JP2008200709A - プレス成形品の製造装置、プレス成形品の製造方法、およびプレス成形品 - Google Patents

プレス成形品の製造装置、プレス成形品の製造方法、およびプレス成形品 Download PDF

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Satoyuki Yoshida
智行 吉田
Kazunori Otoshi
和徳 大年
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Abstract

【課題】スプリングバックによる形状変化を低減し得るプレス成形品の製造装置、プレス成形品の製造方法、およびプレス成形品を提供する。
【解決手段】プレス成形品の製造装置20は、ブランク材11をプレス成形品にプレス成形する加工面31、41を備え、相対的に接近離反移動自在に設けられた対をなすプレス型30、40と、少なくとも1つのプレス型に加工面からブランク材に向けて突出するように可動自在に設けられ、ブランク材に凸部12を形成するピン部50と、ピン部によって形成された凸部12が潰されるようにピン部を加工面から退避させる作動部60と、を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、プレス成形品の製造装置、プレス成形品の製造方法、およびプレス成形品に関する。
ブランク材をプレス成形した際に問題になるものの一つとして、得られたプレス成形品の寸法精度不良を挙げることができる。高強度鋼板からなるブランク材の場合には、寸法精度不良が顕著に現れる。材料強度が高くなるにつれて、プレス成形品をプレス型から取り出したときの形状変化(スプリングバック)が大きくなるためである。
スプリングバックによるプレス成形品の寸法精度を調整するために、プレス成形品に複数のエンボスを成形する手法が提案されている(特許文献1を参照)
特開2004−25273号
しかしながら、エンボスを成形してもその部分には引張応力が残留したままであるので、スプリングバックによるプレス成形品の寸法精度の調整のためには、エンボスの設置密度や設置高さを適正に設定しなければならず、設定作業が煩雑である。
本発明は、プレス成形品に残留する応力に着目してなされたものであり、スプリングバックによる形状変化を低減し得るプレス成形品の製造装置、プレス成形品の製造方法、およびプレス成形品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、ブランク材をプレス成形品にプレス成形する加工面を備え、相対的に接近離反移動自在に設けられた対をなすプレス型と、
少なくとも1つの前記プレス型に前記加工面から前記ブランク材に向けて突出するように可動自在に設けられ、前記ブランク材に凸部を形成するピン部と、
前記ピン部によって形成された前記凸部が潰されるように前記ピン部を前記加工面から退避させる作動部と、を有するプレス成形品の製造装置である。
また、請求項4に記載の発明は、ブランク材をプレス成形品にプレス成形する加工面を備え、相対的に接近離反移動自在に設けられた対をなすプレス型によってプレス成形品を製造する、プレス成形品の製造方法において、
少なくとも1つの前記プレス型に前記加工面から前記ブランク材に向けて突出するように可動自在に設けられたピン部によって、前記ブランク材に凸部を形成する工程と、
前記ピン部を前記加工面から退避させることによって、前記ピン部によって形成された前記凸部を潰す工程と、を有するプレス成形品の製造方法である。
また、請求項7に記載の発明は、ブランク材をプレス成形することによって製造されるプレス成形品であって、
湾曲形状を有する板部と、
前記板部に形成した凸部を潰すことによって前記板部に残留する引張応力を圧縮応力に変換した応力変換部と、を有しているプレス成形品である。
本発明に係るプレス成形品の製造装置およびプレス成形品の製造方法によれば、凸部を潰すことによって、その部分に付与される応力状態を、引張応力状態から圧縮応力状態に変化させることができる。この結果、キャンバの原因であるスプリングバックの駆動力を低減することができ、スプリングバックによる形状変化を低減したプレス成形品を得ることができる。
本発明に係るプレス成形品によれば、応力変換部によって、板部に残留する引張応力が圧縮応力に変換されているので、キャンバの原因であるスプリングバックの駆動力を低減することができ、スプリングバックによる形状変化を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1(A)は、プレス成形品10の製造装置20の要部を示す断面図、図1(B)は、ピン部50が設けられたポンチ33を示す斜視図、図2(A)は、ピン部50によってブランク材11に凸部12が形成された状態を示す断面図、図2(B)は、ピン部50によって形成された凸部12が潰された状態を示す断面図、図3(A)(B)は、凸部12を形成しない部位における成形状態を示す断面図、図4(A)(B)は、プレス成形品10の一例を示す平面図、正面図、図5は、ピン部50によって凸部12が形成された成形途中のブランク材11を示す斜視図である。
本実施形態のプレス成形品10の製造装置20は、概説すれば、ブランク材11をプレス成形品10にプレス成形する加工面31、41を備え、相対的に接近離反移動自在に設けられた対をなすプレス型30、40と、少なくとも1つのプレス型30、40に加工面31、41からブランク材11に向けて突出するように可動自在に設けられ、ブランク材11に凸部12を形成するピン部50と、ピン部50によって形成された凸部12が潰されるようにピン部50を加工面31、41から退避させる作動部60と、を有している。凸部12は、エンボスとも指称される。以下、詳述する。
図4を参照して、プレス成形品10として、車両ボディの構成部品であるセンターピラー部品を挙げることができる。このセンターピラー部品において、スプリングバックによる形状変化として、キャンバと言う跳ね上がり(図4(B)の破線13を参照)や、ネジレなどがある。
図1〜図3を参照して、前記対をなすプレス型30、40は、下型30と、下型30に対して接近離反移動自在に設けられた上型40とを有している。下型30は、ブランクホルダ32と、ブランクホルダ32の間に配置されたポンチ33と、を有している。上型40は、ブランクホルダ32との間でブランク材11の周囲を挟持するダイ42を有している。ブランクホルダ32は、ダイ42の下降に伴って、ブランク材11の周囲を挟持したまま下降する。下型30および上型40のそれぞれには、ブランク材11をプレス成形品10にプレス成形する加工面31、41が備えられている。
前記ピン部50は、少なくとも1つのプレス型30、40、具体的には、下型30のポンチ33に、その加工面31からブランク材11に向けて上方に突出するように可動自在に設けられている。図示例では、8本のピン部50がポンチ33に設けられている。ピン部50は、交換自在に構成され、加工面31から突出する初期の高さ、設置本数を調整することが可能となっている。これにより、凸部12の成形高さ、面積、形状を微調整することができる。図示例では、8本のピン部50により、1個の比較的大きな面積を有する凸部12をブランク材11に形成している(図2(A)、図5参照)。凸部12を形成することにより、板部14には、引張応力が付与される。
ピン部50の加工面31、41からの突出寸法は適宜設定できるが、数mm程度、例えば、5mm程度である。また、ピン部50の先端形状は、凸部12の形成時に局部的に応力がかからない形状が望ましい。プレス成形品10に亀裂などが発生しないようにするためには、ピン部50の先端形状を、球形状や円筒形状とすることが有効である。
前記作動部60は、対をなすプレス型30、40が少なくとも最接近したときには、ピン部50を、加工面31、41から突出した位置(「突出位置」とも言う。図1(A)、図2(A)参照)から、加工面31、41から退避した位置(「退避位置」とも言う。図2(B)参照)に移動させる。ピン部50が加工面31、41から退避することにより、凸部12は、対をなすプレス型30、40の加圧力によって、ダイ42とポンチ33との間に挟まれて潰され、平坦形状になる。凸部12を圧縮して潰すことによって、凸部12であった部分の周長が変化する。この周長の変化により、板部14に付与される応力状態を、引張応力状態から圧縮応力状態に変化させることができる。この結果、キャンバの原因であるスプリングバックの駆動力を低減することができる。
作動部60は、突出位置と退避位置との間でピン部50を可動自在に保持し得る限りにおいて適宜の構成を採用することができる。ピン部50の基端側に設置する作動部60として、例えば、強力なバネ、ガス圧シリンダ、油圧シリンダなど圧力源を採用することができる。複数のピン部50のそれぞれに圧力源を配置してもよいし、何本かのピン部50を一まとめにして1つの圧力源によって保持してもよい。
本実施形態では、弾性的な手段によって、より具体的には、ポンチ33内部に設置した圧力源の圧力によって、ピン部50を上下に可動自在に保持している。この場合において、圧力の大きさは次のように設定されている。すなわち、圧力は、凸部12を形成するときには成形反力に抗してピン部50を加工面31、41から突出した位置に保持する一方、凸部12を潰すときには対をなすプレス型30、40の加圧力によってピン部50を加工面31、41から退避した位置に移動させる大きさに設定されている。このように弾性的な手段によってピン部50を可動自在に保持することによって、複雑な駆動源や、電気的信号などを必要とせず、作動部60の構造を簡素にすることができる。
圧力源のコントロール(位置制御や、タイミング制御など)は特に必要がいらない。成形が終了した後、ダイ42が上昇するとともに、ピン部50も上昇してくるが、成形完了したパネルも同時に浮き上がるため、ピン部50の戻りによる局部的変形は生じない。
ピン部50は交換式であるので、凸部12の成形高さ、面積、形状を変化させることができる。その結果、ブランク材11の内部に発生する応力が変化するために、スプリングバック量を簡単に微調整することができる。したがって、材料強度のバラツキなどよって、スプリングバック量が変化した場合であっても、所望の寸法精度のプレス成形品10を取得することができる。
次に、上述した製造装置20を用いてプレス成形品10を製造する方法を説明する。
プレス成形品10の製造方法は、概説すれば、少なくとも1つのプレス型30、40に加工面31、41からブランク材11に向けて突出するように可動自在に設けられたピン部50によって、ブランク材11に凸部12を形成する工程(「凸部12の形成工程」と言う。図2(A)参照)と、ピン部50を加工面31、41から退避させることによって、ピン部50によって形成された凸部12を潰す工程(「凸部12の潰し工程」と言う。図2(B)参照)と、を有している。以下、詳述する。
まず、下型30および上型40を開いた状態で、下型30の上にブランク材11を搬入する(図1(A)参照)。ピン部50は、突出位置に移動している。
上型40のダイ42を下型30に向けて下降し、ブランクホルダ32との間でブランク材11の周囲を挟持する。ダイ42をさらに下降すると、ピン部50によって、ブランク材11に凸部12が形成される(図2(A)参照)。作動部60の圧力は、凸部12を形成するときには成形反力に抗してピン部50を突出位置に保持する大きさに設定されており、凸部12が確実に形成される。ピン部50が存在しない部位では、凸部12が形成されることなく通常の成形が進行する(図3(A)参照)。
作動部60の圧力は、凸部12を潰すときには対をなすプレス型30、40の加圧力によってピン部50を退避位置に移動させる大きさに設定されている。したがって、ダイ42をさらに下降すると、ダイ42からの加圧力によって、ピン部50は押されて下降をはじめる。対をなすプレス型30、40が最接近したときには、ピン部50は退避位置に移動する。ピン部50が加工面31、41から退避することにより、ピン部50によって形成された凸部12は、対をなすプレス型30、40の加圧力によって圧縮され、平坦な形状まで潰される(図2(B)参照)。ピン部50が存在しない部位では、通常の成形が進行する(図3(B)参照)。
このようにしてブランク材11をプレス成形することによって製造されたプレス成形品10は、図4に示すように、湾曲形状を有する板部14と、板部14に形成した凸部12を潰すことによって板部14に残留する引張応力を圧縮応力に変換した応力変換部15と、を有している。プレス成形品10はさらに、板部14における向かい合った側縁のそれぞれから伸びる壁面部16を有している。壁面部16の端部には、他の部材との取り付け部をなすフランジ部17が形成されている。
凸部12の形成工程と、凸部12の潰し工程とを経て製造されたプレス成形品10にあっては、凸部12を圧縮して潰すことによって、凸部12であった部分の周長が変化し、板部14に付与される応力状態が、引張応力状態から圧縮応力状態に変化する。この結果、キャンバの原因であるスプリングバックの駆動力が低減し、スプリングバックによる形状変化を低減したプレス成形品10を得ることができる。
また、ピン部50を可動式としたので、凸部12の形成工程と、凸部12の潰し工程とを、同じプレス型30、40において連続して実施できる。凸部12を形成するための型と、凸部12を潰すための型とを別個独立して設ける必要がなく、型数の削減を通して、プレス成形品10の低コスト化に貢献できる。
図示例のプレス部品にあっては、板部14は、曲率が異なる隣り合った領域18a、18bを有している。このような場合には、応力変換部15は、隣り合った領域18a、18bの間の境界18を含む位置に設けることが好ましい。この位置に応力変換部15を設けることにより、スプリングバックの駆動力を好適に低減でき、スプリングバックによる形状変化をより低減することができるからである。
図6は、凸部の改変例を示す斜視図である。
凸部の個数、位置、形状などは、上述した実施形態における凸部12に限定されるものではなく、板部14に残留する引張応力を圧縮応力に変換する応力変換部15を形成し得る限度において、適宜改変することができる。同様に、凸部の個数、位置、形状などの改変に対応して、ピン部50の個数、位置、形状も適宜改変することができる。
例えば、図6に示すように、比較的小さな面積を有する凸部19を複数個(図示例では8個)形成してもよい。複数の凸部19を形成するためには、突出位置にあるピン部50の先端が嵌まり込む穴部を上型40のダイ42に形成する一方、ピン部50を退避位置まで押圧して戻すポンチを前記穴部に組み込めばよい。
また、凸部12、19は、板部14の面に直交する方向の一方向にのみ突出している場合に限らず、板部14の面に直交する方向に沿う両方向に突出させてもよい。例えば、図5においては、凸部12は板部14から上方に向けて突出しているが、下方に向けて突出するように形成することもできる。この場合には、上型40のダイ42にピン部50を設ければよい。
さらに、板部14に、上方に向けて突出する凸部12と、下方に向けて突出する凸部との両方を形成することもできる。この場合には、対をなすプレス型30、40の両方にピン部50を設ければよい。
次に、応力変換部15を設けることによる効果を、シミュレーション結果、および実機において測定した寸法変化量(キャンバ量)に基づいて確認した。
プレス成形品はセンターピラー部品とし、比較的小さな面積を有する凸部を複数個形成した場合と、比較的大きな面積を有する凸部を1個形成した場合と、凸部を形成しない通常成形の場合とについてシミュレーションを行った。複数個の凸部または1個の凸部を形成する場合を区別するため、説明上、前者を小凸部と言い、後者を大凸部と言う。実機における寸法変化量は、小凸部の場合と、通常成形の場合とについて測定した。小凸部の場合のシミュレーション結果と、実機において測定した寸法変化量とに基づいて、大凸部の場合のシミュレーション結果を補正した。
図7(A)(B)(C)(D)(E)は、成形状態を示す図であり、それぞれ、通常成形したプレス成形品101を示す図(図7(A))、小凸部111を付加した状態を示す図(図7(B))、小凸部111の潰し加工を行った後のプレス成形品102を示す図(図7(C))、大凸部112を付加した状態を示す図(図7(D))、大凸部112の潰し加工を行った後のプレス成形品103を示す図(図7(E))である。図8(A)(B)(C)(D)(E)は、応力状態の比較を示す図であり、それぞれ、対をなすプレス型によって拘束されている状態において、通常成形したときの応力状態を示す図(図8(A))、小凸部111を付加したときの応力状態を示す図(図8(B))、小凸部111の潰し加工を行った後の応力状態を示す図(図8(C))、大凸部112を付加したときの応力状態を示す図(図8(D))、大凸部112の潰し加工を行った後の応力状態を示す図(図8(E))である。図9(A)(B)(C)は、寸法変化量(キャンバ量)の比較を示す図であり、それぞれ、通常成形したプレス成形品101における寸法変化量を示す図(図9(A))、小凸部111の付加および潰し加工を行ったプレス成形品102における寸法変化量を示す図(図9(B))、大凸部112の付加および潰し加工を行ったプレス成形品103における寸法変化量を示す図(図9(C))である。
通常成形したプレス成形品101の板部14における応力状態は、引張応力である(図7(A)、図8(A))。一方、小凸部111の付加および潰し加工を行うことによって、プレス成形品102の板部14における応力状態は、引張応力から圧縮応力へと変化する(図7(B)(C)、図8(B)(C))。同様に、大凸部112の付加および潰し加工を行うことによっても、プレス成形品103の板部14における応力状態は、引張応力から圧縮応力へと変化する(図7(D)(E)、図8(D)(E))。
図9に示すように、寸法変化量d1、d2、d3は、それぞれのプレス成形品101、102、103の上部における値とした。図中の符号fは固定点を示している。通常成形したプレス成形品101の寸法変化量d1(実機にて測定)を「1」とすると、小凸部111の場合におけるプレス成形品102の寸法変化量d2(実機にて測定)は0.59であり、大凸部112の場合におけるプレス成形品103の寸法変化量d3(シミュレーション結果の補正値)は0.28であった。
これにより、小凸部111または大凸部112の付加および潰し加工を行って応力変換部15を設けることにより、通常成形する場合に比べて、寸法変化量(キャンバ量)を低減できることを確認した。さらに、小凸部111の場合と大凸部112の場合とでは、大凸部112の場合の方が、寸法変化量(キャンバ量)を低減する効果が高いことがわかった。
図1(A)は、プレス成形品の製造装置の要部を示す断面図、図1(B)は、ピン部が設けられたポンチを示す斜視図である。 図2(A)は、ピン部によってブランク材に凸部が形成された状態を示す断面図、図2(B)は、ピン部によって形成された凸部が潰された状態を示す断面図である。 図3(A)(B)は、凸部を形成しない部位における成形状態を示す断面図である。 図4(A)(B)は、プレス成形品の一例を示す平面図、正面図である。 ピン部によって凸部が形成された成形途中のブランク材を示す斜視図である。 凸部の改変例を示す斜視図である。 図7(A)(B)(C)(D)(E)は、成形状態を示す図であり、それぞれ、通常成形したプレス成形品を示す図(図7(A))、小凸部を付加した状態を示す図(図7(B))、小凸部の潰し加工を行った後のプレス成形品を示す図(図7(C))、大凸部を付加した状態を示す図(図7(D))、大凸部の潰し加工を行った後のプレス成形品を示す図(図7(E))である。 図8(A)(B)(C)(D)(E)は、応力状態の比較を示す図であり、それぞれ、対をなすプレス型によって拘束されている状態において、通常成形したときの応力状態を示す図(図8(A))、小凸部を付加したときの応力状態を示す図(図8(B))、小凸部の潰し加工を行った後の応力状態を示す図(図8(C))、大凸部を付加したときの応力状態を示す図(図8(D))、大凸部の潰し加工を行った後の応力状態を示す図(図8(E))である。 図9(A)(B)(C)は、寸法変化量(キャンバ量)の比較を示す図であり、それぞれ、通常成形したプレス成形品における寸法変化量を示す図(図9(A))、小凸部の付加および潰し加工を行ったプレス成形品における寸法変化量を示す図(図9(B))、大凸部の付加および潰し加工を行ったプレス成形品における寸法変化量を示す図(図9(C))である。
符号の説明
10 プレス成形品、
11 ブランク材、
12 凸部、
13 キャンバを示す破線、
14 板部、
15 応力変換部、
16 壁面部、
17 フランジ部、
18 領域の間の境界、
18a、18b 曲率が異なる隣り合った領域、
19 凸部、
20 プレス成形品の製造装置、
30 下型(プレス型)、
31 加工面、
32 ブランクホルダ、
33 ポンチ、
40 上型(プレス型)、
41 加工面、
42 ダイ、
50 ピン部、
60 作動部、
101、102、103 プレス成形品、
111 小凸部、
112 大凸部。

Claims (9)

  1. ブランク材をプレス成形品にプレス成形する加工面を備え、相対的に接近離反移動自在に設けられた対をなすプレス型と、
    少なくとも1つの前記プレス型に前記加工面から前記ブランク材に向けて突出するように可動自在に設けられ、前記ブランク材に凸部を形成するピン部と、
    前記ピン部によって形成された前記凸部が潰されるように前記ピン部を前記加工面から退避させる作動部と、を有するプレス成形品の製造装置。
  2. 前記作動部は、対をなす前記プレス型が少なくとも最接近したときには、前記ピン部を、前記加工面から突出した位置から、前記加工面から退避した位置に移動させる請求項1に記載のプレス成形品の製造装置。
  3. 前記作動部は、圧力によって前記ピン部を可動自在に保持し、前記圧力は、前記凸部を形成するときには成形反力に抗して前記ピン部を前記加工面から突出した位置に保持する一方、前記凸部を潰すときには対をなす前記プレス型の加圧力によって前記ピン部を前記加工面から退避した位置に移動させる大きさに設定されている請求項1または請求項2に記載のプレス成形品の製造装置。
  4. ブランク材をプレス成形品にプレス成形する加工面を備え、相対的に接近離反移動自在に設けられた対をなすプレス型によってプレス成形品を製造する、プレス成形品の製造方法において、
    少なくとも1つの前記プレス型に前記加工面から前記ブランク材に向けて突出するように可動自在に設けられたピン部によって、前記ブランク材に凸部を形成する工程と、
    前記ピン部を前記加工面から退避させることによって、前記ピン部によって形成された前記凸部を潰す工程と、を有するプレス成形品の製造方法。
  5. 対をなす前記プレス型が少なくとも最接近したときには、前記ピン部を、前記加工面から突出した位置から、前記加工面から退避した位置に移動させることによって、前記ピン部によって形成された前記凸部が潰される請求項4に記載のプレス成形品の製造方法。
  6. 圧力によって前記ピン部を可動自在に保持し、前記圧力は、前記凸部を形成するときには成形反力に抗して前記ピン部を前記加工面から突出した位置に保持する一方、前記凸部を潰すときには対をなす前記プレス型の加圧力によって前記ピン部を前記加工面から退避した位置に移動させる大きさに設定されている請求項4または請求項5に記載のプレス成形品の製造方法。
  7. ブランク材をプレス成形することによって製造されるプレス成形品であって、
    湾曲形状を有する板部と、
    前記板部に形成した凸部を潰すことによって前記板部に残留する引張応力を圧縮応力に変換した応力変換部と、を有しているプレス成形品。
  8. 前記板部は、曲率が異なる隣り合った領域を有し、
    前記応力変換部は、前記隣り合った領域の間の境界を含む位置に設けられている請求項7に記載のプレス成形品。
  9. 前記板部における向かい合った側縁のそれぞれから伸びる壁面部をさらに有している請求項7または請求項8に記載のプレス成形品。
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