JPH09256432A - 浴室用排水蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明では、取り外し易く、清掃性の良い浴室
用排水蓋３を提供することにある。 【解決手段】複数本の桟４を間隔をおいて並行に配置
し、かつ、各桟４は連結部材５にて連設してなる浴室用
排水蓋３において、前記桟４の断面形状は桟裏部４ｂ底
面積を桟表部４ａ面積より小さくして下向凸形状とした
こと。さらに、桟裏部４ｂを湾曲凸形状としたこと。前
記連結部材５は、基部５ａから複数の嵌合突起部５ｂが
形成されており、その嵌合突起部５ｂ間に桟４を嵌合し
て浴室用排水蓋３を形成してなり、前記連結部材５の基
部５ａは、中央裏部５ｄを湾曲凸形状としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室用排水蓋に関
するものである。詳しくは、浴室の床部に設けた排水溝
を覆う浴室用排水蓋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、浴室用排水蓋３’は、図６に示す
ように、断面視四角型の桟４’を複数本連設して構成さ
れており、排水溝２’上に取り付けられて、排水をこの
浴室用排水蓋３’の桟間４ｄ’より排水溝２’内へと流
していた。そのため、浴室用排水蓋３’は、排水等によ
り、汚れやすく、浴室用排水蓋３’を取り外して清掃す
る必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
浴室用排水蓋３’では、排水溝２’から浴室用排水蓋
３’を取り外し難く、また、浴室用排水蓋３’の桟間４
ｄ’から物が落ちないように桟間４ｄ’の隙間ｗ’を狭
くしているため、桟側部４ｃ’の清掃性が悪かった。

【０００４】以上の問題点に鑑み、本発明では、取り外
し易く、清掃性の良い浴室用排水蓋３を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の請求項１の発明において、複数本の桟４を間隔を
おいて並行に配置し、かつ、各桟４は連結部材５にて連
設してなる浴室用排水蓋３において、前記桟４の断面形
状は桟裏部４ｂ底面積を桟表部４ａ面積より小さくして
下向凸形状としてなることを特徴とする浴室用排水蓋３
としたので、桟間４ｄの隙間ｗは、表面側を狭く裏面側
を大きくとることができる。そのため、排水溝２にこの
浴室用排水蓋３を取り付けた場合には、桟間４ｄの隙間
ｗ１が狭いため、入浴者はその桟間４ｄの隙間ｗ１が気
にならず、また、取り外して清掃する場合には、桟間４
ｄの隙間ｗ２が大きい裏側からブラシ等を入れて桟間４
ｄを清掃することが容易に行なえる清掃性がよい浴室用
排水蓋３を提供することができる。

【０００６】本発明の請求項２の発明において、前記桟
裏部４ｂを湾曲凸形状としてなることを特徴とする請求
項１に記載の浴室用排水蓋３としたので、湾曲凸形状に
沿って、掃除具が桟間４ｄ上に入り易く、桟側部４ｃ部
の清掃性がより向上する。

【０００７】本発明の請求項２の発明において、前記連
結部材５は、基部５ａから複数の嵌合突起部５ｂが形成
されており、その嵌合突起部５ｂ間に桟４を嵌合して浴
室用排水蓋３を形成してなり、前記連結部材５の基部５
ａは、中央裏部５ｄを湾曲凸形状としてなることを特徴
とする請求項１、２に記載の浴室用排水蓋３としたの
で、桟４と連結部材５とを組立た状態においても、連結
部材５の清掃性が向上する。また、容易に分解可能なた
め、使用者が桟４と連結部材５とを分解して、各々を清
掃することができる。

【０００８】本発明の請求項３の発明において、前記浴
室用排水蓋３は、端部に手掛部３ａを設けてなることを
特徴とする請求項１乃至３に記載の浴室用排水蓋３とし
たので、排水溝２に浴室用排水蓋３を取り付けた場合
に、手掛部３ａに指を引っ掛けて取り外し易い。そのた
め、清掃性がさらに向上する。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面を参照しつつ説明する。図１は、本発明の一実施の
形態に係る浴室用排水蓋３を取付けた浴室１の平面図を
示す。図２は、本発明の一実施の形態に係る浴室用排水
蓋３の取付状態であり、図１に係る浴室用排水蓋３の平
面拡大部分図である。図３は、本発明の一実施の形態に
係る浴室用排水蓋３の取付断面状態であり、図２のＡ−
Ａ線断面図である。図４は、本発明の一実施の形態に係
る浴室用排水蓋３の取付断面状態であり、図３のＢ−Ｂ
線断面図である。図５は、本発明の一実施の形態に係る
浴室用排水蓋３を構成する桟３の断面図である。

【００１０】浴室１の出入口部６をフラットにして、脱
衣室から段差を無くすことにより、出入しやすくするこ
とができる。特に出入口部６を、引戸にすることによ
り、戸が邪魔にならず、また、開口径を大きくとること
ができる。このように浴室１の出入口部６をフラットに
した場合、浴室１内で使用した湯水が散水して、出入口
部６から脱衣室側に流れでないようにする必要がある。

【００１１】そこで、図１、２に示すように、出入口部
６に、排水溝２を設けて、この排水溝２にて出入口部６
から脱衣室側に流れでないように散水を受けるようにし
ている。この排水溝２は、排水トラップに連結されてお
り、排水溝２で受けた散水は、排水トラップを通って、
浴室１の外へと排水される。

【００１２】図３に示すように、排水溝２には、排水溝
２上方に設けた取付段部２ａが形成されており、浴室用
排水蓋３が床部１ａとフラットになるように取付段部２
ａに取付けられている。この浴室用排水蓋３は、複数本
の桟４を間隔をおいて並行に配置し、かつ、各桟４は連
結部材５にて連設して一体化している。連結部材５は、
基部５ａから複数の嵌合突起部５ｂが形成されており、
その嵌合突起部５ｂ間に桟４を嵌合して浴室用排水蓋３
を形成している。そのため、入浴者が容易に分解、組立
することができる。桟表部４ａには、軟質部材を一体成
形したり、微細な凹凸形状とするなどの滑り加工が施さ
れている。

【００１３】この浴室用排水蓋３を清掃する場合、浴室
用排水蓋３の端部に設けた手掛部３ａに指を掛て、浴室
用排水蓋３を取り外す。なお、取付段部２ａ側部に凹部
を形成して床部１ａ側に手掛凹部７を設けてもよい。

【００１４】図５（Ａ）、（Ｂ）に示すように、取り外
した浴室用排水蓋３を構成する桟４は、桟裏部４ｂ底面
積を桟表部４ａ面積より小さくして断面形状を下向凸形
状として、連結した桟間４ｄの隙間ｗは、表面側を狭く
裏面側を大きくとる。そのため、排水溝２にこの浴室用
排水蓋３を取り付けた場合には、桟間４ｄの隙間ｗ１が
狭いため、入浴者はその桟間４ｄの隙間ｗ１が気になら
ず、また、取り外して清掃する場合には、桟間４ｄの隙
間ｗ２が大きい裏側からブラシ等を入れて桟間４ｄを清
掃することが容易に行なえ清掃性がよい。特に、図５
（Ｂ）に示すように、その桟裏部４ｂを湾曲凸形状とし
た場合には、連設した桟間４ｄに裏側より湾曲形状に沿
ってブラシ、等の清掃具が入り易く、汚れやすい桟間４
ｄの桟側部４ｃの清掃性がさらに向上する。

【００１５】また、図４に示すように、浴室用排水蓋３
は、取付段部２ａに取り付けられる。この取付段部２ａ
に当接する連結部材５の基部５ａの両端部５ｃ以外の中
央裏部５ｄは、清掃性を考慮して、湾曲凸形状としてい
る。

【００１６】以上の構成にした浴室用排水蓋３としたの
で、浴室用排水蓋３の清掃性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る浴室用排水蓋を取
付けた浴室の平面図を示す。

【図２】本発明の一実施の形態に係る浴室用排水蓋の取
付状態を示す。

【図３】本発明の一実施の形態に係る浴室用排水蓋の取
付断面状態を示す。

【図４】本発明の一実施の形態に係る浴室用排水蓋の取
付断面状態を示す。

【図５】本発明の一実施の形態に係る浴室用排水蓋を構
成する桟の断面図である。

【図６】従来の浴室用排水蓋を示す。

【符号の説明】

１ 浴室 １ａ 床部 ２ 排水溝 ２ａ 取付段部 ３ 浴室用排水蓋 ３ａ 手掛部 ４ 桟 ４ａ 桟表部 ４ｂ 桟裏部 ４ｄ 桟間 ４ｃ 桟側部 ５ 連結部材 ５ａ 基部 ５ｂ 嵌合突起部 ５ｃ 両端部 ５ｄ 中央裏部 ６ 出入口部 ７ 手掛凹部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数本の桟を間隔をおいて並行に配置し、
   かつ、各桟は連結部材にて連設してなる浴室用排水蓋に
   おいて、前記桟の断面形状は桟裏部底面積を桟表部面積
   より小さくして下向凸形状としてなることを特徴とする
   浴室用排水蓋。
2. 【請求項２】前記桟裏部を湾曲凸形状としてなることを
   特徴とする請求項１に記載の浴室用排水蓋。
3. 【請求項３】前記連結部材は、基部から複数の嵌合突起
   部が形成されており、その嵌合突起部間に桟を嵌合して
   浴室用排水蓋を形成してなり、前記連結部材の基部は、
   中央裏部を湾曲凸形状としてなることを特徴とする請求
   項１、２に記載の浴室用排水蓋。
4. 【請求項４】前記浴室用排水蓋は、端部に手掛部を設け
   てなることを特徴とする請求項１乃至３に記載の浴室用
   排水蓋。