JP4819759B2 - 不可視情報印刷シート - Google Patents
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Description
しかし、上記のスクラッチインキを取り除く際に発生する削りカスがゴミとなってしまう欠点が有り、使用される用途や場所が限定される。さらにスクラッチインキの色は暗色であり、暗い感じになりやすくデザイン上の問題となりやすい。
該印刷部分が情報部分と非情報部分とで構成されており、
非情報部分は情報部分と支持体の同一面上にあり、
情報部分と非情報部分とで、印刷面積率の差の絶対値が0%以上30%以下であることを特徴とする不可視情報印刷シートである。
(但し、情報部分または非情報部分のうちスクラッチ発色用インキが占める面積の割合を印刷面積率とする。)
(2) より好ましくは、情報部分と非情報部分とで、印刷面積率の差の絶対値が10%以上30%以下であることを特徴とする上記(1)記載の不可視情報印刷シートである。
(但し、情報部分または非情報部分のうちスクラッチ発色用インキが占める面積の割合を印刷面積率とする。)
(3) 更に好ましくは、上記不可視情報印刷シートにおいて、情報部分と非情報部分がいずれも網点印刷により設けられ、情報部分と非情報部分とで、網点の線数、網点の形状のうち少なくともいずれかが異なることを特徴とする不可視情報印刷シートである。
(4) 上記(3)とは相違する更に好ましいものとして、情報部分と非情報部分の一方が網点印刷により、他方がベタ印刷により設けられていることを特徴とする上記(1)及び(2)のいずれかに記載の不可視情報印刷シートである。
また、非情報部分がある事により、不可視性が顕著に良いものとなった。更に、印刷部分を知ったり推測するだけでは情報部分やその情報内容が分からないため、各種不正行為や誤操作などによる、情報部分にある不可視情報の推測や判読防止も容易となった。
また、一般の印刷物からの類推からは予想外の事であるが、非情報部分を情報部分と共に発色させてもスクラッチ操作により得た情報部分の発色画像の周囲とのコントラストは損なわれなかった。
電子供与性染料前駆体及び電子受容性化合物が実質的に未発色の状態であるためには、それぞれが固体粒子としてスクラッチ発色用インキ中に含有される事がより好ましい。
(1)トリアリールメタン系化合物またはインドリル基を持つ化合物:3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド等、
なお、本発明においては、不揮発性有機液体を油、揮発性有機液体を溶剤と呼ぶ。
また、パラフィン、ナフテン系を主成分とした芳香族成分1%以下の石油系溶剤は不揮発性であるが、揮発性溶剤と同様に必要に応じて含有される。
なお、スクラッチ発色用インキ製造時、個々の含有成分を別々に混練りした場合、それらをインキベースと呼ぶ。
また、本発明の不可視情報印刷シートには、スクラッチ発色用インキを用いた情報部分に加え、非情報部分も設けられているため、各種印刷用インキによる印刷を行なう場合、非情報部分の絵柄も考慮する事が好ましい。(以下、絵柄とは、文字、数字、絵模様から単なるベタや網点に至るまでを包括する広い意味である。)
また、2種以上のスクラッチ発色用インキを用いる重ね刷りや、1種のスクラッチ発色用インキを複数の盛り量設定で重ね刷りする場合は、先に述べた印刷面積率その他の条件が、情報部分と非情報部分とで同一であっても、発色色相または発色濃度を相違させる事により、発色時の情報部分と非情報部分とのコントラストが良く、はっきり見える。
なお、本発明の不可視情報印刷シートにおけるコントラストは、通常の印刷物からは想像出来ないほど優れたものである。スクラッチ発色用インキに替えて通常の印刷用インキを用いて黒色などの可視情報を印刷すると非情報部分が無い方がコントラストとしてはよい。スクラッチ発色用インキを用いた場合に非情報部分があるとコントラストがよくなる理由は定かでない。一つには人間心理として、情報部分が輪郭として把握出来た段階で情報部分のみを強くスクラッチ操作し、非情報部分へはおざなりに操作するためとも考えられるが、コントラスト発現の機構解明は極めて困難である。
また、非情報部分の領域は情報部分の領域に隣接するか近傍にあると、不可視性向上のため好ましい。非情報部分の領域と情報部分の領域を可視化した際にあたかも非情報部分の絵柄と情報部分の絵柄とが全部、又は部分的に重なるように見えるとなお好ましい。非情報部分の領域が情報部分の領域周囲を包む様にすると不可視性の点で更によい。情報部分と非情報部分がいずれも網点印刷による場合、網点の線数および網点の形状は任意に選択できる。例えば網点の形状に関しては円、楕円、四角などを使用することができる。網点の線数は、好ましくは50〜175線である。
なお、印刷面積率は、通常は印刷版段階で計算出来るが、必要があれば不可視情報印刷シートから事後的に求める事も出来る。簡便な方法の例としては150℃程度に熱した家庭用アイロンにて、アイロン台などの上で、不可視情報印刷シートを発色させ、情報部分、非情報部分それぞれについて拡大写真を撮り、写真中、発色部分の面積率を実測すればよい。網点印刷であれば、網点の個数20個以上、好ましくは100個ほどの微小領域について実測すれば印刷面積率が得られる。網点印刷以外の場合、幅や長さがそれぞれ0.5mm以上の微小領域、又は同等の面積の微小領域について実測すればよい。実測にあたって、本来の使用方法であるスクラッチによる発色だと、発色残り部分があって過小な面積率になったり、強くスクラッチしてスクラッチ発色用インキが支持体上で拡がり、過大な面積率になったりするので留意が必要である。
本発明とは関係しないが、理解のため、印刷面積率と混同しやすい黒率(主にファクシミリ分野等で用いられる用語。)について述べる。黒率とは、A4用紙などに、文字や模様などが占める面積の比率である。文字や模様などの原稿がベタ印刷物でも網点印刷物でも読取り時はベタになると考えるので、同一原稿ならベタ印刷物も網点印刷物も黒率に違いは無い。
一方、非情報部分においては単なる網点などのみで可視化しても濃度や色相や単純な模様以上の意味のある情報が出てこない。様々な地紋の模様など、それが無くても情報部分の情報内容に影響しないものは情報とはみなさない。例えば、非情報部分が、数字の1,2,3などを配列したものであったり、ことわざや商号などであったり、あるいは花柄の様な複雑な模様であっても、情報部分の情報に影響しないならば単なる模様である。
そのため、情報部分と非情報部分とは用途によって入れ替わる事もある。例えば、情報部分として数字の1,2,3から成る絵柄、非情報部分として英字のA,B,Cから成る絵柄を採用した場合だと使い方次第で数字と英字のどちらも情報部分に成り得る。
その様な理由から、印刷の方法(網点印刷かベタ印刷かなど)が互いに相違する印刷部分があれば情報部分と非情報部分とを有すると見なす。また、例えば、網点印刷において、網点面積率、網点の大きさ、網点形状のいずれかが互いに相違する印刷部分があれば情報部分と非情報部分とを有すると見なす。複数のスクラッチ発色用インキを用いたり、1種類のスクラッチ発色用インキを重ね刷りし印刷部分の内部で互いに盛り量の相違する部分がある場合も情報部分と非情報部分とを有すると見なす。
この事を図面による例示を用いて更に説明する。図4、図5に示される様に非情報部分と情報部分の絵柄が重ならず、重ね合わせた(合成した)ものに相当する印刷物が本発明の不可視情報印刷シートの理解しやすい例である。しかし、非情報部分に、図2や図3の例示の様な、情報部分に相当する白抜け部分が必要という事ではない。また、重ね刷りの場合など、非情報部分の中に白抜け部分を設けたとしてもそれと情報部分とが完全に一致する必要は無く、一部に重なって印刷された部分や、未印刷部分があってもよい。また、印刷の重なりや未印刷部分の存在は、印刷のずれによるものでも意図的にそういう印刷物としたものでも許される。また、不可視情報印刷シートの一つの面に、情報部分、非情報部分のいずれもそれぞれ複数あってもよい。
作製例1は、ワニス、各インキベース、スクラッチ発色用インキの作製例である。
(ワニスの作製)
植物油としてアマニ油20質量部、ロジン変性フェノール樹脂(質量平均分子量60000、酸価20mgKOH/g)50質量部、スピンドル油20質量部を配合して約200℃で約1時間加熱して樹脂を溶解させた後、スピンドル油10質量部、アルミニウムキレート剤1質量部を添加して約180℃で約1時間加熱し、ワニスを得た。
(スクラッチ発色用電子供与性染料前駆体インキベースの調製)
上記ワニス50質量部、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30質量部、スピンドル油5質量部を3本ロールミルで練肉し、上記ワニス10質量部、スピンドル油10質量部を添加することによってスクラッチ発色用電子供与性染料前駆体インキベース(a)を調製した。
(スクラッチ発色用電子受容性化合物インキベースの調製)
上記ワニス50質量部、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン30質量部、スピンドル油5質量部を3本ロールミルで練肉し、上記ワニス10質量部、スピンドル油10質量部を添加することによってスクラッチ発色用電子受容性化合物インキベース(b)を調製した。
(スクラッチ発色用インキの調製)
上記2種のインキベース(a)、(b)をそれぞれ1:2の質量比率で混合し、ドライヤーのナフテン酸マンガンを該インキベース合計の0.2質量%添加し、十分撹拌して均質化することによって、スクラッチ発色用インキを得た。
次の条件で不可視情報印刷シートを得る条件を定めた。
(印刷速度)
150m/min
(印刷に使用した用紙)
三菱IJフォーム用紙 157g/m2 (三菱製紙株式会社製)
(給湿液)
5%IPA−0.2%SEVENSTAR(大日精化社製)の混合液
(使用刷版)
HPF 0.24mm(富士フイルム社製)
(網点の線数、網点の角度、網点の形状)
100線、45度、円形(情報部分および非情報部分とも同一)
(スクラッチ発色用インキの絵柄)
非情報部分:20mm角の正方形
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント
なお、情報部分の領域は、非情報部分の正方形の領域内部にある。非情報部分の絵柄は正確には上記正方形から情報部分の「当」の字を抜いたものに相当する。図2はその一例。
(インキ膜厚)
1.4μm
(印刷機)
MVF−18D(株式会社ミヤコシ製)
次の条件で不可視情報印刷シートを得る条件を定めた。
(印刷速度)
150m/min
(印刷に使用した用紙)
三菱IJフォーム用紙 157g/m2 (三菱製紙株式会社製)
(給湿液)
5%IPA−0.2%SEVENSTAR(大日精化社製)の混合液
(使用刷版)
HPF 0.24mm(富士フイルム社製)
(スクラッチ発色用インキの絵柄)
本作製例による各実施例、比較例に示した。
(インキ膜厚)
1.4μm
(印刷機)
MVF−18D(株式会社ミヤコシ製)
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率10%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率20%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率30%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率40%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率50%
但し、作製例2で示した線数については、実施例5の場合、非情報部分は100線、情報部分は50線と変更した。
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率60%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率70%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率80%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率50%
情報部分:印刷面積率90%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率100%
情報部分:印刷面積率95%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率100%
情報部分:印刷面積率90%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率100%
情報部分:印刷面積率80%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率100%
情報部分:印刷面積率70%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率100%
情報部分:印刷面積率60%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率30%
情報部分:印刷面積率30%
但し、作製例2で示した網点の形状については、実施例15の場合、非情報部分は円形、情報部分は四角形と変更した。
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率30%
情報部分:印刷面積率40%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率30%
情報部分:印刷面積率50%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率30%
情報部分:印刷面積率60%
作製例1記載のインキを作製例2の条件で印刷した。ただし、非情報部分と情報部分の印刷面積率を次のように定めた。
非情報部分:印刷面積率30%
情報部分:印刷面積率70%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率10%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率20%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率30%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率40%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率50%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率60%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率70%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率80%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率90%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:20mm角の正方形(正確には正方形から情報部分の絵柄を白抜きしたもの)、網点の線数100線、網点の形状は円形、網点の印刷面積率50%
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、網点の線数100線、網点の形状は四角形、印刷面積率50%
作製例1記載のインキを作製例3の条件で印刷した。ただし、不可視情報を以下のように印刷した。
非情報部分:設けなかった。以下の説明で、印刷面積率の表現が必要な場合は便宜上、0%とする。
情報部分:非情報部分の中央部にゴシック体太字全角で「当」、24ポイント、ベタ(網点印刷と対比する場合は、便宜上、網点の線数175線、網点の形状は円形、印刷面積率100%とする。)
実施例(又は参考例)1〜30及び比較例1で得られた不可視情報印刷シートの印刷部分を、木製の爪楊枝の先端でごく軽くこすり発色させ、情報部分から情報が読み取れるかを目視観察により以下の3段階で評価した。○は情報が全く読み取れない。△は情報が読み取れないが発色した画像に不連続な領域があることがわかる。×は情報が視認される。なお、○と△が、特に不正行為や誤操作による視認を防ぐ必要のある用途での実用に供するレベルのものである。
なお、上記の爪楊枝による操作をしないといずれの実施例(又は参考例)も不可視性は、○であり、読取り環境を明るくしても視認出来なかった。他方、比較例1の情報部分は明るい光線の下で凝視すると視認出来、×であった。これより、各実施例(又は参考例)の不可視情報印刷シートは一般的用途においての実用性がある事を確認出来た。
実施例(又は参考例)1〜30及び比較例1で得られた不可視情報印刷シートの印刷部分を爪で擦り、可読性を以下の3段階で評価した。可読性評価は、情報部分の発色濃度、情報部分と非情報部分のコントラストが共に優れていてはじめてよい結果を与える。○は情報の読み取りも良好である。△は情報の読み取りは可能であるがやや不鮮明である。×は情報の読み取りは不可能である。なお、○と△が、実用に供するレベルのものである。
但し、今回の評価対象はいずれの試料も情報部分の発色濃度は十分であり、可読性評価の差は、情報部分と非情報部分のコントラストの程度により生じたと考えられる。
2.非情報部分(網点模様)を可視化したもの
3.非情報部分(文字様模様)を可視化したもの
Claims (4)
- 支持体上に、無色または淡色の電子供与性染料前駆体、電子受容性化合物及びワニスを含有するスクラッチ発色用インキを用いて印刷部分が設けられており、
該印刷部分が情報部分と非情報部分とで構成されており、
非情報部分は情報部分と支持体の同一面上にあり、
情報部分と非情報部分とで、印刷面積率の差の絶対値が0%以上30%以下であることを特徴とする不可視情報印刷シート。
(但し、情報部分または非情報部分のうちスクラッチ発色用インキが占める面積の割合を印刷面積率とする。) - 情報部分と非情報部分とで、印刷面積率の差の絶対値が10%以上30%以下であることを特徴とする請求項1記載の不可視情報印刷シート。
(但し、情報部分または非情報部分のうちスクラッチ発色用インキが占める面積の割合を印刷面積率とする。) - 情報部分と非情報部分がいずれも網点印刷により設けられ、情報部分と非情報部分とで、網点の線数、網点の形状のうち少なくともいずれかが異なることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか記載の不可視情報印刷シート。
- 情報部分と非情報部分の一方が網点印刷により、他方がベタ印刷により設けられていることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の不可視情報印刷シート。
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