JPH046936Y2 - - Google Patents

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JPH046936Y2
JPH046936Y2 JP1984030571U JP3057184U JPH046936Y2 JP H046936 Y2 JPH046936 Y2 JP H046936Y2 JP 1984030571 U JP1984030571 U JP 1984030571U JP 3057184 U JP3057184 U JP 3057184U JP H046936 Y2 JPH046936 Y2 JP H046936Y2
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water
heat
leuco dye
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JP1984030571U
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は感熱記録紙に関し、特にスタンプイン
ク等のインク吸収性を改善した感熱記録紙に関す
るものである。 従来の感熱記録紙として、支持体上に通常無色
又は淡色のロイコ染料と加熱により該ロイコ染料
を発色せしめる酸性物質とより成る発色成分を含
有する感熱発色層を設けたもの、あるいは感熱発
色層上に水溶性樹脂を主成分とする保護層を設け
て保存性を改良したものがある。 しかし、前者は定期入れやパスケースに含まれ
る可塑剤、その他薬品(例えば、アルコール、
水、油)により印字部が消色したり、非印字部が
発色したりするため長期保存性が必要な回数券や
定期券、及び金券等には採用されていない。また
後者では保存性を改良する目的で、薬品の浸透を
防ぐための保護層を設けてあるためにスタンプイ
ンク等の吸収性が極めて悪く、従つて車内検札等
に使用されるスタンプインクが乾かずに乗客の手
や衣服を汚したり、改札ゲートに付着してトラブ
ルの原因となりやすい。 本考案は上記した欠点である捺印性を改良し、
さらにインク吸収層中に発色成分を含有すること
により、隠蔽による印字濃度の低下も防止したも
ので、保存性と捺印性を両立させた感熱記録紙に
関するものである。 すなわち本考案は、 支持体の上に通常無色又は淡色のロイコ染料
と加熱により該ロイコ染料を発色せしめる酸性
物質とよりなる発色成分を有する感熱発色層、
水溶性高分子と該水溶性高分子の耐水化剤を主
成分とする保護層、無機顔料あるいは有機顔料
の少なくとも1種と結着剤よりなる吸収層を順
次設けたことを特徴とする感熱記録紙。 前記インク吸収層に通常無色又は淡色のロイ
コ染料と加熱により該ロイコ染料を発色せしめ
る酸性物質とを含有することを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第1項記載の感熱記録紙で
ある。 本考案の感熱記録紙の断面構造を図に示す。支
持体1としては、例えば上質紙、中質紙のごとき
普通の紙が用いられる。この支持体の上に感熱発
色層2及び保護層3が設けられており、更にその
上にインク吸収層4が設けられている。感熱発色
層は無色又は淡色のロイコ染料と、加熱により前
記染料を発色せしめる顕色剤と、水溶性樹脂等の
結着剤を主成分として構成される。ここで用いる
ロイコ染料としては慣用のトリフエニルメタン
系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミ
ン系、スピロピラン系のものが好ましく適用され
る。 これらのロイコ染料の具体例を以下に示す。
3.3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−6−
ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−パラトルイルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ
−7−ピロリジノフルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−7−o−クロロアニリノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(N−メタトリフルオロアニ
リノ)−フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
o−クロロアニリノフルオラン、3−(N−メチ
ル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン。 顕色剤としては、前記ロイコ染料に対して加熱
時に反応してこれを発色させる種々の電子受容性
物質が適用され、その具体例としては、4.4′−イ
ソプロピリデンジフエノール(ビスフエノール
A)、4.4′−シクロヘキシリデンジフエノール、
4.4′−sec−ブチリデンジフエノール、4.4′−イソ
プロピリデンビス(2−tert−ブチルフエノー
ル)、4−フエニルフエノール、4.4′−チオビス
(1−メチル−4−t−ブチルフエノール)、
2.2′−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフエノール)、4−ヒドロキシアセトフエノン、
安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエス
テル、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸等が挙げ
られる。 感熱発色層中には必要に応じて顔料、熱可融性
物質などを添加することができ、顔料としては例
えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タル
ク、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
ケイ酸アルミニウムなどの無機顔料及びフツ素樹
脂、尿素ホルマリン樹脂などの有機顔料が挙げら
れる。また、熱可融性物質としては例えば、カル
ナバロウ、ミツロウ、モンタンワツクス、パラフ
インワツクスなどのワツクス類、高級脂肪酸の多
価アルコールエステル、高級脂肪酸アミド、芳香
族アミド、高級直鎖アルコール、高級脂肪酸の金
属塩等が挙げられる。 感熱発色層には、ロイコ染料および顕色剤など
の成分を支持体に結着させるために必要に応じ結
着剤が用いられるが、この場合の結着剤としては
例えば次の様な水溶性バインダーが挙げられる。 テンプン及びその変性物、カゼイン、ゼラチ
ン、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、スチレン
−無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩。
また必要に応じて前記水溶性樹脂とともに水分散
型高分子樹脂を併用することが出来る。この水分
散型高分子樹脂の代表的なものとしては、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポ
リウレタン、ポリアクリル酸エステル、スチレ
ン/ブタジエン/アクリル系共重合体、ポリエス
テル等が挙げられる。 本考案においては感熱発色層の上に水溶性樹脂
を主成分とする保護層を形成するが、この場合の
水溶性樹脂としては前記した水溶性樹脂を用いる
ことができる。また耐水性改善のために一般に公
知な耐水化剤を添加することができる。前記した
顔料及び熱可融性物質は、感熱発色層上の保護層
中にも必要に応じて添加することができる。 更に本考案においては、保護層の上に顔料と結
着剤よりなるインク吸収層を設けるが、顔料とし
ては前記した顔料が、また結着剤としては前記水
溶性樹脂が用いられる。またインク吸収層には印
字濃度を上げる目的で感熱発色成分を添加するこ
とができる。この場合の発色成分としては前記し
た無色又は淡色のロイコ染料と前記した顕色剤と
より成る発色成分が用いられる。 次に、実施例、比較例にて本考案を具体的に説
明する。 実施例 1 下記組成の混合物をそれぞれペイントコンデイ
シヨナーで2時間分散して、A液、B液、C液を
調製した。 A 液 ビスフエノールA 10重量部 炭酸カルシウム 5 〃 10%ポリビニルアルコール水溶液 15 〃 水 30 〃 B 液 3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン 5重量部 メチロールアマイド 5 〃 10%ポリビニルアルコール水溶液 5 〃 水 5 〃 C 液 炭酸カルシウム 50重量部 分散剤25%水溶液 1 〃 水 70 〃 ] 上記A液25重量部、B液3重量部、C液9重量
部、20%ポリビニルアルコール水溶液4重量部、
40%スチレンブタジエンラテツクス4重量部を混
合撹拌して感熱発色層塗液を調製した。この塗液
を支持体上にワイヤードクターで乾燥時の塗布量
が7g/m2となる様に塗布乾燥して感熱発色層を
形成後、該層上に10%ポリビニルアルコール水溶
液を、ワイヤードクターで乾燥時の塗布量が
2g/m2となる様に塗布乾燥して保護層を形成し
た。更に該保護層の上に20%ポリビニルアルコー
ル水溶液10部、前記C液19部を混合撹拌したイン
ク吸収層塗液をワイヤードクターで乾燥時の塗布
量が3g/m2となる様に塗布乾燥してインク吸収
層を形成した。次いでスーパーキヤレンダーによ
り表面処理を施し、本考案の感熱記録紙を作製し
た。 実施例 2 実施例1において、インク吸収層塗液の組成を
下記の如く変える他は同様にして、本考案の感熱
記録紙を作製した。 前記A液 50重量部 前記B液 10 〃 前記C液 100 〃 20%ポリビニルアルコール水溶液 100 〃 比較例 1 実施例1において、保護層及びインク吸収層の
ない他は同様にして、感熱記録紙を作製した。 比較例 2 実施例1において、インク吸収層のない他は同
様にして、感熱記録紙を作製した。 以上の様にして得られた4種の感熱記録紙につ
いて耐可塑剤性テスト及びスタンプ性テストを行
つた。耐可塑剤性テストは、前記の4種の用紙の
それぞれを温度130°Cの熱板に圧力200g/cm2で5
秒間接触させて発色させ、この時の発色濃度を測
定し、しかる後プラスチツク消しゴム(トンボ鉛
筆社製PE−01)を圧力200g/cm2で接触させ、
20°C65%RHの条件下に48時間放置し、濃度変化
を測定した。スタンプ性テストは、シヤチハタネ
ーム(シヤチハタ工業製)で捺印し、30秒後に指
でこすり文字が残る程度を比較した。テスト結果
を表に示す。
【表】 表より明らかなように、本考案の感熱記録紙
は、可塑剤による発色濃度の低下は少なく、実用
上問題ないレベルであり、しかもスタンプインク
の吸収性も良好である。 以上の如く本考案は、感熱発色層の上に保護層
が設けてある為、通常の感熱切符に比べて耐可塑
剤性、耐油性、耐アルコール性などの保存性が格
段にすぐれている。従つて、長期保存性が要求さ
れる回数券や定期券等への使用に適している。ま
た最上部にインク吸収層が設けてある為、車内検
札や有効証明等に使用されるスタンプインクの吸
収性が良く、インクが乗客の衣服を汚したり、改
札ゲートに付着する等のトラブルが生じない。即
ち、従来の感熱切符と保存性改良タイプの感熱切
符(回数券タイプ)の双方の欠点を補うことがで
きる。またインク吸収層中に発色成分を添加すれ
ば、インク吸収層が印字を隠蔽することによる濃
度低下を防ぐことができる。この場合インク吸収
層の印字が可塑剤等によつて消色しても保護層に
よつて保護された感熱発色層の印字があるので、
一定濃度以下に印字濃度が下がることがない。 またフアクシミリ用やプリンター用等の一般の
感熱記録紙に応用すれば、記録紙の捺印性が良く
なり、捺印された文字が、指や衣服等でこすられ
て簡単に消えて判読不能になるようなトラブルが
なくなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の感熱記録紙の構造を示す断面図
である。 1……支持体、2……感熱発色層、3……保護
層、4……インク吸収層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 支持体の上に通常無色又は淡色のロイコ染料
    と加熱により該ロイコ染料を発色せしめる酸性
    物質とよりなる発色成分を有する感熱発色層、
    水溶性高分子と該水溶性高分子の耐水化剤を主
    成分とする保護層、無機顔料あるいは有機顔料
    の少なくとも1種と結着剤よりなるインク吸収
    層を順次設けたことを特徴とする感熱記録紙。 (2) 前記インク吸収層に通常無色又は淡色のロイ
    コ染料と加熱により該ロイコ染料を発色せしめ
    る酸性物質とを含有することを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の感熱記録紙。
JP3057184U 1984-03-05 1984-03-05 感熱記録紙 Granted JPS60142962U (ja)

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JP3057184U JPS60142962U (ja) 1984-03-05 1984-03-05 感熱記録紙

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JPS60142962U JPS60142962U (ja) 1985-09-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5945191A (ja) * 1982-09-08 1984-03-13 Oji Paper Co Ltd 保存性の改良された感熱記録シ−ト
JPH024436A (ja) * 1987-12-23 1990-01-09 Hoechst Ag 低いジオキサン含有率を有する、エーテルスルフアートを含有する界面活性剤混合物の製造方法
JPH046935U (ja) * 1990-05-08 1992-01-22

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JPH024436A (ja) * 1987-12-23 1990-01-09 Hoechst Ag 低いジオキサン含有率を有する、エーテルスルフアートを含有する界面活性剤混合物の製造方法
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