JPH09264484A - エレクトロフュージョン継手 - Google Patents

エレクトロフュージョン継手

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Publication number
JPH09264484A
JPH09264484A JP8074479A JP7447996A JPH09264484A JP H09264484 A JPH09264484 A JP H09264484A JP 8074479 A JP8074479 A JP 8074479A JP 7447996 A JP7447996 A JP 7447996A JP H09264484 A JPH09264484 A JP H09264484A
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JP
Japan
Prior art keywords
joint
peripheral surface
inner peripheral
pipe
pipes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8074479A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Ishikawa
哲夫 石川
Seiji Miyaki
誠二 宮木
Hiroyuki Nishimura
寛之 西村
Hiroshi Higuchi
裕思 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP8074479A priority Critical patent/JPH09264484A/ja
Publication of JPH09264484A publication Critical patent/JPH09264484A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EF継手とPE管との間の接合部への異物の
侵入を防ぐ。 【解決手段】 EF継手11内には、電熱線16が埋め
込まれ、通電加熱によってPE管12,13を融着して
接続することができる。PE管12,13の軸線14方
向の両端付近には、Oリング15が配置され、接合部へ
外部から水分等の異物が侵入するのを防ぐ。接合部に水
分が侵入すると、電熱線16による加熱の際に水分が蒸
発し、PE管12の外周部が部分的に溶融してEF継手
11の内周面との間を融着する際に、気泡として取り残
され、後からガス漏洩などの問題を生じる。Oリング1
5によって融着部を封止するので、接合部の信頼性を向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ポリエチレン製の
ガス導管などを接続するためのエレクトロフュージョン
継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地下に埋設される都市ガスの
配管路などには、合成樹脂、たとえばポリエチレンなど
が材料として使用されている。合成樹脂製管を接続する
継手には、材料としての熱可塑性を利用した電気融着継
手であるエレクトロフュージョン(以下「EF」と略称
する)継手が使用される。
【0003】図4は、EF継手1を用いてポリエチレン
(以下「PE」と略称する)管2,3を接続する状態を
示す。地面4を掘削して、掘削溝5を形成し、PE管
2,3の端面を突き合わせ、その外周を覆うEF継手1
によって接合する。EF継手1は、PE管2,3の外径
よりもわずかに大きい内径を有し、概略的には円筒状の
外形を有する。
【0004】EF継手1は、PE管2,3と同一の材料
であるPEで形成され、その内部には、内周面寄りに電
熱線6が埋め込まれ、接続端子7を介して外部に電気的
な接続が可能である。接続端子7に接続導線8を介して
電源9を接続すると、電熱線6に通電し、電気的な加熱
によってPE管2,3の接続部界面の温度を上昇させ
る。EF継手1およびPE管2,3は、熱可塑性の材料
から形成されているので、温度が上昇すると軟化し、さ
らに高温になると溶融する。EF継手1およびPE管
2,3の材料であるポリエチレンは熱伝導性はあまりよ
くなく、電熱線6が内蔵される近傍のみが温度上昇し、
部分的に溶融する状態となる。PE管2,3の端部は、
温度上昇とともに部分的に溶融し、かつ熱膨張する。熱
膨張して部分的に溶融したPE管2,3の端部は、EF
継手1の内周面に接触し、溶着する。EF継手1の内周
面とPE管2,3の外周面との間にはDの隙間が設けら
れ、EF継手1の軸線方向の両端面と電熱線6が設けら
れている部分との間には距離Lが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すようなEF
継手1を用いて、PE管2,3を接合する際には、EF
継手1およびPE管2,3の表面を清浄な状態にしてお
く必要がある。清浄にするため、たとえばPE管2,3
でEF継手1が装着される部分付近を、外層からわずか
に切削しておき、さらに電気融着を行う直前に揮発しや
すい有機溶剤、たとえばアセトンなどを用いて表面を拭
いて清浄にする作業が行われる。融着すべきPE管2,
3の表面にごみや水分あるいは油分などが付着している
と、融着された接合部にわずかな隙間を生じ、融着部の
強度低下を来すおそれがある。特に融着部に水分が存在
すると、電熱線6の加熱の際に水分が蒸発し、蒸発した
水蒸気が溶融層内に閉じ込められ、気泡を生じてPE管
2,3内に流れる都市ガスや水道水などの流体が漏れる
おそれがある。
【0006】EF継手1の融着を、図4に示すような掘
削溝5内の現場で行う場合は、PE管2,3にEF継手
1を装着した後に、周囲から水分がEF継手1の内周面
とPE管2,3の外周面との間の隙間に侵入する可能性
もある。掘削溝5内から侵入する水分中には、砂等が含
まれており、侵入した水分が蒸発した後に接合部に残る
と、融着強度の低下の原因となる。また水分によって
も、前述したように気泡が形成されて強度低下のおそれ
がある。
【0007】本発明の目的は、現場で配管作業を行って
も、継手と管との隙間に融着強度を低下させるような異
物が侵入するのを防ぐことができるエレクトロフュージ
ョン継手を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性の合
成樹脂製管の接合部を外囲する形状に形成され、内周面
寄りに電熱線が埋め込まれ、通電加熱によって合成樹脂
製管を部分的に溶融させて接合するエレクトロフュージ
ョン継手において、内周面の軸線方向両端付近で、電熱
線が埋め込まれいる部分から予め定める距離以上離れた
部分に、内周面と合成樹脂製管の外周面との間を弾発的
に封止する環状のシール材を備えることを特徴とするエ
レクトロフュージョン継手である。本発明に従えば、エ
レクトロフュージョン継手の内周面の軸線方向両端付近
には、電熱線が埋め込まれている部分から予め定める距
離以上離れた部分に、内周面と合成樹脂製管の外周面と
の間を弾発的に封止する環状のシール材が備えられる。
シール材によって、エレクトロフュージョン継手の内周
面と合成樹脂製管の外周面との間の隙間は気密に封止さ
れ、外部から水分等の異物が侵入することを防ぐことが
できる。シール材は弾発的に外周面と内周面との間を封
止しているので、エレクトロフュージョン継手と合成樹
脂製管との間の隙間を確実に封止することができる。シ
ール材は、電熱線から予め定める距離以上離れる位置に
配置されるので、電熱線に通電して加熱しても温度はあ
まり上がらない位置に配置することができ、電気融着作
業中に確実に異物の侵入を防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よるエレクトロフュージョン継手11に関連する構成を
示す。ポリエチレン等の熱可塑性の合成樹脂からなるE
F継手11は、ほぼ円筒形の形状を有する。EF継手1
1の内周には、貫通孔が形成されており、PE管12,
13を軸線14方向の両端側から挿入可能である。EF
継手11の軸線14方向両端付近には、環状のシール材
であるOリング15が備えられる。Oリング15から一
定の距離Lだけ内方寄りには、電熱線16が埋め込まれ
ている。電熱線16には、接続端子17から通電加熱用
の電力が供給される。
【0010】図2は、図1のOリング15が装着されて
いる部分付近を拡大して示す。Oリング15は、断面が
円形で、EF継手11やPE管12に比較して柔らかい
ゴムを材料として形成され、EF継手11の内周面の端
部付近に設けられる溝18内に収納される。溝18と電
熱線16との間隔Lは、たとえば図4に示すようなEF
継手1に対するJIS K 6775に規定されている
コールドゾーンの長さl1と等しくする。通常は5mm
以上であり、約10mm程度としてよい。
【0011】溝18内に収納されるOリング15は、内
径がPE管12の外径よりも僅かに小さな状態とするこ
とが好ましい。PE管12の外周面とEF継手11の内
周面との間には、JIS K 6775の規格によって
定められる隙間Dが設けられるので、Oリング15は、
溝18内に収納した状態でその内周側の部分がEF継手
11の内周面より隙間Dを越えて突出することになる。
軸線14の外方からPE管12を挿入すると、Oリング
15の内周側は押し上げられ、PE管12の表面に密着
する。EF継手11に形成される溝18内でも、Oリン
グ15は押し込まれて溝18の表面に密着する。この結
果、EF継手11の内周面とPE管12の外周面との接
合部は、Oリング15によって気密に封止される。
【0012】電熱線16に通電して加熱すると、電熱線
16の近傍にあるEF継手11の内周面およびPE管1
2の外周面は温度が上昇し、軟化状態から約120℃で
部分的な溶融状態に至る。PE管12の外周が部分的に
溶融すると、隙間Dを越えて膨張し、EF継手11の内
周面とPE管12の外周面との間が気密に融着する。融
着前にEF継手11の内周面とPE管12の外周面との
間の空間に存在した空気などは、PE管12と他方のP
E管13との中間に設けられる隙間を通してPE管1
2,13内に逃れる。
【0013】電熱線16に通電する際の加熱は、約20
0℃程度まで急上昇するように行われるので、EF継手
11とPE管12との隙間に水分などが侵入している
と、水分が急激に蒸発する。Oリング15が存在しない
図4に示すような従来のEF継手であると、接合部の外
部に脱出するまでの間に、PE管12の外表面が溶融し
て融着が行われてしまい、気泡として閉じ込められる結
果となる。本実施形態によれば、Oリング15によっ
て、外部から水分等が侵入することを防ぐので、EF継
手11にPE管12,13を軸線14の両端から挿入す
る際に、PE管12,13の端部付近を清浄にしておけ
ば、電気融着作業を行っている際に外部から水分などが
侵入することを確実に防止し、水分の存在しない条件で
健全な融着を行うことができる。
【0014】図3は、本発明の実施の他の形態によるE
F継手21の端部付近の構成を示す。本実施形態で図1
の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重
複した説明を省略する。本実施形態では、EF継手11
の内周面の軸線14方向両端側に、断面形状がT字状の
シールリング25を装着する。シールリング25は、軸
線14方向に延びる外周部26と、半径方向内方側に延
びる内周部27とを有する。シールリング25は、EF
継手21やPE管12,13よりも柔らかいゴム材料で
形成され、全体的には環状である。内周部27の内径
は、PE管12,13の外径よりも小さく形成され、軸
線14方向の外方からPE管12,13をEF継手21
内に挿入した状態では、内周部27の先端が軸線14方
向の内方寄りに曲がり、PE管12の外周面との間に密
着する。このようなT字状の断面形状を有するシールリ
ング25は、鋼管接続用の管継手の軸線方向の両端側に
装着するシールリングとして広く用いられている。した
がって、本実施形態では、鋼管用に用いられているシー
ルリングをそのまま流用することができる。
【0015】本実施形態では、シールリング25を収納
する溝28として、外周部26を保持した状態でシール
リング25が外れないような保持部29,30を形成す
る。保持部29,30間の間隔は、外周部28の軸線1
4方向の長さよりも短く形成し、内周部27の軸線14
方向の厚みよりは広く形成する。保持部29,30を形
成することによって、装着したシールリング25を確実
に保持し、EF継手21にPE管12,13を差し込む
際に、シールリング25がEF継手11の溝28から外
れにくくすることができる。
【0016】溝28の内周面寄りに設ける保持部29,
30は、EF継手21を形成する際に、初めは保持部2
9,30間の隙間と同じ幅で溝28を形成しておき、後
から切削加工で軸線14方向の長さを増大するようにし
て形成することができる。また、保持部29,30は、
周方向について連続して形成しないでもよく、一定の角
度おきに断続的に形成することもできる。PE管12,
30を差し込む際には、シールリング25は半径方向外
方に押し込まれるので、保持部29,30がなくても外
れる可能性は少ないけれども、保持部29,30を設け
れば確実に外れを防ぐことができる。
【0017】以上説明した各実施形態では、EF継手1
1,21は2本のPE管12,13を軸線14方向の両
端から差し込んで接合するようにしているけれども、管
を分岐させるために三方以上から管を差し込む継手であ
っても同様に端部付近をシールし、接合部の信頼性を向
上させることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シール材
によって合成樹脂製管の外周面とエレクトロフュージョ
ン継手の内周面との間の隙間に外部から融着を阻害する
異物が侵入するのを防ぐことができるので、電気融着作
業を信頼性の高い状態で行うことができる。このため環
境条件のあまり良くない現場で配管作業を行っても、エ
レクトロフュージョン継手と合成樹脂製管との間の隙間
には、泥水など融着部形成に悪影響を及ぼす異物が侵入
するのを防ぐことができ、信頼性の高い接続を容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の構成を示す簡略化した
断面図である。
【図2】図1のOリング15付近を拡大して示す断面図
である。
【図3】本発明の実施の他の形態によるシールリング2
5付近を拡大して示す断面図である。
【図4】従来からのEF継手1を用いるPE管2,3の
接合状態を示す簡略化した断面図である。
【符号の説明】
11,21 EF継手 12,13 PE管 14 軸線 15 Oリング 16 電熱線 18 溝 25 シールリング 26 外周部 27 内周部 29,30 保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 裕思 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性の合成樹脂製管の接合部を外囲
    する形状に形成され、内周面寄りに電熱線が埋め込ま
    れ、通電加熱によって合成樹脂製管を部分的に溶融させ
    て接合するエレクトロフュージョン継手において、 内周面の軸線方向両端付近で、電熱線が埋め込まれいる
    部分から予め定める距離以上離れた部分に、内周面と合
    成樹脂製管の外周面との間を弾発的に封止する環状のシ
    ール材を備えることを特徴とするエレクトロフュージョ
    ン継手。
JP8074479A 1996-03-28 1996-03-28 エレクトロフュージョン継手 Pending JPH09264484A (ja)

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JP8074479A JPH09264484A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 エレクトロフュージョン継手

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155031A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Hitachi Metals Ltd 電気融着式角度自在継手
WO2014125740A1 (ja) * 2013-02-14 2014-08-21 株式会社ケーヒン 流量制御装置
JP2016534293A (ja) * 2013-08-08 2016-11-04 プロパー パイプ イーエイチエフ. シールの完全性の非破壊圧力試験を可能にする管継手

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