JP2004324351A - ガラスチャンネルのレギュレータ接続構造 - Google Patents

ガラスチャンネルのレギュレータ接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2004324351A
JP2004324351A JP2003123784A JP2003123784A JP2004324351A JP 2004324351 A JP2004324351 A JP 2004324351A JP 2003123784 A JP2003123784 A JP 2003123784A JP 2003123784 A JP2003123784 A JP 2003123784A JP 2004324351 A JP2004324351 A JP 2004324351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
channel
regulator
connection structure
window glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003123784A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Nonomura
耕一 野々村
Koji Shimada
孝司 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2003123784A priority Critical patent/JP2004324351A/ja
Publication of JP2004324351A publication Critical patent/JP2004324351A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ガラスとの接続に接着剤を用いないガラスチャンネルのレギュレータ接続構造を提供する。
【解決手段】ガラスチャンネル12がウインドガラス11の下辺11aに沿って長尺であるため、従来に比較してウインドガラス11に対する接触面積が大きい。すなわち、従来に比較してウインドガラス11を強固に支持できるため、接着剤等の補助的な固定手段が不要となり、廃車後のリサイクル時に接着剤が残存するという問題を解消できることになる。また、ガラスチャンネル12とレギュレータ13との間に中間部14が設けられているので、所定の中間部14を用いることにより種々のウインドガラス11とレギュレータ13とを容易に連結することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のドアの窓開口を開閉するウインドガラスに設けられるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、リンク機構によって自動車のウインドガラスを開閉(昇降)するアーム式ウインドレギュレータが開示されている(例えば特許文献1参照)。また、ワイヤを用いてウインドガラスを開閉するワイヤドラム式ウインドレギュレータも公開されている(例えば特許文献2参照)。
【0003】
すなわち、図10に示すように、特許文献1に開示されているリンク機構によるアーム式ウインドレギュレータ100は、ウインドガラス102を昇降させて開閉するものである。アーム式ウインドレギュレータ100は、その構造上、ウインドガラス102との接続位置が必然的に決まる。そのため、ウインドガラス102は、重量を軽減させることを考慮して、下辺において中央部分が上方に切欠かれた切欠102aが設けられた形状となり、切欠102aの前後の突出した部分においてガラスホルダ103を介してウインドレギュレータ100に取り付けられている。なお、切欠102aは、ドア101開口の下辺に相当するベルトラインBLよりも下側に設けられている。
【0004】
アーム式ウインドレギュレータ100はドアアウターパネルとドアインナーパネルの間に設けられていて、リフトアーム110とイコライザアーム111をX字状に有している。リフトアーム110は軸112により上下に旋回可能に支持されており、一方の端部はドア101に固定されている駆動ユニット120に軸121を介して旋回可能に取り付けられている。さらに、リフトアーム110には、軸121を中心とした円弧状のセクタギヤ113が一体的に取り付けられている。
【0005】
駆動ユニット120はドア101に固定されたフレーム122を有しており、このフレーム122に前述の軸121が取り付けられている。また、フレーム122には、駆動手段としての手動レバー123が回転自在に設けられており、セクタギヤ113に噛合するピニオン(図示省略)を回転させることによりセクタギヤ113を上下移動させるようになっている。なお、手動レバー123に代わって、電動モータを取り付けるものもある。
【0006】
リフトアーム110およびイコライザアーム111の上端は、各々ガイドローラ113、114が回転自在に設けられている。これら両ガイドローラ113、114はウインドガラス102の下側にガラスホルダ103を介して取り付けられているウインドガラスブラケット104に沿って移動自在となっている。
また、イコライザアーム111の下端にもガイドローラ115が設けられており、イコライザアームブラケット124に沿って移動自在に支持されている。
【0007】
一方、ワイヤを用いてウインドガラスを開閉するワイヤドラム式ウインドレギュレータとしては、図11に示すようなものがある。ワイヤドラム式ウインドレギュレータにおいても、アーム式ウインドレギュレータと同様に、その構造上、ウインドガラス102との接続位置が必然的に決まる。そのため、ウインドガラス102は、重量を軽減させることを考慮して、下辺において前部および後部がそれぞれ上方に切欠かれた一対の切欠137が設けられた形状となっている。
このワイヤドラム式ウインドレギュレータ130では、ウインドガラス133の下辺中央部に前後一対のガラスホルダ132を固定して、キャリアプレート131にこれらのガラスホルダ132を接続している。
なお、各切欠137は、ドア101開口の下辺に相当するベルトラインBLよりも下方に設けられている。
【0008】
キャリアプレート131はドア内部に固定されているガイドレール134に沿って昇降可能となっている。ガイドレール134の全長に沿ってワイヤ135が設けられており、モータ136の駆動によりワイヤ135を正逆方向に回転走行させて、キャリアプレート131を昇降させることによりウインドガラス133を昇降させ開閉する。
【0009】
【特許文献1】
特開平2002−115446号公報(第3頁、第8、9図)
【特許文献2】
特開平8−258564号公報(第2、3頁、第1、6図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、フロントドアのウインドガラスのように、リアドアのウインドガラス等に比べて昇降回数が多いものには、接続強度の問題からウインドガラス102とガラスホルダ103との間の取り付け、およびウインドガラス133とガラスホルダ132との間の取り付けは、接着剤により固定するのが一般的であった。しかし、廃車後のリサイクルの観点から、接着剤が残るのは好ましくない。
また、接着剤を用いると、製造工程に接着剤の硬化工程が必要であり、また、接着剤の保管にも費用がかかるため、コストアップの要因となっていた。
【0011】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラスとの接続に接着剤を用いないガラスチャンネルのレギュレータ接続構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、請求項1に記載したように、剛体からなるチャンネルと、前記チャンネルの内側に弾性体からなるフィラーとを有し、自動車の窓開口を開閉するウインドガラスを支持するガラスチャンネルと、前記ウインドガラスを開閉するレギュレータとを接続するガラスチャンネルのレギュレータ接続構造であって、前記ウインドガラスは、下辺が略直線状の形状を有し、前記ガラスチャンネルが前記ウインドガラスの下辺に沿って延びる長尺であるとともに、前記レギュレータ側に中間部が設けられており、前記中間部と前記レギュレータとをホルダによって接続していることを特徴としている。
【0013】
このように構成されたガラスチャンネルのレギュレータ接続構造においては、ガラスチャンネルがウインドガラスの下辺に沿って長尺であるため、従来のガラスチャンネルに比較してウインドガラスに対する接触面積が大きい。すなわち、従来のガラスチャンネルに比較してウインドガラスを強固に支持できるため、フロントドアのウインドガラスのように昇降回数が多いものに対しても接着剤無しに固定できるようになり、廃車後のリサイクル時に接着剤が残存するという問題を解消できることになる。
【0014】
さらに、接着剤を用いないため、機械結合のみとなり、製造工程から硬化工程を省くことができ、コストダウンにもなる。
また、ガラスチャンネルとレギュレータとの間に中間部が設けられているので、ガラスの重量を軽減したまま、ウインドガラスとレギュレータとを中間部、ホルダを介して容易に連結することができる。
【0015】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、請求項2に記載したように、請求項1に記載したガラスチャンネルのレギュレータ接続構造において、前記ガラスチャンネルが前記ウインドガラスにおける下辺の略全長にわたって延びていることを特徴としている。
【0016】
このように構成されたガラスチャンネルのレギュレータ接続構造においては、ガラスチャンネルがウインドガラスの下辺の略全長に設けられているので、接触面積を最大限とることができる。これにより、ウインドガラスを強固に支持できるため、フロントドアのウインドガラスのように昇降回数が多いものに対しても接着剤無しに固定できるようになり、廃車後のリサイクル時に接着剤が残存するという問題を解消できることになる。
さらに、1本の長尺のガラスチャンネルがウインドガラスの下辺に設けられているので、部品点数を減少させることができる。
【0017】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、請求項3に記載したように、請求項1および請求項2のうちのいずれかに記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造において、前記ウインドガラスおよび前記ガラスチャンネルを貫通する機械式締結部材により、前記ウインドガラスおよび前記ガラスチャンネルが連結されていることを特徴としている。
【0018】
このように構成されたガラスチャンネルのレギュレータ接続構造においては、ガラスチャンネルとレギュレータとを機械的に締結するので、接続強度を上げることができるとともに、容易に分解することができる。
【0019】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、請求項4に記載したように、請求項3に記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造において、前記機械式締結部材がクリップであることを特徴としている。
【0020】
このように構成されたガラスチャンネルのレギュレータ接続構造においては、ガラスチャンネルとレギュレータとをクリップによって締結するので、接続強度を上げることができるとともに、容易に組み立て、分解することができる。
【0021】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、請求項5に記載したように、請求項3に記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造において、前記機械式締結部材がファスナであることを特徴としている。
【0022】
このように構成されたガラスチャンネルのレギュレータ接続構造においては、ガラスチャンネルとレギュレータとをファスナによって締結するので、接続強度を上げることができるとともに、容易に組み立て、分解することができる。
【0023】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、請求項6に記載したように、請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造において、前記フィラーが前記ウインドガラスの下辺に取り付けられた状態において、前記フィラーの外側面に前記ウインドガラスの下辺に対して平行に連続する段差部が設けられているとともに、前記チャンネルの断面開口端に設けられて当該チャンネルの内方に折り返された折返部が前記段差部に係合していることを特徴としている。
【0024】
このように構成されたガラスチャンネルのレギュレータ接続構造においては、チャンネルとウインドガラスとの間に介装されているフィラーの段差部を、チャンネルの断面開口端で内側に折り返されている折返部が押える。
従来、チャンネルがウインドガラスから脱落する際は、フィラーからチャンネルが脱落することが多かった。
このため、このように構成することにより、ガラスチャンネルに引き抜き方向の荷重が働いた場合に、ゴム等の弾性体からなるフィラーは、その摩擦力によりウインドガラスに保持され、チャンネルは折返部が段差部を係止しているので、フィラーからガラスチャンネルが脱落するのを防止することができる。その結果、ガラスチャンネルとウインドガラスとの接続強度を上げることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第1実施形態を示す斜視図、図2は断面図である。
【0026】
図1および図2に示すように、本発明に係る第1実施形態のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造10は、自動車の窓開口を開閉するウインドガラス11の下辺を支持するガラスチャンネル12と、ウインドガラス11を開閉するレギュレータ13とを接続する構造である。
ウインドガラス11の下辺11aには、略全長にわたって1本のガラスチャンネル12が固定されており、このガラスチャンネル12は中間部としての中間連結部材14およびホルダ15を介してレギュレータ13のキャリアプレート16に接続されている。
なお、キャリアプレート16は、レギュレータ13のレール17上を昇降可能に取り付けられている。
【0027】
図2に示すように、ガラスチャンネル12は、金属等の剛体からなるチャンネル12aと、ゴム等の弾性体からなるフィラー18とで構成されている。チャンネル12aは断面U字状をしており、U字状の中腹に内向きにくぼみを有し、開口部側の端部は外向きに拡がっており、チャンネル12aの内側にフィラー18を備えている。ウインドガラス11にガラスチャンネル12を嵌め込む際にはチャンネル12aの上端部が外側へ開くようになっているので、容易に嵌め込むことが可能となる。
フィラー18を介しているため、ウインドガラス11を破損することもない。また、チャンネル12aのくぼみによってウインドガラス11が強固に締め付けられ、ウインドガラス11からの脱落を防止している。
【0028】
ガラスチャンネル12の下面には、断面逆L字状の中間連結部材14が、溶接や機械的結合、接着剤により固着されている。中間連結部材14の下端部は、ホルダ15が固着されており、ホルダ15はボルト19a・ナット19bによりレギュレータ13のキャリアプレート16に着脱自在に取り付けられている。
従って、ボルト19a・ナット19bを外すことにより、ウインドガラス11は容易に交換可能となっている。
【0029】
ウインドガラス11をレギュレータ13に取り付ける際には、まず、ウインドガラス11の下端部をガラスチャンネル12に嵌め込む。このとき、ウインドガラス11の下辺部にフィラー18を内側に備えたチャンネル12aを押し込んで固定する。
これにより、ウインドガラス11はフィラー18を介してチャンネル12aの締め付け力により固定されることになる。
そして、ガラスチャンネル12と一体的に設けられている中間連結部材14にホルダ15を固着し、ホルダ15を機械式締結手段としてのボルト19a・ナット19bによりキャリアプレート16に取り付ける。
【0030】
以上、前述したガラスチャンネルのレギュレータ接続構造10によれば、ウインドガラス11の下辺に1本のガラスチャンネル12を嵌め込むだけなので、従来のように2つ以上のガラスホルダを用いる場合に比べて、容易に取り付けることができるとともに作業性が改善される。
また、ウインドガラス11はフィラー18を介してチャンネル12aにより挟まれて固定されているので、接着剤を用いる必要がなく、リサイクル分別が容易になるとともに、接着剤の硬化工程も不要となる。また、従来のガラスホルダは、ウインドガラス11の板厚が変われば、形状を変更しなければならず、汎用性が無かったが、中間連結部材14をホルダ15の形状に合わせておけば、ホルダ15はウインドガラスの板厚毎の変更が不要となり、汎用性を得ることができる。
さらに、中間連結部材14を用いることで、レギュレータ13との接続が可能であるため、ベルトラインの近くまでウインドガラス11を最大限に小さくでき、軽量化することができる。
【0031】
次に、本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第2実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図3はガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第2実施形態を示す斜視図、図4は断面図である。なお、図1および図2において前述したものと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
【0032】
図3および図4に示すように、本発明に係る第2実施形態のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造20は、自動車の窓開口を開閉するウインドガラス11の下辺を支持するガラスチャンネル21と、ウインドガラス11を開閉するレギュレータ24とを接続する構造である。
ウインドガラス11の下辺11aには、略全長にわたって長い1本のガラスチャンネル21が固定されており、このガラスチャンネル21の下面には、小片の板状の中間部である中間連結部材22が、溶接や機械的結合、接着剤により固着されている。中間連結部材22の側面には、ホルダ23が中間連結部材22を挟み込むように連結されている。ホルダ23は、レギュレータ24のウインドガラスブラケット25の前後両端部において、機械式締結手段であるボルト・ナット26等によりに連結されている。従って、ボルト・ナット26を外すことにより、ウインドガラス11は容易に交換可能となっている。
なお、レギュレータ24の構造は、図10において説明した先行技術と同様なので、同じ部位には同じ符号を付して、重複する説明は省略することにする。
【0033】
図4に示すように、ガラスチャンネル21は、金属等の剛体からなるチャンネル12aと、ゴム等の弾性体からなるフィラー18とで構成されている。チャンネル12aは断面U字状をしており、U字状の中腹に内向きにくぼみを有し、開口部側の端部は外向きに拡がっている。チャンネル12aの内側にフィラー18を備え、ウインドガラス11にガラスチャンネル21を嵌め込む際にはチャンネル12aの上端部が外側へ開くようになっているので、容易に嵌め込むことが可能となる。
フィラー18を介しているため、ウインドガラス11を破損することもない。また、チャンネル12aのくぼみによってウインドガラス11が強固に締め付けられ、ウインドガラス11からの脱落を防止している。
【0034】
ガラスチャンネル21の下面には、中間連結部材22が溶接や機械的結合、接着剤により固着されている。中間連結部材22の下端部は、ホルダ23が固着されており、ホルダ23はボルト26(図3参照)・ナット(図示せず)によりレギュレータ24のキャリアプレート25に着脱自在に取り付けられている。
従って、ボルト26(図3参照)・ナットを外すことにより、ウインドガラス11は容易に交換可能となっている。
【0035】
ウインドガラス11をレギュレータ24に取り付ける際には、まず、ウインドガラス11の下端部をガラスチャンネル21に嵌め込む。このとき、ウインドガラス11の下辺部にフィラー18を内側に備えたチャンネル12aを押し込んで固定する。
これにより、ウインドガラス11はフィラー18を介してチャンネル12aの締め付け力により固定されることになる。
そして、ガラスチャンネル21と一体的に設けられている中間連結部材22にホルダ23を固定し、ホルダ23を機械式締結手段としてのボルト26・ナットによりキャリアプレート25に取り付ける。
【0036】
以上、前述したガラスチャンネルのレギュレータ接続構造20によれば、第1実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
ここで、第1実施形態と第2実施形態とで中間連結部材とホルダの形状が異なっているが、どの組み合わせを用いてもよい。また、その固着方法も溶接や機械的結合、接着等、方法は問わない。
【0037】
次に、本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第3実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図5はガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第3実施形態を示す断面図である。なお、図1〜図4において前述したものと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
【0038】
図5に示すように、このレギュレータ接続構造30は、第2実施形態において説明したレギュレータ接続構造20におけるチャンネル12aと中間連結部材22を一体化してガラスチャンネル31を形成したものである。その他の構造は、第2実施形態の場合と同様である。
【0039】
以上、前述したガラスチャンネルのレギュレータ接続構造20によれば、第2実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
また、ガラスチャンネル31は、中間連結部材22に相当する部分を一体的に有しているので、部品点数を減少させて、組立の容易化を図ることができる。
【0040】
次に、本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第4実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図6はガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第4実施形態を示す断面図である。なお、図1〜図5において前述したものと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
【0041】
図6に示すように、このレギュレータ接続構造40は、ウインドガラス11の下辺11aの略全長にわたってガラスチャンネル12が設けられており、ウインドガラス11とチャンネル12aとの間にはフィラー18が設けられている。
ウインドガラス11下部におけるガラスチャンネル12の上端部より少し高い位置には、ガラスチャンネル12の長手方向(図6において紙面直交方向)に複数箇所ガラスチャンネル12取付用の貫通穴41が設けられている。なお、貫通穴41は1つでもよい。
【0042】
ガラスチャンネル12の外側には機械式締結部材としてのベルト状ファスナ42が巻かれており、このベルト状ファスナ42の一端42aはウインドガラス11の貫通穴41を貫通して反対側(図6では右側)に突出し、ベルト状ファスナ42の他端42bに設けられている係止穴43を貫通して係止される。
これにより、ガラスチャンネル12はウインドガラス11の下辺11aに取り付けられる。
【0043】
ウインドガラス11をレギュレータに取り付ける際には、まず、ウインドガラス11の下端部をガラスチャンネル12に嵌め込む。このとき、ウインドガラス11の下辺部にフィラー18を内側に備えたチャンネル12aを押し込んで固定する。
【0044】
次に、ベルト状ファスナ42の一端42aを、ベルト状ファスナ42の他端42b側に設けられている係止穴43に通して係止する。これにより、ガラスチャンネル12はウインドガラス11に取り付けられることになる。
なお、ガラスチャンネル12の下方には中間連結部材14が溶接等により固着されており、この中間連結部材14およびホルダ15を介してキャリアプレート16に取り付けられているのは前述の第1実施形態と同様である。
【0045】
以上、前述したガラスチャンネルのレギュレータ接続構造40によれば、第1実施形態と同様の効果を有する。
さらに、ベルト状ファスナ42によりガラスチャンネル12をウインドガラス11に固定するので、ウインドガラス11にガラスチャンネル12をより強固に接続することができる。
【0046】
次に、本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第5実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図7はガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第5実施形態を示す断面図である。なお、図1〜図6において前述したものと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
【0047】
図7に示すように、このレギュレータ接続構造50は、ウインドガラス11の下辺11aの略全長にわたってガラスチャンネル12が設けられており、ウインドガラス11とチャンネル12aとの間にはフィラー18が設けられている。
ガラスチャンネル12には、長手方向(図7において紙面直交方向)に所定間隔で複数箇所ガラスチャンネル12の両壁12b、12cとフィラー18とを貫通する取付穴51a、51bが設けられている。なお、取付穴は一つでもよい。
これらの取付穴51a、51bに対応して、ウインドガラス11下部におけるガラスチャンネル12の上端部より低い位置には、ガラスチャンネル12の長手方向に複数箇所ガラスチャンネル12取付け用の貫通穴41が設けられている。
【0048】
ガラスチャンネル31の取付穴51a、51bおよびウインドガラス11の貫通穴31を貫通して機械式締結部材としてのクリップ52が挿入され、クリップ52の先端に設けられている係止部53が開くことによりクリップ52の脱落防止を図っている。
これにより、ガラスチャンネル12はウインドガラス11の下辺11aに取り付けられる。
【0049】
従って、ウインドガラス11をレギュレータに取り付ける際には、まず、ウインドガラス11の下端部をガラスチャンネル12に嵌め込む。このとき、ウインドガラス11の下辺部にフィラー18を内側に備えたチャンネル12aを押し込んで固定する。
これにより、ウインドガラス11はフィラー18を介してチャンネル12aの締め付け力により固定されることになる。
そして、ガラスチャンネル21に設けられている中間連結部材にホルダを固定し、ホルダを機械式締結手段としてのボルト・ナットによりキャリアプレートに取り付ける。
【0050】
このとき、ガラスチャンネル12に設けられている取付け穴51aをウインドガラス11の貫通穴41の位置に合わせるようにする。そして、クリップ52を、取付穴51a、貫通穴41、取付穴51bに貫通させ、係止部53を開いて取り付ける。これにより、ガラスチャンネル12はウインドガラス11に取り付けられることになる。
なお、本第5実施形態は、前述したワイヤ式のレギュレータおよびアーム式のレギュレータに使用することができる。
【0051】
以上、前述したガラスチャンネルのレギュレータ接続構造50によれば、前述した各実施形態と同様の効果を有する。さらに、クリップ52により取り付けているので、取付けが非常に簡単である。
【0052】
次に、本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第6実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図8はガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第6実施形態を示す断面図である。なお、図1〜図7において前述したものと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
【0053】
図8に示すように、このレギュレータ接続構造60は、ウインドガラス11の下辺11aの略全長にわたってガラスチャンネル61が設けられており、ウインドガラス11とチャンネル61aとの間にはフィラー62が設けられている。なお、図8においては、フィラー62の変形前の形状を示すために、チャンネル61aの右側壁は省略して示している。
【0054】
チャンネル61aは、上端部付近で内側に山形状に突出した突起63が設けられており、上端は内側下向きに折返し部64が設けられている。一方、フィラー62においては、チャンネル61aの突起63および折返し部64に対応するように、段差部である係止突起65が外向きに突出して設けられている。この係止突起65は、ウインドガラス11の下辺11aと平行に連続して設けられている。また、フィラー62の最上部は、外側に突出してウインドガラス11と密着するように舌部66が設けられている。
【0055】
以上、前述したガラスチャンネルのレギュレータ接続構造60によれば、第1実施形態と同様の効果を有する。
また、ウインドガラス11の下部にフィラー62を巻いてチャンネル61aの内部に押し込むと、フィラー62の係止突起65がチャンネル61aの突起63と折返し部64の間に嵌合する。また、折返し部64の先端はフィラー62に食い込むような状態となる。
これにより、ガラスチャンネル61に引き抜き力Fが作用した場合に、従来はウインドガラス11とフィラー62との間は摩擦力の作用により脱落せずに、チャンネル61aとフィラー62との間で脱落していたが、本実施形態では、フィラー62からチャンネル61aが脱落するのを防止することができる。
【0056】
なお、本発明のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造10、30、40、50、60は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態では、ウインドガラス11の下辺11aが真っ直ぐな場合について説明したが、図9に示すように、ウインドガラス11に位置決めようの切欠70を設けるようにしてもよい。切欠70を設けた場合には、この切欠70が案内となり、ガラスチャンネル71の位置決めが容易になる。
また、レギュレータ13、24の構造としては、特に示したものを除き、リンク式によるものでも、ワイヤ式によるものでもかまわない。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造によれば、ガラスチャンネルがウインドガラスの下辺に沿う長尺であるため、従来のガラスチャンネルに比較してウインドガラスを強固に支持でき、これによりフロントドアのウインドガラスのように昇降回数が多いものに対しても接着剤無しに固定できるようになるとともに、廃車後のリサイクル時に接着剤が残存するという問題を解消できる。
【0058】
さらに、接着剤を用いない機械結合のみとなるため、製造工程から硬化工程を省くことができ、コストダウンにもなる。
また、ガラスチャンネルとレギュレータとの間に中間部が設けられているので、ガラスの重量を軽減したまま、ウインドガラスとレギュレータとを中間部、ホルダを介して容易に連結することができる。
【0059】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、ガラスチャンネルがウインドガラスにおける下辺の略全長にわたって延びているため、接触面積を最大限とることができ、ウインドガラスを強固に支持できる。
【0060】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、ガラスチャンネルとレギュレータとを機械的に締結するので、接続強度を上げることができるとともに、容易に分解することができる。
【0061】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、ガラスチャンネルとレギュレータとをクリップによって締結するので、接続強度を上げることができるとともに、容易に組み立て、分解することができる。
【0062】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、ガラスチャンネルとレギュレータとをファスナによって締結するので、接続強度を上げることができるとともに、容易に組み立て、分解することができる。
【0063】
また、本発明にかかるガラスチャンネルのレギュレータ接続構造は、チャンネルとウインドガラスとの間に介装されているフィラーの段差部を、チャンネルの断面開口端で内側に折り返されている折返部が押える。
このため、ガラスチャンネルに引き抜き方向の荷重が働いた場合に、ゴム等の弾性体からなるフィラーは、その摩擦力によりウインドガラスに保持され、チャンネルは折返部が段差部を係止しているので、フィラーからガラスチャンネルが脱落するのを防止することができる。その結果、ガラスチャンネルとウインドガラスとの接続強度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1中II−II位置の断面図である。
【図3】本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第2実施形態を示す断面図である。
【図4】図3中IV−IV位置の断面図である。
【図5】本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第3実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第4実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第5実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明に係るガラスチャンネルのレギュレータ接続構造の第6実施形態を示す断面図である。
【図9】ウインドガラスの下辺を切欠いた場合を示す説明図である。
【図10】従来より知られているリンク式のレギュレータ接続構造の説明図である。
【図11】従来より知られているワイヤ式のレギュレータ接続構造の説明図である。
【符号の説明】
10、30、40、50、60 ガラスチャンネルのレギュレータ接続構造
11 ウインドガラス
11a 下辺
12、21、31、61、71 ガラスチャンネル
13、24 レギュレータ
14、22 中間連結部材(中間部)
19a ボルト(機械式締結部材)
19b ナット(機械式締結部材)
26 ボルト・ナット(機械式締結部材)
31、41 貫通穴
42 ベルト状ファスナ(機械式締結部材)
53 クリップ(機械式締結部材)
62 フィラー
64 折返部
65 係止突起(段差部)

Claims (6)

  1. 剛体からなるチャンネルと、前記チャンネルの内側に弾性体からなるフィラーとを有し、自動車の窓開口を開閉するウインドガラスを支持するガラスチャンネルと、前記ウインドガラスを開閉するレギュレータとを接続するガラスチャンネルのレギュレータ接続構造であって、
    前記ウインドガラスは、下辺が略直線状の形状を有し、前記ガラスチャンネルが前記ウインドガラスの下辺に沿って延びる長尺であるとともに、前記レギュレータ側に中間部が設けられており、前記中間部と前記レギュレータとをホルダによって接続していることを特徴とするガラスチャンネルのレギュレータ接続構造。
  2. 前記ガラスチャンネルが前記ウインドガラスにおける下辺の略全長にわたって延びていることを特徴とする請求項1に記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造。
  3. 前記ウインドガラスおよび前記ガラスチャンネルを貫通する機械式締結部材により、前記ウインドガラスおよび前記ガラスチャンネルが連結されていることを特徴とする請求項1および請求項2のうちのいずれかに記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造。
  4. 前記機械式締結部材がクリップであることを特徴とする請求項3に記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造。
  5. 前記機械式締結部材がファスナであることを特徴とする請求項3に記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造。
  6. 前記フィラーが前記ウインドガラスの下辺に取り付けられた状態において、
    前記フィラーの外側面に前記ウインドガラスの下辺に対して平行に連続する段差部が設けられているとともに、前記チャンネルの断面開口端に設けられて当該チャンネルの内方に折り返された折返部が前記段差部に係合していることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載のガラスチャンネルのレギュレータ接続構造。
JP2003123784A 2003-04-28 2003-04-28 ガラスチャンネルのレギュレータ接続構造 Pending JP2004324351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003123784A JP2004324351A (ja) 2003-04-28 2003-04-28 ガラスチャンネルのレギュレータ接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003123784A JP2004324351A (ja) 2003-04-28 2003-04-28 ガラスチャンネルのレギュレータ接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004324351A true JP2004324351A (ja) 2004-11-18

Family

ID=33501573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003123784A Pending JP2004324351A (ja) 2003-04-28 2003-04-28 ガラスチャンネルのレギュレータ接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004324351A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014163101A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Seiko Seisakusho:Kk 窓材ホルダ
KR101708187B1 (ko) * 2016-05-31 2017-02-21 대동하이렉스 주식회사 자동차용 윈도우 글래스의 캐리어 플레이트 조립 구조
CN110149798A (zh) * 2017-12-12 2019-08-20 法国圣戈班玻璃厂 具有在一侧被安置的保持元件的车辆-侧面玻璃

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014163101A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Seiko Seisakusho:Kk 窓材ホルダ
KR101708187B1 (ko) * 2016-05-31 2017-02-21 대동하이렉스 주식회사 자동차용 윈도우 글래스의 캐리어 플레이트 조립 구조
CN110149798A (zh) * 2017-12-12 2019-08-20 法国圣戈班玻璃厂 具有在一侧被安置的保持元件的车辆-侧面玻璃
US11952819B2 (en) 2017-12-12 2024-04-09 Saint-Gobain Glass France Vehicle side window having a retaining element attached on one side

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2655008B2 (ja) 車両用のドアガラスカセット
EP1721769B1 (en) Automobile roof structure
JP4661341B2 (ja) 自動車用ルーフ構造
JP4261257B2 (ja) がたつきのないガイドシステムを有するウィンドウシェード
WO2010024025A1 (ja) 自動車のルーフ構造
JP4573887B2 (ja) ウィンドウレギュレータ
JP6770991B2 (ja) ウインドレギュレータ
JPH0658028B2 (ja) ケーブル駆動式ウィンドウレギュレータ
JP6014470B2 (ja) 昇降式駐輪機
JP2004324351A (ja) ガラスチャンネルのレギュレータ接続構造
EP1782985B2 (fr) Cadre d'occultation pour pavillon vitré d'un véhicule automobile, et véhicule correspondant
EP1050655A2 (en) Window regulator mechanism
JP3833851B2 (ja) ドアガラス昇降装置
JP2011174337A (ja) ウインドレギュレータ装置の取付構造
WO2023210127A1 (ja) ルーフモジュールの製造方法
JP2005200995A (ja) ガラスチャンネルおよびガラスチャンネル付き自動車用窓ガラス
DE10215331A1 (de) Sonnenschutzrollo für Fensterscheiben von Kraftfahrzeugtüren
JP2526977Y2 (ja) シートスライド装置
JP3248434B2 (ja) ウインドレギュレータ装置
US20110016795A1 (en) Carrier supported pull-cup
JP4055213B2 (ja) ルームランプ取付構造
JP3626039B2 (ja) ドアガラス昇降装置
JPH0534248Y2 (ja)
JP2024067634A (ja) スライドドアを備えた車両構造
EP1024242A2 (en) Window lift mechanism

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20060425

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424