JPH09266966A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents
ゴルフクラブシャフトInfo
- Publication number
- JPH09266966A JPH09266966A JP8166560A JP16656096A JPH09266966A JP H09266966 A JPH09266966 A JP H09266966A JP 8166560 A JP8166560 A JP 8166560A JP 16656096 A JP16656096 A JP 16656096A JP H09266966 A JPH09266966 A JP H09266966A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- golf club
- prepreg
- club shaft
- diameter portion
- diameter part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Golf Clubs (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フープ層をシャフトの一部に応力集中し
ないように配して、かつ先端側が重くないバランスの良
いゴルフクラブシャフトを得ること。 【解決手段】 ゴルフクラブシャフト１の全長にわたっ
て周方向の繊維を有するフープ層５をシャフト細径部１
ａから太径部１ｂになるにしたがい巻回数が多くなるよ
うにした。
ないように配して、かつ先端側が重くないバランスの良
いゴルフクラブシャフトを得ること。 【解決手段】 ゴルフクラブシャフト１の全長にわたっ
て周方向の繊維を有するフープ層５をシャフト細径部１
ａから太径部１ｂになるにしたがい巻回数が多くなるよ
うにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブシャ
フトに関する。
フトに関する。
【０００２】
【従来の技術】プリプレグを用いて形成されるゴルフク
ラブシャフトは炭素繊維等の強化繊維を有するプリプレ
グが多く使われている。これらのプリプレグはそれぞれ
の補強目的に応じて補強繊維がシャフト軸線方向、周方
向、斜め方向等のものが複数巻回されるが、シャフト両
端部のみを補強する場合は補強部に応じた大きさに切断
したプリプレグが用いられる。例えばグリップ部のつぶ
れ補強をするためにグリップ近傍を中心にシャフト周方
向に強化繊維が配されたフープ層を有するゴルフクラブ
シャフトが存在するが、フープ層の配された部分のすぐ
先端側に応力集中が起こりシャフトが破壊しやすかっ
た。また、フープ層用のプリプレグを全長にわたって１
周巻回したゴルフクラブシャフトもあるが、先端側が重
くなりバランスの悪いものとなっていた。
ラブシャフトは炭素繊維等の強化繊維を有するプリプレ
グが多く使われている。これらのプリプレグはそれぞれ
の補強目的に応じて補強繊維がシャフト軸線方向、周方
向、斜め方向等のものが複数巻回されるが、シャフト両
端部のみを補強する場合は補強部に応じた大きさに切断
したプリプレグが用いられる。例えばグリップ部のつぶ
れ補強をするためにグリップ近傍を中心にシャフト周方
向に強化繊維が配されたフープ層を有するゴルフクラブ
シャフトが存在するが、フープ層の配された部分のすぐ
先端側に応力集中が起こりシャフトが破壊しやすかっ
た。また、フープ層用のプリプレグを全長にわたって１
周巻回したゴルフクラブシャフトもあるが、先端側が重
くなりバランスの悪いものとなっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記、フープ層をグリ
ップ側のみに設けたゴルフクラブシャフトのフープ層の
すぐ先端側が破壊されたり、フープ層用のプリプレグを
シャフト全長にわたって１周巻回したゴルフクラブシャ
フトが先端側が重くなってバランスが悪くなるため、本
発明はフープ層をシャフトの一部に応力集中しないよう
に配して、かつ先端側が重くないバランスの良いゴルフ
クラブシャフトを得ることを目的とする。
ップ側のみに設けたゴルフクラブシャフトのフープ層の
すぐ先端側が破壊されたり、フープ層用のプリプレグを
シャフト全長にわたって１周巻回したゴルフクラブシャ
フトが先端側が重くなってバランスが悪くなるため、本
発明はフープ層をシャフトの一部に応力集中しないよう
に配して、かつ先端側が重くないバランスの良いゴルフ
クラブシャフトを得ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、略全長にわたって周方向の繊維を有する
プリプレグを用いて形成したゴルフクラブシャフトにお
いて、前記プリプレグは細径部から太径部になるに従い
巻回数が多くなることを特徴とするゴルフクラブシャフ
トを提供する。
に、本発明は、略全長にわたって周方向の繊維を有する
プリプレグを用いて形成したゴルフクラブシャフトにお
いて、前記プリプレグは細径部から太径部になるに従い
巻回数が多くなることを特徴とするゴルフクラブシャフ
トを提供する。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す形
態例に基づき、更に詳細に説明する。図１は本発明に係
るゴルフクラブシャフト１の断面図であり、エポキシ樹
脂等の合成樹脂をマトリクスとし炭素繊維、ガラス繊
維、金属繊維等の高強度繊維で強化されそれぞれの端部
は細径部１ａと太径部１ｂに形成され細径部１ａから太
径部１ｂになるにしたがって肉厚となっている。このゴ
ルフクラブシャフト１の先端の細径部１ａにはヘッド２
が止着され、基端の太径部１ｂにはグリップ３が止着さ
れる。
態例に基づき、更に詳細に説明する。図１は本発明に係
るゴルフクラブシャフト１の断面図であり、エポキシ樹
脂等の合成樹脂をマトリクスとし炭素繊維、ガラス繊
維、金属繊維等の高強度繊維で強化されそれぞれの端部
は細径部１ａと太径部１ｂに形成され細径部１ａから太
径部１ｂになるにしたがって肉厚となっている。このゴ
ルフクラブシャフト１の先端の細径部１ａにはヘッド２
が止着され、基端の太径部１ｂにはグリップ３が止着さ
れる。
【０００６】図２はゴルフクラブシャフト１のＡ−Ａ断
面図であり先端の細径部１ａにおける断面を示す。図２
はＢ−Ｂ断面図でありゴルフクラブシャフト１の軸長方
向の略中間位置の断面を示す。また、図３はＣ−Ｃ断面
図であり基端の太径部１ｂにおける断面を示している。
面図であり先端の細径部１ａにおける断面を示す。図２
はＢ−Ｂ断面図でありゴルフクラブシャフト１の軸長方
向の略中間位置の断面を示す。また、図３はＣ−Ｃ断面
図であり基端の太径部１ｂにおける断面を示している。
【０００７】ゴルフクラブシャフト１は最内層にシャフ
ト軸に対して９０゜に強化繊維が配されたフープ層５を
有し、中間にシャフト軸に対し４５゜程度傾斜して強化
繊維が配されたストレート層６を有している。また、ゴ
ルフクラブシャフト１の細径部１ａにおいては上記スト
レート層６の外側にヘッド２を取り付けるための補強層
７が形成されている。これらのフープ層５はシャフトの
つぶれを補強し、斜向層４は捩れを補強し、ストレート
層６は曲げを補強する。
ト軸に対して９０゜に強化繊維が配されたフープ層５を
有し、中間にシャフト軸に対し４５゜程度傾斜して強化
繊維が配されたストレート層６を有している。また、ゴ
ルフクラブシャフト１の細径部１ａにおいては上記スト
レート層６の外側にヘッド２を取り付けるための補強層
７が形成されている。これらのフープ層５はシャフトの
つぶれを補強し、斜向層４は捩れを補強し、ストレート
層６は曲げを補強する。
【０００８】ゴルフクラブシャフト１の最内層に配した
フープ層は先端の細径部１ａから基端の太径部１ｂに至
るまで途切れることなく連続していると共に、先端の細
径部１ａにおいて１層、細径部１ａと太径部１ｂとの中
間位置においては２層、さらに太径部１ｂにおいては３
層となるように徐々に巻回数が増加するようになってい
る。尚、フープ層５はゴルフクラブシャフト１のシャフ
ト軸に対し９０゜の周方向の強化繊維を有しているが、
周方向の強化繊維は９０゜±１５゜の範囲にあれば良
い。
フープ層は先端の細径部１ａから基端の太径部１ｂに至
るまで途切れることなく連続していると共に、先端の細
径部１ａにおいて１層、細径部１ａと太径部１ｂとの中
間位置においては２層、さらに太径部１ｂにおいては３
層となるように徐々に巻回数が増加するようになってい
る。尚、フープ層５はゴルフクラブシャフト１のシャフ
ト軸に対し９０゜の周方向の強化繊維を有しているが、
周方向の強化繊維は９０゜±１５゜の範囲にあれば良
い。
【０００９】図５はゴルフクラブシャフト１を製造する
プリプレグを示している。ゴルフクラブシャフト１は複
数のプリプレグをマンドレル９に巻回するシートローリ
ングによって製造することができる。ゴルフクラブシャ
フト１を製造するにあたってはまず、マンドレル８に最
内層のフープ層５を形成するための長手方向に略９０゜
に強化繊維９ａを一方向に引揃えたフープ層用プリプレ
グを巻回する。このフープ層用プリプレグ９はゴルフク
ラブシャフト１と略同じ長さを有し、その先端側９ｂが
マンドル８に巻回された時に１層を形成し、基端側９ｃ
がマンドレル８に巻回された時は３層に重なるように寸
法取りをしている。したがって、先端側９ｂより基端側
９ｃの方がかなり長くなり長手方向の一側は急傾斜に切
断されている。
プリプレグを示している。ゴルフクラブシャフト１は複
数のプリプレグをマンドレル９に巻回するシートローリ
ングによって製造することができる。ゴルフクラブシャ
フト１を製造するにあたってはまず、マンドレル８に最
内層のフープ層５を形成するための長手方向に略９０゜
に強化繊維９ａを一方向に引揃えたフープ層用プリプレ
グを巻回する。このフープ層用プリプレグ９はゴルフク
ラブシャフト１と略同じ長さを有し、その先端側９ｂが
マンドル８に巻回された時に１層を形成し、基端側９ｃ
がマンドレル８に巻回された時は３層に重なるように寸
法取りをしている。したがって、先端側９ｂより基端側
９ｃの方がかなり長くなり長手方向の一側は急傾斜に切
断されている。
【００１０】さらに、その外側に長手方向に対し略４５
゜に強化繊維１０ａ、１１ａを配した斜向層用プリプレ
グ１０、１１がそれぞれ巻回され、長手方向に強化繊維
１２ａを配したストレート層１２及び先端の補強片１３
が巻回された後熱圧一体化して、表面仕上げを行いゴル
フクラブシャフト１が形成される。
゜に強化繊維１０ａ、１１ａを配した斜向層用プリプレ
グ１０、１１がそれぞれ巻回され、長手方向に強化繊維
１２ａを配したストレート層１２及び先端の補強片１３
が巻回された後熱圧一体化して、表面仕上げを行いゴル
フクラブシャフト１が形成される。
【００１１】このようにフープ層６が細径部１ａから太
径部１ｂにかけてシート状のプリプレグで連続して設け
られると段差がないため、打球時の応力集中が防止でき
る。また、フープ層は主につぶれに対する補強として設
けられるため細径部１ａから太径部１ｂに行くにしたが
って巻回数が増加して層が厚くなると、よりつぶれに対
する強度が必要な太径部１ｂ側（グリップ３側）になる
に応じて適切に強化することができるためつぶれ強度を
あまり要しない細径部１ａ側に余計に材料を配して重さ
を増しバランスが悪くなるということが避けられ振り抜
きやすいシャープな打感が得られるゴルフクラブシャフ
トとなる。
径部１ｂにかけてシート状のプリプレグで連続して設け
られると段差がないため、打球時の応力集中が防止でき
る。また、フープ層は主につぶれに対する補強として設
けられるため細径部１ａから太径部１ｂに行くにしたが
って巻回数が増加して層が厚くなると、よりつぶれに対
する強度が必要な太径部１ｂ側（グリップ３側）になる
に応じて適切に強化することができるためつぶれ強度を
あまり要しない細径部１ａ側に余計に材料を配して重さ
を増しバランスが悪くなるということが避けられ振り抜
きやすいシャープな打感が得られるゴルフクラブシャフ
トとなる。
【００１２】実施例ではフープ層は細径部１ａで１層、
太径部１ｂで３層設けたが太径部１ｂにおいて細径部１
ａよりも多層となるように設けてあれば良い。また、フ
ープ層は細径部１ａにおいて１層に満たない状態でも良
い。
太径部１ｂで３層設けたが太径部１ｂにおいて細径部１
ａよりも多層となるように設けてあれば良い。また、フ
ープ層は細径部１ａにおいて１層に満たない状態でも良
い。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、略全長にわたって周方
向の繊維を有するプリプレグを用いて形成したゴルフク
ラブシャフトにおいて、前記プリプレグは細径部から太
径部になるに従い巻回数が多くなるため、打球時の応力
集中なく重量バランスの取れたシャフトとなる。
向の繊維を有するプリプレグを用いて形成したゴルフク
ラブシャフトにおいて、前記プリプレグは細径部から太
径部になるに従い巻回数が多くなるため、打球時の応力
集中なく重量バランスの取れたシャフトとなる。
【図１】本発明のゴルフクラブシャフトの縦断面図であ
る。
る。
【図２】本発明のゴルフクラブシャフトのＡ−Ａ断面図
である。
である。
【図３】本発明のゴルフクラブシャフトのＢ−Ｂ断面図
である。
である。
【図４】本発明のゴルフクラブシャフトのＣ−Ｃ断面図
である。
である。
【図５】本発明のゴルフクラブシャフトの製造手順の説
明図である。
明図である。
１ ゴルフクラブシャフト ４ 斜向層 ５ フープ層 ６ ストレート層 ９ フープ層用プリプレグ １０、１１ 斜向層用プリプレグ １２ ストレート層用プリプレグ
Claims (1)
- 【請求項１】 略全長にわたって周方向の繊維を有する
プリプレグを用いて形成したゴルフクラブシャフトにお
いて、前記プリプレグは細径部から太径部になるに従い
巻回数が多くなることを特徴とするゴルフクラブシャフ
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8166560A JPH09266966A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | ゴルフクラブシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8166560A JPH09266966A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | ゴルフクラブシャフト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09266966A true JPH09266966A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=15833533
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8166560A Pending JPH09266966A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | ゴルフクラブシャフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09266966A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6767422B1 (en) * | 1997-11-17 | 2004-07-27 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Shaft for light-weight golf clubs |
| JP2009066130A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Sri Sports Ltd | ゴルフクラブシャフト |
| JP2018000397A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | ダンロップスポーツ株式会社 | ゴルフクラブ |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8166560A patent/JPH09266966A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6767422B1 (en) * | 1997-11-17 | 2004-07-27 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Shaft for light-weight golf clubs |
| JP2009066130A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Sri Sports Ltd | ゴルフクラブシャフト |
| JP2018000397A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | ダンロップスポーツ株式会社 | ゴルフクラブ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3020222B2 (ja) | ゴルフクラブ用シャフト及びその製造方法 | |
| US6461260B1 (en) | Composite wrap bat | |
| US20040142760A1 (en) | Low torque composite golf shaft | |
| JP3669143B2 (ja) | ゴルフクラブシャフト及びその製造方法 | |
| US5685783A (en) | Golf club shaft | |
| JP3317619B2 (ja) | テーパ付き中空シャフト | |
| JP3546350B2 (ja) | ゴルフクラブ用シャフト | |
| KR20060064449A (ko) | 낚싯대용 장대 | |
| JPH09266966A (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
| JP3762577B2 (ja) | 釣竿 | |
| JP2009219652A (ja) | ゴルフクラブのシャフト | |
| JPH11155986A (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
| JP3652764B2 (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
| JPH1119257A (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
| JP2004057673A (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
| JP3579156B2 (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
| JP2705047B2 (ja) | ゴルフクラブ用シャフト | |
| US8066838B1 (en) | Composite tubes and method of manufacturing same | |
| JP2861447B2 (ja) | テーパ付き管状体 | |
| JP3712143B2 (ja) | オーバーホーゼルタイプのゴルフクラブ用シャフトの製造方法 | |
| JP3102676B2 (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
| JPH0314579Y2 (ja) | ||
| JPH0382486A (ja) | テーパつき管状体 | |
| JP2003154042A (ja) | ゴルフクラブ | |
| JP2000189547A (ja) | ゴルフクラブ |