JPH064180U - 排水溝の洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗い場床面を１次勾配とし、排水溝によって
２次勾配を構成した浴室等において、この排水溝の端部
に溜まる石鹸のなどの泡やゴミを洗浄して清掃する。 【構成】 洗い場床面４が排水溝３，１４，２６へ向け
て第１の排水勾配を有し、また排水溝３，１４，２６が
その一端側の排水口７，２７へ向けて第２の排水勾配を
有した浴室内で、排水溝３，１４，２６の上方部分の端
部に洗浄水吐出口１０，２１，３０ないしシャワーヘッ
ドが脱着自在なカプラー１８，３１を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば浴室内に溜まる泡、毛髪等のゴミを排水口へ流して洗浄する ための洗浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

浴室の洗い場床面は、洗い水等を排水するために排水口に向けて排水勾配を有 している。 しかし、ユニットバス等の狭い空間の浴室では、洗い場床面の排水勾配が十分 に取りにくいために、例えば浴槽の一側面に沿って排水溝を形成し、洗い場床面 を１次勾配とし、この排水溝を２次勾配として、洗い水等は１次勾配から排水溝 へ排出した後、排水溝の２次勾配に沿って排出する構造になされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この種の１次及び２次勾配を用いた排出構造では、排水溝の２次勾配 の上方に落ちた石鹸の泡や髪の毛等のゴミは、１次勾配の排水水流の勢いに負け てその部分に滞留しやすいという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る排水溝の洗浄装置は、洗い場の床面が排水溝へ向けて下り勾配を 有するとともに排水溝も排水口に向けて下り勾配を有し、該排水口よりも高い位 置にある排水溝端部に洗浄用吐出部を設けた装置である。該洗浄水吐出部として は、排水溝の洗浄用の給水栓を別途設けて、この給水栓に配管した吐出口とした り、シャワーヘッドのカプラーを取り付けて、これにシャワーヘッドを取り付け たものとすることもできる。

【０００５】

【作用】

排水溝の勾配の上方側に石鹸の泡や毛髪等のゴミを洗浄用吐出部から洗浄水を 流すことで、これらゴミを排水溝の排水口の方へ排出させて滞留させない。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案に係る排水溝の洗浄装置に関する実施例について、図面を参照し て説明する。 図１及び図２は本考案に係る排水溝の洗浄装置の第１実施例を示している。 図１及び図２に示す第１実施例は、浴槽１と洗い場２の境界部分に排水溝３が 該浴槽１に沿って設けられた浴室に関するものである。洗い場２の床面４は排水 溝３へ向けて第１の排水勾配（図２における矢印５でその下り勾配方向を示して いる。）を有し、また排水溝３はその一端６側に配されている排水口７へ向けて 第２の排水勾配（矢印８でその下り勾配方向を示している。）を有している。排 水溝３の他端９側には、洗浄水吐出口１０が設けられている。この洗浄水吐出口 １０は、通常の単純な吐水を行う筒形状のものでも良いが、例えばスプレー形状 にして排水溝３の幅方向の全域にわたって広がって吐水するようにすると、より 少ない洗浄水量で排水溝３の全般にわたっての洗浄を効率良く行うことができる 。 前記洗浄水吐出口１０は、配管１１を介してシャワー給湯用等の既存の給水栓 とは別個に設けた洗浄用給水栓１２に接続されている。

【０００７】 しかして、図１及び図２に示す浴室において、排水溝３の勾配の上方側である 端部９に溜まった石鹸の泡や毛髪等のゴミを洗浄用吐出口１０から洗浄水を流す ことで、これらゴミを排水溝３の排水口７の方へ排出して適宜清掃することがで きる。

【０００８】 図３乃至図５は上記実施例の変形構成例を示す浴室の平面図である。なお、こ れらの図面の中で、下り排水勾配は図２と同様に矢印で示している。

【０００９】 図３は第２実施例を示し、この場合の排水溝１４は、例えば洗い場１５の奥壁 １６に沿って配設され、この排水溝１４の端部の浴槽エプロン１７には、シャワ ーヘッド（図示省略）を脱着可能な係着具であるカプラー１８が設けられている 。そして、排水溝１４を洗浄するときには、このカプラー１８にシャワーヘッド を係着して取り付ける。この場合は、洗浄用の給水栓をシャワー給湯用の給水栓 とは別個に設ける必要がなく、シャワー用のもので併用することができるので簡 単である。

【００１０】 図４は第３実施例を示し、同図では洗い場１９の略中央部分にわたって排水溝 ２０が形成された場合であり、洗浄水吐出口２１、配管２２、洗浄用給水栓２３ の構成は第１実施例を示す図２と同じである。

【００１１】 図５は第４実施例を示し、同図は排水溝２６の中央部分に排水口２７が設けた 場合であり、この排水溝２６の両端部から排水溝２６の中央部に向かって下り勾 配が形成されている。しかして、図５に示す排水溝２６ではその両端部２８，２ ９にゴミ等が滞留しやすくなるので、一端部２８に第１実施例と同じ構成の洗浄 水吐出口３０を配し、他端部２９に第２実施例と同じ構成のカプラー３１を夫々 設けている。

【００１２】 このように、洗い場における排水溝の配置は、種々変更が可能であり、上記し た第１乃至第４実施例の配置に限定されるものではないのは勿論である。 なお、本考案に係る排水溝の洗浄装置は、浴室に適用したものに限定するもの ではなく、図示は省略したが、シャワーブースにも適用することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、排水溝に溜まる泡や毛髪等のゴミを洗浄 して、排水溝内の排出口に流すことができる。よって、ユニットバス等の狭い空 間の浴室に好適であり、衛生状態の向上も図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る排水溝の洗浄装置の第１実施例を
示す断面図である。

【図２】本考案に係る排水溝の洗浄装置の第１実施例を
示す平面図である。

【図３】本考案に係る排水溝の洗浄装置の第２実施例を
示す平面図である。

【図４】本考案に係る排水溝の洗浄装置の第３実施例を
示す平面図である。

【図５】本考案に係る排水溝の洗浄装置の第４実施例を
示す平面図である。

【符号の説明】

１…浴槽 ２，１５，１９…洗い場 ３，１４，２６…排水溝 ４…洗い場床面 ７，２７…排水口 １０，２１，３０…洗浄水吐出口 １８，３１…カプラー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗い場の床面が排水溝へ向けて下り勾配
   を有するとともに排水溝も排水口に向けて下り勾配を有
   し、該排水口よりも高い位置にある排水溝端部に洗浄用
   吐出部を設けたことを特徴とする排水溝の洗浄装置。