JP3405833B2 - 人体用害虫忌避組成物 - Google Patents

人体用害虫忌避組成物

Info

Publication number
JP3405833B2
JP3405833B2 JP21769594A JP21769594A JP3405833B2 JP 3405833 B2 JP3405833 B2 JP 3405833B2 JP 21769594 A JP21769594 A JP 21769594A JP 21769594 A JP21769594 A JP 21769594A JP 3405833 B2 JP3405833 B2 JP 3405833B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pest repellent
human body
compound
silicic acid
repellent composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21769594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07126104A (ja
Inventor
亜矢 加百
浩基 菅野
Original Assignee
アース製薬株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アース製薬株式会社 filed Critical アース製薬株式会社
Priority to JP21769594A priority Critical patent/JP3405833B2/ja
Publication of JPH07126104A publication Critical patent/JPH07126104A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3405833B2 publication Critical patent/JP3405833B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体用害虫忌避組成物に
関し、さらに詳しくはその持続性を、付着性および使用
感とともに改善された人体用害虫忌避用組成物に係る。
【0002】
【従来の技術】N,N−ジエチル−m−トルアミドを含
有した人体用忌避組成物は従来より知られていたが、こ
れらの成分が揮発性の薬剤であることから、その持続性
においては十分でないという問題があった。この揮発性
が高いために持続性が劣るという問題についてそれを解
決するための技術としては、特開昭59−199615
号公報や特開平2−24382号公報などでは鉱物粉体
を用い、特開昭55−129202号公報などでは有機
粉体を用い、特開昭63−192702号公報にはマイ
クロカプセルを用い、特開平1−172303号公報で
はヒマシ油などを配合し、特開昭63−166802号
公報では水性シリコーンを添加することにより、特開平
4−244001号公報には疎水性シリコーンを添加す
ることによりそれぞれ忌避効力を持続させるものが開示
されている。
【0003】特に、特開昭59−199615号公報に
は鉱物粉体としてタルク、シリカ、カオリン、モンモリ
ロナイト、白土、ベントナイト、珪藻土、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、酸化チタン
および硫酸バリリウムを含むことで忌避効力を持続し、
特にこれら鉱物粉末の皮膚表面への付着性を考慮する
と、平均粒径を50μm以下にし、かつ適用時の肌ざわ
りあるいは外観上から配合量を1から20重量%が好適
であることが記載されている。さらに、皮膚への鉱物粉
末の付着性を増すためにステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸亜鉛、ミリスチン酸イソプロピルおよびステ
アリン酸n−ブチルなどを添加することが記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の様に持
続性向上のためにヒマシ油や水性シリコーンを用いた際
には、べとつき感がして、使用感が悪くなることや、忌
避組成物を適用した部位に土・砂が付着したり、前記の
鉱物粉体を用いた場合はそれが水や汗に流れ易いこと、
あるいは当該鉱物粉体を適用するには、分散液として吹
きつける関係で、溶液中で分散させるために界面活性剤
を用いなければならないため、その界面活性剤によりべ
とつき感が出て、使用感が著しく低下する。さらに、使
用感の点では、害虫忌避成分のN,N−ジエチル−m−
トルアミドは油状であるため、皮膚に塗布した際にベと
つく感がして、使用感が悪かった。
【0005】さらに、鉱物粉体を用いた忌避組成物を適
用した場合には、その処理した面が乾燥後に当該鉱物粉
体により、白く粉を吹いたようになり、この白い粉が衣
類などに付着して汚れたり、あるいは処理した衣類が白
くなるため、忌避組成物で身体や衣類を処理することが
好まれなかった。しかし、蚊、ハチ、アブ、ブユ、、ダ
ニ、ノミ、ナッキンムシ、ムカデ、ゲジゲジ等による被
害が増しており、特に野外における活動が活発になった
結果、ツツガムシ病、ライム病など、刺咬害虫によって
生命にかかわる場合も増加してきている。このため、持
続効果性があり、先の問題点を解消した使用感の良く、
かつ白化しない人体用害虫忌避剤の開発が望まれている
状況にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、忌
避効力が長時間持続するようにするために、鉱物粉体配
合の人体用忌避剤を検討し、詳しくは害虫忌避成分、ケ
イ酸化合物、分散剤および溶媒を配合した人体用害虫忌
避組成物を検討した結果、特徴あるケイ酸化合物を用い
ることで使用感が良く、白化せずかつ忌避効力を有する
時間も十分に長い害虫忌避組成物を調製し、本発明を完
成した。すなわち、本発明は次の手段により前記の目的
を達成した。 (1)害虫忌避成分、ケイ酸化合物および溶媒を含有す
る人体用害虫忌避剤において、該ケイ酸化合物が比表面
積が500m2 /g以上の無水ケイ酸であることを特徴
とする人体用害虫忌避組成物。 (2)害虫忌避成分がN,N−ジエチル−m−トルアミ
ドであることを特徴とする前記(1)記載の人体用害虫
忌避組成物。 (3)溶媒がエタノールであることを特徴とする前記
(1)又は(2)記載の人体用害虫忌避組成物。 (4)害虫忌避成分、比表面積が500m2 /g以上の
無水ケイ酸および溶媒を含有する人体用害虫忌避剤を噴
射剤とともに配合したことを特徴とする人体用害虫忌避
エアゾール。
【0007】本発明において用いる害虫忌避成分として
は、害虫に対して忌避作用あるいは吸血阻害作用を有す
る合成あるいは天然の各種の化合物が挙げられる。例え
ば、ユーカリプトール、α−ピネン、ゲラニオール、シ
トロネラール、カンファー、リナロール、p−メンテン
−3,8−ジオール、テルペノール、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジブチル、N,N−ジエチル−m−トルア
ミド、2−エチル−1,3−ヘキサジオール、インダロ
ン(ブチル 3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4
−オキソ−2H−ピラン−6−カルボキシレート)、S
RI−C(n−ヘキシルトリエチレングリコールモノエ
ーテル)、2504−5(メチル 6−n−ペンチル−
シクロヘキセン−1−カルボキシレート)、DMP(ジ
メチルフタレート)、シトロネラル(3,7−ジメチル
−6−オクテナル)、ナフタレン、シトロネール酸、2
−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、
2,3,4,5−ビス(Δ2 −ブチレン)テトラハイド
ロフルフラール、ジ−m−プロピルイソシンコメロネー
ト、2−(4−エトキシフェニル)−2メチルプロピル
−3−フェキシベンジルエーテル、1−エチニル−2−
メチル−2−ペンテニル−2,2,3,3−テトラメチ
ルシクロプロパンカルボキシレート、1−エチニル−2
−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジメチル−3−
(2′−メチル−1′−プロペニル)シクロプロパンカ
ルボキシレートなどが例示できる。
【0008】さらに天然物としては、桂皮、樟脳、シト
ロネラ、レモングラス、クローバ、タチジャコウソウ、
ジェラニウム、ベルガモント、月桂樹、松、アカモモ、
ペニーロイアル、ユーカリおよびインドセンダンなどか
ら取れる精油、抽出液などが例示でき、これらの1種ま
たは2種以上を選択して用いることができる。上記化合
物、天然物の中、特にN,N−ジエチル−m−トルアミ
ドが好ましい。そして、その配合量としては各薬剤の忌
避効力により異なるが、例えば、N,N−ジエチル−m
−トルアミドであれば2〜25w/v%、好ましくは5
〜15w/v%の範囲が良い。さらに好ましくは液剤で
は5〜10w/v%、エアゾール剤では2〜5%が良
い。そしてこの範囲を外れて用量が2w/v%より少な
いと忌避効力が弱く、25w/v%より多過ぎるとべと
つき感を感じる。
【0009】本発明においては、前記害虫忌避成分等を
溶媒中に均一に分散させるために、分散剤を一緒に用い
ることが好ましい。ただ、長期間保存することを要しな
いような場合には、この分散剤をかならずしも使用しな
くてもよい。このような分散剤としては、各種の界面活
性剤が用いられ、例えばソルビタントリオレエート、ポ
リオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10モ
ルから40モル)硬化ヒマシ油、トリポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、1,3−ブチレングリコール、デ
カグリセリンモノオレエート、ジオレイン酸プロピレン
グリコール、ポリオキシエチレン(16モルから20モ
ル)ステアリル酸アミド、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシエチレンラウリル
エーテルリン酸が例示でき、その他にもステアリルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ラノリン脂肪酸が例示
できる。これらの分散剤の1種または2種以上を配合す
ることでケイ酸化合物を組成物中に分散することがで
き、その配合量としては0.2〜5w/v%であり、好
ましくは0.5〜2w/v%で、特に好ましいのは0.
5〜1w/v%である。そして分散剤の配合量が0.2
w/v%以下であればケイ酸化合物が十分に分散せず、
5w/v%以上であればべとつき感を生じる。
【0010】本発明において用いる溶媒としては、化粧
料に用いれるものであればなんら限定されない。例えば
水:例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール
など低級アルコール、またこれらの低級アルコールに香
料などで変性した変性アルコールなどから選ばれる1種
または2種以上が例示できるが、そしてこれらの配合量
は各々性状により異なるが、例えばエタノールを例に取
ると、その配合量としては20〜95v/v%であり、
好ましくは50〜90v/v%で、さらに好ましくは6
0〜85v/v%ある。そして、エタノールの配合量が
20v/v%以下であれば清涼感が不十分で、95v/
v%以上であれば他の成分をを添加することができなく
なる。
【0011】本発明においては、ケイ酸化合物として比
表面積が500m2 /g以上の無水ケイ酸を使用するも
のである。これは、使用するケイ酸化合物として、各種
ケイ酸化合物、例えば疎水性シリカ、ケイ酸カルシウ
ム、ケイソウ土、高純度シリカおよび無水ケイ酸を比較
した結果、比表面積が500m2 /g以上の無水ケイ酸
が好ましいことが判明したためである。この場合の比表
面積は普通吸着量を実験的に求め、これをB.E.T.
の式を適用して算出したもの(一般に云うBET法)
で、そしてその比表面積が500m2 /g未満であると
分散性が悪く、保存時にケイ酸化合物が凝集して使用時
にザラザラした感じになったり、白化したりする。人体
用害虫忌避エアゾールに用いた場合は目づまりを生じ
る。このような比表面積を有する無水ケイ酸は、市販さ
れており、容易に入手することができる。その比表面積
の上限については特に限定する技術的理由もないが、実
際上は比表面積が500m2 /gよりもかなり大きいも
のを製造することは困難なことであって、実用上の制約
がある。なお、本発明において「無水ケイ酸」とは、
「二酸化ケイ素を高純度で含有するケイ酸化合物」を意
味するものである。
【0012】本発明の人体用害虫忌避エアゾールは、前
記した人体用害虫忌避組成物に噴射剤を添加してエアゾ
ール容器に充填することでできる。噴射剤としては液化
石油ガス、プロパン、プロピレン、n−ブタン、イソブ
タン、n−ブチレン、イソブチレン、ブタジエン、n−
ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサ
ン、ジメチルエーテル、炭酸ガス、窒素ガスおよびフロ
ンガス(HCFC22、123、124、141b、1
42b、225、HFC125、134a、143a、
152a、32、227など)などが挙げられ、これら
から選ばれた1種または2種以上の物を用いることがで
きる。そして、その配合量は人体用害虫忌避組成物:噴
射剤が10:90〜70:30の割合で、特に20:8
0〜50:50の範囲が好ましい。また、10:90〜
70:30の範囲を外れると、噴射粒子が大きくべとつ
き感を感じたりあるいは付着率が悪くなり充分な効力を
発揮することができなくなる。
【0013】さらに、本発明の人体用害虫忌避エアゾー
ルに用いるエアゾール容器としては、押しボタンの噴射
口径0.3から0.5mm、ステムの内径0.3から
0.6mm、アンダータップの内径0.3から2.2m
m、ディップチューブの内径が0.5から4mmを具備
する容器が好ましい。さらに、構造的には浮遊粒子を液
中に含むため噴射量を増やすためステムの穴が2個以上
であったたり、粉末の蓄積によるステムラバーの復元阻
害を防止する突起あるいはケイ酸化合物の凝集した場合
に備えて、金属の球を耐圧容器内に入れるなど各種の工
夫を凝らしたものが好ましい。
【0014】そして、このようなエアゾール容器に充填
することで調製された人体用害虫忌避エアゾールを使用
する場合は、当該エアゾール容器を振とうし、人体用害
虫忌避組成物中のケイ酸化合物を液中に分散させた後
は、通常の人体用害虫忌避エアゾールと同様の使用方法
で用いることができる。本発明の人体用害虫忌避組成物
または人体用害虫忌避エアゾールに、その他の成分とし
て香料、潤滑剤、殺菌剤、色素、保湿剤、紫外線吸収
剤、紫外線遮断剤などの添加剤および溶媒以外の溶剤を
含有させることができる。本明細書において「白化」と
は、本発明の人体用害虫忌避組成物あるいは人体用害虫
忌避エアゾールにより処理した面が、製剤中の溶媒が処
理面から揮散などして当初の皮膚の感触に戻ったとき
に、白色の微粉末がある様に見える状態を言う。
【0015】
【作用】本発明においては、無水ケイ酸が油成分である
DEETなどの害虫忌避成分と共に腕などに塗布された
場合、広い表面積にこれらを付着し、直接これらの化合
物が皮膚と接触しないために良好な使用感が得られる。
また、作用は不明であるがケイ酸化合物が配合されてい
るにもかかわらず、塗布面が白化しない。さらに、害虫
忌避成分を直接皮膚に塗布するのに比して汗あるいは体
温などの影響を受けにくくできたことから従来のものよ
り忌避効果を持続できるような組成物が調製できる。
【0016】
【実施例】以下の示す使用試験および製剤例により、本
発明の人体用害虫忌避剤をより詳細に説明する。但し、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。 試験例 使用試験 実使用の際に気になる点、すなわちベトツキ感、白化、
刺激(スプレー時の噴射物の吸引による刺激)および分
散性(ガラスビン内での粉体のケーキングの状態)につ
いて使用感を調査した。
【0017】1.試験試料 試料は、(忌避成分)DEET5.16g、(分散剤)
1,3−ブチレングリコール1g、香料0.05gおよ
び(無水ケイ酸)パウダー2.5gを(溶媒)変性アル
コールにて50mlにまでフィルアップし、そして耐圧
性容器に入れ、さらにLPG50mlを添加してエアゾ
ール組成物を調製した。そして、配合したパウダーは次
に記載したものを用いた (無水ケイ酸パウダー) サイロイド 55 (富士シリシア化学(株)社製:「化合物A」という) 〃 57 ( 〃 :「化合物B」という) 〃 65 ( 〃 :「化合物C」という) 〃 66 ( 〃 :「化合物D」という) 〃 72 ( 〃 :「化合物E」という) 〃 74 ( 〃 :「化合物F」という) 〃 404( 〃 :「化合物G」という) 〃 800( 〃 :「化合物H」という) 〃 150( 〃 :「化合物I」という) 〃 244( 〃 :「化合物J」という)
【0018】 シルデックスH−31 (旭硝子(株)製 :「化合物K」という) 〃 H−51 ( 〃 :「化合物L」という) ゴットボールB−6C (鈴木油脂工業(株)製 :「化合物M」という) 〃 E−6C ( 〃 :「化合物N」という) 〃 D−11C( 〃 :「化合物O」という) アエロジェル 200 (日本アエロジル(株)製:「化合物P」という) 〃 300 ( 〃 :「化合物Q」という) 〃 R972D( 〃 :「化合物R」という) フローライト R (徳山曹達(株)製 :「化合物S」という) トクシール N ( 〃 :「化合物T」という) ファインシールF−80 ( 〃 :「化合物U」という) 〃 T−325( 〃 :「化合物V」という)
【0019】2.ベトツキ感の確認 試験試料を耐圧噴射用容器(100ml東洋製罐社製)
内に充填した。そして、直接手の甲に各試料約0.85
ml(約2秒)を噴射した後に、手の甲上の噴射で付着
した物を手の甲全体に反対の手にて伸ばし、その感触を
対照(試験試料よりパウダーを除いた組成物のエアゾー
ルを耐圧噴射用容器内に充填したもの)と毎回比較し
た。比較に際して、始めに対照を左手の甲に噴射・塗布
し感触を確かめた後に、石ケンにて良く洗いタオルで水
分を充分に拭いて、約5分経過後、再度右手の甲に同様
に用いて対照と比較して評価した。評価は対照に比べて
良い方を○、悪いを×で示した。
【0020】3.白化 試験試料を耐圧容器内に充填した。そして前記のベトツ
キ感の確認と同様に、直接手の甲に各試料約0.85m
l(約2秒)を噴射し、約30分間放置して風乾後噴射
面が白化するか否かを観察した。観察の結果処理面が白
化していないものを○、白化したものを×で示した。 4.刺激 試験試料を耐圧容器内に充填した。そして、中空円筒
(内径20×高さ40cm)内に試験試料又は対照(ベ
トツキ感の確認で用いたものと同じ資料)を約3秒間噴
霧し、噴射後約10秒以内に円筒上面に顔を近づけて鼻
から大きく深呼吸を行いその刺激の感触を確かめた。順
序は毎回先に対照を行いその後約5分以内に試験試料の
刺激の感触を確かめた。評価は対照に比べて同じ程度の
ものを○、刺激が強いものを×で示した。
【0021】5.分散性 試験試料50mlを耐圧ガラス噴射用容器(100ml
日本高分子社製)内に充填し、手で約10回程度激しく
振とうして、まず液中にパウダーが分散しているか確認
した。さらに、約1分程度静置後再度振とうして液中に
パウダーが分散するか否かを観察した。2回の振とうと
もパウダーが液中に分散したものを○、底部で凝固した
り、沈殿物が生成したりあるいは一部が凝固したりした
物を×で示した。また、分散性において“−”の記号は
「測定せず」を示す。 6.試験結果 前記のベトツキ感の確認、白化、刺激および分散性の4
項目の試験結果を第1表ないし第2表に記載し、同時に
前記の試験試料に用いた各パウダーの表面積(m2
g)を示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】第1〜2表の結果からも明らかなように、
比表面積500m2 /g以上の無水ケイ酸である化合物
A〜D、K〜Oを用いたもののみが4項目すべてについ
て満足できる組成物であった。忌避試験
【0025】1.試験方法 マウスの背中(2×3cm2 )に.本発明、比較例及び
対照の各試料を約10cmの距離から約0.5秒噴射し
た。本発明の試料は、DEET5g、1,3−ブチレン
グリコール1g、化合物C2.5g、エタノールで50
mlまでフィルアップして耐圧容器に入れてLPG50
mlで充填したものである。比較例は本発明の試料の
中、化合物Cを配合しなかったものであり、そして対照
は忌避剤のDEETを用いなかったものである。そし
て、各々のヒトスジシマカメス成虫(羽化後2から7
日)を約20頭いれた試験ケージ(25cm×25cm
×25cm)の中に、試料処理マウス1頭を身動きがで
きないように荒い目(蚊の通過が可能)の金網製の容器
に入れ、入れてから1、3、5、7および10分毎にヒ
トスジシマカの試料処理面への飛来率(%:飛来数/約
20頭×100)およびマウスを入れてから10分後に
マウスを取りだし供試虫全部を潰して吸血しているヒト
スジスマカを数えて吸血成虫率(%:吸血数/約20頭
×100)を測定した。
【0026】また測定時間は、試料処理後4、6および
10時間目に測定した。その間は前記と同様に金網製の
容器に入れたままで通常の飼育状態においた。さらに飼
育ゲージ中のヒトスジシマカは各測定時間の30分〜1
時間前に試験ゲージに放し慣化した。表中の吸血率およ
び飛来率は2回の平均値を示す。 2.測定結果 前記の忌避試験の結果を第3表に示した。表中において
横の欄の項目には、マウスを金網製容器に収容した際に
おける経時的吸血飛来率を示した。この表に示す結果か
らもわかるように本発明の人体用忌避組成物は、無水ケ
イ酸パウダーのない比較例の試料あるいは忌避剤を含有
しない対照に比して大きく効力持続時間を伸ばす事がで
きた。
【0027】
【表3】
【0028】
【発明の効果】本発明により、忌避効力の持続性に優
れ、べとつき感がなく使用感が良くてかつ、組成物の塗
布面が白化しない人体用害虫忌避組成物および人体用害
虫忌避エアゾールの提供が可能になった。さらに、本発
明の人体用害虫忌避組成物および人体用害虫忌避エアゾ
ールは、刺激がないため人体に影響を与えることがな
く、また分散性がよいため、保存性がよく、長期にわた
って同じ性質をもつことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/08 A01N 25/06 A01N 37/18 A61K 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 害虫忌避成分、ケイ酸化合物および溶媒
    を含有する人体用害虫忌避剤において、該ケイ酸化合物
    が比表面積が500m2 /g以上の無水ケイ酸であるこ
    とを特徴とする人体用害虫忌避組成物。
  2. 【請求項2】 害虫忌避成分がN,N−ジエチル−m−
    トルアミドであることを特徴とする請求項1記載の人体
    用害虫忌避組成物。
  3. 【請求項3】 溶媒がエタノールであることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の人体用害虫忌避組成物。
  4. 【請求項4】 害虫忌避成分、比表面積が500m2
    g以上の無水ケイ酸および溶媒を含有する人体用害虫忌
    避組成物を噴射剤とともに配合したことを特徴とする人
    体用害虫忌避エアゾール。
JP21769594A 1993-09-13 1994-09-12 人体用害虫忌避組成物 Expired - Fee Related JP3405833B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21769594A JP3405833B2 (ja) 1993-09-13 1994-09-12 人体用害虫忌避組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24969893 1993-09-13
JP5-249698 1993-09-13
JP21769594A JP3405833B2 (ja) 1993-09-13 1994-09-12 人体用害虫忌避組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07126104A JPH07126104A (ja) 1995-05-16
JP3405833B2 true JP3405833B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=26522166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21769594A Expired - Fee Related JP3405833B2 (ja) 1993-09-13 1994-09-12 人体用害虫忌避組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3405833B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022920A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Suzuki Yushi Kogyo Kk 害虫忌避剤組成物
JP5344333B2 (ja) * 2007-01-09 2013-11-20 アース製薬株式会社 エアゾール組成物
JP5217029B2 (ja) * 2007-01-17 2013-06-19 アース製薬株式会社 シロアリ防除剤およびシロアリ防除方法
CN106473990B (zh) * 2016-12-06 2019-04-12 广州睿森生物科技有限公司 一种驱蚊液及其制备方法
CN106420510B (zh) * 2016-12-06 2019-04-12 广州睿森生物科技有限公司 一种驱蚊液及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07126104A (ja) 1995-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6078229B2 (ja) 圧縮ガスエアロゾルとして投与するのに適した溶媒和活性剤を含有する組成物
US6258857B1 (en) Internal liquid composition contained as internal liquid in a releasing container and releasing container product
US7531188B2 (en) Pest-combating compositions comprising soy methyl ester
WO2001007002A1 (fr) Desodorisants
JP6449484B2 (ja) パウダー状害虫忌避組成物、及びその製造方法
JP3405833B2 (ja) 人体用害虫忌避組成物
JP5101136B2 (ja) 害虫忌避エアゾール製品
JP2021116299A (ja) 吸血害虫忌避組成物、及び当該組成物を用いた吸血害虫忌避方法
JP3969760B2 (ja) 害虫忌避組成物
JP2000063201A (ja) 人体用忌避剤または動物用忌避剤における忌避剤組成物並びにそれを用いたスプレー製品、エアゾール製品
JP4295451B2 (ja) 人体用害虫忌避組成物
JP3920452B2 (ja) 害虫忌避エアゾール
JP6214135B2 (ja) 人体用害虫忌避エアゾール剤、及びこれを用いた害虫忌避並びに冷感の付与方法。
JPH11302102A (ja) 害虫忌避組成物
JP3683012B2 (ja) エアゾール組成物及びその製造方法、並びにそれを用いたエアゾール製品
JP4246471B2 (ja) 害虫忌避エアゾール
JP3934193B2 (ja) 害虫忌避エアゾール
JPH1135419A (ja) ジェル形成用エアゾール組成物
JPH11246304A (ja) 害虫忌避組成物
JP4145986B2 (ja) 害虫忌避組成物
JP4340015B2 (ja) 害虫忌避剤
JPH09157107A (ja) 害虫忌避エアゾール
JPH11315003A (ja) 害虫忌避組成物
JPH04244001A (ja) 害虫忌避用組成物
JPH01172303A (ja) 刺咬性害虫忌避剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees