JPH09267551A - 消色性感圧記録シート - Google Patents

消色性感圧記録シート

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JPH09267551A
JPH09267551A JP8079199A JP7919996A JPH09267551A JP H09267551 A JPH09267551 A JP H09267551A JP 8079199 A JP8079199 A JP 8079199A JP 7919996 A JP7919996 A JP 7919996A JP H09267551 A JPH09267551 A JP H09267551A
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JP
Japan
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pressure
color
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layer
sensitive
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Application number
JP8079199A
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English (en)
Inventor
Takaaki Komatsu
孝章 小松
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧発色性を有し、かつ時間と共に消色する
記録シートを提供する。 【解決手段】 支持体、発色剤又は顕色剤の少なくとも
1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で積層或
は混合して単層の自己発色性感圧記録層、水性中間層、
可塑剤あるいは可塑剤カプセルを含む消色層、を順次積
層したことを特徴とする消色性感圧記録シート。さらに
ポリオレフィン樹脂層を介して、透明紙を積層すること
もできる。 【効果】 インクジェット記録など他の記録方法が可能
で、かつ感圧記録ができ、感圧発色部分が時間とともに
消色するため、偽造防止に用いられ、かつ、偽造防止の
チェック後、痕跡が残らず見苦しくない。透明紙を積層
することにより、極めて良好な耐擦性が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止性を備え
た記録紙に関するものであり、基本的な偽造防止性は感
圧発色性によって与えられる物である。本発明の消色性
感圧記録シートは単独で偽造防止シートとして用いるこ
ともできるが、消色性感圧記録シートの支持体の反対面
にインクジェット記録、印刷、磁気記録、感熱記録、粘
着層などを設けることが可能で、それぞれの記録性ある
いは機能性を有した偽造防止シートを作成することが可
能である。本発明の消色性感圧記録シートおよびそれを
用いた一連の記録シートは、感圧発色によりその真偽を
確認できるとともに、真偽を確認した後では時間と共に
感圧発色部分が消色するため、記録シートとして見苦し
くなく、美麗なまま流通、使用、保存することができ
る。本発明の記録シートは伝票、帳票、記録紙、玩具、
通信、証券、金券、チケット、切符、書類、シール、く
じ、ラベル等に用いることが可能で、簡単に真偽の判別
ができる偽造防止性を有する記録シートである。
【0002】
【従来の技術】電子供与性の又はプロトン受容性の無色
の有機化合物(以下に発色剤と称する)と電子受容性又
はプロトン放出性(以下に顕色剤と称する)との反応に
て発色像を得ることは古くから知られている。この現象
を具体的に利用したものとして、感圧複写紙用(例えば
米国特許2505470号、同2505489号、同2
550547号、同2548366号、同271250
7号、同2730456号、同2730457号、同3
418250号、同3672935号)、感熱記録紙
(例えば特公昭43−4160号、同43−7600
号、同45−14039号、米国特許2939009
号)等が挙げられる。更に顕色剤を塗布したシートに発
色剤を含むインキを供給して着色像を得る印刷方法も知
られている(ドイツ特許出願(OLS)1939962
号)。
【0003】顕色剤とは前に定義された性質を有するも
ので、クレー類、フェノール樹脂類、芳香族カルボン酸
類およびその金属塩等が挙げられる。
【0004】一般に感圧複写紙においては、発色像を得
るのに前記の発色剤を含んだマイクロカプセル含有層と
顕色剤との組み合わせが用いられ、これらの層を接触さ
せ、筆圧、タイプ圧等によりマイクロカプセルを破壊さ
せて、発色剤と顕色剤を接触させることにより行われ
る。
【0005】一般にこれらの顕色剤は支持体の全面に均
一に塗布された顕色剤シートとして用いられるが、感圧
複写紙の使用目的によっては、顕色剤シート側に記録不
要部分を有することがあり、このような場合には減感イ
ンキを印刷等によって顕色剤シートのその部分に塗布し
て減感する方法がとられている。
【0006】このような目的で用いられる減感インキに
ついては、例えば米国特許2777780号、特公昭4
4−27255号、同45−21448号、同46−2
2651号、同46−29546号、特開昭47−32
915号、特公昭47−38201号、同48−405
0号、特開昭48−6805号、特公昭49−4484
号、同49−19647号、同49−23008号、同
49−23850号、特開昭49−43708号、同4
9−72009号、同49−77709号、同49−7
7710号、同49−15513号、同49−8350
9号、ドイツ特許出願(OLS)2343800号、同
2359079号、同2361856号。特公昭58−
38119号、特開昭63−74681号、同63−4
1184号等に詳述されている。これらの特許で開示さ
れている技術は、感圧発色紙において特定の部分を全く
発色させない技術であり、一般には感圧紙(特に顕色剤
シート)に印刷することにより減感が達成されている。
【0007】本発明に用いられる自己発色性感圧記録層
は、いわゆるノーカーボン複写紙から発展したものであ
り、製品形態としては自己発色感圧記録シート又はセル
フコンティンドペーパーとも呼ばれている。その構成
は、発色剤を内包するマイクロカプセルを支持体に設け
る工程と、更にその塗層上に酸性白土、フェノール樹
脂、有機酸性物質等の顕色剤を設ける工程との都合2工
程からなる2層塗工による製造方法(塗工順序を逆にし
たものも含む)や、上記2成分の少なくとも1成分をマ
イクロカプセル化し、均一に混合して一層塗工による製
造方法(特公昭47−16096号公報)が知られてい
る。
【0008】当然ながら、自己発色性感圧記録シート
は、支持体表面に発色剤と顕色剤の両方が近接して存在
するため、少しの摩擦や圧力により発色してしまうた
め、耐擦性の付与が必要であり、簡単な耐擦性の付与方
法として、マイクロカプセルよりも粒径の大きい小麦で
んぷん粒子等を自己発色性感圧記録層内に分散させ、多
少の圧力では不用意に発色しないようにしたものもあ
る。
【0009】近年、各種計測機器のプリンターやレコー
ダー、ラベル用プリンター、POS用プリンター、およ
び乗車券や入場券等の自動販売機などの広範囲の分野に
おいて、インクジェット方式、感熱方式、熱転写方式、
などによる記録が使用されるようになってきた。特にイ
ンクジェット記録は、モノクロおよびカラーの両方の記
録が可能であることから、また感熱記録はメンテナンス
フリーで手軽に記録が得られることからビジネスオフィ
スや販売店、家庭で便利に使用されている。しかしなが
らこれらの記録はカラーコピー、パソコン、プリンタ
ー、および印字フォントなどの発達により簡単に同じ印
字を行うことができるため乗車券などの金券として扱う
場合には偽造しやすいという問題があった。偽造防止の
目的からは、このようないわゆる金券の記録用紙には偽
造防止用の地紋印刷がなされていたり、マイクロ文字に
よる偽造防止用の印刷がなされているが、近年のカラー
コピーの発達により、印刷に関しては素人でも簡単に複
製が作れるという状況になっている。このような状況は
単に金券のみならず、値札あるいは商品詳細を記入した
ラベルや、スピードくじなどにおいても複製を作り易い
という状況は同じである。
【0010】社会生活の中で偽造方法の進展(特にカラ
ーコピーに負う所が大きい)により、そのターゲットと
されるのは切符やチケットなどの金券のみならず、ラベ
ル、値札、書類などもその例に漏れない。すなわち入場
券や切符、切手、印紙、手形、小切手、証書などの金券
以外にも世間に流通している本やCD、ゲームソフトな
どのラベルや説明書、商品の値札そのもの、あらゆる種
類のくじや投票券(馬券など)、会社の専用便せんなど
もカラーコピーで複製を作ろうと思えば容易にできるの
が現状である。
【0011】インクジェット記録、感熱記録などにおい
ては、単独の発色方法のみでは使用できるプリンターが
限定されてしまうため、インクジェット記録ヘッド、感
熱記録ヘッド、インパクトヘッドの両方で印字可能な記
録用紙が望まれていた。その理由のひとつとして、イン
クジェット記録、感熱記録ヘッド、あるいは感圧記録な
ど1種類の記録方式のみでは前述したように簡単に偽造
できてしまうので、少なくとも2つ以上の記録方式が併
用できる多機能性の記録シートの開発が望まれていた。
【0012】自己発色性感圧記録の発色システムは、支
持体表面に発色剤と顕色剤の両方が近接して存在してい
るため、少しの摩擦や圧力により発色し、他の記録方法
と組み合わせればそれなりに偽造防止することができる
が、この軽い圧力による発色するという機能のため耐擦
性の付与が必要である。簡単な耐擦性の付与方法とし
て、マイクロカプセルよりも粒径の大きい小麦でんぷん
粒子等を自己発色性感圧記録層内に分散させ、多少の圧
力では不用意に発色しないようにしたものもある。しか
しながら、このようなクッション材(スチルト材)の併
用では、その耐擦性効果は限られるものであり、非常に
耐擦性を向上させた自己発色性感圧記録シートにおいて
も、その印字は感圧紙用に設計されたプリンターでなけ
れば、紙送りロールなどで自己発色性感圧記録層が発色
してしまうという問題があった。このような耐擦性の悪
さのために、たとえばインクジェットプリンター、感熱
プリンター、磁気記録リーダー・ライターなどを通せば
紙送りロールの跡が発色して使い物にならないというジ
レンマがあった。
【0013】さらに自己発色性感圧記録シートにおいて
も、インクジェット記録体と同様に近年のパソコン、プ
リンター、および印字フォントなどの発達により簡単に
同じ印字を行うことができるため金券として扱う場合に
は偽造しやすいという問題があった。偽造防止用の地紋
印刷がカラーコピーにより複製できる点もインクジェッ
トなどの場合と同様である。
【0014】偽造防止の手段あるいは情報処理の機械化
の手段としてよく用いられる方法に磁気記録方式があ
る。磁気記録方式は、磁気記録単体で用いられることは
すくなく、磁気記録とインクジェット記録、磁気記録と
印刷(あるいは偽造防止印刷)、磁気記録と熱転写記録
など組み合わせて用いるのが普通である。一般的には磁
気切符、磁気入場券、馬券などの投票券、プリペイドカ
ード、クレジットカード、磁気回数券などの多くの分野
に用いられているが、磁気記録は機械処理であり、かつ
その磁気情報は基本的には解読可能であるため全く同じ
磁気特性の磁気記録用紙を作れば偽造が可能であった。
このことは磁気記録シートの1種類であるテレホンカー
ドの偽造の多さを見ても判るとおりである。切符などは
磁気情報と感熱記録情報、あるいは磁気情報と溶融熱転
写記録情報が併用されるが、一般に解読は磁気情報のみ
によるため、磁気情報が解読されれば偽造防止性は極め
て低いものになる。解読が磁気情報のみによるのは、感
熱記録、あるいは溶融熱転写記録が文字情報であるた
め、自動改札などの極めて短時間での処理には向かない
ためである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、自己発色性感圧記録シートの発色
性を有し、必要時には加圧、フォーム印刷機、インパク
トプリンター等で容易に発色でき、かつその発色部分が
制御された消色時間で消色するため、再確認の手間が省
け、発色部分が見苦しくなく、耐擦性が高く、他の記録
(インクジェット記録、感熱記録、印刷など)の妨げと
ならない消色性感圧記録シートを提供するものである。
【0016】本発明が解決しようとする具体的な課題
は、自己発色型の感圧記録が可能であり、かつ感圧発色
した部分は時間と共に消色し、その発色の痕跡がなくな
る用紙、すなわち感圧発色しても(消色するから)見苦
しくない記録シートを提供することにある。すなわち記
録シートの真偽を感圧自己発色性により確認する。さら
に、感圧自己発色性により記録シートの真性を確認した
ら、確認のための発色部分は設定した消色時間で消色し
て確認部分を判らなくすることができる記録シートを提
供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の消色性感圧記録
シートでは、支持体の片面に、発色剤または顕色剤の少
なくとも1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独
で積層あるいは混合して単層の自己発色性感圧記録層を
有する感圧記録シートにおいて、該自己発色性感圧記録
層が可塑剤カプセルを含む消色性感圧記録層であること
を特徴とする。
【0018】又、支持体、発色剤又は顕色剤の少なくと
も1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で積層
或は混合して単層の自己発色性感圧記録層、可塑剤ある
いは可塑剤カプセルを含む消色層、を順次積層したこと
を特徴とする2層型消色性感圧記録シートとすることも
可能である。
【0019】又、支持体、発色剤又は顕色剤の少なくと
も1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で積層
或は混合して単層の自己発色性感圧記録層、水性中間
層、可塑剤あるいは可塑剤カプセルを含む消色層、を順
次積層したことを特徴とする多層型消色性感圧記録シー
トとすることも可能である。
【0020】発色剤と顕色剤の反応は可逆反応であり、
発色剤/顕色剤反応物(発色体)は可塑剤により逆反応
を起こし、消色させることが可能となる。従って、上記
の構成を採用することにより、感圧自己発色が行え、か
つ時間とともに発色部分が消色する、偽造防止性を有す
る消色性感圧記録シートを得ることができる。
【0021】さらに、該消色性感圧記録シートに、ポリ
オレフィン樹脂層を介して、セルロース繊維を用いて製
造した透明度70%以上の透明紙を積層することによ
り、強い耐擦性が付与され、使用前の無用なマイクロカ
プセルの破壊を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を説明する。
【0023】本発明に用いられる支持体としては、上質
紙、アート紙、グラシン紙、キャスト紙、コーテッド紙
等の通常の天然パルプ紙を用いることができ、木材パル
プ、合成パルプ、填料、サイズ剤、紫外線防止剤、酸化
防止剤、顔料、紙力増強剤、染料等、通常抄紙で用いら
れる原材料を必要に応じて使用することが可能である。
又、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリメチルペンテン等のプラスッチクシー
ト、及びこれらの合成繊維からなる合成紙や不織布、又
はこれらの合成樹脂を紙に片面、又は両面にラミネート
したラミネート紙を使用しても良い。全ての支持体は白
色でも、着色されていても良い。
【0024】本発明に利用し得る自己発色性感圧記録層
については、特に制限されることなく、従来から公知の
ものを使用できる。例えば、マイクロカプセル化の方法
やマイクロカプセルの壁材、発色剤や発色剤を溶解する
油、あるいは顕色剤、可塑剤、接着樹脂、マイクロカプ
セル保護剤等である。
【0025】マイクロカプセル化法としては、コアセル
ベーション法(米国特許2800458号明細書等)、
界面重合法(特公昭47−1763号公報等)、インサ
イチュー重合法(特開昭51−9079号公報等)等が
使用できる。
【0026】マイクロカプセルの壁材としては、ポリウ
レタン、ポリ尿素、エポキシ樹脂、尿素/ホルマリン樹
脂、メラミン/ホルマリン樹脂等が使用できる。
【0027】発色剤としては、トリアリルメタン系化合
物、ジアリールメタン系化合物、キサンテン系化合物、
チアジン系化合物、スピロピラン系化合物等が使用で
き、一般に感圧記録材料や感熱記録材料に用いられてい
るものであれば、特に制限されない。
【0028】例えば、発色剤としては、トリアリルメタ
ン系化合物、ジアリールメタン系化合物、キサンテン系
化合物、チアジン系化合物、スピロピラン系化合物、ジ
フェニルメタン系染料、スピロ系染料、ラクタム系染
料、フルオラン系染料等が使用でき、一般に感圧記録材
料や感熱記録材料に用いられているものであれば特に制
限されない。
【0029】具体的には、3,3−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジ
メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール
−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチ
ルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2
−フェニルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルピロール−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド等のトリアリルメタン系染料、4,4’−ビ
ス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、
N−ハロフェニル、ロイコオーラミン、N−2,4,5
−トリクロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニル
メタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−
ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系
染料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチ
ル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−
ジナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−メチル−ナフト(6’−メトキシベンゾ)スピ
ロピラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピラン等の
スピロ系染料、ローダミン−B−アニリノラクタム、ロ
ーダミン(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ローダミン
(o−クロロアニリノ)ラクタム等のラクタム系染料、
【0030】3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エ
チル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−N−アセチル−N−メチルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミ
ノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−ジベンジルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチル−N
−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−N−クロロエチル−N−メチルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミノフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−
p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ)フルオラ
ン、3−(N−エチル−N−iso−アミルアミノ)−6
−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェニルア
ミノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−ク
ロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6
−メチル−7−p−ブチルフェニルアミノフルオラン等
のフルオラン系染料等が挙げられる。
【0031】発色剤を溶解する油としては、ジアリール
アルカン系、アルキルナフタレン系、アルキル化ビフェ
ニル、水添ターフェニルの如き芳香族合成油、ケロシ
ン、ナフサ、パラフィン油、塩素化パラフィンの如き脂
肪族合成油、綿実油、大豆油、亜麻仁油の如き植物油等
が使用できる。
【0032】マイクロカプセルの保護剤としては、セル
ロース粉末、デンプン粒子、タルク、焼成カオリン、炭
酸カルシウム等が使用できる。
【0033】顕色剤としては、感圧記録や感熱記録で一
般に使用される電子受容性の物質が用いられる。具体的
には、粘土類(例えば、活性白土、酸性白土、アタパル
ジャイト、ベントナイト、コロイダルシルカ、硅酸アル
ミニウム等)、有機酸(例えば、サリチル酸の如き芳香
族カルボキシ化合物又はこれらの金属塩等)、有機酸と
金属化合物の混合物、酸性重合体(例えばフェノール/
ホルムアルデヒド樹脂、サリチル酸系樹脂又はこれらの
亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタ
ン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属塩等)等が
使用できる。
【0034】自己発色性感圧記録層中および水性中間層
中に使用される顔料としては、ケイソウ土、タルク、カ
オリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、水酸化アル
ミニウム、尿素−ホルマリン樹脂等が挙げられる。
【0035】その他に、助剤として、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パ
ラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエ
チレン、ステアリン酸アミド、カスターワックス等のワ
ックス類、又、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、
スルホン酸変性ポリビニルアルコール等の分散剤、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収
剤、更らに界面活性剤、蛍光染料、帯電防止剤、増粘
剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤、離型剤、滑剤、耐ブ
ロッキング向上剤、粘着付与剤等が自己発色性感圧記録
層、水性高分子中間層、ポリオレフィン樹脂層中に必要
に応じて添加される。
【0036】更に、カール防止のためにバックコートを
施したり、ジャミング防止のために導電処理を行った
り、支持体と自己発色性感圧記録層の間にアンダーコー
ト層を設ける等、感圧記録材料製造分野における各種の
公知技術を必要に応じて付加することができる。
【0037】又、本発明の構成として、高い発色濃度を
得る上で、支持体と自己発色性感圧記録層との間に、炭
酸カルシウム、タルク、シリカ、クレー、硫酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、硫酸鉛、
鉛白、亜鉛華、硫化亜鉛、サチン白、酸化チタン、酸化
アンチモン、雲母、ベントナイト、ケイ酸カルシウム、
石膏、水酸化アルミニウム等の無機顔料、又はポリスチ
レン、ポリビニルトルエン、スチレン/ジビニルベンゼ
ン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、尿素/ホルムア
ルデヒド重合体、ポリエチレン等の微粉有機顔料を含む
アンカー層を設けたり、自己発色性感圧記録層内に分散
することは何等差し支えない。
【0038】本発明で消色層に用いることのできる可塑
剤としては、例えば、次の如き具体例を挙げる事ができ
る。リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン酸トリ
−2−エチルヘキシル、リン酸トリ(クロロエチル)、
リン酸トリ(ジクロロプリピル)、リン酸トリブトキシ
エチル、リン酸トリ(β−クロロプロピル)、リン酸ト
リフェニル、リン酸トリクレシル、オクチルジフェニル
ホスフェート、リン酸トリス(イソプロピルフェニ
ル)、クレジルジフェニルホスフェート、等のリン酸エ
ステル類、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸
ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタ
ル酸オクチルデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸
ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジシ
クロヘキシル、等のフタル酸エステル類、テトラヒドロ
フタル酸−n−オクチル、テトラヒドロフタル酸−2−
エチルヘキシル、テトラヒドロフタル酸イソデカニル、
等のテトラヒドロフタル酸エステル類、オレイン酸ブチ
ル、グリセリンモノオレイン酸エステル、アジピン酸ジ
ブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−
2−エチルヘキシル、アジピン酸ジオクチル、アジピン
酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸
ジブチルジグリコール、アジピン酸アルキル610、ア
ゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチ
ル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、マレイン酸ジ
ブチル、マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸
ジブチル、等の脂肪酸エステル類、ジエチレングリコー
ルジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エ
チルブチラート、等の二価アルコールエステル類、アセ
チルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチ
ル、ブチルフタリルブチルグリコレート、クエン酸アセ
チルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、等のオ
キシ酸エステル類、エポキシ脂肪酸エステル、エポキシ
化油脂、等のエポキシ系可塑剤、トリメット酸トリアル
キル、トリメット酸トリ−2−エチルヘキシル、等のト
リメット酸系可塑剤、その他に塩素化パラフィン、塩素
化ビフェニル、2−ニトロビフェニル、ジノニルナフタ
リン、o−及びp−トルエンスルホンエチルアミド、樟
脳、アビエチン酸メチル、等である。
【0039】本発明に係る可塑剤カプセルは、上記のよ
うな可塑剤をマイクロカプセル化したものであり、カプ
セル化方法、カプセル化剤などは全て前述の発色剤のカ
プセル化における方法、材料を適用することが可能であ
る。
【0040】本発明の消色層を構成する主要成分は可塑
剤カプセルあるいは可塑剤とバインダーである。このう
ちバインダーは以下に示す水性中間層にて用いられる水
性高分子の中から可塑剤カプセルあるいは可塑剤の分散
性、安定性を考慮し選ぶことができる。また、消色層中
に印刷性、耐擦性を考慮して有機顔料、無機顔料を含有
させることができる。
【0041】自己発色性感圧記録層への可塑剤の浸透を
制御する目的で、自己発色性感圧記録層と消色層の間に
水性中間層を設けることができる。本発明の水性中間層
に用いることのできる水性高分子としては、例えば以下
の物質が挙げられる。天然高分子および半合成高分子と
して、デンプン、酸化デンプン、エーテル化デンプン、
ジアルデヒド化デンプン、エステル化デンプンなどの変
性デンプン化合物、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プロ
ピレングリコールエステルなどのアルギン酸化合物、カ
ゼイン、ゼラチン、プルラン、デキストラン、キチン、
キトサン、ゴムラッテクス、アラビアゴム、フノリ、天
然ガム、デキストリン、メチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセル
ロースなどの変性セルロース化合物などが挙げられる。
合成高分子としては、完全ケン化あるいは部分ケン化ポ
リビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアル
コール、ポリビニルアルコールと多価カルボン酸とのエ
ステル化物、カルボキシ変性化ポリビニルアルコール、
スルホン酸変性化ポリビニルアルコール、オレフィン変
性化ポリビニルアルコール、ニトリル変性化ポリビニル
アルコール、アミド変性化ポリビニルアルコール、ピロ
リドン変性化ポリビニルアルコールなどの変性化ポリビ
ニルアルコール化合物、ポリエチレングリコール、ポリ
アクリル酸アミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ア
ンモニウム、ポリアクリル酸ソーダなどのポリアクリル
酸化合物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミ
ン、ポリビニルエーテル、ポリマレイン酸共重合体、ポ
リアクリルアミド、水溶性アルキド樹脂などが挙げられ
る。また、スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン/ブタジエン共重合体、ブタジエン/メタクリレート
共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/アクリル酸
ラッテクス、などの合成高分子を水に分散したエマルジ
ョンとして水性高分子溶液の代わりに用いることができ
る。水性高分子としては、上記のような高分子を単独
で、あるいは混合した水溶液として、必要ならば消泡
剤、分散剤などを併用して用いることができる。
【0042】水性中間層の塗布量は消色層が可塑剤によ
るものか、可塑剤カプセルによるものかにより相違があ
り、限定されるものではないが、好ましくは1〜10g
/m2の範囲内である。塗布量がこの範囲より小さいと
水性中間層がムラになり、消色時間が不均一になること
があるし、この範囲より多いと感圧自己発色性を低下さ
せることがある。水性中間層中に顔料を含むことも可能
である。
【0043】本発明の消色性感圧記録シートの裏面に、
インクジェット記録層、感熱記録層、印刷用顔料塗工
層、磁気記録層、粘着層などを設けることができる。
【0044】本発明において自己発色性感圧記録層、消
色層、水性中間層、インクジェット層、感熱記録層、印
刷用顔料塗工層、磁気記録層、粘着層などを塗布する方
法としては、グラビアコーター、グラビアオフセットコ
ーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコ
ーター、Uコンマコーター、AKKUコーター、スムー
ジングコーター、マイクログラビアコーター、リバース
ロールコーター、4本あるいは5本(多段)ロールコー
ター、カーテンコーター、ブレードコーター、ディップ
コーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、
リップコーター、ダイコーター、スクイズコーター、シ
ョートドウェルコータ、サイズプレス、スプレー等の各
種装置の中から適当な装置をオンマシン或はオフマシン
で用いることができる。また、各層の各々の塗工又は含
浸後には、マシンカレンダー、グロスカレンダー、TG
カレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等
のカレンダーやブラッシングを用いて仕上げても良い。
また、場合によってはオフセット、シルクスクリーンな
どの印刷方法も用いられる。
【0045】本発明の消色性感圧記録シートへの印刷や
記録の方法は、鉛筆やインクによる筆記・印刷、インパ
クトプリンター、電子写真、熱転写、インクリボン、イ
ンクジェット、感圧、感熱、インクジェット、フレキソ
印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、凹版
印刷、レーザープリント、ラベル貼り合わせ等その方法
による制限はない。ただし消色性感圧記録層への記録
は、圧力による発色を伴う記録方法に限られる。
【0046】又、本発明の消色性感圧記録シートは、他
の感圧記録シート、裏カーボン複写シート、粘着シー
ト、印刷シート、透明フィルム等と組合わせて一連の複
写シートとして使用できる。本発明の消色性感圧記録シ
ートの一部、あるいは全部にダイカット等の加工、支持
体の一部の分離、ミシン目、プリンター用送り孔等の加
工を施すことは何等差し支えない。
【0047】本発明の消色性感圧記録シートは、消色性
感圧記録面側に、ポリオレフィン樹脂層を介して、セル
ロース繊維を用いて製造した透明度70%以上の透明紙
を積層することにより、強い耐擦性が付与され、耐擦消
色性感圧記録シートとなる。
【0048】ここで言う透明度とは、100から不透明
度値を差引いた値として表した。不透明度値とは、JI
S P8138にて測定した不透明度(%)である。厚
みは、JIS P8118で規定される紙及び板紙の厚
さと密度の試験方法により測定した値である。
【0049】本発明において、70%以上の透明度を有
する透明紙が自己発色性感圧記録層の記録を読むために
必要であり、透明度が70%より低いと記録の読み取り
が困難になり不適当である。
【0050】このため、本発明においては、透明度が7
0%以上の紙を透明紙と呼ぶ。本発明に用いられる透明
紙は、透明度が70%以上のものであれば、グラシン
紙、樹脂含浸紙、タイプライター用紙、コンデンサーペ
ーパー、トレーシングペーパー、含浸トレーシングペー
パー、和紙等、特に制限するものではないが、中でもト
レーシングペーパー、含浸トレーシングペーパー、ある
いは和紙が適している。印刷性に問題がある場合がある
が、透明度が本発明の範囲内であれば不織布を使用する
こともできる。なお、本発明で称するトレーシングペー
パーとは、ナチュラルトレペあるいは天然トレペとも称
される透明紙のことである。
【0051】ここでいうトレーシングペーパー、あるい
は含浸トレーシングペーパーとは、最新紙加工便覧(テ
ックタイムス編 昭和63年8月20日発行)によると
次のように説明されている。『ナチュラルトレペとは、
製図における原図用紙といえば、トレース作業とジアゾ
コピー作業を考慮したトレーシングペーパーであった。
トレーシングペーパーは透明紙である。なぜ紙は不透明
で白いかというと、一般の上質紙は体積中に50%前後
の空気を含んでいる。微細な空隙の分布とセルロース繊
維と空気の屈折率の違いにより紙は白く見え、不透明に
なる。トレーシングペーパーには、ナチュラルトレペと
含侵トレペの2種類のトレーシングペーパーがある。ナ
チュラルトレペは、パルプ繊維を高度に叩解させて15
〜25%と空隙が少なくなる様に抄造した紙である。そ
れに対して、含浸トレペは一般の上質紙にセルロースと
屈折率の同じ透明化樹脂を含浸させた透明紙であ
る。』、『トレーシングペーパーにおいて事務用には4
0〜60g/m2の薄物品が使用され、設計製図、第二原図
用には55g/m2以上のものが使用されている。』。
【0052】さらに、新版印刷事典(日本印刷学会編
大蔵省印刷局)の透明紙の項には、『薄くて透明な筆記
用紙の一種。原図を透き写し、バンダイク法・青写真等
の原稿用に用いる。2種類あって、1)は原料を高度の
粘状に叩解し透明になるようにすいたもの、または薄紙
にカナダバルサム・テレビン油・植物油等の混合物を塗
って透明にした加工紙。2)はコウゾ・ミツマタ等を用
いて流しずき法によって抄造した薄葉和紙。図引き用紙
ともいう。』との記載がある。
【0053】紙パルプ技術便覧(1982年 紙パルプ
技術協会)によれば、『薄葉の総称で、辞典用紙、ライ
スペーパー、タイプ用紙、印刷用紙等用途により種類多
く、坪量は40g/m2以下で、薄葉和紙は20g/m2以下で
ある。』との記載がある。
【0054】以上の記載を踏まえた上で、便宜上本発明
においては、自己発色感圧記録層の印字の読み取りに適
当な透明度が70%以上の紙を透明紙と呼ぶ。中でも、
本発明の透明紙は、坪量が10〜45g/m2であることが
好ましい。本発明の透明紙には、木材パルプ、合成パル
プ、填料、サイズ剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、紙力
増強剤、染料等、通常抄紙で用いられる原材料を必要に
応じて使用することが可能である。
【0055】透明紙の坪量が10g/m2より小さいと、寸
法安定性が悪くて貼り合わせ時にしわが入りやすく、ま
たペンプロッター等で筆記の際に破れる事があり好まし
くない。また、坪量が45g/m2より大きいと、貼合わせ
後の厚みが厚くなり、自己発色性感圧記録層の発色性お
よび読み取り性が阻害されるため好ましくない。
【0056】本発明におけるポリオレフィン樹脂は、一
般にポリオレフィン樹脂コーティング、或いはポリオレ
フィン樹脂ラミネートに用いられるポリオレフィン樹脂
なら制限なく使用可能であり、例えば、ポリエチレン
(低密度、中密度、高密度、線状低密度ポリエチレ
ン)、ポリプロピレン、ポリトリメチルペンテン、ポリ
ブテン等の汎用溶融押し出し樹脂を単独で、あるいは混
合して用いることができる。
【0057】ポリオレフィン樹脂層により透明紙と自己
発色性感圧記録層を有する支持体を一体化するには、一
般の溶融押し出しダイ、Tダイ、あるいは多層同時押し
出しダイを用いることができる。溶融押し出しの前処理
として、透明紙、あるいは消色性感圧記録層にコロナ処
理、フレーム処理等公知の接着性改良のための処理を行
うことは何等差し支えない。
【0058】ポリオレフィン樹脂の塗布量は、自己発色
性感圧記録層の発色性、および透明紙との接着性に関与
するため一定の範囲にあることが必要である。透明紙と
支持体との接着強度を充分に保つ目的から、8〜25g/
m2の塗布量が必要であり、十分な自己発色性感圧記録層
の発色を確保するためには、多くとも30g/m2以下の塗
布量に抑える必要がある。
【0059】本発明の消色性感圧記録シートにおいて
は、加圧印字を行うことにより、自己発色性感圧記録層
を発色させることが可能であり、その発色により記録シ
ートの真偽を確かめることが可能であるばかりでなく、
設定時間が経過すると発色部分が消色するため、この過
程をチェックすることによっても記録シートの真偽のチ
ェックが可能である。さらに真偽をチェックした後で発
色部分が設定時間内に消色するため、商品券などに用い
ても見苦しくなく、商品価値が高い。また2層型消色性
感圧記録シート、多層型消色性感圧記録シートでは、記
録シートの最表面が消色層となるため耐擦性が高く、簡
単な擦れによっては発色しない。さらにポリオレフィン
樹脂を介して透明紙を積層することにより、耐擦性はよ
り高く、取扱いやすい記録シートが得られる。
【0060】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は、実施例に限られるものではない。
以下に示す部及び%のいずれも重量基準である。又、塗
抹量を示す値は断わりのない限り乾燥後の塗抹量であ
る。
【0061】<調整例1:自己発色性感圧塗液> 発色剤カプセルの調整;感圧記録用に用いる発色剤内包
マイクロカプセルは、次のとおり作製した。まず、クリ
スタルバイオレットラクトン20部をハイゾールSAS
N−296(日本石油化学(株)製)90部に加熱溶
解して内相油とした。メラミン10部と37%ホルマリ
ン25部を水100部とともに加温し、メラミン−ホル
マリン初期重縮合物を得た。次いで、内相油を6%のス
チレン/無水マレイン酸共重合体水溶液150部に乳化
し、この乳化液に、上記のメラミン−ホルマリン重縮合
物を添加して、液温を70℃に3時間保持して、メラミ
ン−ホルマリン樹脂膜を持つ発色剤内包のマイクロカプ
セル分散液を得た。得られたマイクロカプセルの平均粒
子径は、約6μmであった。
【0062】自己発色性感圧記録層用の塗料は、以下の
処方により作製した。 発色剤内包のマイクロカプセル 150部 顕色剤(住友デュレズ(株)製PR26298) 80部 デンプン粒子 200部 カオリンクレー 100部 酸化デンプン 100部 炭酸カルシウム 120部
【0063】<調整例2:可塑剤カプセル塗液の調製>
エチレンジアミンのプロピレンオキシド付加物(平均分
子量4100)40部にロジン変性フェノール樹脂(荒
川化学工業株式会社製、タマノールT135)17部添
加し、150℃で溶解して可塑剤内相油とした。メラミ
ン10部と37%ホルマリン25部を水100部ととも
に加温し、メラミン−ホルマリン初期重縮合物を得た。
次いで、可塑剤内相油を6%のスチレン/無水マレイン
酸共重合体水溶液150部に乳化し、この乳化液に、上
記のメラミン−ホルマリン重縮合物を添加して、液温を
70℃に3時間保持して、メラミン−ホルマリン樹脂膜
を持つ可塑剤内包のマイクロカプセル分散液(可塑剤カ
プセル塗液)を得た。得られたマイクロカプセルの平均
粒子径は、約6μmであった。
【0064】<調整例3:可塑剤塗液の調製>可塑剤と
してエチレンジアミンのプロピレンオキシド付加物(平
均分子量4100)40部と炭酸カルシウム(白石カル
シウム製、ソフトン2200)40部に界面活性剤を加
えて水200部に分散した。6%のポリビニルアルコー
ル水溶液150部に上記の可塑剤分散液を添加して攪拌
し、可塑剤塗液を得た。
【0065】<調整例4:中間層塗液の調整>水性中間
層を形成する水性高分子としてポリビニルアルコール
(日本合成化学工業製、ゴーセノールNM−11)の1
0重量%溶液を用い、顔料としてシリカゲルを5重量%
分散して中間層塗液とした。
【0066】<調整例5:発色・消色性感圧記録塗液>
発色・消色性感圧記録層用の塗料は、以下の処方により
作製した。 発色剤内包のマイクロカプセル(調整例1) 150部 可塑剤内包のマイクロカプセル(調整例2) 120部 顕色剤(住友デュレズ(株)製PR26298) 80部 デンプン粒子 300部 カオリンクレー 120部 酸化デンプン 120部 炭酸カルシウム 140部
【0067】実施例1−A 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を
塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性
感圧記録層を設けた。その上に調整例2で得た可塑剤カ
プセル塗液を5g/m2の塗布量で塗工し可塑剤カプセ
ルによる消色層を設けた。感圧シートAとする。
【0068】実施例1−B 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を
塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性
感圧記録層を設けた。その上に調整例4で得た中間層塗
液を3g/m2の塗布量で塗工し水性中間層を設けた。
さらにその上に調整例2で得た可塑剤カプセル塗液を5
g/m2の塗布量で塗工し可塑剤カプセルによる消色層
を設けた。感圧シートBとする。
【0069】実施例1−C 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を
塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性
感圧記録層を設けた。その上に調整例3で得た可塑剤塗
液を5g/m2の塗布量で塗工し可塑剤による消色層を
設けた。感圧シートCとする。
【0070】実施例1−D 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を
塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性
感圧記録層を設けた。その上に調整例4で得た中間層塗
液を3g/m2の塗布量で塗工し水性中間層を設けた。
さらにその上に調整例3で得た可塑剤塗液を5g/m2
の塗布量で塗工し可塑剤による消色層を設けた。感圧シ
ートDとする。
【0071】実施例1−E 発色・消色型の自己発色性感圧記録層を有する支持体と
して、市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォーム 7
0K)に、調整例5記載の配合の発色・消色性感圧記録
層を、塗布量が7g/m2になるように塗設し発色・消
色性感圧記録シートを得た。
【0072】実施例1−F 実施例1−Eで得た発色・消色性感圧記録シートの記録
面側にコロナ処理を施した後、溶融押し出しダイより低
密度ポリエチレン(日本ユニカー製、NUC8008)
を押し出し、透明紙としてコロナ処理を行った坪量15
g/m2のトレーシングペーパー(透明度84%)を貼合せ
て一体化して耐擦消色性感圧記録シートを得た。ポリエ
チレン樹脂の塗布量は15g/m2であった。
【0073】比較例1 自己発色性感圧記録層を有する支持体として、市販の上
質紙(三菱製紙製、ダイヤフォーム 70K)に、調整
例1記載の配合の自己発色性感圧記録層を、塗布量が7
g/m2になるように塗設した自己発色性感圧記録シー
トをそのまま用いた。
【0074】比較例2 比較例1で得た自己発色性感圧記録シート上に、市販の
減感インキ(三菱製紙製、NCRオフセット用減感イン
キ)で全面印刷し、UVで硬化して減感した自己発色性
記録シートを得た。
【0075】実施例2−A 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にインク受理層組成物として下記の調整
例6で示すインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコ
ータにより乾燥塗工量5g/m2となるように塗工し、次
にその反対面に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗
布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性感
圧記録層を設けた。その上に調整例2で得た可塑剤カプ
セル塗液を5g/m2の塗布量で塗工し可塑剤カプセル
による消色層を設け目的とするインクジェット/消色性
感圧記録シート(A)を得た。
【0076】<調整例6:インク受理層塗液配合> 合成非晶質シリカ(ファンシールX37B:徳山曹達株式会社製) 100部 ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製) 30部 カチオン性染料定着剤(スミレース゛レシ゛ン1001:住友化学工業株式会社製) 20部 以上を調液し、固形分濃度13%とした。
【0077】実施例2−B 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にインク受理層組成物として調整例6で
示すインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコータに
より乾燥塗工量5g/m2となるように塗工し、次にその
反対面に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が
7g/m2になるように塗設して、自己発色性感圧記録
層を設けた。その上に調整例4で得た中間層塗液を3g
/m2の塗布量で塗工し水性中間層を設けた。さらにそ
の上に調整例2で得た可塑剤カプセル塗液を5g/m2
の塗布量で塗工し可塑剤カプセルによる消色層を設け目
的とするインクジェット/消色性感圧記録シート(B)
を得た。
【0078】実施例2−C 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にインク受理層組成物として調整例6で
示すインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコータに
より乾燥塗工量5g/m2となるように塗工し、次にその
反対面に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が
7g/m2になるように塗設して、自己発色性感圧記録
層を設けた。その上に調整例3で得た可塑剤塗液を5g
/m2の塗布量で塗工し可塑剤による消色層を設け目的
とするインクジェット/消色性感圧記録シート(C)を
得た。
【0079】実施例2−D 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にインク受理層組成物として調整例6で
示すインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコータに
より乾燥塗工量5g/m2となるように塗工し、次にその
反対面に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が
7g/m2になるように塗設して、自己発色性感圧記録
層を設けた。その上に調整例4で得た中間層塗液を3g
/m2の塗布量で塗工し水性中間層を設けた。さらにそ
の上に調整例3で得た可塑剤塗液を5g/m2の塗布量
で塗工し可塑剤による消色層を設け目的とするインクジ
ェット/消色性感圧記録シート(D)を得た。
【0080】比較例3 インクジェット記録層を有する支持体として、市販の上
質紙(三菱製紙製、ダイヤフォーム 70K)に、調整
例6記載の配合のインクジェット塗液を乾燥重量が5g
/m2となるように塗抹、乾燥してインクジェット記録
層を設け、インクジェット記録シートを得た。
【0081】実施例1−A〜1−F、2−A〜2−Dお
よび比較例1〜3で得られた記録シートは以下の方法で
評価を行い、結果を表1に示した。
【0082】[感圧発色性]実施例および比較例で得ら
れた記録シートにインクリボンを装着しないドットイン
パクトプリンターを用いてベタ印字を行った。印字後に
マクベスRD−918光学濃度計を用いて光学濃度を測
定した。実用に供した場合、目視で真偽の確認ができる
ほどの光学濃度は0.30以上であり、光学濃度が0.
20を下回るようだと正確な確認が困難なレベルであ
る。光学濃度が0.15を下回ると発色の有無自体が分
かりにくくなるレベルである。
【0083】[インクジェット適性]市販のインクジェ
ットプリンター(エプソンMJ−700V2C)を用い
て印字を行った。印字後すぐに印字面を布で擦り、印字
面の汚れを観察した。印字が全く汚れない場合を5、印
字の極一部に流れが見られるが注意しないと判らないレ
ベルを4、印字が流れるがほとんど解読に影響がない場
合を3、印字のほとんどが流れて解読できない場合を
2、印字が全く定着しない場合を1としてインクジェッ
ト適性として表わした。
【0084】ただし、インクジェットプリンターを用い
た印字で紙送りロールや紙送りギヤの擦りによりいイン
クジェット印字以外の不要な部分が発色してしまう場合
は、インクジェットプリンター適性がないということで
あり、インクジェット発色性を0で判定した。
【0085】[偽造防止性1]インクリボンを装着しな
い市販のドットインパクトプリンターを用いて印字を行
った。自己発色性感圧記録層が発色して、単なる塗工紙
や上質紙、インクジェット記録用紙などの記録シートで
ないと確認できるものを偽造防止性1が優で、発色せず
に偽造防止性がないものも偽造防止性1が劣で判定し
た。
【0086】[消色性]感圧発色性の試験で発色させた
部分の光学濃度が0.15まで低下する時間を測定し
た。記録シートの真贋判定のダブルチェックを行う場
合、一旦真贋チェックのために発色させた部分は当日は
もちろん、その後2〜5日間程度は発色を確認できるこ
と(光学濃度で0.15以上)が好ましい。あまりに消
色が早いと2度目の真贋チェックの際に再度発色させね
ばならず不都合であるし、消色が遅すぎる場合には単な
る自己発色性感圧記録紙と同じで消色によるメリットが
生かせない。消色性の試験において1ヶ月を経過しても
光学濃度が0.15まで低下しない場合は消色性なしと
判定した。
【0087】[耐擦性]記録シートの耐擦性の判断とし
て、記録シート2枚の発色面を重ね合わせ、上側の裏面
に一定の加重(0.2kg/cm2)をかけて80cm
の距離を擦り合わせ、上側の記録用紙の発色濃度をマク
ベス濃度計を用いて測定した。地肌に対して光学濃度の
増加が0ポイント(全くなし)である場合を特優、0.
02ポイント以下である場合を耐擦性が優、0.04ポ
イント以下である場合を耐擦性が並、0.05ポイント
以上である場合を耐擦性が劣で判定した。
【0088】
【表1】
【0089】実施例3−A、3−B、3−C、3−D 実施例1で得られた感圧シートA〜Dのそれぞれの反対
面に感熱記録層として下記の調整例7で示す感熱塗液を
用いて、エアーナイフコータにより乾燥塗工量5g/m2
となるように塗工し、目的とする感熱/消色性感圧記録
シート(A〜D)を得た。
【0090】<調製例7:感熱塗液の調整>感熱記録層
を構成する感熱塗液を以下のように調整した。次の配合
からなる混合物をそれぞれサンドミルで平均粒径が約1
μmになるまで粉砕分散して、<A液>と<B液>を調
製した。
【0091】<A液> 3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン
40部 10%ポリビニルアルコール水溶液 20部 水 40部 <B液> ビスフェノールA 50部 2−ベンジルオキシナフタレン 50部 10%ポリビニルアルコール水溶液 50部 水 100部
【0092】次いで調製した<A液><B液>を用いて
次の配合で感熱塗液を調製した。 <A液> 50部 <B液> 250部 ステアリン酸亜鉛(40%分散液) 25部 10%ポリビニルアルコール水溶液 216部 炭酸カルシウム 50部 水 417部
【0093】比較例4 感熱記録層を有する支持体として、市販の上質紙(三菱
製紙製、ダイヤフォーム 70K)に、調整例7記載の
配合の感熱塗液を乾燥重量が5g/m2となるように塗
抹、乾燥して感熱記録層を設け、感熱記録シートを得
た。
【0094】実施例3−A〜3−Dおよび比較例4で得
られた記録シートは上記の感圧発色性、消色性の試験の
他に以下の方法で評価を行い、結果を表2に示した。
【0095】[感熱発色性]市販の感熱ワードプロセッ
サーを用いてベタ印字を行った。印字後にマクベス濃度
計を用いて光学濃度を測定した。実用に供した場合、細
かい文字でも十分に読みとれる光学濃度は0.50以上
であり感熱発色性を優とした。光学濃度が0.40を下
回るようだと正確な読み取りが困難なレベルであり感熱
発色性を劣とした。両者の間を感熱発色性を並と判定し
た。ただし、感熱ワードプロセッサーを用いた印字で全
く発色しない場合、および紙送りロールや感熱ヘッドの
擦りにより感熱印字以外の不要な部分が発色してしまう
場合は、感熱プリンター適性がないということであり、
感熱発色性を悪で判定した。
【0096】[偽造防止性2]市販の感熱ワードプロセ
ッサーを用いて感熱記録を行った記録シートの裏面に、
インクリボンを装着しないドットインパクトプリンター
を用いて印字を行った。この層が発色して、単なる感熱
記録シートでないと確認できるものを偽造防止性2が優
で、発色せずに偽造防止性がないものも偽造防止性2が
劣で判定した。
【0097】
【表2】
【0098】実施例4−A 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にブレードコーターにより、絶乾塗布量
が15g/m2となるように、下記の調整例8の配合の
固形分濃度が53%の塗布液を印刷用顔料塗工層として
塗布、乾燥し、その反対面に調整例1で得た自己発色性
感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗設して、
自己発色性感圧記録層を設けた。その上に調整例2で得
た可塑剤カプセル塗液を5g/m2の塗布量で塗工し可
塑剤カプセルによる消色層を設け目的とする印刷/消色
性感圧記録シート(A)を得た。
【0099】 <調整例8:印刷用顔料塗工液配合> 市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) 10部 市販1級カオリン(ウルトラホワイト90) 30部 市販2級カオリン(カオブライト) 20部 市販立方体状軽質炭酸カルシウム (ブリリアント15) 10部 市販アラゴナイト型炭酸カルシウム(HGA) 30部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.2部 市販燐酸エステル化澱粉 2部 スチレン・ブタジエン・ラテックス 16部
【0100】実施例4−B 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にブレードコーターにより、絶乾塗布量
が15g/m2となるように、調整例8の配合の固形分
濃度が53%の塗布液を印刷用顔料塗工層として塗布、
乾燥し、その反対面に調整例1で得た自己発色性感圧塗
液を塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己発
色性感圧記録層を設けた。その上に調整例4で得た中間
層塗液を3g/m2の塗布量で塗工し水性中間層を設け
た。さらにその上に調整例2で得た可塑剤カプセル塗液
を5g/m2の塗布量で塗工し可塑剤カプセルによる消
色層を設け目的とする印刷/消色性感圧記録シート
(B)を得た。
【0101】実施例4−C 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にブレードコーターにより、絶乾塗布量
が15g/m2となるように、下記の調整例8の配合の
固形分濃度が53%の塗布液を印刷用顔料塗工層として
塗布、乾燥し、その反対面に調整例1で得た自己発色性
感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗設して、
自己発色性感圧記録層を設けた。その上に調整例3で得
た可塑剤塗液を5g/m2の塗布量で塗工し可塑剤によ
る消色層を設け目的とする印刷/消色性感圧記録シート
(C)を得た。
【0102】実施例4−D 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にブレードコーターにより、絶乾塗布量
が15g/m2となるように、調整例8の配合の固形分
濃度が53%の塗布液を印刷用顔料塗工層として塗布、
乾燥し、その反対面に調整例1で得た自己発色性感圧塗
液を塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己発
色性感圧記録層を設けた。その上に調整例4で得た中間
層塗液を3g/m2の塗布量で塗工し水性中間層を設け
た。さらにその上に調整例2で得た可塑剤塗液を5g/
2の塗布量で塗工し可塑剤による消色層を設け目的と
する印刷/消色性感圧記録シート(D)を得た。
【0103】比較例5 印刷用顔料塗工層を有する支持体として、市販の上質紙
(三菱製紙製、ダイヤフォーム 70K)に、調整例8
記載の配合の印刷用顔料塗工液を乾燥重量が15g/m
2となるように塗抹、乾燥して印刷用顔料塗工層を設
け、印刷紙を得た。
【0104】実施例4−A〜4−Dおよび比較例1、5
で得られた記録シートは上記の感圧発色性、消色性の試
験の他に以下の方法で評価を行い、結果を表3に示し
た。
【0105】[印刷適性]オフセット印刷機を用いて4
色印刷を行った。印刷後すぐに印刷面を布で擦り、印刷
面の汚れを観察した。印刷が全く汚れない場合を5、印
刷面の極一部に汚れが見られるが注意しないと判らない
レベルを4、印刷面が汚れるがほとんど解読に影響がな
い場合を3、印刷のほとんどが汚れて解読できない場合
を2、印刷ができない場合を1として印刷適性として表
わした。
【0106】[偽造防止性3]オフセット印刷機を用い
て4色印刷を行った記録シートの裏面に、インクリボン
を装着しないドットインパクトプリンターを用いて印字
を行った。この層が発色して、単なる印刷紙でないと確
認できるものを偽造防止性3が優で、発色せずに偽造防
止性がないものも偽造防止性3が劣で判定した。
【0107】
【表3】
【0108】実施例5−A 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 90Kg)にグラビアコーターを用いて下記の調整
例9で調整した磁気記録層塗液を30g/m2の割合で
塗抹、磁場配向後に乾燥、軽度にスーパーカレンダー仕
上げして磁気記録層を設け、その反対面に調整例1で得
た自己発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるよう
に塗設して、自己発色性感圧記録層を設けた。その上に
調整例2で得た可塑剤カプセル塗液を5g/m2の塗布
量で塗工し可塑剤カプセルによる消色層を設け目的とす
る磁気記録刷/消色性感圧記録シート(A)を得た。
【0109】<調整例9:磁気記録層塗液>次の配合か
らなる混合物をボールミル中で分散して磁気記録層塗液
を調整した。 Ba−フェライト(保磁力2700エルステッド) 100部 スチレン・ブタジエン系ラテックス(日本合成ゴム社製) 30部 水 200部
【0110】実施例5−B 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 90Kg)にグラビアコーターを用いて調整例9で
調整した磁気記録層塗液を30g/m2の割合で塗抹、
磁場配向後に乾燥、軽度にスーパーカレンダー仕上げし
て磁気記録層を設け、その反対面に調整例1で得た自己
発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗設
して、自己発色性感圧記録層を設けた。その上に調整例
4で得た中間層塗液を3g/m2の塗布量で塗工し水性
中間層を設けた。さらにその上に調整例2で得た可塑剤
カプセル塗液を5g/m2の塗布量で塗工し可塑剤カプ
セルによる消色層を設け目的とする磁気記録刷/消色性
感圧記録シート(B)を得た。
【0111】実施例5−C 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 90Kg)にグラビアコーターを用いて調整例9で
調整した磁気記録層塗液を30g/m2の割合で塗抹、
磁場配向後に乾燥、軽度にスーパーカレンダー仕上げし
て磁気記録層を設け、その反対面に調整例1で得た自己
発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗設
して、自己発色性感圧記録層を設けた。その上に調整例
3で得た可塑剤塗液を5g/m2の塗布量で塗工し可塑
剤による消色層を設け目的とする磁気記録刷/消色性感
圧記録シート(C)を得た。
【0112】実施例5−D 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 90Kg)にグラビアコーターを用いて調整例9で
調整した磁気記録層塗液を30g/m2の割合で塗抹、
磁場配向後に乾燥、軽度にスーパーカレンダー仕上げし
て磁気記録層を設け、その反対面に調整例1で得た自己
発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗設
して、自己発色性感圧記録層を設けた。その上に調整例
4で得た中間層塗液を3g/m2の塗布量で塗工し水性
中間層を設けた。さらにその上に調整例3で得た可塑剤
塗液を5g/m2の塗布量で塗工し可塑剤による消色層
を設け目的とする磁気記録刷/消色性感圧記録シート
(D)を得た。
【0113】比較例6 磁気記録層を有する支持体として、市販の上質紙(三菱
製紙製、ダイヤフォーム 90Kg)に、調整例9記載
の配合の磁気記録層塗液を乾燥重量が30g/m2の割
合で塗抹、磁場配向後に乾燥、スーパーカレンダー仕上
げして磁気記録層を設け磁気記録シートを得た。
【0114】比較例7 比較例6で得られた磁気記録シートに、調整例1記載の
自己発色性感圧塗液を7g/m2の割合で塗抹して自己
発色性感圧記録層を設け磁気記録/自己発色性感圧記録
シートを得た。
【0115】実施例1−A、実施例5−A〜5−Dおよ
び比較例1、6、7で得られた記録シートは上記感圧発
色性、消色性の試験のほかに以下の方法で評価を行い、
結果を表4に示した。
【0116】[角形比]磁気記録特性の試験として、実
施例および比較例により得られたサンプルを5mm四方
に切断し、振動型磁力計を用いて最大磁化(Mm)およ
び残留磁化(Mr)を測定し、次の数1によりサンプル
の角形比(Rs)を求めた。角形比は1に近いほど理想
的な感熱磁気記録体である。
【0117】
【数1】Rs = Mr/Mm
【0118】[繰返し特性1]磁気記録特性の試験とし
て、実施例および比較例により得られたサンプルを、市
販のリーダー/ライターの装置に100回通過させ、振
動型磁力計を用いて最大磁化(Mm)の1回目の値と1
00回目の値の比(百分率)により繰返し特性の評価と
した。
【0119】[偽造防止性4]実施例に関してはインク
リボンを有しないインパクトプリンターにより印字を行
った。印字後に市販のリーダー/ライターにより磁気情
報の書き込みを行い、磁気情報と感圧発色部分の情報を
併せて保有でき高度な偽造防止が可能なものを偽造防止
性3が優で、磁気情報のみ保有できるもの、あるいは感
圧発色情報のみ保有できるものを偽造防止性4が劣で判
定した。
【0120】
【表4】
【0121】実施例6−A、6−B、6−C、6−D 実施例1において得られた感圧シートA〜Dの裏面(支
持体側)に、粘着層(中央理化工業製、リカボンドAP
−37)を乾燥重量20g/m2となるように設け、粘
着層を市販の剥離紙でカバーして消色性感圧記録ラベル
(A〜D)とした。
【0122】比較例8 粘着層を有する支持体として、市販の上質紙(三菱製紙
製、ダイヤフォーム70K)に、粘着層(中央理化工業
製、リカボンドAP−37)を乾燥重量20g/m2
なるように設け、粘着層を市販の剥離紙でカバーしてラ
ベルとした。
【0123】比較例9 比較例1で得られた自己発色性感圧記録シートの非発色
面側に、粘着層(中央理化工業製、リカボンドAP−3
7)を乾燥重量20g/m2となるように設け、粘着層
を市販の剥離紙でカバーして感圧発色性ラベルとした。
【0124】実施例6−A〜6−D及び比較例8、9で
得たラベルについて、上記の感圧発色性、消色性の試験
以外に以下の評価方法により試験を行い、その結果を表
5に示した。
【0125】[接着強度]実施例および比較例で得られ
た感圧発色性ラベルあるいはラベルの剥離紙を剥してス
テンレス板に接着し、その接着強度を90゜剥離により
テンシロンで測定した。ラベルに必要とされる接着強度
は通常100gf/25mm以上である。
【0126】[偽造防止性5]実施例および比較例で得
られた感圧発色性ラベルあるいはラベルの剥離紙を剥
し、被接着物に貼り付けた後でラベルが軽い圧着力によ
り発色する場合はカラーコピーなどによりラベルの複製
は作成できず、かつ被接着物に貼り付けたまま真贋の判
定ができるため偽造防止性5が優、ラベルが発色せずカ
ラーコピーなどにより同様のラベルを複製しても判別の
しようが無い場合を偽造防止性5が劣で判定した。
【0127】
【表5】
【0128】評価:実施例1で得られた消色性感圧記録
シートは、通常の自己発色性感圧記録シートと同じく、
圧力を加えることにより発色が可能で、かつ時間が経過
するにつれて消色し、発色部分が判らなくなり見苦しく
ない。その消色時間は記録シートの真贋判定のダブルチ
ェックを行う場合、一旦真贋チェックのために発色させ
た部分は当日はもちろん、その後2〜5日間程度は発色
を確認できること(光学濃度で0.15以上)が好まし
く、実施例1の感圧シートの消色性は適当な範囲に入っ
ていて使いやすい。また、通常の自己発色性感圧記録シ
ートと比較して、耐擦性が良好(実施例1−A、1−C
の2型層消色性記録シート、及び実施例1−B、1−D
の多層型消色性記録シートは特に良好であり、又、実施
例1−Fの耐擦消色性記録シートは極めて良好)で記録
用紙として扱いやすい。
【0129】実施例2で得られたインクジェット/消色
性感圧記録シートは、インクジェット記録性、感圧発色
性を同一のシートに有し、両方の記録方式を用いること
により2種類の印字方式が可能で、特に感圧発色部分は
発色の後で消色できることから、インクジェット記録を
情報記録用とし、感圧記録を補完的に用い偽造防止用途
などに用いることができる。具体的には、チケット用に
印刷を施した本発明の記録シートに、インクジェット記
録により金額、日付、席番号などを記入する。チケット
が使用される時点で、チケットの一部を加圧することに
より感圧層を発色させ、そのチケットが本物であること
を確認できる。この発色部分は時間が経つにつれて消色
し、見苦しくなくなる。比較例のように単なるインクジ
ェット紙をチケットに用いた場合はこのような真贋判定
はできない。同じことは比較例2の単なる自己発色性感
圧記録シートにも言え、それだけでは真贋判定はできな
いし、インクジェット記録適性もない。このため本発明
の記録シートは真贋判定性、すなわち偽造防止性を有す
るものである。
【0130】実施例3で得られた感熱/消色性感圧記録
シートは、感熱記録性、感圧発色性を同一のシートに有
し、両方の記録方式を用いることにより2種類の印字方
式が可能で、特に感圧発色部分は発色の後で消色できる
ことから、感熱記録を情報記録用とし、感圧記録を補完
的に用い偽造防止用途などに用いることができる。具体
的には、チケット用に印刷を施した本発明の記録シート
に、感熱記録により金額、日付、席番号などを記入す
る。チケットが使用される時点で、チケットの一部を加
圧することにより感圧層を発色させ、そのチケットが本
物であることを確認できる。この発色部分は時間が経つ
につれて消色し、見苦しくなくなる。比較例のように単
なる感熱紙をチケットに用いた場合はこのような真贋判
定はできない。同じことは比較例の単なる自己発色性感
圧記録シートにも言え、それだけでは真贋判定はできな
いし、感熱記録適性もない。このため本発明の記録シー
トは真贋判定性、すなわち偽造防止性を有するものであ
る。
【0131】実施例4で得られた印刷/消色性感圧記録
シートは、印刷性、感圧発色性を同一の面に有し、両方
の記録方式を用いることにより2種類の印字方式が可能
で、1枚の記録シートで印刷、感圧の両方の記録方式を
可能にすることにより、印刷を情報記録とし、感圧記録
を補完的に用い偽造防止用途などに用いることができ
る。具体的には、チケット用に興業名、金額、日付、及
び偽造防止用のマイクロ印刷、直印刷、蛍光印刷などを
印刷した本発明の記録シートにおいて、チケットが使用
される時点で、チケットの一部を加圧することにより感
圧層を発色させ、そのチケットが本物であることを確認
できる。この発色部分は時間が経つにつれて消色し、見
苦しくなくなる。比較例のように単なる印刷層を有する
印刷紙を用いた場合はこのような真贋判定はできない。
【0132】実施例5における磁気記録/消色性感圧記
録シートにおいては、自己発色性を有する感圧記録シー
トであり、かつ磁気記録のリーダー/ライターにより磁
気記録紙として用いることができる。このため、感圧発
色した記録と磁気記録の両方を用いて記録シートの真贋
を見分けることが可能となる(偽造防止性4)。この発
色部分は時間が経つにつれて消色し、見苦しくなくな
る。このような偽造防止は、単なる磁気記録用紙、感圧
発色紙のみでは達成できないのは自明である。
【0133】実施例6において得られる消色性感圧記録
ラベルは、ラベルを被接着物に貼り付けた後でラベルが
軽い圧着知力により発色するため、カラーコピーなどに
よりラベルの複製は作成できず、かつ被接着物に貼り付
けたまま真贋の判定ができ、偽造防止性が高い(偽造防
止性5)。この発色部分は時間が経つにつれて消色し、
見苦しくなくなる。単なるラベルではこの発色による確
認は不可能であるし、自己発色性感圧記録シートのみで
は発色したままであるため一般のラベル用途には不向き
である。
【0134】
【発明の効果】本発明の一連の消色性感圧記録シートに
おいては、インクジェット記録や感熱記録、印刷、磁気
記録が可能であるばかりでなく加圧印字を行うことによ
り、自己発色性感圧記録層を発色させることが可能であ
り、その発色は時間が経つにつれて消色するため、偽造
防止用途に使用できかつ、真偽チェックの痕跡が後に残
らず見苦しくない。真贋チェックのために感圧発色させ
た部分の光学濃度は真贋判定のダブルチェックを行う場
合を想定して、一旦真贋チェックのために発色させた部
分は当日はもちろん、その後2〜5日間程度は発色を確
認できる(光学濃度で0.15以上)ように構成されて
いる。本発明の一連の消色性感圧記録シートは、ふたつ
の記録方式を併用できることから偽造しにくく、偽造防
止用紙として用いることができ、ひいては(例えばラベ
ルとしての)偽造防止用紙とともに用いられている商品
の偽造防止にも一役買うものである。本発明の一連の消
色性感圧記録シートを用いた書類あるいはチケットなど
を偽造しても、例えばインクジェット記録した後に感圧
発色させることにより容易に偽造を察知でき、工業的意
義の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消色性感圧記録シートの断面図。
【図2】本発明の2層型消色性感圧記録シートの断面
図。
【図3】本発明の多層型消色性感圧記録シートの断面
図。
【図4】本発明の耐擦消色性感圧記録シートの断面図。
【図5】本発明のインクジェット/消色性感圧記録シー
トの断面図。
【図6】本発明の感熱/消色性感圧記録シートの断面
図。
【図7】本発明の印刷/感圧発色性ラベルの断面図。
【図8】本発明の磁気記録/感圧発色性記録シートの断
面図。
【図9】本発明の感圧発色性ラベルの断面図。
【符号の説明】 1 支持体 2 消色性感圧記録層 3 発色剤内包カプセル 4 顕色剤 5 可塑剤または可塑剤内包カプセル 6 消色性感圧記録シート 7 消色層 8 自己発色性感圧記録層 9 水性中間層 10 ポリオレフィン樹脂層 11 透明紙 12 インクジェット記録層 13 インクジェット/消色性感圧記録シート 14 感熱記録層 15 感熱/消色性感圧記録シート 16 印刷用顔料塗工層 17 印刷/消色性感圧記録シート 18 磁気記録層 19 磁気記録/消色性感圧記録シート 20 粘着層 21 消色性感圧記録ラベル 22 剥離紙 23 剥離面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/165 B41M 5/12 112

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に、発色剤または顕色剤の
    少なくとも1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単
    独で積層あるいは混合して単層の自己発色性感圧記録層
    を有する感圧記録シートにおいて、該自己発色性感圧記
    録層が可塑剤カプセルを含む消色性感圧記録層であるこ
    とを特徴とする消色性感圧記録シート。
  2. 【請求項2】 支持体、発色剤又は顕色剤の少なくとも
    1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で積層或
    は混合して単層の自己発色性感圧記録層、可塑剤あるい
    は可塑剤カプセルを含む消色層、を順次積層したことを
    特徴とする2層型消色性感圧記録シート。
  3. 【請求項3】 支持体、発色剤又は顕色剤の少なくとも
    1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で積層或
    は混合して単層の自己発色性感圧記録層、水性中間層、
    可塑剤あるいは可塑剤カプセルを含む消色層、を順次積
    層したことを特徴とする多層型消色性感圧記録シート。
  4. 【請求項4】 感圧自己発色が行え、かつ時間とともに
    発色部分が消色する前記請求項1〜3記載の感圧記録シ
    ートを用いた偽造防止あるいは偽造検知方法。
  5. 【請求項5】 (1)支持体の片面に、発色剤または顕
    色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化され、それ
    ぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己発色性感圧
    記録層を有する感圧記録シートにおいて、該自己発色性
    感圧記録層が可塑剤カプセルを含む消色性感圧記録層で
    あることを特徴とする消色性感圧記録シート、(2)ポ
    リオレフィン樹脂層、(3)セルロース繊維を用いて製
    造した透明度70%以上の透明紙を積層してなる耐擦消
    色性感圧記録シート。
JP8079199A 1996-04-01 1996-04-01 消色性感圧記録シート Pending JPH09267551A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114960274A (zh) * 2022-06-21 2022-08-30 理光感热技术(无锡)有限公司 高安定性的热敏纸及其制备方法

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