーパ孔状のダイス押圧面33の傾斜に従って徐々に収縮変形することによって素材71の各歯76が静圧成形されて割れ等のない優れた鍛造製品が得られる。
このようなダイスリーブ15とダイス21とによる素材71の収縮変形が終了した時には、ダイスリーブ15とダイス21の圧縮荷重による素材71の塑性変形は終わっており、この時における歯形成形溝26を含むダイス孔24の形状は生産しようとする歯車81のクラウニング付歯形形状と正確に一致しているため、ダイス孔24内で歯車81が成形される。
しかる後、メインラムの上昇によりアウターパンチ31が上昇すると、ダイス21の基端側当接部28及び頂端側当接部29の各頂端面28a、29aからアウターパンチ31のダイス押圧面33が離れ、ダイス21の基端側及び頂端側に付与されていた弾性収縮変形は解除され、ダイス21の基端側及び頂端側は弾性復元して拡径し、図9に示すように各歯形成形溝26の歯面成形面26aと26aの溝巾Laが基端面22から頂端面23に亘って一定になり、歯面成形面26a、26aの基端側及び頂端側は歯面86a、86aから離れると共に歯先面成形面26bにおいても歯先面86bから離れる。
更に、インナラムの上昇動作によりインナパンチ36がダイスリーブ15の内孔15aから引き出され、先端側突起部18及び基端側突起部19の頂面18a、19aからインナパンチ36のダイススリーブ押圧面37が離れ、ダイスリーブ15のワーク保持部17に付与されていた弾性拡径変形が解除される。これにより、ワーク保持部17は弾性縮径復元して、ワーク保持部17の外周17aと歯車81の軸孔82との圧接が解除される。
また、インナラムの上昇動作に伴ってパンチ41が上昇してダイスクランプ部46がダイス21の頂端面23から離れてダイス21をアンクランプすると共に、ワーククランプ部47が歯車81の歯車本体83及びハブ88から離れて歯車81をアンクランプする。
この後、ダイスリーブ15のワーク保持部17及びダイス21のダイス孔24の間から歯車81を抜き出し鍛造成形装置1から搬出する。このダイスリーブ15とダイス21との間から歯車81の抜き出しは、ダイスリーブ15のワーク保持部17が弾性縮径されて歯車81の軸孔82とワーク保持部17の外周17aの間に間隙が形成され、かつダイス21の基端側及び頂端側は弾性復元して拡径して各歯形成形溝26の歯面成形面26aと26aの溝巾Laが基端面22から頂端面23に亘って一定になり、歯面成形面26a、26aの基端側及び頂端側は歯面86a、86aから離れると共に歯先面成形面26bにおいても歯先面86bから離れることから、歯車81は各歯86が各歯形成形溝26でしごき加工されずにダイス21から抜き出すことができる。
本実施の形態によると、素材71の軸孔72に挿入するダイスリーブ15の内孔15aにインナパンチ36のダイススリーブ押圧面37を挿入してダイスリーブ15を弾性拡径変形させて素材71を保持する一方、ダイス21が内周面25及びこの内周面25に複数の歯形成形溝26が形成された同一断面形状で軸方向に連続するダイス孔24を有し、素材71の歯車本体部73に形成された各歯76をそれぞれ歯形成形溝26に嵌合させて素材71をダイス孔24及びダイスリーブ15の間にセットし、アウターパンチ31によってダイス21の基端側及び頂端側を弾性収縮変形させて各歯76を塑性変形させて各歯76をクラウニング付歯形形状に成形し、しかる後、アウターパンチ31により付与されていた弾性収縮変形を解除してダイス21の基端側及び先端側を弾性復元して拡径してクラウニング付歯形形状の各歯86が成形された歯車81をダイス孔24から抜き出すことが可能になり、基端側から先端側に亘って同一断面形状のダイス孔24を備えた簡単な形状のダイス21及び簡単な工程によってクラウニング付歯形形状の歯86が成形された歯車81が得られ、効率的な歯車81の製造が可能となり、歯車製造コストの削減、及びクラウニング付歯形鍛造成形装置1自体のコスト低減も期待できる。
(第2実施の形態)
本発明の第2実施の形態を図11〜図19を参照して説明する。なお、図11〜図19において図1乃至図9と対応する部分には同一符号を付することで該部の詳細な説明は省略し、異なる部分を主に説明する。
図11は本実施の形態にかかるクラウニング付歯形鍛造成形装置50の構成を模式的に示す図である。
鍛造成形装置50は、図示しないボルスタに固定されたダイスホルダ11に円筒状のダイスリーブ51及びダイス21が設けられる一方、図示しないメインラムに設けられて下降及び上昇してダイスホルダ11と接離する円筒状のアウターパンチ31、このアウターパンチ31と同軸上に配置されてアウターパンチ31内に図示しない第1インナラムに支持されたインナパンチ55及び第2インナラムに支持されたパンチ61を備え、メインラム、第1インナラム、第2インナラムを上下動することによって第1実施の形態と同様に図10(a)に示す素材71を圧縮して各歯76にクラウニングを成形して図10(b)に示す歯車81を鍛造する。ここで、ダイスホルダ11、ダイス21及びアウターパンチ31は、第1実施の形態と同様の構成であり、これらの詳細な説明を省略する。
ダイスリーブ51は、インナパンチ55が挿入可能な内孔51aを有する円筒状でダイスリーブ保持孔11aに嵌合支持され、ダイスリーブ51の先端部51bがダイスホルダ11のワーク支持部12の頂面12aに連続する平坦面に形成されている。
一方、インナパンチ55は、第1インナラムに支持されて外周面56aを有する円柱状の基部56の先端外周に基端側から先端側に移行するに従って漸次縮径して素材71の軸孔72に圧入可能なテーパ面状の軸孔押圧面57が形成されている。このインナパンチ36は素材71の軸孔72の内周面を押圧して軸孔72を押し広げる軸孔押圧手段を構成する。
また、インナパンチ55の基端側にはパンチ61の係合部68に係止可能な係止フランジ58が形成されている。
パンチ61は、インナパンチ55が貫通する内孔62とアウターパンチ31の内孔32に摺動可能に嵌合する外周63を備えた円筒状で、頂部65にダイスホルダ11上にセットされたダイス21の頂端面23に当接可能な環状のダイスクランプ部66と、素材71の頂端面75、ハブ78の外周面78a及び端面78bに嵌合するワーククランプ部67が形成されている。更にパンチ61の内孔62にインナパンチ55の係止フランジ58に係合可能な係合部68が形成されている。
次にクラウニング付歯形鍛造成形装置50の作動を説明する。
先ず、図11に示すように、メインラムに設けられたアウターパンチ31、第1インナラム及び第2インナラムに支持されたインナパンチ55及びパンチ61等が上昇した状態において、ダイスホルダ11のダイス支持部13に保持されたダイス21のダイス孔24に、素材71を仮想線で示すように歯車本体部73を嵌入して素材71を鍛造成形装置50にセットする。
このとき、セットされた素材71は、図12(a)に図11のVII−VII線断面図及び同図(b)に(a)のVIII−VIII線断面図を示すように素材71の各歯76がダイス21の各歯形成形溝26に嵌合して保持され、かつ素材71の基端面74がダイスホルダ11に形成されたワーク支持部12の頂面12a及びダイスリーブ51の先端部51bに当接してダイス21に対する素材71の軸方向の位置が規制されて安定した状態に保持される。
次に、第1インナラム、第2インナラム、メインラムの下降によりインナパンチ55、パンチ61及びアウターパンチ31を所定量だけ下降させた後、さらに第1インナラムを下降させて図13に示すように第1インナラムに支持されたインナパンチ55の先端外周に形成されたテーパ面状の軸孔押圧面57が素材71の軸孔72に進入し、このテーパ状に形成されたインナパンチ55の軸孔押圧面57が素材71の軸孔72内に進入しつつ、素材71の軸孔72の内周面を押圧して軸孔72を押し広げて素材71を成形する。
次に、第2インナラムを下降し、図14に示すように第2インナラムの下降に伴うパンチ61の下降により、パンチ61の頂部65に形成されダイスクランプ部66がダイス21の頂端面23に圧接してダイス21を保持し、かつワーククランプ部67が素材71に形成されたハブ78の外周面78aに嵌合すると共に歯車本体部73の頂端面75及びハブ78の端面78bに圧接して、素材71をダイスホルダ11に形成されたワーク支持部12の頂面12a及びダイスリーブ51の先端部51bとワーククランプ部67によってクランプする。このときインナパンチ55の係止フランジ58とパンチ61の係合部68とが係合してインナパンチ55とパンチ61の相対位置が規制される。
次に、パンチ61により素材71をクランプした状態で、メインラムの下降によりアウターパンチ31を下降させて、アウターパンチ31の内孔32に形成されたテーパ孔状のダイス押圧面33をダイス21の外周面27に形成された基端側当接部28の頂端面28a及び頂端側当接部29の頂端面29aに当接して嵌合させ、更にアウターパンチ31を図15に示す下降端位置まで下降させる。アウターパンチ31の下降動作にともなってアウターパンチ31のダイス押圧面33がダイス21の基端側当接部28の頂端面28a及び頂端側当接部29の頂端面29aに圧接しつつ摺接することによってダイス21の基端側及び頂端側には内周方向への押圧力を受けて基端側及び先端側が半径方向に弾性収縮変形する。
このようにアウターパンチ31が下降するとテーパ孔状のダイス押圧面33によりダイス21の基端側及び頂端側は半径方向に弾性収縮すると共に、円周方向にも弾性収縮変化して、図16及び図17にそれぞれ図15のIX−IX線断面図及びX−X線断面図を示すように、ダイス21の基端側及び頂端側は矢印で示した圧縮力Faで弾性収縮変形する。
この基端側における弾性収縮変形は基端面22で最も大きく、この弾性収縮変形量は基端面22から軸方向に離れるに従って次第に小さくなり、同様に先端側における弾性収縮変形は頂端面23で最も大きく、この弾性収縮変形量は頂端面23から軸方向に離れるに従って次第に小さくなる。これにより図16のXI−XI線断面図を図18に示すように、各歯形成形溝26の対向する歯面成形面26aと26aの溝巾Laは基端面22と頂端面23とにおいて最も小さく、基端面22,頂端面23から軸方向に離れるに従って、すなわち軸方向の中央部に移行するに従い次第に大きくなる。この弾性収縮変形するダイス21の歯形成形溝26の歯面成形面26aによって各歯76の歯面76aを加圧して各歯76にクラウニングを成形する。
このダイス21の弾性収縮変形はダイス21の外周面27の基端側に形成された環状の基端側当接部28の全周に亘って加圧され、しかもテーパ孔状のダイス押圧面33の傾斜に従って徐々に収縮変形する。この弾性収縮変形するダイス21の歯形成形溝26の歯面成形面26aによって上記各歯76の歯面76aを加圧して各歯76にクラウニングを成形する。テーパ孔状のダイス押圧面33の傾斜に従ってダイス21の外周面27の基端側当接部28の全周に亘って加圧されて徐々に収縮変形することによって素材71の各歯76が静圧成形されて割れ等のない優れた鍛造製品(歯車81)が得られる。同様にダイス21の外周面27の頂端側に形成された環状の頂端側当接部29の全周に亘って加圧され、しかもテーパ孔状のダイス押圧面33の傾斜に従って徐々に収縮変形することによって素材71の各歯76が静圧成形されて割れ等のない優れた鍛造製品が得られる。
このようなインナパンチ55とダイス21とによる素材71の弾性収縮変形が終了した時には、インナパンチ55とダイス21の圧縮荷重による素材71の塑性変形は終わっており、この時における歯形成形溝26を含むダイス孔24の形状は生産しようとする歯車81のクラウニング付歯形形状と正確に一致しているため、ダイス孔24内で歯車81が成形される。
しかる後、メインラムの上昇によりアウターパンチ31が上昇すると、ダイス21の基端側当接部28及び頂端側当接部29の各頂端面28a、29aからアウターパンチ31のダイス押圧面33が離れ、弾性収縮変形が解除されたダイス21の基端側及び頂端側は弾性復元して拡径し、図19に示すように各歯形成形溝26の歯面成形面26aと26aの溝巾Laが基端面22から頂端面23に亘って一定になり、歯面成形面26a、26aの基端側及び頂端側は歯面86a、86aから離れると共に歯先面成形面26bにおいても歯先面86bから離れる。
更に、第1インナラムの上昇動作によりインナパンチ55が歯車81の軸孔82から引き出される。しかる後、第2インナラムの上昇動作に伴ってパンチ61が上昇してダイスクランプ部66がダイス21の頂端面23から離れてダイス21をアンクランプすると共に、ワーククランプ部67が歯車81の歯車本体83及びハブ88から離れて歯車81をアンクランプする。
この後、ダイス21のダイス孔24から歯車81を抜き出し鍛造成形装置50から搬出する。このダイス21のダイス孔24から歯車81の抜き出しは、ダイス21の基端側及び頂端側は弾性復元して拡径して各歯形成形溝26の歯面成形面26aと26aの溝巾Lが基端面22から頂端面23に亘って一定であり、歯面成形面26a、26aの基端側及び頂端側は歯面86a、86aから離れると共に歯先面成形面26bにおいても歯先面86bから離れることから、歯車81は各歯86が各歯形成形溝26でしごき加工されずにダイス21から抜き出すことができる。
本実施の形態によると、素材71の軸孔72にインナパンチ55を挿入して素材71を保持する一方、内周面25に複数の歯形成形溝26が形成された同一断面形状で軸方向に連続するダイス孔24を有し、素材71の歯車本体部73に形成された各歯76をそれぞれ歯形成形溝26に嵌合させて素材71をダイス孔24及びインナパンチ55との間にセットし、アウターパンチ31によってダイス21の基端側及び頂端側を弾性収縮変形させて各歯76を塑性変形させて各歯76をクラウニング付歯形形状に成形し、しかる後、弾性収縮変形を解除してダイス21の基端側及び先端側を弾性復元してクラウニング付歯形形状の各歯86が成形された歯車81をダイス孔24から抜き出すことから、基端側から先端側に亘って同一断面形状のダイス孔24を備えた簡単な形状のダイス21及び簡単な工程によってクラウニング付歯形形状の歯86が成形された歯車81が得られ、効率的な歯車81の製造が可能となり、歯車製造コストの削減、及びクラウニング付歯形鍛造装置1自体のコスト低減も期待できる。
また、第2実施の形態においては、第1実施の形態に対し、インナパンチ55を直接、素材71の軸孔72内に進入させて鍛造成形を行うことから、より簡素に実現できる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上記各実施の形態では、平歯車81を例に説明したが、ダイス21のダイス孔24に形成される各歯形成形溝26を軸方向に対し捩れ角を付加することによってヘリカル歯車の歯をクラウニング成形することもできる。
また、上記実施の形態では軸孔を備えた歯車状の素材の各歯にクラウニングを成形する場合を例に説明したが、第2実施の形態においてインナパンチを省略することによって軸孔を備えない歯車状の各歯にクラウニングを成形することもできる。
本発明の第1実施の形態にかかるクラウニング付歯形鍛造成形装置の構成を模式的に示す図である。 ダイスの一部破断斜視図である。 鍛造成形装置にセットされた素材の状態を示す図であり、(a)及び(b)は図1のI−I線断面図及びII−II線断面図、(c)は(a)のIII−III線断面図である。 鍛造成形装置の下降動作を示す図である。 鍛造成形装置の下降動作を示す図である。 ダイスの弾性収縮変化状態を示す図5のIV−IV線断面図である。 ダイスの弾性収縮変化状態を示す図5のV−V線断面図である。 ダイスの弾性収縮変形状態を示す図6のVI−VI線断面図である。 ダイスの弾性収縮変化が解除された状態を示す図である。 素材及び歯車の説明図であり、(a)は素材の斜視図、(b)は歯車の斜視図である。 本発明の第2実施の形態にかかるクラウニング付歯形鍛造成形装置の構成を模式的に示す図である。 鍛造成形装置にセットされた素材の状態を示す図であり、(a)は図11のVII−VII線断面図、(b)は(a)のVIII−VIII線断面図である。 鍛造成形装置の下降動作を示す図である。 鍛造成形装置の下降動作を示す図である。 鍛造成形装置の下降動作を示す図である。 図15のIX−IX線断面図である。 図15のX−X線断面図である。 図16のXI−XI線断面図である。 ダイスの弾性収縮変化が解除された状態を示す図である。
符号の説明
1 クラウニング付歯形鍛造成形装置
11 ダイスホルダ
12 ワーク支持部
13 ダイス支持部
15 ダイスリーブ
15a 内孔
17 ワーク保持部(軸孔押圧手段)
18 先端側突起部
19 基端側突起部
18a、19a 頂面
21 ダイス
24 ダイス孔
25 内周面
26 歯形成形溝
28 基端側当接部
29 頂端側当接部
28a、29a 頂端面
31 アウターパンチ
32 内孔
33 ダイス押圧面
36 インナパンチ(軸孔押圧手段)
37 ダイスリーブ押圧面
41 パンチ
46 ダイスクランプ部
47 ワーククランプ部
50 クラウニング付歯形鍛造成形装置
51 ダイスリーブ
51a 内孔
51b 先端部
55 インナパンチ(軸孔押圧手段)
57 軸孔押圧面
61 パンチ
71 素材
72 軸孔
72a 内周面
73 歯車本体部
76 歯
76a、76a 歯面
81 歯車
82 軸孔
83 歯車本体
86 歯
86a 歯面

Claims (7)

  1. 歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯を複数備えた歯車状の素材の上記各歯をクラウニング付歯形に成形するクラウニング付歯形の鍛造成形方法において、
    上記素材の各歯が嵌合する複数の歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が基端側から頂端側に貫通する円筒状のダイスを備え、
    該ダイスのダイス孔内に上記歯車状の素材をセットし、ダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与して、該弾性収縮変形するダイスによって上記各歯を加圧してクラウニング付歯形を成形することを特徴とするクラウニング付歯形の鍛造成形方法。
  2. 歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯を複数備え、かつ軸孔を有する歯車状の素材の上記各歯をクラウニング付歯形に成形するクラウニング付歯形の鍛造成形方法において、
    上記素材の各歯が嵌合する複数の歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が基端側から頂端側に貫通する円筒状のダイスを備えると共に、上記歯車状の素材の軸孔に嵌入して内周面を押圧して軸孔を押し広げる軸孔押圧手段を有し、
    上記軸孔押圧手段とダイスのダイス孔との間に上記素材をセットし、上記軸孔押圧手段により上記素材の軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げた状態で、上記ダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与して、該弾性収縮変形するダイスによって上記各歯を加圧してクラウニング付歯形を成形することを特徴とするクラウニング付歯形の鍛造成形方法。
  3. 歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯を複数備えた歯車状の素材の上記各歯をクラウニング付歯形に成形するクラウニング付歯形鍛造成形装置において、
    ダイスホルダと、
    該ダイスホルダに基端側が支持され、上記素材の各歯が嵌合する複数の歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が基端側から頂端側に貫通すると共に外周面の基端側及び頂端側にそれぞれ環状の基端側当接部及び頂端側当接部が形成された円筒状のダイスと、
    下降によりダイス押圧面が上記ダイスの基端側当接部及び頂端側当接部に当接して上記ダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与するアウターパンチと、を備え、
    上記ダイスのダイス孔内に上記歯車状の素材をセットし、アウターパンチの下降により上記ダイス押圧面が上記基端側当接部及び頂端側当接部に当接してダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与し、該弾性収縮変形するダイスによって上記各歯を加圧してクラウニング付歯形を成形することを特徴とするクラウニング付歯形鍛造成形装置。
  4. 歯筋全体に亘って歯厚が一定の歯を複数備え、かつ軸孔を有する歯車状の素材の上記各歯をクラウニング付歯形に成形するクラウニング付歯形鍛造成形装置において、
    ダイスホルダと、
    該ダイスホルダに基端側が支持され、上記素材の各歯が嵌合する複数の歯形成形溝を有して軸方向に同一断面形状のダイス孔が基端側から頂端側に貫通すると共に外周面の基端側及び頂端側にそれぞれ環状の基端側当接部及び頂端側当接部が形成された円筒状のダイスと、
    上記素材の軸孔に嵌入して該軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げる軸孔押圧手段と、
    下降によりダイス押圧面が上記ダイスの基端側当接部及び頂端側当接部に当接して上記ダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ外周側から周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与するアウターパンチと、を備え、
    上記ダイスのダイス孔に上記歯車状の素材をセットし、上記軸孔押圧手段により上記素材の軸孔の内周面を押圧して軸孔を押し広げた状態で、上記アウターパンチの下降により上記ダイス押圧面が上記基端側当接部及び頂端側当接部に当接してダイスの基端側及び頂端側にそれぞれ周方向及び半径方向の弾性収縮変形を付与し、該弾性収縮変形するダイスによって上記各歯を加圧してクラウニング付歯形を成形することを特徴とするクラウニング付歯形鍛造成形装置。
  5. 上記軸孔押圧手段は、
    上記ダイスホルダに基部が支持されたダイスリーブの先端に形成された内孔を有して上記素材の軸孔に嵌入可能な円筒状のワーク保持部と、
    下降により上記ワーク保持部の内孔に進入して上記ワーク保持部を押し広げるテーパ面状のダイスリーブ押圧面が先端外周面に形成されたインナパンチと、を備え、
    上記素材の軸孔に嵌入した上記ワーク保持部の内孔に上記下降するインナパンチのダイスリーブ押圧面が進入して該ワーク保持部を弾性拡形変形させて軸孔を押し広げることを特徴とする請求項4に記載のクラウニング付歯形鍛造成形装置。
  6. 上記軸孔押圧手段は、
    下降により上記素材の軸孔に進入して上記ワーク保持部を押し広げるテーパ面状の軸孔押圧面が先端外周面に形成されたインナパンチを備え、
    上記素材の軸孔に上記下降するインナパンチの軸孔押圧面が進入して軸孔を押し広げることを特徴とする請求項4に記載のクラウニング付歯形鍛造成形装置。
  7. 上記基端側当接部は、
    上記ダイスの基端側において外周面に周方向に沿って環状に突出形成され、
    上記頂端側当接部は、
    上記ダイスの頂端側において外周面に周方向に沿って環状に突出形成され、
    上記ダイス押圧面は、
    上記アウターパンチの基端側から先端側に移行するに従って漸次拡径するテーパ孔状でアウターパンチの先端側に形成され、かつアウターパンチの下降に伴って上記基端側当接部及び頂端側当接部の各頂端面に嵌合して摺接することを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のクラウニング付歯形鍛造成形装置。
JP2005245574A 2005-08-26 2005-08-26 クラウニング付歯形の鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置 Pending JP2007054874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005245574A JP2007054874A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 クラウニング付歯形の鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005245574A JP2007054874A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 クラウニング付歯形の鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007054874A true JP2007054874A (ja) 2007-03-08

Family

ID=37918799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005245574A Pending JP2007054874A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 クラウニング付歯形の鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007054874A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4445032B1 (ja) * 2009-07-10 2010-04-07 コンドーセイコー株式会社 クラウニング付歯車の製造方法及び装置
CN109093050A (zh) * 2018-09-20 2018-12-28 宁波宝通轮业有限公司 一种铝合金轮毂的锻造模具及其锻造方法
CN111842522A (zh) * 2020-07-01 2020-10-30 重庆众联齿轮传动有限公司 用于成型鼓形齿的凹模

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4445032B1 (ja) * 2009-07-10 2010-04-07 コンドーセイコー株式会社 クラウニング付歯車の製造方法及び装置
JP2011016162A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Kondoo Seikoo Kk クラウニング付歯車の製造方法及び装置
CN109093050A (zh) * 2018-09-20 2018-12-28 宁波宝通轮业有限公司 一种铝合金轮毂的锻造模具及其锻造方法
CN111842522A (zh) * 2020-07-01 2020-10-30 重庆众联齿轮传动有限公司 用于成型鼓形齿的凹模

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2656940B1 (en) Method for producing tooth profile component
GB1564577A (en) Method and device for producing hollow article having flanges
JP2008126231A (ja) 鍛造加工装置および鍛造加工方法
JP2009262173A (ja) 変速機用歯車の鍛造成形装置及び鍛造成形方法
US8056384B2 (en) Punching method
JP2007054874A (ja) クラウニング付歯形の鍛造成形方法及びクラウニング付歯形鍛造成形装置
JP5040685B2 (ja) 歯車鍛造装置及び歯車鍛造方法
JP3670266B2 (ja) 高圧成形法を用いて変形可能な金属部品に機能要素を取り付けるための方法、部品組立体および金型
JP2002172451A (ja) 逆テーパ歯形を有する歯形製品の製造方法
JP4804291B2 (ja) アンダカット部を有する成形品の製造方法
JPH0751788A (ja) 歯車または歯車状物の塑性加工方法
JP3583614B2 (ja) 歯車の製造方法
JPH10296382A (ja) 据込み鍛造方法
WO2012026515A1 (ja) アンダーカット部の成形方法およびアンダーカット部を有する成形品の製造方法
JP4900713B2 (ja) 冷間鍛造による平歯車の製造方法
JP2002307126A (ja) 歯形の成形方法
JP4139322B2 (ja) 変速ギア用クラッチ歯の成形装置
JP4156063B2 (ja) 歯形付フランジを有する筒状部品の製造方法及びその装置
JP4000861B2 (ja) 段付軸の製造方法
JP4856946B2 (ja) クラウニング付歯形の鍛造成形装置
JP4075736B2 (ja) 厚肉周縁部を有する製品の成形方法およびそれに用いる成形装置
JP2009101366A (ja) 変速機用歯車の鍛造成形装置及び鍛造成形方法
JP2001001101A (ja) スプライン付き歯車の製造装置
JP4147385B2 (ja) 外周縁異形フランジ部材の成形方法およびその成形型
JPH08112624A (ja) スプライン成形用プレス型装置