JPH09263559A - 含フッ素アルキルエーテルの製造方法 - Google Patents

含フッ素アルキルエーテルの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】含フッ素アルキルアルコールとフッ素化オレフ
ィンから穏やかな条件で短時間で、且つ、高収率で含フ
ッ素アルキルエーテルを得る。 【解決手段】アルカリ金属、アルカリ金属水素化物、ア
ルカリ金属水酸化物、またはアルカリ金属アミドの存在
下に、含フッ素アルキルアルコール、好適には RfCH2OH (但し、RfはCabcd(但し、Xはハロゲン原子
であり、a及びcは1以上の整数であり、b及びdは0
以上の整数であり、且つb+c+d≦2a+1となる関
係を満足する。)で示されるハロゲン化アルキル基であ
る。)で示される含フッ素アルキルアルコールと下記一
般式 CF2=CY12 (但し、Y1,Y2はそれぞれ独立に水素原子またはフッ
素原子である。)で示されるフッ素化オレフィンとを溶
媒中で反応させることを特徴とする含フッ素アルキルエ
ーテルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素アルキル
エーテルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来冷媒や洗浄剤に使用されてきたクロ
ロフルオロカーボン類はオゾン層破壊物質であることか
ら、現在その代替物質としてヒドロクロロフルオロカー
ボン類やパーフルオロカーボン類が使用されている。し
かしながら、ヒドロクロロフルオロカーボン類も2000年
代初頭には規制され、また、パーフルオロカーボン類も
大気中での分解性が低いため地球温暖化の問題が指摘さ
れている。このような観点から、水素原子を含み、また
塩素原子を含まない、しかも大気寿命の短いヒドロフル
オロカーボン類が代替物質として期待されている。特に
最近、その中でもヘテロ原子を持つ含フッ素アルキルエ
ーテル等は次世代のフロンとして有用な化合物として期
待されている。
【0003】ここで、こうした含フッ素アルキルエーテ
ルは、アルカリ金属、またはアルカリ金属水酸化物の存
在下で、原料である含フッ素アルキルアルコールの液相
中で該アルコール化合物とフッ素化オレフィンとを反応
させることによって製造されることが提案されている
(米国特許3557294号明細書)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した米国特許35
57294号明細書によれば、この反応は、アルカリ金
属を用いた場合は70〜140℃といった比較的高い反
応温度、及び20〜40kg/cm2程度といった比較
的高い反応圧力が採用されているにもかかわらず、反応
速度は小さい。また、アルカリ金属水酸化物を用いた場
合は、反応条件は温度10〜110℃、及び圧力1〜3
0kg/cm2程度といったように、前者に比べて比較
的穏やかな反応条件で製造されるが、反応速度はやはり
小さい。これらの反応は、原料の含フッ素アルキルアル
コールの液相中で行われており、他の溶媒を用いること
についての記載は無い。
【0005】そこで、本発明者らがこの反応を試みたと
ころ、原料である含フッ素アルキルアルコールの液相中
で反応を実施すると、上記の反応は高温、高圧というよ
うな厳しい反応条件下でも反応速度は小さく、生産性に
問題があることが明かとなった。
【0006】そこで、本発明の目的は、穏やかな条件で
短時間でしかも高収率で含フッ素アルキルエーテルを得
ることができる改良された製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、溶媒中で反応を行うことにより、短時間
で、しかも高収率で含フッ素アルキルエーテルを製造す
る方法を見いだし、本発明の完成に到った。
【0008】即ち、本発明は、アルカリ金属、アルカリ
金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、またはアルカリ
金属アミドの存在下に、含フッ素アルキルアルコールと
下記一般式 CF2=CY12 (但し、Y1,Y2はそれぞれ独立に水素原子またはフッ
素原子である。)で示されるフッ素化オレフィンとを溶
媒中で反応させることを特徴とする含フッ素アルキルエ
ーテルの製造方法である。
【0009】本発明において、原料の一方は含フッ素ア
ルキルアルコールである。かかる含フッ素アルキルアル
コールとしては、公知の如何なる化合物でも採用可能で
あるが、効果の顕著性を勘案すれば下記一般式 RfCH2OH (但し、RfはCabcd(但し、Xはハロゲン原子
であり、a及びcは1以上の整数であり、b及びdは0
以上の整数であり、且つb+c+d≦2a+1となる関
係を満足する。)で示されるハロゲン化アルキル基であ
る。)で示される化合物が好ましい。
【0010】上記一般式中において、aは1以上の整数
であればよいが、入手の容易さから、aは1〜10の整
数であることが好ましい。また、上記式中cは1以上の
整数であればよく、b及びdはそれぞれ0以上の整数で
あればよく、b+c+d≦2a+1となる関係を有す
る。
【0011】本発明においてさらに好適に用いられる含
フッ素アルキルアルコールを具体的に例示すると、CF
3CH2OH、CF3CF2CH2OH、CF3(CF22
2OH、CF3(CF23CH2OH、CF3(CF24
CH2OH、CF3(CF25CH2OH、CF3(C
26CH2OH、CHF2CF2CH2OH、CHF
2(CF23CH2OH、CHF2(CF25CH2OH、
CClF2CF2CH2OHを挙げることができる。
【0012】本発明における原料の一つに、アルカリ金
属、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、ま
たはアルカリ金属アミドから採択されるアルカリ金属化
合物がある。本発明において好適に採用されるアルカリ
金属化合物を例示すると、Na、K、Cs等のアルカリ
金属;NaOH、KOH等のアルカリ金属水酸化物;N
aH、KH等のアルカリ金属水素化物;NaNH2、K
NH2等のアルカリ金属アミド化合物が挙げられる。
【0013】本発明における上記アルカリ金属化合物の
量は、特に制限されるものではないが、あまり大きすぎ
ても副生成物の割合が大きくなり、逆に小さすぎても反
応速度が低下するため、原料の含フッ素アルキルアルコ
ールに対して0.01〜0.6当量であることが好まし
い。特に、反応速度等を考慮すると0.1〜0.5当量
であるのが好適である。
【0014】本発明における原料の一つに下記一般式で
示されるフッ素化オレフィンがある。
【0015】CF2=CY12 (但し、Y1,Y2はそれぞれ独立に水素原子またはフッ
素原子である。) 具体的にはCF2=CH2、CF2=CHF、CF2=CF
2である。
【0016】本発明におけるフッ素化オレフィンの反応
圧力は特に限定されるものではないが、あまり高圧の場
合、装置的にかなり高価となる欠点が生じてくる。した
がってフッ素化オレフィンの圧力は1〜30kg/cm
2−Gが実際的であり、特に好ましくは、反応速度等を
考慮すると1〜20kg/cm2−Gである。また、フ
ッ素化オレフィンは、反応の極初期に反応器中に封じ込
み、反応中には供給しない方法を採用することもでき、
また、反応中に連続的、または、間欠的に供給すること
もできる。
【0017】本発明において、フッ素化オレフィンに比
較的高い圧力をかけた場合にその重合反応が起こる恐れ
があるが、このような場合には重合を防止するために重
合禁止剤を反応系に添加することが好ましい。重合禁止
剤は反応に先だって反応器に入れておいても良いし、導
入するフッ素化オレフィンに同伴させて導入しても良
い。用いられる重合禁止剤は実質的にフッ素化オレフィ
ンの重合を防止するための化合物であればなんら制限な
く採用できる。本発明において用いられる重合禁止剤を
例示すると、リモネン、ピネン、シメン、テルピネン等
を挙げることができる。
【0018】次に、反応温度は特に制限されるものでは
なく、反応速度に応じて反応温度を選べば良いが、一般
には0〜120℃の範囲であり、特に20〜80℃の範
囲であることが好適である。
【0019】本発明の最大の特徴は、上記反応を溶媒中
で行うことにある。それにより、反応性が著しく向上
し、短時間でしかも高収率で含フッ素アルキルエーテル
を得ることができるようになる。ここで、溶媒は、原料
の含フッ素アルキルアルコールを溶解し、反応に関して
実質的に不活性であるものが何ら制限なく使用できる。
また、原料の含フッ素アルキルアルコールとアルカリ金
属化合物とから生成するアルコキシド化合物も溶解する
ものが好ましい。本発明において好適に採用される溶媒
を例示すると、ジエチルエーテル、グライム類等の直鎖
状エーテル;ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状
エーテル;更にはアセトニトリル、プロピオニトリル等
のニトリル化合物を挙げることができ、このうち特にジ
オキサン、テトラヒドロフランおよびアセトニトリルを
好適に用いることができる。
【0020】なお、反応系内の水分の存在は、アルカリ
金属化合物としてアルカリ金属、またはアルカリ金属水
素化物、またはアルカリ金属アミドを用いた場合、これ
らの化合物の分解を引き起こす。従って、溶媒は予め脱
水、乾燥しておくことが好ましい。
【0021】本発明においては上記溶媒の使用量は、特
に制限されるものではないが、反応速度や生産性の良好
さを勘案すれば、原料の含フッ素アルキルアルコールの
濃度が1〜60重量%になる量であるのが好適である。
生産性を考慮すると、原料の含フッ素アルキルアルコー
ルの濃度が3〜50重量%になる量であるのが好まし
い。
【0022】ここで、本発明において溶媒の導入方法は
特に制限されないが、その方法を例示するならば、予
め、反応容器中に原料のアルカリ金属化合物および含フ
ッ素アルキルアルコールと一緒に溶媒を導入しておき、
次いでフッ素化オレフィンを導入する方法を採用するの
が一般的であるが、原料のアルカリ金属化合物および含
フッ素アルキルアルコールとを混合し、アルコキシド化
合物を生成させた後、溶媒を導入し、さらに続いてフッ
素化オレフィンを導入する方法を採用することもでき
る。
【0023】以上の反応により、含フッ素アルキルエー
テルが製造される。この含フッ素アルキルエーテルは、
以下の一般式で示される化合物である。
【0024】AOCF2CHY12 (但し、Aは、含フッ素アルキルアルコールから水酸基
を除いた残基であり、Y1,Y2は、上記と同じであ
る。) 特に、含フッ素アルキルアルコールとして、前記した一
般式 RfCH2OH (但し、Rfは上記と同じである。)で示されるものを
用いた場合には、含フッ素アルキルエーテルとして一般
式 RfCH2OCF2CHY12 (但し、Rf,Y1,Y2は、上記と同じである。)で示
されるものが製造される。
【0025】なお、本発明において上記の如く含フッ素
アルキルエーテルが生成される機構は以下のように推定
される。即ち、はじめに、含フッ素アルキルアルコール
とアルカリ金属化合物との反応によって中間体としてア
ルコキシド化合物が生成する。そして、この中間体であ
るアルコキシド化合物とフッ素化オレフィンが反応し、
付加体を生成し、次いでこれに原料の含フッ素アルキル
アルコール等の水素供与性化合物によって水素が付加
し、目的生成物が生成する。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、溶媒中で反応を行うことによって、反応速度
が大きく向上し、比較的穏やかな条件で短時間でしかも
高収率で含フッ素アルキルエーテルを得ることが可能に
なる。
【0027】
【実施例】本発明を更に詳細に説明するために以下実施
例を示すが、本発明はこれら実施例によってなんら制限
をうけるものではない。
【0028】実施例1 容量500mlのステンレス製の反応容器に、NaH
0.3g、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロパノール1
0.1gおよび1,4-ジオキサン300.2gを入れた
後、密閉し、液体酸素で冷却後、脱気を行った。次に、
反応器を60℃まで昇温し、攪拌を開始した。次に、テ
トラフルオロエチレンを反応器へ19kg/cm2−G
まで導入した。その後も反応器の圧力が19kg/cm
2−Gになるようにテトラフルオロエチレンを供給しつ
つ反応を行った。
【0029】15分後、テトラフルオロエチレンの吸収
が止まったところで脱圧し、反応器を加熱して蒸留によ
りCF3CF2CH2OCF2CHF2を15.3g得た。
収率は原料のアルコール化合物基準で91%であった。
【0030】実施例2 容量500mlのステンレス製の反応容器に、KOH3
0.4g、2,2,2-トリフルオロエタノール133.1g
および1,4-ジオキサン335.6gを入れた後、密閉
し、液体酸素で冷却後、脱気を行った。次に、反応器を
20℃まで昇温し、攪拌を開始した。次に、フッ化ビニ
リデンを反応器へ2kg/cm2−Gまで導入した。そ
の後も反応器の圧力が2kg/cm2−Gになるように
フッ化ビニリデンを供給しつつ反応を行った。
【0031】30分後、フッ化ビニリデンの吸収が止ま
ったところで脱圧し、反応器を加熱して蒸留によりCF
3CH2OCF2CH3を179.0g得た。収率は原料の
アルコール化合物基準で82%であった。
【0032】比較例1 容量300mlのステンレス製の反応容器に、KOH2
0.0gおよび2,2,2-トリフルオロエタノール100.
0gを入れた後、密閉し、液体窒素で冷却後、脱気を行
った。次に、反応器を20℃まで昇温させ攪拌を開始し
た。次に、フッ化ビニリデンを反応器へ2kg/cm2
−Gまで導入した。しかし、フッ化ビニリデンの吸収が
なかったっため、フッ化ビニリデンをさらに導入し、圧
力28kg/cm2−Gで再び反応させた。その後、圧
力は22kg/cm2−Gまで低下したところで吸収は
なくなり、反応は止まった。そこで、さらにスチームで
約120時間加熱したところ、圧力が0kg/cm2
Gとなったので反応を終了させた。
【0033】次に、反応器を開け内容物を水中に注ぎ、
有機相と水相に分けた。そして、粗CF3CH2OCF2
CH348.3gを得た。
【0034】実施例3 容量500mlのステンレス製の反応容器に、NaH
1.2g、2,2,2-トリフルオロエタノール30.1gお
よびアセトニトリル300.0gを入れた後、密閉し、
液体酸素で冷却後、脱気を行った。次に、反応器を60
℃まで昇温し、攪拌を開始した。次に、テトラフルオロ
エチレンを反応器へ18kg/cm2−Gまで導入し
た。その後も反応器の圧力が18kg/cm2−Gにな
るようにテトラフルオロエチレンを供給しつつ反応を行
った。
【0035】20分後、テトラフルオロエチレンの吸収
が止まったところで脱圧し、反応器を加熱して蒸留によ
りCF3CH2OCF2CHF2を54.2g得た。収率は
原料のアルコール化合物基準で90%であった。
【0036】実施例4 容量500mlのステンレス製の反応容器に、NaNH
22.2g、1,1-ジヒドロ-パーフルオロヘキサノール5
0.0gおよび1,4-ジオキサン320.0gを入れた
後、密閉し、液体酸素で冷却後、脱気を行った。次に、
反応器を60℃まで昇温し、攪拌を開始した。次に、フ
ッ化ビニリデンを反応器へ12kg/cm2−Gまで導
入した。その後も反応器の圧力が12kg/cm2−G
になるようにフッ化ビニリデンを供給しつつ反応を行っ
た。
【0037】30分後、フッ化ビニリデンの吸収が止ま
ったところで脱圧し、反応器を加熱して蒸留によりCF
3(CF24CH2OCF2CH3を52.9g得た。収率
は原料のアルコール化合物基準で87%であった。
【0038】実施例5 容量500mlのステンレス製の反応容器に、金属ナト
リウム2.0g、2,2,2-トリフルオロエタノール50.
0gおよび1,4-ジオキサン300.1gを入れた後、密
閉し、液体酸素で冷却後、脱気を行った。次に、反応器
を60℃まで昇温し、攪拌を開始した。次に、テトラフ
ルオロエチレンを反応器へ10kg/cm2−Gまで導
入した。その後も反応器の圧力が10kg/cm2−G
になるようにテトラフルオロエチレンを供給しつつ反応
を行った。
【0039】25分後、テトラフルオロエチレンの吸収
が止まったところで脱圧し、反応器を加熱して蒸留によ
りCF3CH2OCF2CHF2を88.0g得た。収率は
原料のアルコール化合物基準で88%であった。
【0040】比較例2 容量500mlのステンレス製の反応容器に、金属ナト
リウム2.0gおよび2,2,2-トリフルオロエタノール5
0.0gを入れた後、密閉し、液体窒素で冷却後、脱気
を行った。次に、反応器を60℃まで昇温し、攪拌を開
始した。次に、テトラフルオロエチレンを反応器へ10
kg/cm2−Gまで導入した。その後も反応器の圧力
が10kg/cm2−Gになるようにテトラフルオロエ
チレンを供給しつつ反応を行った。しかし、テトラフル
オロエチレンの吸収はほとんどなかった。そこで、この
まま16時間攪拌を続けた。その後、脱圧し、反応器を
加熱して蒸留によりCF3CH2OCF2CHF2を11.
2g得た。収率は原料のアルコール化合物基準で11%
であった。
【0041】実施例6 容量500mlのステンレス製の反応容器に、金属ナト
リウム1.2g、3-クロロ-2,2,3,3-テトラフルオロプ
ロパノール50.2gおよび1,4-ジオキサン300.1
gを入れた後、密閉し、液体酸素で冷却後、脱気を行っ
た。次に、反応器を60℃まで昇温し、攪拌を開始し
た。次に、テトラフルオロエチレンを反応器へ10kg
/cm2−Gまで導入した。その後も反応器の圧力が1
0kg/cm2−Gになるようにテトラフルオロエチレ
ンを供給しつつ反応を行った。
【0042】25分後、テトラフルオロエチレンの吸収
が止まったところで脱圧し、反応器を加熱して蒸留によ
りCClF2CF2CH2OCF2CHF2を68.4g得
た。収率は原料のアルコール化合物基準で85%であっ
た。
【0043】実施例7 容量500mlのステンレス製の反応容器に、NaH
1.6g、2,2,3,3-テトラフルオロプロパノール50.
2gおよびテトラヒドロフラン300.0gを入れた
後、密閉し、液体酸素で冷却後、脱気を行った。次に、
反応器を60℃まで昇温し、攪拌を開始した。次に、ト
リフルオロエチレンを反応器へ15kg/cm2−Gま
で導入した。その後も反応器の圧力が15kg/cm2
−Gになるようにトリフルオロエチレンを供給しつつ反
応を行った。
【0044】25分後、トリフルオロエチレンの吸収が
止まったところで脱圧し、反応器を加熱して蒸留により
CHF2CF2CH2OCF2CH2Fを71.6g得た。
収率は原料のアルコール化合物基準で88%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ金属、アルカリ金属水素化物、ア
    ルカリ金属水酸化物、またはアルカリ金属アミドの存在
    下に、含フッ素アルキルアルコールと下記一般式 CF2=CY12 (但し、Y1,Y2はそれぞれ独立に水素原子またはフッ
    素原子である。)で示されるフッ素化オレフィンとを溶
    媒中で反応させることを特徴とする含フッ素アルキルエ
    ーテルの製造方法。
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