JP4075736B2 - 厚肉周縁部を有する製品の成形方法およびそれに用いる成形装置 - Google Patents

厚肉周縁部を有する製品の成形方法およびそれに用いる成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、主としてプレス機を使用し、板材から厚肉の周縁部を備えた製品の成形方法およびそれに用いる成形装置に関する。
この種の製品の成形方法については、例えば特許文献1に開示されている技術が知られている。この技術では、プレス機の金型によって板材を半抜き加工することにより、フランジ状の周縁部と、この周縁部に囲まれた凹状の中央部とを備えた中間製品を成形する。この後、しごき工程の金型における上型側のパンチと、下型側のパッドとにより、中間製品をクランプする。このとき、中間製品の周縁部は、パンチの外周に配置された押さえリングと、パッドの外周部とにより、周縁部の外周端が外にはみ出した状態でクランプされる。この状態において、押さえリングおよびパッドが、しごきダイに対して相対的に押し込まれ、周縁部の外周端面をしごき加工し、この周縁部の板厚を増肉させている。これにより、周縁部の板厚を、加工前の板材の板厚よりも大きくして、その要求値に合わせている。
特開2003−103328号公報
従来の技術において、しごきダイによって板材の周縁部をしごき加工するとき、押さえリングとパッドとの間から外にはみ出している周縁部の外周端が、しごきダイのテーパ面に沿って折れ曲がるように変形することがある。このように変形した部分の素材は、周縁部の増肉には何ら寄与しないので、しごき工程における周縁部の増肉効率が低下する。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、しごき工程において、板材の周縁部を効率よく増肉させることである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、板材における周縁部の板厚が、他の部分よりも増肉される製品の成形方法であって、板材の周縁部を、その両面に差を生じさせるように成形する逆しごき工程と、この逆しごき工程の後に、周縁部を、その両面が一対の型で拘束された状態において、周縁部の外周端面側から加圧して、この周縁部の板厚を増肉させるしごき工程とを備えている。逆しごき工程では、しごき工程における一対の型のうちのいずれか一方の拘束面が、周縁部の一方の面よりも外側にあるように成形する。
このように、しごき工程における一対の型のうちのいずれかの拘束面を、板材周縁部の一方の面よりも外側に位置させたことにより、このしごき工程において、周縁部を外周端面側から加圧したとき、この周縁部の素材が一対の型の外側へ逃げることを防止でき、周縁部の板厚を的確に増肉させることができる。
なお、「逆しごき工程」とは、次工程の「しごき工程」とは逆の方向から板材の周縁部を加圧して塑性変形させる工程である。
請求項2に記載の発明は、半抜き加工された板材における周縁部の板厚が、他の部分よりも増肉される製品の成形方法であって、板材の周縁部を、その両面の面積に差を生じさせるように成形する逆しごき工程と、この逆しごき工程の後に、周縁部を、その両面が一対の型で拘束された状態において、周縁部の外周端面側から加圧して、この周縁部の板厚を増肉させるしごき工程とを備えている。逆しごき工程では、周縁部の一方の面が、しごき工程における一対の型のうちのいずれか一方の拘束面よりも小さい面積になるように成形する。
このように、逆しごき工程において、周縁部の一方の面が、しごき工程における一対の型におけるいずれか一方の拘束面よりも小さい面積に成形することで、前記と同様にしごき工程において、周縁部の素材が一対の型の外側へ逃げることを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載された厚肉周縁部を有する製品の成形方法であって、逆しごき工程では、板材の周縁部を、その外周端面が傾斜面となるように成形し、その後のしごき工程では、周縁部をその素材が板厚方向へ移動するように加圧する。
請求項4に記載の発明は、板材における周縁部の板厚が、他の部分よりも増肉される製品を成形するための成形装置であって、逆しごき手段と、しごき手段とを備えている。逆しごき手段は、板材の周縁部を、その外周端面が傾斜面となるように成形することが可能な逆しごき部材を備えている。しごき手段は、外周端面が傾斜面となった周縁部の両面を拘束することが可能な一対の型と、この一対の型によって両面が拘束された状態の周縁部を、その外周端面側から加圧することが可能なしごき部材とを備えている。
この成形装置によれば、外周端面が傾斜面となるように成形された周縁部を、その素材が板厚方向へ移動するように加圧することができ、周縁部の板厚を効率よく増肉させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
図1、図4、図7および図10は、プレス成形による各工程の中間製品を表した構成図である。これらの図面において、(A)は中間製品の平面図、(B)は中間製品の断面図、(C)は(B)の一部を拡大して表した断面図である。なお、各成形工程を経て完成する製品(図13)は、車両用シートにおけるリクライニング装置のロック機構を構成する円形のハウジングである。
図1で示す中間製品20は、所定の板材10を、半抜き工程のプレス機によって半抜き加工した後のものである。板材10は、前工程の精密剪断プレス機により、所定の板厚を有する金属板を円形状に打ち抜いたものである。ただし、板材10と各工程の中間製品とを厳格に区別する必要はなく、以後の説明では、各工程の中間製品を板材10として表現する場合もある。
中間製品20は、その外周のフランジ22(周縁部)と、このフランジ22に囲まれた中央部26とが所定の段差をもってつながっている。つまり、フランジ22に対して中央部26が凹状に成形されており、全体として円形の皿形状をしている。フランジ22の内周には、所定の範囲においてギヤ24が形成されている。そして、図1(C)で示すフランジ22と中央部26とのつながり部28の板厚は、半抜き加工のパンチストロークによって決定される。なお、中間製品20の中央部26には、前工程において複数個の凸部12(ダボ)、および一個の中心孔14が成形されている。
図2は、中間製品20を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図である。図3(A)(B)は、中間製品20を成形する過程のプレス金型を表した断面図である。これらの図面で示すプレス金型の上型(図示省略)はパンチ30を備え、かつ、パンチ30の外周には、環状の押さえリング32が配置されている。このパンチ30と押さえリング32とは、相対的な昇降動作が可能となっている。また、パンチ30の外周面には、その必要箇所(中間製品20のギヤ24と対応する箇所)において成形用歯形(図示省略)が形成されている。押さえリング32には、上型側から複数本のプレッシャーピン34を通じて所定の押し下げ力(油圧力)が作用している。
一方、下型(図示省略)は環状のダイ36を備え、そのダイ孔37にはイジェクタ38が位置している。ダイ36とイジェクタ38とは、相対的な昇降動作が可能である。そして、イジェクタ38には、下型側から複数本のプレッシャーピン39を通じて所定の押し上げ力(油圧力)が作用している。
中間製品20の成形にあたっては、図2で示す型開き状態にある金型のイジェクタ38上面に板材10をセットする。この状態において、パンチ30および押さえリング32を下降させ、図3(A)で示すように板材10をクランプする。この板材10の周縁部を、押さえリング32とダイ36とによってクランプしたまま、パンチ30を下降させる。これにより、パンチ30が、図3(B)で示すようにイジェクタ38を押し下げながら板材10の中央部分を加圧し、パンチ30とダイ36との間で剪断加工(抜き加工)が行われる。この加工中においては、イジェクタ38の押し上げ力によってパンチ30に反力がかけられている。また、パンチ30の下降ストロークは、図1(C)で示す中間製品20のつながり部28において、必要な板厚が確保されるように設定されている。加工後は、パンチ30および押さえリング32を上昇させると、イジェクタ38の押し上げにより、中間製品20がダイ36側から持ち上げられる。
図4で示す中間製品120は、中間製品20のフランジ22を、その外周端面側から逆しごき加工によって塑性変形させたものである。この中間製品120のフランジ122は、その外周端面が図4(C)で示すように傾斜面になっている。つまり、フランジ122は、その下面の面積はほとんど変化していないのに対し、上面の面積が著しく小さくなっている。中間製品120は、そのフランジ122を除き、他の部分の形状は中間製品20と同じである。
図5は、中間製品120を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図である。図6(A)(B)は、中間製品120を成形する過程のプレス金型を表した断面図である。これらの図面で示すプレス金型の上型(図示省略)は、パッド40を備え、かつ、パッド40の外周に、環状の逆しごきパンチ42が配置されている。これらのパッド40と逆しごきパンチ42とは、相対的な昇降動作が可能となっている。逆しごきパンチ42は、その下側内周において、下に向かって開いた逆しごき用のテーパ面43を備えている。また、パッド40には、上型側から複数本のプレッシャーピン41を通じて所定の押し下げ力(油圧力)が作用している。
一方、下型(図示省略)は環状のダイ46を備え、そのダイ孔47にはイジェクタ48が位置している。ダイ46とイジェクタ48とは、相対的な昇降動作が可能である。そして、イジェクタ48には、下型側から複数本のプレッシャーピン49を通じて所定の押し上げ力(油圧力)が作用している。
中間製品120の成形にあたっては、図5で示す型開き状態にある金型のイジェクタ48上面に中間製品20をセットする。この状態において、パッド40および逆しごきパンチ42を下降させ、図6(A)で示すように、パッド40とイジェクタ48との間で中間製品20の中央部26をクランプする。このとき、中間製品20のフランジ22下面は、ダイ46上面で受け止められている。この状態において、逆しごきパンチ42がさらに下降すると、図6(B)で示すように逆しごきパンチ42のテーパ面43により、フランジ22の外周端面が逆しごき加工される。この加工により、外周端面が傾斜面になったフランジ122が成形される。この加工後は、パッド40および逆しごきパンチ42を上昇させると、イジェクタ48の押し上げによって中間製品120が、ダイ46側から持ち上げられる。
なお、逆しごき工程のプレス金型においては、逆しごきパンチ42が主体となって本発明の「逆しごき部材」を構成している。
図7で示す中間製品220は、中間製品120のフランジ122を、その外周端面側からしごき加工することで、内側方向へ塑性変形させたものである。このしごき加工に伴う肉(素材)の移動により、中間製品220のフランジ222は、その板厚が増肉されている。この結果、図7(C)で示すように、フランジ222の内周に位置するギヤ224の高さについても、ギヤ24と比べて当然に増大されている。なお、中間製品220における中央部226の板厚は板材10の板厚のままである。
図8は、中間製品220を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図である。図9(A)(B)は、中間製品220を成形する過程のプレス金型を表した断面図である。これらの図面で示すプレス金型の上型(図示省略)は、パッド50を備え、このパッド50の外周には、環状の押さえリング52が配置されている。これらのパッド50と押さえリング52とは、相対的な昇降動作が可能である。押さえリング52には、上型側から複数本のプレッシャーピン54を通じて所定の押し下げ力(油圧力)が作用している。
プレス金型の下型(図示省略)は、環状のしごきダイ56を備え、その内部にパッド58が昇降動作可能に配置されている。しごきダイ56は、その上側内周において、上に向かって開いたしごき用のテーパ面57を備えている。パッド58には、下型側から複数本のプレッシャーピン58aを通じて所定の押し上げ力(油圧力)が作用している。また、パッド58上面凹部には、イジェクタ59が昇降動作可能に配置されている。このイジェクタ59には、下型側からプレッシャーピン59aを通じて所定の押し上げ力(油圧力)が作用している。
中間製品220の成形にあたっては、図8で示す型開き状態にある金型のイジェクタ59上面に中間製品120をセットする。この状態において、パッド50および押さえリング52を下降させる。これにより、図9(A)で示すように、パッド50とイジェクタ59との間で中間製品120の中央部26をクランプし、押さえリング52とパッド58との間でフランジ122をランプする。つまり、フランジ122の上下面は、押さえリング52の下面とパッド58の上面とで拘束されている。そして、フランジ122の上面は、押さえリング52の下面よりも小さい面積となっている。また、フランジ122の下面側の外周部分は、パッド58の上面外周から外にはみ出している。
この状態において、パッド50および押さえリング52が、所定の押し下げ力を受けた状態の下でパッド58を押し下げながら下降すると、図9(B)で示すように中間製品120がしごきダイ56の中に押し込まれる。このとき、しごきダイ56のテーパ面57により、フランジ122が外端面側から加圧されて塑性変形を起こす。この塑性変形に伴う肉(素材)の移動により、増肉された板厚のフランジ222が成形される。このしごき加工において、仮に加工前のフランジ122が、図1で示すフランジ22のように上下両面の面積が同じであると、その外周端が、しごきダイ56のテーパ面57に沿って折れ曲がるように変形することがある。
これに対し、本実施の形態では、前工程の逆しごき加工により、フランジ122の上下両面に差をもたせたことにより、押さえリング52の下面が、フランジ122の上面よりも外側に位置している。このため、しごき加工時において、押さえリング52とパッド58との間で上下から拘束されているフランジ122外周と、しごきダイ56内周との間に空間が確保される。したがって、しごき加工によるフランジ122の塑性変形に伴い、素材が前記の空間に充填されるように移動し、押さえリング52の外側へ素材が逃げるのを防止できる。結果として、フランジ222の板厚を的確に増肉させることができる。加工後は、パッド50および押さえリング52を上昇させると、パッド58およびイジェクタ59の押し上げによって中間製品220が持ち上げられる。
しごき加工中は、押さえリング52に対する押し下げ力、パッド58およびイジェクタ59に対する押し上げ力により、中間製品120のクランプが適正に保たれている。この結果、フランジ122が、中央部26とのつながり部28などで曲がるのを抑えながら、フランジ122の板厚を増肉することができる。また、押さえリング52に作用している押し下げ力は、フランジ122の板厚が増肉されるに伴って押さえリング52を後退(上昇)させる程度に設定されている。
しごき工程のプレス金型においては、押さえリング52およびパッド58が、本発明の「板材(中間製品120)の周縁部(フランジ122)両面を拘束することが可能な一対の型」に相当し、また、しごきダイ56が主体となって本発明の「しごき部材」を構成している。
図10で示す中間製品320は、しごき加工後の中間製品220に対して仕上げ加工を行い、フランジ222の形状を整えると同時に、板材10における中心孔14の周囲を打ち抜いたものである。中間製品320のフランジ322は、しごき加工によってフランジ222の外周に生じていたバリ223(図7)が、図10(C)で示すように除去されている。また、中間製品320の中心には、製品として要求される径の軸孔327が形成されている。
図11は、中間製品320を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図である。図12(A)(B)は、中間製品320を成形する過程のプレス金型を表した断面図である。これらの図面で示すプレス金型の上型(図示省略)は、パッド60を備え、このパッド60の外周には、環状のリングパンチ62が配置されている。これらのパッド60とリングパンチ62とは、相対的な昇降動作が可能である。パッド60には、上型側から複数本のプレッシャーピン61を通じて所定の押し下げ力(油圧力)が作用している。また、上型は、パッド60の中心を上下方向へ貫通した打ち抜きピン64を備えている。
一方、プレス金型の下型(図示省略)は、ダイ66を備え、その内部に環状のイジェクタ68が配置されている。このイジェクタ68は、ダイ66内において昇降動作可能であり、かつ、イジェクタ68には、下型側から複数本のプレッシャーピン69を通じて所定の押し上げ力(油圧力)が作用している。
中間製品320の成形にあたっては、図11で示す型開き状態にある金型のイジェクタ68上面に中間製品220をセットする。この状態において、パッド60、リングパンチ62および打ち抜きピン64を下降させる。これにより、図12(A)で示すように、パッド60とイジェクタ68との間で中間製品220の中央部226をクランプし、同じくパッド60とダイ66との間でフランジ222をランプする。この状態において、リングパンチ62が、パッド60およびダイ66の外周に沿って下降することにより、図12(B)で示すように、フランジ222のバリ223が削り落とされる。これと並行して打ち抜きピン64の下降により、図12(B)で示すように、板材10の中心部が打ち抜かれる。
加工後は、パッド60,リングパンチ62および打ち抜きピン64を上昇させると、イジェクタ68の押し上げによって中間製品320が持ち上げられる。なお、この仕上げ加工は、しごき工程においてバリ223などが生じた場合に必要に応じて設定される工程である。仕上げ加工の工程を省略したとき、中間製品320における軸孔327の打ち抜きは、他の工程を利用して行う。
図13は、完成した製品を表した構成図であり、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は(B)の一部を拡大して表した断面図である。製品420は、中間製品320に最終工程のリストライク加工を行ったものである。つまり、製品420のフランジ422は、中間製品320のフランジ322に、その内外周を拘束した状態で上下方向から加圧力を加えたものである。その結果、フランジ422は、その形状ならびに板厚が調整されており、ギヤ424の高さについても、その寸法精度が確保される。
図14は、リストライク加工のためのプレス金型の型開き状態を表した断面図である。図15(A)(B)は、リストライク過程のプレス金型を表した断面図である。これらの図面で示すプレス金型の上型(図示省略)は、パッド70を備え、このパッド70の外周には、環状のリングパンチ72が配置されている。また、リングパンチ72の外周には、拘束リング74が配置されている。これらのパッド70、リングパンチ72および拘束リング74は、それぞれ相対的な昇降動作が可能である。なお、パッド70およびリングパンチ72には、個々に複数本のプレッシャーピン71,73を通じて所定の押し下げ力(油圧力)が作用している。一方、プレス金型の下型(図示省略)は、環状のリストライクダイ76を備え、その内部にイジェクタ78が昇降動作可能に配置されている。イジェクタ78には、複数本のプレッシャーピン79を通じて所定の押し上げ力(油圧力)が作用している。
製品420の成形にあたっては、図14で示す型開き状態にある金型のイジェクタ78上面に中間製品320をセットする。この状態において、パッド70、リングパンチ72および拘束リング74を共に下降させる。これにより、図15(A)で示すように、パッド70とイジェクタ78との間で中間製品320の中央部326をクランプする。このとき、中間製品320のフランジ322は、リストライクダイ76で受けられている。そこで、拘束リング74が図15(B)で示す位置まで下降し、フランジ322はパッド70外周と拘束リング74内周とにより、内外周から拘束される。この後、リングパンチ72が図15(B)で示す位置まで下降し、このリングパンチ72とリストライクダイ76との間で、フランジ322が上下方向から加圧されてリストライク加工が行われる。
加工後は、パッド70、リングパンチ72および拘束リング74を上昇させると、イジェクタ78の押し上げによって製品420が持ち上げられる。なお、リストライク加工後の製品420に対しては、さらに所定の機械加工や熱処理などが施される。そして、この製品420は、既に説明したように、リクライニング装置におけるロック機構のハウジングとして使用され、内部にカムやポール(図示省略)が組み込まれる。このポールの歯と、ギヤ424との噛み合いによってロック機能が果たされるのは周知のとおりである。
半抜き加工後の中間製品を表した構成図 図1の中間製品を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図 図1の中間製品を成形する過程のプレス金型を表した断面図 逆しごき加工後の中間製品を表した構成図 図4の中間製品を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図 図4の中間製品を成形する過程のプレス金型を表した断面図 しごき加工後の中間製品を表した構成図 図7の中間製品を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図 図7の中間製品を成形する過程のプレス金型を表した断面図 仕上げ、打ち抜き加工後の中間製品を表した構成図 図10の中間製品を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図 図10の中間製品を成形する過程のプレス金型を表した断面図 リストライク加工後の製品を表した構成図 図13の製品を成形するプレス金型の型開き状態を表した断面図 図13の製品を成形する過程のプレス金型を表した断面図
符号の説明
10 板材
20 中間製品
22 フランジ(周縁部)
42 逆しごきパンチ(逆しごき部材)
52 押さえリング(しごき工程の上型)
58 パッド(しごき工程の下型)
56 しごきダイ(しごき部材)
120 中間製品
122 フランジ(周縁部)
220 中間製品
222 フランジ(周縁部)

Claims (4)

  1. 板材における周縁部の板厚が、他の部分よりも増肉される製品の成形方法であって、板材の周縁部を、その両面に差を生じさせるように成形する逆しごき工程と、この逆しごき工程の後に、周縁部を、その両面が一対の型で拘束された状態において、周縁部の外周端面側から加圧して、この周縁部の板厚を増肉させるしごき工程とを備え、逆しごき工程では、しごき工程における一対の型のうちのいずれか一方の拘束面が、周縁部の一方の面よりも外側にあるように成形することを特徴とした厚肉周縁部を有する製品の成形方法。
  2. 半抜き加工された板材における周縁部の板厚が、他の部分よりも増肉される製品の成形方法であって、板材の周縁部を、その両面の面積に差を生じさせるように成形する逆しごき工程と、この逆しごき工程の後に、周縁部を、その両面が一対の型で拘束された状態において、周縁部の外周端面側から加圧して、この周縁部の板厚を増肉させるしごき工程とを備え、逆しごき工程では、周縁部の一方の面が、しごき工程における一対の型のうちのいずれか一方の拘束面よりも小さい面積になるように成形することを特徴とした厚肉周縁部を有する製品の成形方法。
  3. 請求項1又は2に記載された厚肉周縁部を有する製品の成形方法であって、逆しごき工程では、板材の周縁部を、その外周端面が傾斜面となるように成形し、その後のしごき工程では、周縁部をその素材が板厚方向へ移動するように加圧することを特徴とした厚肉周縁部を有する製品の成形方法。
  4. 板材における周縁部の板厚が、他の部分よりも増肉される製品を成形するための成形装置であって、逆しごき手段と、しごき手段とを備え、逆しごき手段は、板材の周縁部を、その外周端面が傾斜面となるように成形することが可能な逆しごき部材を備え、しごき手段は、外周端面が傾斜面となった周縁部の両面を拘束することが可能な一対の型と、この一対の型によって両面が拘束された状態の周縁部を、その外周端面側から加圧することが可能なしごき部材とを備えている成形装置。
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