JPH09255755A - 架橋硬化型樹脂組成物及びその硬化方法 - Google Patents

架橋硬化型樹脂組成物及びその硬化方法

Info

Publication number
JPH09255755A
JPH09255755A JP8064988A JP6498896A JPH09255755A JP H09255755 A JPH09255755 A JP H09255755A JP 8064988 A JP8064988 A JP 8064988A JP 6498896 A JP6498896 A JP 6498896A JP H09255755 A JPH09255755 A JP H09255755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
cross
meth
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8064988A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yanagase
昭 柳ケ瀬
Tadayuki Fujiwara
匡之 藤原
Kazumi Senda
数実 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP8064988A priority Critical patent/JPH09255755A/ja
Publication of JPH09255755A publication Critical patent/JPH09255755A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化後に酸やアルカリ等の溶剤処理によって
レジスト表面の粗化が可能な架橋硬化型樹脂脂組成物及
びその架橋硬化方法を提供する。 【解決手段】 1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
イルオキシ基を有するエチレン性不飽和化合物(A)の
少なくとも1種30〜60重量部、α,β−不飽和カル
ボキシル基含有単量体(b−1)の少なくとも1種15
〜30重量%、ヒドロキシル基含有単量体(b−2)の
少なくとも1種5〜30重量%及び他の共重合可能な単
量体(b−3)40〜80重量%からなるバインダー用
重合体(B)20〜60重量部、ジエン系の液状ゴム
(C)15〜40重量部、ブロック型ポリイソシアネー
ト化合物(D)1〜20重量部、及び前記(A),
(B),(C),(D)成分の合計100重量部に対し
て、光重合開始剤(E)が0.001〜10重量部配合
されてなる架橋硬化型樹脂組成物。その架橋硬化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護被膜、構造材
料、特にビルドアップ方式多層配線プリント基板の層間
絶縁膜として用いられるソルダーレジスト等として有用
な架橋硬化型樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルドアップ方式により配線層を
多層に積層して多層配線プリント基板を形成する際、層
間絶縁膜と導通回路および絶縁膜間の密着性を向上させ
るために、絶縁層表面を粗化してアンカー効果を持たせ
る方法が知られている。そのひとつの例として、酸やア
ルカリにて溶解可能な、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩等の
無機充填剤あるいは耐熱性の樹脂粉末を混入した感光性
樹脂の有機溶剤溶液を基板上に塗布し、熱により溶剤を
乾燥させて形成した絶縁層を硬化した後、酸やアルカリ
の溶液にて前記充填剤あるいは樹脂粉末を溶解させるこ
とで絶縁層表面の粗化を行う方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、部品の半田付けをしない小径のスルーホールに
テンティングができないことや、パターン上の膜厚を十
分に確保できない点、感光性樹脂の有機溶剤溶液の塗布
・乾燥に伴うプロセスの煩雑化といった点が問題であっ
た。
【0004】従ってパターン上の膜厚を十分に確保する
ためにはドライフィルムレジスト(以下「DFR」とい
う)を減圧下で熱圧着する方法が考えられるが、従来の
組成のDFRでは溶剤等による表面の粗化は困難であっ
た。また、従来のDFR組成成分に上記無機充填剤や樹
脂粉末を混入すると、平滑なDFRが製造できなかっ
た。
【0005】本発明の目的は硬化後に酸やアルカリ等の
溶剤処理によってレジスト表面の粗化が可能な架橋硬化
型樹脂脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、1分子
中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する
エチレン性不飽和化合物(A)の少なくとも1種30〜
60重量部、α,β−不飽和カルボキシル基含有単量体
(b−1)の少なくとも1種15〜30重量%、ヒドロ
キシル基含有単量体(b−2)の少なくとも1種5〜3
0重量%及び他の共重合可能な単量体(b−3)40〜
80重量%からなるバインダー用重合体(B)20〜6
0重量部、ジエン系液状ゴム(C)15〜40重量部、
ブロック型ポリイソシアネート化合物(D)1〜20重
量部、及び前記(A),(B),(C),(D)成分の
合計100重量部に対して、光重合開始剤(E)が0.
001〜10重量部配合されてなる架橋硬化型樹脂組成
物にある。
【0007】また本発明の要旨は、この樹脂組成物を光
照射と熱処理を併用して架橋硬化させる方法にある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の架橋硬化型樹脂組成物は
DFRの形態にして使用するのが便利である。DFR
は、架橋硬化型樹脂組成物を適当な溶剤に溶解させたド
ープを調製し、これをポリエステルフィルム等の支持フ
ィルム上に塗工し、乾燥させて樹脂層を形成することに
よって製造される。樹脂層上には更にポリエチレンフィ
ルム等の保護フィルムをラミネートすることもできる。
【0009】本発明の架橋硬化型樹脂組成物に使用する
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を
有するエチレン性不飽和化合物(A)としては、多価ア
ルコールの(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。
例えば、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビ
ス[4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェ
ニル]プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシポリプロピレンオキシフェニル]プロパン、
ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールエタンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエ
タントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
ス[エトキシ(メタ)アクリレート]、トリメチロール
プロパントリス[ジエトキシ(メタ)アクリレート]、
トリメチロールプロパントリス[トリエトキシ(メタ)
アクリレート]、イソシアヌル酸トリエチロールジ(メ
タ)アクリレート、イソシアヌル酸トリエチロールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アク
リレート等が挙げられる。更に、エポキシ(メタ)アク
リレート類、ウレタン(メタ)アクリレート類、(メ
タ)アクリルアミド類などが使用可能であり、これらは
1種または2種以上を混合して使用することができる。
【0010】上記エチレン性不飽和化合物(A)は、前
記(A),(B),(C),(D)成分の合計100重
量部中に30〜60重量部含有される。30重量部未満
の場合には、得られる架橋硬化樹脂の架橋密度が低くな
りすぎて、耐薬品性、半田耐熱性、高湿度下での電気絶
縁性が大幅に低下する。一方、エチレン性不飽和化合物
(A)の含有量が60重量部を越える場合には、ドライ
フィルムとしたときにコールドフローが発生し易くなっ
たり、得られる架橋硬化樹脂の架橋密度が高くなりすぎ
て、重合収縮歪みが大きくなり、基材に対する密着性が
低下するおそれがある。
【0011】本発明により得られる架橋硬化樹脂がフレ
キシブル基板等のソルダーレジストや、ガラス、プラス
チック、金属、またはそれらの複合材料からなる基材の
保護膜で、特に柔軟性が要求されるような場合には、架
橋硬化型樹脂組成物中に配合されるエチレン性不飽和化
合物(A)全体の(メタ)アクリロイル基濃度が0.0
01〜0.003モル/g程度の範囲であることが好ま
しい。(メタ)アクリロイル基の濃度が低すぎると、得
られる架橋硬化型樹脂組成物の光に対する感度が低下
し、工業上好ましくない。更に、この樹脂組成物を硬化
して得られる架橋硬化樹脂の架橋密度が低くなりすぎ
て、半田耐熱性、耐溶剤性、電気絶縁性が低下するおそ
れがある。一方、濃度が高すぎると、得られる架橋硬化
樹脂が硬くて脆い性質を帯びてくるため、フレキシブル
基板や柔軟性の要求される基材の保護膜として適当でな
い。
【0012】本発明の架橋硬化型樹脂組成物を構成する
バインダー用重合体(B)は、炭酸ナトリウム等のアル
カリ希薄水溶液で現像できるよう、α,β−不飽和カル
ボキシル基含有単量体(b−1)の少なくとも1種を共
重合体成分として15〜30重量%なる範囲で共重合さ
せることが必要である。
【0013】該単量体の具体例としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、ケイ皮酸、クロトン酸、ソルビン酸、
イタコン酸、プロピオン酸、マレイン酸、及びフマル酸
等が挙げられ、また、これらの半エステル類または無水
物も使用可能である。これらのうち最も好ましい化合物
はアクリル酸およびメタクリル酸である。
【0014】バインダー用重合体(B)中における単量
体(b−1)の含有量は、15〜30重量%の範囲であ
ることが必要である。15重量%未満ではアルカリ水溶
液によって現像ができないか、又は現像時間が長くなり
すぎて解像度の低下を引き起こすため好ましくない。一
方、30重量%を越える場合には、硬化後の架橋硬化樹
脂の吸水率が大きくなり、アルカリ脱脂に耐えられない
ばかりでなく、高湿度条件下での電気絶縁性が大幅に低
下する。
【0015】バインダー用重合体(B)はブロック型ポ
リイソシアネート化合物(D)を熱架橋剤として利用す
るために、ヒドロキシル基含有単量体(b−2)の少な
くとも1種を共重合体成分として用いる。
【0016】単量体(b−2)の具体例としては、例え
ば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メ
タ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート類が使用可能である。
【0017】バインダー用重合体(B)中における単量
体(b−2)の含有量としては、5〜30重量%の範囲
となるように用いることが必要である。5重量%未満で
はブロック型ポリイソシアネート化合物(D)による熱
架橋が十分でなくなり、硬化物の耐アルカリ性が低下
し、好ましくない。一方、30重量%を超える場合に
は、化合物(D)との反応が終了した後の未反応ヒドロ
キシル基残存量が多くなって架橋硬化樹脂の親水性が上
がりすぎるおそれがあるため、誘電率、体積抵抗等、種
々の電気特性に悪影響を及ぼすこともあり、好ましくな
い。
【0018】バインダー用重合体(B)の構成成分であ
る上記2種の単量体以外の共重合可能な単量体(b−
3)としては、特に限定されるものではなく、目的に応
じて任意に選択することが出来るが、具体的な例とし
て、アルキル基が1〜8個の炭素原子を有するアルキル
アクリレートまたはアルキルメタクリレートより選ばれ
る1種以上の重合性化合物が挙げられる。これらは単独
で、または2種以上を併用して用いられる。バインダー
用重合体(B)中における単量体(b−3)の含有量
は、40〜80重量%の範囲である。
【0019】単量体(b−3)として有用なアルキルア
クリレートの具体例としては、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso
−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、s
ec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート等が挙げられる。
【0020】また、アルキルメタクリレートの例として
は、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリ
レート、n−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメ
タクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルメタクリレート等が挙げられる。
【0021】バインダー用重合体(B)は、重量平均分
子量が50,000〜200, 000の範囲のものが好
ましい。重量平均分子量が小さすぎるとDFRとした際
にコールドフロー現象を起こしやすく、また、重量平均
分子量が大きすぎると未露光部のアルカリ現像液に対す
る溶解性が不足し、その現像性が劣り、現像時間が長く
かかりすぎ、解像度の低下を引き起こしがちである。
【0022】本発明において使用するバインダー用重合
体(B)は、樹脂成分100重量部中に20〜60重量
部含有される。バインダー用重合体(B)の含有量が2
0重量部未満の場合には、得られるDFRの感光層のフ
ィルム形成性が損われ、十分な膜強度が得られず、コー
ルドフローが発生し易い。逆に、60重量部を超える場
合には硬化物の耐溶剤性が低下する。
【0023】本発明の架橋硬化型樹脂組成物には、硬化
後の架橋硬化樹脂の表面を酸・アルカリ・溶剤等にて粗
化可能にするために、ジエン系液状ゴム(C)が含有さ
れる。ジエン系液状ゴム(C)としては、例えば、ブタ
ジエン、クロロプレン、イソプレン、アクリロニトリル
−ブタジエン、1,3−ペンタジエン等が挙げられる。
【0024】ジエン系液状ゴム(C)は、重量平均分子
量が500〜10,000の範囲のものが好ましい。重
量平均分子量が小さすぎると得られるDFRの感光層と
保護フィルムとの密着性が高くなりすぎて、DFRの使
用工程上の取り扱い性が低下してしまい好ましくない。
また、重量平均分子量が大きすぎると脂組成物の粘度が
高くなり取り扱い性が低下し、また硬化後の架橋硬化樹
脂の表面の酸やアルカリ処理による粗化が困難になる。
【0025】本発明において使用するジエン系液状ゴム
(C)は、樹脂成分100重量部中に15〜40重量部
含有される。ジエン系液状ゴム(C)の含有量が15重
量%未満では、硬化後に酸やアルカリで処理を行っても
十分な粗化ができず、層間絶縁膜上への導通回路の密着
強度が十分に得られないため好ましくない。一方、40
重量%を超える場合には、硬化後の耐アルカリ性や耐溶
剤性、耐熱性等が著しく低下する。また、ジエン系液状
ゴム(C)の含有量は、バインダー用重合体(B)の含
有量を越えないようにすることが好ましい。より好まし
くはバインダーポリマー(B)の含有量の80%以下で
ある。
【0026】本発明の架橋硬化型樹脂組成物には、ブロ
ック型ポリイソシアネート化合物(D)が含有される。
ブロック型ポリイソシアネート化合物は、一般的にはブ
ロックイソシアネート、ブロック化ポリイソシアネート
とも呼ばれ、ポリイソシアネート化合物に、ある種の活
性水素を有する化合物(ブロック剤)を反応させた、常
温で安定な化合物である。
【0027】本発明において使用するブロック型ポリイ
ソシアネート化合物として、例えば、トリレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキ
シルイソシアネート)、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ナフタレ
ンジイソシアネート並びにそれらのアダクト体、ビウレ
ット体、イソシアヌレート体等のプレポリマーをブロッ
ク剤にて安定化したものが挙げられるが、安全衛生上、
蒸気圧の低いプレポリマーを使用することが好ましく、
特に好ましくは、化学的、熱的に安定なイソシアヌレー
ト体である。
【0028】本発明の樹脂組成物は、熱により再生した
イソシアネート基がバインダー用重合体(B)に含まれ
る水酸基あるいはカルボキシル基と反応することによ
り、バインダー用重合体(B)同士を架橋し、光により
架橋した硬化樹脂をより強靱にする。
【0029】ブロック型ポリイソシアネート化合物
(D)は、脂組成分100重量部中に1〜20重量部含
有される。1重量部未満の場合には、硬化物の高度な耐
アルカリ性が十分には得られない。また20重量部を越
える場合には、解離したイソシアネート基が未反応状態
で樹脂中に残存して、硬化物の電気絶縁性等の低下をま
ねくため好ましくない。
【0030】本発明の架橋硬化型樹脂組成物を光重合さ
せるための光重合開始剤(E)としては、紫外線、可視
光線等の光源に合わせて従来公知のものが使用できる。
紫外線用開始剤の具体例としては、ベンゾフェノン、ミ
ヒラーズケトン、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベン
ゾフェノン、t−ブチルアントラキノン、2−エチルア
ントラキノン、チオキサントン類、ベンゾインアルキル
エーテル類、ベンジルジメチルケタール類等公知のもの
を用いることができ、これらは2種以上を併用してもよ
い。
【0031】光重合開始剤(E)は、本発明の架橋硬化
型樹脂組成物100重量部中に0.01〜10重量部含
有される。光開始剤の含有量が、0.01重量部未満の
場合には充分に光硬化せず、一方10重量部を越える場
合には組成物が熱的に不安定になる。
【0032】本発明の架橋硬化型樹脂組成物は、特に銅
等の金属との密着性が必要とされる場合、その他の成分
として密着促進剤を含有させることができる。
【0033】密着促進剤の具体例としては、ベンゾトリ
アゾール、トリルトリアゾール、カルボキシベンゾトリ
アゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ロ
ーダニン、5−フェニル−1H−テトラゾール、1−フ
ェニル−5−メルカプトテトラゾール、1−メチル−5
−メルカプトテトラゾール、5−メルカプトテトラゾー
ル、5−アミノテトラゾール等を挙げることができる
が、5−アミノテトラゾールを主成分とする密着促進剤
が基板に対する密着性向上の点で好ましい。5−アミノ
テトラゾールに併用できる化合物としては、例えば5−
アミノテトラゾール以外のテトラゾール誘導体、トリア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、チアゾール誘導
体、チアジアゾール誘導体等、金属と配位結合を形成し
やすい元素を含有する複素環式化合物を用いることがで
きる。
【0034】密着促進剤の添加量としては、金属に対す
る密着性の点から0.005重量部以上が好ましい。ま
た、溶解性及びコストの点から5重量部以下が好まし
い。
【0035】本発明の架橋硬化型樹脂組成物には、必要
に応じて熱重合禁止剤、染料、難燃剤、イソシアネート
反応触媒、可塑剤及び充填剤等の各種添加剤を添加する
こともできる。
【0036】本発明において、目的とする架橋硬化樹脂
を得るためには、前記特定の架橋硬化型樹脂組成物を使
用し、硬化を十分に進めることが好ましい。
【0037】硬化を十分に進めるための方法としては、
従来塗料等の分野で公知である各種の方法を用いること
ができる。使用できる方法の例としては、高圧水銀灯等
による紫外線照射、アルゴンレーザー等による可視光線
照射があげられるが、本発明の架橋硬化型樹脂組成物は
光架橋成分と熱架橋成分より構成されるため、これらの
方法に熱硬化を組み合わせた方が好ましい。
【0038】尚、紫外線照射の場合の紫外線照射エネル
ギーとしては、0.5J/cm2 〜10J/cm2 の範
囲で使用することが好ましいが、紫外線照射により基材
やソルダーレジストの温度が過度に上昇する場合には、
数回に分けて照射することが好ましい。
【0039】更に、紫外線照射処理と併用される加熱処
理は、ブロック型ポリイソシアネート化合物のブロック
剤を解離させ、生じたイソシアネート基の反応を促し、
架橋構造を形成するのに効果的である。加熱方法として
は例えば遠赤外線加熱や加熱炉等が使用できるが、加熱
炉を用いる場合には、100℃〜200℃の範囲で、2
時間以下の範囲で実施することが好ましい。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
する。 実施例1〜3及び比較例1 以下の条件にてアルカリ現像型DFRを製造した。先ず
エチレン性不飽和化合物(A)、バインダー用重合体
(B)、ジエン系液状ゴム(C)ブロックイソシアネー
ト化合物(D)、ベンジルジメチルケタール及びその他
の成分を配合させて表1に示すような架橋硬化型樹脂組
成物溶液を得た。
【0041】次いで、この架橋硬化型樹脂組成物溶液を
厚み20μmのポリエステルフィルム上に乾燥後の厚み
が75μmとなるように塗工した後、溶剤を加熱乾燥さ
せ、更に、その上に30μmのポリエチレンフィルムを
重ねた後、両端をスリットし、幅300mmで長さ50
mをロールに巻きとり、DFRを作製した。
【0042】前述の方法で製造した各種アルカリ現像性
DFRを用いて、下記の方法にて架橋硬化樹脂を形成
し、その性能について下記の評価を行なった。
【0043】実施例1〜3ではDFRの表面は粗化され
ていたが、比較例1及び2では粗化されていなかった。
【0044】〔テスト用プリント配線基板〕ソルダーレ
ジストとしての性能評価用として、下記のプリント配線
基板を用いた。 ○基板;5cm×5cm以上の銅ベタ部分を有するガラ
スエポキシ両面銅張積層基板 〔架橋硬化樹脂の形成方法〕 (1)ラミネート 真空ラミネータHLM−V570(日立コンデンサー
(株)製)を用い、上記のプリント配線板上にドライフ
ィルムレジストを下記のラミネート条件下でラミネート
した。 基板予熱ローラー温度 120℃ ヒートシュー温度 100℃ ラミネート圧力(シリンダー圧) 5kgf/cm 真空チャンバー内の圧力 10mmHg ラミネート速度 0.8m/min (2)露光 ドライフィルムレジストをラミネートした基板の両面
に、ソルダーレジスト用フォトマスクを重ね、DFR用
露光機HTE−106((株)ハイテック製)を用い、
25段ステップタブレット(三菱レイヨン(株)製)
で、15段残りとなるように露光した。
【0045】(3)現像 露光後の基板から、支持フィルムを剥離し、コンベア式
現像機にて、30℃、1%炭酸ナトリウム水溶液でスプ
レー現像を行なった。この際の未露光部分が完全に現像
除去できる時間を「最少現像時間」として、その後の処
理及び評価は最少現像時間の2倍の時間現像したものを
用いた。
【0046】(4)水洗・乾燥 現像後の基板に、室温で、水道水を1分間スプレーした
後、エアーナイフで基板上の水を除去し、更に70℃で
5分間乾燥した。
【0047】(5)後硬化 高圧水銀ランプによる紫外線照射、1J/cm×3
回の後、180℃1時間の熱処理を実施した。
【0048】〔評価方法〕上記形成方法にて準備したサ
ンプルを以下の手順にて粗化処理し、サンプル表面を観
察して表面の粗化程度を評価した。
【0049】(1)70℃に加温したマキュダイザー9
204JH(日本マクダーミッド製ホールコンディショ
ナー溶液)中に5〜10分間浸漬後、3分水洗・水切り
を行った。
【0050】(2)80℃に加温した7%過マンガン酸
カリウム水溶液中に5分間浸漬し、6分水洗・水切りを
行った。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明の架橋硬化型樹脂組成物は硬化後
に酸やアルカリ等の溶剤処理によってレジスト表面の粗
化が可能であるため、ビルドアップ方式による多層配線
プリント基板の層間絶縁膜として利用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/28 H05K 3/28 D 3/46 3/46 T

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
    イルオキシ基を有するエチレン性不飽和化合物(A)の
    少なくとも1種30〜60重量部、α,β−不飽和カル
    ボキシル基含有単量体(b−1)の少なくとも1種15
    〜30重量%、ヒドロキシル基含有単量体(b−2)の
    少なくとも1種5〜30重量%及び他の共重合可能な単
    量体(b−3)40〜80重量%からなるバインダー用
    重合体(B)20〜60重量部、ジエン系液状ゴム
    (C)15〜40重量部、ブロック型ポリイソシアネー
    ト化合物(D)1〜20重量部、及び前記(A),
    (B),(C),(D)成分の合計100重量部に対し
    て、光重合開始剤(E)が0.001〜10重量部配合
    されてなる架橋硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (C)のジエン系液状ゴムが、共重合成
    分としてブタジエンを含有することを特徴とする請求項
    1に記載の架橋硬化型樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の架橋硬
    化型樹脂組成物を光照射と熱処理を併用して架橋硬化さ
    せる方法。
JP8064988A 1996-03-21 1996-03-21 架橋硬化型樹脂組成物及びその硬化方法 Pending JPH09255755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8064988A JPH09255755A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 架橋硬化型樹脂組成物及びその硬化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8064988A JPH09255755A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 架橋硬化型樹脂組成物及びその硬化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09255755A true JPH09255755A (ja) 1997-09-30

Family

ID=13273950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8064988A Pending JPH09255755A (ja) 1996-03-21 1996-03-21 架橋硬化型樹脂組成物及びその硬化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09255755A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047209A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Sanyo Chem Ind Ltd 感光性樹脂組成物
JPWO2008029706A1 (ja) * 2006-09-01 2010-01-21 日産化学工業株式会社 高平坦化膜形成用樹脂組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047209A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Sanyo Chem Ind Ltd 感光性樹脂組成物
JPWO2008029706A1 (ja) * 2006-09-01 2010-01-21 日産化学工業株式会社 高平坦化膜形成用樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3585644B2 (ja) 印刷回路用の水系処理可能で光画像化可能な耐久性多層被覆材
KR100884438B1 (ko) 프린트배선판의 제조에 사용되는 감광성 수지조성물
JPWO2002025377A1 (ja) 感光性エレメント、レジストパターンの形成法及びプリント配線板の製造法
JP2691130B2 (ja) 印刷回路のための水性処理可能な多層の光像形成性永久コーティング
JPH01229242A (ja) 感光性樹脂組成物
JPH09236916A (ja) 架橋硬化型樹脂組成物、積層体及び硬化方法
JPH0815861A (ja) 架橋硬化型樹脂組成物、硬化方法及び硬化樹脂
JPH09255756A (ja) 架橋硬化型樹脂組成物及びその硬化方法
JPH0527433A (ja) 難燃性感光性樹脂組成物
JPH09255755A (ja) 架橋硬化型樹脂組成物及びその硬化方法
JP3849641B2 (ja) 回路形成用感光性フィルム及びプリント配線板の製造法
JP4147920B2 (ja) 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法
JP2003005364A (ja) 回路形成用感光性フィルム及びプリント配線板の製造法
JP2004191648A (ja) 感光性エレメント、これを用いたレジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法
JP3716040B2 (ja) 印刷回路用の水系処理可能で光画像化可能な耐久性多層被覆材
JP2905622B2 (ja) 架橋硬化型樹脂組成物
JP2006317542A (ja) 感光性フィルム、これを用いたレジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法
JP5835416B2 (ja) 感光性樹脂組成物、感光性フィルム及びレジストパターンの形成方法
JP2001042516A (ja) 積層フィルム及びプリント配線板の製造法
JPH07281438A (ja) 架橋硬化型樹脂組成物及びそれを硬化して得られる架橋硬化樹脂
JPH07278254A (ja) 架橋硬化型樹脂組成物及びそれを硬化して得られる架橋硬化樹脂
JP4719981B2 (ja) 積層フィルム及びプリント配線板の製造法
JP4517257B2 (ja) 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、レジストパターンの製造法及びプリント配線板の製造法
JP2007041216A (ja) 感光性フィルム、感光性フィルムの製造方法及びプリント配線板の製造方法
JP2009180796A (ja) 感光性樹脂組成物、感光性エレメント、及びプリント配線板の製造方法