JPH09263501A - 害虫忌避エアゾール - Google Patents

害虫忌避エアゾール

Info

Publication number
JPH09263501A
JPH09263501A JP1149997A JP1149997A JPH09263501A JP H09263501 A JPH09263501 A JP H09263501A JP 1149997 A JP1149997 A JP 1149997A JP 1149997 A JP1149997 A JP 1149997A JP H09263501 A JPH09263501 A JP H09263501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pest repellent
aerosol
powder
propellant
repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1149997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3934193B2 (ja
Inventor
Shoichi Kawamoto
尚一 河本
Shusaku Tsutsumi
周作 堤
Hiromoto Sugano
浩基 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26345368&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH09263501(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP01149997A priority Critical patent/JP3934193B2/ja
Publication of JPH09263501A publication Critical patent/JPH09263501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3934193B2 publication Critical patent/JP3934193B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末を含む害虫忌避エアゾールに関して、人
体に均一に塗布できると共に有効成分の付着性を良くす
ること、害虫忌避剤の有効性を長期間持続させ、サラサ
ラ感に優れ、皮膚上における粉体による白化状態を軽減
することにある。 【解決手段】 少なくとも害虫忌避成分、溶剤及び粉体
を含有する害虫忌避組成物と噴射剤とを含む害虫忌避エ
アゾールにおいて、前記溶剤及び/又は噴射剤が2種以
上の成分からなり、かつそれらが共沸混合物であること
を特徴とする害虫忌避エアゾール。好ましくは、共沸混
合物の中の1成分がペンタンであり、スプレーから3秒
間当たり2.0〜5ミリリットル噴射させる。好ましく
は、前記粉体はその吸油量が250ミリリットル/10
0g以下であり、前記粉体が無水ケイ酸である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は害虫忌避エアゾール
に関し、特に使用感及び忌避効果が改善された害虫忌避
エアゾールに関する。
【0002】
【従来の技術】身体や髪に香料を散布したり、発汗を抑
制するための制汗剤、消炎剤や紫外線を防止する薬剤を
ミストとして散布するエアゾールが多用されるようにな
り、様々なものが提案されている。従来、前記制汗剤や
紫外線防止剤を含むようなエアゾール組成物を散布する
噴射剤にはフロン11(トリクロロモノフルオロメタ
ン)やフロン12(ジクロロジフルオロメタン)のよう
な各種フロンが使用されていたが、環境保護のために噴
射剤を他のものに代替えすることが検討されている。ま
た、身体に塗布された前記制汗剤、消炎剤や紫外線防止
剤等はその効果を持続させるため、エアゾール組成物中
に粉末を配合することが提案されている。
【0003】これまで知られた技術においては、スポー
ツ用のエアゾール組成物において、エアゾール組成物を
噴射剤と共に皮膚に付着させることにより起こる、冷却
による皮膚の損傷や痛みを伴う刺激を防止するため、噴
射剤の組成や付着量を調節することによって、皮膚に清
涼感を与えるような噴射剤の蒸発の程度とすることが望
ましいとされている。また、噴射剤が塗布された皮膚に
清涼感を与えるような噴射剤の組成について、イソペン
タンと液化石油ガスからなる冷却エアゾールが提案され
ている。これらの技術においては、スポーツ用のために
清涼感を与えるエアゾール組成物が示されているに過ぎ
ず、従って有効成分として害虫忌避剤を含む害虫忌避エ
アゾールに関しては知られていない。
【0004】エアゾール組成物中に粉末を配合する場
合、エアゾール組成物が皮膚など被噴射面に噴射された
時、粉末が被噴射面上で白くみえる状態(白化状態)が
発生し易く、これを防止するため、エアゾール組成物中
への粉末の添加量、噴射剤の組成、その他添加剤(例え
ば非イオン界面活性剤)の添加について検討されてい
る。また、エアゾール組成物中に粉末を配合する場合、
スプレーの噴射ノズルに詰まりが生じることを防止する
ため、エアゾール組成物中に噴射剤に対して溶解性の悪
い非イオン界面活性剤を添加することに関する技術が知
られている。
【0005】一方、害虫忌避剤を有効成分として含む技
術としては、以下に示すものがある。すなわち、噴射剤
としてイソペンタン、エモリエント剤として1,3−ブ
チレングリコール、主剤の例の中に害虫忌避剤として
N,N−ジエチル−m−トルアミドを使用するものであ
る。また、害虫忌避剤、油成分とアルコール成分を含む
主剤と液化石油ガス及び/又はジメチルエーテルからな
るプロペラントとからなるエアゾール用組成物とするこ
とで人体に塗布した時ベタ付きや皮膚刺激性がなく、均
一さを維持し得、有効成分の作用を効果的に発現できる
ことが知られている。さらに、特公平4−10918号
公報では、人体塗布用粉末エアゾール組成物について、
有効成分の含有量及び粉末の添加量及びその粒度分布と
人体に塗布した時の使用感について触れている。しかし
ながら、この技術では噴射剤の皮膚刺激性の調節につい
てはなんら触れていない。
【0006】ジフロロモノクロルメタンを噴射剤として
使用するに際して、その高すぎる蒸気圧を調節する手段
として、ジメチルエーテルとC1 〜C3 の低級アルコー
ル類、ケトン類、C4 〜C25のパラフィン系溶剤を混合
して共沸混合物をつくる技術を利用することが知られて
おり、その応用製品として人体用忌避剤の例があるが、
それを人体に塗布した時の使用感について、あるいはさ
らに粉体を用いた時の使用感についてはなんら明らかで
はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、
(1)人体塗布用粉末含有害虫忌避エアゾールにおい
て、害虫忌避剤を伴う粉体を人体に均一に塗布できると
共に有効成分の付着性を良くすることにある。さらに本
発明の目的は、(2)前記人体塗布用粉末エアゾールに
関する発明を改良し、害虫忌避剤の有効性を長期間持続
させ得る長所を維持しながら、エアゾールとして人体に
均一に塗布できると共に、一層サラサラ感に優れ、皮膚
上における白化状態を軽減でき、使用感に優れる害虫忌
避エアゾールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、害虫忌避エアゾール中においてそれに含有さ
れる成分が共沸混合物であるものを使用すると、それに
より構成した害虫忌避エアゾールは、その害虫忌避エア
ゾール中に粉体を含有するにもかかわらず、従来の問題
点を生じず、前記目的を達成できることを見出し、それ
を基礎として本発明に到達した。すなわち、本発明の前
記課題は、以下に示す本発明の害虫忌避エアゾールによ
って達成される。 (1)少なくとも害虫忌避成分、溶剤及び粉体を含有す
る害虫忌避組成物と噴射剤とを含む害虫忌避エアゾール
において、前記溶剤及び/又は噴射剤が2種以上の成分
からなり、かつそれらが共沸混合物であることを特徴と
する害虫忌避エアゾール。 (2)前記溶剤及び/又は噴射剤の成分の中の1成分が
ペンタンであることを特徴とする前記(1)記載の害虫
忌避エアゾール。 (3)前記の1成分であるペンタンが、イソペンタン又
は/及びn−ペンタンであることを特徴とする前記
(2)記載の害虫忌避エアゾール。
【0009】(4)噴射量を3秒間当たり2.0〜5ミ
リリットルとすることを特徴とする前記(1)〜(3)
のいずれか1項記載の害虫忌避エアゾール。 (5)前記粉体は、その吸油量が250ミリリットル/
100g以下のものであることを特徴とする前記(1)
〜(4)のいずれか1項記載の害虫忌避エアゾール。 (6)前記粉体がケイ酸化合物であることを特徴とする
前記(5)記載の害虫忌避エアゾール。 (7)前記害虫忌避成分がN,N−ジエチル−m−トル
アミドであることを特徴とする前記(1)〜(6)のい
ずれか1項記載の害虫忌避エアゾール。 (8)少なくとも害虫忌避成分及び粉末を含有する害虫
忌避組成物とアルコール類と噴射剤とからなる害虫忌避
エアゾールであって、前記アルコール類と噴射剤とが2
種以上の成分からなり、かつそれらが共沸混合物からな
るものであることを特徴とする害虫忌避エアゾール。
【0010】前記(1)ないし(8)において、原液/
ガス比を調節すること、すなわち原液量を減らしガス量
を増すことであって、単位時間当たりの噴射量を高める
ことが望ましい。ここで、原液/ガス比とは害虫忌避組
成物と噴射剤との比であり、50/50〜10/90の
範囲、好ましくは40/60〜20/80の範囲が示さ
れる。本発明の骨子は、溶剤及び/又は噴射剤として、
2種以上の成分からなり、それらが共沸混合物であるも
のを用いることにより、高圧噴射剤の蒸気圧を調整する
ことができ、あるいはそれ以外のガス化する噴射剤を用
いた場合でも、その蒸発化を容易にし、かつその蒸発化
の程度を調節し、粉体を共存させた原液を容易に噴射で
きるようにし、さらに噴射量を増すことにより、人体に
均一に塗布できると共に有効成分の付着性を良くし、さ
らに害虫忌避剤の有効性を長期間持続させながら、サラ
サラ感に優れ、皮膚上における白化状態を軽減でき、一
層使用感に優れる害虫忌避エアゾールを提供できること
にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の害虫忌避エアゾールに使
用できる2種以上の成分からなる共沸混合物としては、
溶剤の混合物、溶剤と噴射剤との混合物、又は噴射剤の
混合物を挙げることができ、詳しく述べれば、例えばL
PG+イソペンタン、ジメチルエーテル(DME)+イ
ソペンタン、LPG+イソペンタン+エタノール、LP
G+DME+エタノール、窒素ガス+イソペンタン、窒
素ガス+イソペンタン+エタノール、イソペンタン+n
−ペンタン+エタノールなどを挙げることができる。本
発明の害虫忌避エアゾールに使用できる噴射剤として
は、その成分としては、例えばLPG、プロパン、プロ
ピレン、n−ブタン、イソブタン、n−ブチレン、イソ
ブチレン、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタ
ン、ジメチルエーテル、エチルエーテル、炭酸ガス、窒
素ガス及びフロンガス(HCFC22、123、12
4、141b、142b、225、HFC125、13
4a、143a、152a、32、227など)などが
挙げられる。その中でも、その成分の1種としてn−ペ
ンタン、あるいはイソペンタン(これら総称して「ペン
タン」ということがある)を用いることが好ましい。
【0012】また、溶剤としては、例えばペンタン、ア
ルコール類、ヘキサン等が挙げられるが、詳しくは後記
する害虫忌避組成物の調製に関する説明箇所において述
べる。なお、前に噴射剤として挙げたものの中で害虫忌
避成分等の溶剤として働くもので、原液の調製に使用さ
れるものはこれに含まれる。その他、沸点が−5℃から
80℃の低沸点の炭化水素であるn−ブタン、ブタジエ
ン、n−ヘキサン、イソヘキサンなどは、ジメチルエー
テル、エチルエーテルやフロンガスなどの前記噴射剤と
同様に、噴射剤或いは溶剤と用いることができる。共沸
作用を示すものは、その結果エアゾールの使用感(サラ
サラ感)に優れ、かつ有効成分の付着量を高めることが
できる。溶剤としてのアルコール類としては、メチルア
ルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、ブチルアルコール類から
選ばれるもの等が挙げることができる。アルコール類
は、単なる溶剤としての作用の外に、本発明の効果をよ
り良くするための成分として添加してもよい。
【0013】本発明において好ましい実施態様の一つ
は、噴射剤或いは溶剤としてイソペンタン或いはn−ペ
ンタンを用いることであるが、このイソペンタン或いは
n−ペンタンは、前記噴射剤並びに溶剤などの成分と混
用した時、エアゾールの使用感(サラサラ感)が特に優
れたものとし、皮膚上における白化状態を軽減するとい
う効果が見出されたのである。イソペンタンとn−ペン
タンの混合物にも同様の効果が見出されている。このイ
ソペンタン、n−ペンタンやこれらを含めた各種の混合
物の作用は、人体など被着体に吹きつけられた際に共沸
作用を示し、LPG、ジメチルエーテル、エチルエーテ
ルなどが示す強い刺激作用を緩和することにあると思わ
れる。また、イソペンタンなどは前記噴射剤と混用した
時、共沸作用を示して前記エアゾールがノズルから噴出
する際に主として液体として噴射され、人体に対する原
液の付着量を多くし、かつ粉体の付着を均一化させ、し
かもその後共沸混合物がその共沸作用により速やかに気
化するため爽快感を与える効果を与える。さらにその際
噴射剤の揮発による皮膚に対する強い刺激作用を緩和す
るなどの効果を発揮することができる。この技術を人体
塗布用粉末エアゾール組成物に適用する時、使用感(サ
ラサラ感)が特に優れたものとし、皮膚上における白化
状態を軽減するという効果を発揮することができる。
【0014】例えば、エアゾールに添加するn−ペンタ
ン、イソペンタンやn−ヘキサン等も他の成分とともに
共沸作用を有するが、イソペンタンなどはその中で優れ
た共沸作用を示すものである。イソペンタンなどは、ま
た噴射剤にかかわる作用の外、溶剤としての作用もする
ものとみられる。前記低沸点の炭化水素は、噴射剤がジ
メチルエーテル、エチルエーテル及び前記フロンガスか
ら選ばれたもの、あるいは前記エーテルと前記フロンガ
スとの混合物である時これら噴射剤と混用した時優れた
共沸作用を示す。また、前記噴射剤に前記低沸点の炭化
水素などからなる共沸混合物を噴射剤とし、かつ害虫忌
避組成物がエタノールを含む場合に優れた共沸作用を示
す。
【0015】本発明において用いる害虫忌避成分として
は、害虫に対して忌避作用あるいは吸血阻害作用を有す
る合成あるいは天然の各種の化合物が挙げられる。例え
ば、ユーカリプトール、α−ピネン、ゲラニオール、シ
トロネラール、カンファー、リナロール、p−メンテン
−3,8−ジオール、テルペノール、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジブチル、N,N−ジエチル−m−トルア
ミド、2−エチル−1,3−ヘキサジオール、ブチル
3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−オキソ−2
H−ピラン−6−カルボキシレート(インダロン)、n
−ヘキシルトリエチレングリコールモノエーテル、メチ
ル 6−n−ペンチル−シクロヘキセン−1−カルボキ
シレート、ジメチルフタレート(DMP)、3,7−ジ
メチル−6−オクテナル(シトロネラル)、ナフタレ
ン、シトロネール酸、2−エチル−2−ブチル−1,3
−プロパンジオール、2,3,4,5−ビス(Δ2 −ブ
チレン)テトラハイドロフルフラール、ジ−m−プロピ
ルイソシンコメロネート、2−(4−エトキシフェニ
ル)−2メチルプロピル−3−フェキシベンジルエーテ
ル、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ
ート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−
2,2−ジメチル−3−(2′−メチル−1′−プロペ
ニル)シクロプロパンカルボキシレートなどが例示でき
る。さらに天然物としては、桂皮、樟脳、レモングラ
ス、クローバ、タチジャコウソウ、ジェラニウム、ベル
ガモント、月桂樹、松、アカモモ、ペニーロイヤル、ユ
ーカリおよびインドセンダンなどから取れる精油、抽出
液などが例示でき、これらの1種または2種以上を選択
して用いることができる。上記化合物の中、特にN,N
−ジエチル−m−トルアミド(以下「DEET」)が好
ましい。
【0016】本発明においては、前記害虫忌避成分等か
ら害虫忌避組成物である原液を形成するために、前記害
虫忌避成分等を溶媒中に溶解又は分散させる。害虫忌避
成分等を溶解又は分散させる溶媒としては、水又は溶剤
が使用されるが、そのための溶剤としては、アルコール
類例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、
エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエ
ーテルなど、ケトン類例えばアセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンなど、エステル類例えば
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなど、その他エチ
ルエーテルなど、及び脂肪族炭化水素類例えばn−ヘキ
サン、ケロシン、n−ペンタン、イソペンタン、シクロ
ペンタンなどが挙げられる。これら溶媒は混合して使用
しても良い。これら溶媒のうち、エタノールあるいはエ
タノールを主溶媒として他の溶媒を混合したものを使用
するのが好ましい。ただし、前記したもののうちの溶剤
を使用する場合には、噴射剤がそれ自体で共沸混合物を
形成する場合以外の場合には、その溶剤同士で、或いは
溶剤と噴射剤とで共沸混合物を形成するようなものでな
ければならない。
【0017】また、前記害虫忌避成分等を溶媒中に分散
させて、さらに均一に分散させるためには分散剤を一緒
に用いることができる。このような分散剤としては、各
種の界面活性剤が用いられ、例えばトリオレイン酸ソル
ビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10
モルから40モル)硬化ヒマシ油、トリポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、1,3−ブチレングリコール、
デカグリセリンモノオレエート、ジオレイン酸プロピレ
ングリコール、ポリオキシエチレン(16モルから20
モル)ステアリル酸アミド、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテルリン酸が例示でき、その他にもステアリルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ラノリン脂肪酸が例
示できる。これらの分散剤の1種または2種以上を配合
することが可能であり、その配合量としては0.2〜
5.0w/v%であり、好ましくは0.5〜2.0w/
v%である。そして分散剤の配合量が0.1w/v%未
満であればケイ酸化合物が十分に分散せず、6w/v%
以上であればべとつき感を生じることがあり好ましくな
い。
【0018】本発明の粉体としては、吸油量が250ミ
リリットル/100g以下の粉体が使用時のべとつき感
を抑え、さらさら感を向上させるのに良く適している。
吸油量がこの範囲を越えるとべとつき感があり適当では
ない。さらに、害虫忌避効果の点から、使用する粉体に
均質に有効成分を保持させることが好ましい。一方前記
範囲を越える吸油量の粉体を用い、飽和量以下の有効成
分を保持させべとつき感を調整した場合は、粉体の保持
する有効成分が不均質となり害虫忌避効果が満足できな
いことがあり好ましくない。ここで、粉体としては、ケ
イ酸化合物、アルミニウム、カオリン、タルク、アルミ
ニウムクロロハイドロキシオキサイド、酸化チタン、炭
酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、雲母チタン、マ
イカ、でんぷん、合成高分子物質(ポリアミド、ポリウ
レタンその他)、ステアリン酸のマグネシウム塩、カル
シウム塩もしくはアルミニウム塩などの塩、ベンガラ、
ベントナイト等が挙げられ、これらの1種または2種以
上を組み併せて使用できる。その配合量としては、0.
3〜10w/v%であり、好ましくは0.5〜7.5w
/v%であり、この中でも使用感に優れ白化が抑えら
れ、またコストなどの点からケイ酸化合物を用いること
が良い。例えば、疎水性シリカ、ケイ酸カルシウム、無
水ケイ酸などが挙げられ、さらにこの中でも無水ケイ酸
が好適である。
【0019】図1に本発明にも使用するスプレーの典型
的なエアゾールバルブの構造を示す。図1において、該
エアゾールバルブは、エアゾール用組成物が収容されて
いる耐圧容器の上口とガスケットラバー9で連結・封止
されている。そして、エアゾールバルブのディップチュ
ーブ5がエアゾール用組成物の中に浸漬している。エア
ゾールバルブのボタン3を押すと、ステム1がハウジン
グ6の中に押し込まれると共にスプリング7が収縮す
る。この時ステム1の凸部はステムラバー2を押し下
げ、ステム孔4が空隙10の中に開口する。この時エア
ゾール用組成物はディップチュウブ5を通り、空隙10
及びステム1の内部の管を通過し、噴口8から大気中に
噴射される。
【0020】さらに、本発明の人体用害虫忌避エアゾー
ルに用いるエアゾール容器としては、押しボタン3の噴
射口径0.3から1.0mm、ステム1の内径0.3か
ら0.6mm、アンダータップの内径0.3から2.2
mm、ディップチューブ5の内径が0.5から4mmを
具備する容器が好ましい。さらに、構造的には、浮遊粒
子を液中に含むため、噴射量を増やすためのステムの孔
が2個以上であったり、粉体の蓄積によるステムラバー
の復元阻害を防止する突起を設けたり、粉体が凝集した
場合に備えて、金属の球を耐圧容器内に入れるなど各種
の工夫を凝らしたものが好ましい。
【0021】そして、このようなエアゾール容器に充填
することで調製された人体用害虫忌避エアゾールを使用
する場合は、当該エアゾール容器を振とうし、人体用害
虫忌避組成物中の粉体(通常は害虫忌避成分を含むも
の)を液中に分散させた後は、通常の人体用害虫忌避エ
アゾールと同様の使用方法で用いることができる。本発
明の害虫忌避組成物または害虫忌避エアゾールに、その
他の成分として香料、潤滑剤、殺菌剤、色素、保湿剤、
紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、制汗剤などの添加剤を含
有させることができる。
【0022】以下に本発明の作用を説明する。本発明の
特徴とするところは、少なくとも害虫忌避成分及び粉体
を含有する害虫忌避組成物を、2種以上の成分からな
り、共沸混合物である噴射剤と共にエアゾール容器等に
充填し、スプレーから噴射させることにある。前記噴射
剤中、共沸混合物を構成する成分の中の好ましい成分が
ペンタンであり、具体的にはペンタンが40重量%以上
であることが好ましく、また該ペンタンの量は、害虫忌
避組成物を含む原液とペンタンの合計量の50〜90重
量%の範囲にあることが好ましい。
【0023】エアゾール組成物を2種以上の成分からな
り、共沸混合物からなるものと共に噴射させることによ
って得られる作用は明確ではないが、被着体上に、例え
ば皮膚上に対する害虫忌避成分の付着率を従来より格段
と向上させることができる。共沸混合物からなるものを
用いると、ガス圧が高くなる噴射剤を用いる場合におい
て、噴射量を高くすることができる。しかし、噴射量が
高くなり過ぎて、例えば3秒間当たりの噴射量が6.0
ミリリットルを越えるような場合には、噴射剤が気化す
ることに伴う冷却作用により被着体上に痛みや必要以上
の冷却感を与えることがあり好ましくない。したがっ
て、本発明によって害虫忌避組成物をスプレーから噴射
させる場合には、3秒間当たり2.0〜5.0ミリリッ
トル噴射させる範囲にすることが好ましい。それにより
害虫忌避成分の付着率が向上し、その効果が長期間持続
されると共に、使用感(サラサラ感)に優れ、かつ皮膚
上の白化を抑えることができる。この効果は、吸油量が
250ミリリットル/100g以下の粉体を使用するこ
とによってさらに好ましいものとなる。
【0024】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0025】実施例a〜c、比較例 有効成分(DEET)、粉体(無水ケイ酸)等を含む原
液と噴射剤からなる害虫忌避エアゾールを皮膚上に噴射
し、皮膚上に塗布した時に、害虫忌避剤を伴う粉体を均
一に塗布できるか、かつ有効成分の付着性について検討
した。さらに皮膚上のサラサラ感の向上、白化の軽減に
ついて、それらの作用と噴射量の関係についても検討を
行った。 (i) 噴射剤の種類 噴射剤としては、比較例がHCFC22単独であるのに
対し、実施例a〜cではLPGとイソペンタンを1:1
の割合となるように添加したものを用いた。 (ii)害虫忌避エアゾール処方 実施例a〜c及び比較例における害虫忌避エアゾールの
処方を第1表に示す。なお、粉体としては、平均粒径が
50μmの無水ケイ酸粉末を用い、分散剤の界面活性剤
には、モノラウリン酸ソルビタンを用いた。
【0026】
【表1】
【0027】(iii) 結果:本実施例a〜cにおいて、上
記のように調製した各害虫忌避エアゾールの噴射量を変
えて人体に適用し、その結果を評価した。実験の結果を
第2表に示す。また比較例については通常のエアゾール
の場合に用いられる噴射量で噴射を行い、その実験の結
果を第2表に示す。
【0028】
【表2】
【0029】前記第1表に示した各処方の害虫忌避エア
ゾールを実施例a〜cでは3通りに噴射量を変えて、皮
膚上に塗布した結果、これらの実施例ではいずれも皮膚
上への有効成分の付着率が高く、皮膚の白化軽減度も良
好で、使用感も良いものであることがわかる。これに対
して、比較例では有効成分付着率が低く、使用感なども
実施例a〜cほど良くなかった。
【0030】忌避試験方法:ヘアレスマウスを固定用の
金網の中に入れ、ヘアレスマウスの背中に向かって前記
各害虫忌避エアゾールを15cmの距離から1秒間噴射
し、十分乾燥させた。背中の処理部分(2cm×3c
m)がでるように黒紙でくるみ、忌避試験用の検体とし
た。供試虫のヒトスジシマカは、1日絶食させた羽化5
日後未吸血のものを使用し、飼育ケージから吸血行動を
とる雌のみを吸虫管で約20匹集めて各観察用ケージに
放した。温度30℃、湿度80%の部屋で、供試虫の入
った各観察用ケージに試験用検体を入れた直後より1分
間ごとに10分間まで供試虫の飛来数を観察した。観察
終了後、各観察用ケージの供試虫を吸虫管で集め、吸血
した供試虫数を確認した。観察は、スプレー処理後6、
10時間後に行い、無処理、比較例及び実施例a〜cに
ついて比較した。結果を第3表に示す。
【0031】
【表3】
【0032】第3表には実施例a、比較例及び無処理の
場合について経時的吸血飛来率(%)と吸血率(%)が
記載してあるが、実施例b及びcは実施例aと同様の結
果であった。第3表より、実施例a〜cについてはいず
れも無処理及び比較例よりもその忌避効果が優れている
ことがわかる。
【0033】使用感テスト方法:前記第1表の実施例a
に記載の原液において、下記の粉体を使用し、害虫忌避
エアゾールを製作し、皮膚上に噴射して塗布した時のべ
たつき感を検討した。 粉末担体の種類 本発明 無水ケイ酸(3種類)、疎水性シリカ、ポリアミド粉体、 ポリメチルメタアクリレート粉体 比較 ケイ酸カルシウム、高純度シリカ、無水ケイ酸(2種類) なお、これらの粉末としては、いずれも平均粒径が30
〜200μmのものを用いた。試験の結果を第4表に示
す。
【0034】
【表4】
【0035】前記例示した粉体のうち、吸油量が250
ミリリットル/100g以下のものが本発明の粉体とし
て適することがわかる。
【0036】実施例d〜g 実施例aと同様に、有効成分(DEET)、粉体(無水
ケイ酸)等を含む原液と噴射剤からなる害虫忌避エアゾ
ールを調製した。ただし、害虫忌避組成物の溶剤として
はイソペンタン及びエタノールの混合溶剤を使用した。 (i) 噴射剤の種類 噴射剤としては、実施例dとgではLPGを、また実施
例e〜fではDMEを用いた。 (ii)害虫忌避エアゾール処方 実施例d〜gにおける害虫忌避エアゾール(原液及び噴
射剤)の処方を第5表に示す。なお、粉体としては、平
均粒径が50μmの無水ケイ酸粉末を用い、分散剤の界
面活性剤には、モノラウリン酸ソルビタンを用いた。
【0037】
【表5】
【0038】
【発明の効果】本発明の害虫忌避エアゾールを使用し、
人体の皮膚上に害虫忌避剤を付着させることにより、従
来しられているものに比して清涼感が良く、白化度が少
なく、サラサラ感に優れた状態で害虫忌避剤を塗布する
ことが可能となり、しかも長期間にわたり害虫忌避効果
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプレーの典型的なエアゾールバルブの構造を
示す断面説明図である。
【符号の説明】 1 ステム 2 ステムラバー 3 ボタン 4 ステム孔 5 ディップチューブ 6 ハウジング 7 スプリング 8 噴口 9 ガスケットラバー 10 空隙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも害虫忌避成分、溶剤及び粉体
    を含有する害虫忌避組成物と噴射剤とを含む害虫忌避エ
    アゾールにおいて、前記溶剤及び/又は噴射剤が2種以
    上の成分からなり、かつそれらが共沸混合物であること
    を特徴とする害虫忌避エアゾール。
  2. 【請求項2】 前記溶剤及び/又は噴射剤の成分の中の
    1成分がペンタンであることを特徴とする請求項1記載
    の害虫忌避エアゾール。
  3. 【請求項3】 前記の1成分であるペンタンが、イソペ
    ンタン又は/及びn−ペンタンであることを特徴とする
    請求項2記載の害虫忌避エアゾール。
  4. 【請求項4】 噴射量を3秒間当たり2.0〜5ミリリ
    ットルとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項記載の害虫忌避エアゾール。
  5. 【請求項5】 前記粉体は、その吸油量が250ミリリ
    ットル/100g以下のものであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項記載の害虫忌避エアゾール。
  6. 【請求項6】 前記粉体がケイ酸化合物であることを特
    徴とする請求項5記載の害虫忌避エアゾール。
  7. 【請求項7】 前記害虫忌避成分がN,N−ジエチル−
    m−トルアミドであることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項記載の害虫忌避エアゾール。
  8. 【請求項8】 少なくとも害虫忌避成分及び粉末を含有
    する害虫忌避組成物とアルコール類と噴射剤とからなる
    害虫忌避エアゾールであって、前記アルコール類と噴射
    剤とが2種以上の成分からなり、かつそれらが共沸混合
    物からなるものであることを特徴とする害虫忌避エアゾ
    ール。
JP01149997A 1996-01-24 1997-01-24 害虫忌避エアゾール Expired - Fee Related JP3934193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01149997A JP3934193B2 (ja) 1996-01-24 1997-01-24 害虫忌避エアゾール

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1015896 1996-01-24
JP8-10158 1996-01-24
JP01149997A JP3934193B2 (ja) 1996-01-24 1997-01-24 害虫忌避エアゾール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09263501A true JPH09263501A (ja) 1997-10-07
JP3934193B2 JP3934193B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=26345368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01149997A Expired - Fee Related JP3934193B2 (ja) 1996-01-24 1997-01-24 害虫忌避エアゾール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3934193B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335086A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Daizo:Kk エアゾール製品
JP2008063317A (ja) * 2006-08-09 2008-03-21 Lion Corp 害虫忌避エアゾール製品、害虫忌避組成物および害虫忌避用液体外用剤
JP2008195707A (ja) * 2007-01-17 2008-08-28 Earth Chem Corp Ltd 害虫防除剤および害虫防除方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335086A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Daizo:Kk エアゾール製品
JP2008063317A (ja) * 2006-08-09 2008-03-21 Lion Corp 害虫忌避エアゾール製品、害虫忌避組成物および害虫忌避用液体外用剤
JP2008195707A (ja) * 2007-01-17 2008-08-28 Earth Chem Corp Ltd 害虫防除剤および害虫防除方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3934193B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080213192A1 (en) Aerosol lotion formulations
JP2003012422A (ja) 飛翔害虫駆除用エアゾール
JP6099888B2 (ja) 人体用害虫忌避エアゾール剤、及びこれを用いた害虫忌避並びに冷感の付与方法。
JP5101136B2 (ja) 害虫忌避エアゾール製品
JP3934193B2 (ja) 害虫忌避エアゾール
JP3969760B2 (ja) 害虫忌避組成物
JP2706668B2 (ja) エアゾール組成物
JP6214135B2 (ja) 人体用害虫忌避エアゾール剤、及びこれを用いた害虫忌避並びに冷感の付与方法。
DE3630065A1 (de) Aerosol-zusammensetzung
JP4295451B2 (ja) 人体用害虫忌避組成物
JP4246471B2 (ja) 害虫忌避エアゾール
JP3405833B2 (ja) 人体用害虫忌避組成物
JPH09157107A (ja) 害虫忌避エアゾール
JP3920452B2 (ja) 害虫忌避エアゾール
JPH04504580A (ja) 溶剤混合物およびこの溶剤混合物を含む化粧品
JP2000119132A (ja) エアゾール組成物
JPS63258405A (ja) エアゾ−ル式外用塗布剤
JP4393103B2 (ja) 水性害虫忌避エアゾール組成物
JPH11302102A (ja) 害虫忌避組成物
JP4247505B2 (ja) 害虫忌避組成物
JP4868743B2 (ja) 人体用害虫忌避エアゾール
JPH0978057A (ja) エアゾール組成物及びその製造方法、並びにそれを用いたエアゾール製品
JPH07207258A (ja) 霧状噴射型エアゾール組成物
JP3877384B2 (ja) 粉体含有スプレー組成物
JP4145986B2 (ja) 害虫忌避組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061102

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070202

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070315

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees