JPH09260369A - 絶縁膜の形成方法 - Google Patents
絶縁膜の形成方法Info
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- JPH09260369A JPH09260369A JP6881796A JP6881796A JPH09260369A JP H09260369 A JPH09260369 A JP H09260369A JP 6881796 A JP6881796 A JP 6881796A JP 6881796 A JP6881796 A JP 6881796A JP H09260369 A JPH09260369 A JP H09260369A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安定性の低下を招かずに低誘電率化を図れる絶
縁膜の形成方法を提供すること。 【解決手段】O2 、TEOSの成膜材料に加えて、膜中
の炭素濃度を高めるたの物質としてCOを用いてCVD
法により、酸素、炭素、シリコン、水素を含む絶縁膜3
を形成する。
縁膜の形成方法を提供すること。 【解決手段】O2 、TEOSの成膜材料に加えて、膜中
の炭素濃度を高めるたの物質としてCOを用いてCVD
法により、酸素、炭素、シリコン、水素を含む絶縁膜3
を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜の形成方法
に係り、特に層間絶縁膜や素子分離絶縁膜などの絶縁膜
の形成方法に関する。
に係り、特に層間絶縁膜や素子分離絶縁膜などの絶縁膜
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの集積度が高くなり素子の微細化
が進むにつれ、例えば、基板表面に形成された幅が狭く
高アスペクト比の溝を均一に埋め込むことができる絶縁
膜(素子分離絶縁膜)の形成方法が強く要求されるよう
になる。
が進むにつれ、例えば、基板表面に形成された幅が狭く
高アスペクト比の溝を均一に埋め込むことができる絶縁
膜(素子分離絶縁膜)の形成方法が強く要求されるよう
になる。
【0003】また、微細化された多層配線技術を駆使し
た配線構造においては、半導体基板上に形成された間隔
が狭く高アスペクト比の配線間を均一に埋め込むことが
できる絶縁膜(層間絶縁膜)の形成方法が強く要求され
るようになる。
た配線構造においては、半導体基板上に形成された間隔
が狭く高アスペクト比の配線間を均一に埋め込むことが
できる絶縁膜(層間絶縁膜)の形成方法が強く要求され
るようになる。
【0004】近年、この種の要求に答える技術の1つと
して、テトラエトキシシラン(TEOS)とオゾン(O
3 )との反応を用いるCVD法(TEOS/O3 ・CV
D法)が研究され実用化されている。
して、テトラエトキシシラン(TEOS)とオゾン(O
3 )との反応を用いるCVD法(TEOS/O3 ・CV
D法)が研究され実用化されている。
【0005】これは、TEOSを気化し、オゾンと一緒
にCVD反応室に導入して、化学反応でシリコン酸化膜
を基板上に形成するものである。TEOS/O3 ・CV
D法で形成されたシリコン酸化膜は、段差被覆性、埋め
込み平坦化などの点で優れている。また、TEOSは自
己発火性もなく、半導体装置の製造工程上極めて安全な
材料である。
にCVD反応室に導入して、化学反応でシリコン酸化膜
を基板上に形成するものである。TEOS/O3 ・CV
D法で形成されたシリコン酸化膜は、段差被覆性、埋め
込み平坦化などの点で優れている。また、TEOSは自
己発火性もなく、半導体装置の製造工程上極めて安全な
材料である。
【0006】一方、TEOS/O3 ・CVD法で形成さ
れたシリコン酸化膜は、緻密性、クラック耐性、絶縁性
等の膜質にまだ問題点を残している。これら問題を軽減
するには、600〜700℃程度の基板加熱を必要とす
る。
れたシリコン酸化膜は、緻密性、クラック耐性、絶縁性
等の膜質にまだ問題点を残している。これら問題を軽減
するには、600〜700℃程度の基板加熱を必要とす
る。
【0007】しかし、このような成膜温度で、TEOS
/O3 ・CVD法により、Al配線上にシリコン酸化膜
を形成すると、Al配線が著しく劣化するという問題が
生じる。
/O3 ・CVD法により、Al配線上にシリコン酸化膜
を形成すると、Al配線が著しく劣化するという問題が
生じる。
【0008】このような問題は、TEOSとO2 をプラ
ズマ中で反応させ、シリコン酸化膜をAl配線上に薄く
堆積し、そのうえにTEOS/O3 ・CVD法により段
差被覆性の優れたシリコン酸化膜を形成し、その上に再
びプラズマCVD法でシリコン酸化膜を形成して、多層
化構造にすることにより軽減できる。
ズマ中で反応させ、シリコン酸化膜をAl配線上に薄く
堆積し、そのうえにTEOS/O3 ・CVD法により段
差被覆性の優れたシリコン酸化膜を形成し、その上に再
びプラズマCVD法でシリコン酸化膜を形成して、多層
化構造にすることにより軽減できる。
【0009】また、TEOS/O3 /CVD法により形
成したシリコン酸化膜には、下地パターン(例えば配線
パターン)の粗密に依存した膜厚依存性があり、パター
ンが疎な領域上では、パターンが密な領域上に比較して
膜厚が薄くなる特徴がある。したがって、パターンが疎
である領域に合わせてシリコン酸化膜の成膜を行なう
と、パターンが密である領域上には必要以上の厚さのシ
リコン酸化膜が形成されてしまう。
成したシリコン酸化膜には、下地パターン(例えば配線
パターン)の粗密に依存した膜厚依存性があり、パター
ンが疎な領域上では、パターンが密な領域上に比較して
膜厚が薄くなる特徴がある。したがって、パターンが疎
である領域に合わせてシリコン酸化膜の成膜を行なう
と、パターンが密である領域上には必要以上の厚さのシ
リコン酸化膜が形成されてしまう。
【0010】これを解決し一定の膜厚にするためには、
パターンが疎である領域上のシリコン酸化膜を十分に厚
くしたうえで化学機械的研磨(CMP)法によって研磨
する工程が必要となる。さらに、このCMP法を用いて
シリコン酸化膜を平坦化させる工程に先立って、ストッ
パーとなる多結晶シリコン膜を形成し、この多結晶シリ
コン膜をパターニングする必要がある。したがって、プ
ロセスが複雑になるという新たな問題が生じる。
パターンが疎である領域上のシリコン酸化膜を十分に厚
くしたうえで化学機械的研磨(CMP)法によって研磨
する工程が必要となる。さらに、このCMP法を用いて
シリコン酸化膜を平坦化させる工程に先立って、ストッ
パーとなる多結晶シリコン膜を形成し、この多結晶シリ
コン膜をパターニングする必要がある。したがって、プ
ロセスが複雑になるという新たな問題が生じる。
【0011】また、TEOS/O3 ・CVD法で形成し
たシリコン酸化膜は、その膜厚が0.1μm以上になら
ないと、流動性を示さない。したがって、開口幅が狭く
深さが0.1μm以下の狭い溝を埋め込む場合、シリコ
ン酸化膜は流動性を示さず、シリコン酸化膜中にボイド
が発生する。
たシリコン酸化膜は、その膜厚が0.1μm以上になら
ないと、流動性を示さない。したがって、開口幅が狭く
深さが0.1μm以下の狭い溝を埋め込む場合、シリコ
ン酸化膜は流動性を示さず、シリコン酸化膜中にボイド
が発生する。
【0012】一方、論理デバイスの高速化の観点から
は、配線間を埋め込む絶縁膜の低誘電率化が望まれてい
る。素子の微細化が進み、素子のスイッチング特性より
も、配線抵抗と配線間容量で決まるRC遅延が顕著にな
ってきたためである。
は、配線間を埋め込む絶縁膜の低誘電率化が望まれてい
る。素子の微細化が進み、素子のスイッチング特性より
も、配線抵抗と配線間容量で決まるRC遅延が顕著にな
ってきたためである。
【0013】この解決策として、TEOSと弗素を用い
たプラズマCVD法で弗素添加SiO2 膜を形成するこ
とが提案されている。弗素添加SiO2 膜は、弗素素濃
度が高くなるに従って誘電率は低くなる。
たプラズマCVD法で弗素添加SiO2 膜を形成するこ
とが提案されている。弗素添加SiO2 膜は、弗素素濃
度が高くなるに従って誘電率は低くなる。
【0014】しかし、弗素素濃度が増加すると、安定
性、耐吸湿性が劣化することが明らかとなっている。こ
のため、実用化できる弗素添加SiO2 膜は、弗素濃度
3.4%、誘電率3.2が限界であった。このため、さ
らに低誘電率を有する安定な絶縁膜の形成方法が望まれ
ていた。
性、耐吸湿性が劣化することが明らかとなっている。こ
のため、実用化できる弗素添加SiO2 膜は、弗素濃度
3.4%、誘電率3.2が限界であった。このため、さ
らに低誘電率を有する安定な絶縁膜の形成方法が望まれ
ていた。
【0015】このような要求を満たす成膜方法の一つと
して、有機系シランガスとオゾン、あるいは酸素ラジカ
ルを気相CVD炉内で反応させ、この反応により生成さ
れる生成物が基板上で液化する温度に基板温度を保ち、
上記反応生成物を基板上で凝縮させて、シリコン、酸
素、水素、炭素を含む絶縁膜(凝縮CVD絶縁膜)を形
成する方法(凝縮CVD法)が知られている。
して、有機系シランガスとオゾン、あるいは酸素ラジカ
ルを気相CVD炉内で反応させ、この反応により生成さ
れる生成物が基板上で液化する温度に基板温度を保ち、
上記反応生成物を基板上で凝縮させて、シリコン、酸
素、水素、炭素を含む絶縁膜(凝縮CVD絶縁膜)を形
成する方法(凝縮CVD法)が知られている。
【0016】凝縮CVD法では、有機系シランガスと酸
化ガラスとの反応による反応生成物を用いている。この
反応生成物は有機シランガスの重合体を形成している。
このため、成膜ガス中に含まれる炭素が絶縁膜中に大量
に取り込まれるという特性がある。これにより、凝縮C
VD絶縁膜はいくつかの利点がある。
化ガラスとの反応による反応生成物を用いている。この
反応生成物は有機シランガスの重合体を形成している。
このため、成膜ガス中に含まれる炭素が絶縁膜中に大量
に取り込まれるという特性がある。これにより、凝縮C
VD絶縁膜はいくつかの利点がある。
【0017】まず、凝縮CVD絶縁膜は、微細な溝の底
部に液体が流れ込むような堆積形状を示し、0.2μm
以下の狭い電極間や素子分離領域の埋め込み時にもボイ
ドを形成することなく、しかも、表面が極めて平坦とな
る埋め込みが可能となる。また、硬度が低いため、Al
配線に与えるストレスも極めて低くなる。さらに、シリ
コンと酸素の分極率に比較して、シリコンと炭素の分極
率が小さいために、誘電率は2.5〜3.0まで小さく
なる。
部に液体が流れ込むような堆積形状を示し、0.2μm
以下の狭い電極間や素子分離領域の埋め込み時にもボイ
ドを形成することなく、しかも、表面が極めて平坦とな
る埋め込みが可能となる。また、硬度が低いため、Al
配線に与えるストレスも極めて低くなる。さらに、シリ
コンと酸素の分極率に比較して、シリコンと炭素の分極
率が小さいために、誘電率は2.5〜3.0まで小さく
なる。
【0018】凝縮CVD絶縁膜には上記の如きの利点が
ある一方で、以下のような問題が残されている。
ある一方で、以下のような問題が残されている。
【0019】すなわち、熱処理を加えた際に堆積膜中で
架橋反応が起こり、この架橋反応によって生成されるガ
スや、H2 Oが膜から放出される。このため、熱処理後
の凝縮CVD絶縁膜は、膜はがれやクラックが発生しや
すいなどの問題がある。また、堆積膜中には反応性が高
いOH基が存在するため、低温においても安定性に問題
がある。さらに、このOH基が水を吸着するため、耐湿
性が劣化するという問題もある。
架橋反応が起こり、この架橋反応によって生成されるガ
スや、H2 Oが膜から放出される。このため、熱処理後
の凝縮CVD絶縁膜は、膜はがれやクラックが発生しや
すいなどの問題がある。また、堆積膜中には反応性が高
いOH基が存在するため、低温においても安定性に問題
がある。さらに、このOH基が水を吸着するため、耐湿
性が劣化するという問題もある。
【0020】これらの問題の原因は、凝縮CVD絶縁膜
中に含まれる重合体のシリコンの一部が、酸素とも炭素
とも結合を持たず、OH基などの活性な基と結合してい
ることにあるいわれている。
中に含まれる重合体のシリコンの一部が、酸素とも炭素
とも結合を持たず、OH基などの活性な基と結合してい
ることにあるいわれている。
【0021】本発明者等は、上記問題のより詳細な原因
を以下のように考えている。
を以下のように考えている。
【0022】有機系シランと酸素ラジカルは次のような
反応を経て、凝縮CVD絶縁膜は堆積する。すなわち、
まず、CVD反応管中に導入された有機系シラン(例え
ばTEOS)は、酸素ラジカルによって(Si−O)−
(C2 H5 )のボンドが分断され、(OC2 H5 )3 S
i−OHが形成される。
反応を経て、凝縮CVD絶縁膜は堆積する。すなわち、
まず、CVD反応管中に導入された有機系シラン(例え
ばTEOS)は、酸素ラジカルによって(Si−O)−
(C2 H5 )のボンドが分断され、(OC2 H5 )3 S
i−OHが形成される。
【0023】さらに、このSi−OHとHO−Siとの
間で脱水反応によりSi−O−Siを含む重合体(OC
2 H5 )3 −Si−O−Si−(OC2 H5 )3 が形成
される。この反応が繰り返され、(OC2 H5 )3 −S
i−O−((Si−(OC2H5 )2 )−O)n −Si
−(OC2 H5 )3 が形成される。
間で脱水反応によりSi−O−Siを含む重合体(OC
2 H5 )3 −Si−O−Si−(OC2 H5 )3 が形成
される。この反応が繰り返され、(OC2 H5 )3 −S
i−O−((Si−(OC2H5 )2 )−O)n −Si
−(OC2 H5 )3 が形成される。
【0024】このような反応を気相中で連続的に起こす
ことによって、Si−O−Si結合を複数個含む大きな
分子量の重合体が気相中間体としてできる。この重合体
は基本的にはSi−O−SiのネットワークをOC2 H
5 が取り囲む構造をなす。
ことによって、Si−O−Si結合を複数個含む大きな
分子量の重合体が気相中間体としてできる。この重合体
は基本的にはSi−O−SiのネットワークをOC2 H
5 が取り囲む構造をなす。
【0025】しかし、Siの4つの結合手は、−O−S
i、−(OC2 H5 )2 、あるいは−(OC2 H5 )3
と結合を持つ場合の他に、一部に−OH基などの活性な
結合を持つ場合と、未結合手を持つ場合がある。
i、−(OC2 H5 )2 、あるいは−(OC2 H5 )3
と結合を持つ場合の他に、一部に−OH基などの活性な
結合を持つ場合と、未結合手を持つ場合がある。
【0026】このうち、4つの結合手が完全に−O−S
i、−CH2 、あるいは−CH3 と結合を持つ場合は、
重合体の分子量によって決まる一定温度まで安定であ
る。しかし、−OHと結合を持つ場合、あるいは未結合
手が加熱処理中に反応を起こした場合は不安定である。
また、−OH基はH2 Oと水素結合を持つことにより、
H2 Oの吸着サイトとり、膜が吸水性を示す原因とな
る。
i、−CH2 、あるいは−CH3 と結合を持つ場合は、
重合体の分子量によって決まる一定温度まで安定であ
る。しかし、−OHと結合を持つ場合、あるいは未結合
手が加熱処理中に反応を起こした場合は不安定である。
また、−OH基はH2 Oと水素結合を持つことにより、
H2 Oの吸着サイトとり、膜が吸水性を示す原因とな
る。
【0027】このような問題を軽減するには、膜中の炭
素濃度を減らし、完全なシリコン酸化膜とする方法があ
る。
素濃度を減らし、完全なシリコン酸化膜とする方法があ
る。
【0028】しかし、凝縮CVD絶縁膜中の炭素濃度を
下げるには、絶縁膜堆積時に600℃以上の熱処理が必
要となり、この熱処理により下地例えばAl配線表面が
著しく劣化する。
下げるには、絶縁膜堆積時に600℃以上の熱処理が必
要となり、この熱処理により下地例えばAl配線表面が
著しく劣化する。
【0029】また、成膜に凝縮CVD絶縁膜を酸素ラジ
カルあるいはオゾンに晒すことによって、酸化する方法
があるが、この方法による酸化は表面から数百オングス
トロームまでの深さまでしか酸素ラジカルあるいはオゾ
ンの影響が及ばず、膜中深さ方向に均一に酸化すること
はできない。
カルあるいはオゾンに晒すことによって、酸化する方法
があるが、この方法による酸化は表面から数百オングス
トロームまでの深さまでしか酸素ラジカルあるいはオゾ
ンの影響が及ばず、膜中深さ方向に均一に酸化すること
はできない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の凝
縮CVD法で形成された絶縁膜は、誘電率が低いという
利点はあるものの、その膜中に反応性が高いOH基が存
在するため、低温でも安定性に欠けるという問題があっ
た。
縮CVD法で形成された絶縁膜は、誘電率が低いという
利点はあるものの、その膜中に反応性が高いOH基が存
在するため、低温でも安定性に欠けるという問題があっ
た。
【0031】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、安定性の低下を招かず
に低誘電率化を図れる絶縁膜の形成方法を提供すること
にある。
ので、その目的とするところは、安定性の低下を招かず
に低誘電率化を図れる絶縁膜の形成方法を提供すること
にある。
【0032】
[概要]上記目的を達成するために、本発明に係る絶縁
膜の形成方法(請求項1)は、少なくとも酸素を含む第
1の物質および有機シランを成膜材料に用い、これら成
膜材料の反応により、酸素、炭素、シリコンおよび水素
を含む絶縁膜を形成する際に、前記成膜材料に少なくと
も炭素を含む第2の物質を加えて、前記成膜材料を用い
た場合よりも炭素濃度の高い絶縁膜を形成することを特
徴とする。
膜の形成方法(請求項1)は、少なくとも酸素を含む第
1の物質および有機シランを成膜材料に用い、これら成
膜材料の反応により、酸素、炭素、シリコンおよび水素
を含む絶縁膜を形成する際に、前記成膜材料に少なくと
も炭素を含む第2の物質を加えて、前記成膜材料を用い
た場合よりも炭素濃度の高い絶縁膜を形成することを特
徴とする。
【0033】ここで、第1の物質は、O2 、O3 、C
O、CO2 、N2 O、NO、H2 OおよびH2 O2 から
なる物質群から選ばれる少なくとも一種以上の物質から
なるもの、あるいはこれらから生成される誘導体が好ま
しい。
O、CO2 、N2 O、NO、H2 OおよびH2 O2 から
なる物質群から選ばれる少なくとも一種以上の物質から
なるもの、あるいはこれらから生成される誘導体が好ま
しい。
【0034】また、第2の物質は、CO、CO2 、CF
4 、CF3 H、CF2 H2 、CH3Fおよび有機物から
なる物質群から選ばれる少なくとも一種以上の物質から
なるもの、あるいはこれらから生成される誘導体が好ま
しい。
4 、CF3 H、CF2 H2 、CH3Fおよび有機物から
なる物質群から選ばれる少なくとも一種以上の物質から
なるもの、あるいはこれらから生成される誘導体が好ま
しい。
【0035】また、本方法により形成された絶縁膜の構
造劣化による特性劣化を防止する観点から、絶縁膜を形
成した後のプロセス温度は、650℃以下であることが
好ましい。
造劣化による特性劣化を防止する観点から、絶縁膜を形
成した後のプロセス温度は、650℃以下であることが
好ましい。
【0036】また、本方法により形成された絶縁膜に炭
素をイオン注入により導入しても良い。この場合、炭素
を過剰に導入した後、熱処理により過剰な炭素を取り除
く方法もある。
素をイオン注入により導入しても良い。この場合、炭素
を過剰に導入した後、熱処理により過剰な炭素を取り除
く方法もある。
【0037】また、本発明に係る他の絶縁膜の形成(請
求項2)は、成膜室内に成膜材料としての少なくとも酸
素を含む第1の物質および有機シランを導入して、酸
素、炭素、シリコンおよび水素からなる絶縁膜を形成す
るとともに、前記絶縁膜中の炭素濃度を高める少なくと
も炭素を含む第2の物質を前記成膜室内に導入すること
を特徴とする。
求項2)は、成膜室内に成膜材料としての少なくとも酸
素を含む第1の物質および有機シランを導入して、酸
素、炭素、シリコンおよび水素からなる絶縁膜を形成す
るとともに、前記絶縁膜中の炭素濃度を高める少なくと
も炭素を含む第2の物質を前記成膜室内に導入すること
を特徴とする。
【0038】ここで、第2の物質は、炭素からなる物質
のイオンまたはラジカルであることが好ましい。
のイオンまたはラジカルであることが好ましい。
【0039】また、生成手段としては、マイクロ波放電
を用いることが好ましい。
を用いることが好ましい。
【0040】また、本方法により形成された絶縁膜に炭
素イオンを注入しても良い。
素イオンを注入しても良い。
【0041】また、本発明に係る他の絶縁膜の形成(請
求項3)は、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶
縁膜を形成する工程と、炭素を含むガスにより前記絶縁
膜の表面部分中の炭素の濃度を高める工程とを有するこ
とを特徴とする。
求項3)は、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶
縁膜を形成する工程と、炭素を含むガスにより前記絶縁
膜の表面部分中の炭素の濃度を高める工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0042】ここで、炭素を含むガスにより前記絶縁膜
の表面部中の炭素の濃度を高める際に、光処理、熱処理
またはプラズマ処理を利用することが好ましい。
の表面部中の炭素の濃度を高める際に、光処理、熱処理
またはプラズマ処理を利用することが好ましい。
【0043】また、上記炭素を含むガスは、炭素化合物
または有機物化合物のガスであることが好ましい。
または有機物化合物のガスであることが好ましい。
【0044】また、本方法または上記好ましい形態にお
いて、絶縁膜中の炭素濃度を過剰に高めた後、熱処理に
より過剰な炭素を取り除いても良い。
いて、絶縁膜中の炭素濃度を過剰に高めた後、熱処理に
より過剰な炭素を取り除いても良い。
【0045】また、上記一連の工程を繰り返し行なって
も良い。
も良い。
【0046】また、本発明に係る他の絶縁膜の形成(請
求項4)は、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶
縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に炭素含有膜を形
成する工程と、この炭素含有膜中の炭素を前記絶縁膜中
に拡散させて、前記絶縁膜中の炭素濃度を高める工程と
を有することを特徴とする。
求項4)は、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶
縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に炭素含有膜を形
成する工程と、この炭素含有膜中の炭素を前記絶縁膜中
に拡散させて、前記絶縁膜中の炭素濃度を高める工程と
を有することを特徴とする。
【0047】ここで、炭素を過剰に導入した後、熱処理
により過剰な炭素を取り除いても良い。
により過剰な炭素を取り除いても良い。
【0048】本発明において、形成した絶縁膜中の炭素
の含有率がシリコンの含有率よりも大きいことが好まし
い。
の含有率がシリコンの含有率よりも大きいことが好まし
い。
【0049】[作用]本発明者等は、膜中の炭素濃度を
増加させ、架橋反応を起こす可能性のある結合手を安定
な炭素を含む基で置換する方法を検討した。
増加させ、架橋反応を起こす可能性のある結合手を安定
な炭素を含む基で置換する方法を検討した。
【0050】その結果、膜中の炭素濃度を積極的に増加
させることにより、架橋反応を起こす可能性のある結合
手を安定な炭素原子で置換することができ、安定で低誘
電率の酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶縁膜を
形成できることが明らかになた。
させることにより、架橋反応を起こす可能性のある結合
手を安定な炭素原子で置換することができ、安定で低誘
電率の酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶縁膜を
形成できることが明らかになた。
【0051】また、炭素濃度を増加させた結果、膜の流
動性が増加し、幅狭く(例えば2μm以下)高アスペク
トの溝(例えば素子分離溝、配線間溝)を巣(ボイド)
の発生を招くことなく絶縁膜により埋め込むことができ
るようになる。
動性が増加し、幅狭く(例えば2μm以下)高アスペク
トの溝(例えば素子分離溝、配線間溝)を巣(ボイド)
の発生を招くことなく絶縁膜により埋め込むことができ
るようになる。
【0052】したがって、本発明によれば、素子の微細
化が進んでも、製品の歩留まりや信頼性の低下を防止で
き、微細半導体技術として有効な絶縁膜の形成方法を提
供できるようになる。
化が進んでも、製品の歩留まりや信頼性の低下を防止で
き、微細半導体技術として有効な絶縁膜の形成方法を提
供できるようになる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0054】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態で使用する半導体製造装置の概略構成を示す
模式図である。
の実施形態で使用する半導体製造装置の概略構成を示す
模式図である。
【0055】図中、101は真空槽を示しており、この
真空槽101は排気口102を介し高真空に排気でき、
その到達真空度は2×10-7Torr以上である。排気
装置は簡単のため図示していない。
真空槽101は排気口102を介し高真空に排気でき、
その到達真空度は2×10-7Torr以上である。排気
装置は簡単のため図示していない。
【0056】真空槽101内には基板を支持するための
基板支持台103が設置されており、その上にシリコン
基板104が載置されている。
基板支持台103が設置されており、その上にシリコン
基板104が載置されている。
【0057】真空槽101には、ガスを供給するための
配管が接続されている。少なくとも酸素からなる第1の
物質としての酸素を流すための配管105、有機系シラ
ンであるテトラメチルシラン(Si(CH3 )4 、以後
TMSと記述する)を流すための配管115、少なくと
も炭素からなる第2の物質としてCOを流すための配管
125、および窒素ガスを流すための配管130がそれ
ぞれ真空槽101に接続されている。
配管が接続されている。少なくとも酸素からなる第1の
物質としての酸素を流すための配管105、有機系シラ
ンであるテトラメチルシラン(Si(CH3 )4 、以後
TMSと記述する)を流すための配管115、少なくと
も炭素からなる第2の物質としてCOを流すための配管
125、および窒素ガスを流すための配管130がそれ
ぞれ真空槽101に接続されている。
【0058】酸素を供給するステンレス配管105(簡
単のため酸素供給源は図示せず)は、ストップバルブ1
06、質量流量計107、ストップバルブ108、アタ
ッチメント109を介してAl2 O3 管111に接続さ
れており、このAl2 O3 管111はアタッチメント1
12を介して真空槽101に接続されている。
単のため酸素供給源は図示せず)は、ストップバルブ1
06、質量流量計107、ストップバルブ108、アタ
ッチメント109を介してAl2 O3 管111に接続さ
れており、このAl2 O3 管111はアタッチメント1
12を介して真空槽101に接続されている。
【0059】さらに、Al2 O3 管111の途中にはマ
イクロ波放電用のキャビティ110が設置されている
(簡単のため、マイクロ波電源およびマイクロ波供給系
は図示せず)。
イクロ波放電用のキャビティ110が設置されている
(簡単のため、マイクロ波電源およびマイクロ波供給系
は図示せず)。
【0060】TMSを供給するための配管125(簡単
のためTMS供給源は図示せず)は、ストップバルブ1
16、質量流量系117、ストップバルブ118、ステ
ンレス配管119を介して真空槽101に接続されてい
る。
のためTMS供給源は図示せず)は、ストップバルブ1
16、質量流量系117、ストップバルブ118、ステ
ンレス配管119を介して真空槽101に接続されてい
る。
【0061】一酸化炭素を供給するステンレス配管12
5(簡単のため一酸化炭素供給源は図示せず)は、スト
ップバルブ126、質量流量計127、ストップバルブ
128、アタッチメント129を介してAl2 O3 管1
21に接続されており、このAl2 O3 管121はアタ
ッチメント122を介して真空槽101に接続されてい
る。
5(簡単のため一酸化炭素供給源は図示せず)は、スト
ップバルブ126、質量流量計127、ストップバルブ
128、アタッチメント129を介してAl2 O3 管1
21に接続されており、このAl2 O3 管121はアタ
ッチメント122を介して真空槽101に接続されてい
る。
【0062】さらにAl2 O3 管121の途中にはマイ
クロ波放電用のキャビティ120が設置されている(簡
単のため、マイクロ波電源およびマイクロ波供給系は図
示せず)。
クロ波放電用のキャビティ120が設置されている(簡
単のため、マイクロ波電源およびマイクロ波供給系は図
示せず)。
【0063】配管130を介して流す窒素ガス(簡単の
ため窒素ガス供給源は図示せず)は、基板104の出し
入れのために真空槽101を体気圧に戻したり、冷却さ
れた基板の温度を室温まで戻す時間を短縮することを目
的として真空槽101の圧力を調整するために流す。ま
た、シリコン絶縁膜の堆積時に圧力調整のために流して
も良い。配管130はストップバルブ131、質量流量
計132、ストップバルブ133、配管134を介して
真空槽101に接続されている。
ため窒素ガス供給源は図示せず)は、基板104の出し
入れのために真空槽101を体気圧に戻したり、冷却さ
れた基板の温度を室温まで戻す時間を短縮することを目
的として真空槽101の圧力を調整するために流す。ま
た、シリコン絶縁膜の堆積時に圧力調整のために流して
も良い。配管130はストップバルブ131、質量流量
計132、ストップバルブ133、配管134を介して
真空槽101に接続されている。
【0064】ステンレス製の基板支持台103の内部に
は、銅管135,135´(銅管に流すガスの供給側を
135とし、出口側を135′と記述する)が埋め込ま
れており、銅管135は図2に示す冷却された窒素およ
び室温の窒素ガスを供給する窒素供給装置に接続されい
てる。
は、銅管135,135´(銅管に流すガスの供給側を
135とし、出口側を135′と記述する)が埋め込ま
れており、銅管135は図2に示す冷却された窒素およ
び室温の窒素ガスを供給する窒素供給装置に接続されい
てる。
【0065】図2を簡単に説明すると、配管201は、
窒素ガス供給源(簡単のため図示せず)に接続されてお
り、ストップバルブ202を介して、質量流量計20
3、ストップバルブ204,205を介して図1に示す
基板支持台冷却・保温用配管135に接続されている。
窒素ガス供給源(簡単のため図示せず)に接続されてお
り、ストップバルブ202を介して、質量流量計20
3、ストップバルブ204,205を介して図1に示す
基板支持台冷却・保温用配管135に接続されている。
【0066】ストップバルブ205を挟んで技管20
6,209が分岐しており、技管206はストップバル
ブ207を介してスパイラル管208に接続されてお
り、スパイラル管208はストップバルブ210を介し
て配管209に接続されており、配管209は配管13
5につながっている。
6,209が分岐しており、技管206はストップバル
ブ207を介してスパイラル管208に接続されてお
り、スパイラル管208はストップバルブ210を介し
て配管209に接続されており、配管209は配管13
5につながっている。
【0067】また、スパイラル管208は液体窒素溜め
211に溜められた液体窒素212中に浸されており、
スパイラル管208を流れる窒素ガスは概ね液体窒素温
度まで冷却される。
211に溜められた液体窒素212中に浸されており、
スパイラル管208を流れる窒素ガスは概ね液体窒素温
度まで冷却される。
【0068】基板を冷却したいときは、バルブ205を
閉じ、バルブ207を開き、スパイラル208を通し
て、液体窒素温度程度まで冷却された窒素ガスを質量流
量計132により制御して銅管135に供給する。この
ようして質量流量計132で制御した窒素ガスを液体窒
素冷却して銅管135から銅管135′に流すことによ
り、基板支持台103、基板104を所望の温度に冷却
できる。
閉じ、バルブ207を開き、スパイラル208を通し
て、液体窒素温度程度まで冷却された窒素ガスを質量流
量計132により制御して銅管135に供給する。この
ようして質量流量計132で制御した窒素ガスを液体窒
素冷却して銅管135から銅管135′に流すことによ
り、基板支持台103、基板104を所望の温度に冷却
できる。
【0069】一方、絶縁膜の成膜を終えて、冷却した基
板104を室温に戻したいときには、バルブ207を閉
じ、バルブ205を開いて室温の窒素ガスを配管135
に供給すれば良い。
板104を室温に戻したいときには、バルブ207を閉
じ、バルブ205を開いて室温の窒素ガスを配管135
に供給すれば良い。
【0070】図1に戻り、基板支持台103には加熱用
の熱源であるシースヒーター136も設置されており
(簡単のため電源は図示せず)、このシースヒーター1
36で基板104を所望の温度に加熱することができ
る。真空槽201の壁面は2重構造になっており、壁面
を加熱するための熱源141(簡単のため電源は図示せ
ず)と保温材(不図示)が備え付けられている。本実施
形態では真空槽101の壁温は80℃に設定した。
の熱源であるシースヒーター136も設置されており
(簡単のため電源は図示せず)、このシースヒーター1
36で基板104を所望の温度に加熱することができ
る。真空槽201の壁面は2重構造になっており、壁面
を加熱するための熱源141(簡単のため電源は図示せ
ず)と保温材(不図示)が備え付けられている。本実施
形態では真空槽101の壁温は80℃に設定した。
【0071】以下、実際の操作にのっとって本実施形態
の絶縁膜の形成方法について説明する。
の絶縁膜の形成方法について説明する。
【0072】まず、真空槽101を大気圧に戻して、基
板104を基板支持台103に載せる。ここで、真空に
した予備室を設け、ロボットアームを用いて自動で基板
を搬送しても良い。
板104を基板支持台103に載せる。ここで、真空に
した予備室を設け、ロボットアームを用いて自動で基板
を搬送しても良い。
【0073】次に排気口102を介して到達真空度まで
真空槽101内を排気する。このときの到達真空度は1
×10-7Torrより高真空とする。
真空槽101内を排気する。このときの到達真空度は1
×10-7Torrより高真空とする。
【0074】次に銅管135から銅管135′に冷却し
た窒素ガスを流して、基板104を冷却する。基板支持
台104の温度は概ね−100〜25℃に設定する。こ
のとき、基板温度は−80〜25℃となる。
た窒素ガスを流して、基板104を冷却する。基板支持
台104の温度は概ね−100〜25℃に設定する。こ
のとき、基板温度は−80〜25℃となる。
【0075】基板温度が所望の温度に安定したのを確認
した後、TMSの質量流量計117を概ね1−100c
m3 /minに設定し、ストップバルブ116,118
を開にしてTMSを真空槽101内に導入する。
した後、TMSの質量流量計117を概ね1−100c
m3 /minに設定し、ストップバルブ116,118
を開にしてTMSを真空槽101内に導入する。
【0076】次にCOガス用の質量流量計127を概ね
1〜100cm3 /minに設定して、ストップバルブ
126,128を開にしてCOガスも真空槽101内に
導入する。
1〜100cm3 /minに設定して、ストップバルブ
126,128を開にしてCOガスも真空槽101内に
導入する。
【0077】さらに、酸素用質量流量計110を1〜1
000cm3 /minに設定して、ストップバルブ10
6,108を開にして酸素ガスを真空槽101内に導入
する。
000cm3 /minに設定して、ストップバルブ10
6,108を開にして酸素ガスを真空槽101内に導入
する。
【0078】このとき、真空槽101内の圧力は排気口
102のコンダクタンスを変えることにより、概ね10
m〜50Torrにすることができる。その内訳は、T
MS分圧0.02〜0.2Torr、CO分圧1〜20
0Torr、酸素分圧1〜400Torrである。
102のコンダクタンスを変えることにより、概ね10
m〜50Torrにすることができる。その内訳は、T
MS分圧0.02〜0.2Torr、CO分圧1〜20
0Torr、酸素分圧1〜400Torrである。
【0079】一酸化炭素流量、酸素流量が安定した後、
マイクロ波電力を概ね100〜5kWatt印加し、一
酸化炭素、酸素のマイクロ波放電をたてる。マイクロ波
放電を起こした時間を堆積開始時間として、堆積時間を
変化させて高分子の絶縁膜をシリコン基板104に堆積
した。
マイクロ波電力を概ね100〜5kWatt印加し、一
酸化炭素、酸素のマイクロ波放電をたてる。マイクロ波
放電を起こした時間を堆積開始時間として、堆積時間を
変化させて高分子の絶縁膜をシリコン基板104に堆積
した。
【0080】堆積の終了は次のような手順で行なった。
【0081】まず、マイクロ波電力の出力を切り、マイ
クロ波放電を停止する。この停止の時間を堆積終了時間
とした。
クロ波放電を停止する。この停止の時間を堆積終了時間
とした。
【0082】次にストップバルブ128,118を閉に
して、COとTMSの供給を停止し、しかる後にストッ
プバルブ108を閉にしてO2 の供給を停止する。
して、COとTMSの供給を停止し、しかる後にストッ
プバルブ108を閉にしてO2 の供給を停止する。
【0083】次に、銅管135から銅管135′に流し
ている冷却用窒素ガスの供給を先に示した手順で停止
し、同時に室温の窒素ガスを流す。
ている冷却用窒素ガスの供給を先に示した手順で停止
し、同時に室温の窒素ガスを流す。
【0084】このとき、窒素用の質量流量計132を1
〜200cm3 /minに設定し、ストップバルブ13
1,133を開にして窒素ガスを配管134から真空槽
101に導入し、真空槽101内をほぼ大気圧に近い圧
力にして基板104を室温に戻す。
〜200cm3 /minに設定し、ストップバルブ13
1,133を開にして窒素ガスを配管134から真空槽
101に導入し、真空槽101内をほぼ大気圧に近い圧
力にして基板104を室温に戻す。
【0085】最後に、真空槽101内を大気圧に戻して
から基板104を取り出し、必要に応じて次の基板を基
板支持台103に設置する。これで絶縁膜形成の1回の
作業が終了する。
から基板104を取り出し、必要に応じて次の基板を基
板支持台103に設置する。これで絶縁膜形成の1回の
作業が終了する。
【0086】図3(a)は、絶縁膜を形成する前のシリ
コン基板301の断面図を示しており、シリコン基板3
01に開口径dが0.15〜2μm、深さhが1μmの
トレンチ溝302が形成されていることを示している。
コン基板301の断面図を示しており、シリコン基板3
01に開口径dが0.15〜2μm、深さhが1μmの
トレンチ溝302が形成されていることを示している。
【0087】このシリコン基板301を先に示した真空
槽101内の基板支持台103に設置し、先に示した手
順に従って高分子の絶縁膜を形成した。このとき、例え
ば、TMS流量20cm3 /min、一酸化炭素流量1
00cm3 /min、酸素流量200cm3 /min、
堆積圧力2Torr、マイクロ波電力200Watt、
基板温度20℃である。
槽101内の基板支持台103に設置し、先に示した手
順に従って高分子の絶縁膜を形成した。このとき、例え
ば、TMS流量20cm3 /min、一酸化炭素流量1
00cm3 /min、酸素流量200cm3 /min、
堆積圧力2Torr、マイクロ波電力200Watt、
基板温度20℃である。
【0088】このようにして、絶縁膜302を形成した
ときの堆積時間が1分、4分、8分、10分のときの断
面がそれぞれ図3(b)、図3(c)、図3(d)、図
3(e)に示されている。
ときの堆積時間が1分、4分、8分、10分のときの断
面がそれぞれ図3(b)、図3(c)、図3(d)、図
3(e)に示されている。
【0089】このとき、絶縁膜303の堆積速度は、約
0.5μm/minであった。この試料を走査型電子顕
微鏡(SEM)で観察すると、図3に示すように、絶縁
膜303は、トレンチ溝302の底から、まるで液体が
深いコップにたまるような形状で堆積した。
0.5μm/minであった。この試料を走査型電子顕
微鏡(SEM)で観察すると、図3に示すように、絶縁
膜303は、トレンチ溝302の底から、まるで液体が
深いコップにたまるような形状で堆積した。
【0090】次にこの絶縁膜302(以後、絶縁膜Aと
呼ぶ)と、一酸化炭素を添加しないこと以外は絶縁膜A
と成膜条件を同じにして、形成した絶縁膜(以後、絶縁
膜Bと呼ぶ)との堆積形状と膜質を比較した。
呼ぶ)と、一酸化炭素を添加しないこと以外は絶縁膜A
と成膜条件を同じにして、形成した絶縁膜(以後、絶縁
膜Bと呼ぶ)との堆積形状と膜質を比較した。
【0091】絶縁膜Bの堆積条件では、一酸化炭素を添
加しない分、堆積圧力が1.4Torrと低くなった
が、排気用配管102に設けてあるコンダクタンスバル
ブを調整し、絶縁膜Aと同じ圧力2.0Torrで絶縁
膜Bを形成した。
加しない分、堆積圧力が1.4Torrと低くなった
が、排気用配管102に設けてあるコンダクタンスバル
ブを調整し、絶縁膜Aと同じ圧力2.0Torrで絶縁
膜Bを形成した。
【0092】トレンチ溝302の埋め込み形状は、絶縁
膜A,Bとも図3に示したような良好な形状を示した。
膜A,Bとも図3に示したような良好な形状を示した。
【0093】絶縁膜A,Bをフーリエ変換赤外分光計を
用いて、透過法で分析した。その結果、絶縁膜A,Bと
も見える吸収ピークは、Si−O−Siのロッキングピ
ーク、Si−CH3 の吸収ピークであった。
用いて、透過法で分析した。その結果、絶縁膜A,Bと
も見える吸収ピークは、Si−O−Siのロッキングピ
ーク、Si−CH3 の吸収ピークであった。
【0094】このうち、絶縁膜Bでは、Si−O−Si
ピークに対するSi−CH3 の吸収ピークの比が8%で
あったのに対し、絶縁膜Aでは、同じピークの比が12
%であり、絶縁膜Bに比べてCH3 基が増加していた。
すなわち、Cの含有量が高いことを確認した。
ピークに対するSi−CH3 の吸収ピークの比が8%で
あったのに対し、絶縁膜Aでは、同じピークの比が12
%であり、絶縁膜Bに比べてCH3 基が増加していた。
すなわち、Cの含有量が高いことを確認した。
【0095】なお、いずれの場合も真空槽101の到達
真空度が低い場合には、H2 Oのピークが見られた。こ
のため、真空槽101の到達真空度は、なるべく高真空
にしたほうが良い。
真空度が低い場合には、H2 Oのピークが見られた。こ
のため、真空槽101の到達真空度は、なるべく高真空
にしたほうが良い。
【0096】図3(e)に示した形状をもつ試料で、平
坦部に1〜3μmの厚さに堆積した場合の絶縁膜A,B
の熱処理に対する耐性を調べるために、N2 雰囲気で6
50℃、10〜180分の熱処理を施した後の形状およ
びストレスを比較した。
坦部に1〜3μmの厚さに堆積した場合の絶縁膜A,B
の熱処理に対する耐性を調べるために、N2 雰囲気で6
50℃、10〜180分の熱処理を施した後の形状およ
びストレスを比較した。
【0097】絶縁膜Aは、いずれの場合も堆積収縮率が
0.01%以下であり、またクラックが発生することも
見られなかった。熱処理前の応力は、0.6〜1.2×
109 dyne/cm2 であった。
0.01%以下であり、またクラックが発生することも
見られなかった。熱処理前の応力は、0.6〜1.2×
109 dyne/cm2 であった。
【0098】これに対して、絶縁膜Bでは、堆積収縮率
が20〜50%、また厚膜化した場合には著しいクラッ
クが堆積直後に既に発生しているのが目視で観察され
た。1μmの厚さの場合は堆積直後にはクラックは見ら
れなかったが、30分の熱処理でクラックが発生した。
が20〜50%、また厚膜化した場合には著しいクラッ
クが堆積直後に既に発生しているのが目視で観察され
た。1μmの厚さの場合は堆積直後にはクラックは見ら
れなかったが、30分の熱処理でクラックが発生した。
【0099】クラックの発生した絶縁膜Bでは応力を測
定することはできないため、熱処理前および10分熱処
理後の絶縁膜Bの応力を基板のそりから測定すると、熱
処理前で2〜5×109 dyne/cm2 、10分熱処
理後で1〜8×1010dyne/cm2 であった。すな
わち、絶縁膜Bは、熱処理により変質し、応力が増大す
ることを確認した。
定することはできないため、熱処理前および10分熱処
理後の絶縁膜Bの応力を基板のそりから測定すると、熱
処理前で2〜5×109 dyne/cm2 、10分熱処
理後で1〜8×1010dyne/cm2 であった。すな
わち、絶縁膜Bは、熱処理により変質し、応力が増大す
ることを確認した。
【0100】以上の結果から、絶縁膜Aは、炭素の含有
率、熱処理に対する耐性、熱処理後の応力の点で優れて
おり、これは絶縁膜Aが素子分離膜としても使用できる
ことを示している。
率、熱処理に対する耐性、熱処理後の応力の点で優れて
おり、これは絶縁膜Aが素子分離膜としても使用できる
ことを示している。
【0101】さらに、本実施形態の方法に従って、図4
に示すように、配線が形成された基板(試料)上に層間
絶縁膜を形成した。
に示すように、配線が形成された基板(試料)上に層間
絶縁膜を形成した。
【0102】試料は次のようにして作成した。まず、シ
リコン基板401の表面に熱酸化シリコン酸化膜402
を0.2μm形成し、さらに、マグネトロン・スパッタ
リング法でAl−1%Si−0.5%Cu合金膜(以
後、Al合金膜と呼ぶ)を0.9μm堆積した。次にこ
のAl合金膜を通常の光露光法と反応性イオンエッチン
(RIE)で加工し、さらに通常の酸素を用いたレジス
トの灰化でレジストを除去し、配線幅0.2〜2μm、
配線用スペース0.2〜2μmのAl合金配線403を
形成した(図4(a))。
リコン基板401の表面に熱酸化シリコン酸化膜402
を0.2μm形成し、さらに、マグネトロン・スパッタ
リング法でAl−1%Si−0.5%Cu合金膜(以
後、Al合金膜と呼ぶ)を0.9μm堆積した。次にこ
のAl合金膜を通常の光露光法と反応性イオンエッチン
(RIE)で加工し、さらに通常の酸素を用いたレジス
トの灰化でレジストを除去し、配線幅0.2〜2μm、
配線用スペース0.2〜2μmのAl合金配線403を
形成した(図4(a))。
【0103】この試料上に先に示した方法に従って層間
絶縁膜404を形成した。成膜条件は、TMS流量が概
ね2〜40cm3 /min、酸素ガス流量が概ね20〜
400cm3 /min、一酸化炭素流量が概ね2〜40
0cm3 /minである。
絶縁膜404を形成した。成膜条件は、TMS流量が概
ね2〜40cm3 /min、酸素ガス流量が概ね20〜
400cm3 /min、一酸化炭素流量が概ね2〜40
0cm3 /minである。
【0104】このとき、TMS分圧は概ね0.1Tor
r、酸素分圧は概ね1〜400Torr、一酸化炭素分
圧は概ね1〜200Torr、堆積圧力は概ね0.1〜
600Torr、基板温度は概ね−60〜30℃であ
り、層間絶縁膜404の堆積速度は約0.2〜0.8μ
m/minである。
r、酸素分圧は概ね1〜400Torr、一酸化炭素分
圧は概ね1〜200Torr、堆積圧力は概ね0.1〜
600Torr、基板温度は概ね−60〜30℃であ
り、層間絶縁膜404の堆積速度は約0.2〜0.8μ
m/minである。
【0105】試料の洗浄処理としては、純水洗浄を用い
た。この洗浄処理の有無にかかわらず、Al合金膜上で
の層間絶縁膜404の堆積形状は十分には良くないの
で、望ましくはTMSと一酸化炭素を導入する前に酸素
のマイクロ波放電で生じるガスのみの雰囲気に基板を晒
し、酸化処理を行なう。これにより、Al合金膜上でも
層間絶縁膜404の堆積形状を十分に改善できるように
なる。
た。この洗浄処理の有無にかかわらず、Al合金膜上で
の層間絶縁膜404の堆積形状は十分には良くないの
で、望ましくはTMSと一酸化炭素を導入する前に酸素
のマイクロ波放電で生じるガスのみの雰囲気に基板を晒
し、酸化処理を行なう。これにより、Al合金膜上でも
層間絶縁膜404の堆積形状を十分に改善できるように
なる。
【0106】図4(b)は、このようにして厚さ2μm
の層間絶縁膜404を形成したときの埋め込み形状を示
している。このとき、試料上の配線間のスペースはいず
れの場合も巣なく埋め込まれていた。すなわち、配線間
スペース0.2μm、配線高さ0.9μmのアスペクト
比4.5の隙間を巣(ボイド)の発生を招くことなく層
間絶縁膜404により埋め込むことができた。
の層間絶縁膜404を形成したときの埋め込み形状を示
している。このとき、試料上の配線間のスペースはいず
れの場合も巣なく埋め込まれていた。すなわち、配線間
スペース0.2μm、配線高さ0.9μmのアスペクト
比4.5の隙間を巣(ボイド)の発生を招くことなく層
間絶縁膜404により埋め込むことができた。
【0107】また、この層間絶縁膜404の絶縁膜とし
ての性質も先に示した絶縁膜Aのそれとほぼ同じであっ
た。
ての性質も先に示した絶縁膜Aのそれとほぼ同じであっ
た。
【0108】ただし、この場合、層間絶縁膜404の下
にAl合金配線403があるため、熱処理は650℃ま
でしか行なわなかった。この処理温度で、層間絶縁膜4
04にひび割れが生じたり、応力が増大したりすること
はみられなかった。
にAl合金配線403があるため、熱処理は650℃ま
でしか行なわなかった。この処理温度で、層間絶縁膜4
04にひび割れが生じたり、応力が増大したりすること
はみられなかった。
【0109】特に、基板401を加熱しながら基板40
1からの放出ガスを質量分析器で分析したが、500℃
まで顕著な放出ガスはみられなかった。500℃以上で
はCx Hy のピークが見えてくる。しかし、架橋反応が
進行すれば現れてくるH2 Oのピークは650℃まで見
られなかった。C,Hの含有量が減っているのも先の絶
縁膜303と同様であった。
1からの放出ガスを質量分析器で分析したが、500℃
まで顕著な放出ガスはみられなかった。500℃以上で
はCx Hy のピークが見えてくる。しかし、架橋反応が
進行すれば現れてくるH2 Oのピークは650℃まで見
られなかった。C,Hの含有量が減っているのも先の絶
縁膜303と同様であった。
【0110】なお、本実施形態では、TMS、酸素、一
酸化炭素の組み合わせの場合を示しが、有機シランとし
てTMS以外に、例えば、テトラエチルシラン(Si
(C2H5 )4 )、テトラメトキシシラン(Si(OC
H3 )4 )、テトラエトキシシラン(Si(OC
2 H5 )4 )、ヘキサメチルジシロキサン(Si2 O
(CH3)6 )、あるいはテトライソプロポキシシラン
(Si(i−C3 H7 )4 )などのアルコキシシランを
用いても同様の効果があった。
酸化炭素の組み合わせの場合を示しが、有機シランとし
てTMS以外に、例えば、テトラエチルシラン(Si
(C2H5 )4 )、テトラメトキシシラン(Si(OC
H3 )4 )、テトラエトキシシラン(Si(OC
2 H5 )4 )、ヘキサメチルジシロキサン(Si2 O
(CH3)6 )、あるいはテトライソプロポキシシラン
(Si(i−C3 H7 )4 )などのアルコキシシランを
用いても同様の効果があった。
【0111】また、少なくとも酸素を含む第1の物質と
してO2 以外にも、例えば、オゾン、CO、CO2 、N
O、N2 O、H2 O2 を用いても同様の効果があった。
してO2 以外にも、例えば、オゾン、CO、CO2 、N
O、N2 O、H2 O2 を用いても同様の効果があった。
【0112】また、少なくとも炭素を含む第2の物質と
して一酸化炭素以外に、例えば、二酸化炭素、フレオン
を用いても絶縁膜中の炭素濃度を増加させる効果があっ
た。 (第2の実施形態)図5は、本発明の第2の実施形態で
使用する半導体製造装置の概略構成を示す模式図であ
る。
して一酸化炭素以外に、例えば、二酸化炭素、フレオン
を用いても絶縁膜中の炭素濃度を増加させる効果があっ
た。 (第2の実施形態)図5は、本発明の第2の実施形態で
使用する半導体製造装置の概略構成を示す模式図であ
る。
【0113】図中、501は真空槽を示しており、この
真空槽501は排気口502を介して高真空に排気でき
(簡単のため排気装置、圧力調整のためのコンダクタン
スバルブなどは図示せず)、その到達真空度は2×10
-7Torr以上である。
真空槽501は排気口502を介して高真空に排気でき
(簡単のため排気装置、圧力調整のためのコンダクタン
スバルブなどは図示せず)、その到達真空度は2×10
-7Torr以上である。
【0114】第1の実施形態で示したように、真空槽5
01の到達真空度は堆積するSiO2 に取り込まれるH
2 Oの量に影響してくるので、なるべく高真空の到達真
空度にするほうが良い。
01の到達真空度は堆積するSiO2 に取り込まれるH
2 Oの量に影響してくるので、なるべく高真空の到達真
空度にするほうが良い。
【0115】真空槽501内には、シリコン基板505
を載置する基板支持台503、高周波電圧を印加するた
めの電極504が設置されている。電極504は真空槽
501外の高周波電源537に接続している。
を載置する基板支持台503、高周波電圧を印加するた
めの電極504が設置されている。電極504は真空槽
501外の高周波電源537に接続している。
【0116】また、真空槽501には、各種ガスを供給
するための配管が接続されており、少なくとも酸素から
なる第1の物質としての酸素(O2 )を供給する配管5
06、有機系シランとしてのTMSを流すための配管5
15、少なくとも炭素からなる第2の物質としての一酸
化炭素(CO)を流すための配管525、および窒素
(N2 )を流すための配管503がそれぞれ真空槽50
1に接続されている。
するための配管が接続されており、少なくとも酸素から
なる第1の物質としての酸素(O2 )を供給する配管5
06、有機系シランとしてのTMSを流すための配管5
15、少なくとも炭素からなる第2の物質としての一酸
化炭素(CO)を流すための配管525、および窒素
(N2 )を流すための配管503がそれぞれ真空槽50
1に接続されている。
【0117】酸素を供給するステンレス配管506(簡
単のため酸素供給源は図示せず)は、ストップバルブ5
07、質量流量計508、ストップバルブ509、配管
510を介して真空槽501に接続されている。
単のため酸素供給源は図示せず)は、ストップバルブ5
07、質量流量計508、ストップバルブ509、配管
510を介して真空槽501に接続されている。
【0118】TMSを供給するための配管515(簡単
のためTMS供給源は図示せず)は、ストップ・バルブ
516、質量流量計517、ストップ・バルブ518、
ステンレス配管519を介して真空槽501に接続され
ている。
のためTMS供給源は図示せず)は、ストップ・バルブ
516、質量流量計517、ストップ・バルブ518、
ステンレス配管519を介して真空槽501に接続され
ている。
【0119】一酸化炭素を供給するための配管525
(簡単のため一酸化炭素供給源は図示せず)は、ストッ
プ・バルブ526、質量流量527、ストップ・バルブ
528、配管529を介して真空槽501に接続されて
いる。
(簡単のため一酸化炭素供給源は図示せず)は、ストッ
プ・バルブ526、質量流量527、ストップ・バルブ
528、配管529を介して真空槽501に接続されて
いる。
【0120】配管530を介して流す窒素ガス(簡単の
ため窒素ガス供給源は図示せず)は、基板505の出し
入れのために真空槽501内を大気圧に戻し、冷却され
た基板の温度を室温まで戻す時間を短縮することを目的
として真空槽501内の圧力を調整するために流す。配
管530は、ストップ・バルブ531、質量流量計53
2、ストップ・バルブ533、配管534を介して真空
槽501に接続されている。
ため窒素ガス供給源は図示せず)は、基板505の出し
入れのために真空槽501内を大気圧に戻し、冷却され
た基板の温度を室温まで戻す時間を短縮することを目的
として真空槽501内の圧力を調整するために流す。配
管530は、ストップ・バルブ531、質量流量計53
2、ストップ・バルブ533、配管534を介して真空
槽501に接続されている。
【0121】ステンレス製の基板支持台503の内部に
は、銅管535,535´(ガスの供給側を535と
し、出口側を535′と記述する)が埋込まれており、
銅管535は、先に第1の実施形態で示したように図2
に示す冷却された窒素ガスおよび室温の窒素ガスの窒素
供給装置に接続されている。
は、銅管535,535´(ガスの供給側を535と
し、出口側を535′と記述する)が埋込まれており、
銅管535は、先に第1の実施形態で示したように図2
に示す冷却された窒素ガスおよび室温の窒素ガスの窒素
供給装置に接続されている。
【0122】基板支持台503には加熱用の熱源である
シースヒーター536も設置されており、このシースヒ
ーター536で基板505を所望の温度に加熱すること
ができる(簡単のためシースヒーターの電源は図示せ
ず)。
シースヒーター536も設置されており、このシースヒ
ーター536で基板505を所望の温度に加熱すること
ができる(簡単のためシースヒーターの電源は図示せ
ず)。
【0123】真空槽501の壁面は二重構造になってお
り、壁面を加熱するための図示しない熱源、保温材が備
え付けられている。本実施形態では、真空槽501の壁
温は80℃に設定する。
り、壁面を加熱するための図示しない熱源、保温材が備
え付けられている。本実施形態では、真空槽501の壁
温は80℃に設定する。
【0124】以下、実際の操作にのっとって本実施形態
の絶縁膜の形成方法について説明する。
の絶縁膜の形成方法について説明する。
【0125】まず、真空槽501を大気圧に戻して、基
板505を基板支持台503上に載置する。
板505を基板支持台503上に載置する。
【0126】次に排気口502を介して到達真空度まで
真空槽501内を排気する。このときの到達真空度は、
1×10-7Torrより高真空とする。
真空槽501内を排気する。このときの到達真空度は、
1×10-7Torrより高真空とする。
【0127】次に真空槽501の中が到達真空度に達し
たのを確認した後、基板505を冷却するための冷却さ
れた一酸化炭素ガスを銅管535から銅管535′に流
し、基板505を冷却した。基板支持台の温度は概ね−
100〜25℃に設定し、このとき基板温度は−80〜
25℃である。
たのを確認した後、基板505を冷却するための冷却さ
れた一酸化炭素ガスを銅管535から銅管535′に流
し、基板505を冷却した。基板支持台の温度は概ね−
100〜25℃に設定し、このとき基板温度は−80〜
25℃である。
【0128】基板温度が所望の温度に安定したのを確認
した後、TMSの質量流量計517を概ね1〜100c
m3 /minに設定し、ストップ・バルブ516,51
8を開にしてTMSを真空槽501に導入する。
した後、TMSの質量流量計517を概ね1〜100c
m3 /minに設定し、ストップ・バルブ516,51
8を開にしてTMSを真空槽501に導入する。
【0129】さらに、一酸化炭素用の質量流量計527
を概ね1〜100cm3 /minに設定し、ストップ・
バルブを526,528を開にして一酸化炭素も真空槽
501に導入する。
を概ね1〜100cm3 /minに設定し、ストップ・
バルブを526,528を開にして一酸化炭素も真空槽
501に導入する。
【0130】次に酸素用の質量流量計508を1〜10
00cm3 /minに設定し、ストップ・バルブ50
7,509を開にして酸素ガスを真空槽501内に導入
する。このとき、真空槽501内の圧力は、排気口50
2のコンダクタンスを変えることにより概ね10m−〜
500Torrにすることができる。その内訳は、TM
S分圧0.1Torr、一酸化炭素分圧1〜200To
rr、酸素分圧1〜400Torrである。
00cm3 /minに設定し、ストップ・バルブ50
7,509を開にして酸素ガスを真空槽501内に導入
する。このとき、真空槽501内の圧力は、排気口50
2のコンダクタンスを変えることにより概ね10m−〜
500Torrにすることができる。その内訳は、TM
S分圧0.1Torr、一酸化炭素分圧1〜200To
rr、酸素分圧1〜400Torrである。
【0131】酸素および一酸化炭素の流量が安定した
後、高周波電源537により13.56MHzの高周波
電圧を電極504に印加し、概ね100〜5kWatt
の電力高周波放電をたてた。高周波放電を起こした時間
を堆積開始時間として、堆積時間を変化させて絶縁膜を
シリコン基板505に堆積した。
後、高周波電源537により13.56MHzの高周波
電圧を電極504に印加し、概ね100〜5kWatt
の電力高周波放電をたてた。高周波放電を起こした時間
を堆積開始時間として、堆積時間を変化させて絶縁膜を
シリコン基板505に堆積した。
【0132】堆積の終了は次のような手順で行なった。
【0133】まず、高周波電圧の印加を停止し、高周波
放電を停止する。この停止の時間を堆積終了時間とし
た。
放電を停止する。この停止の時間を堆積終了時間とし
た。
【0134】次にストップ・バルブ528,518を閉
にして、一酸化炭素とTMSの供給を停止し、そして、
ストップ・バルブ509も閉にして酸素ガスの供給を停
止する。
にして、一酸化炭素とTMSの供給を停止し、そして、
ストップ・バルブ509も閉にして酸素ガスの供給を停
止する。
【0135】さらに、銅管535から銅管535′に流
している冷却用窒素ガスの供給を先に示した手順で停止
し、同時に室温の窒素ガスを流する。この後の基板の取
り出し方は、第1の実施形態のそれと同様である。
している冷却用窒素ガスの供給を先に示した手順で停止
し、同時に室温の窒素ガスを流する。この後の基板の取
り出し方は、第1の実施形態のそれと同様である。
【0136】次に上記方法に従って形成された絶縁膜に
ついて説明する。なお、本実施形態でも第1の実施形態
と同様な基板上に同様な絶縁膜を形成できたので、第1
の実施形態の説明で用いた図3を用いて説明する。
ついて説明する。なお、本実施形態でも第1の実施形態
と同様な基板上に同様な絶縁膜を形成できたので、第1
の実施形態の説明で用いた図3を用いて説明する。
【0137】図3(a)は、本実施形態の高分子の絶縁
膜を形成する前のシリコン基板301の断面図を示して
おり、シリコン基板301に開口径dが0.15〜2μ
m、深さhが1μmのトレンチ溝302が形成されてい
ることを示している。
膜を形成する前のシリコン基板301の断面図を示して
おり、シリコン基板301に開口径dが0.15〜2μ
m、深さhが1μmのトレンチ溝302が形成されてい
ることを示している。
【0138】このシリコン基板301を先に示した真空
槽501内の基板支持台503に設置し、先に示した手
順に従って高分子の絶縁膜を形成した。このとき、例え
ば、TMS流量20cm3 /min、一酸化炭素流量1
0cm3 /min、酸素流量200cm3 /min、堆
積圧力2.0Torr、高周波電力200Watt、基
板温度20℃である。
槽501内の基板支持台503に設置し、先に示した手
順に従って高分子の絶縁膜を形成した。このとき、例え
ば、TMS流量20cm3 /min、一酸化炭素流量1
0cm3 /min、酸素流量200cm3 /min、堆
積圧力2.0Torr、高周波電力200Watt、基
板温度20℃である。
【0139】このようにして、絶縁膜302を形成した
ときの堆積時間が1分、4分、8分、10分のときの断
面がそれぞれ図3(b)、図3(c)、図3(d)、図
3(e)に示されている。
ときの堆積時間が1分、4分、8分、10分のときの断
面がそれぞれ図3(b)、図3(c)、図3(d)、図
3(e)に示されている。
【0140】図3に示すように、絶縁膜303は、トレ
ンチ溝302の底から、まるで液体が深いコップにたま
るような形状で堆積した。
ンチ溝302の底から、まるで液体が深いコップにたま
るような形状で堆積した。
【0141】次にこの絶縁膜302(以後、絶縁膜Cと
呼ぶ)と、一酸化炭素を添加しないこと以外は絶縁膜C
と成膜条件を同じにして、形成した絶縁膜(以後、絶縁
膜Dと呼ぶ)との堆積形状と膜質を比較した。
呼ぶ)と、一酸化炭素を添加しないこと以外は絶縁膜C
と成膜条件を同じにして、形成した絶縁膜(以後、絶縁
膜Dと呼ぶ)との堆積形状と膜質を比較した。
【0142】絶縁膜Dの堆積条件では、一酸化炭素を添
加しない分、堆積圧力が0.14Torrと低くなった
が、排気用配管502に設けてあるコンダクタンスバル
ブを調整し、絶縁膜Cと同じ圧力2.0Torrで絶縁
膜Dを形成した。
加しない分、堆積圧力が0.14Torrと低くなった
が、排気用配管502に設けてあるコンダクタンスバル
ブを調整し、絶縁膜Cと同じ圧力2.0Torrで絶縁
膜Dを形成した。
【0143】トレンチ溝302の埋め込み形状は、絶縁
膜C,Dとも図3に示したような良好な形状を示した。
膜C,Dとも図3に示したような良好な形状を示した。
【0144】絶縁膜C,Dをフーリエ変換赤外分光計を
用いて、透過法で分析した。その結果、絶縁膜C,Dと
も見える吸収ピークは、Si−O−Siのロッキングピ
ーク、Si−CH3 の吸収ピークであった。
用いて、透過法で分析した。その結果、絶縁膜C,Dと
も見える吸収ピークは、Si−O−Siのロッキングピ
ーク、Si−CH3 の吸収ピークであった。
【0145】このうち、絶縁膜Cでは、Si−O−Si
ピークに対するSi−CH3 の吸収ピークの比10%で
あったのに対し、絶縁膜Dでは、同じピークの比が13
%であり、絶縁膜Dに比べてCH3 基が増加していた。
すなわち、Cの含有量が高いことを確認した。
ピークに対するSi−CH3 の吸収ピークの比10%で
あったのに対し、絶縁膜Dでは、同じピークの比が13
%であり、絶縁膜Dに比べてCH3 基が増加していた。
すなわち、Cの含有量が高いことを確認した。
【0146】図3(e)に示した形状をもつ試料で、平
坦部に1〜3μmの厚さに堆積した場合の絶縁膜C,D
の熱処理に対する耐性を調べるために、N2 雰囲気で6
50℃、10〜180分の熱処理を施した後の形状およ
びストレスを比較した。
坦部に1〜3μmの厚さに堆積した場合の絶縁膜C,D
の熱処理に対する耐性を調べるために、N2 雰囲気で6
50℃、10〜180分の熱処理を施した後の形状およ
びストレスを比較した。
【0147】絶縁膜Cは、いずれの場合も堆積収縮率が
0.01%以下であり、またクラックが発生することも
見られなかった。熱処理前の応力は、0.6〜1.2×
109 dyne/cm2 であった。
0.01%以下であり、またクラックが発生することも
見られなかった。熱処理前の応力は、0.6〜1.2×
109 dyne/cm2 であった。
【0148】これに対して、絶縁膜Dでは、堆積収縮率
が20〜50%、また厚膜化した場合には著しいクラッ
クが堆積直後に既に発生しているのが目視で観察され
た。1μmの厚さの場合は堆積直後にはクラックは見ら
れなかったが、30分の熱処理でクラックが発生した。
が20〜50%、また厚膜化した場合には著しいクラッ
クが堆積直後に既に発生しているのが目視で観察され
た。1μmの厚さの場合は堆積直後にはクラックは見ら
れなかったが、30分の熱処理でクラックが発生した。
【0149】クラックの発生した絶縁膜Dでは応力を測
定することはできないため、熱処理前および10分熱処
理後の絶縁膜Dの応力を基板のそりから測定すると、熱
処理前で2〜5×109 dyne/cm2 、10分熱処
理後で1〜8×1010dyne/cm2 であった。すな
わち、絶縁膜Dは、熱処理により変質し、応力が増大す
ることを確認した。
定することはできないため、熱処理前および10分熱処
理後の絶縁膜Dの応力を基板のそりから測定すると、熱
処理前で2〜5×109 dyne/cm2 、10分熱処
理後で1〜8×1010dyne/cm2 であった。すな
わち、絶縁膜Dは、熱処理により変質し、応力が増大す
ることを確認した。
【0150】以上の結果から、絶縁膜Cは、炭素の含有
率、熱処理に対する耐性、熱処理後の応力の点で優れて
おり、これは絶縁膜Cが素子分離膜としても使用できる
ことを示している。
率、熱処理に対する耐性、熱処理後の応力の点で優れて
おり、これは絶縁膜Cが素子分離膜としても使用できる
ことを示している。
【0151】さらに、本実施形態の方法に従って、配線
が形成されたシリコン基板(試料)上に層間絶縁膜を形
成した。
が形成されたシリコン基板(試料)上に層間絶縁膜を形
成した。
【0152】なお、本実施形態でも第1の実施形態と同
様な試料上に同様な層間絶縁膜を形成できたので、第1
の実施形態の説明で用いた図4を用いて説明する。
様な試料上に同様な層間絶縁膜を形成できたので、第1
の実施形態の説明で用いた図4を用いて説明する。
【0153】試料は次のようにして作成した。まず、シ
リコン基板401の表面に熱酸化シリコン酸化膜402
を0.2μm形成し、さらに、マグネトロン・スパッタ
リング法でAl−1%Si−0.5%Cu合金膜(以
後、Al合金膜と呼ぶ)を0.9μm堆積した。次にこ
のAl合金膜を通常の光露光法と反応性イオンエッチン
(RIE)で加工し、さらに通常の酸素を用いたレジス
トの灰化でレジストを除去し、配線幅0.2〜2μm、
配線用スペース0.2〜2μmのAl合金配線403を
形成した(図4(a))。
リコン基板401の表面に熱酸化シリコン酸化膜402
を0.2μm形成し、さらに、マグネトロン・スパッタ
リング法でAl−1%Si−0.5%Cu合金膜(以
後、Al合金膜と呼ぶ)を0.9μm堆積した。次にこ
のAl合金膜を通常の光露光法と反応性イオンエッチン
(RIE)で加工し、さらに通常の酸素を用いたレジス
トの灰化でレジストを除去し、配線幅0.2〜2μm、
配線用スペース0.2〜2μmのAl合金配線403を
形成した(図4(a))。
【0154】この試料上に先に示した方法に従って本実
施形態の層間絶縁膜404を形成した。成膜条件は、T
MS流量が概ね2〜40cm3 /min、酸素ガス流量
が概ね20〜400cm3 /min、一酸化炭素流量が
概ね2〜40cm3 /minである。
施形態の層間絶縁膜404を形成した。成膜条件は、T
MS流量が概ね2〜40cm3 /min、酸素ガス流量
が概ね20〜400cm3 /min、一酸化炭素流量が
概ね2〜40cm3 /minである。
【0155】このとき、TMS分圧は概ね0.01〜2
00Torr、酸素分圧は概ね0.1〜400Tor
r、一酸化炭素分圧は概ね0.01〜200Torr、
堆積圧力は概ね0.1〜600Torr、基板温度は概
ね−60〜30℃であり、層間絶縁膜404の堆積速度
は約0.2〜0.8μm/minである。
00Torr、酸素分圧は概ね0.1〜400Tor
r、一酸化炭素分圧は概ね0.01〜200Torr、
堆積圧力は概ね0.1〜600Torr、基板温度は概
ね−60〜30℃であり、層間絶縁膜404の堆積速度
は約0.2〜0.8μm/minである。
【0156】試料の洗浄処理としては、純水洗浄を用い
た。この洗浄処理の有無にかかわらず、Al合金膜上で
の層間絶縁膜404の堆積形状は十分には良くないの
で、望ましくはTMSと一酸化炭素を導入する前に酸素
のマイクロ波放電で生じるガスのみの雰囲気に基板を晒
し、酸化処理を行なう。これにより、Al合金膜上でも
層間絶縁膜404の堆積形状を十分に改善できるように
なる。
た。この洗浄処理の有無にかかわらず、Al合金膜上で
の層間絶縁膜404の堆積形状は十分には良くないの
で、望ましくはTMSと一酸化炭素を導入する前に酸素
のマイクロ波放電で生じるガスのみの雰囲気に基板を晒
し、酸化処理を行なう。これにより、Al合金膜上でも
層間絶縁膜404の堆積形状を十分に改善できるように
なる。
【0157】図4(b)は、このようにして厚さ2μm
の層間絶縁膜404を形成したときの埋め込み形状を示
している。このとき、試料上の配線間のスペースはいず
れの場合も巣なく埋め込まれていた。すなわち、配線間
スペース0.2μm、配線高さ0.9μmのアスペクト
比4.5の隙間を巣の発生を招くことなく層間絶縁膜4
04により埋め込むことができた。
の層間絶縁膜404を形成したときの埋め込み形状を示
している。このとき、試料上の配線間のスペースはいず
れの場合も巣なく埋め込まれていた。すなわち、配線間
スペース0.2μm、配線高さ0.9μmのアスペクト
比4.5の隙間を巣の発生を招くことなく層間絶縁膜4
04により埋め込むことができた。
【0158】また、この層間絶縁膜404の絶縁膜とし
ての性質も先に示した絶縁膜Cのそれとほぼ同じであっ
た。
ての性質も先に示した絶縁膜Cのそれとほぼ同じであっ
た。
【0159】ただし、この場合、層間絶縁膜404の下
にAl合金配線403があるため、熱処理は650℃ま
でしか行なわなかった。この処理温度で、層間絶縁膜4
04にひび割れが生じたり、応力が増大したりすること
はみられなかった。
にAl合金配線403があるため、熱処理は650℃ま
でしか行なわなかった。この処理温度で、層間絶縁膜4
04にひび割れが生じたり、応力が増大したりすること
はみられなかった。
【0160】特に、基板401を加熱しながら基板40
1からの放出ガスを質量分析器で分析したが、500℃
まで顕著な放出ガスはみられなかった。500℃以上で
はCx Hy のピークが見えてくる。しかし、架橋反応が
進行すれば現れてくるH2 Oのピークは650℃まで見
られなかった。C,Hの含有量が減っているのも先の絶
縁膜303と同様であった。
1からの放出ガスを質量分析器で分析したが、500℃
まで顕著な放出ガスはみられなかった。500℃以上で
はCx Hy のピークが見えてくる。しかし、架橋反応が
進行すれば現れてくるH2 Oのピークは650℃まで見
られなかった。C,Hの含有量が減っているのも先の絶
縁膜303と同様であった。
【0161】なお、本実施形態では、TMS、酸素、一
酸化炭素の組み合わせの場合を示したが、有機シランと
してTMS以外に、例えば、テトラエチルシラン(Si
(C2 H5 )4 )、テトラメトキシシラン(Si(OC
H3 )4 )、テトラエトキシシラン(Si(OCH2 H
5 )4 )、ヘキサメチルジシロキサン(Si2 O(CH
3 )6 )、テトライソプロポキシシラン(Si(i−C
3 H7 )4 )などのアルコキシシランを用いても効果が
あった。
酸化炭素の組み合わせの場合を示したが、有機シランと
してTMS以外に、例えば、テトラエチルシラン(Si
(C2 H5 )4 )、テトラメトキシシラン(Si(OC
H3 )4 )、テトラエトキシシラン(Si(OCH2 H
5 )4 )、ヘキサメチルジシロキサン(Si2 O(CH
3 )6 )、テトライソプロポキシシラン(Si(i−C
3 H7 )4 )などのアルコキシシランを用いても効果が
あった。
【0162】また、少なくと酸素からなる第1の物質と
して、酸素ガス以外に、例えば、オゾン、CO、C
O2 、NO、N2 O、NO2 、H2 O2 を用いても同様
な効果があった。
して、酸素ガス以外に、例えば、オゾン、CO、C
O2 、NO、N2 O、NO2 、H2 O2 を用いても同様
な効果があった。
【0163】また、少なくとも炭素からなる第2の物質
としては、一酸化炭素以外にも、例えば二酸化炭素、フ
レオン、メタノールを用いても絶縁膜のアルキル基を増
やす効果があった。
としては、一酸化炭素以外にも、例えば二酸化炭素、フ
レオン、メタノールを用いても絶縁膜のアルキル基を増
やす効果があった。
【0164】(第3の実施形態)図6は、本発明の第3
の実施形態に係る絶縁膜の形成方法を示す工程断面図で
ある。
の実施形態に係る絶縁膜の形成方法を示す工程断面図で
ある。
【0165】まず、図6(a)に示すように、シリコン
基板601の表面に、リソグラフィー技術とドライエッ
チング技術を用いて、トレンチ溝602を形成する。
基板601の表面に、リソグラフィー技術とドライエッ
チング技術を用いて、トレンチ溝602を形成する。
【0166】次に第1の実施形態で示したCVD方法に
従って、図6(b)に示すように、酸素、炭素、シリコ
ン、水素を含み、表面が平坦な絶縁膜603を形成す
る。
従って、図6(b)に示すように、酸素、炭素、シリコ
ン、水素を含み、表面が平坦な絶縁膜603を形成す
る。
【0167】本実施形態においては、TMSガスとマイ
クロ波によって励起された酸素ガスを用いた。成膜条件
は、TMS流量が概ね2〜40cm3 /min、酸素ガ
ス流量が概ね20〜400cm3 /min、TMSの分
圧は概ね0.01〜200Torr、酸素分圧は概ね
0.1〜400Torr、堆積圧力は概ね0.1〜60
0Torr、基板温度は概ね−60〜30℃とした。こ
の場合、絶縁膜603の堆積速度は約0.2〜0.8μ
m/minとなる。
クロ波によって励起された酸素ガスを用いた。成膜条件
は、TMS流量が概ね2〜40cm3 /min、酸素ガ
ス流量が概ね20〜400cm3 /min、TMSの分
圧は概ね0.01〜200Torr、酸素分圧は概ね
0.1〜400Torr、堆積圧力は概ね0.1〜60
0Torr、基板温度は概ね−60〜30℃とした。こ
の場合、絶縁膜603の堆積速度は約0.2〜0.8μ
m/minとなる。
【0168】次に絶縁膜603の全面を反応性イオンエ
ッチング(RIE)法を用いてエッチングし、図6
(c)に示すように、トレンチ溝以外の領域の絶縁膜6
03を除去して、表面が平坦なるように絶縁膜603を
トレンチ溝内に埋め込む。
ッチング(RIE)法を用いてエッチングし、図6
(c)に示すように、トレンチ溝以外の領域の絶縁膜6
03を除去して、表面が平坦なるように絶縁膜603を
トレンチ溝内に埋め込む。
【0169】このエッチバック工程において、エッチン
グガスには水素を含むCF4 ガスと酸素の混合ガスを用
いた。エッチング条件は、高周波電力240W、周波数
13.56KHz、チャンバー圧力45mTorr、C
F4 流量30sccm、O2流量2.5sccmとし
た。
グガスには水素を含むCF4 ガスと酸素の混合ガスを用
いた。エッチング条件は、高周波電力240W、周波数
13.56KHz、チャンバー圧力45mTorr、C
F4 流量30sccm、O2流量2.5sccmとし
た。
【0170】エッチングガスにCF4 を用いることによ
り、CF2 ,CFがガス中に生成され、絶縁膜603中
に取り込まれる結果、絶縁膜603中の炭素濃度を高め
ることが可能となる。
り、CF2 ,CFがガス中に生成され、絶縁膜603中
に取り込まれる結果、絶縁膜603中の炭素濃度を高め
ることが可能となる。
【0171】CF4 ガスを用いてエッチバックする前
と、エッチバックした後の絶縁膜603中の炭素とシリ
コンの比を、モリブデン青吸光光度法と高周波燃焼赤外
吸収法を用いて分析した。
と、エッチバックした後の絶縁膜603中の炭素とシリ
コンの比を、モリブデン青吸光光度法と高周波燃焼赤外
吸収法を用いて分析した。
【0172】その結果、エッチバックする前の炭素とシ
リコンの比(炭素/シリコン)は1.4であったのに対
し、エッチバックした後のそれは2.1であった。
リコンの比(炭素/シリコン)は1.4であったのに対
し、エッチバックした後のそれは2.1であった。
【0173】また、エッチンバックする前と、エッチン
グした後の絶縁膜603の誘電率を測定した結果、エッ
チバックする前の誘電率は3.0であったのに対し、エ
ッチバック後の誘電率は2.7であった。また、O2 ガ
スの代わりにCO,H2 などの他のガスを添加した場合
にも同様の効果がみられた。
グした後の絶縁膜603の誘電率を測定した結果、エッ
チバックする前の誘電率は3.0であったのに対し、エ
ッチバック後の誘電率は2.7であった。また、O2 ガ
スの代わりにCO,H2 などの他のガスを添加した場合
にも同様の効果がみられた。
【0174】(第4の実施形態)次に本発明の第4の実
施形態に係る絶縁膜の形成方法について説明する。
施形態に係る絶縁膜の形成方法について説明する。
【0175】まず、周知の凝縮CVD法等のCVD法を
用いて、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶縁膜
をシリコン基板上に形成する。
用いて、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶縁膜
をシリコン基板上に形成する。
【0176】次に上記シリコン基板を炭素を含むガス雰
囲気中に晒し、上記絶縁膜の表面部中の炭素の濃度を高
める。
囲気中に晒し、上記絶縁膜の表面部中の炭素の濃度を高
める。
【0177】最後に、上記一連の工程を繰り返して、所
望膜厚の絶縁膜を形成する。なお、一回の一連の工程で
所望膜厚の絶縁膜を形成するようにしても良い。
望膜厚の絶縁膜を形成する。なお、一回の一連の工程で
所望膜厚の絶縁膜を形成するようにしても良い。
【0178】(第5の実施形態)次に本発明の第5の実
施形態に係る絶縁膜の形成方法について説明する。
施形態に係る絶縁膜の形成方法について説明する。
【0179】まず、周知の凝縮CVD法等のCVD法を
用いて、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶縁膜
をシリコン基板上に形成する。
用いて、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶縁膜
をシリコン基板上に形成する。
【0180】次にこの絶縁膜上に炭素を含む炭素含有膜
を形成する。
を形成する。
【0181】最後に、熱処理等により炭素含有膜中の炭
素を絶縁膜中に拡散させて、絶縁膜中の炭素濃度を高め
る。なお、炭素含有膜は他のプロセスに影響を与えなれ
ば、残しておいても良い。
素を絶縁膜中に拡散させて、絶縁膜中の炭素濃度を高め
る。なお、炭素含有膜は他のプロセスに影響を与えなれ
ば、残しておいても良い。
【0182】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。
れるものではない。
【0183】例えば、上記実施形態の方法により炭素濃
度が高い絶縁膜を形成した後、炭素のイオン注入により
さらに炭素を導入しても良い。このとき、過剰に炭素を
導入した後、熱処理より過剰な炭素を除去しても良い。
また、手段の項で述べた事項を上記実施形態に適宜適用
しても良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
度が高い絶縁膜を形成した後、炭素のイオン注入により
さらに炭素を導入しても良い。このとき、過剰に炭素を
導入した後、熱処理より過剰な炭素を除去しても良い。
また、手段の項で述べた事項を上記実施形態に適宜適用
しても良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
【0184】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、膜
中の炭素濃度を積極的に増加させることにより、架橋反
応を起こす可能性のある結合手を安定な炭素原子で置換
することができるので、安定で低誘電率の絶縁膜を形成
できるようになる。また、炭素濃度が増加する結果、膜
の流動性が増加し、高アスペクトの溝を巣の発生を招く
ことなく絶縁膜により埋め込むことができるようにな
る。
中の炭素濃度を積極的に増加させることにより、架橋反
応を起こす可能性のある結合手を安定な炭素原子で置換
することができるので、安定で低誘電率の絶縁膜を形成
できるようになる。また、炭素濃度が増加する結果、膜
の流動性が増加し、高アスペクトの溝を巣の発生を招く
ことなく絶縁膜により埋め込むことができるようにな
る。
【図1】本発明の第1の実施形態で使用する半導体製造
装置の概略構成を示す模式図
装置の概略構成を示す模式図
【図2】冷却された窒素および室温の窒素を供給する窒
素供給装置の概略構成を示す模式図
素供給装置の概略構成を示す模式図
【図3】第1、第2の実施形態の絶縁膜を説明するため
の工程断面図
の工程断面図
【図4】第1、第2の実施形態の絶縁膜を説明するため
の他の工程断面図
の他の工程断面図
【図5】本発明の第2の実施形態で使用する半導体製造
装置の概略構成を示す模式図
装置の概略構成を示す模式図
【図6】本発明の第3の実施形態に係る絶縁膜の形成方
法を示す工程断面図
法を示す工程断面図
101…真空槽 102…排気口 103…基板支持台 104…基板 105、115、125、130、134…配管 106、108、116、118…ストップバルブ 126、128、131、133…ストップバルブ 107、117、127、132…質量流量計 109、112、122、129…アタッチメント 110…キャビティ 111、121…Al2 O3 管 119…ステンレス配管 120…キャビティ 135,135′…銅管 136…シースヒーター 201…配管 202、204,205、207、210…ストップバ
ルブ 203…質量流量計 206…枝管 208…スパイラル管 211…液体窒素溜め 212…液体窒素、 301…シリコン基板 302…トレンチ溝 303…絶縁膜 401…基板 402…熱酸化シリコン酸化膜 403…配線 404…絶縁膜 501…真空槽 502…排気口 503…基板支持台 504…電極 505…基板 506、510、515、525、529、530、5
34…配管 507、516、518、526、528、531、5
33…ストップバルブ 508、509、517、527、532…質量流量計 519…ステンレス配管 535,535′…銅管 536…シースヒーター 537…高周波電源 601…シリコン基板 602…トレンチ溝 603…絶縁膜
ルブ 203…質量流量計 206…枝管 208…スパイラル管 211…液体窒素溜め 212…液体窒素、 301…シリコン基板 302…トレンチ溝 303…絶縁膜 401…基板 402…熱酸化シリコン酸化膜 403…配線 404…絶縁膜 501…真空槽 502…排気口 503…基板支持台 504…電極 505…基板 506、510、515、525、529、530、5
34…配管 507、516、518、526、528、531、5
33…ストップバルブ 508、509、517、527、532…質量流量計 519…ステンレス配管 535,535′…銅管 536…シースヒーター 537…高周波電源 601…シリコン基板 602…トレンチ溝 603…絶縁膜
Claims (4)
- 【請求項1】少なくとも酸素を含む第1の物質および有
機シランを成膜材料に用い、これら成膜材料の反応によ
り、酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶縁膜を形
成する際に、前記成膜材料に少なくとも炭素を含む第2
の物質を加えて、前記成膜材料を用いた場合よりも炭素
濃度の高い絶縁膜を形成することを特徴とする絶縁膜の
形成方法。 - 【請求項2】成膜室内に成膜材料としての少なくとも酸
素を含む第1の物質および有機シランを導入して、酸
素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶縁膜を形成する
とともに、前記絶縁膜中の炭素濃度を高める少なくとも
炭素を含む第2の物質を前記成膜室内に導入することを
特徴とする絶縁膜の形成方法。 - 【請求項3】酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶
縁膜を形成する工程と、炭素を含むガスにより前記絶縁
膜の表面部中の炭素の濃度を高める工程とを有すること
を特徴とする絶縁膜の形成方法。 - 【請求項4】酸素、炭素、シリコンおよび水素を含む絶
縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に炭素含有膜を形
成する工程と、この炭素含有膜中の炭素を前記絶縁膜中
に拡散させて、前記絶縁膜中の炭素濃度を高める工程と
を有することを特徴とする絶縁膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6881796A JPH09260369A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 絶縁膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6881796A JPH09260369A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 絶縁膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09260369A true JPH09260369A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13384655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6881796A Pending JPH09260369A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 絶縁膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09260369A (ja) |
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1996
- 1996-03-25 JP JP6881796A patent/JPH09260369A/ja active Pending
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