JPH09267902A - ごみ収集車のごみ収集装置 - Google Patents

ごみ収集車のごみ収集装置

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JPH09267902A
JPH09267902A JP10439896A JP10439896A JPH09267902A JP H09267902 A JPH09267902 A JP H09267902A JP 10439896 A JP10439896 A JP 10439896A JP 10439896 A JP10439896 A JP 10439896A JP H09267902 A JPH09267902 A JP H09267902A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題はごみ収集車のごみ収集装置にお
いて、傾倒されたごみ容器とごみ掻込み装置との衝突を
防止することにある。 【解決手段】傾倒装置６によって傾倒されたごみ容器７
が、ごみ掻込み装置５と干渉する範囲にある時には、位
置検知手段によってこれを検知し、該ごみ掻込み装置５
を作動させるスイッチをＯＮにしてもごみ掻込み装置５
が作動しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はごみ収集車に取付け
られるごみ容器の傾倒装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、図１２に示すようにごみ収集車
(1) 内に設けられているごみ収集室(2)の背面にはカバ
ー(4) 付きのごみ投入口(3) が設けられており、該ごみ
投入口(3) の内側にはごみ掻込み装置(5) が備えられ、
また該ごみ投入口(3) の下縁外側にはごみ容器(7) の傾
倒装置(6) が取付けられている。上記構成によってごみ
を収集する場合には、ごみ投入口(3) のカバー(4) を開
き、該傾倒装置(6) にごみ容器(7) を把持させ、点線に
示すように該傾倒装置(6) によってごみ容器(7) を持上
げて傾倒させ、該ごみ容器(7) の中のごみをごみ収集室
(2) 内へ投入する。その後ごみ収集室(2) 内へ投入され
たごみをごみ掻込み装置(5) を点線位置まで下降させて
ごみ収集室(2) 内部へ掻き込む。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では傾倒
装置(6) によってごみ容器(7) を持上げて傾倒させてい
る状態で、ごみ掻込み装置(5) を作動させると、ごみ容
器(7) とごみ掻込み装置(5) が衝突して相互破損される
と言う問題点がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、ごみ収集車内に設けられ
ているごみ収集室(2) の背面のごみ投入口(3) の内側に
設置されているごみ掻込み装置(5) と、該ごみ投入口
(3) の下縁外側に取付けられているごみ容器(7)の傾倒
装置(6) とからなり、該傾倒装置(6) によって傾倒され
たごみ容器(7) が該ごみ掻込み装置(5) と干渉する範囲
にある時には該ごみ掻込み装置(5) が作動しないように
されているごみ収集車のごみ収集装置を提供するもので
ある。上記ごみ収集装置において、該ごみ掻込み装置
(5) とごみ容器(7) の傾倒装置(6) とに上記動作をさせ
るには、例えば該傾倒装置(6) のごみ容器(7) が該ごみ
掻込み装置(5) と干渉する範囲にあることを傾倒装置
(6) の位置検知手段ＬＳによって検知し、該位置検知手
段ＬＳの信号によって該ごみ掻込み装置(5) の作動回路
がＯＦＦになるように設定する。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の一具体例を図１〜図１１
に示す。図において、ごみ収集車の車体(1)内にはごみ
収集室(2) が設けられており、該ごみ収集室(2) の背面
にはごみ投入口(3) が設けられており、該ごみ投入口
(3) の外側には上下開閉するカバー(4)が取付けられて
いる。該ごみ投入口(3) の内側にはごみ掻込み装置(5)
が備えられ、該ごみ投入口(3) の下縁外側にはごみ容器
(7) の傾倒装置(6) が取付けられている。
【０００６】該ごみ掻込み装置(5) はガイド棒(8) と、
該ガイド棒(8) に沿って上下摺動する摺動筒(9) と、該
摺動筒(9) の下端に前後回動可能に取付けられている掻
込み板(10)とからなり、該摺動筒(9) は図１に示す待機
位置から図３に示す掻込み位置にまで油圧によって上下
摺動し、該掻込み板(10)は該掻込み位置において図３矢
印イに示す方向に油圧によって前後回動してごみ投入口
(3) から投入されたごみＤをごみ収集室(2) 内へ掻込
む。
【０００７】該ごみ容器(7) の傾倒装置(6) は図４〜図
８に示すように車体(1) への取付枠(11)と、該取付枠(1
1)の支板(12)上に設置されている油圧式回転ドラム(13)
と、該回転ドラム(13)の回転軸(14)の両側に取付けられ
ている回動アーム(15,15) と、該左右の回動アーム(15,
15) 間に差渡されている上側梁(16)および下側梁(17)
と、該上側梁(16)と該下側梁(17)との間に差渡されてい
る左右一対のガイドバー(18,18) とからなる回動装置(1
9)と、摺動枠(20)と、該摺動枠(20)に支持されている左
右一対の油圧シリンダー(21,21) と、該油圧シリンダー
(21,21) の上側ピストン(22,22) の上端に支持されてい
る挟持板(23)とからなるごみ容器(7) の把持装置(24)と
からなり、該摺動枠(20)は上下梁(25,26) と、左右一対
の側梁(27,27) と、該上梁(25)からブラケット(28)を介
して上方へ四本並列して差出されている挟持棒(29)とか
らなり、該摺動枠(20)の下梁(26)が該油圧シリンダー(2
1,21) の下側ピストン(30,30) の下端にブラケット(31,
31) を介して接続されており、該把持装置(24)は油圧シ
リンダー(21,21) が該回動装置(19)の左右の回動アーム
(15,15) にブラケット(32,32) を介して夫々取付けられ
ることによって該回動装置(19)に取付けられており、該
把持装置(24)の摺動枠(20)の回動装置(19)側の面に取付
けられている左右一対のガイド筒(33,33) には該回動装
置(19)のガイドバー(18,18) が摺動可能に嵌着されてい
る。
【０００８】上記構成のごみ容器(7) の傾倒装置(6) は
図６に示すように取付枠(11)の左右側縁を車体(1) 側の
取付板(34)の左右一対の嵌合溝(35,35) に嵌着すること
によってごみ収集車の背面のごみ投入口(3) の下縁外側
に着脱可能に取付けられる。この状態で該ごみ収集車の
リアバンパー(36,36) を図６に示すように該傾倒装置
(6) よりも若干後方へ突出させ、該ごみ収集車がバック
した時に該傾倒装置(6)が障害物に衝突して破損するこ
とを防いでいる。
【０００９】該傾倒装置(6) を取付けたごみ収集車によ
ってごみ収集を行なうには図１に示すようにごみ掻込み
装置(5) を実線に示す待機位置におき、傾倒装置(6) を
垂直位置、即ち待機位置におき、図９に示すように把持
装置(24)の油圧シリンダー(21,21) を作動させて挟持板
(23)を上昇させかつ摺動枠(20)を下降させ、該挟持板(2
3)と該摺動枠(20)の各挟持棒(29)との間隔を広くとり、
該挟持板(23)と各挟持棒(29)との間にごみ容器(7) の上
縁フランジ(37)を挿入する。該ごみ容器(7) の上縁フラ
ンジ(37)の下側には補強リブ(38)が所定間隔を介して設
けられているが、該上縁フランジ(37)を該挟持板(23)と
各挟持棒(29)との間に挿入した状態において、図４に示
すように補強リブ(38)は挟持棒(29)相互の間に入り込
み、該補強リブ(38)と各挟持棒(29)とが干渉しないよう
に設定されている。
【００１０】上記準備状態から該傾倒装置(6) の把持装
置(24)の油圧シリンダー(21,21) を作動させて挟持板(2
3)を下降させかつ摺動枠(20)を上昇させ、該挟持板(23)
と該摺動枠(20)の各挟持棒(29)との間に該ごみ容器(7)
の上縁フランジ(37)を把持する。該ごみ容器(7) の巾が
小さい場合には該ごみ容器(7) は二個同時に把持しても
よい。上記把持状態から該傾倒装置(6) の回転ドラム(1
3)を油圧によって作動させて該回動アーム(15,15) を把
持装置(24)と共に回動させ、図２に示すように把持装置
(24)に把持したごみ容器(7) を傾動させ、該ごみ容器
(7) 内のごみＤをごみ収集車のごみ投入口(3) からごみ
収集室(2) 内へ投入する。この場合のごみ容器(7) の水
平線ＨＬから傾動角度θは通常３０°〜４０°の範囲と
する。該ごみ容器(7) 内のごみＤをなるべく完全にごみ
収集室(2) 内へ投入するには、図３に示すように該傾倒
装置(6) の回転ドラム(13)を往復作動させて該ごみ容器
(7) を図３実線に示す水平状態から点線に示す傾動状態
にかけて数回往復させ、該ごみ容器(7) 内のごみＤを分
割投入することが望ましい。
【００１１】上記したようにごみ容器(7) を傾倒装置
(6) によって傾倒してごみＤを該ごみ収集車のごみ収集
室(2) 内へ投入した後、ごみ掻込み装置(5) を作動させ
て図３実線に示すようにガイド棒(8) に沿って摺動筒
(9) を最下位置即ち掻込み位置まで下降させ、次いで掻
込み板(10)を矢印イ方向に回動させて投入されたごみＤ
をごみ収集室(2) 奥部へ掻込む。
【００１２】上記ごみ掻込み装置(5) を作動させた場
合、傾倒装置(6) によってごみ容器(7) が傾倒状態にさ
れていると、該ごみ掻込み装置(5) と該ごみ容器(7) と
が衝突するおそれがある。これを防ぐために該ごみ容器
(7) が該ごみ掻込み装置(5) に干渉するような範囲にあ
る時は、該ごみ掻込み装置(5) を作動させることが出来
ないようにする。
【００１３】上記ごみ掻込み装置(5) と傾倒装置(6) と
は図１０に示す油圧経路によって作動される。図におい
て、ＣＶ１はごみ掻込み装置(5) の下降動作と上昇動作
との切換え弁であり、該切換え弁ＣＶ１には下降動作と
上昇動作とを切換えるためのソレノイドＳＯＬＡとＳＯ
ＬＢとが備えられており、該切換え弁ＣＶ１には油圧供
給経路ＯＰＳと、下降油圧経路ＯＰＤおよび上昇油圧経
路ＯＰＡとが連絡しており、該下降油圧経路ＯＰＤと該
上昇油圧経路ＯＰＡとはごみ掻込み装置(5) の作動油圧
シリンダーＣｙ１，Ｃｙ２に接続している。
【００１４】該上昇油圧経路ＯＰＡと該下降油圧経路Ｏ
ＰＤからは夫々傾倒装置(6) の作動油圧経路ＯＰＲ１と
ＯＰＲ２とが分岐されており、該作動油圧経路ＯＰＲ２
には流量調節弁ＦＣＶが介在されており、該作動油圧経
路ＯＰＲ１と該作動油圧経路ＯＰＲ２とは夫々傾倒装置
(6) の上方回動動作と下方回動動作とを切換える切換え
弁ＣＶ２に連絡しており、該切換え弁ＣＶ２には上方回
動動作と下方回動動作とを切換えるためのソレノイドＳ
ＯＬＣとＳＯＬＤとが備えられている。そして該切換え
弁ＣＶ２からは回転ドラム回動油圧経路ＯＰＡＲとＯＰ
ＤＲとが差出されており、該回転ドラム回動油圧経路Ｏ
ＰＡＲとＯＰＤＲとは夫々回転ドラム(13)の作動装置Ｒ
Ｄに連絡しており、更に該回転ドラム回動油圧経路ＯＰ
ＡＲと該回転ドラム回動油圧経路ＯＰＤＲとには夫々圧
力調整弁回路ＰＣＶ１、ＰＣＶ２が設けられている。
【００１５】上記油圧経路は図１１に示す作動回路によ
って作動せしめられる。まず図１点線に示すごみ掻込み
装置(5) 掻込み位置および傾倒装置(6) 待機位置から作
動スイッチＳＷ１を上昇に入れると、接点ａ，ｃと接点
ｂ，ｅとが接続され、ソレノイドＳＯＬＢとＳＯＬＣと
に通電される。ソレノイドＳＯＬＢに通電されるとごみ
掻込み装置(5) の切換え弁ＣＶ１から上昇油圧経路ＯＰ
Ａに油圧が供給され、該ごみ掻込み装置(5) の摺動筒
(9) は作動油圧シリンダーＣｙ１，Ｃｙ２によって図１
実線位置まで上昇し待機位置に置かれる。
【００１６】該摺動筒(9) が待機位置に置かれた状態で
該作動油圧シリンダーＣｙ１，Ｃｙ２内の油圧が飽和
し、該油圧は作動油圧経路ＯＰＲ１，ＯＰＲ２を介して
傾倒装置(6) 側に供給されるようになり、傾倒装置(6)
の切換え弁ＣＶ２においては上記したようにソレノイド
ＳＯＬＣに通電されているから、該切換え弁ＣＶ２から
上方回動油圧経路ＯＰＡＲへ油圧が供給され、該傾倒装
置(6) は図２のごみ容器(7) 傾倒位置まで上方回動す
る。
【００１７】このようにごみ容器(7) が該傾倒装置(6)
によって傾倒されごみ掻込み装置(5) と干渉する範囲
（例えば傾倒角度が３０°以上の範囲）に入ると、リミ
ットスイッチＬＳがＯＦＦになり、ごみ掻込み装置(5)
を下降させてごみ掻込みを行なわしめる作動スイッチＳ
Ｗ２をＯＮにしても、ごみ掻込み装置(5) の切換え弁Ｃ
Ｖ１のソレノイドＳＯＬＡには通電されなくなり、該切
換え弁ＣＶ１は該ごみ掻込み装置(5) の作動油圧シリン
ダーＣｙ１，Ｃｙ２に連絡する下降油圧経路ＯＰＤ側に
は切換わらない。
【００１８】ごみ投入後は作動スイッチＳＷ１を下降に
入れると、接点ａ，ｄと接点ｂ，ｆとが接続し、切換え
弁ＣＶ２のソレノイドＳＯＬＤに通電され、切換え弁Ｃ
Ｖ２から回転ドラム回動油圧経路ＯＰＤＲに油圧が供給
され、該傾倒装置(6) は下方へ回動するが、接点ａ，ｄ
が接続しても依然としてごみ掻込み装置(5) の切換え弁
ＣＶ１のソレノイドＳＯＬＢへの通電が継続される。ご
み容器(7) がごみ掻込み装置(5) と干渉する範囲を脱す
ると、リミットスイッチＬＳがＯＮになり、作動スイッ
チＳＷ２をＯＮにすると、ごみ掻込み装置(5) の切換え
弁ＣＶ１のソレノイドＳＯＬＡに通電されて油圧は下降
油圧経路ＯＰＤ側に供給され、作動油圧シリンダーＣｙ
１，Ｃｙ２によって該ごみ掻込み装置(5) の摺動筒(9)
を図１点線位置（図３に示す掻込み位置）まで下降さ
せ、投入されたごみがごみ収集室(2) 奥部に掻込まれ
る。
【００１９】上記回路において、ごみ容器やごみ掻込み
装置の位置検知手段はリミットスイッチ以外、光電管ス
イッチが用いられてもよい。
【００２０】
【発明の効果】本発明ではごみ容器とごみ掻込み装置と
の衝突が完全に防止され、安全にごみ収集を行なうこと
が出来る。
【図面の簡単な説明】
図１〜図１１は本発明の一具体例を示すものである。
【図１】ごみ容器把持状態説明図
【図２】ごみ容器傾倒状態説明図
【図３】ごみ掻込み状態説明図
【図４】傾倒装置の分解斜視図
【図５】回動装置正面図
【図６】傾倒装置取付状態平面図
【図７】図６におけるＡ−Ａ断面図
【図８】傾倒装置側面図
【図９】ごみ容器把持前説明側面図
【図１０】ごみ収集装置の油圧経路図
【図１１】ごみ収集装置の作動回路図
【図１２】従来例の説明図
【符号の説明】
1 ごみ収集車車体 2 ごみ収集室 3 ごみ投入口 5 ごみ掻込み装置 6 傾倒装置 7 ごみ容器 ＬＳ リミットスイッチ（位置検知手段）

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ごみ収集車内に設けられているごみ収集室
    の背面のごみ投入口の内側に設置されているごみ掻込み
    装置と、該ごみ投入口の下縁外側に取付けられているご
    み容器の傾倒装置とからなり、該傾倒装置によって傾倒
    されたごみ容器が該ごみ掻込み装置と干渉する範囲にあ
    る時には該ごみ掻込み装置が作動しないようにされてい
    ることを特徴とするごみ収集車のごみ収集装置
  2. 【請求項２】該傾倒装置には位置検知手段が付されてお
    り、該位置検知手段によって該傾倒装置によって傾倒さ
    れたごみ容器が該ごみ掻込み装置と干渉する範囲にある
    ことを検知し、この場合には該位置検知手段からの信号
    によって該ごみ掻込み装置の作動回路がＯＦＦになるよ
    うに設定されている請求項１に記載のごみ収集車のごみ
    収集装置
  3. 【請求項３】該位置検知手段は該ごみ掻込み装置の作動
    回路に介在しているリミットスイッチである請求項２に
    記載のごみ収集車のごみ収集装置
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