JPH09268699A - 建材用軽量形鋼 - Google Patents

建材用軽量形鋼

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JPH09268699A
JPH09268699A JP7364496A JP7364496A JPH09268699A JP H09268699 A JPH09268699 A JP H09268699A JP 7364496 A JP7364496 A JP 7364496A JP 7364496 A JP7364496 A JP 7364496A JP H09268699 A JPH09268699 A JP H09268699A
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JP
Japan
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lip
steel
floor
lightweight
building materials
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7364496A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Yoshihito Sakamoto
義仁 坂本
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性がよく、施工コストを低減でき、しか
も壁部材や床部材の腐食等のおそれのない建材用軽量形
鋼を提供する。 【解決手段】 上面11、下面12、これらの面に垂直
な側面13、14からなる略中空四角形の断面形状と
し、その1つのコーナー部において側方に突出するリッ
プ2を設け、リップ2を有する面12に基礎コンクリー
ト20上のアンカーボルト21と接合するための第1の
取付孔5を、リップ側の側面14に作業用開口部4を設
け、また上面11に第1の取付孔と対抗する位置に第2
の取付孔5を、側面14に床梁部材30の接合用のアン
グル状接合金物6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの建築に
おいて使用される比較的板厚の薄い鋼板により成形され
てなる鋼製部材で、床梁や根太を取り付けるための建材
用軽量形鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な床構造は、図6に示すよ
うに、基礎コンクリート20の側面に溝形鋼の受け部材
35をアンカーボルト36により取り付け、この受け部
材24にC形鋼の根太30をアングル状の接合金物37
を介してビス止め38する構成である。また、基礎コン
クリート1の上面には同じく溝形鋼の受け部材42をア
ンカーボルト21により取り付け、この受け部材42に
C形鋼の柱または壁部材40をビス止めしている。
【0003】しかし、このような床構造においては、根
太30の上面が床面となるが、床面レベルが基礎コンク
リート20の上端と同じになるため、湿気などの影響を
受けやすいものとなる。また、基礎コンクリートの上面
に壁が直接取り付くことになるため、壁下端の腐食など
が危惧され、さらに基礎コンクリートに横からアンカー
をとり、溝形材35や接合金物37を介して接合する構
成であるので、施工コストや施工手間がかかるなどの問
題があった。
【0004】また、階上の床構造の場合は、図7に示す
ように、下階の柱または壁部材40の上端に溝形鋼の受
け部材44を取り付け、この受け部材44上に溝形鋼の
横受け部材48をビス止め45し、さらにこの横受け部
材48とC形鋼の床梁部材32を溝形鋼の接合金物34
を介してビス止め39している。また、上階の柱または
壁部材41を取り付ける場合は、横受け部材48上に溝
形鋼の受け部材46をビス止め47し、この受け部材4
6に上階の柱または壁部材41をビス止めしている。こ
のように溝形材やC形材を組み合わせて構成している
が、組み立てが極めて繁雑であり、また取付ビス本数が
多いなど、コストと手間がかかるほか、板厚分やビス頭
分の出っ張りにより、壁などが密着せずに取り付けられ
ることになるため、強度上の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、作業性がよ
く、施工コストを低減でき、しかも壁部材や床部材の腐
食等のおそれのない建材用軽量形鋼を提供することを課
題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建材用軽量
形鋼は、1つのコーナー部にリップを有する略中空四角
形断面の部材としたものである。また、この建材用軽量
形鋼は、薄鋼板を前記リップを有するように略中空四角
形断面に成形してなるものである。すなわち、薄鋼板を
1つの面がリップ(突出部)を有するように冷間成形に
より略中空四角形断面に成形し、リップを有する面とリ
ップ側の垂直な面を溶接して閉鎖形の四角形断面に成形
するものである。
【0007】また、この建材用軽量形鋼は、リップを有
する面に第1の取付孔を有し、かつ、リップを有する面
に垂直なリップ側の面に第1の取付孔に対する作業用開
口部を有するものである。この第1の取付孔を利用し
て、建材用軽量形鋼を基礎コンクリート上端のアンカー
ボルトに取り付ける。作業用開口部は、建材用軽量形鋼
の取り付けの際に、工具や手を横から挿入できるように
設けたものである。
【0008】また、第1の取付孔に対抗する位置に第2
の取付孔を有するものである。すなわち、上下の面を貫
通する取付孔を設けることにより、耐力壁アンカーをと
ることを可能にする。
【0009】また、リップ側の垂直面に梁取付用の接合
部材を設けておくことにより、根太や床梁との接合が容
易になる。
【0010】本発明の建材用軽量形鋼は、上記のように
構成されているので、床構造を構成する場合、 (1)リップがあるため、根太などの床梁部材が他の部
材を介さずに、直接乗せられ、接合金物と接合できるた
め、作業性がよい。 (2)床部材や壁部材が直接基礎コンクリートに接触し
ないため、湿気や腐食の問題が少なくなる。 (3)床面レベルを基礎上面より高くとることができる
ため、和室と洋室が混在する場合などで床面レベルが変
わる場合でも、基礎コンクリート部分を切り欠いたりす
る必要がない。 階上の床構造を構成する場合、 (1)1階の床部と同じように、梁部材が直接リップに
乗り、接合できるため、作業性がよい。 (2)上下の壁部材および梁部材をこの建材用軽量形鋼
1つにそれぞれ取り付けることができるため、従来方式
に比較して部品数が少なくなる。 (3)接合がこの建材用軽量形鋼の上下面にビスなどで
直接施工でき、従来方式のようなビスや板厚分の凹凸が
ないため、施工精度や仕上げ性が極めてよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の建材用軽量形鋼の
斜視図、図2は断面図である。この建材用軽量形鋼1
は、上面11、下面12、これらの面に垂直な側面1
3、14からなる略中空四角形の断面形状となってお
り、その1つのコーナー部において側方に突出するリッ
プ2が設けられる。リップ2は、この例では下面12が
一方に延びた形状となっている。このような略中空四角
形の断面形状をもつ建材用軽量形鋼1は、例えば、薄鋼
板のプレス成形でつくることができ、さらに下面12と
リップ2側の側面14を溶接して閉鎖形の断面に形成す
る。また、例えば図3に示すように、側面14の下端部
を内側に折り曲げて、その折り曲げ部15と下面12を
スポット溶接などで接合してもよい。
【0012】また、図1に示すように、リップ2を有す
る面、すなわち下面12には長手方向に所定の間隔で第
1の取付孔3を設け、リップ2側の垂直面、すなわち側
面14には多少大きな作業用開口部4を設ける。第1の
取付孔3および作業用開口部4は、この建材用軽量形鋼
1を土台として使用する場合は必ず設けられるが、階上
の床構造に使用する場合は必ずしも必要ではない。ま
た、上面11には必要に応じて第1の取付孔3と同じ対
抗する位置に第2の取付孔5を設ける。さらに、側面1
4には必要に応じ、根太や床梁部材の接合用にアングル
状の接合金物6をビスまたは溶接により取り付けてお
く。
【0013】この建材用軽量形鋼1を土台として使用す
る場合、図4に示すように取り付ける。すなわち、基礎
コンクリート20上に突出するアンカーボルト21に第
1の取付孔3を通し、ナット22により締め付け、建材
用軽量形鋼1を基礎コンクリート20上に固定する。こ
のボルト接合の際には側面14に設けられた作業用開口
部4を利用して工具等を挿入できるので作業がしやす
い。次に、根太などの床梁部材30を取り付ける際に
は、リップ2上に床梁部材30の端部を乗せ、アングル
状の接合金物6を利用して床梁部材30とビス止め31
する。さらに上面11に溝形鋼42をビス止め43し、
この溝形鋼42上に柱または壁部材40をビス止めで取
り付ける。ビス止めにはタッピングネジを利用すること
ができる。また、耐力壁アンカーをとる場合には上下に
貫通する第1の取付孔3および第2の取付孔5を利用し
て固定することができる。
【0014】このようにして1階の床構造を施工するこ
とができる。そして、この建材用軽量形鋼1は基礎コン
クリート20上に設置固定されるので、床面レベルを高
くとることができ、床部材や壁部材が直接基礎コンクリ
ート20に接触しないため、湿気や腐食のおそれがない
ものとなる。また、和室と洋室が混在する場合のように
床面レベルを変える必要がある場合でも、建材用軽量形
鋼1の高さの範囲内で対応することができ、基礎コンク
リート20を切り欠いたりする必要はない。また、床梁
部材30の取り付けの際に、リップ2上に床梁部材30
の端部を乗せて接合できるので、作業がしやすいもので
ある。
【0015】次に、この建材用軽量形鋼1を階上の床梁
接合部材として利用する場合は、図5に示すように取り
付ける。すなわち、下階の柱または壁部材40の上端に
溝形鋼44をビス止めし、溝形鋼44上に建材用軽量形
鋼1をビス止め45する。そして、上記と同様に床梁部
材31の端部をリップ2上に乗せ、接合金物6を利用し
て床梁部材32とビス止め33する。上階の柱または壁
部材41を取り付ける場合にも、溝形鋼46を建材用軽
量形鋼1上にビス止め47し、この溝形鋼46上に上階
の柱または壁部材41をビス止めする。したがって、こ
の場合にも、床梁部材31の端部をリップ2上に乗せて
接合できるため、作業がしやすく、また、ビス頭や板厚
分の凹凸がなく、壁部材等を密着させることができるた
め、強度の面でも安全で、仕上げ性が良好なものとな
る。また、部品数が少なくなるので、施工コストや手間
を低減することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建材用軽
量形鋼は、極めて簡単な構成であり、閉鎖形の略中空四
角形断面であるので、高い強度を有するとともに、床梁
部材や柱または壁部材を密着させて取り付けることがで
きる。また、リップを有するため、根太などの床梁部材
の取付作業が容易であり、部品数も少ないため、施工コ
ストの低減を図ることができる。さらに、床部材や壁部
材が直接基礎コンクリートに接触しないものであるか
ら、湿気や腐食のおそれがない。床面レベルもこの建材
用軽量形鋼の高さ範囲内で自由に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建材用軽量形鋼の斜視図である。
【図2】この建材用軽量形鋼の断面図である。
【図3】他の建材用軽量形鋼の断面形状を示す図であ
る。
【図4】この建材用軽量形鋼により床構造を構成する場
合の説明図である。
【図5】この建材用軽量形鋼により階上の床構造を構成
する場合の説明図である。
【図6】従来の床構造の説明図である。
【図7】従来の階上の床構造の説明図である。
【符号の説明】
1 建材用軽量形鋼 2 リップ 3 第1の取付孔 4 作業用開口部 5 第2の取付孔 6 接合金物 11 上面 12 下面 13、14 側面 15 折り曲げ部 20 基礎コンクリート 21 アンカーボルト 30、32 床梁部材 40、41 柱または壁部材 44、46 溝形鋼

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのコーナー部にリップを有する略中
    空四角形断面の建材用軽量形鋼。
  2. 【請求項2】 薄鋼板を前記リップを有するように略中
    空四角形断面に成形してなることを特徴とする請求項1
    記載の建材用軽量形鋼。
  3. 【請求項3】 前記リップを有する面に第1の取付孔を
    有し、かつ、前記リップを有する面に垂直なリップ側の
    面に前記取付孔に対する作業用開口部を有することを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の建材用軽量形
    鋼。
  4. 【請求項4】 前記第1の取付孔に対抗する位置に第2
    の取付孔を有することを特徴とする請求項3記載の建材
    用軽量形鋼。
  5. 【請求項5】 前記リップ側の垂直面に梁取付用の接合
    部材を有することを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3または請求項4記載の建材用軽量形鋼。
JP7364496A 1996-03-28 1996-03-28 建材用軽量形鋼 Withdrawn JPH09268699A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104120828A (zh) * 2014-07-13 2014-10-29 张跃 一种托梁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20030603