JP2009000878A - 不可視情報印刷シート - Google Patents
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Abstract
不可視情報の可視化が容易に行え、不可視情報を可視化する際に削りカスの発生を無くす事ができ、さらに不可視情報がスクラッチ前に目視で探査されないようなスクラッチ発色用インキ及び不可視情報印刷シートを提供する。
【解決手段】
支持体上に(1)無色または淡色の電子供与性染料前駆体、電子受容性化合物及びワニスを含有するスクラッチ発色用インキ、(2)減感剤及びワニスを含有する減感インキをそれぞれ同一面上に印刷し、両者が重なる印刷部分がある不可視情報印刷シート。
【選択図】なし
Description
しかし、上記のスクラッチインキを取り除く際に発生する削りカスがゴミとなってしまう欠点が有り、使用される用途や場所が限定される。また、隠蔽層とするためにスクラッチインキの層の厚さを大きくする必要から擦れや堅い尖ったものとの接触によりスクラッチインキが剥がれやすい欠点が有る。さらにスクラッチインキの色は暗色であり、暗い感じになりやすくデザイン上の問題となりやすい。
この文献記載の方法では発色前の不可視情報は視認が極めて困難であるものの、不可視情報の印刷方法によっては、例えば不可視情報が比較的太い線から成る場合やインキ膜厚が厚い場合にはわずかながら視認できるため、なお改良すべき点がある。
(1)無色または淡色の電子供与性染料前駆体、電子受容性化合物及びワニスを含有するスクラッチ発色用インキと、
(2)減感剤及びワニスを含有する減感インキ
とをそれぞれ支持体の同一面上に印刷し、両者が重なる印刷部分がある不可視情報印刷シートである。
電子供与性染料前駆体及び電子受容性化合物が実質的に未発色の状態であるためには、それぞれ、固体粒子としてスクラッチ発色用インキ中に含有される事がより好ましい。
(1)トリアリールメタン系化合物またはインドリル基を持つ化合物:3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド等、
なお、本発明においては、不揮発性有機液体を油、揮発性有機液体を溶剤と呼ぶ。
また、パラフィン、ナフテン系を主成分とした芳香族成分1%以下の石油系溶剤は不揮発性であるが揮発性溶剤と同様に必要に応じて含有させてよい。
なお、スクラッチ発色用インキ製造時、個々の含有成分を別々に混練りした場合、それらをインキベースと呼ぶ。
本発明に用いる減感インキは、減感剤及びワニスを含有するものである。減感インキの印刷部分とその周辺部において、電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物による感圧複写あるいは感熱記録による発色を不十分にするかまたは実質的に発色させなくする事が知られている。減感剤については、米国特許2777780号明細書、特公昭44−27255号公報、同45−21448号公報、同46−22651号公報、同46−29546号公報、特開昭47−32915号公報、特公昭47−38201号公報、特公昭48−4050号公報等の各公報に詳述されている。
また、パラフィン、ナフテン系を主成分とした芳香族成分1%以下の石油系溶剤は不揮発性であるが揮発性溶剤と同様に必要に応じて含有させてよい。
本発明の不可視情報印刷シートに用いる支持体は、紙が主として用いられるが、紙の他に各種織布、不織布、合成樹脂フィルム、合成樹脂ラミネート紙、合成紙、金属箔、蒸着シート、或いはこれらを貼り合わせ等で組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に用いることができる。
また、スクラッチ発色用インキと減感インキの印刷順序については、いずれが先であってもよい。また、スクラッチ発色用インキと減感インキの印刷位置については、重なっている印刷部分及びその近傍において、不可視性が特に良い。また、スクラッチ発色用インキ及び減感インキは支持体の同一面上に印刷されるが、更に支持体の異なる面にもいずれか又は両者のインキを印刷して差し支えない。
なお、支持体には通常の印刷用インキによる印刷等の加工がなされていてもよい。不可視情報の印刷部分を含む、スクラッチすべき領域を使用者にすぐ分かってもらう必要がある場合等に有効である。
作製例1は、ワニス、各インキベース、各インキの調製例である。
(ワニスの調製)
植物油としてアマニ油20質量部、ロジン変性フェノール樹脂(質量平均分子量60000、酸価20mgKOH/g)50質量部、スピンドル油20質量部を配合して約200℃で約1時間加熱して樹脂を溶解させた後、スピンドル油10質量部、アルミニウムキレート剤1質量部を添加して約180℃で約1時間加熱し、ワニスを得た。
(スクラッチ発色用電子供与性染料前駆体インキベースの調製)
上記ワニス50質量部、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30質量部、スピンドル油5質量部を3本ロールミルで練肉し、上記ワニス10質量部、スピンドル油10質量部を添加することによってスクラッチ発色用電子供与性染料前駆体インキベース(a)を調製した。
(スクラッチ発色用電子受容性化合物インキベースの調製)
上記ワニス50質量部、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン30質量部、スピンドル油5質量部を3本ロールミルで練肉し、上記ワニス10質量部、スピンドル油10質量部を添加することによってスクラッチ発色用電子受容性化合物インキベース(b)を調製した。
(スクラッチ発色用インキの調製)
上記2種のインキベース(a)、(b)をそれぞれ1:2の質量比率で混合し、ドライヤー(ナフテン酸マンガン)を該インキベース合計の0.2質量%添加し、十分撹拌して均質化することによって、スクラッチ発色用インキを得た。
(減感インキの調製)
上記ワニス50質量部に減感剤としてポリオキシアルキレンプロピレンジアミン50質量部を添加し、ドライヤー(ナフテン酸マンガン)を該インキベース合計の0.2質量%添加し、十分撹拌して均質化することによって減感インキを得た。
作製例2は印刷条件の例である。次の様に、不可視情報印刷シートを得る条件を定めた。
(印刷速度)
150m/min
(印刷に使用した用紙)
三菱IJフォーム用紙 135g/m2(三菱製紙株式会社製)
(給湿液)
5%IPA−0.2%SEVENSTAR(大日精化社製)の混合液
(使用刷版)
HPF 0.24mm(富士フイルム社製)
(印刷機)
MVF−18D(株式会社ミヤコシ製)
作製例1で得た各インキを作製例2の条件で印刷し、不可視情報印刷シートを得た。
(スクラッチ発色用インキの絵柄)
20mm角の正方形、ベタ、インキ膜厚1.4μm
(減感インキの絵柄)
スクラッチインキの絵柄上にゴシック体太字全角で「1」、24ポイント、インキ膜厚0.6μm
(印刷順序)
最初にスクラッチ発色用インキを印刷、次いで減感インキを印刷。
減感インキによる印刷部分は、スクラッチ発色用インキによるベタ印刷部分の上にある。
作製例1で得た各インキを作製例2の条件で印刷し、不可視情報印刷シートを得た。
(減感インキの絵柄)
ゴシック体太字全角で「1」、24ポイント、インキ膜厚0.6μm
(スクラッチ発色用インキの絵柄)
減感インキの絵柄上に20mm角の正方形、ベタ、インキ膜厚1.4μm
(印刷順序)
最初に減感インキを印刷、次いでスクラッチ発色用インキを印刷。
減感インキによる印刷部分は、スクラッチ発色用インキによるベタ印刷部分の下にある。
作製例1で得たスクラッチ発色用インキのみを作製例2の条件で印刷し、不可視情報印刷シートを得た。
(スクラッチ発色用インキの絵柄)
ゴシック体太字全角で「1」、24ポイント、インキ膜厚1.4μm
(印刷順序)
スクラッチ発色用インキのみを印刷。
実施例1〜2及び比較例1で得られた不可視情報印刷シートの支持体表面を目視観察により、不可視性を以下の3段階で評価した。○は情報が全く視認されない。△は情報が視認されにくいが不可視情報があることが分かる。×は情報が視認される。
実施例1〜2及び比較例1(但し、不可視情報印刷シート作製の各実施例、比較例)で得られた不可視情報印刷シートの印刷部分を爪で擦り、発色濃度を以下の3段階で評価した。○は良好な発色が得られ、情報の読み取りも良好である。△は情報の読み取りが可能であるがやや不鮮明である。×は情報の読み取りが不可能である。
評価結果を次に示す。
しかも、実施例1及び実施例2で、発色濃度は良好であった。なお、各実施例、比較例とも削りカスは発生しなかった。
Claims (1)
- 支持体上に、
(1)無色または淡色の電子供与性染料前駆体、電子受容性化合物及びワニスを含有するスクラッチ発色用インキと、
(2)減感剤及びワニスを含有する減感インキ
とをそれぞれ支持体の同一面上に印刷し、両者が重なる印刷部分がある不可視情報印刷シート。
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JP2006199887A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | スクラッチ発色用インキ及びそれを用いた不可視情報印刷シート |
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