JPH09131965A - 消色型自己発色性感圧記録シート - Google Patents

消色型自己発色性感圧記録シート

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JPH09131965A
JPH09131965A JP7290048A JP29004895A JPH09131965A JP H09131965 A JPH09131965 A JP H09131965A JP 7290048 A JP7290048 A JP 7290048A JP 29004895 A JP29004895 A JP 29004895A JP H09131965 A JPH09131965 A JP H09131965A
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JP
Japan
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self
pressure
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coloring
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Application number
JP7290048A
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English (en)
Inventor
Junji Harada
純二 原田
Takaaki Komatsu
孝章 小松
Toshizo Iida
稔三 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Priority to JP7290048A priority Critical patent/JPH09131965A/ja
Publication of JPH09131965A publication Critical patent/JPH09131965A/ja
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • B41M3/14Security printing
    • B41M3/142Security printing using chemical colour-formers or chemical reactions, e.g. leuco-dye/acid, photochromes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/124Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧発色性を有し、かつ時間と共に消色する
記録シートを提供する。 【解決手段】 支持体、減感剤あるいは減感剤カプセル
を含む消色層、水性中間層、発色剤または顕色剤の少な
くとも1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で
積層あるいは混合して単層の自己発色性感圧記録層を順
次積層したことを特徴とする消色型自己発色性感圧記録
シート。 【効果】 インクジェット記録など他の記録方法が可能
で、かつ感圧記録ができ、感圧発色部分が時間とともに
消色するため、偽造防止に用いられ、かつ、偽造防止の
チェック後、痕跡が残らず見苦しくない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偽造防止性を備えた記
録紙に関するものであり、基本的な偽造防止性は感圧発
色性によって与えられる物である。例えば、本発明でい
う偽造防止性を備えたインクジェット/消色型自己発色
性感圧記録シートとは、インクジェットプリンターを用
いて容易にインクジェット印字でき、かつインパクトプ
リンターあるいは簡単な加圧などで容易に感圧発色でき
るインクジェット記録および感圧発色型の記録シートに
関するものである。印刷/消色型自己発色性感圧記録シ
ートは通常の証券印刷や金券印刷が可能で、かつその真
偽をチェック可能にした記録シート、磁気記録/消色型
自己発色性感圧記録シートは、感圧発色と磁気記録の両
方の記録方法を兼ね備えることにより偽造防止ができ、
感熱/消色型自己発色性感圧記録シートは片面の印字を
感熱記録により行いながら、券の真偽を感圧発色により
チェックできるシート、さらに消色型自己発色性感圧記
録ラベルは、ラベルを被接着物に貼り付けた後でも偽造
防止性を確認できるラベルを提供するものである。この
ような一連の記録シートは、感圧発色によりその真偽を
確認できるとともに、真偽を確認した後では時間と共に
感圧発色部分が消色するため、記録シートとして見苦し
くなく、美麗なまま流通、使用、保存することができ
る。本発明の記録シートは伝票、帳票、記録紙、玩具、
通信、証券、金券、チケット、切符、書類、シール、く
じ、ラベルなどに用いることが可能で、簡単に真偽の判
別ができる偽造防止性を有する記録シートである。
【0002】
【従来の技術】電子供与性のまたはプロトン受容性の無
色の有機化合物(以下に発色剤と称する)と電子受容性
またはプロトン放出性(以下に顕色剤と称する)との反
応にて発色像を得ることは古くから知られている。この
現象を具体的に利用したものとして、感圧複写紙用(例
えば、米国特許2505470号、同2505489
号、同2550547号、同2548366号、同27
12507号、同2730456号、同2730457
号、同3418250号、同3672935号)、感熱
記録紙(例えば、特公昭43−4160号、同43−7
600号、同45−14039号、米国特許29390
09号)などが挙げられる。更に顕色剤を塗布したシー
トに発色剤を含むインキを供給して着色像を得る印刷方
法も知られている(ドイツ特許出願(OLS)1939
962号)。
【0003】顕色剤とは前に定義された性質を有するも
ので、クレー類、フェノール樹脂類、芳香族カルボン酸
類およびその金属塩などが挙げられる。
【0004】一般に感圧複写紙においては、発色像を得
るのに前記の発色剤を含んだマイクロカプセル含有層と
顕色剤との組み合わせが用いられ、これらの層を接触さ
せ、筆圧、タイプ圧などによりマイクロカプセルを破壊
させて、発色剤と顕色剤を接触させることにより行われ
る。
【0005】一般にこれらの顕色剤は支持体の全面に均
一に塗布された顕色剤シートとして用いられるが、感圧
複写紙の使用目的によっては、顕色剤シート側に記録不
要部分を有することがあり、このような場合には減感剤
を含む減感インキを印刷などによって顕色剤シートのそ
の部分に塗布して減感する方法がとられている。
【0006】このような目的で用いられる減感インキに
ついては、例えば、米国特許2777780号、特公昭
44−27255号、同45−21448号、同46−
22651号、同46−29546号、特開昭47−3
2915号、特公昭47−38201号、同48−40
50号、特開昭48−6805号、特公昭49−448
4号、同49−19647号、同49−23008号、
同49−23850号、特開昭49−43708号、同
49−72009号、同49−77709号、同49−
77710号、同49−15513号、同49−835
09号、ドイツ特許出願(OLS)2343800号、
同2359079号、同2361856号。特公昭58
−38119号、特開昭63−74681号、同63−
41184号などに詳述されている。これらの特許で開
示されている技術は、感圧発色紙において特定の部分を
全く発色させない技術であり、一般には感圧記録紙(特
に顕色剤シート)に印刷することにより減感が達成され
ている。
【0007】本発明に用いられる自己発色性感圧記録層
は、いわゆるノーカーボン複写紙から発展したものであ
り、製品形態としては自己発色感圧記録シートまたはセ
ルフコンティンドペーパーとも呼ばれている。その構成
は、発色剤を内包するマイクロカプセルを支持体に設け
る工程と、更にその塗層上に酸性白土、フェノール樹
脂、有機酸性物質などの顕色剤を設ける工程との都合2
工程からなる2層塗工による製造方法(塗工順序を逆に
したものも含む)や、上記2成分の少なくとも1成分を
マイクロカプセル化し、均一に混合して一層塗工による
製造方法(特公昭47−16096号公報)が知られて
いる。
【0008】当然ながら、自己発色性感圧記録シート
は、支持体表面に発色剤と顕色剤の両方が近接して存在
するため、少しの摩擦や圧力により発色してしまうた
め、耐擦性の付与が必要であり、簡単な耐擦性の付与方
法として、マイクロカプセルよりも粒径の大きい小麦で
んぷん粒子などを自己発色性感圧記録層内に分散させ、
多少の圧力では不用意に発色しないようにしたものもあ
る。
【0009】近年、各種計測機器のプリンターやレコー
ダー、ラベル用プリンター、POS用プリンター、およ
び乗車券や入場券などの自動販売機などの広範囲の分野
において、インクジェット方式、感熱方式、熱転写方
式、などによる記録が使用されるようになってきた。特
にインクジェット記録は、モノクロおよびカラーの両方
の記録が可能であることから、また感熱記録はメンテナ
ンスフリーで手軽に記録が得られることからビジネスオ
フィスや販売店、家庭で便利に使用されている。しかし
ながらこれらの記録はカラーコピー、パソコン、プリン
ター、および印字フォントなどの発達により簡単に同じ
印字を行うことができるため乗車券などの金券として扱
う場合には偽造しやすいという問題があった。偽造防止
の目的からは、このようないわゆる金券の記録用紙には
偽造防止用の地紋印刷がなされていたり、マイクロ文字
による偽造防止用の印刷がなされているが、近年のカラ
ーコピーの発達により、印刷に関しては素人でも簡単に
複製が作れるという状況になっている。このような状況
は単に金券のみならず、値札あるいは商品詳細を記入し
たラベルや、スピードくじなどにおいても複製を作り易
いという状況は同じである。
【0010】社会生活の中で偽造方法の進展(特に、カ
ラーコピーに負う所が大きい)により、そのターゲット
とされるのは切符やチケットなどの金券のみならず、ラ
ベル、値札、書類などもその例に漏れない。すなわち、
入場券や切符、切手、印紙、手形、小切手、証書などの
金券以外にも世間に流通している本やCD、ゲームソフ
トなどのラベルや説明書、商品の値札そのもの、あらゆ
る種類のくじや投票券(馬券など)、会社の専用便せん
などもカラーコピーで複製を作ろうと思えば容易にでき
るのが現状である。
【0011】インクジェット記録、感熱記録などにおい
ては、単独の発色方法のみでは使用できるプリンターが
限定されてしまうため、インクジェット記録ヘッド、感
熱記録ヘッド、インパクトヘッドの両方で印字可能な記
録用紙が望まれていた。その理由のひとつとして、イン
クジェット記録、感熱記録ヘッド、あるいは感圧記録な
ど1種類の記録方式のみでは前述したように簡単に偽造
できてしまうので、少なくとも2つ以上の記録方式が併
用できる多機能性の記録シートの開発が望まれていた。
【0012】自己発色性感圧記録の発色システムは、支
持体表面に発色剤と顕色剤の両方が近接して存在してい
るため、少しの摩擦や圧力により発色し、他の記録方法
と組み合わせればそれなりに偽造防止することができる
が、この軽い圧力による発色するという機能のため耐擦
性の付与が必要である。簡単な耐擦性の付与方法とし
て、マイクロカプセルよりも粒径の大きい小麦でんぷん
粒子などを自己発色性感圧記録層内に分散させ、多少の
圧力では不用意に発色しないようにしたものもある。し
かしながら、このようなクッション材(スチルト材)の
併用では、その耐擦性効果は限られるものであり、非常
に耐擦性を向上させた自己発色性感圧記録シートにおい
ても、その印字は感圧記録紙用に設計されたプリンター
でなければ、紙送りロールなどで自己発色性感圧記録層
が発色してしまうという問題があった。このような耐擦
性の悪さのために、たとえばインクジェットプリンタ
ー、感熱プリンター、磁気記録リーダー・ライターなど
を通せば紙送りロールの跡が発色して使い物にならない
というジレンマがあった。
【0013】さらに、自己発色性感圧記録シートにおい
ても、インクジェット記録シートと同様に近年のパソコ
ン、プリンター、および印字フォントなどの発達により
簡単に同じ印字を行うことができるため金券として扱う
場合には偽造しやすいという問題があった。偽造防止用
の地紋印刷がカラーコピーにより複製できる点もインク
ジェット記録などの場合と同様である。
【0014】偽造防止の手段あるいは情報処理の機械化
の手段としてよく用いられる方法に磁気記録方式があ
る。磁気記録方式は、磁気記録単体で用いられることは
すくなく、磁気記録とインクジェット記録、磁気記録と
印刷(あるいは偽造防止印刷)、磁気記録と熱転写記録
など組み合わせて用いるのが普通である。一般的には磁
気切符、磁気入場券、馬券などの投票券、プリペイドカ
ード、クレジットカード、磁気回数券などの多くの分野
に用いられているが、磁気記録は機械処理であり、かつ
その磁気情報は基本的には解読可能であるため全く同じ
磁気特性の磁気記録用紙を作れば偽造が可能であった。
このことは磁気記録シートの1種類であるテレホンカー
ドの偽造の多さを見ても判るとおりである。切符などは
磁気情報と感熱記録情報、あるいは磁気情報と溶融熱転
写記録情報が併用されるが、一般に解読は磁気情報のみ
によるため、磁気情報が解読されれば偽造防止性は極め
て低いものになる。解読が磁気情報のみによるのは、感
熱記録、あるいは溶融熱転写記録が文字情報であるた
め、自動改札などの極めて短時間での処理には向かない
ためである。
【0015】さきに、本発明者らはこれらの問題を解決
するために、自己発色性感圧記録層中に減感剤カプセル
を含有した発色・消色型自己発色性感圧記録シートの発
明を出願した。しかし、自己発色性感圧記録層中に減感
剤カプセルを同時に含有させた場合には、加圧時の発色
濃度があまり高くなく、消色するまでの時間(消色時
間)を自由に制御できないという問題があることが明ら
かとなった。すなわち、発色により記録シートの真偽を
確認後、これまでの発色・消色型自己発色性感圧記録シ
ートでは半日程度で消色してしまうため、例えば、翌日
に伝票処理する場合には再確認する必要があるなど、消
色時間の制御の要望が出ていた。また、発色濃度があま
り高くないという現象と相反するようではあるが、発色
層が最表面に存在しているため、一般記録用紙として用
いるには擦れにより汚れやすい(耐擦性が低い)という
問題を有していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、自己発色性感圧記録シートの発色
性を有し、必要時には加圧、フォーム印刷機、インパク
トプリンターなどで容易に発色でき、かつその発色部分
が制御された消色時間で消色するため、再確認の手間が
省け、発色部分が見苦しくなく、耐擦性が高く、他の記
録(インクジェット記録、感熱記録、印刷など)の妨げ
とならない消色型自己発色性感圧記録シートを提供する
ものである。
【0017】本発明が解決しようとする具体的な第一の
課題は、自己発色型の感圧記録が可能であり、かつ感圧
発色した部分は時間と共に消色し、その発色の痕跡がな
くなる用紙、すなわち、感圧発色しても(消色するか
ら)見苦しくない記録シートを提供することにある。す
なわち、記録シートの真偽を感圧自己発色性により確認
する。さらに、感圧自己発色性により記録シートの真性
を確認したら、確認のための発色部分は設定した消色時
間で消色して確認部分を判らなくすることができる記録
シートを供給するものである。
【0018】本発明が解決しようとする具体的な第二の
課題は、感圧記録およびインクジェット記録の2つの方
法で記録を行うことにより、記録シートに偽造防止性を
付与することにある。基本的には記録シートにインクジ
ェット記録を行い、そのシートの真偽を感圧自己発色性
により確認する。さらに、感圧自己発色性により記録シ
ートの真性を確認したら、確認のための発色部分は設定
した消色時間で消色して確認部分を判らなくする。
【0019】本発明が解決しようとする第三の課題は、
感圧記録および感熱記録の2つの方法で記録を行うこと
により、記録シートに偽造防止性を付与することにあ
る。基本的には記録シートに感熱記録を行い、そのシー
トの真偽を感圧自己発色性により確認する。さらに、自
己発色性感圧記録により記録シートの真性を確認した
ら、確認のための発色部分は設定した消色時間で消色し
て確認部分を判らなくする。
【0020】本発明が解決しようとする第四の課題は、
表面に印刷用の顔料塗工層を設けた消色型自己発色性感
圧記録シートを提供することにある。印刷用の顔料塗工
層を設けることにより、マイクロ文字印刷などの高度な
印刷による偽造防止手段と、感圧自己発色性という手軽
な偽造検知方法を組み合わせることにより、広範囲な偽
造防止を達成することができる。さらに、感圧自己発色
性により記録シートの真性を確認したら、確認のための
発色部分は設定した消色時間で消色して確認部分を判ら
なくできるため、例えば、商品券などに用いても、真性
の確認後見苦しくない。
【0021】さらに本発明が解決しようとする第五の課
題として、偽造防止の手段のひとつとして、感圧自己発
色・消色性を有する磁気記録シートを得ることにある。
このような磁気記録/消色型自己発色性感圧記録シート
においては、磁気記録、感圧発色記録、印刷部分それぞ
れにおいて偽造防止を図ることが可能であるばかりでな
く、さらに、感圧自己発色性により記録シートの真性を
確認したら、確認のための発色部分は設定した消色時間
で消色して確認部分を判らなくできるため、例えば、切
符や入場券などに用いても、真性の確認後見苦しくな
い。
【0022】本発明が解決しようとする第六の課題とし
て、消色型自己発色性感圧記録ラベルの提供である。主
な情報記録は印刷などにより行い、そのラベル自体の真
偽確認を感圧自己発色性を用いて行う。さらに、感圧自
己発色性によりラベルの真性を確認したら、確認のため
の発色部分は設定した消色時間で消色して確認部分を判
らなくできるため真性の確認後見苦しくない。
【0023】
【課題を解決するための手段】
【0024】支持体、減感剤あるいは減感剤カプセルを
含む消色層、発色剤または顕色剤の少なくとも1方がマ
イクロカプセル化され、それぞれ単独で積層あるいは混
合して単層の自己発色性感圧記録層を順次積層したこと
を特徴とする消色型自己発色性感圧記録シート。
【0025】支持体、減感剤あるいは減感剤カプセルを
含む消色層、水性中間層、発色剤または顕色剤の少なく
とも1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で積
層あるいは混合して単層の自己発色性感圧記録層を順次
積層したことを特徴とする消色型自己発色性感圧記録シ
ート。
【0026】支持体の片面に消色層、必要ならば水性中
間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに支
持体の反対側の面にインクジェット記録用インク受理層
(以下、単にインク受理層)を設けてなるインクジェッ
ト/消色型自己発色性感圧記録シート。
【0027】支持体の片面に消色層、必要ならば水性中
間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに支
持体の反対側の面に感熱記録層を設けたことを特徴とす
る感熱/消色型自己発色性感圧記録シート。
【0028】支持体の片面に消色層、必要ならば水性中
間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに支
持体の反対側の面に印刷用顔料塗工層、を設けてなる印
刷/消色型自己発色性感圧記録シート。
【0029】支持体の片面に消色層、必要ならば水性中
間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに支
持体の反対側の面に磁気記録層を設けたことを特徴とす
る磁気記録/消色型自己発色性感圧記録シート。
【0030】支持体の片面に消色層、必要ならば水性中
間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに支
持体の反対側の面に粘着層を設けたことを特徴とする消
色型自己発色性感圧記録ラベル。
【0031】感圧自己発色が行え、かつ設定した消色時
間内で発色部分が消色する感圧記録シートを用いた偽造
防止あるいは偽造検知方法。
【0032】以下に本発明の詳細を説明する。
【0033】本発明に用いられる支持体としては、上質
紙、アート紙、グラシン紙、キャスト紙、コーテッド紙
などの通常の天然パルプ紙を用いることができ、木材パ
ルプ、合成パルプ、填料、サイズ剤、紫外線防止剤、酸
化防止剤、顔料、紙力増強剤、染料など、通常抄紙で用
いられる原材料を必要に応じて使用することが可能であ
る。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリメチルペンテンなどのプラスッチ
クシート、及びこれらの合成繊維からなる合成紙や不織
布、またはこれらの合成樹脂を紙に片面、または両面に
ラミネートしたラミネート紙を使用しても良い。全ての
支持体は白色でも、着色されていても良い。
【0034】本発明に利用し得る自己発色性感圧記録層
については、特に制限されることなく、従来から公知の
ものを使用できる。例えば、マイクロカプセル化の方法
やマイクロカプセルの壁材、発色剤や発色剤を溶解する
油、あるいは顕色剤、減感剤、接着樹脂、マイクロカプ
セル保護剤などである。
【0035】マイクロカプセル化法としては、コアセル
ベーション法(米国特許2800458号明細書な
ど)、界面重合法(特公昭47−1763号公報な
ど)、インサイチュー重合法(特開昭51−9079号
公報など)などが使用できる。
【0036】マイクロカプセルの壁材としては、ポリウ
レタン、ポリ尿素、エポキシ樹脂、尿素/ホルマリン樹
脂、メラミン/ホルマリン樹脂などが使用できる。
【0037】発色剤としては、トリアリルメタン系化合
物、ジアリールメタン系化合物、キサンテン系化合物、
チアジン系化合物、スピロピラン系化合物などが使用で
き、一般に感圧記録材料や感熱記録材料に用いられてい
るものであれば、特に制限されない。
【0038】例えば、発色剤としては、トリアリルメタ
ン系化合物、ジアリ−ルメタン系化合物、キサンテン系
化合物、チアジン系化合物、スピロピラン系化合物、ジ
フェニルメタン系染料、スピロ系染料、ラクタム系染
料、フルオラン系染料などが使用でき、一般に感圧記録
材料や感熱記録材料に用いられているものであれば特に
制限されない。
【0039】具体的には、3,3−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジ
メチルインド−ル−3−イル)フタリド、 3−(p−
ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインド−
ル−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメ
チルインド−ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタ
リド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾ−ル−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2
−フェニルインド−ル−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルピロ−ル−3−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリドなどのトリアリルメタン系染料、4,4’−
ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエ−テ
ル、N−ハロフェニル、ロイコオ−ラミン、N−2,
4,5−トリクロロフェニルロイコオ−ラミンなどのジ
フェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブル
−、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブル−などの
チアジン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニ
ル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−
ジナフトピラン、3−メチル−ナフト(6’−メトキシ
ベンゾ)スピロピラン、3−プロピル−スピロ−ジベン
ゾピランなどのスピロ系染料、ロ−ダミン−B−アニリ
ノラクタム、ロ−ダミン(p−ニトロアニリノ)ラクタ
ム、ロ−ダミン(o−クロロアニリノ)ラクタムなどの
ラクタム系染料、
【0040】3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エ
チル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−N−アセチル−N−メチルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミ
ノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−ジベンジルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチル−N
−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−N−クロロエチル−N−メチルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミノフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−
p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ)フルオラ
ン、3−(N−エチル−N−iso−アミルアミ ノ)−6
−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェニルア
ミノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−ク
ロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6
−メチル−7−p−ブチルフェニルアミノフルオランな
どのフルオラン系染料などが挙げられる。
【0041】発色剤を溶解する油としては、ジアリール
アルカン系、アルキルナフタレン系、アルキル化ビフェ
ニル、水添ターフェニルの如き芳香族合成油、ケロシ
ン、ナフサ、パラフィン油、塩素化パラフィンの如き脂
肪族合成油、綿実油、大豆油、亜麻仁油の如き植物油な
どが使用できる。
【0042】マイクロカプセルの保護剤としては、セル
ロース粉末、デンプン粒子、タルク、焼成カオリン、炭
酸カルシウムなどが使用できる。
【0043】顕色剤としては、粘土類(例えば、活性白
土、酸性白土、アタパルジャイト、ベントナイト、コロ
イダルシルカ、硅酸アルミニウムなど)、有機酸(例え
ば、サリチル酸の如き芳香族カルボキシ化合物またはこ
れらの金属塩など)、有機酸と金属化合物の混合物、酸
性重合体(例えばフェノ−ル/ホルムアルデヒド樹脂、
サリチル酸系樹脂またはこれらの亜鉛、マグネシウム、
アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、
ニッケルなどの多価金属塩など)などが使用できる。
【0044】本発明に使用される感熱記録用の顕色剤と
しては、一般に感熱記録紙に使用される電子受容性の物
質が用いられ、特にフェノール誘導体、芳香族カルボン
酸誘導体あるいはその金属化合物、N,N’−ジアリー
ルチオ尿素誘導体、有機酸と金属化合物の混合物、酸性
重合体(例えば、フェノ−ル/ホルムアルデヒド樹脂、
サリチル酸系樹脂またはこれらの亜鉛、マグネシウム、
アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、
ニッケルなどの多価金属塩など)などが使用でき、特に
フェノ−ル誘導体、芳香族カルボン酸誘導体あるいはそ
の金属化合物、N,N’−ジアリ−ルチオ尿素誘導体な
どが使用される。
【0045】この中で特に好ましいものは、フェノ−ル
誘導体、芳香族カルボン酸およびそのフェノ−ル性化合
物であり、具体的には、1,1−ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェ
ニル)ブタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサン、ビスフェノ−ルスルフォン、ビス(3−
アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフォン、4−ヒ
ドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスルフ
ォン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニル
スルフォン、ジフェノ−ルエ−テル、p−ヒドロキシ安
息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p
−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−tert−ブチル安息香
酸、トリクロロ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸オク
チル、安息香酸、テレフタル酸、3−sec −ブチル−4
−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒド
ロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安
息香酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3
−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロロ−
5−(α−メチルベンジル)、3,5−ジ−α−メチル
ベンジルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチ
ル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、4−tert−ブチルフェノ−ル、4−ヒ
ドロキシジフェノキシド、α−ナフト−ル、β−ナフト
−ル、4−ヒドロキシアセトフェノ−ル、4−tert−カ
テコ−ル、2,2’−ジヒドロキシジフェノ−ル、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−イソブチ
ルフェノ−ル、4,4’−イソプロピリデンビス(2−
tert−ブチルフェノ−ル)、4,4’−sec−ブチリデ
ンジフェノ−ル、4−フェニル フェノ−ル、4,4’
−イソプロピリデンジフェノ−ル、2,2’−メチレン
ビス(4−クロロフェノ−ル)、ヒドロキノン、4,
4’−シクロヘキシリデンジフェノ−ル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル、ヒドロキノンモノベンジルエ−テ
ル、ノボラック型フェノ−ル樹脂、フェノ−ル重合体な
どのフェノ−ル性化合物が挙げられる。
【0046】自己発色性感圧記録層中、消色層中、およ
び水性中間層中に使用される顔料としては、ケイソウ
土、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケ
イ素、水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂など
が挙げられる。
【0047】その他に、助剤として、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウムなどの高級脂肪酸金属塩、
パラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリ
エチレン、ステアリン酸アミド、カスターワックスなど
のワックス類、また、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム、スルホン酸変性ポリビニルアルコールなどの分散
剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などの紫
外線吸収剤、更らに界面活性剤、蛍光染料、帯電防止
剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤、離型剤、滑
剤、耐ブロッキング向上剤、粘着付与剤などが自己発色
性感圧記録層、水性高分子中間層、ポリオレフィン樹脂
層中に必要に応じて添加される。
【0048】さらに、カール防止のためにバックコート
を施したり、ジャミング防止のために導電処理を行った
り、支持体と自己発色性感圧記録層の間にアンダーコー
ト層を設けるなど、感圧記録材料製造分野における各種
の公知技術を必要に応じて付加することができる。
【0049】また、本発明の構成として、高い発色濃度
を得る上で、支持体と自己発色性感圧記録層との間に、
炭酸カルシウム、タルク、シリカ、クレー、硫酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、硫酸鉛、
鉛白、亜鉛華、硫化亜鉛、サチン白、酸化チタン、酸化
アンチモン、雲母、ベントナイト、ケイ酸カルシウム、
石膏、水酸化アルミニウムなどの無機顔料、またはポリ
スチレン、ポリビニルトルエン、スチレン/ジビニルベ
ンゼン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、尿素/ホル
ムアルデヒド重合体、ポリエチレンなどの微粉有機顔料
を含むアンカー層を設けたり、自己発色性感圧記録層内
に分散することは何等差し支えない。
【0050】本発明で用いる減感剤は減感インキの成分
として次のように用いられている。すなわち、感圧記録
紙において発色剤と顕色剤との反応による発色した文字
を記録するが、伝票の形式によっては発色文字として読
み取れてはならない場合があり、予め発色反応を阻止す
る働きをする減感剤をインキ化して、顕色剤を含む層の
表面に印刷することが市場では行われている。
【0051】減感インキは、減感剤を適当な接着剤の役
割をするインキ用樹脂、酸化チタンや炭酸カルシウムな
どの顔料、樹脂や減感剤を溶解あるいは希釈するための
溶媒などと混合して製造されるが、インキの形態或いは
印刷の手段の違いなどによって、活版用、オフセット
用、フレキソ用などの減感インキが市販されている。乾
燥速度を速くするために、紫外線硬化型の減感インキも
市販されている。
【0052】これらの減感インキについては、米国特許
27777805号明細書、特公昭44−27255号
公報、同45−21448号公報、同46−22651
号公報、同46−29546号公報、同47−3820
1号公報、同48−4050号公報、同49−4484
号公報、同49−19647号公報、同49−2300
8号公報、同49−23850号公報、同58−381
19号公報、特開昭47−32915号公報、同48−
6805号公報、同49−43708号公報、同49−
72009号公報、同49−77709号公報、同49
−77710号公報、同49−15513号公報、同4
9−83509号公報、同63−74681号公報、同
63−41184号公報、同63−94879号公報、
同63−139781号公報、特開平2−20477号
公報、ドイツ特許出願(OLS)2343800号明細
書、同23590759号明細書、同2361856号
明細書などに詳述されている。しかし、これらの減感イ
ンキについては、あくまで不要部分を発色しないように
する目的でのみ使われる物であった。
【0053】本発明に用いることのできる減感剤として
は、例えば、次の如き具体例を挙げる事ができる。ドデ
シルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシル
アンモニウムクロライドなどの第4級アンモニウム塩;
ドデシルアミンなどの分子量の大きいアミン;2,4,
4−トリメチル−2−オキサゾリンなどの置換オキサゾ
リン;キシリレンジアミン、N−アミノプロピルピペリ
ジンなどの分子中に環状構造を有するジアミンもしくは
ポリアミン誘導体とアルキレンオキシドとの反応物;ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ールエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、
グルタミン酸−γ−アルキルエステル残基を有する重合
体、スピロアセタール系ジアミン、N−(アミノアルキ
ル)−ラクタム類、アミン類のグリシジルエーテル付加
体などがある。中でも、本発明の減感剤としては、アン
モニア、アミン化合物に炭素数3以上のアルキレンオキ
シドを付加した化合物が特に有効である。
【0054】さらに、通常、可塑剤として用いられる種
々の成分も減感剤として使用でき、例えば、次の如き具
体例を挙げる事ができる。リン酸トリエチル、リン酸ト
リブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸ト
リ(クロロエチル)、リン酸トリ(ジクロロプリピ
ル)、リン酸トリブトキシエチル、リン酸トリ(β−ク
ロロプロピル)、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレ
シル、オクチルジフェニルホスフェート、リン酸トリス
(イソプロピルフェニル)、クレジルジフェニルホスフ
ェート、などのリン酸エステル類、フタル酸ジメチル、
フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−
n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタ
ル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸
ジイソデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチル
ベンジル、フタル酸ジシクロヘキシル、などのフタル酸
エステル類、テトラヒドロフタル酸−n−オクチル、テ
トラヒドロフタル酸−2−エチルヘキシル、テトラヒド
ロフタル酸イソデカニル、などのテトラヒドロフタル酸
エステル類、オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイ
ン酸エステル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n
−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジ
ピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン
酸ジイソデシル、アジピン酸ジブチルジグリコール、ア
ジピン酸アルキル610、アゼライン酸ジ−2−エチル
ヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エ
チルヘキシル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジ−2
−エチルヘキシル、フマル酸ジブチル、などの脂肪酸エ
ステル類、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリ
エチレングリコールジ−2−エチルブチラート、などの
二価アルコールエステル類、アセチルリシノール酸メチ
ル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチ
ルグリコレート、クエン酸アセチルトリエチル、クエン
酸アセチルトリブチル、などのオキシ酸エステル類、エ
ポキシ脂肪酸エステル、エポキシ化油脂、などのエポキ
シ系可塑剤、トリメット酸トリアルキル、トリメット酸
トリ−2−エチルヘキシル、などのトリメット酸系可塑
剤、その他に塩素化パラフィン、塩素化ビフェニル、2
−ニトロビフェニル、ジノニルナフタリン、o−及びp
−トルエンスルホンエチルアミド、樟脳、アビエチン酸
メチル、など。
【0055】本発明に係る減感剤カプセルは、上記のよ
うな減感剤をマイクロカプセル化したものであり、カプ
セル化方法、カプセル化剤などは全て前述の発色剤のカ
プセル化における方法、材料を適用することが可能であ
る。
【0056】本発明の消色層を構成する主要成分は減感
剤カプセルあるいは減感剤とバインダーである。このう
ちバインダーは以下に示す水性中間層にて用いられる水
性高分子の中から減感剤カプセルあるいは減感剤の分散
性、安定性を考慮し選ぶことができる。また、消色層中
に印刷性、耐擦性を考慮して有機顔料、無機顔料を含有
させることができる。
【0057】自己発色性感圧記録層への減感剤の浸透を
制御する目的で、自己発色性感圧記録層と消色層の間に
水性中間層を設けることができる。本発明の水性中間層
に用いることのできる水性高分子としては、例えば、以
下の物質が挙げられる。天然高分子および半合成高分子
として、デンプン、酸化デンプン、エーテル化デンプ
ン、ジアルデヒド化デンプン、エステル化デンプンなど
の変性デンプン化合物、アルギン酸ソーダ、アルギン酸
プロピレングリコールエステルなどのアルギン酸化合
物、カゼイン、ゼラチン、プルラン、デキストラン、キ
チン、キトサン、ゴムラッテクス、アラビアゴム、フノ
リ、天然ガム、デキストリン、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースなどの変性セルロース化合物などが挙げら
れる。合成高分子としては、完全ケン化あるいは部分ケ
ン化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルアルコールと多価カルボン酸
とのエステル化物、カルボキシ変性化ポリビニルアルコ
ール、スルホン酸変性化ポリビニルアルコール、オレフ
ィン変性化ポリビニルアルコール、ニトリル変性化ポリ
ビニルアルコール、アミド変性化ポリビニルアルコー
ル、ピロリドン変性化ポリビニルアルコールなどの変性
化ポリビニルアルコール化合物、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ソーダなどのポリ
アクリル酸化合物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ンイミン、ポリビニルエーテル、ポリマレイン酸共重合
体、ポリアクリルアミド、水溶性アルキド樹脂などが挙
げられる。また、スチレン/無水マレイン酸共重合体、
スチレン/ブタジエン共重合体、ブタジエン/メタクリ
レート共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/アク
リル酸ラッテクス、などの合成高分子を水に分散したエ
マルジョンとして水性高分子溶液の代わりに用いること
ができる。水性高分子としては、上記のような高分子を
単独で、あるいは混合した水溶液として、必要ならば消
泡剤、分散剤などを併用して用いることができる。
【0058】水性中間層の塗布量は消色層が減感剤によ
るものか、減感剤カプセルによるものかにより相違があ
り、限定されるものではないが、好ましくは1〜10g
/m2の範囲内である。塗布量がこの範囲より小さいと水
性中間層がムラになり、消色時間が不均一になることが
あるし、この範囲より多いと感圧自己発色性を低下させ
ることがある。水性中間層中に顔料を含むことも可能で
ある。
【0059】本発明におけるインクジェット用のインク
受理層(以下、単にインク受理層)とは、顔料とバイン
ダーを主成分とする塗被組成物からなり、これらに添加
剤として、染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改
良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色
染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾
燥紙力増強剤などを適宜配合することもできる。
【0060】インク受理層に用いられる顔料としては、
公知の白色顔料を1種以上用いることができる。例え
ば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイ
ト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、
珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリ
カ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミ
ニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイ
サイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの
白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、ア
クリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイ
クロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂などの有機顔料
などを用いることができる。
【0061】本発明で云うインクジェット記録に用いる
水性インクとは、着色剤、液媒体、その他の添加剤から
なる記録液体である。着色剤としては、直接染料、酸性
染料、塩基性染料、反応性染料あるいは食品用色素など
の水溶性染料が挙げられる。
【0062】水性インクの溶媒としては、水及び水溶性
の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルア
ルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、 sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコールな
どの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ア
セトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまたはケト
ンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールなどのポリアルキレングリコール類;エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,2,6 −ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコールなどのアルキレン基が2〜6個の
アルキレングリコール類;グリセリン、エチレングリコ
ールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(ま
たはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエー
テル類などが挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶
剤の中でも、ジエチレングリコールなどの多価アルコー
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテルなどの多価アル
コールの低級アルキルエーテルが好ましい。その他の添
加剤としては、例えば、pH調節剤、金属封鎖剤、防カ
ビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性
剤、及び防錆剤などが挙げられる。
【0063】本発明において印刷用顔料塗工層とは通常
のオフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷などの
印刷に対応する印刷性向上のための塗工層であり、当然
のことながらタイプライターや水性あるいは油性ペンの
ごとき印字にも対応できるし、いわゆる微塗工紙も含む
ものである。印刷用顔料塗工層の塗布液は、顔料とバイ
ンダー、その他添加剤と共に水に溶解もしくは分散せし
めた液であって、顔料、バインダー、その他添加剤の濃
度が、10〜70重量%のものを言う。顔料、バインダ
ーの配合割合は、一般に顔料100重量部に対し、バイ
ンダーが5重量部以上、好ましくは、10〜70重量部
であることが望ましい。
【0064】本発明で用いる印刷用顔料塗工層に用いる
顔料としては、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、サ
チンホワイト、酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化
亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、シリカ、活性白
土、レーキ、プラスチックピグメントなどが挙げられ
る。
【0065】本発明において、印刷用顔料塗工層の塗布
量は乾燥重量規準で、1g/m2以上、好ましくは、3〜
30g/m2が適当である。印刷用顔料塗工層の塗布量が
これより少なければ良好な印刷性を示さず印刷用顔料塗
工層を設ける意味がなくなるし、これより多くても印刷
性の向上に寄与しない。
【0066】本発明の磁気記録層は、磁性粉をポリエス
テル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、スチレン・ブタジエン
共重合体樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、エポキシ
樹脂などの結合剤中に均一分散し、目的に応じて可塑
剤、ゴム、分散剤、帯電防止剤、顔料などが添加され、
得られた塗料を基材に塗布または印刷することにより形
成される。磁性粉としては、γ−Fe23,Fe34
γ−Fe23及びFe24の混晶、Co含有Fe24
Baフェライト、Srフェライトなどを挙げることがで
きる。磁気記録情報が通常の永久磁石により消去される
トラブルを防止するためには保磁力が1500〜500
0エルステッドのBaフェライト、Srフェライトなど
が望ましい。
【0067】磁気記録層上に保護層を設けることも可能
である。保護用の樹脂としては、例えば、具体的には穀
物デンプン、α化デンプン、酸化デンプン、エーテル化
デンプンなど、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン、ビス
コースなどのプロティン類、メチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースなどのセルロース類、寒天、アルギン
酸ナトリウム、アラビアゴムなどの多糖類、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピドリドン、ポリアクリル酸、
ポリアクリルアミド、マレイン酸共重合物の水溶性結合
剤、スチレンブタジエン系、アクリルニトリルブタジエ
ン系メチルメタクリレートブタジエン系、アクリル酸エ
ステル、酢酸ビニル系ラテックスエマルジョン結合剤及
びこれらのカルボキシ変性物が挙げられる。保護層中に
は顔料を分散して隠ぺい層とすることも可能である。隠
ぺい層の顔料は公知のものであり、例えば、具体的には
アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、バリウム、カルシ
ウム、チタンなどの炭酸塩、酸化物、水酸化物、硫酸塩
及び天然シリカ、クレー、ゼオライト、カオリン、焼成
カオリンなどの粘土類を含む無機系白色顔料、合成シリ
カ、スチレン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、尿素
樹脂などの共重合体を含む有機系白色顔料から1種また
は2種以上使用される。保護層あるいは隠ぺい層用塗布
液は所望により分散剤、防腐剤、消泡剤、ダスティング
防止剤とともに混合され、エアナイフコート、カーテン
コート、ロールコート、ブレードコートなどの方法で塗
布される。磁気記録層と保護層の間に接着性改良のため
にアンカー層を設けても差し支えない。さらに、磁気記
録層上に消色型自己発色性感圧記録層を設けることも可
能である。
【0068】また、本発明の磁性体組成物には、潤滑
剤、研磨剤、防錆剤、分散剤、増粘剤などを加えてもよ
い。特に潤滑剤は、飽和及び不飽和の高級脂肪酸、脂肪
酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級アルコール、シリ
コンオイル、鉱油、フッ素化合物などがあり、これらは
磁性体組成物の調整時に添加してもよく、あるいは磁性
層表面に塗布ないしは噴霧してもよい。
【0069】支持体上に塗布された磁性層は、必要によ
り層中の磁性体を配向させる処理を施すことができる。
その配向処理は、支持体の走行する方向に対して、直角
にあるいは走行方向に角度をつけた状態で約500〜3
000エルストッド程度の交流または直流の磁場条件下
で行うことができる。
【0070】本発明において、消色型自己発色性感圧記
録層、インクジェット記録層、感熱記録層、印刷用顔料
塗工層、磁気記録層の形成に使用されるバインダーとし
ては、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン
などのプロテイン、酸化デンプン、エステル化合物デン
プン、エーテル化澱粉、酸化澱粉、酵素変性澱粉やそれ
らをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カ
ゼイン、ゼラチン、大豆蛋白などの天然高分子化合物、
ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、シ
リル変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル
酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸ア
ミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体
などアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重
合体または共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重
合体または共重合体などのアクリル系重合体ラテック
ス、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、
ラテックス、ポリアクリルアミド、スチレン/無水マレ
イン酸共重合体、酢ビ・アクリル系、酢ビ・ブチルアク
リレート共重合体、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス、イソ
ブテン・無水マレイン酸共重合体などの如き水溶性合成
高分子化合物やラテックス類、エチレン/無水マレイン
酸共重合体のアルカリ塩などの水溶性接着樹脂、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテック
ス、あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基など
の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテック
ス、メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂系な
どの水性接着剤、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリ
アクリル酸エステル、ポリメチルメタクリレート、不飽
和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマ
ー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂などの合成
樹脂系接着剤、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリ
ロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル/
ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/
アクリル酸共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体な
どのラテックスなどが挙げられ、1種以上で使用され
る。また、必要に応じて、増粘剤、保水剤、耐水化剤、
着色剤などの通常の塗被紙用顔料に配合される各種助剤
が適宜使用できる。
【0071】本発明の記録シートにおける粘着層の設け
方は、剥離紙の剥離剤塗布面に粘着剤を設け、粘着剤面
と該記録シートの支持体の自己発色性感圧記録層を設け
ていない面を重ねて、プレスロールなどで圧着する方法
が一般に行われるが、該記録シートに粘着剤を先に塗布
して、剥離紙と貼り合わせても良い。粘着層を構成する
粘着剤には、ゴム系またはアクリル樹脂系の粘着剤を用
いることができる。ゴム系の主原料は天然ゴムまたはス
チレン・ブタジエンラバーであり、天然ゴムでは、ロジ
ン系樹脂や可塑剤なとが添加され、通常ノルマルヘキサ
ンを溶媒として塗工する。また、スチレン・ブタジエン
ラバーを主原料とした場合は溶融して塗工する。アクリ
ル樹脂系においては、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、アクリ
ル酸、β−ヒドロキシエチルアクリレートなどのアクリ
ル系モノマーを重合して作る。重合の方法により、酢酸
エチルやトルエンなどの有機溶媒を用いたり、界面活性
剤を用いて水中で乳化させながら重合したエマルジョン
タイプを用いることができる。
【0072】本発明において自己発色性感圧記録層、イ
ンクジェット層、感熱記録層、印刷用顔料塗工層、磁気
記録層、粘着層などを塗布する方法としては、グラビア
コーター、グラビアオフセットコーター、バーコータ
ー、ロールコーター、エアナイフコーター、Uコンマコ
ーター、AKKUコーター、スムージングコーター、マ
イクログラビアコーター、リバースロールコーター、4
本あるいは5本(多段)ロールコーター、カーテンコー
ター、ブレードコーター、ディップコーター、落下カー
テンコーター、スライドコーター、リップコーター、ダ
イコーター、スクイズコーター、ショートドウェルコー
タ、サイズプレス、スプレーなどの各種装置の中から適
当な装置をオンマシンあるいはオフマシンで用いること
ができる。また、各層の各々の塗工または含浸後には、
マシンカレンダー、グロスカレンダー、TGカレンダ
ー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレ
ンダーやブラッシングを用いて仕上げても良い。また、
場合によってはオフセット、シルクスクリーンなどの印
刷方法も用いられる。
【0073】本発明の消色型自己発色性感圧記録シート
への印刷や記録の方法は、鉛筆やインクによる筆記・印
刷、インパクトプリンター、電子写真、熱転写、インク
リボン、インクジェット、感圧、感熱、インクジェッ
ト、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、活
版印刷、凹版印刷、レーザープリント、ラベル貼り合わ
せなどその方法による制限はない。ただし消色型自己発
色性感圧記録層への記録は、圧力による発色を伴う記録
方法に限られる。
【0074】また、本発明の消色型自己発色性感圧記録
シートは、他の感圧記録シート、裏カーボン複写シー
ト、粘着シート、印刷シート、透明フィルムなどと組合
わせて一連の複写シートとして使用できる。本発明の消
色型自己発色性感圧記録シートの一部、あるいは全部に
ダイカットなどの加工、支持体の一部の分離、ミシン
目、プリンター用送り孔などの加工を施すことは何等差
し支えない。
【0075】
【作用】本発明の消色型自己発色性感圧記録シートにお
いては、加圧印字を行うことにより、自己発色性感圧記
録層を発色させることが可能であり、その発色により記
録シートの真偽を確かめることが可能であるばかりでな
く、設定時間が経過すると発色部分が消色するため、こ
の過程をチェックすることによっても記録シートの真偽
のチェックが可能である。さらに真偽をチェックした後
で発色部分が設定時間内に消色するため、商品券などに
用いても見苦しくなく、商品価値が高い。また、記録シ
ートの最表面が自己発色性感圧記録層となるため、発色
性が高く、偽造防止用のチェックを行いやすい。
【0076】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は、実施例に限られるものではない。
以下に示す部及び%のいずれも重量基準である。また、
塗抹量を示す値は断わりのない限り乾燥後の塗抹量であ
る。
【0077】<調整例1:自己発色性感圧塗液> 発色剤カプセルの調整;感圧記録用に用いる発色剤内包
マイクロカプセルは、次のとおり作製した。まず、クリ
スタルバイオレットラクトン23部をハイゾールSAS
N−296(日本石油化学製)90部に加熱溶解して
内相油とした。メラミン10部と37%ホルマリン25
部を水105部とともに加温し、メラミン−ホルマリン
初期重縮合物を得た。次いで、内相油を6%のスチレン
/無水マレイン酸共重合体水溶液160部に乳化し、こ
の乳化液に、上記のメラミン−ホルマリン重縮合物を添
加して、液温を70℃に3時間保持して、メラミン−ホ
ルマリン樹脂膜を持つ発色剤内包のマイクロカプセル分
散液を得た。得られたマイクロカプセルの平均粒子径
は、約6μmであった。
【0078】自己発色性感圧記録層用の塗料は、以下の
処方により作製した。 発色剤内包のマイクロカプセル 160部 顕色剤(住友デュレズ製PR26298) 85部 デンプン粒子 220部 カオリンクレー 100部 酸化デンプン 100部 炭酸カルシウム 120部
【0079】<調整例2:減感剤カプセル塗液の調製>
エチレンジアミンのプロピレンオキシド付加物(平均分
子量4100)45部にロジン変性フェノール樹脂(荒
川化学工業製、タマノールT135)20部添加し、1
50℃で溶解して減感剤内相油とした。メラミン10部
と37%ホルマリン25部を水100部とともに加温
し、メラミン−ホルマリン初期重縮合物を得た。次い
で、減感剤内相油を6%のスチレン/無水マレイン酸共
重合体水溶液150部に乳化し、この乳化液に、上記の
メラミン−ホルマリン重縮合物を添加して、液温を70
℃に3時間保持して、メラミン−ホルマリン樹脂膜を持
つ減感剤内包のマイクロカプセル分散液(減感剤カプセ
ル塗液)を得た。得られたマイクロカプセルの平均粒子
径は、約6μmであった。
【0080】<調整例3:減感剤塗液の調製>減感剤と
してエチレンジアミンのプロピレンオキシド付加物(平
均分子量4100)45部と炭酸カルシウム(白石カル
シウム製、ソフトン2200)40部に界面活性剤を加
えて水200部に分散した。6%のポリビニルアルコー
ル水溶液150部に上記の減感剤分散液を添加して攪拌
し、減感剤塗液を得た。
【0081】<調整例4:中間層塗液の調整>水性中間
層を形成する水性高分子としてポリビニルアルコ−ル
(日本合成化学工業製、ゴーセノールNM−11)の1
0重量%溶液を用い、顔料としてシリカゲルを5重量%
分散して中間層塗液とした。
【0082】実施例1−A 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に調整例2で得た減感剤カプセル塗液を
5g/m2の塗布量で塗工し減感剤カプセルによる消色層
を設けた。その上に調整例1で得た自己発色性感圧塗液
を塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性
感圧記録層を設け、消色型自己発色性感圧記録シートA
とする。
【0083】実施例1−B 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に調整例2で得た減感剤カプセル塗液を
5g/m2の塗布量で塗工し減感剤カプセルによる消色層
を設けた。その上に調整例4で得た中間層塗液を3g/
2の塗布量で塗工し水性中間層を設けた。さらに、そ
の上に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が7
g/m2になるように塗設して、自己発色性感圧記録層を
設け、消色型自己発色性感圧記録シートBとする。
【0084】実施例1−C 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に調整例3で得た減感剤塗液を5g/m2
の塗布量で塗工し減感剤による消色層を設けた。その上
に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が7g/
2になるように塗設して、自己発色性感圧記録層を設
け、消色型自己発色性感圧記録シートCとする。
【0085】実施例1−D 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に調整例3で得た減感剤塗液を5g/m2
の塗布量で塗工し減感剤による消色層を設けた。その上
に調整例4で得た中間層塗液を3g/m2の塗布量で塗工
し水性中間層を設けた。さらにその上に調整例1で得た
自己発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗
設して、自己発色性感圧記録層を設け、消色型自己発色
性感圧記録シートDとする。
【0086】比較例1 自己発色性感圧記録層を有する支持体として、市販の上
質紙(三菱製紙製、ダイヤフォーム 70K)に、調整
例1記載の配合の自己発色性感圧記録層を、塗布量が7
g/m2になるように塗設した自己発色性感圧記録シート
をそのまま用いた。
【0087】比較例2 比較例1で得た自己発色性感圧記録シート上に、市販の
減感インキ(三菱製紙製、NCRオフセット用減感イン
キ)で全面印刷し、UVで硬化して減感した自己発色性
記録シートを得た。
【0088】比較例3 発色・消色型の自己発色性感圧記録層を有する支持体と
して、市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォーム 7
0K)に、以下の調整例5記載の配合の発色・消色型自
己発色性感圧記録層を、塗布量が7g/m2になるように
塗設し発色・消色型自己発色性感圧記録シートを得た。
【0089】<調整例5:発色・消色型自己発色性感圧
記録塗液>発色・消色型自己発色性感圧記録層用の塗料
は、以下の処方により作製した。 発色剤内包のマイクロカプセル(調整例1) 150部 減感剤内包のマイクロカプセル(調整例2) 120部 顕色剤(住友デュレズ製、PR26298) 80部 デンプン粒子 300部 カオリンクレー 120部 酸化デンプン 120部 炭酸カルシウム 140部
【0090】実施例2−A 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にインク受理層組成物として下記の調整
例6で示すインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコ
ータにより乾燥塗工量5g/m2となるように塗工し、次
にその反対面に調整例2で得た減感剤カプセル塗液を5
g/m2の塗布量で塗工し減感剤カプセルによる消色層を
設け、その上に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗
布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性感圧
記録層を設け目的とするインクジェット/消色型自己発
色性感圧記録シート(A)を得た。
【0091】 <調整例6:インク受理層塗液配合> 合成非晶質シリカ(ファンシールX37B:徳山曹達製) 100部 ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製) 30部 カチオン性染料定着剤(スミレース゛レシ゛ン1001:住友化学工業製) 20部 以上を調液し、固形分濃度13%とした。
【0092】実施例2−B 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にインク受理層組成物として調整例6で
示すインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコータに
より乾燥塗工量5g/m2となるように塗工し、次にその
反対面に調整例2で得た減感剤カプセル塗液を5g/m2
の塗布量で塗工し減感剤カプセルによる消色層を設け、
その上に調整例4で得た中間層塗液を3g/m2の塗布量
で塗工し水性中間層を設けた。さらに、その上に調整例
1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になる
ように塗設して、自己発色性感圧記録層を設け、目的と
するインクジェット/消色型自己発色性感圧記録シート
(B)を得た。
【0093】実施例2−C 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にインク受理層組成物として調整例6で
示すインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコータに
より乾燥塗工量5g/m2となるように塗工し、次にその
反対面に調整例3で得た減感剤塗液を5g/m2の塗布量
で塗工し減感剤による消色層を設け、その上に調整例1
で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるよ
うに塗設して、自己発色性感圧記録層を設け、目的とす
るインクジェット/消色型自己発色性感圧記録シート
(C)を得た。
【0094】実施例2−D 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にインク受理層組成物として調整例6で
示すインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコータに
より乾燥塗工量5g/m2となるように塗工し、次にその
反対面に調整例3で得た減感剤塗液を5g/m2の塗布量
で塗工し減感剤による消色層を設け、その上に調整例4
で得た中間層塗液を3g/m2の塗布量で塗工し水性中間
層を設けた。さらに、その上に調整例1で得た自己発色
性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗設して、
自己発色性感圧記録層を設け、目的とするインクジェッ
ト/消色型自己発色性感圧記録シート(D)を得た。
【0095】比較例4 インクジェット記録層を有する支持体として、市販の上
質紙(三菱製紙製、ダイヤフォーム 70K)に、調整
例6記載の配合のインクジェット塗液を乾燥重量が5g
/m2となるように塗抹、乾燥してインクジェット記録層
を設け、インクジェット記録シートを得た。
【0096】実施例1−A〜1−D、2−A〜2−Dお
よび比較例1〜4で得られた記録シートは以下の方法で
評価を行い、結果を表1に示した。
【0097】<感圧発色性>実施例および比較例で得ら
れた記録シートにインクリボンを装着しないドットイン
パクトプリンターを用いてベタ印字を行った。印字後に
マクベス濃度計を用いて光学濃度を測定した。実用に供
した場合、目視で真偽の確認ができるほどの光学濃度は
0.30以上であり、光学濃度が0.20を下回るよう
だと正確な確認が困難なレベルである。光学濃度が0.
15を下回ると発色の有無自体が分かりにくくなるレベ
ルである。
【0098】<インクジェット適性>市販のインクジェ
ットプリンター(エプソンMJ−700V2C)を用い
て印字を行った。印字後すぐに印字面を布で擦り、印字
面の汚れを観察した。印字が全く汚れない場合を5、印
字の極一部に流れが見られるが注意しないと判らないレ
ベルを4、印字が流れるがほとんど解読に影響がない場
合を3、印字のほとんどが流れて解読できない場合を
2、印字が全く定着しない場合を1としてインクジェッ
ト適性として表わした。但し、インクジェットプリンタ
ーを用いた印字で紙送りロールや紙送りギヤの擦りによ
りインクジェット印字以外の不要な部分が発色してしま
い、時間が経過しても消色せずに発色として残る場合は
インクジェットプリンター適性がないということであ
り、インクジェット発色性を0で判定した。
【0099】<偽造防止性1>インクリボンを装着しな
い市販のドットインパクトプリンターを用いて印字を行
った。自己発色性感圧記録層が発色して、単なる塗工紙
や上質紙、インクジェット記録用紙などの記録シートで
ないと確認できるものを偽造防止性1が優で、発色せず
に偽造防止性がないものを偽造防止性1が劣で判定し
た。
【0100】<消色性>感圧発色性の試験で発色させた
部分の光学濃度が0.15まで低下する時間を測定し
た。記録シートの真贋判定のダブルチェックを行う場
合、一旦真贋チェックのために発色させた部分は当日は
もちろん、その後2〜5日間程度は発色を確認できるこ
と(光学濃度で0.15以上)が好ましい。あまりに消
色が早いと2度目の真贋チェックの際に再度発色させね
ばならず不都合であるし、消色が遅すぎる場合には単な
る自己発色性感圧記録紙と同じで消色によるメリットが
生かせない。消色性の試験において1ヶ月を経過しても
光学濃度が0.15まで低下しない場合は消色性なしと
判定した。
【0101】
【表1】
【0102】実施例3−A、3−B、3−C、3−D 実施例1で得られた感圧シートA〜Dのそれぞれの反対
面に感熱記録層として下記の調整例7で示す感熱塗液を
用いて、エアーナイフコータにより乾燥塗工量5g/m2
となるように塗工し、目的とする感熱/消色型自己発色
性感圧記録シート(A〜D)を得た。
【0103】<調製例7:感熱塗液の調整>感熱記録層
を構成する感熱塗液を以下のように調整した。次の配合
からなる混合物をそれぞれサンドミルで平均粒径が約1
μmになるまで粉砕分散して、<A液>と<B液>を調
製した。
【0104】<A液> 3-(N-メチル-N-シクロヘキシル)アミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン 40部 10%ポリビニルアルコール水溶液 20部 水 40部 <B液> ビスフェノールA 50部 2−ベンジルオキシナフタレン 50部 10%ポリビニルアルコール水溶液 50部 水 100部
【0105】次いで調製した<A液><B液>を用いて
次の配合で感熱塗液を調製した。 <A液> 50部 <B液> 250部 ステアリン酸亜鉛(40%分散液) 25部 10%ポリビニルアルコール水溶液 216部 炭酸カルシウム 50部 水 417部
【0106】比較例5 感熱記録層を有する支持体として、市販の上質紙(三菱
製紙製、ダイヤフォーム 70K)に、調整例7記載の
配合の感熱塗液を乾燥重量が5g/m2となるように塗
抹、乾燥して感熱記録層を設け、感熱記録シートを得
た。
【0107】実施例3−A〜3−Dおよび比較例5で得
られた記録シートは上記の感圧発色性、消色性の試験の
他に以下の方法で評価を行い、結果を表2に示した。
【0108】<感熱発色性>市販の感熱ワードプロセッ
サーを用いてベタ印字を行った。印字後にマクベス濃度
計を用いて光学濃度を測定した。実用に供した場合、細
かい文字でも十分に読みとれる光学濃度は0.50以上
であり感熱発色性を優とした。光学濃度が0.40を下
回るようだと正確な読み取りが困難なレベルであり感熱
発色性を劣とした。両者の間を感熱発色性を並と判定し
た。ただし、感熱ワードプロセッサーを用いた印字で全
く発色しない場合、および紙送りロールや感熱ヘッドの
擦りによりい感熱印字以外の不要な部分が発色してしま
う場合は、感熱プリンター適性がないということであ
り、感熱発色性を悪で判定した。
【0109】<偽造防止性2>市販の感熱ワードプロセ
ッサーを用いて感熱記録を行った記録シートの裏面に、
インクリボンを装着しないドットインパクトプリンター
を用いて印字を行った。この層が発色して、単なる感熱
記録シートでないと確認できるものを偽造防止性2が優
で、発色せずに偽造防止性がないものも偽造防止性2が
劣で判定した。
【0110】
【表2】
【0111】実施例4−A 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にブレードコーターにより、絶乾塗布量
が15g/m2となるように、下記の調整例8の配合の固
形分濃度が53%の塗布液を印刷用顔料塗工層として塗
布、乾燥し、その反対面に調整例2で得た減感剤カプセ
ル塗液を5g/m2の塗布量で塗工し減感剤カプセルによ
る消色層を設け、その上に調整例1で得た自己発色性感
圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己
発色性感圧記録層を設け目的とする印刷/消色型自己発
色性感圧記録シート(A)を得た。
【0112】 <調整例8:印刷用顔料塗工液配合> 市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) 10部 市販1級カオリン(ウルトラホワイト90) 30部 市販2級カオリン(カオブライト) 20部 市販立方体状軽質炭酸カルシウム (ブリリアント15) 10部 市販アラゴナイト型炭酸カルシウム(HGA) 30部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.2部 市販燐酸エステル化澱粉 2部 スチレン・ブタジエン・ラテックス 16部
【0113】実施例4−B 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にブレードコーターにより、絶乾塗布量
が15g/m2となるように、調整例8の配合の固形分濃
度が53%の塗布液を印刷用顔料塗工層として塗布、乾
燥し、その反対面に調整例2で得た減感剤カプセル塗液
を5g/m2の塗布量で塗工し減感剤カプセルによる消色
層を設け、その上に調整例4で得た中間層塗液を3g/
2の塗布量で塗工し水性中間層を設けた。さらに、そ
の上に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が7
g/m2になるように塗設して、自己発色性感圧記録層を
設け、目的とする印刷/消色型自己発色性感圧記録シー
ト(B)を得た。
【0114】実施例4−C 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にブレードコーターにより、絶乾塗布量
が15g/m2となるように、下記の調整例8の配合の固
形分濃度が53%の塗布液を印刷用顔料塗工層として塗
布、乾燥し、その反対面に調整例3で得た減感剤塗液を
5g/m2の塗布量で塗工し減感剤による消色層を設け、
その上に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が
7g/m2になるように塗設して、自己発色性感圧記録層
を設け、目的とする印刷/消色型自己発色性感圧記録シ
ート(C)を得た。
【0115】実施例4−D 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)にブレードコーターにより、絶乾塗布量
が15g/m2となるように、調整例8の配合の固形分濃
度が53%の塗布液を印刷用顔料塗工層として塗布、乾
燥し、その反対面に調整例3で得た減感剤塗液を5g/
2の塗布量で塗工し減感剤による消色層を設け、その
上に調整例4で得た中間層塗液を3g/m2の塗布量で塗
工し水性中間層を設けた。さらにその上に調整例1で得
た自己発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように
塗設して、自己発色性感圧記録層を設け、目的とする印
刷/消色型自己発色性感圧記録シート(D)を得た。
【0116】比較例6 印刷用顔料塗工層を有する支持体として、市販の上質紙
(三菱製紙製、ダイヤフォーム 70K)に、調整例8
記載の配合の印刷用顔料塗工液を乾燥重量が15g/m2
となるように塗抹、乾燥して印刷用顔料塗工層を設け、
印刷紙を得た。
【0117】実施例4−A〜4−Dおよび比較例1、6
で得られた記録シートは上記の感圧発色性、消色性の試
験の他に以下の方法で評価を行い、結果を表3に示し
た。
【0118】<印刷適性>オフセット印刷機を用いて4
色印刷を行った。印刷後すぐに印刷面を布で擦り、印刷
面の汚れを観察した。印刷が全く汚れない場合を5、印
刷面の極一部に汚れが見られるが注意しないと判らない
レベルを4、印刷面が汚れるがほとんど解読に影響がな
い場合を3、印刷のほとんどが汚れて解読できない場合
を2、印刷ができない場合を1として印刷適性として表
わした。
【0119】<偽造防止性3>オフセット印刷機を用い
て4色印刷を行った記録シートの裏面に、インクリボン
を装着しないドットインパクトプリンターを用いて印字
を行った。この層が発色して、単なる印刷紙でないと確
認できるものを偽造防止性3が優で、発色せずに偽造防
止性がないものも偽造防止性3が劣で判定した。
【0120】
【表3】
【0121】実施例5−A 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 90Kg)にグラビアコーターを用いて下記の調整
例9で調整した磁気記録層塗液を30g/m2の割合で塗
抹、磁場配向後に乾燥、軽度にスーパーカレンダー仕上
げして磁気記録層を設け、その反対面に調整例2で得た
減感剤カプセル塗液を5g/m2の塗布量で塗工し減感剤
カプセルによる消色層を設け、その上に調整例1で得た
自己発色性感圧塗液を塗布量が7g/m2になるように塗
設して、自己発色性感圧記録層を設け、目的とする磁気
記録刷/消色型自己発色性感圧記録シート(A)を得
た。
【0122】<調整例9:磁気記録層塗液>次の配合か
らなる混合物をボールミル中で分散して磁気記録層塗液
を調整した。 Ba−フェライト(保磁力2700エルステッド) 100部 スチレン・ブタジエン系ラテックス(日本合成ゴム社製) 30部 水 200部
【0123】実施例5−B 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 90Kg)にグラビアコーターを用いて調整例9で
調整した磁気記録層塗液を30g/m2の割合で塗抹、磁
場配向後に乾燥、軽度にスーパーカレンダー仕上げして
磁気記録層を設け、その反対面に調整例2で得た減感剤
カプセル塗液を5g/m2の塗布量で塗工し減感剤カプセ
ルによる消色層を設け、その上に調整例4で得た中間層
塗液を3g/m2の塗布量で塗工し水性中間層を設けた。
さらに、その上に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を
塗布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性感
圧記録層を設け、目的とする磁気記録刷/消色型自己発
色性感圧記録シート(B)を得た。
【0124】実施例5−C 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 90Kg)にグラビアコーターを用いて調整例9で
調整した磁気記録層塗液を30g/m2の割合で塗抹、磁
場配向後に乾燥、軽度にスーパーカレンダー仕上げして
磁気記録層を設け、その反対面に調整例3で得た減感剤
塗液を5g/m2の塗布量で塗工し減感剤による消色層を
設け、その上に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗
布量が7g/m2になるように塗設して、自己発色性感圧
記録層を設け、目的とする磁気記録刷/消色型自己発色
性感圧記録シート(C)を得た。
【0125】実施例5−D 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 90Kg)にグラビアコーターを用いて調整例9で
調整した磁気記録層塗液を30g/m2の割合で塗抹、磁
場配向後に乾燥、軽度にスーパーカレンダー仕上げして
磁気記録層を設け、その反対面に調整例3で得た減感剤
塗液を5g/m2の塗布量で塗工し、減感剤による消色層
を設け、その上に調整例4で得た中間層塗液を3g/m2
の塗布量で塗工し水性中間層を設けた。さらに、その上
に調整例1で得た自己発色性感圧塗液を塗布量が7g/
2になるように塗設して、自己発色性感圧記録層を設
け、目的とする磁気記録刷/消色型自己発色性感圧記録
シート(D)を得た。
【0126】比較例7 磁気記録層を有する支持体として、市販の上質紙(三菱
製紙製、ダイヤフォーム 90Kg)に、調整例9記載
の配合の磁気記録層塗液を乾燥重量が30g/m 2の割合
で塗抹、磁場配向後に乾燥、スーパーカレンダー仕上げ
して磁気記録層を設け磁気記録シートを得た。
【0127】比較例8 比較例7で得られた磁気記録シートに、調整例1記載の
自己発色性感圧塗液を7g/m2の割合で塗抹して自己発
色性感圧記録層を設け磁気記録/自己発色性感圧記録シ
ートを得た。
【0128】実施例1−A、実施例5−A〜5−Dおよ
び比較例1、7、8で得られた記録シートは上記感圧発
色性、消色性の試験のほかに以下の方法で評価を行い、
結果を表4に示した。
【0129】<角形比>磁気記録特性の試験として、実
施例および比較例により得られたサンプルを5mm四方
に切断し、振動型磁力計を用いて最大磁化(Mm)およ
び残留磁化(Mr)を測定し、次の数1によりサンプル
の角形比(Rs)を求めた。角形比は1に近いほど理想
的な感熱磁気記録体である。
【0130】
【数1】Rs = Mr/Mm
【0131】<繰返し特性1>磁気記録特性の試験とし
て、実施例および比較例により得られたサンプルを、市
販のリーダー/ライターの装置に100回通過させ、振
動型磁力計を用いて最大磁化(Mm)の1回目の値と1
00回目の値の比(百分率)により繰返し特性の評価と
した。
【0132】<偽造防止性4>実施例に関してはインク
リボンを有しないインパクトプリンターにより印字を行
った。印字後に市販のリーダー/ライターにより磁気情
報の書き込みを行い、磁気情報と感圧発色部分の情報を
併せて保有でき高度な偽造防止が可能なものを偽造防止
性3が優で、磁気情報のみ保有できるもの、あるいは感
圧発色情報のみ保有できるものを偽造防止性4が劣で判
定した。
【0133】
【表4】
【0134】実施例6−A、6−B、6−C、6−D 実施例1において得られた感圧シートA〜Dの裏面(支
持体側)に、粘着層(中央理化工業製、リカボンドAP
−37)を乾燥重量20g/m2となるように設け、粘着
層を市販の剥離紙でカバーして消色型自己発色性感圧記
録ラベル(A〜D)とした。
【0135】比較例9 粘着層を有する支持体として、市販の上質紙(三菱製紙
製、ダイヤフォーム70K)に、粘着層(中央理化工業
製、リカボンドAP−37)を乾燥重量20g/m2とな
るように設け、粘着層を市販の剥離紙でカバーしてラベ
ルとした。
【0136】比較例10 比較例1−Aで得られた自己発色性感圧記録シートの非
発色面側に、粘着層(中央理化工業製、リカボンドAP
−37)を乾燥重量20g/m2となるように設け、粘着
層を市販の剥離紙でカバーして感圧発色性ラベルとし
た。
【0137】実施例6−A〜6−D及び比較例9、10
で得たラベルについて、上記の感圧発色性、消色性の試
験以外に以下の評価方法により試験を行い、その結果を
表5に示した。
【0138】<接着強度>実施例および比較例で得られ
た感圧発色性ラベルあるいはラベルの剥離紙を剥してス
テンレス板に接着し、その接着強度を90゜剥離により
テンシロンで測定した。ラベルに必要とされる接着強度
は通常100gf/25mm以上である。
【0139】<偽造防止性5>実施例および比較例で得
られた感圧発色性ラベルあるいはラベルの剥離紙を剥
し、被接着物に貼り付けた後でラベルが軽い圧着力によ
り発色する場合はカラーコピーなどによりラベルの複製
は作成できず、かつ被接着物に貼り付けたまま真贋の判
定ができるため偽造防止性5が優、ラベルが発色せずカ
ラーコピーなどにより同様のラベルを複製しても判別の
しようが無い場合を偽造防止性5が劣で判定した。
【0140】
【表5】
【0141】評価:実施例1で得られた消色型自己発色
性感圧記録シートは、通常の自己発色性感圧記録シート
と同じく、圧力を加えることにより発色が可能で、かつ
時間が経過するにつれて消色し、発色部分が判らなくな
り見苦しくない。その消色時間は記録シートの真贋判定
のダブルチェックを行う場合、一旦真贋チェックのため
に発色させた部分は当日はもちろん、その後2〜5日間
程度は発色を確認できること(光学濃度で0.15以
上)が好ましく、実施例1の感圧シートの消色性は適当
な範囲に入っていて使いやすい。また、通常の自己発色
性感圧記録シートと比較して、あるいは発色・消色型自
己発色性感圧記録シートと比較しても耐擦性が良好で記
録用紙として扱いやすい。
【0142】実施例2で得られたインクジェット/消色
型自己発色性感圧記録シートは、インクジェット記録
性、感圧発色性を同一のシートに有し、両方の記録方式
を用いることにより2種類の印字方式が可能で、特に感
圧発色部分は発色の後で消色できることから、インクジ
ェット記録を情報記録用とし、感圧記録を補完的に用い
偽造防止用途などに用いることができる。具体的には、
チケット用に印刷を施した本発明の記録シートに、イン
クジェット記録により金額、日付、席番号などを記入す
る。チケットが使用される時点で、チケットの一部を加
圧することにより感圧層を発色させ、そのチケットが本
物であることを確認できる。この発色部分は時間が経つ
につれて消色し、見苦しくなくなる。比較例のように単
なるインクジェット紙をチケットに用いた場合はこのよ
うな真贋判定はできない。同じことは比較例2の単なる
自己発色性感圧記録シートにも言え、それだけでは真贋
判定はできないし、インクジェット記録適性もない。こ
のため本発明の記録シートは真贋判定性、すなわち偽造
防止性を有するものである。
【0143】実施例3で得られた感熱/消色型自己発色
性感圧記録シートは、感熱記録性、感圧発色性を同一の
シートに有し、両方の記録方式を用いることにより2種
類の印字方式が可能で、特に感圧発色部分は発色の後で
消色できることから、感熱記録を情報記録用とし、感圧
記録を補完的に用い偽造防止用途などに用いることがで
きる。具体的には、チケット用に印刷を施した本発明の
記録シートに、感熱記録により金額、日付、席番号など
を記入する。チケットが使用される時点で、チケットの
一部を加圧することにより感圧層を発色させ、そのチケ
ットが本物であることを確認できる。この発色部分は時
間が経つにつれて消色し、見苦しくなくなる。比較例の
ように単なる感熱記録紙をチケットに用いた場合はこの
ような真贋判定はできない。同じことは比較例の単なる
自己発色性感圧記録シートにも言え、それだけでは真贋
判定はできないし、感熱記録適性もない。このため本発
明の記録シートは真贋判定性、すなわち偽造防止性を有
するものである。
【0144】実施例4で得られた印刷/消色型自己発色
性感圧記録シートは、印刷性、感圧発色性を同一の面に
有し、両方の記録方式を用いることにより2種類の印字
方式が可能で、1枚の記録シートで印刷、感圧の両方の
記録方式を可能にすることにより、印刷を情報記録と
し、感圧記録を補完的に用い偽造防止用途などに用いる
ことができる。具体的には、チケット用に興業名、金
額、日付、及び偽造防止用のマイクロ印刷、直印刷、蛍
光印刷などを印刷した本発明の記録シートにおいて、チ
ケットが使用される時点で、チケットの一部を加圧する
ことにより感圧層を発色させ、そのチケットが本物であ
ることを確認できる。この発色部分は時間が経つにつれ
て消色し、見苦しくなくなる。比較例のように単なる印
刷層を有する印刷紙を用いた場合はこのような真贋判定
はできない。
【0145】実施例5における磁気記録/消色型自己発
色性感圧記録シートにおいては、自己発色性を有する感
圧記録シートであり、かつ磁気記録のリーダー/ライタ
ーにより磁気記録紙として用いることができる。このた
め、感圧発色した記録と磁気記録の両方を用いて記録シ
ートの真贋を見分けることが可能となる(偽造防止性
4)。この発色部分は時間が経つにつれて消色し、見苦
しくなくなる。このような偽造防止は、単なる磁気記録
用紙、感圧発色紙のみでは達成できないのは自明であ
る。
【0146】実施例6において得られる消色型自己発色
性感圧記録ラベルは、ラベルを被接着物に貼り付けた後
でラベルが軽い圧着知力により発色するため、カラーコ
ピーなどによりラベルの複製は作成できず、かつ被接着
物に貼り付けたまま真贋の判定ができ、偽造防止性が高
い(偽造防止性5)。この発色部分は時間が経つにつれ
て消色し、見苦しくなくなる。単なるラベルではこの発
色による確認は不可能であるし、自己発色性感圧記録シ
ートのみでは発色したままであるため一般のラベル用途
には不向きである。
【0147】
【発明の効果】本発明の一連の消色型自己発色性感圧記
録シートにおいては、インクジェット記録や感熱記録、
印刷、磁気記録が可能であるばかりでなく加圧印字を行
うことにより、自己発色性感圧記録層を発色させること
が可能であり、その発色は時間が経つにつれて消色する
ため、偽造防止用途に使用できかつ、真偽チェックの痕
跡が後に残らず見苦しくない。真贋チェックのために感
圧発色させた部分の光学濃度は真贋判定のダブルチェッ
クを行う場合を想定して、一旦真贋チェックのために発
色させた部分は当日はもちろん、その後2〜5日間程度
は発色を確認できる(光学濃度で0.15以上)ように
構成されている。本発明の一連の消色型自己発色性感圧
記録シートは、ふたつの記録方式を併用できることから
偽造しにくく、偽造防止用紙として用いることができ、
ひいては(例えば、ラベルとしての)偽造防止用紙とと
もに用いられている商品の偽造防止にも一役買うもので
ある。本発明の一連の消色型自己発色性感圧記録シート
を用いた書類あるいはチケットなどを偽造しても、例え
ば、インクジェット記録した後に感圧発色させることに
より容易に偽造を察知でき、工業的意義の大きいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消色型自己発色性感圧記録シートの断
面図。
【図2】本発明のインクジェット/消色型自己発色性感
圧記録シートの断面図。
【図3】本発明の感熱/消色型自己発色性感圧記録シー
トの断面図。
【図4】本発明の印刷/感圧発色性ラベルの断面図。
【図5】本発明の磁気記録/感圧発色性記録シートの断
面図。
【図6】本発明の感圧発色性ラベルの断面図。
【符号の説明】
1 支持体 2 消色層 3 減感剤または減感剤内包カプセル 4 発色剤内包カプセル 5 顕色剤 6 水性中間層 7 自己発色性感圧記録層 8 消色型自己発色性感圧記録シート 9 インクジェット記録層 10 インクジェット/消色型自己発色性感圧記録シー
ト 11 感熱記録層 12 感熱/消色型自己発色性感圧記録シート 13 印刷用顔料塗工層 14 印刷/消色型自己発色性感圧記録シート 15 磁気記録層 16 磁気記録/消色型自己発色性感圧記録シート 17 粘着層 18 消色型自己発色性感圧記録ラベル 19 剥離紙 20 剥離面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B42D 15/00 361 B41M 5/12 109 15/10 531 5/18 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体、減感剤あるいは減感剤カプセル
    を含む消色層、発色剤または顕色剤の少なくとも1方が
    マイクロカプセル化され、それぞれ単独で積層あるいは
    混合して単層の自己発色性感圧記録層を順次積層したこ
    とを特徴とする消色型自己発色性感圧記録シート。
  2. 【請求項2】 支持体、減感剤あるいは減感剤カプセル
    を含む消色層、水性中間層、発色剤または顕色剤の少な
    くとも1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で
    積層あるいは混合して単層の自己発色性感圧記録層を順
    次積層したことを特徴とする消色型自己発色性感圧記録
    シート。
  3. 【請求項3】 支持体の片面に消色層、必要ならば水性
    中間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに
    支持体の反対側の面にインクジェット記録用インク受理
    層(以下、単にインク受理層)を設けてなるインクジェ
    ット/消色型自己発色性感圧記録シート。
  4. 【請求項4】 支持体の片面に消色層、必要ならば水性
    中間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに
    支持体の反対側の面に感熱記録層を設けたことを特徴と
    する感熱/消色型自己発色性感圧記録シート。
  5. 【請求項5】 支持体の片面に消色層、必要ならば水性
    中間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに
    支持体の反対側の面に印刷用顔料塗工層、を設けてなる
    印刷/消色型自己発色性感圧記録シート。
  6. 【請求項6】 支持体の片面に消色層、必要ならば水性
    中間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに
    支持体の反対側の面に磁気記録層を設けたことを特徴と
    する磁気記録/消色型自己発色性感圧記録シート。
  7. 【請求項7】 支持体の片面に消色層、必要ならば水性
    中間層、自己発色性感圧記録層をこの順に有し、さらに
    支持体の反対側の面に粘着層を設けたことを特徴とする
    消色型自己発色性感圧記録ラベル。
  8. 【請求項8】 感圧自己発色が行え、かつ設定した消色
    時間内で発色部分が消色する感圧記録シートを用いた偽
    造防止あるいは偽造検知方法。
JP7290048A 1995-11-08 1995-11-08 消色型自己発色性感圧記録シート Pending JPH09131965A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000012320A1 (de) * 1998-08-27 2000-03-09 Mitsubishi Hitec Paper Flensburg Gmbh Wärmeempfindliches aufzeichnungsmaterial
JP2009000878A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Mitsubishi Paper Mills Ltd 不可視情報印刷シート
JP2010030107A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Oki Electric Ind Co Ltd 情報表示媒体、印刷装置及び印刷方法

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