JP3716040B2 - 印刷回路用の水系処理可能で光画像化可能な耐久性多層被覆材 - Google Patents
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Description
【発明の背景】
本発明は、光画像化可能組成物の層を複数含む、印刷回路を保護する耐久被覆材として用いるに適した水系処理可能で光画像化可能な要素に向けたものである。
【0002】
光重合性レジスト材料は例えば米国特許第3,469,982号および3,547,730号などから公知であり、上記特許には、カバーシートと一時的支持体の間に光重合性層を位置させた形態のサンドイッチ型構造を有するフィルムレジストが記述されている。例えば、このフィルムレジストを銅基板上に積層させ、画像様式で露光させた後、有機溶媒または水溶液で現像すると、明確なレジスト層が生じ得る。印刷回路板用の銅基板は典型的に硬質であり、通常の銅被覆ファイバーグラスエポキシ積層板のように、たわみは限定されていてほんの数度である。より最近になって、高い柔軟性を示すフィルム基質上に印刷回路を作り出すことで電子パッケージが作られ、このパッケージは折り畳み可能でありそして指定された形態または動的な機械運転に適合するように再折り畳みを1回以上行うことができる。
【0003】
このようにして製造された明確なレジスト層は該基質上でここに選択的にエッチング、電気メッキまたははんだ処理され得る。はんだレジストまたはマスクとして機能する耐久被覆材としてフォトレジストフィルムが用いられる場合、これらに対する要求が非常に高くなる。この場合、その現像された光重合層は、300℃に及ぶ温度に、劣化を起こすこともなく、接着力を失うこともなくまた溶融はんだ内もしくはその上に残渣が蓄積することもなく耐える必要がある。今日の印刷回路板の最新技術を用いる場合、はんだマスクを光画像化する能力を持たせることが重要である。最新技術に従い、上記はんだマスクは、液状組成物を基質上に噴霧、被覆またはカレンダー加工するか或はまた基質上に乾燥フィルムを積層させることでも製造可能である。
【0004】
溶媒が与える不利な環境上の影響から、今日では、現像が速くて水系現像可能なフォトポリマー系が好まれる。酸官能、主にカルボキシル官能を有するフォトポリマーレジストを用いると水系処理が可能になることが知られている。しかしながら、このような基は次に行われる数多くの段階または結果の点で不利である。フォトレジストの場合、アルカリエッチングまたは金メッキでレジストの層剥離が観察され、そしてはんだマスクの場合、不適当な環境抵抗が生じ得る。上記欠点を克服する目的でカルボキシル基をメラミンホルムアルデヒド化合物で修飾することは公知である(ヨーロッパ特許第01 15 354号および米国特許第4,247,621号)。
【0005】
カルボン酸基を含有するポリマー類を利用しそしてこれを後で低反応性で水分感受性が低い種に変化させることも公知である。米国特許第4,987,054号には、改良された特性を示す酸共重合体結合剤含有光重合性調合物が開示されており、ここでの共重合体構造単位はジカルボン酸の半酸/アミドである。この開示されている調合物は通常の硬質印刷回路板と一緒に用いられ、そしてこれは完全に水系のアルカリ溶液で処理され、貯蔵安定性を示す。ヨーロッパ特許出願公開第430,175号にも米国特許第4,987,054号と同様な光重合系が開示されている。
【0006】
国際特許出願WO 93/17368には、(a)低分子量のアミン酸コポリマーとカルボン酸を含有する高分子量コポリマーから成る共結合剤(cobinder)、(b)アクリル化(acrylated)ウレタンモノマー成分、(c)光開始剤系、および(d)熱架橋剤を含む、印刷回路用の水系処理可能な光画像化可能(photoimageable)耐久被覆材が開示されている。しかしながら、本発明の被覆材組成物にはアミン酸コポリマー結合剤成分が入っておらず、本被覆材が示す粘着性は、WO 93/17368に開示されている被覆材に比較して低い。
【0007】
印刷回路の細部をエッチングする時に用いられる溶媒現像可能な多層フォトレジストフィルムもまた公知である。例えば米国特許第4,349,620号には、印刷回路の保護で用いられる感光性多層フィルムが開示されており、そこでの感光性層はいろいろな特性を示す複数の層から成る、即ち銅表面への接着力が大きい1つの層、より高いじん性を示す層、および一時的支持層に対して示す接着力が低い別の層などから成る。
【0008】
米国特許第4,352,870号には2層から成るフォトレジストフィルムが開示されており、そこでは、より高い感光性を示す基質にレジスト層をより近付けることで改良された光分解能を得ている。
【0009】
米国特許第4,506,004号には2層複合被覆材を用いることで得られる改良された印刷回路板を開示している。内側の接着性フォトポリマー層を液状形態のPCBに塗布することでそのPCB表面から空気を追い出している。次に、スクリーン印刷用フレームの下側に乾燥フィルムはんだマスクを一時的に接着させ、そして上記フォトポリマー層を処理する前に、そのマスクを該液状層に塗布している。この積層して乾燥させたフィルムはんだマスクを光透過材に通して露光させると、光が当たった乾燥フィルムはんだマスクおよび光が当たった内側層のフォトポリマーが硬化し、それによって、その乾燥フィルムはんだマスクと内側層とPCB表面を一緒に結合させている。溶媒に接触させる段階で、未露光の乾燥フィルムはんだマスクと未露光の内側層フォトポリマーが除去される。
【0010】
電子産業はより高速でより信頼性の高いコンパクトなデバイスへと追い立てられていることから、印刷回路分野では、一体性を維持しながら典型的な製造工程条件、例えば溶融したはんだおよび連続的に変化する環境条件などに耐え得る、より高い柔軟性を示す耐久被覆材が益々求められている。上記被覆材にいろいろな条件に耐える能力を持たせることに加えて光画像化可能で水系処理可能にすることができるならば、これはこの技術分野における進展の要素になるであろう。軟質ポリイミド回路で現在用いられている保護被覆材の場合、積層を行う前に機械的穴開けまたはドリル加工を行う必要があり、これは全体的に費用がかかる低生産率の工程である。特に好適なものは、より高い分解能を有する通常の低コスト光成形製造方法で製造可能な軟質回路(この軟質回路は曲げ応力を受けても機能を維持し得る)と一緒に用いるに適した光画像化可能で水系処理可能な耐久被覆材である。
【0011】
【発明の要約】
本発明は、水系処理可能で光画像化可能な耐久性多層被覆要素に関し、これに、
(a)一時的支持フィルム、
(b)(i)両性結合剤、
(ii)式
【0012】
【化7】
【0013】
[式中、
R1は、Hまたはアルキルであり、R2は、フェニルまたは−CO2R3であり、そしてR3は、H、または未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ基で置換されているアルキルである]
で表されるカルボキシル基含有コポリマー結合剤、
(iii)エチレン系不飽和基を少なくとも2個有するモノマー成分、および
(iv)光開始剤または光開始剤系、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第一層、
(c)(i)少なくとも1種のエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物と少なくとも1種のエチレン系不飽和コモノマーから生じさせたコポリマーと第一級アミンの反応生成物であって少なくとも1種の構造単位Aと追加的に少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1およびB2を含有する低分子量コポリマー結合剤であって、
(I)上記低分子量コポリマー結合剤の5から50重量%を少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1、B2またはこれらの組み合わせから生じさせ、
(II)上記低分子量コポリマー結合剤の50から95重量%を構造単位Aから生じさせ、ここで、Aは構造単位B1およびB2とは異なり、そして
(III)A、B1およびB2が構造:
【0014】
【化8】
【0015】
[ここで、
R4は、H、アルキル、フェニルまたはアリールであり、R5は、H、CH3、フェニル、アリール、−COOR10、−CONR11R12または−CNであり、R6およびR7は、独立して、Hまたはアルキルであり、R8は、未置換であるか或は第一級アミノ、第二級アミノ、第三級アミノ、ヒドロキシもしくはエーテル基またはこれらの混合物で置換されているアルキルまたはアリールであり、R9は、−OHまたはNHR8であり、そしてR10、R11およびR12は、独立して、H、アルキルまたはアリールであり、これは未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルまたはチオエーテル基で置換されている]
で表される、分子量(註:本明細書においていう分子量はすべて重量平均分子量を意味する)が2,000から10,000の低分子量コポリマー結合剤成分;および式
【0016】
【化9】
【0017】
[式中、
R13は、H、アルキル、−CN、フェニル、アルキルフェニルまたはアリールであり、R14は、フェニル、アルキルフェニル、アリール、−COOR15または−CONR11R12であり、R15は、Hまたはアルキルであり、そしてここで、アルキルは炭素原子を1から8個含む]
で表される構造単位を含んでいて40,000から500,000の分子量を有する高分子量カルボン酸含有コポリマー結合剤成分;を含む共結合剤系、
(ii)アクリル化ウレタンモノマー成分、
(iii)光開始剤または光開始剤系、および
(iv)ブロック化ポリイソシアネート架橋剤、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第二層、
を含める。
【0018】
【発明の詳細な記述】
本発明は、印刷回路基質に接触させて位置させた時に早すぎる接着が生じないに充分なほど低い粘着性を示すが積層中に熱と圧力をかけるとその基質に対して良好な接着を生じる光画像化可能な耐久性被覆材組成物に関する。この被覆材組成物は盛り上がったレリーフ構造物を空気捕捉なしに有効にカプセル封じし、そしてこれの現像は1%の炭酸ナトリウムもしくはカリウム水溶液中40℃で迅速に5分以内に起こり得る。また、この被覆材組成物は、260℃で2から6秒間のはんだ接触に数回耐えそして金メッキ浴に抵抗力を示すと言った満足される最終使用特性を有することに加えて、Instituted for Printed Circuits(IPC)Solder Mask 840B Specificationに記述されている如き他の耐久被覆材特性を有する。
【0019】
本発明では光画像化可能耐久被覆材の異なる層を少なくとも2層用いて望ましい特性の全体的均衡を与える。印刷回路基質に接触する光画像化可能被覆材の層、即ち第一層に、印刷回路基質に対して早すぎる接着を生じないに充分なほど低い粘着性を有するが積層中に熱と圧力をかけるとその回路基質に対して良好な接着を生じる層を与える両性結合剤を少なくとも5重量部含める。はんだに対する抵抗力と上述した最終使用特性を持たせるように第二層および次に位置する層の組成物を配合する。この第一層と第二層の組み合わせは、この複数層の全組成および同じ全厚を有する単一層より有効である。
【0020】
光画像化可能耐久被覆材の第一層を支持フィルムまたはカバーフィルムに隣接させてもよい。好適には、通常手段で溶液を用いてこの第一層を一時的支持フィルムに塗布した後、乾燥させる。この光画像化可能耐久被覆材の第二層を通常手段で溶液または予め成形した層として上記第一層の露出した表面に付けることでこの2つの層の間に高い接着力を生じさせることができる。また別の態様では、第二層を溶液として一時的支持フィルムに塗布した後、第一層を通常手段で溶液または予め成形した層として上記第二層の露出した表面に付けることでこの2つの層の間に高い接着力を生じさせることができる。上記2つの態様において、好適にはそれぞれ、第二層の露出した表面に一時的支持フィルムを積層させるか或は第一層の露出した表面にカバーフィルムを積層させることにより、この光画像化可能な第一および第二耐久被覆層を該支持フィルムとカバーフィルムの間に挟んでそれらを保護する。この2つの場合とも、第二層をそれを保護している支持層から剥がす前に第一層をそれを保護しているカバー層から剥がす必要がある。そのカバーフィルムを剥がした後、第二層をまだ保護したままにしながら、第一層を印刷回路に付けてもよい。回路基質(通常、銅と誘電体)に接触する第一層は、周囲条件下でその回路基質に低い接着性を示すが、例えば真空またはロール積層加工中のように熱と圧力がかかると高い接着力を生じる。熱と圧力をかけて積層させた後の第一層は第二層に高い接着力を示すことで、この2層間の層剥離も第一層と回路基質の間の層剥離も生じることなく、その残存する保護支持フィルムを第二層から取り外すことができる。
【0021】
この第一および第二層は、ほぼ同じ濃度のアルカリ水溶液、例えば1%の炭酸ナトリウムもしくはカリウム溶液を用いて40℃で5分以内に現像可能であり、その結果として、この第一および第二層はその厚み全体に渡って1回の現像段階で洗い流されて両方の層のレジスト画像をその基質表面に残し得る。
【0022】
この光画像化可能層を一緒にした厚さは、その回路基質の表面上に存在するレリーフパターンに依存する。一般的には、この全厚を125ミクロン(5ミル)のみにする。この耐久被覆材組成物を真空もしくはロール積層で用いる場合、その全厚を一般に76ミクロン(3ミル)のみにする。この第一層は、通常、その一緒にした層厚の0.1から30%、好適には1から10%を構成する。
【0023】
この光画像化可能耐久被覆材の第一層に、好適には、両性結合剤を5から25重量部、カルボキシル含有コポリマー結合剤を30から80重量部、エチレン系不飽和モノマーを5から30重量部、そして光開始剤または光開始剤系を0.5から10重量部含める。
【0024】
この光画像化可能耐久被覆材の第二層に、好適には、低分子量のアミン酸コポリマー成分と高分子量のカルボン酸含有コポリマー成分を含む共結合剤系を20から80重量部、アクリル化ウレタンモノマー成分を10から40重量部、光開始剤または光開始剤系を0.5から10重量部、およびブロック化ポリイソシアネート架橋剤を5から25重量部含める。
【0025】
本発明の光画像化可能な耐久性多層被覆要素で用いる成分各々の詳細を本発明の以下に記述する。
【0026】
一時的支持フィルム
本発明ではフォトレジストフィルムで用いられることが一般に知られている如何なる支持フィルムも使用可能である。温度変化に対して好適に高い度合の寸法安定性を示す一時的支持フィルムは、幅広く多様なポリアミド類、ポリオレフィン類、ポリエステル類、ビニルポリマー類およびセルロースエステル類から選択可能であり、これに6から200ミクロンの範囲の厚みを持たせてもよい。特に好適な支持フィルムは厚さが約25ミクロンのポリエチレンテレフタレートである。この一時的支持フィルムの表面をシリコン類の如き物質で処理することで剥離特性を改良してもよい。この一時的支持フィルムに充填材粒子を組み込むか或はその表面をエンボス加工することで得られるなし地表面をこの支持フィルムの少なくとも1つの表面に持たせてもよい。
【0027】
カバーフィルム
本光画像化可能耐久被覆層を除去可能カバーフィルムで保護することで、これをロール形態で貯蔵した時にブロッキング(blocking)が生じないようにしてもよく、これを積層前に取り外す。この保護カバーフィルムは、上記一時的支持フィルムで記述したのと同じ群の高重合体フィルムから選択可能であり、そしてそれと同じく幅広い範囲の厚みを持たせることができる。ポリエチレンもしくはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートまたはシリコン処理ポリエチレンテレフタレートで出来ている厚さが15−30ミクロンのカバーフィルムが特に適切である。このカバーフィルムに充填材粒子を組み込むか或はその表面をエンボス加工することで得られるなし地表面をこのカバーフィルムの少なくとも1つの表面に持たせてもよい。
【0028】
両性結合剤
第一光画像化可能耐久被覆層に、必須成分として、両性ポリマー結合剤の層組成物を5から25部含める。
【0029】
本発明の光画像化可能組成物の第一層に必要な成分である両性ポリマー類は、(1)アクリル系もしくはメタアクリル系のアクリルアミドまたはメタアクリルアミド、アミノアルキルのアクリレートもしくはメタアクリレートまたはこれらいずれかの混合物である少なくとも1種の塩基性コモノマーと(2)カルボキシル基を1個以上有する少なくとも1種の酸性コモノマーと(3)性質がアクリル系またはメタアクリル系である少なくとも1種のさらなるコモノマーを共重合させることで誘導されるコポリマー類である。
【0030】
該当するN−置換アクリルアミド類またはメタアクリルアミド類は、1−12個の炭素原子を有するアルキル基で置換されている。該当するアクリルアミド類およびメタアクリルアミド類には、N−エチルアクリルアミド、N−第三ブチルアクリルアミド、N−n−オクチルアクリルアミド、N−第三オクチルアクリルアミド、N−デシルアクリルアミド、N−ドデシルアクリルアミドに加えて相当するメタアクリルアミド類が含まれる。適切なアミノアルキル化合物は(C1-4)アルキル(C2-4)アミノアルキルのアクリレート類およびメタアクリレート類である。
【0031】
本発明で用いる両性ポリマー類に適切な酸性コモノマー類は、利用可能なカルボン酸基を少なくとも1個有するコモノマー類である。これらには、アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、並びにマレイン酸およびフマル酸のC1−C4アルキル半エステル、例えばマレイン酸水素メチルおよびフマル酸水素ブチルなどに加えて、個々のコポリマー系と一緒に共重合可能な他の如何なる酸性モノマー類も含まれる。
【0032】
この両性ポリマーの特定性質、例えば接着力、相溶性、水溶性、堅さ、柔軟性、帯電防止性などを修飾または向上させる目的で、以下に示すアクリル系およびメタアクリル系コモノマー類のいずれも使用可能である:1から12個の炭素原子を有する脂肪族アルコール類、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチルおよびラウリルアルコール類などのアクリル酸およびメタアクリル酸エステル;アクリル酸およびメタアクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、例えばヒドロキシプロピルのアクリレートおよびメタアクリレート、ヒドロキシブチルのアクリレートおよびメタアクリレート、ヒドロキシステアリルのアクリレートおよびメタアクリレート、並びにヒドロキシエチルのアクリレートおよびメタアクリレートなど;アクリル酸およびメタアクリル酸のアルキル(C1−C4)アミノアルキル(C2-C4)エステル、例えばアクリル酸N,N’−ジエチルアミノエチル、アクリル酸N−第三ブチルアミノプロピル、メタアクリル酸N,N’−ジメチルアミノエチル、メタアクリル酸N−第三ブチルアミノエチル、並びにメタアクリル酸ジメチルアミノエチルとジメチルスルフェート、ジエチルスルフェートなどとの第四級化生成物など;ジアセトンアクリルアミド;ビニルエステル類、例えば酢酸ビニルおよびプロピオン酸ビニルなど;並びにスチレンモノマー類、例えばスチレンおよびアルファ−メチルスチレンなど。
【0033】
好適な両性コポリマー類は、N−置換アクリルアミドまたはメタアクリルアミドを約30−60重量部、酸性コモノマーを10−20重量部および少なくとも1種の共重合性コモノマーを55重量部以下の量で含むコポリマー類であり、ここで、この百分比はこのコポリマーの全重量を基準にした百分比である。本明細書に示す重量部は、該コポリマーのコモノマー類の総計が100部になるような重量部であると理解されるべきである。
【0034】
最良の物性組み合わせを有することから本発明で特に好適なものは、N−第三オクチルアクリルアミドを35−45重量部、アクリル酸またはメタアクリル酸を12−18重量部、メタアクリル酸メチルを32−38重量部、アクリル酸ヒドロキシプロピルを2−10重量部およびアクリル酸もしくはメタアクリル酸アルキル(C1−C4)アミノアルキル(C2-C4)を2−10重量部含有するコポリマー類である。
【0035】
上述したアクリル系コポリマー類の製造はMicchelli他の米国特許第3,927,199号に記述されている。
【0036】
カルボキシルコポリマー結合剤
本光画像化可能耐久被覆材の第一層で用いるカルボキシル含有コポリマー結合剤は、式
【0037】
【化10】
【0038】
[式中、
R1は、Hまたはアルキルであり、R2は、フェニルまたは−CO2R3であり、そしてR3は、H、または未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ基で置換されているアルキルである]
で表される構造単位を含む。このコポリマーの構造単位を形成させるに適切なコモノマー類には、スチレン、不飽和カルボン酸およびこれらの誘導体、例えば(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリレート類などが含まれる。メタアクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルおよびメタアクリル酸2−ヒドロキシエチルが特に好適である。
【0039】
この第一層で用いるコポリマー結合剤は、1種以上のエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物と上に記述したコモノマー類の1種以上を直接共重合させることで製造可能である。適切なエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物は、例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸および無水シトラコン酸などである。この酸無水物官能性を有するコポリマー結合剤は第一もしくは第二アルコール類またはアミン類と反応し得る。
【0040】
この耐久被覆材の光印刷でこの組成物の現像を行うには、この耐久被覆材を水系アルカリ現像液中で処理することを可能にするに充分なカルボン酸基を結合剤に含める必要がある。この被覆層を40℃の温度の水系アルカリ液、例えば炭酸ナトリウムまたはカリウムが1重量%入っている完全に水系の溶液で5分間現像する間、その放射線露光部分は実質的な影響を受けないで未露光部分が除去されることになる。この第一光重合性耐久被覆層で用いるコポリマー結合の酸価を40から160、好適には60から150にすることでまた印刷回路基質への接着力も最適にすべきである。
【0041】
本耐久被覆材が環境条件の劇的な変化に充分な適合性および抵抗力を示すようにするには、その結合剤材料に100℃未満のガラス転移温度を持たせる必要がある。この第一光重合性耐久被覆層の結合剤材料に好適には30℃から100℃のガラス転移温度を持たせるべきである。この結合剤材料のTgが30℃未満であると、所望の剥離を起こさせるにとってその支持フィルムへの接着力があまりにも高くなりすぎる可能性がある。
【0042】
製造の目的、例えば溶液粘度および工程寛容度などに加えて耐久被覆材の特性、例えばじん性および耐はんだ性などを適切に均衡させるには、分子量の範囲を適切にする必要がある。約25,000から500,000のコポリマー結合剤分子量範囲が適切である。好適な範囲は約40,000から250,000である。
【0043】
この第一光重合性被覆層に存在させる全コポリマー結合剤量は本耐久被覆材組成物の全成分を基準にして一般に30から80重量部である。
【0044】
モノマー
本光重合性被覆材に含める第一層の成分として用いるモノマーは、本耐久被覆材組成物に光重合の能力を与えることに加えて全体的特性の一因となる。これを有効に行うには、このモノマーに、これを本耐久性被覆要素に組み込んで化学放射線に露光させると重合を受け得るエチレン系不飽和基を少なくとも2つ含めるべきである。三官能アクリレートモノマー類を過剰量で用いると必要とされる柔軟性の低下がもたらされ得る。本発明の目的で、第一耐久被覆層中のモノマー濃度レベルを比較的低くしてこの第一層が支持フィルムに対して示す接着力が過剰にならないようにするのが望ましい。
【0045】
唯一のモノマーとして用いるか或は他のモノマーと組み合わせて用いることができる適切なモノマー類には、アルコール類のアクリレートおよびメタアクリレート誘導体、イソシアネート類、エステル類、エポキシド類などが含まれる。その例は、ジエチレングリコールのジアクリレート、トリメチロールプロパンのトリアクリレート、ペンタエリスリトールのトリアクリレート、ポリオキシエチル化およびポリオキシプロピル化されたトリメチロールプロパンのトリアクリレートおよびトリメタアクリレート、並びに米国特許第3,380,831号に開示されている如き同様な化合物、テトラクロロ−ビスフェノールAのジ−(3−メタアクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラクロロ−ビスフェノールAのジ−(2−メタアクリルオキシエチル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノールAのジ−(3−メタアクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノールAのジ−(2−メタアクリルオキシエチル)エーテル、トリエチレングリコールのジメタアクリレート、トリメチロールプロパンのトリアクリレート、ポリカプロラクトンのジアクリレート、並びにSartomer、West Chester、PAから入手可能な脂肪族および芳香族のウレタンオリゴマージ(メタ)アクリレート類などである。
【0046】
特に好適な種類のコモノマー類は、ヘキサメチレングリコールのジアクリレート、トリエチレングリコールのジアクリレート、トリプロピレングリコールのジアクリレート、トリメチロールプロパンのトリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパンのトリアクリレート、ポリオキシプロピル化トリメチロールプロパンのトリアクリレート、ペンタエリスリトールのトリ−およびテトラアクリレート、ビスフェノールAのジアクリレート、ビスフェノールAのジ−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノールAのジ−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、或はこれらのメタアクリレート類似物に加えて、脂肪族ウレタンのジアクリレートであるCN 961およびCN 964、並びに芳香族ウレタンのジアクリレートであるCN 971およびCN 972(これらはSartomer、West Chester、PAから入手可能)、およびUCB Chemicals、Smyrna、GAから入手可能なEbecryl(商標)6700などである。
【0047】
全モノマー量を、この第一光画像化可能耐久被覆層の全成分を基準にして一般に5から30重量部にする。
【0048】
共結合剤系
第二光画像化可能被覆層で用いる共結合剤系に、50から95重量%の少なくとも1種の構造単位Aと追加的に5から50重量%の少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1またはB2から生じさせた低分子量コポリマー結合剤成分を含め、ここで、A、B1およびB2は、構造:
【0049】
【化11】
【0050】
[ここで、
R4は、H、アルキル、フェニルまたはアリール、好適にはHまたはCH3であり、R5は、H、CH3、フェニル、アリール、−COOR10、−CONR11R12または−CN、好適にはフェニル、−COOR10、−CONR11R12であり、R6およびR7は、独立して、Hまたはアルキルであり、R8は、未置換であるか或は第一級アミノ、第二級アミノ、第三級アミノ、ヒドロキシもしくはエーテル基またはこれらの混合物で置換されているアルキルまたはアリールであり、R9は、−OHまたはNHR8であり、そしてR10、R11およびR12は、独立して、H、アルキルまたはアリール(これは未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルまたはチオエーテル基で置換されている)、好適には未置換であるか或はヒドロキシで置換されているアルキルまたはアリール基である]
で表される。
【0051】
この構造単位Aの比率は50から95重量パーセント、好適には65から95重量パーセントの範囲でありそして構造単位B1および/またはB2の比率は5から50重量パーセント、好適には10から35重量パーセントの範囲である。このパーセントは該結合剤の末端部分を含まないと理解する。
【0052】
カルボキシルとアミド基を隣接して含有する低分子量コポリマー結合剤は、1種以上のエチレン系不飽和ジカルボン酸(これは脱水後に構造単位B1および/またはB2を形成する)と1種以上のコモノマー類(これは構造単位Aを形成する)を直接共重合させそして続いてこの共重合で結果として生じるコポリマーを第一級アミンまたは無水アンモニアと反応させることで製造可能である。構造単位B1および/またはB2を形成させるに適切なエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物は、例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸および無水シトラコン酸などである。このコポリマー結合剤中のエチレン結合剤不飽和ジカルボン酸無水物の割合は5から50重量%、好適には10から35重量%の範囲である。
【0053】
任意に置換されていてもよい第一級の脂肪族または芳香族アミン類を用いることができる。その置換基は以下の官能基であってもよい:第一級アミノ、第二級アミノ、第三級アミノ、ヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルおよび/またはチオエーテル基。プロピルアミン、ブチルアミン、オクチルアミン、アミノプロパノール、アミノエタノール、アミノフェノール、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノペンタン、N−メチル−1,2−ジアミノエタン、N−エチル−1,2−ジアミノエタン、N,N−ジメチル−1,2−ジアミノエタンまたはN−(2−ヒドロキシエチル)−1,2−ジアミノエタンが好適である。
【0054】
このコポリマー結合剤の構造単位Aを形成させるに適切なコモノマー類は、スチレン、置換スチレン類および不飽和カルボン酸およびそれらの誘導体、例えば(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アミド類および(メタ)アクリレート類などである。メタアクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリルアミド、アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルおよびスチレンが好適である。
【0055】
エチレン系不飽和ジカルボン酸無水物から誘導するコポリマー結合剤のアミン酸に2,000から10,000、好適には3,000から6,000の範囲の分子量を持たせる。好適な分子量範囲は、使用する第一級、第二級または第三級アミノ置換基を含む脂肪族アミンの影響を受ける可能性があり、この分子量範囲の高い方にすればするほど低い溶解度を示す樹脂がもたらされる。
【0056】
更に、この共結合剤系に、皮膜の一体性、接着性、硬度、酸素透過性、水分感受性、並びにこれの処理中または最終使用で必要とされる他の物理的または化学的特性を修飾する目的で、少なくとも1種の高分子量カルボン酸含有コポリマー結合剤成分を含める。該低分子量のアミン酸含有コポリマー結合剤成分と組み合わせて用いるに適切な高分子量コポリマー共結合剤は、式:
【0057】
【化12】
【0058】
[式中、
R13は、H、アルキル、−CN、フェニル、アルキルフェニルまたはアリールであり、R14は、フェニル、アルキルフェニル、アリール、−COOR15または−CONR11R12であり、R15は、Hまたはアルキルであり、R11およびR12は、独立して、H、アルキルまたはアリール(これは未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルまたはチオエーテル基で置換されている)、好適には未置換であるか或はヒドロキシで置換されているアルキルまたはアリール基である]
で表される構造単位を形成するモノマー類を包含する。
【0059】
この酸を含有する高分子量コポリマー結合剤成分のカルボン酸含有構造単位は、如何なるエチレン系不飽和カルボン酸またはカルボン酸前駆体コモノマー(これを後で反応させて酸を生じさせることができる)からも製造可能であり、これを重合させると所望の高分子量コポリマーが生じる。適切なエチレン系不飽和カルボン酸またはカルボン酸前駆体コモノマー類の例には、アクリル酸およびメタアクリル酸;マレイン酸;マレイン酸の半エステルもしくは無水物;イタコン酸;イタコン酸の半エステルもしくは無水物;シトラコン酸;シトラコン酸の半エステルもしくは無水物;およびこれらの置換類似物が含まれる。
【0060】
この高分子量コポリマー結合剤成分の形成で用いるに好適なコモノマー類は、スチレン、メタアクリル酸、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチル、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル酸ヒドロキシエチルおよびアクリル酸ブチルである。メタアクリル酸およびアクリル酸が水系アルカリ現像液用共結合剤に特に好適なコモノマー類である。他の適切な高分子量カルボン酸含有コポリマー結合剤は、スチレンとマレイン酸の無水物/酸/半エステル/エステルおよびこれらの置換類似物で出来ている結合剤である。
【0061】
該共結合剤系の全重量を基準にした該低分子量酸含有コポリマー結合剤成分の比率を2から50重量%の範囲にしそして高分子量カルボン酸コポリマー結合剤成分の比率を50から98重量%の範囲にする。
【0062】
好適な共結合剤系に、エチレン系不飽和ジカルボン酸無水物とエチレン系不飽和コモノマーから生じさせたコポリマーと第一級アミンを反応させた分子量が2,000から10,000の低分子量反応生成物と分子量が40,000から500,000の高分子量カルボン酸含有コポリマーから成る混和物を含める。
【0063】
アクリル化ウレタンモノマー成分
アクリル化ウレタンは、硬化層に向上した柔軟性を与えそして脆さを低くすることから、第二光画像化可能被覆層の必須成分である。数多くの要因が特性(例えばガラス転移温度など)に影響を与え、従ってウレタン構造が個々の用途で示す性能に影響を与える。このような要因には、ジイソシアネートの種類、ジオールの種類(即ちポリエステル、ポリエステルアミド、ポリエーテル)、ジオールの分子量、コジオール類(即ち短鎖ジオール類)、ジオール対コジオールの比率、並びに結果として生じるポリウレタンの分枝度および分子量などが含まれる。アクリル化後の特性も相当して変化するであろう。本耐久被覆材における柔軟性、じん性および耐薬品性の適切なバランスを得るには、適切なアクリル化ウレタンを選択することとこれと他の必須材料との相対的な量を適切に選択することが重要である。このアクリル化ウレタンを5から30重量部の量で存在させ、そしてこれに少なくとも1種のアクリレートまたはメタアクリレート基を含める。
【0064】
好適な種類のアクリル化ウレタン類は、一般式:
【0065】
【化13】
【0066】
[式中、
Q1およびQ4は、未置換であるか或は低級アルキル基で置換されていてもよくそして連結員として低級アルキレン基を含んでいてもよい芳香族基であり、Q2およびQ3は、独立して、1から10個の炭素原子を有するポリオキシアルキレンであり、Q5およびQ6は、独立して、1から3個の炭素原子を有するアルキルまたはHであり、そしてnは、少なくとも1である]
で表される。
【0067】
特に好適なものは、トルエンジイソシアネートとポリオールを反応させそしてその末端イソシアネート基をアクリル酸ヒドロキシエチルでエンドキャップさせた(end−capped)生成物であるウレタンジアクリレートである。
【0068】
このアクリル化ウレタンにはまた、カルボキシル化して酸価を1から50の範囲またはそれ以上にしそして分子量を500から5000の範囲にしたジアクリレート類およびトリアクリレート類も含まれ得る。カルボキシル化したウレタンジアクリレート類およびトリアクリレート類は水系の塩基性現像液中でより明瞭な現像を与えることから、これらが特に有利である。
【0069】
このアクリル化ウレタンと組み合わせて用いることができる適切なコモノマー類には下記が含まれる:1,5−ペンタンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ヘキサメチレングリコールジアクリレート、1,3−プロパンジオールジアクリレート、デカメチレングリコールジアクリレート、デカメチレングリコールジメタアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパンのトリアクリレートおよびトリメタアクリレート、および米国特許第3,380,831号に開示されている如き同様な化合物、2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)−プロパンジアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)−プロパンジメタアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシエチル−2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)−プロパンジメタアクリレート、ビスフェノール−Aのジ−(3−メタアクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビスフェノール−Aのジ−(2−メタアクリルオキシエチル)エーテル、ビスフェノール−Aのジ−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビスフェノール−Aのジ−(2−アクリルオキシエチル)エーテル、テトラクロロ−ビスフェノール−Aのジ−(3−メタアクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラクロロ−ビスフェノール−Aのジ−(2−メタアクリルオキシエチル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノール−Aのジ−(3−メタアクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノール−Aのジ−(2−メタアクリルオキシエチル)エーテル、1,4−ブタンジオールのジ−(3−メタアクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、トリエチレングリコールジメタアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリコールジメタアクリレート、ブチレングリコールジメタアクリレート、1,3−プロパンジオールジメタアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリメタアクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジメタアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタアクリレート、1−フェニルエチレン−1,2−ジメタアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタアクリレート、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、1,5−ペンタンジオールジメタアクリレート、1,4−ベンゼンジオールジメタアクリレート、並びに1,3,5−トリイソプロペニルベンゼンおよびポリカプロラクトンジアクリレート。三官能のアクリレートモノマー類を過剰量で用いると必要な柔軟性が低下し得る。
【0070】
特に好適な種類のコモノマー類は、ヒドロキシC1−C10−アルキルアクリレート、ヘキサメチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパンのトリアクリレート、ビスフェノール−Aのジ−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノール−Aのジ−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、或はこれらのメタアクリレート類似物である。
【0071】
光開始剤系
この第一および第二光画像化可能被覆層で用いる光開始剤系に、化学放射線による活性化でフリーラジカルを直接与える開始剤化合物を1種以上含める。この系にまた、化学放射線で活性化を受ける(この活性化により該開始剤化合物がフリーラジカルを与える)増感剤を含めてもよい。この増感剤はスペクトル応答を近紫外、可視および近赤外スペクトル領域にまで広げ得る。
【0072】
通常の光開始剤系が本分野の技術者に数多く知られており、本被覆材組成物の他の材料に適合し得ることを条件として、本明細書でこれらを用いることができる。酸化還元系、例えばローズベンガル/2−ジブチルアミノエタノールを含む数多くのフリーラジカル発生化合物を有利に選択することができる。染料増感光重合に関する有用な考察を「Adv. in Photochemistry」、13巻、D.H.Volman、G.S.HammondおよびK.Gollinick編集、Wiley−Interscience、New York、1986、427−487頁のD.F.Eaton著「Dye Sensitized Photo−polymerization」の中に見付け出すことができる。
【0073】
光開始剤と一緒に用いるに有用な増感剤には、メチレンブルーおよび米国特許第3,554,753;3,563,750;3,563,751;3,647,467;3,652,275;4,162,162;4,268,667;4,351,893;4,454,218;4,535,052および4,565,769に開示されている増感剤が含まれる。好適な群の増感剤には、Baum他の米国特許第3,652,275号に開示されているビス(p−ジアルキル−アミノベンジリデン)ケトン類およびDueber他の米国特許第4,162,162号に開示されているアリーリデンアリールケトン類が含まれる。
【0074】
好適な光開始剤系は、連鎖移動剤または水素供与体と組み合わせた2,4,5−トリフェニルイミダゾリル二量体、例えば米国特許第3,479,185号、3,784,557号、4,311,783号および4,622,286号の中に開示されている如き光開始剤系である。好適なヘキサアリールビイミダゾール類(HABI)は2−o−クロロ置換ヘキサフェニル−ビイミダゾール類であり、ここで、このフェニル基上の他の位置は未置換であるか或はクロロ、メチルまたはメトキシで置換されている。最も好適な開始剤はo−Cl−HABI、即ち1,1’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−イミダゾール二量体である。
【0075】
このフォトポリマー組成物中の連鎖移動剤として機能する水素供与体化合物には、2−メルカプトベンゾキサゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオールなど、並びに多様な種類の化合物、例えば(a)エーテル類、(b)エステル類、(c)アルコール類、(d)アリル系水素またはベンジル系水素を含む化合物、(e)アセタール類、(f)アルデヒド類、および(g)MacLachlanの米国特許第3,390,996号のコラム12、18から58行に開示されているアミド類などが含まれる。ビイミダゾール型の開始剤とN−ビニルカルバゾールの両方を含有する系で用いるに適切な水素供与体化合物は、5−クロロ−2−メルカプトベンゾ−チアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、1H−1,2,4−トリアゾール−3−チオール、6−エトキシ−2−メルカプトベンゾ−チアゾール、4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオール、1−ドデカンチオールおよびこれらの混合物である。
【0076】
特に好適な種類の光開始剤および光増感剤は、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、エチルミヒラーケトン、p−ジアルキルアミノベンズアルデヒド類、p−ジアルキルアミノベンゾエートアルキルエステル類、多核キノン類、チオキサントン類、ヘキサアリールビイミダゾール類、シクロヘキサジエノン類、ベンゾイン、ベンゾインジアルキルエーテル類またはこれらの組み合わせであり、ここでアルキルは炭素原子を1から4個含む。
【0077】
本発明の目的で、第一光画像化可能耐久被覆層に、第二光画像化可能層のほぼ吸収最小値の所に吸収最大値を有する光開始剤系を用いるのが好適である。このようにすると、露光用の入射放射線が充分な量で第二層を透過してこの第二層と同様な時間で第一層の露光が生じ得るであろう。
【0078】
ブロック化ポリイソシアネート架橋剤
熱で活性化される架橋剤を第二光画像化可能被覆層で用いることにより、この被覆材の物理的または化学的特性を改良する。この架橋剤は、該結合剤中および本被覆材組成物の他の材料中に存在する反応性を示す官能基、例えばヒドロキシル、カルボキシル、アミンおよびアミド基などと一緒に架橋を形成する。適切な架橋を存在させると、溶融はんだ温度に耐える能力が得られ、そして最終使用製品で必要とされる耐薬品性または他の物理的もしくは化学的特性が改良される。
【0079】
本明細書で用いるに好適な架橋剤は、少なくとも100℃の開裂温度を有するブロック化ポリイソシアネートまたはこの種類のポリイソシアネート類の混合物である。この記述に関連して、これは、そのブロックされているイソシアネート基の少なくとも半分が少なくとも100℃の温度で脱ブロックを受ける(deblocked)ことで本光画像化可能被覆材の他の成分が有するイソシアネート反応性官能基との反応で利用され得るブロック化ポリイソシアネートを意味するとして理解されるべきである。
【0080】
このブロック化成分の基となるポリイソシアネートは、イソシアネート基を少なくとも2個、好適には2から4個有していてイソシアネート基に不活性なさらなる置換基、例えばアルキルまたはアルコキシ基などを有していてもよい如何なる脂肪族、環状脂肪族、芳香族または芳香脂肪族化合物であってもよい。
【0081】
これらには例えば下記の化合物が含まれる:2,4−ジイソシアナトトルエンおよびこれと2,6−ジイソシアナトトルエンの工業グレード混合物、1,5−ジイソシアナトナフタレン、1,4−ジイソシアナトナフタレン、4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタンおよび種々のジイソシアナトジフェニルメタン類の工業グレード混合物(例えば4,4’−および2,4’−異性体)、ジイソシアナト−m−キシリレン、N,N’−ジ(4−メチル−3−イソシアナトフェニル)尿素、1,6−ジイソシアナトヘキサン、1,12−ジイソシアナトドデカン、3,3,5−トリメチル−1−イソシアナトメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート)、トリメチル−1,6−ジイソシアナトヘキサン、1−メチル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、トリスイソシアナト−トリフェニルメタンおよび4,4’−ジイソシアナトジシクロ−ヘキシルメタン。
【0082】
種々の基でこのポリイソシアネート類をブロックすることができる。適切なブロッキング成分の例はベータ−ジカルボニル化合物、例えばマロネート類、アセトアセテート類または2,4−ペンタンジオンなど、或はヒドロキサメート類、トリアゾール類、イミダゾール類、テトラヒドロピリミジン類、ラクタム類、オキシム類、ケトキシム類、低分子量アルコール類、或はフェノール類またはチオフェノール類などである。
【0083】
また、このブロック化ポリイソシアネート類は、ウレタン化、カルボジイミド化、ビウレット化、または二量化もしくは三量化したポリイソシアネート、或はイソシアヌレート環含有三量体、二環状尿素化合物、ポリマー状イソシアネート、2種以上のジイソシアネート類のコポリマー、或は開裂温度が少なくとも100℃である限り100℃以下で不活性な他の形態のポリイソシアネート類であってもよい。これらの例は、ウレタン化4,4’−ジイソシアナト−ジフェニルメタン、カルボジイミド化4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、2,4−ジイソシアナトトルエンのウレトジオン、ジイソシアナトトルエンの三量体、N,N’,N”−トリ(6−イソシアナトヘキシル)−ビウレット、イソホロンジイソシアネート、三量体ヘキサンジイソシアネート類、三量体ドデカンジイソシアネート類、アジポイルビス(プロピレン尿素)およびアゼラオイルビス(プロピレン尿素)などである。
【0084】
好適なブロック化ポリイソシアネート類は100℃から200℃の範囲に開裂温度を有する。本明細書で特に好適なものは、メチルエチルケトキシムでブロックされた1,6−ジイソシアナトヘキサン三量体およびメチルエチルケトキシムでブロックされたイソホロンジイソシアネートである。
【0085】
この第二光画像化可能層で用いるブロック化ポリイソシアネート架橋剤の量は第二被覆層中の全成分量を基準にして5から25重量部の範囲である。
【0086】
驚くべきことに、本発明の光重合性被覆材組成物は、通常のメラミン−ホルムアルデヒド架橋剤が入っている光画像化可能被覆材組成物に比較して、より低い硬化温度で硬化させても高い伸びと良好な耐薬品性を示すと言った特徴を有する。加うるに、本硬化被覆材は硬化後に柔軟性を維持するが、メラミン−ホルムアルデヒド架橋剤が用いられている被覆材の場合、硬化後にそれと同じ程度の曲げ安定性を得るには20℃高い硬化温度を用いる必要があり、そして時には、冷および/または乾燥条件下で熟成させている間にその柔軟性がいくらか失われる。積層材料の安定性を維持するには、硬化温度ができるだけ100℃よりあまり高くならないようにすべきである、と言うのは、硬化温度を高くすればするほど軟質回路がより大きな変形を受けるからである。
【0087】
充填材
この水系処理可能で光画像化可能な耐久被覆材組成物に、予め製造した高分子エラストマー成分を有機充填材として含めてもよい。このエラストマー成分を、典型的には、本水系処理可能耐久被覆材組成物の中に個別のミクロ相として存在させ、そしてこれはそのまま本組成物のエラストマー充填材として機能すると考える。このような有機成分は典型的に酸性基を実質的に全く含まず、その結果として、これは水系のアルカリ現像液に不溶である。しかしながら、上記現像を改良することが求められている場合、カルボン酸基を充分な量で該有機充填材成分に組み込むことにより、本耐久被覆材組成物および水系のアルカリ現像液中の分散性を改良することができる。
【0088】
本耐久被覆材組成物では数多くのエラストマー類を使用することができるが、ポリ(メタアクリル酸メチル−コ−ブタジエン−コ−スチレン)が好適である。使用可能な他の有機充填材には、合成の軟質ポリマー類およびゴム、例えばブタジエン−コ−アクリロニトリル、アクリロニトリル−コ−ブタジエン−コ−スチレン、メタアクリレート−コ−アクリロニトリル−コ−ブタジエン−コ−スチレンのコポリマー類、およびスチレン−コ−ブタジエン−コ−スチレン、スチレン−コ−イソプレン−コ−スチレンのブロックコポリマー類、飽和ポリウレタン類、ポリ(メタアクリル酸メチル−コ−アクリル酸ブチル)などが含まれる。有機充填材成分のさらなる例には、J.Grant編集の「Hackh’s Chemical Dictionary」、第4版、McGraw−Hill Book Company、1972の232頁に定義されている如き通常のエラストマー類が含まれる。
【0089】
本耐久被覆材組成物にまた他の有機充填材または無機粒子を含めることで処理中または最終使用で必要とされる物理的または化学的特性を修飾することも可能である。適切な充填材には、米国特許第2,760,863号に開示されている如き本質的に透明な無機もしくは有機補強材、例えば親有機性(organophilic)シリカベントナイト、シリカ、および粒子サイズが0.4ミクロメートル未満の粉末ガラスなど、米国特許第3,525,615号に開示されている如き無機チキソトロピー材料、例えばベーマイトアルミナなど、高いチキソトロピーを示すシリケートオキサイドの粘土混合物、例えばベントナイト、およびシリカを99.5%および混合金属酸化物を0.5%含有する微細チキソトロピーゲルなど、米国特許第3,754,920号に開示されている如き微結晶性増粘剤、例えば微結晶性セルロースおよび微結晶性シリカ、粘土、アルミナ、ベントナイト、カロナイト、アタパルタイトおよびモントモリロナイトなど、米国特許第3,891,441号に開示されている如き粒子サイズが0.5から10ミクロメートルの微細粉末、例えば酸化ケイ素、酸化亜鉛および他の市販顔料など、並びにヨーロッパ特許出願公開第87113013.4号に開示されている如き結合剤で会合させた透明な無機粒子、例えばケイ酸マグネシウム(タルク)、ケイ酸アルミニウム(粘土)、炭酸カルシウムおよびアルミナなどが含まれる。画像形成露光中に悪影響が生じないように、この充填材は典型的に化学放射線を透過する。この充填材は、これが本光重合性組成物で果す機能に応じて、コロイド状であってもよいか、或はこれに直径が0.5ミクロメートルまたはそれ以上の平均粒子サイズを持たせてもよい。
【0090】
第一、第二または両方の光画像化可能耐久被覆層にこの耐久被覆層組成物の0から30重量部の量で上記充填材を存在させてもよい。
【0091】
接着促進剤
本耐久被覆材組成物にまた複素環式またはメルカプタン化合物を含めることで処理中または最終使用製品においてこの被覆材が金属回路パターンに対して示す接着力を改良することも可能である。適切な接着促進剤には複素環化合物、例えばHurley他の米国特許第3,622,334号、Jonesの米国特許第3,645,772号およびWeedの米国特許第4,710,262号の中に開示されている如き複素環化合物が含まれる。好適な接着促進剤にはベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、1−クロロ−ベンゾトリアゾール、1−カルボキシ−ベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール、2−メルカプトベンゾキサゾール、1H−1,2,4−トリアゾール−3−チオール、5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオールおよびメルカプトベンズイミダゾールが含まれる。
【0092】
他の成分
また、フォトポリマー組成物に通常添加される他の化合物を本耐久被覆材に存在させることでフィルムの物性を修飾することも可能である。このような成分には熱安定剤、着色剤、例えば染料および顔料など、被覆助剤、湿潤剤、剥離剤などが含まれる。
【0093】
本耐久被覆材組成物で使用可能な熱重合禁止剤は、Irganox(商標)1010、p−メトキシフェノール、ヒドロキノン、およびアルキルおよびアリール置換ヒドロキノン類およびキノン類、t−ブチルカテコール、ピロガロール、樹脂酸銅、ナフチルアミン類、ベータ−ナフトール、塩化第一銅、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、フェノチアジン、p−トルキノンおよびクロラニルなどである。また、熱重合禁止剤として有用なものは、米国特許第4,168,982号に開示されているニトロソ化合物である。
【0094】
種々の染料および顔料を添加してレジスト画像の可視性を高めることができる。しかしながら、使用する如何なる着色剤も好適には使用化学放射線を透過すべきである。
【0095】
耐久被覆方法
本発明の耐久性多層被覆材は、次の処理、主にはんだ付け操作中に印刷回路を保護しそして/または使用中に環境の影響から回路板を保護するはんだマスクとして使用可能である。耐久被覆材はまた、多層印刷回路板の製造で、現像を行うか或は行わないかに拘らず中間絶縁層として用いられる。
【0096】
実用では、典型的に、ファイバーグラス補強エポキシなどの如き半硬質の基質上か或はポリイミドまたはポリエステルフィルムを基とする軟質フィルム基質上の印刷回路レリーフパターンである印刷回路基質に、典型的には厚さが10から125ミクロメートル(0.4から5ミル)の光画像化可能層と一緒に本発明の耐久性多層被覆要素を付ける。次に、この付けた光重合性耐久多層被覆要素を化学放射線に画像様式で露光させることにより、その露光領域を硬化させるか或は不溶にする。次に、典型的には、露光領域の一体性または接着力に悪影響を与えることなく未露光領域を選択的に溶かすか或は剥がすか或は分散させるアルカリ性の炭酸ナトリウムもしくはカリウム水現像液を用いて、如何なる未露光領域も完全に除去する。この現像した耐久レジスト画像を、最初に、高温、例えば150℃で1時間焼くか、化学放射線に更に均一露光させるか、或はこれらを組み合わせた処理を受けさせることで、これを更に硬化させるか或は堅くすることにより、未露光領域(これは既に現像で除去されている)を除く全領域を覆う硬化した耐久レジスト層を有する回路板を生じさせる。次に、電気構成要素を貫通穴(through−holes)の中に挿入するか或は表面取り付け領域(surface mount areas)上に位置させそしてこれらを適当な位置にはんだ付けすることで、パッケージ型電気構成要素を生じさせる。
【0097】
乾燥フィルム積層
Celesteの米国特許第3,469,982号に記述されている如き積層方法を用い、予め成形した乾燥フィルムである光画像化可能耐久被覆層を、多層トランスファーカバーレイ要素(multi−ply transfer,coverlay element)から付ける。この多層耐久被覆要素を印刷回路基質上で用いる場合、これに、一時的支持フィルム、典型的に厚さが10から125ミクロメートル(0.4から5ミル)の光画像化可能層と一緒に本発明の光画像化可能耐久被覆材組成物の第一層および本発明の光画像化可能耐久被覆材組成物の第二層を含める。上記Celesteが記述しているように、カバーフィルムを存在させる場合、これを最初に取り外した後、熱および/または圧力を用い、例えば通常のホットロール積層装置を用いて、第一光画像化可能層のカバーを取り外した耐久被覆材表面を、該基質の予め奇麗にした銅印刷回路表面に積層させる。典型的には、一時的支持フィルムを通してこの積層物を化学放射線に画像様式で露光させるが、ある場合には、分解能および他のそのような特性を改良する目的で、画像形成を行うに先立ってその一時的支持体を取り外すことも可能である。低い回路レリーフを有する印刷回路基質に乾燥フィルムを積層させる場合、典型的には、例えば周囲の回路ラインから空気が捕捉されないようにする方策を取る必要がある。Frielの米国特許第4,127,436号の真空積層方法またはCollier他の米国特許第4,071,367号の溝付きロール積層方法を用いて、空気の捕捉をなくす。
【0098】
耐久被覆材評価
印刷回路は、この回路の用途に応じた多様な試験に耐える必要があり、これによって逆に回路の基質として用いられる材料の種類が左右される。苛酷な用途は、特別な空間的要求で折り畳むか或は曲げることが必要とされる軟質印刷回路、例えばカメラまたはビデオカセットレコーダー(VCR)などの用途であり、ここでは、コンピューターディスクドライブの場合のように多数回の曲げに生き残る能力が必要とされ得る。ある用途では、軟質回路を硬質回路と組み合わせて軟質−硬質多層印刷回路が作られる。軟質回路の最終使用試験では、接着力と1回または多数回の曲げに耐える能力に焦点を当てる。加うるに、周囲条件下で長期間に渡って耐えることに関するフィルム老化の実際問題を模擬するにとって促進老化は有効な試験である。このフィルムを熱および湿度にさらすことによる促進老化は、他のものよりも迅速に酸化または劣化し得るフィルム成分を同定するに有効である。本出願における実施例の確証を行う目的で用いる試験を本明細書に記述する。
【0099】
浄化時間
この試験ではカバーレイが充分に現像される保持時間を評価する。カバーレイを硬質基質上に積層した後、1%の炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム現像液(これの温度は実際の処理で用いられる温度と同じでなければならず、典型的には40℃である)の中に入れて時間を測定する。サンプルを現像液に入れた時間から開始して未露光カバーレイが全部その基質から洗い流される時間で終結する全「浄化時間(time to clear)」を秒で報告する。
【0100】
フォトスピード
この試験ではカバーレイの処理性を評価する。緑色のカバーレイを基質上に積層した後、21ステップのStouffer感度フォトパターンに通して500mj/cm2UVに露光させる。このサンプルの現像を行った後、その結果として生じるステップ−ウエッジパターン(step−wedge pattern)を分析する。X−Y範囲で値を報告し、ここで、X値は、現像液の攻撃が全く見られない最終段階であり、Yは、カバーレイを含有する最終段階である。y値が10から12の時に最適露光レベルが得られる。x値が高いことは、現像液によるフォトポリマーの攻撃が低いことを示している。
【0101】
カプセル封じ
この試験では、カバーレイが基質を充分に保護する能力を評価する。この試験で選択する基質およびカバーレイは最終使用用途でそれらを代表すべきである。この基質は典型的に回路パターンであり、これをカバーレイと一緒に実際の製造で行われているのと全く同様に処理する。処理後、10X倍率を用いてサンプルを如何なるヘイローイング(haloing)および/または層剥離(これらは不合格の要素となる)に関しても評価する。加うるに、このサンプルを回路ラインの縁に沿って切断し、その横断面を拡大して評価することにより、カバーレイがその領域を「ソーダ−ストローイング(soda−strawing)」欠陥なしに充分に覆っていることを確かめた。サンプルにさらなる処理を受けさせるに先立ってこれらはこのカプセル封じ試験に合格しなければならない。本発明の実施例はこのカプセル封じ試験に合格した。
【0102】
網目接着
ASTM D−3359−79、方法Bに従ってこの試験を実施する。最終使用で典型的に用いられる材料とそっくり同じになるように試験基質を選択し、そして実際の処理が反映されるように処理を行う。
【0103】
試験基質は化学的に奇麗にした基質であるか、或は銅表面の前浄化またはエッチングを全く受けさせないで基質を用いる。化学的に奇麗にするサンプルの場合、最初にVersa Clean(商標)415の中に45から50℃で2分間浸漬した後、脱イオン水浴の中に30秒間浸漬する一連の段階でこのサンプルを奇麗にする。次に、このサンプルをSure Etch(商標)550ミクロエッチング溶液に35℃で1分間浸漬した後、脱イオン水で30秒間濯ぐ。最後に、このサンプルを10%硫酸溶液に室温で30秒間浸漬した後、最終的に脱イオン水で濯ぐ。サンプルを乾燥させた後直ちに窒素雰囲気の中に入れ、使用するまでその中に入れておく。
【0104】
試験領域は半加工銅領域および半加工接着剤領域である。試験片を、「硬化後」に加えて、PCB加工中のはんだ接触を模擬する「はんだ(接触)後」に試験する。典型的な「はんだ後」試験片の場合、これを288℃の錫/鉛(60/40)はんだの中に30秒間浮かべる。その後、評価する前に残存はんだを除去する。10ブレードのGardcoブレードを用いて全ての試験片に刻み目を付けた後、このサンプルを90度回転させて再び刻み目を付けることで、このカバーレイの表面に100個の正方形から成る網目模様の刻み目を付ける。接着テープを付けてこすることで良好な接着を確保した後、滑らかな流体の運動において、90度の角度で引き離す。10X倍率でサンプルを欠陥、典型的には層剥離または微細亀裂に関して試験する。カッティングブレードからのピックオフ(pick off)が1−2%であるならば不合格と見なさず、ピックオフが>2%のサンプルは不合格サンプルである。
【0105】
曲げおよび折り畳み
この試験で用いる基質は典型的にMIT曲げ耐久パターン(flexuralendurance pattern)である。このMITパターンは、試験領域内に1mmの線と空間が交互に存在する雷文パターンである。この線と空間の方向に対して垂直にサンプルを折り畳む。この基質は、典型的に、実際の製品用途で用いられるのと同じ種類である。評価が真のシミュレーションを反映するように、基質(銅、接着剤)の厚さおよび種類および処理段階(前浄化、積層、硬化、はんだ接触)をそっくり同じにする。典型的には、TecLam LF9110基質を用い、これの1つの側から銅をエッチングで除去する。Riston(商標)フォトレジストをダブルサイドクラッド(double side clad)の1つの側に取り付け、そして58℃の塩化第一銅アンモニア溶液を用いてもう一方の側から銅をエッチングで除去する。次に、Riston(商標)フィルムをMITパターンに露光させ、未露光のフォトレジストを1%の炭酸ナトリウム溶液中で現像して除去し、そして露光レジストを水酸化カリウム溶液中で除去することで、銅雷文パターンを出現させる。手を用いてサンプルを各サンプルのいろいろな領域10カ所で線および空間に対して垂直に90度曲げて折り畳んだ後、10X倍率で亀裂または層剥離などの如き欠陥に関して試験した。報告する全ての欠陥は不合格の要素となる。サンプルを「硬化後」および「はんだ後」評価し、この場合、サンプルを288℃の錫/鉛(60/40)はんだの中にカバーレイ側を上にして30秒間浮かせた後、室温に冷却し、そして上に記述した如く評価を行う。
【0106】
耐薬品性
この試験は、光画像化処理段階で化学品にさらされた時に起こるフィルム特性の如何なる劣化も分析するように設計した試験である。回路模様を付けた基質(使用する回路および基質は実際の使用で見られるのと同じ種類のものでなければならない)上でカバーレイを処理する。処理で典型的に用いられる化学品の中に各サンプルを15分に及んで浸漬する。この化学品にメッキ用化学品、例えば10%のNaOH、10%のHCl、10%のH2SO4など、および洗浄用溶媒、例えばメチルエチルケトン(MEK)、トリクロロエチレン(TCE)およびイソプロパノール(IPA)などを含める。浸漬後、10X倍率を用いて各サンプルを層剥離、ウイッキング(wicking)、ぜい化または溶媒攻撃などの如き欠陥に関して検査する。確認される如何なる欠陥も不合格として報告する。
【0107】
鉛筆硬度
この試験は、カバーレイをイソプロピルアルコールに接触させた後にこれが示す硬度の変化を分析するように設計した試験である。カバーレイを半加工基質上に加工する。硬化後、この基質をASTM D−3363に従う鉛筆硬度に関して評価する。次に、この報告値を、イソプロパノールに10分間浸漬しそして吸い取って乾燥させた後同じ方法を用いた評価した基質と比較する。
【0108】
【実施例】
本発明を更に説明する目的で以下の実施例を示す。本実施例で用いる材料は下記の通りである。
【0109】
共結合剤
A. 高MWのコポリマー類
Carboset(商標)525
B.F.Goodrich、Cleveland、OHから入手したアクリル酸含有コポリマー。これのTgは37℃で、分子量は200Mで、酸価は80である。
【0110】
Elvacite(商標)2627
Tgが87℃で分子量が40Mで酸価が127のメタアクリル酸メチルとアクリル酸エチルとメタアクリル酸(51/29/20)のコポリマー。
【0111】
アクリル系ポリマー#1
Tgが120℃で分子量が50Mで酸価が118のN−第三オクチルアクリルアミドとメタアクリル酸メチルとアクリル酸とメタアクリル酸ヒドロキシプロピルとメタアクリル酸第三ブチルアミノエチル(40/35/16/5/4)のペンタポリマー。
【0112】
B. 低MWアミン酸コポリマー
アミン酸#1
無水イタコン酸とイタコン酸とアクリル酸ブチルとメタアクリル酸ブチルとスチレン(23/4/38/20/15)のコポリマーをn−ブチルアミンと反応させた分子量が4,000のもの。
【0113】
モノマー類
Ebecryl(商標)3704
UBC Chemicals、Smyrna、GAから入手したビスフェノール−A−ジグリシジルエーテルのジアクリレート。
【0114】
Ebecryl(商標)6700
UBC Chemicals、Smyrna、GAから入手したウレタンのジアクリレート。
【0115】
TMPTA
UBC Chemicals Corp.、Smyrna、GAから入手したトリメチロールプロパンのトリアクリレート。
【0116】
熱架橋剤
ブロック化イソシアネート#1
メチルエチルケトキシムでブロックされたポリイソシアネートを基としておりそして酢酸エチル中に75%固体量で溶解しているヘキサメチレンジイソシアネート。
【0117】
開始剤
o−Cl HABI
ヘキサアリールビイミダゾール
EMK
エチルミヒラーケトン
Irgacure(商標)369
Ciba−Geigy Corporation、Hawthorne、NYから入手した2−ベンジル−2(ジメチルアミノ)−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン。
【0118】
脱粘着剤(Detackifiers)
PVP K−120
GAF Chemicals Corp.、Texas City TXから入手したポリビニルピロリジン。
【0119】
他の材料
Irganox(商標)1010
Ciba Geigy Corp.、Ardsley、NYから入手した抗酸化剤。
【0120】
DayGlo(商標)HMO15A19
Dayglo Corp.、Cleveland、OHから入手した緑色の染料。
【0121】
5ATT
5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール。
【0122】
実施例1
無水イタコン酸/イタコン酸/アクリル酸ブチル/メタアクリル酸ブチル/スチレン(23/4/38/20/15)のコポリマーを用いて第二光画像化可能被覆層中の共結合剤成分として用いるアミン酸コポリマーを製造し、これの重量平均分子量は4,000で、下記の成分を含有する:
成分 重量部
キシレン中固体量が90%のコポリマー 48.24
酢酸エチル 35.15
メタノール 10.00
n−ブチルアミン 6.61
このブチルアミンをメタノールに溶解させ、そして酢酸エチルを添加した後の撹拌している上記コポリマー溶液に1.5時間かけて加えた。撹拌を2時間継続した。
【0123】
第一および第二被覆層を付けるに適切な溶液流動性が得られるように、示す溶媒の中で被覆材成分を混合する。
【0124】
機械コーター(coater)、例えばPilot Coaterまたは押出しダイスコーターなどを用いて、液状の光画像可能組成物を乾燥フィルムに変換した。Pilot Coaterを用いてフィルムの被覆を行う場合、Mylar(商標)ポリエステル支持フィルム上に液状の組成物を押出しダイスで被覆するか或は10ミルのドクターナイフを用いて被覆した。典型的には、各ゾーンの長さが15フィートの3ゾーン乾燥器を用い、この乾燥器の温度を50℃、98℃および115℃にし、そしてライン速度を1分当たり20フィートにした。この被覆した基質を貯蔵中保護する目的で、厚さが1ミルの取り外し可能ポリエチレン製カバーシートを用いた。
【0125】
実施例1では、92A Mylar(商標)ポリエステル支持フィルム上に第一耐久被覆層を1ミクロメートルの厚さで被覆した。次に、この第一層の上に第二耐久被覆層を2ミルの厚さで被覆し、高温で空気乾燥させた後、この第二層の露出している側を92Dシリコン処理Mylar(商標)ポリエステルフィルムに積層した。
【0126】
DuPontはんだマスク真空積層装置(Solder mask vacuum laminator)(SMVL)を用い、65℃の積層温度で、上記耐久被覆層を回路板に積層した。この耐久被覆層を回路板に積層した後、この耐久被覆層の画像様式露光を100から500mj/cm2の範囲で行うことで処理を行い、現像を1%の炭酸ナトリウムもしくはカリウム水溶液中40℃で47秒間行い、そして熱硬化を70℃で1時間行った。
【0127】
曲げおよび折り畳み
基質:積層物の1つの側の銅をエッチングで除去しそしてもう一方の側にMITパターンを付けたTecLam LF91101。
【0128】
○硬化後 合格
○はんだ後 合格
網目接着
基質:化学的に奇麗にしたTecLam LF91101。
【0129】
○硬化後 合格
○はんだ後 合格
耐薬品性
基質:化学的に奇麗にしたTecLam LF91101。
【0130】
○イソプロパノール 合格
○10%H2SO4 縁がいくらか層剥離
○10%NaOH 合格
○メチルエチルケトン 合格
鉛筆硬度
○IPA浸漬前 HB
○IPA浸漬後 6B
1 TecLam LF9110は、1ミルのKapton(商標)ポリイミドフィルムの1つの側にエポキシを基とする接着剤を1ミル被覆して銅箔を1オンス積層した積層材料であり、これはデュポン(E.I.du Pont de Nemours & Co.)から入手可能である。
【0131】
本発明の特徴および態様は以下のとおりである。
【0132】
1. 印刷回路板に接触させて位置させた時に低い粘着性を示しそして硬化後に溶融はんだに耐える能力を有していて水系処理可能で光画像化可能な耐久性多層被覆要素であって、
(a)一時的支持フィルム、
(b)(i)両性結合剤、
(ii)式
【0133】
【化14】
【0134】
[式中、
R1は、Hまたはアルキルであり、R2は、フェニルまたは−CO2R3であり、そしてR3は、H、または未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ基で置換されているアルキルである]
で表されるカルボキシル基含有コポリマー結合剤、
(iii)エチレン系不飽和基を少なくとも2個有するモノマー成分、および
(iv)光開始剤または光開始剤系、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第一層、
(c)(i)少なくとも1種のエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物と少なくとも1種のエチレン系不飽和コモノマーから生じさせたコポリマーと第一級アミンの反応生成物であって少なくとも1種の構造単位Aと追加的に少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1およびB2を含有する低分子量コポリマー結合剤であって、
(I)上記低分子量コポリマー結合剤の5から50重量%を少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1、B2またはこれらの組み合わせから生じさせ、
(II)上記低分子量コポリマー結合剤の50から95重量%を構造単位Aから生じさせ、ここで、Aは構造単位B1およびB2とは異なり、そして
(III)A、B1およびB2が構造:
【0135】
【化15】
【0136】
[ここで、
R4は、H、アルキル、フェニルまたはアリールであり、R5は、H、CH3、フェニル、アリール、−COOR10、−CONR11R12または−CNであり、R6およびR7は、独立して、Hまたはアルキルであり、R8は、未置換であるか或は第一級アミノ、第二級アミノ、第三級アミノ、ヒドロキシもしくはエーテル基またはこれらの混合物で置換されているアルキルまたはアリールであり、R9は、−OHまたはNHR8であり、そしてR10、R11およびR12は、独立して、H、アルキルまたはアリールであり、これは未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルまたはチオエーテル基で置換されている]
で表される、分子量が2,000から10,000の低分子量コポリマー結合剤成分;および式
【0137】
【化16】
【0138】
[式中、
R13は、H、アルキル、−CN、フェニル、アルキルフェニルまたはアリールであり、R14は、フェニル、アルキルフェニル、アリール、−COOR15または−CONR11R12であり、R15は、Hまたはアルキルであり、そしてここで、アルキルは炭素原子を1から8個含む]
で表される構造単位を含んでいて40,000から500,000の分子量を有する高分子量カルボン酸含有コポリマー結合剤成分;を含む共結合剤系、
(ii)アクリル化ウレタンモノマー成分、
(iii)光開始剤または光開始剤系、および
(iv)ブロック化ポリイソシアネート架橋剤、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第二層、
を含む耐久性多層被覆要素。
【0139】
2. 該一時的支持フィルム(a)と該第二光画像化可能被覆層(c)の間に該第一光画像化可能被覆層(b)が位置する第1項の耐久性多層被覆要素。
【0140】
3. 該一時的支持フィルム(a)と該第一光画像化可能被覆層(b)の間に該第二光画像化可能被覆層(c)が位置する第1項の耐久性多層被覆要素。
【0141】
4. 該第二光画像化可能被覆層(c)の露出表面上に一時的支持フィルムを更に含む第2項の耐久性多層被覆要素。
【0142】
5. 該第一光画像化可能被覆層(b)の露出表面上に取り外し可能カバーフィルムを更に含む第3項の耐久性多層被覆要素。
【0143】
6. 該第二光画像化可能被覆層(c)を該一時的支持フィルム(a)から剥がす前に該第一光画像化可能被覆層(b)を該取り外し可能カバーフィルムから剥がす第5項の耐久性多層被覆要素。
【0144】
7. 該第二光画像化可能被覆層(c)を隣接する一時的支持フィルムから剥がす前に該第一光画像化可能被覆層(b)を該一時的支持フィルム(a)から剥がす第4項の耐久性多層被覆要素。
【0145】
8. 該一時的支持フィルムがポリアミド類、ポリオレフィン類、ポリエステル類、ビニルポリマー類およびセルロースエステル類から成る群から選択される第1項の耐久性多層被覆要素。
【0146】
9. 該一時的支持フィルムが6から200ミクロンの厚さを有するポリエチレンテレフタレートである第8項の耐久性多層被覆要素。
【0147】
10. 該カバーフィルムがポリエステル、シリコン処理ポリエステル、ポリエチレンまたはポリプロピレンから成る群から選択される第5項の耐久性多層被覆要素。
【0148】
11. 該カバーフィルムの少なくとも1つの表面がなし地またはエンボス加工仕上げを有する第10項の耐久性多層被覆要素。
【0149】
12. 該カバーフィルムが無機充填材粒子を含有する第11項の耐久性多層被覆要素。
【0150】
13. 該一時的支持フィルムの少なくとも1つの表面がなし地またはエンボス加工仕上げを有する第8項の耐久性多層被覆要素。
【0151】
14. 該一時的支持フィルムが無機充填材粒子を含有する第13項の耐久性多層被覆要素。
【0152】
15. 該両性結合が、(a)30から60重量部の、N−C1-12アルキルアクリルアミドもしくはメタアクリルアミドまたはC1-4アルキルアミノアルキルのアクリレートまたはメタアクリレート、(b)10から20重量部の、アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、並びにマレイン酸およびフマル酸のC1-4アルキル半エステルから成る群から選択される酸性コモノマー、および(c)20から55重量部の、(メタ)アクリル酸C1-12アルキル、(メタ)アクリル酸C2-4ヒドロキシアルキルおよび(メタ)アクリル酸ヒドロキシステアリルから成る群から選択されるコモノマー、を共重合させることで誘導されるコポリマーを含み、ここで、このコモノマー類の重量部の合計が100部である第1項の耐久性多層被覆要素。
【0153】
16. 該両性結合が、35から45重量部のN−第三オクチルアクリルアミド、12から18重量部のアクリル酸またはメタアクリル酸、32から38重量部のメタアクリル酸メチル、2から10重量部のアクリル酸ヒドロキシプロピルおよび2から10重量部の(メタ)アクリル酸C1-4アルキルアミノアルキル、から作られたコポリマーを含み、ここで、このコモノマー類の重量部の合計が100部である第15項の耐久性多層被覆要素。
【0154】
17. 上記モノマー成分がヘキサメチレングリコールのジアクリレート、トリエチレングリコールのジアクリレート、トリプロピレングリコールのジアクリレート、ペンタエリスリトールのトリアクリレート、トリメチロールプロパンのトリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパンのトリアクリレート、ペンタエリスリトールのトリアクリレート、ペンタエリスリトールのテトラアクリレート、ビスフェノールAのジアクリレート、ビスフェノールAのジ−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノールAのジ−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、脂肪族ウレタンのジアクリレートおよび芳香族ウレタンのジアクリレートから成る群から選択される第1項の耐久性多層被覆要素。
【0155】
18. 該エチレン系不飽和ジカルボン酸無水物が無水マレイン酸、無水イタコン酸および無水シトラコン酸から成る群から選択される第1項の耐久性多層被覆要素。
【0156】
19. 該第一級アミンが、未置換であるか或は第一級アミノ、第二級アミノ、第三級アミノ、ヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルまたはチオエーテル基で置換されていてもよい第一級脂肪族もしくは芳香族アミンから成る群から選択される第1項の耐久性多層被覆要素。
【0157】
20. 該エチレン系不飽和コモノマーがスチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド類および(メタ)アクリレート類から成る群から選択される第1項の耐久性多層被覆要素。
【0158】
21. 該低分子量コポリマー結合剤が、スチレンとメタアクリル酸ブチルとアクリル酸ブチルと無水イタコン酸のコポリマーとn−ブチルアミンの反応生成物を含む第1項の耐久性多層被覆要素。
【0159】
22. 該高分子量のカルボン酸コポリマー結合剤成分がメタアクリル酸メチルとアクリル酸エチルとメタアクリル酸のコポリマーを含む第1項の耐久性多層被覆要素。
【0160】
23. 該高分子量のカルボン酸コポリマー結合剤成分がスチレンとマレイン酸の無水物、酸、エステル、半エステルまたは半アミドとのコポリマーを含む第1項の耐久性多層被覆要素。
【0161】
24. 該共結合剤系の全重量を基準にして該低分子量コポリマー結合剤成分を2から50重量%および該高分子量カルボン酸コポリマー結合剤成分を50から98重量%含む第1項の耐久性多層被覆要素。
【0162】
25. 該アクリル化ウレタンモノマー成分が構造:
【0163】
【化17】
【0164】
[ここで、
nは、少なくとも1であり、Q1およびQ4は、未置換であるか或は低級アルキル基で置換されていてもよくそして連結員として低級アルキレン基を含んでいてもよい芳香族基であり、Q2およびQ3は、独立して、1から10個の炭素原子を有するポリオキシアルキレンであり、そしてQ5およびQ6は、独立して、1から3個の炭素原子を有するアルキルまたはHである]
で表される第1項の耐久性多層被覆要素。
【0165】
26. 該アクリル化ウレタンモノマー成分が、トルエンジイソシアネートとポリオールを反応させそしてその末端イソシアネート基をアクリル酸ヒドロキシエチルでエンドキャップさせた生成物を含むウレタンジアクリレートである第25項の耐久性多層被覆要素。
【0166】
27. 該アクリル化ウレタンモノマー成分が、トルエンジイソシアネートとポリオールを反応させそしてその末端イソシアネート基をアクリル酸ヒドロキシエチルでエンドキャップさせた生成物を含むウレタントリアクリレートである第25項の耐久性多層被覆要素。
【0167】
28. 該アクリル化ウレタンモノマー成分がウレタンのジアクリレートまたはトリアクリレートである第1項の耐久性多層被覆要素。
【0168】
29 該アクリル化ウレタンモノマー成分がカルボン酸基を含有するウレタンジアクリレートまたはトリアクリレートである第1項の耐久性多層被覆要素。
【0169】
30. 該ブロック化ポリイソシアネート架橋剤が、ベータカルボニル化合物、ヒドロキサメート類、トリアゾール類、イミダゾール類、テトラヒドロピリミジン類、ラクタム類、ケトキシミン類、オキシム類、低分子量アルコール類、フェノール類またはチオフェノール類でブロックされたイソシアネート基を有する脂肪族、環状脂肪族、芳香族または芳香脂肪族のジ、トリもしくはテトライソシアネートを含む第1項の耐久性多層被覆要素。
【0170】
31. 該ブロック化ポリイソシアネートが、メチルエチルケトキシムでブロックされたヘキサメチレンジイソシアネートの三量体を含む第30項の耐久性多層被覆要素。
【0171】
32. 該ブロック化ポリイソシアネートが、メチルエチルケトキシムでブロックされたイソホロンジイソシアネートを含む第30項の耐久性多層被覆要素。
【0172】
33. 該低分子量コポリマー結合剤成分を4から45重量%および該高分子量カルボン酸コポリマー結合剤成分を55から96重量%含む第24項の耐久性多層被覆要素。
【0173】
34. 該低分子量コポリマー結合剤成分が3,000から6,000の範囲の分子量を有しそして該高分子量コポリマー結合剤成分が100,000から250,000の範囲の分子量を有する第33項の耐久性多層被覆要素。
【0174】
35. (1)軟質基質、
(2)該軟質基質の少なくとも1つの側上の導電性印刷回路パターン、および
(3)該導電性回路パターン上に付けた耐久性多層被覆材、
を含む軟質印刷回路であって、該耐久性多層被覆材が、
(a)(i)両性結合剤、
(ii)式
【0175】
【化18】
【0176】
[式中、
R1は、Hまたはアルキルであり、R2は、フェニルまたは−CO2R3であり、そしてR3は、H、または未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ基で置換されているアルキルである]
で表されるカルボキシル基含有コポリマー結合剤、
(iii)エチレン系不飽和基を少なくとも2個有するモノマー成分、および
(iv)光開始剤または光開始剤系、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第一層、
(b)(i)少なくとも1種のエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物と少なくとも1種のエチレン系不飽和コモノマーから生じさせたコポリマーと第一級アミンの反応生成物であって少なくとも1種の構造単位Aと追加的に少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1およびB2を含有する低分子量コポリマー結合剤であって、
(I)上記低分子量コポリマー結合剤の5から50重量%を少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1、B2またはこれらの組み合わせから生じさせ、
(II)上記低分子量コポリマー結合剤の50から95重量%を構造単位Aから生じさせ、ここで、Aは構造単位B1およびB2とは異なり、そして
(III)A、B1およびB2が構造:
【0177】
【化19】
【0178】
[ここで、
R4は、H、アルキル、フェニルまたはアリールであり、R5は、H、CH3、フェニル、アリール、−COOR10、−CONR11R12または−CNであり、R6およびR7は、独立して、Hまたはアルキルであり、R8は、未置換であるか或は第一級アミノ、第二級アミノ、第三級アミノ、ヒドロキシもしくはエーテル基またはこれらの混合物で置換されているアルキルまたはアリールであり、R9は、−OHまたはNHR8であり、そしてR10、R11およびR12は、独立して、H、アルキルまたはアリールであり、これは未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルまたはチオエーテル基で置換されている]
で表される、分子量が2,000から10,000の低分子量コポリマー結合剤成分;および式
【0179】
【化20】
【0180】
[式中、
R13は、H、アルキル、−CN、フェニル、アルキルフェニルまたはアリールであり、R14は、フェニル、アルキルフェニル、アリール、−COOR15または−CONR11R12であり、R15は、Hまたはアルキルであり、そしてここで、アルキルは炭素原子を1から8個含む]
で表される構造単位を含んでいて40,000から500,000の分子量を有する高分子量カルボン酸含有コポリマー結合剤成分;を含む共結合剤系、
(ii)アクリル化ウレタンモノマー成分、
(iii)光開始剤または光開始剤系、および
(iv)ブロック化ポリイソシアネート架橋剤、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第二層、
を含んでいて、該第一光画像化可能層(a)が該導電性回路パターンに隣接する、
軟質印刷回路。
Claims (2)
- 印刷回路板に接触させて位置させた時に低い粘着性を示しそして硬化後に溶融はんだに耐える能力を有していて水系処理可能で光画像化可能な耐久性多層被覆要素であって、
(a)一時的支持フィルム、
(b)(i)両性結合剤、
(ii)式
R1は、Hまたはアルキルであり、R2は、フェニルまたは−CO2R3であり、そしてR3は、H、または未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ基で置換されているアルキルである]
で表されるカルボキシル基含有コポリマー結合剤、
(iii)エチレン系不飽和基を少なくとも2個有するモノマー成分、および
(iv)光開始剤または光開始剤系、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第一層、
(c)(i)少なくとも1種のエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物と少なくとも1種のエチレン系不飽和コモノマーから生じさせたコポリマーと第一級アミンの反応生成物であって少なくとも1種の構造単位Aと追加的に少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1およびB2を含有する低分子量コポリマー結合剤であって、
(I)上記低分子量コポリマー結合剤の5から50重量%を少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1、B2またはこれらの組み合わせから生じさせ、
(II)上記低分子量コポリマー結合剤の50から95重量%を構造単位Aから生じさせ、ここで、Aは構造単位B1およびB2とは異なり、そして
(III)A、B1およびB2が構造:
R4は、H、アルキル、フェニルまたはアリールであり、R5は、H、CH3、フェニル、アリール、−COOR10、−CONR11R12または−CNであり、R6およびR7は、独立して、Hまたはアルキルであり、R8は、未置換であるか或は第一級アミノ、第二級アミノ、第三級アミノ、ヒドロキシもしくはエーテル基またはこれらの混合物で置換されているアルキルまたはアリールであり、R9は、−OHまたはNHR8であり、そしてR10、R11およびR12は、独立して、H、アルキルまたはアリールであり、これは未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルまたはチオエーテル基で置換されている]
で表される、重量平均分子量が2,000から10,000の低分子量コポリマー結合剤成分;および式
R13は、H、アルキル、−CN、フェニル、アルキルフェニルまたはアリールであり、R14は、フェニル、アルキルフェニル、アリール、−COOR15または−CONR11R12であり、R15は、Hまたはアルキルであり、そしてここで、アルキルは炭素原子を1から8個含む]
で表される構造単位を含んでいて40,000から500,000の重量平均分子量を有する高分子量カルボン酸含有コポリマー結合剤成分;を含む共結合剤系、
(ii)アクリル化ウレタンモノマー成分、
(iii)光開始剤または光開始剤系、および
(iv)ブロック化ポリイソシアネート架橋剤、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第二層、
を含む耐久性多層被覆要素。 - (1)軟質基質、
(2)該軟質基質の少なくとも1つの側上の導電性印刷回路パターン、および
(3)該導電性回路パターン上に付けた耐久性多層被覆材、
を含む軟質印刷回路であって、該耐久性多層被覆材が、
(a)(i)両性結合剤、
(ii)式
R1は、Hまたはアルキルであり、R2は、フェニルまたは−CO2R3であり、そしてR3は、H、または未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ基で置換されているアルキルである]
で表されるカルボキシル基含有コポリマー結合剤、
(iii)エチレン系不飽和基を少なくとも2個有するモノマー成分、および
(iv)光開始剤または光開始剤系、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第一層、
(b)(i)少なくとも1種のエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物と少なくとも1種のエチレン系不飽和コモノマーから生じさせたコポリマーと第一級アミンの反応生成物であって少なくとも1種の構造単位Aと追加的に少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1およびB2を含有する低分子量コポリマー結合剤であって、
(I)上記低分子量コポリマー結合剤の5から50重量%を少なくとも1種のカルボキシル基含有構造単位B1、B2またはこれらの組み合わせから生じさせ、
(II)上記低分子量コポリマー結合剤の50から95重量%を構造単位Aから生じさせ、ここで、Aは構造単位B1およびB2とは異なり、そして
(III)A、B1およびB2が構造:
R4は、H、アルキル、フェニルまたはアリールであり、R5は、H、CH3、フェニル、アリール、−COOR10、−CONR11R12または−CNであり、R6およびR7は、独立して、Hまたはアルキルであり、R8は、未置換であるか或は第一級アミノ、第二級アミノ、第三級アミノ、ヒドロキシもしくはエーテル基またはこれらの混合物で置換されているアルキルまたはアリールであり、R9は、−OHまたはNHR8であり、そしてR10、R11およびR12は、独立して、H、アルキルまたはアリールであり、これは未置換であるか或は1個以上のヒドロキシ、エステル、ケト、エーテルまたはチオエーテル基で置換されている]
で表される、重量平均分子量が2,000から10,000の低分子量コポリマー結合剤成分;および式
R13は、H、アルキル、−CN、フェニル、アルキルフェニルまたはアリールであり、R14は、フェニル、アルキルフェニル、アリール、−COOR15または−CONR11R12であり、R15は、Hまたはアルキルであり、そしてここで、アルキルは炭素原子を1から8個含む]
で表される構造単位を含んでいて40,000から500,000の重量平均分子量を有する高分子量カルボン酸含有コポリマー結合剤成分;を含む共結合剤系、
(ii)アクリル化ウレタンモノマー成分、
(iii)光開始剤または光開始剤系、および
(iv)ブロック化ポリイソシアネート架橋剤、
を含む光画像化可能耐久被覆材組成物の第二層、
を含んでいて、該第一光画像化可能層(a)が該導電性回路パターンに隣接する、
軟質印刷回路。
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JPH09304926A JPH09304926A (ja) | 1997-11-28 |
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