JPH09267765A - フレーム補強方法及びその装置 - Google Patents

フレーム補強方法及びその装置

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JPH09267765A
JPH09267765A JP10187196A JP10187196A JPH09267765A JP H09267765 A JPH09267765 A JP H09267765A JP 10187196 A JP10187196 A JP 10187196A JP 10187196 A JP10187196 A JP 10187196A JP H09267765 A JPH09267765 A JP H09267765A
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JP
Japan
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frame
wire
brackets
guide member
bracket
Prior art date
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Application number
JP10187196A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kobayashi
正弘 小林
Nobuo Sannomiya
宣夫 三宮
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Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量増加などなくフレーム変形の防止を図
る。 【解決手段】 横方向に延びたサイドメンバ11にその
長手方向に間隔を隔てて設けられたブラケット12,1
3と、ブラケット12,13から高さ方向に適宜隔てら
れて両ブラケット12,13の間に設けられた案内部材
14と、ブラケット12,13間に適宜な緊張力Fを付
与されて案内部材14を経由して張架されたワイヤ15
とを備える。この構成によって、ワイヤ15は、案内部
材14を支点としてブラケット12,13同士を引き付
けることにより、サイドメンバ11に曲げ力fを作用さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のサイドメン
バ等のフレームを補強する方法及び補強装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車用フレームは、車両の前後
方向に平行に延びた一対のサイドメンバと、これらを連
結する数本のクロスメンバとで、はしご型に組み立てら
れて構成されている。このサイドメンバには垂直方向の
曲げ荷重などの外力に対する強度剛性を必要とするが、
特にカーゴトラックや特装車両等において架装物重量に
よるフレーム変形を防止することは重要である。例えば
バンなどでフレームの後部が下がると、スライド式の扉
が開閉できなくなるおそれがある。またフレーム組立時
において、クロスメンバのリベット付けの際に上部のリ
ベットが多い場合、或いは後輪二軸のトラニオンブラケ
ットを取り付ける場合は、その重量によりサイドメンバ
が撓んでしまう。これらの対策として、図5に示すよう
なチャンネル型のサイドメンバ1においては、断面L字
状の補強部材2を追加して強度を上げたり(a)、キャ
ップ状の補強部材3を追加してボックス化を図る(b)
ことが行われていた。またこれら補強部材2,3の板厚
やフレーム自体の板厚を変更して剛性を調節するように
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な補強方法では、フレームの重量増加、生産設備のコス
トアップ、製造工数の増加につながるという問題があっ
た。また各車両型式や用途ごとの対策が必要となるた
め、設計工数、車両型式増加につながるという問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、フレームに設けられた二点間に、支点を経由さ
せることにより屈折させて線条部材を掛け渡し、この線
条部材を緊張させてフレームに所定の曲げ力を作用させ
るものである。この方法によって、フレームの曲げ変形
が修正されると共に、曲げ荷重に対する剛性が向上す
る。また本発明は、横方向に延びたフレームにその長手
方向に間隔を隔てて設けられた固定部材と、固定部材か
ら高さ方向に適宜隔てられて両固定部材の間に設けられ
た案内部材と、固定部材間に適宜な緊張力を付与されて
案内部材を経由して張架された線条部材とを備えたもの
である。この構成によって、線条部材は、案内部材を支
点として固定部材同士を引き付けることにより、フレー
ムに曲げ力を作用させる。また固定部材のうち一方は、
フレームの端部側に設けられたものであってよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0006】まず図1によって、本発明にかかわるフレ
ーム補強装置を自動車用フレームに適用した場合として
説明する。このフレーム補強装置は、車両の長手方向
(前後方向)に延びたフレームであるサイドメンバ11
に、その長手方向に間隔を隔てて設けられた固定部材た
るブラケット12,13と、ブラケット12,13から
上方に適宜な距離だけ隔てられた位置で両ブラケット1
2,13の間に設けられた案内部材14と、ブラケット
12,13間に案内部材14を経由して張架された線条
部材たるワイヤ15とにより主として構成されている。
【0007】サイドメンバ11は、垂直なウエブ16の
上下にフランジ17,18が形成された断面コ字状を呈
し、後端11aに向かうに従って段階的に高さ(ウエブ
長)が縮小するように形成されている。すなわち上フラ
ンジ17が水平に形成されているのに対して、下フラン
ジ18は二箇所の傾斜部分19,20が途中に形成さ
れ、他の部分は上フランジ17と平行に形成されてい
る。傾斜部分19,20の間の水平部分35には、例え
ばクロスメンバの取り付けのためのリベット或いは後輪
二軸のトラニオンブラケットなどが取り付けられる。そ
して前方のブラケット12は、一段目の傾斜部分19の
位置に、後方のブラケット13はフレーム後端11aに
近い二段目の傾斜部分20の位置にそれぞれ配置され、
案内部材14は前方のブラケット12の近傍に配置され
ている。すなわち前方のブラケット12から案内部材1
4までの距離は、案内部材14から後方のブラケット1
3までの距離よりも短くなっている。
【0008】前方のブラケット12は、断面L字状を呈
し、一方の面部21がウエブ16の内側面にリベット2
2で取り付けられ、他方の面部23は斜め上方に向けら
れて案内部材14に略正対している。ブラケット12の
他方の面部23にはワイヤ15を挿通させるための穴2
4が形成され、この穴24に着脱自在に嵌合するアンカ
ー金具25によってワイヤ15の一端を固定している。
後方のブラケット13は、前方のブラケット12と同じ
高さに位置され、傾斜した下フランジ18の下面にリベ
ット22で取り付けられた取付面部26と、案内部材1
4に略正対する正対面部27と、これらを接続する接続
面部28とで成る。正対面部27には前方のブラケット
12と同様に、ワイヤ15を挿通させる穴24が形成さ
れ、この穴24にワイヤ15の他端を固定するためのア
ンカー金具25が設けられている。
【0009】案内部材14は、図2(a)にも示すよう
に、一方の面部がウエブ16にリベット22で取り付け
られた断面L字状の取付ブラケット29と、取付ブラケ
ット29の他方の面部に取り付けられた半円柱状のブロ
ック30とで成る。すなわちブロック30の上側の曲周
面において、ワイヤ15をその延長方向に移動自在にガ
イドして支持するようになっている。従ってワイヤ15
は、両端がブラケット12,13に固定され、途中で案
内部材14により上方に凸の屈折した状態で張架される
ことになる。その屈折角度としては、例えば約145 度と
なるように形成する。そしてワイヤ15には適宜な緊張
力Fが付与されており、両ブラケット12,13を引き
寄せる方向に引っ張った状態となっている。なお案内部
材としては、図2(b)に示すようなローラ31を用い
た案内部材32としてもよい。このローラ31は、その
回転軸33がウエブ16と直角な方向になるように断面
コ字状のブラケット34に回転自在に支持されている。
すなわちローラ31の周面にワイヤ15を巻き掛けるこ
とにより、ワイヤ15をより滑らかに延長方向にガイド
できるものである。
【0010】次に本発明のフレーム補強方法を、前記し
たフレーム補強装置の作用として説明する。このフレー
ム補強装置をサイドメンバ11に装備するに際しては、
まずブラケット12,13及び案内部材14を、ウエブ
16及び下フランジ18のそれぞれの位置にリベット2
2にて取り付ける。そしてワイヤ15をアンカー金具2
5を介して両方のブラケット12,13に保持させる。
この状態で、後方のブラケット13から延出されている
ワイヤ15の他端を、その延長方向に、すなわち斜め下
方に引っ張ることによりワイヤ15全体を緊張させる。
【0011】このワイヤ15の緊張には、例えば図3に
示すようなセンタホールジャッキ41が使用できる。こ
のセンタホールジャッキ41は、円柱状のジャッキ本体
42と、ジャッキ本体42から軸方向に出没自在のピス
トン43とで成り、パワーユニット(図示せず)からの
油圧供給によって所定の押圧力(伸長力)が発揮される
ようになっている。このセンタホールジャッキ41を、
その基部がジャッキベース44を介して後方のブラケッ
ト13に当接するようにセットし、ワイヤ15の他端を
ジャッキ本体42及びピストン43の軸穴45,46に
通す。そしてリテーナプレート47及びアンカー金具2
5を介してワイヤ15をピストン43に取り付け、パワ
ーユニットの駆動によりピストン47を伸ばしてワイヤ
15を緊張させる。このときの緊張力Fは、サイドメン
バ11の変形量或いはパワーユニットの油圧ゲージによ
り管理する。所定の緊張力Fに達したなら、ブラケット
13のアンカー金具25をブラケット穴24に押し込ん
で固定する。このアンカー金具25としては、例えば図
3に示すような縦半割りの円錐台形状のものを使用す
る。アンカー金具25の軸穴25aには、縮む方向にの
みワイヤ15との摩擦力を高めるような突起48が形成
されており、ワイヤ15を緊張された状態のまま保持で
きるようになっている。またブラケット穴24及びリテ
ーナプレート47の挿通穴49には、アンカー金具25
の周面に嵌め合わされるテーパーが形成されている。ア
ンカー金具25によりワイヤ15を固定したなら、ピス
トン43を縮退させてジャッキベース44、リテーナプ
レート47及びそのアンカー金具25とともに、センタ
ホールジャッキ41をブラケット13から外す。
【0012】このワイヤ15の緊張力Fにより、ブラケ
ット12,13には互いに接近する方向の力が作用する
他、ワイヤ15の屈折傾斜に応じた分力が作用する。す
なわちブラケット12,13には上方の、支点となる案
内部材14には下方の力がそれぞれ働き、サイドメンバ
11を曲げるような力として作用する。特に後方のブラ
ケット13の位置は、サイドメンバ11の端部である後
端11aに近く、また前方のブラケット12が変形しに
くいフレーム本体側に位置していることで、相対的に大
きな変形となる力、すなわち案内部材14を支点として
後端11aを上方(+)に持ち上げるような曲げ力fが
作用する。
【0013】このように、サイドメンバ11の長手方向
に間隔を隔てたブラケット12,13間に、案内部材1
4の支点を経由させることにより屈折させてワイヤ15
を掛け渡した後、ワイヤ15を緊張させてサイドメンバ
11に所定の曲げ力fを作用させるようにしたので、簡
単で軽量な構成によって、その曲げ力fと反対方向の荷
重(架装物重量)に対する耐力を強化できると共に、組
み立て時のリベット等の部材重量によるフレーム変形を
修正することにより、架装物への影響を抑えることがで
きる。すなわち従来の補強部材追加による補強方法に比
べて、重量増加や生産設備のコストアップ、製造工数の
増加がなく、しかも適確にフレーム変形を防止できる。
そしてフレーム耐変形及び変形修正の程度は、ワイヤ1
5の緊張力Fを加減することにより制御できるので、同
じ構成により架装状態ごとの調整が行え、設計工数及び
車両型式増加をまねくことがない。さらにフレーム組立
時、及び実走行後にも変形調整ができるので、極めて汎
用性に富み、実用的である。また支点(案内部材14)
をブラケット12,13よりも下位に設けると、下方へ
の曲げ力をサイドメンバ11に対して作用させることが
できる。
【0014】なお図1では一対のサイドメンバ11のう
ちの一方のみを示したが、両方のサイドメンバ11に同
様の構成の補強装置を備えることが好ましい。またこの
実施の形態においては補強装置をサイドメンバ後端11
aの部分に設けるものとしたが、耐変形が必要な箇所の
どこに設けてもよく、例えば前端側に設けるようにして
もよい。そしてワイヤ15を緊張させる方法としては、
センタホールジャッキ41を用いるとは限らず、例えば
ワイヤ15が掛け回された支点(案内部材14)を上方
(又は下方)に偏位させることにより行ってもよい。さ
らに本発明は、前記実施の形態のサイドメンバに限るも
のではなく、同様な荷重を受けるフレームに広く適用で
きるものである。
【0015】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、重量増加
や生産設備のコストアップ、製造工数の増加等をまねく
ことなく、フレームの耐変形強化及びフレーム変形の修
正を適確に行うことができるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示した側面図である。
【図2】図1の要部を示した図であり、(a)は図1の
A−A線矢視断面図、(b)はその変形の断面図であ
る。
【図3】図1のワイヤ緊張に使用するセンタホールジャ
ッキを示した側断面図である。
【図4】図3のアンカー金具を示した図であり、(a)
は断面図、(b)は斜視図である。
【図5】従来のフレーム補強方法を説明するためのフレ
ームの断面図である。
【符号の説明】
11 サイドメンバ(フレーム) 11a 後端(端部) 12,13 ブラケット(固定部材) 14 案内部材 15 ワイヤ F 緊張力 f 曲げ力

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに設けられた二点間に、支点を
    経由させることにより屈折させて線条部材を掛け渡し、
    該線条部材を緊張させて上記フレームに所定の曲げ力を
    作用させることを特徴とするフレーム補強方法。
  2. 【請求項2】 横方向に延びたフレームにその長手方向
    に間隔を隔てて設けられた固定部材と、該固定部材から
    高さ方向に適宜隔てられて両固定部材の間に設けられた
    案内部材と、上記固定部材間に適宜な緊張力を付与され
    て上記案内部材を経由して張架された線条部材とを備え
    たことを特徴とするフレーム補強装置。
  3. 【請求項3】 上記固定部材のうち一方が、上記フレー
    ムの端部側に設けられた請求項2記載のフレーム補強装
    置。
JP10187196A 1996-03-31 1996-03-31 フレーム補強方法及びその装置 Pending JPH09267765A (ja)

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